JP2002211422A - トーションバーの組み付け方法およびその方法に用いるトーションバー - Google Patents

トーションバーの組み付け方法およびその方法に用いるトーションバー

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JP2002211422A
JP2002211422A JP2001005916A JP2001005916A JP2002211422A JP 2002211422 A JP2002211422 A JP 2002211422A JP 2001005916 A JP2001005916 A JP 2001005916A JP 2001005916 A JP2001005916 A JP 2001005916A JP 2002211422 A JP2002211422 A JP 2002211422A
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jig
torsion
press
connecting portion
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Akira Kani
旭 可児
Koji Ando
浩二 安藤
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立治具を安価にすることができるトーショ
ンバーの組み付け方法と、この方法を用いたねじれ剛性
の高いトーションバーを提供すること。 【解決手段】 トーションバーAの一端に設けた連結部
24を、被組み付け部材Bに形成した組み付け孔31に
圧入して、トーションバーAを被組み付け部材Bに連結
するトーションバーの組み付け方法において、トーショ
ンバーAに形成したねじれ部23を、座屈防止治具32
によって被覆し、ねじれ部23をガイドした状態で、連
結部24と反対側のトーションバーの端面40に軸線方
向の力を作用させて、連結部24を被組み付け部材Bの
組み付け孔31に圧入する。直径の細いねじれ部23の
一端側に設けた直径の太い連結部24の先端に、組み付
け孔31の内径よりもわずかに直径の小さいガイド部2
6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーステアリ
ング装置に用いるトーションバーの組み付け方法および
その組み付け方法に用いるトーションバーに関する。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置に用いる従来の
トーションバーaとして、図4に示すものが従来から知
られている。このトーションバーaは、直径の細いねじ
れ部1と、このねじれ部1の一端に形成した第1連結部
2と、このねじれ部1の他端に形成した第2連結部3と
を備えている。そして、上記ねじれ部1の一端を、曲面
部4を介して第1連結部2に連続させ、ねじれ部1の他
端を、曲面部5を介して第2連結部3に連続させてい
る。ただし、上記第1連結部2と曲面部4との間には小
径部6を形成し、この小径部6と第1連結部2との境目
に段部7を形成している。この段部7の機能については
後で詳しく説明する。
【0003】上記トーションバーaの第1連結部2に
は、セレーション加工を施している。そして、このセレ
ーション加工を施した部分を、操舵輪に連係させた出力
軸に圧入して、トーションバーaと出力軸とを連結する
ようにしている。また、トーションバーaの第2連結部
3には、ステアリングホィールに連係した入力軸を連結
するようにしている。なお、この第2連結部3は、連結
ピンを用いて入力軸に連結するようにしている。
【0004】このようにして出力軸と入力軸とを連結し
たトーションバーaは、第1連結部2に出力軸を介して
路面抵抗が作用している状態で、ステアリングホィール
を回すと、操舵トルクの分だけ、ねじり部1にねじれが
生じる。そのため、出力軸と入力軸とが相対回転し、こ
の相対回転量に応じて油圧パワーステアリングでは図示
していないロータリバルブが切り換わる。そして、この
ロータリバルブの切り換え量に応じた流量がパワーシリ
ンダに供給されて、所定のアシスト力が発揮される。ま
た、電動パワーステアリングでは、上記入出力軸の相対
回転量に応じてポテンショメータが切り換わり、この電
圧変化に応じて電動モータにより、所定のアシスト力が
発揮される。
【0005】次に、上記トーションバーaの具体的な組
み付け方法を、図5〜7を用いて説明する。まず、図5
に示すように、出力軸bの形状に合わせた挿入孔を備え
た固定治具8に、出力軸bをセットする。この固定治具
8にセットした出力軸bには、第1連結部2の外径より
も僅かに小さい内径の組み付け孔9を形成している。そ
して、図6に示すように、この出力軸bの組み付け孔9
に、トーションバーaの先端、すなわち、第1連結部2
の先端2aに形成した面取り部を挿入する。ただし、第
1連結部2の外径を、組み付け孔9の内径よりも大きく
しているので、図示するように組み付け孔9にはトーシ
ョンバーaの先端2aだけがわずかに挿入された状態に
なる。
【0006】上記のようにしてトーションバーaをセッ
トしたら、図5に示すように、筒状の圧入治具10をト
ーションバーaの外周にセットする。この圧入治具10
は、トーションバーaに押しつけ力を直接作用させる治
具であり、図6に示すように、その先端に環状段部11
を形成している。そして、この環状段部11を、トーシ
ョンバーaに形成した段部7に当接させている。上記の
ようにして圧入治具10をセットしたら、図5に示すよ
うに、圧入治具10の外周にガイド治具12をセットす
る。このガイド治具12は、上記固定治具8の上部8a
外周に摺動自在に接触する第1筒部13と、上記圧入治
具10の外周10aおよび出力軸bの上部外周に摺動自
在に接触する第2筒部14と、トーションバーaの第2
連結部3の外周に摺動自在に接触する第3筒部15とを
備えている。
【0007】これら第1〜第3筒部13〜15を備えた
ガイド治具12を、上記のようにセットすると、固定治
具8に対するトーションバーaの位置、出力軸bの位
置、および圧入治具10の位置がそれぞれ特定される。
また、このようにガイド治具12をセットしたときに、
固定治具8の上面16とガイド治具12の面17との間
に所定の隙間が形成され、出力軸bの上面18と圧入治
具10の面19との間にも所定の隙間が形成されるよう
にしている。
【0008】上記のようにして全ての治具8,10,1
2をセットしたら、図示してない押圧機構によって、ガ
イド治具12の上面20からこのガイド治具12に下向
きの力を作用させる。このようにガイド治具12に下向
きの力を作用させると、このガイド治具12の押圧面2
1によって圧入治具10の上面22が押されて、この圧
入治具10が下方に移動する。このように圧入治具10
が下方に移動すると、環状段部11によってトーション
バーaの段部7が押される。
【0009】したがって、トーションバーaの第1連結
部2が出力軸bの組み付け孔9に圧入される。このよう
に第1連結部2が組み付け孔9に圧入されれば、組み付
け孔9の内周が塑性変形し、トーションバーaが出力軸
bにしっかりと固定される。上記のようにしてトーショ
ンバーaを出力軸bに固定したら、ガイド治具12、圧
入治具10の順番に取り外し、最後に固定治具8から出
力軸bとともにトーションバーaを取り外す。
【0010】以上のようにして、トーションバーaの第
1連結部2を出力軸bに圧入しているが、圧入するとき
の力を段部7に作用させているのは、トーションバーa
のねじれ部1が座屈するのを防止するためである。すな
わち、トーションバーaの上端から、軸方向の大きな力
を作用させると、直径の細いねじれ部1が座屈を起こ
し、トーションバーaが壊れてしまうおそれがある。そ
こで、この従来例では、段部7に力を作用させて、ねじ
れ部1に大きな力が作用しないようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、組み
付け孔9に第1連結部2を圧入するために、トーション
バーaに段部7を形成しているが、このような段部7を
形成すると、トーションバーaに角ができる。トーショ
ンバーaに角があると、それに回転トルクが作用したと
きに、そこに応力が集中する。このように角の部分に応
力が集中すると、たとえねじれ部1のねじれ剛性が十分
足りていても、角の部分でトーションバーaが破壊され
てしまう。つまり、この従来例では、段部7を設ける
分、トーションバーaの全体的なねじれ剛性が弱くなる
という問題があった。
【0012】また、上記のような段部7があると、ねじ
れ部1の最大径が制限されて、このねじれ部1のねじれ
剛性の選択の幅が狭くなるという問題もあった。すなわ
ち、ねじれ部1の直径は、当然のこととしてトーション
バーaの第1,2連結部2,3の直径よりも小さくなる
が、上記のように小径部6を形成すると、この小径部6
の直径よりも大きなねじれ部1を形成することができな
くなる。つまり、小径部6がある分だけ、ねじれ部1の
直径をより細くしなければならない。このようにねじれ
部1の直径が小さくなると、その分、ねじれ剛性も低く
なる。したがって、ねじれ剛性の選択の幅が狭められ
る。
【0013】さらに、トーションバーaの段部7と圧入
治具10の環状段部11との接触面積が非常に小さいた
め、これら両者の接触面圧は圧入時に非常に大きくな
る。もし、この大きな面圧によって圧入治具10が変形
してしまうと、トーションバーaを圧入することができ
なくなる。そのため、特に圧入治具10の先端というの
は、非常に硬く加工しなければならず、その分、組立治
具コストが高くなるという問題もあった。
【0014】なお、圧入時に、トーションバーaの曲面
4,5を圧入治具によって押す構成にすれば、段部7を
省略することができる。しかし、トーションバーaの曲
面4,5を圧入治具によって押すと、圧入治具に径方向
の分力が発生し、この力によって圧入治具が開き易くな
り、その結果、組立治具の寿命が短くなるという問題が
あった。また、この場合でも、治具、特に治具の先端を
硬く加工しなければならず、組立治具コストが高くなる
という問題もあった。この発明の目的は、組立治具を安
価にすることができるトーションバーの組み付け方法
と、この方法を用いたねじれ剛性の高いトーションバー
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、トーショ
ンバーの一端に設けた連結部を、被組み付け部材に形成
した組み付け孔に圧入して、トーションバーを被組み付
け部材に連結するトーションバーの組み付け方法におい
て、トーションバーに形成したねじれ部を、座屈防止治
具によって被覆し、このねじれ部をガイドした状態で、
連結部と反対側のトーションバーの端面に、軸線方向の
力を作用させて、連結部を被組み付け部材の組み付け孔
に圧入することを特徴とする。
【0016】第2の発明は、直径の細いねじれ部と、こ
のねじれ部の一端側に設けた直径の太い連結部とを備
え、上記連結部を、被組み付け部材に形成した組み付け
孔に圧入して連結するトーションバーにおいて、連結部
の先端に、上記組み付け孔の内径よりもわずかに直径の
小さいガイド部を設けたことを特徴とする
【0017】第3の発明は、上記第2の発明において、
連結部とねじれ部とを曲面部によって滑らかに連続させ
たことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に示すトーションバーAは、
ねじれが生じる直径の細い部分、すなわちねじれ部23
と、このねじれ部23の一端側に形成した第1連結部2
4と、ねじれ部23の他端側に形成した第2連結部25
と、上記第1連結部24の先端であって、軸方向に突出
させたガイド部26とを備えている。そして、上記ねじ
れ部23の一端側を、曲面部27を介して第1連結部2
4に滑らかに連続させ、上記ねじれ部23の他端を、曲
面部28を介して第2連結部25に滑らかに連続させて
いる。つまり、この実施例では、前記従来例のような小
径部を形成していない。また、上記ガイド部26は、そ
の外径を第1連結部24の外径よりも僅かに小さくして
いる。さらに、上記第1連結部24の外周には、セレー
ション加工を施している。
【0019】上記のようにしたトーションバーAを、出
力軸Bに組み付ける方向を以下に説明する。なお、上記
出力軸Bが、この発明の被組み付け部材に相当する。ま
ず、図2に示すように、出力軸Bを固定治具30にセッ
トする。すなわち、この固定治具30には、出力軸Bの
外径寸法に合わせた挿入孔29を形成している。そし
て、この挿入孔29に出力軸Bをはめ込むと、出力軸B
の段部Baが、固定治具30の上面30aに当接し、こ
の状態で出力軸Bが固定治具30にしっかりと保持され
る。
【0020】上記のようにして、固定治具30に保持さ
れた出力軸Bには、組み付け孔31を軸線方向に形成し
ている。この組み付け孔31の部分31aは、上記トー
ションバーAの第1連結部24を圧入する部分であり、
内径を第1連結部24の外径よりも小さくし、かつ、ガ
イド部26の外径よりも大きくしている。また、この組
み付け孔31の部分31aよりも下方の内径を、少し小
さくしている。ただし、この部分には、ガイド部26を
挿入するため、半径方向にガタが発生しない程度にその
内径をガイド部26の外径よりもわずかに大きくしてい
る。言い換えれば、ガイド部26の直径を、組み付け孔
31の下方の内径よりも、わずかに小さくしている。
【0021】上記のようにした出力軸Bの組み付け孔3
1に、トーションバーAのガイド部26を挿入すると、
このガイド部26によってトーションバーAの軸線と組
み付け孔31の軸線とがほぼ一致して、固定治具30の
軸線に対するトーションバーAの傾きが規制される。こ
のようにしてトーションバーAを組み付け孔31にセッ
トしたら、このトーションバーAのねじれ部23の外周
を、金属製の座屈防止治具32によって覆う。この座屈
防止治具32は、筒を軸方向に2分割可能にしたもので
あり、その内周の曲率をねじれ部23の外周の曲率とほ
ぼ同じにしている。したがって、この座屈防止治具32
によってねじれ部23を覆うと、これら両者が隙間なく
ぴったりと接触する。そして、この状態において、座屈
防止治具32の外径がトーションバーAの第2連結部2
5の外径と同じになるようにしている。
【0022】上記のようにして座屈防止治具32をセッ
トしたら、トーションバーAの外周を第1ガイド治具3
3によって覆う。すなわち、この第1ガイド治具33に
は、トーションバーAの第2連結部25よりも僅かに大
きい貫通孔34を形成しており、この貫通孔34と第2
連結部25とは、半径方向にガタが発生しない程度の寸
法関係にしている。このような第1ガイド治具33の貫
通孔34に、座屈防止治具32によってねじれ部23を
覆ったトーションバーAが挿入されていることになる。
このとき、トーションバーAと座屈防止治具32とが貫
通孔34の内周に摺動自在に接触した状態になる。そし
て、座屈防止治具32は、第1ガイド治具33によって
2つに割れるのを規制されている。また、ねじれ部23
の外周に、座屈防止治具32の内周がぴったり接触した
状態に保たれる。なお、トーションバーAの外周に取り
付けた第1ガイド治具33は、その自重によって下端を
トーションバーAの曲面部27に接触した状態になって
いる。
【0023】上記のように第1ガイド治具33をトーシ
ョンバーAの外周にセットしたら、この第1ガイド治具
33の外周に、さらに第2ガイド治具35をセットす
る。この第2ガイド治具35は、第1筒部36と第2筒
部37とを備えている。そして、第1筒部36に、第1
ガイド治具33の外周を摺動自在に接触させ、第2筒部
37に、固定治具30の上部30bの外周を接触させて
いる。
【0024】このような第2ガイド治具35をセットす
ると、固定治具30に対する第1ガイド治具33と出力
軸Bとの半径方向の位置が特定され、第1ガイド治具3
3を介してトーションバーAの半径方向の位置も特定さ
れる。また、第1ガイド治具33の面33aと出力軸B
の上面38との間に所定の隙間が形成される。上記のよ
うにして、第2ガイド治具35をセットしたら、第1ガ
イド治具の貫通孔34に、押し込み用治具39を上方か
ら挿入する。この押し込み用治具39は、トーションバ
ーAと同じ直径のものであり、その下面をトーションバ
ーAの上面40に当接した状態で、その上部が貫通孔3
4から突出するようにしている。そして、第2ガイド治
具35の上面35aと、押し込み用治具39の上面39
aとの高さの差分が、トーションバーAの出力軸Bに対
する圧入寸法となる。なお、上記トーションバーAの上
面40が、この発明のトーションバーの端面に相当する
ものである。
【0025】以上のようにして、全ての治具をセットし
たら、図示していない押圧機構によって押し込み治具3
9の上面39aを押す。押し込み治具39を上方から押
すと、トーションバーAには、図面下向きの力が作用す
る。このとき、トーションバーAのねじれ部23は、座
屈防止用治具32によって全周をガイドされている。そ
のため、このねじれ部23に座屈が発生したりしない。
したがって、このトーションバーAは、その第1連結部
24を組み付け孔31の部分31aに圧入しながら下降
していく。
【0026】上記のようにしてトーションバーAが下方
に移動していくと、このトーションバーAの曲面部27
に先端を載せている第1ガイド治具33も、一体となっ
て下降していく。したがって、圧入作業を行っている
間、ねじれ部23の座屈の発生を、座屈防止治具32に
よって常に防止することができる。そして、図3に示す
ように、押し込み用治具39の上面39aを、第2ガイ
ド治具35の上面35aと同じレベルまで押し込むと、
第2ガイド治具35および押し込み治具39の上面レベ
ルが一致した状態で、トーションバーAの第1連結部2
4が、組み付け孔31の部分31aに完全に圧入された
状態になる。したがって、第1連結部24を必要以上に
組み付け孔31に圧入することを確実に防止することが
できる。
【0027】上記のようにして第1連結部24を組み付
け孔31に圧入すると、組み付け孔31の部分31aの
内周が塑性変形して、トーションバーAが出力軸Bにし
っかりと固定される。このようにトーションバーAを出
力軸Bに固定したら、第2ガイド治具35,第1ガイド
治具33を取り外し、座屈防止治具32を2つに分割し
て取り外す。そして、最後に、トーションバーAが圧入
された出力軸Bを固定治具30から取り外す。
【0028】この実施例によれば、前記従来例より受圧
面積の大きいトーションバーAの上端面40に力を作用
させているので、治具の押圧面に作用する面圧が、前記
従来例よりも小さくなる。したがって、圧入するための
治具の硬度を、それほど硬くしなくても済み、その分、
組立治具のコストを安くすることができる。さらに、組
立治具の耐久性も向上させることができる。
【0029】また、この実施例によれば、ガイド部26
を予め組み付け孔31に挿入することによって、トーシ
ョンバーAの傾きを規制しているので、トーションバー
Aが傾いて圧入されるのを防止できる。すなわち、前記
従来は、トーションバーの先端のわずかな面取り部分だ
けしか組み付け孔に挿入できなかったために、トーショ
ンバーが傾いた状態で出力軸に組み付けられることがあ
った。このようにトーションバーが傾いたまま圧入され
てしまうと、それがヒステリシスの原因になり、パワー
ステアリング装置としての性能に悪影響を及ぼすことが
あった。しかし、この実施例によれば、トーションバー
Aのガイド部26により、圧入前に出力軸Bに対するト
ーションバーAの傾きを規制しているので、上記のよう
な不都合を確実に防止できる。
【0030】また、この実施例によれば、トーションバ
ーAに前記従来例の段部7のような角部がないので、そ
こに応力が集中することもない。したがって、トーショ
ンバーAの全体的なねじれ剛性を高めることができる。
さらに、この実施例によれば、前記従来例のような小径
部を不要にできた分だけ、ねじれ部23の最大直径を大
きくすることができる。このようにねじれ部23の最大
直径を大きくすることができる分だけ、ねじれ剛性の選
択の幅を広げることができる。
【0031】なお、上記説明してきた一式のトーション
バーを圧入する治具の形状および構造は一例であり、図
示はしないが、例えば第1ガイド治具33と第2ガイド
治具35とが一体となった構造のものでも何等問題な
い。この場合には、トーションバーAのねじれ部23の
外周に座屈防止治具32を装着した状態で、トーション
バーAの上端面40を押し込み治具により目的の圧入深
さになるまで圧入すればよい。また、当然、座屈防止治
具32は必ずしも軸方向に2分割である必要はなく、何
分割でもかまわない。
【0032】
【発明の効果】第1の発明によれば、トーションバーの
形状的に一番弱いねじれ部を、座屈防止治具によって被
覆し、このねじれ部の座屈を防止しているので、トーシ
ョンバーを被組み付け部材へ圧入するときに、トーショ
ンバーの端面から軸線方向の力を作用させることができ
る。このように面積が大きいトーションバーの端面から
力を作用させているので、圧入時の治具に作用する面圧
も小さくなる。したがって、トーションバーの組み付け
時に、硬度の低い安価な治具を用いることができる。
【0033】第2の発明によれば、連結部の先端にガイ
ド部を設けて、このガイド部を被組み付け部材の組み付
け孔に挿入した状態で、被組み付け部材にトーションバ
ーの連結部を圧入する構成にしたので、トーションバー
が傾いて圧入されるという不具合を確実に防止すること
ができる。
【0034】第3の発明によれば、トーションバーの連
結部とねじれ部とを曲面部によって滑らかに連続させた
ので、トーションバーがねじれても、トーションバーに
発生する応力の集中を防止することができ、トーション
バーの全体的なねじれ剛性を高めることができる。ま
た、連結部とねじれ部との間に、従来のような小径部が
ない分、ねじれ部の直径を大きくすることが可能とな
り、ねじれ剛性の選択の幅を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のトーションバーAを示す正面図であ
る。
【図2】実施例のトーションバーAの組み付け方法を示
す説明図であり、トーションバーAの連結部24を圧入
する前の状態を示す図である。
【図3】実施例のトーションバーAの組み付け方法を示
す説明図であり、トーションバーAの連結部24を圧入
した状態を示す図である。
【図4】従来のトーションバーaを示す正面図である。
【図5】従来のトーションバーaの組み付け方法を示す
説明図であり、トーションバーaの連結部2を圧入する
前の状態を示す図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】従来のトーションバーaの組み付け方法を示す
説明図であり、トーションバーaの連結部2を、組み付
け孔9に圧入した状態を示す図である。
【符号の説明】
A トーションバー B この発明の被組み付け部材に相当する出力軸 23 ねじれ部 24 第1連結部 26 ガイド部 27 曲面部 31 組み付け孔 32 座屈防止治具 40 トーションバーの端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーションバーの一端に設けた連結部
    を、被組み付け部材に形成した組み付け孔に圧入して、
    トーションバーを被組み付け部材に連結するトーション
    バーの組み付け方法において、トーションバーに形成し
    たねじれ部を、座屈防止治具によって被覆し、このねじ
    れ部をガイドした状態で、連結部と反対側のトーション
    バーの端面に、軸線方向の力を作用させて、連結部を被
    組み付け部材の組み付け孔に圧入することを特徴とする
    トーションバーの組み付け方法。
  2. 【請求項2】 直径の細いねじれ部と、このねじれ部の
    一端側に設けた直径の太い連結部とを備え、上記連結部
    を、被組み付け部材に形成した組み付け孔に圧入して連
    結するトーションバーにおいて、上記連結部の先端に、
    組み付け孔の内径よりもわずかに直径の小さいガイド部
    を設けたことを特徴とするトーションバー。
  3. 【請求項3】 連結部とねじれ部とを曲面部によって滑
    らかに連続させたことを特徴とする請求項2記載のトー
    ションバー。
JP2001005916A 2001-01-15 2001-01-15 トーションバーの組み付け方法およびその方法に用いるトーションバー Pending JP2002211422A (ja)

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