JPH072355Y2 - 動力操舵装置 - Google Patents

動力操舵装置

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JPH072355Y2
JPH072355Y2 JP1987200469U JP20046987U JPH072355Y2 JP H072355 Y2 JPH072355 Y2 JP H072355Y2 JP 1987200469 U JP1987200469 U JP 1987200469U JP 20046987 U JP20046987 U JP 20046987U JP H072355 Y2 JPH072355 Y2 JP H072355Y2
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JP
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shaft
fitting
torsion bar
press
power steering
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JP1987200469U
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Inventor
康博 飯田
高文 太田
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リズム自動車部品製造株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は動力操舵装置に係り、詳しくはトーションバー
の捩りを利用して油圧制御用のバルブを作動させる動力
操舵装置の改善に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車のパワーステアリング機構等の動力操舵
装置においては、パアーアシスト用の油圧を制御する油
圧制御用バルブを作動させるために操舵力に対応する何
らかの変位が必要であり、例えば、操舵力が入力される
入力軸と操向リンク側の出力軸に連結された回転軸とを
捩り剛性の低いトーションバーで連結し、入力軸および
回転軸の相対角変位によりバルブを作動させている。
従来この種の動力操舵装置としては、例えば実開昭60-5
3684号公報に記載されたものがあり、第3図のように示
される。
第3図において、トーションバー1の図中下方側の端部
外周にはセレーション部1aが形成されており、このセレ
ーション部1aを回転軸であるピニオンシャフト2の嵌合
穴2aに圧入固定することによりトーションバー1および
ピニオンシャフト2が連結されている。また、トーショ
ンバー1のセレーション部1a先端には圧入時のガイド部
1aが設けられており、圧入の際にセレーション部1aの突
起先端が圧潰して回転止め効果が低下しないようにセレ
ーション部1aおよびガイド部1bは焼入れ硬化された後に
圧入、固定されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の動力操舵装置にあって
は、トーションバー1のセレーション部1aおよびガイド
部1bを焼入れ硬化させた状態でピニオンシャフト2の嵌
合穴2aに圧入する構成となっていたため、セレーション
部1aおよびガイド部1bの表面が比較的粗くなってトーシ
ョンバー1とピニオンシャフト2の動摩擦係数が0.4程
度となり、圧入の際のトーションバー1とピニオンシャ
フト2の摩擦力が大きくなっていた。このため、トーシ
ョンバー1の圧入によってピニオンシャフト2の嵌合穴
2aにひっかき傷あるいはめくれ等が発生し易く、両者を
正常にセレーション嵌合させることが困難であり、さら
に、嵌合状態の強弱によって圧入荷重が大幅にばらつい
てしまういう問題点があった。
(考案の目的) そこで本考案は、トーションバーを回転軸に圧入する
際、トーションバーと回転軸の摩擦力を所定範囲に維持
して、両者を所定の圧入荷重で確実に嵌合させることを
目的としている。
(問題を解決するための手段) 本考案は、上記の目的を達成するために、ハンドルに連
結された入力軸と、出力軸に連結された回転軸と、入力
軸および回転軸を可捩性を持って連結するトーションバ
ーと、を備え、入力軸および回転軸の相対角変位に応じ
てバルブを作動する動力操舵装置において、前記トーシ
ョンバーの回転軸側の端部に、外周に突起を有し回転軸
に圧入嵌合する圧入嵌合部を設けるとともに、該圧入嵌
合部に被覆膜を形成し、該被覆膜が回転軸に対して0.08
〜0.18の動摩擦係数を有している。
(作用) 本考案では、トーションバーの回転軸側の端部外周に突
起を有する嵌合部が設けられるとともに、該嵌合部に回
転軸に対する摩擦係数0.08〜0.18の被覆膜が形成され
る。したがって、トーションバーを回転軸に圧入する
際、被覆膜と回転軸の動摩擦係数に対応する所定の圧入
荷重にトーションバーと回転軸の確実な嵌合が容易に促
される。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1、2図は本考案の一実施例を示す図であり、本考案
をラックアンドピニオン式の動力操舵装置に適用した例
である。
まず、構成を説明する。第1図において、11は入力軸で
あり、入力軸11は図中上方で図外の操舵ハンドルに連結
されている。入力軸11の下方側には回転軸であるピニオ
ンシャフト12が同軸に配置されており、ピニオンシャフ
ト12はトーションバー13により操舵力に応じた相対角変
位可能に、すなわち、可捩性を持って入力軸11に連結さ
れている。また、ピニオンシャフト12は出力軸であるラ
ックシャフト14に噛合しており、操舵力を受けてピニオ
ンシャフト12が回動したとき、ラックシャフト14は軸方
向に移動しながらサイドロッド等を介して操向車輪(両
者共に図示していない)に操角を与えるようになってい
る。
15がハウジングであり、ハウジング15は入力軸11、ピニ
オンシャフト12、トーションバー13およびラックシャフ
ト14は収納して内部に油圧制御室16を画成している。油
圧制御室16にはピン17によってピニオンシャフト12に係
止されたバルブスリーブ18が設けられており、バルブス
リーブ18には複数の環状流路および連通路等が形成され
ている。バルブスリーブ18は入力軸11と共に公知の回転
弁であるバルブ19を構成しており、入力軸11およびピニ
オンシャフト12の相対角変位に応じてバルブ19が各流路
を連通あるいは遮断するように作動し、作動油流路21、
22が作動油の供給路あるいは排出路となるようになって
いる。そして、作動油流路21、22に連通する図外のパワ
ーシリンダの2室間に操舵力に応じた油圧変化が促さ
れ、このパワーシリンダによりラックシャフト14が操向
車輪に蛇角を与えるためのパワーアシストがなされるよ
うになっている。
一方、トーションバー13は入力軸11およびピニオンシャ
フト12に連結された大径の端部13a、13bおよび小径のバ
ー部13cからなり、ピニオンシャフト12側の端部13aはピ
ニオンシャフト12の嵌合穴12aに圧入嵌合されている。
第2図に示すように、端部13aの外周にはセレーション
等の突起を有する嵌合部13d(圧入嵌合部)が設けられ
ており、該嵌合部13dには被覆膜23が被覆形成されてい
る。被覆膜23は硬質のクロムめっきおよびカニゼン法に
よるニッケルめっき等のトーションバー13より硬質の材
料からなる被膜あるいは酸化被膜法(例えば、黒染め処
理)によって形成された潤滑性を有する被膜であり、被
覆膜23はピニオンシャフト12の嵌合穴12aに対して0.08
〜0.18の動摩擦係数を有している。また、トーションバ
ー13の端部13aには嵌合部13dに隣接して嵌合部13dの外
径よりわずかに小径のガイド部13eが設けられており、
被覆膜23は嵌合部13dと共にガイド部13eを被覆してい
る。
なお、トーションバー13の端部13bはバルブ19の中立位
置でラックシャフト14が基準位置に位置するよう固定ピ
ン24によって入力軸11に固定されている。また、入力軸
11およびピニオンシャフト12は軸受25、26、27を介して
ハウジング15に軸支され、両軸の間にブッシュ28が介装
されており、ハウジング15内には液密を維持するための
各種のシール部材が装着されている。
次に、作用を説明する。
操舵ハンドルが操舵されると、入力軸11が回動してトー
ションバー13が入力軸11側で操舵トルクを受け、一方、
ピニオンシャフト12側でピニオンシャフト12およびラッ
クシャフト14を介して操舵車輪の接地抵抗等を受ける。
したがって、トーションバー13が捩れて入力軸11および
ピニオンシャフト12が相対角変位し、バルブ19が作動し
て操舵力に応じた操向車輪操舵のパワーアシストが促さ
れる。
ここで、トーションバー13をピニオンシャフト12に圧入
嵌合させる嵌合作業について考察する。
まず、トーションバー13のガイド部13eがピニオンシャ
フト12の嵌合穴12aに挿入されてピニオンシャフト12お
よびトーションバー13がほぼ同軸に保持されると、端部
13aに軸方向に圧入荷重が加えられる。このとき、トー
ションバー13の端部13aは嵌合部13dに被覆された被覆膜
23とピニオンシャフト12の摩擦係数に応じた所定範囲の
圧入荷重でピニオンシャフト12の嵌合穴12aに容易に圧
入され、また、被覆膜23がトーションバー13より硬質の
被覆であるため、トーションバー13の嵌合部13dが補強
されて圧入開始時における突起先端の圧潰、すなわち回
転止め効果の低下が防止される。さらに、このとき、ト
ーションバー13のガイド部13eによってピニオンシャフ
ト12およびトーションバー13の同軸度が維持された状態
で嵌合部13dの圧入、嵌合が進行するので所定の同軸精
度が確保される。したがって、トーションバー13の捩り
に際して不要な曲げを伴うことがなく、耐久性を損なう
こともない。
このように、本実施例によれば、トーションバー13をピ
ニオンシャフト12に圧入する際、ピニオンシャフト12と
被覆膜23との摩擦係数に応じた所定の圧入荷重で確実な
セレーション嵌合が促され、しかも作業性が改善され
る。
(効果) 本考案によれば、トーションバーの回転軸側の端部に、
外周に突起を有し回転軸に圧入嵌合する圧入嵌合部を設
けるとともに、該嵌合部に回転軸に対する動摩擦係数0.
08〜0.18の被覆膜を形成しているので、トーションバー
を回転軸に圧入する際、被覆膜と回転軸の動摩擦係数に
対応する所定の圧入荷重でトーションバーと回転軸を確
実に嵌合させることができ、圧入作業の作業性の改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1、2図は本考案に係る動力操舵装置の一実施例を示
す図であり、第1図はその動力操舵装置の正面断面図、
第2図はその要部拡大図、第3図は従来の動力操舵装置
を示すその要部断面図である。 11……入力軸、12……ピニオンシャフト(回転軸)、13
……トーションバー、13a……端部、13d……嵌合部(圧
入嵌合部)、14……ラックシャフト(出力軸)、19……
バルブ、23……被覆膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−213936(JP,A) 実開 昭55−41937(JP,U) 実開 昭56−95972(JP,U) 実開 昭55−87863(JP,U) 実開 昭55−119260(JP,U) 特公 昭57−2452(JP,B2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルに連結された入力軸と、出力軸に
    連結された回転軸と、入力軸および回転軸を可捩性を持
    って連結するトーションバーと、を備え、入力軸および
    回転軸の相対角変位に応じてバルブを作動する動力操舵
    装置において、前記トーションバーの回転軸側の端部
    に、外周に突起を有し回転軸に圧入嵌合する圧入嵌合部
    を設けるとともに、該圧入嵌合部に被覆膜を形成し、該
    被覆膜が回転軸に対して0.08〜0.18の動摩擦係数を有す
    ることを特徴とする動力操舵装置。
  2. 【請求項2】前記被覆膜がトーションバーより硬質の材
    料からなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1記載の動力操舵装置。
JP1987200469U 1987-12-28 1987-12-28 動力操舵装置 Expired - Lifetime JPH072355Y2 (ja)

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JPH01103474U JPH01103474U (ja) 1989-07-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6023250Y2 (ja) * 1978-09-12 1985-07-10 自動車機器株式会社 回転弁式動力舵取装置
JPS5587863U (ja) * 1978-12-13 1980-06-17
JPS6024679Y2 (ja) * 1979-12-21 1985-07-24 自動車機器株式会社 回転弁式動力舵取装置

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