JPH0724653A - 動力操舵装置のトーションバーの製造方法 - Google Patents

動力操舵装置のトーションバーの製造方法

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JPH0724653A
JPH0724653A JP30318193A JP30318193A JPH0724653A JP H0724653 A JPH0724653 A JP H0724653A JP 30318193 A JP30318193 A JP 30318193A JP 30318193 A JP30318193 A JP 30318193A JP H0724653 A JPH0724653 A JP H0724653A
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torsion bar
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Tetsuo Toyama
哲郎 外山
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Rhythm Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、動力操舵装置のトーションバーの製
造方法に関し、一端部、他端部および捩れ部の同軸精度
を向上させて、トーションバーの耐久性を向上させるこ
とができる動力操舵装置のトーションバーの製造方法を
提供することを目的としている。 【構成】トーションバーの他端部3bが、円柱状のガイ
ド部3dと、該ガイド部3dと捩れ部3cの間に位置し
ガイド部3dよりも大径の大径部と、から構成されたト
ーションバー3を準備し、該トーションバー3の一端部
3a、捩れ部3cおよびガイド部3dを単一のチャッキ
ングで同軸に研磨した後、ガイド部3dを基準にして大
径部にセレーション部3eを加工している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力操舵装置のトーショ
ンバーの製造方法に関し、詳しくは、その両端部および
捩れ部の同軸精度を確保して耐久性を向上させることが
できる動力操舵装置のトーションバーの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のパワーステアリング機
構等の動力操舵装置においては、パワーアシスト用の油
圧を制御する油圧制御用バルブを作動させるために操舵
力に対応する何らかの変位が必要であり、例えば、操舵
力が入力される入力軸と操向リンク側の出力軸に連結さ
れた回転軸とを捩り剛性の低いトーションバーで連結
し、入力軸および回転軸の相対角変位によりバルブを作
動させている。
【0003】従来のこの種の動力操舵装置のトーション
バーの製造方法としては、例えば、操舵入力軸に嵌入さ
れてピンにより連結された一端部と、ピニオンシャフト
等の操向出力軸に連結された回転軸にセレーション嵌合
するよう嵌入された他端部と、一端部および他端部を連
結する捩れ部とからなるものがあり、トーションバーの
各部は予め略同軸に形成され、一端部および捩れ部が同
軸に研磨仕上げされるとともに他端部のセレーション加
工が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動力操舵装置のトーションバーの製造方法に
あっては、その各部の同軸精度を確保する研磨仕上が一
端部および捩れ部のみに施され、他端部がセレーション
加工される構成であったため、研磨仕上げ工程とセレー
ション加工の工程とが別々となり、両工程でのチャッキ
ングのずれ等により各部の同軸精度が低下していた。
【0005】さらに、同軸精度の低い他端部のセレーシ
ョン外周を回転軸に嵌入させることによりトーションバ
ーが回転軸と連結されていたため、操舵入力軸および回
転軸とトーションバーの捩れ部との所望の同軸度を得る
ことが困難であった。このため、動力操舵装置の作動に
伴ってトーションバーが捩れる際に捩れ部に不要な曲げ
が発生してその耐久性が低下していた。
【0006】そこで請求項1記載の発明は、トーション
バーの他端部が、円柱状のガイド部と、該ガイド部と捩
れ部の間に位置しガイド部よりも大径の大径部と、から
構成されたトーションバーを準備し、該トーションバー
の一端部、捩れ部およびガイド部を単一のチャッキング
で同軸に研磨した後、ガイド部を基準にして大径部にセ
レーション部を加工することにより、各部の同軸精度を
向上させて、トーションバーの耐久性を向上させること
ができる動力操舵装置のトーションバーの製造方法を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、操舵入力軸に連結された一端
部と、操向出力軸に連結された回転軸に嵌入された他端
部と、一端部および他端部を連結する捩れ部と、からな
る動力操舵装置のトーションバーの製造方法において、
前記トーションバーの他端部が、円柱状のガイド部と、
該ガイド部と捩れ部の間に位置しガイド部よりも大径の
大径部と、から構成されたトーションバーを準備し、該
トーションバーの一端部、捩れ部およびガイド部を単一
のチャッキングで同軸に研磨した後、ガイド部を基準に
して大径部にセレーション部を加工するようにしたこと
を特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、トーションバーの他
端部が、円柱状のガイド部と、該ガイド部と捩れ部の間
に位置しガイド部よりも大径の大径部と、から構成され
たトーションバーが準備され、該トーションバーの一端
部、捩れ部およびガイド部が単一のチャッキングで同軸
に研磨された後、ガイド部を基準にして大径部にセレー
ション部が加工される。
【0009】したがって、チャッキングのずれ等による
偏心がなく、一端部および捩れ部と同軸なガイド部にガ
イドされてトーションバーのセレーション部が回転軸に
同軸にセレーション嵌合され、トーションバー各部の所
望の同軸度が得られる。この結果、動力操舵装置の作動
中にトーションバーの捩れ部に不要な曲げが発生するこ
とがなく、トーションバーの耐久性が向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1、2は本発明に係る動力操舵装置のトーションバーの
製造方法の一実施例を示す図であり、本発明をラックア
ンドピニオン式動力操舵装置のトーションバーに適用し
た例を示している。
【0011】まず、構成を説明する。図1において、1
は操舵入力軸であり、操舵入力軸1は図中上方で図外の
操舵ハンドル(ステアリングホイール)に連結され操舵ハ
ンドルと一体的に回動するようになっている。操舵入力
軸1の下方側には回転軸であるピニオンシャフト2が同
軸に配置されており、ピニオンシャフト2はトーション
バー3により操舵力に応じて相対角変位可能に、すなわ
ち、可捩性を持って操舵入力軸1に連結されている。
【0012】また、ピニオンシャフト2は操向出力軸で
あるラックシャフト4に噛合しており、操舵ハンドルか
らの操舵力を受けてピニオンシャフト2が回動したと
き、ラックシャフト4は軸方向に移動しながらサイドロ
ッド等を介して操向車輪(両者共に図示していない)に舵
角を与えるようになっている。5はハウジングであり、
ハウジング5は操舵入力軸1、ピニオンシャフト2、ト
ーションバー3およびラックシャフト4を収納して内部
に油圧制御室6を画成している。油圧制御室6にはピン
7によってピニオンシャフト2に係止されたバルブスリ
ーブ8が設けられており、バルブスリーブ8には複数の
環状の流路および連通路等が形成されている。
【0013】バルブスリーブ8は操舵入力軸1と共に公
知の回転弁であるバルブ9を構成しており、操舵入力軸
1およびピニオンシャフト2の相対角変位に応じてバル
ブ9が各流路を連通あるいは遮断するように作動し、作
動油流路11、12が作動油の供給路あるいは排出路となる
ようになっている。そして、作動油流路11、12に連通す
る図外のパワーシリンダの2室間に操舵力に応じた油圧
変化が促され、このパワーシリンダによりラックシャフ
ト4が操向車輪に舵角を与えるためのパワーアシストが
なされるようになっている。
【0014】一方、トーションバー3は操舵入力軸1に
嵌入されてピン13により連結された一端部3aと、ピニ
オンシャフト2の嵌合穴2aに嵌入された他端部3b
と、一端部3aおよび他端部3bを連結する捩れ部3c
と、からなる。また、トーションバー3の他端部3bは
ピニオンシャフト2の嵌合穴2aと略同軸な円柱状のガ
イド部3dと、このガイド部3dおよび捩れ部3cの間
に位置しガイド部3dよりもわずかに大径の大径部(こ
の大径部はセレーション部3eが形成される前の状態で
あり、図2においてはセレーション部3eと同一箇所に
ある)と、からなっており、トーションバー3の一端部
3a、捩れ部3cおよびガイド部3dは一端部3aおよ
びガイド部3dに隣接して加工後に切断された被把持部
(図示せず)と共に予め同軸に形成され、図示しない工作
機械により被把持部をチャッキングされ、この単一のチ
ャッキングで同軸に、例えば3ヶ所同時に研磨仕上げさ
れている。
【0015】トーションバー3の大径部はガイド部3d
を基準にしてセレーション加工されることにより、セレ
ーション部3eが形成されるものであり、このセレーシ
ョン部3eはガイド部3dによりピニオンシャフト2の
嵌合穴2aに同軸にガイドされてセレーション嵌合する
ようになっている。さらに、セレーション部3eのガイ
ド部3d側の端部にはセラミック等の硬質材(図示して
いない)がテーパ状に固着されており、この硬質材によ
りセレーション部3eの先端側を補強してむしれ等が発
生しないようにしている。
【0016】なお、トーションバー3の他端部3bはバ
ルブ9の中立位置でラックシャフト4が基準位置に位置
するようにピン13により操舵入力軸1に固定されてい
る。また、操舵入力軸1およびピニオンシャフト2は軸
受14、15、16を介してハウジング5に軸支され、両軸の
間にはブッシュ17が介装されており、ハウジング5内に
は液密を維持するためのシール部材が装着されている。
【0017】次に、作用を説明する。本実施例の動力操
舵装置では、操舵ハンドルが操舵されると、操舵入力軸
1が回動してトーションバー3が操舵入力軸1側で操舵
トルクを受け、一方、ピニオンシャフト2側でピニオン
シャフト2およびラックシャフト4を介して操向車輪の
接地抵抗等を受ける。したがって、トーションバー3が
両端部3a、3b間の捩れ部3cで捩れて操舵入力軸1
およびピニオンシャフト2が相対角変位し、バルブ9が
作動して操舵力に応じた操向車輪操舵のパワーアシスト
が促される。
【0018】ここで、トーションバー3の製造方法およ
び組付け作業について説明する。まず、トーションバー
3の一端部3a、他端部3bおよび捩れ部3cが予め略
同軸に形成され、同時に一端部3aおよび他端部3bに
隣接してチャッキングのための被把持部が同軸形成され
る。次いで、工作機械により両端部の被把持部がチャッ
キングされ、この単一のチャッキングでトーションバー
3の一端部3a、捩れ部3cおよびガイド部3dが同軸
に研磨仕上げされ、次いで、大径部にセレーション部3
eがセレーション加工される。
【0019】そして、上述のように加工されたトーショ
ンバー3が一端部3aで操舵入力軸1に嵌入、連結され
るとともに他端部3bがピニオンシャフト2の嵌合穴2
aに嵌入され、操舵入力軸1およびピニオンシャフト2
がトーションバー3により連結される。このとき、トー
ションバー3のセレーション部3eが嵌合穴2aと略同
径のガイド部3dによりガイドされながら嵌合穴2aに
セレーション嵌合するので、トーションバー3の他端部
3bと一端部3aおよび捩れ部3cとの同軸度が確保さ
れ、トーションバー3が捩れる際に捩れ部3cに不要な
曲げが生じることがない。
【0020】さらに、トーションバー3のセレーション
部3e先端側に固着された硬質材によりセレーション部
3eのむしれ等が防止され、ピニオンシャフト2および
トーションバー3の確実なセレーション嵌合が促され
る。以上の結果、動力操舵が行なわれる際にトーション
バー3の捩れ部3cが不要な曲げを伴うことなく操舵入
力軸1の回動角(操舵角)に応じて捩れ、良好な動力操舵
が促されるとともに、トーションバー3の耐久性が向上
する。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、トーショ
ンバーの他端部が、円柱状のガイド部と、該ガイド部と
捩れ部の間に位置しガイド部よりも大径の大径部と、か
ら構成されたトーションバーを準備し、該トーションバ
ーの一端部、捩れ部およびガイド部を単一のチャッキン
グで同軸に研磨した後、ガイド部を基準にして大径部に
セレーション部を加工しているので、チャッキングのず
れ等による偏心をなくし、一端部および捩れ部と同軸な
ガイド部のガイドによりセレーション部を回転軸に同軸
にセレーション嵌合させることができ、トーションバー
各部の所望の同軸度を得ることができる。この結果、動
力操舵装置の作動中にトーションバーの捩れ部に不要な
曲げが発生するのを防止して、トーションバーの耐久性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る動力操舵装置のトー
ションバーの製造方法によって製造されたトーションバ
ーを備えた動力操舵装置の正面断面図である。
【図2】そのトーションバーの正面図である。
【符号の説明】
1 操舵入力軸 2 ピニオンシャフト(回転軸) 3 トーションバー 3a 一端部 3b 他端部 3c 捩れ部 3d ガイド部 3e セレーション部 4 ラックシャフト(操向出力軸)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵入力軸に連結された一端部と、操向出
    力軸に連結された回転軸に嵌入された他端部と、一端部
    および他端部を連結する捩れ部と、からなる動力操舵装
    置のトーションバーの製造方法において、 前記トーションバーの他端部が、円柱状のガイド部と、
    該ガイド部と捩れ部の間に位置しガイド部よりも大径の
    大径部と、から構成されたトーションバーを準備し、該
    トーションバーの一端部、捩れ部およびガイド部を単一
    のチャッキングで同軸に研磨した後、ガイド部を基準に
    して大径部にセレーション部を加工するようにしたこと
    を特徴とする動力操舵装置のトーションバーの製造方
    法。
JP5303181A 1993-12-03 1993-12-03 動力操舵装置のトーションバーの製造方法 Expired - Lifetime JP2567563B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7695429B2 (en) 2004-05-25 2010-04-13 Fujinon Corporation Endoscope connector device, endoscope cable lead-out unit and endoscope device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7695429B2 (en) 2004-05-25 2010-04-13 Fujinon Corporation Endoscope connector device, endoscope cable lead-out unit and endoscope device

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