JP2002087288A - ボールねじ式舵取装置 - Google Patents

ボールねじ式舵取装置

Info

Publication number
JP2002087288A
JP2002087288A JP2000276853A JP2000276853A JP2002087288A JP 2002087288 A JP2002087288 A JP 2002087288A JP 2000276853 A JP2000276853 A JP 2000276853A JP 2000276853 A JP2000276853 A JP 2000276853A JP 2002087288 A JP2002087288 A JP 2002087288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
ball screw
substantial
nut
ball nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000276853A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kawaguchi
浩嗣 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2000276853A priority Critical patent/JP2002087288A/ja
Publication of JP2002087288A publication Critical patent/JP2002087288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールねじ式舵取装置では、ボールねじ機構の
組立工程においてボールを組み込むとき、ボールが実質
的なボール軌道を超えないように注意を払う必要があ
り、組立に手間がかかる。 【解決手段】ボールナット3の貫通孔4の内周面に形成
される螺旋溝6のうち、アセンブリ状態で実際にボール
が転動する、実質的なボール軌道21のみに、研磨仕上
げを施す。残りの部分は研磨しないので、螺旋溝の断面
径が小さく、残りの部分へはボールが転動していかな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵輪から舵取機構
への伝動手段としてボールねじ機構を用いたボールねじ
式舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじ式舵取装置では、舵輪(ステ
アリングホイール)に連なるボールねじ軸と舵取機構に
連なるクロスシャフトとを、ギアハウジングの内部に、
互いに交叉させて支持している。舵輪の操作に応じてボ
ールねじ軸が回動されると、このボールねじ軸に螺合す
るボールナットが軸長方向に移動され、このボールナッ
トの外周に形成されたラック歯と噛み合うセクタ歯車が
揺動される。これにより、クロスシャフトが移動され
て、ギアハウジングの外側へ突出しているクロスシャフ
トの端部に連結されたピットマンアームを介して舵取機
構が駆動されるようになっている。
【0003】ボールねじとしては、外周面に螺旋溝が形
成されたねじ軸と、このねじ軸が挿通される貫通孔を有
すると共に貫通孔の内周面に螺旋溝が形成されたボール
ナットと、上記ねじ軸およびボールナットの螺旋溝間で
転動する複数のボールとを備えている。また、ボールナ
ットの螺旋溝に沿って離間する第1の位置と第2の位置
との間がガイドチューブを介して接続され、このガイド
チューブを介して、ボールナットの第1の位置と第2の
位置との間に形成される実質的なボール軌道にボールが
循環されるようになっている。
【0004】通例、ボールナットの螺旋溝はボールナッ
トの一端面から他端面まで加工されており、上記の実質
的なボール軌道はボールナットの軸方向の中間部に設け
られる。従来、ボールナットの螺旋溝については、ボー
ルナットの一端面から上記実質的なボール軌道を含む領
域を研磨仕上げが施されている。すなわち、実際にボー
ルが転動する部分を超えて研磨仕上げが施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、ボールねじ
機構を組立工程においてボールを組み込む際、ボールが
実質的な軌道外の螺旋溝の部分へ逃げてしまうおそれが
ある。したがって、逃げないように慎重に組み込み作業
をする必要があり、作業効率が悪く製造コストが高くな
る。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ボ
ールの組み込みが容易で且つ安価なボールねじ式舵取装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の好ましい態様は、ボールナットの内周に形
成される螺旋溝に沿って離間する第1の位置と第2の位
置との間に実質的なボール軌道が設けられ、第1の位置
と第2の位置とを接続する戻し路を介して上記実質的な
ボール軌道にボールが循環されるボールねじ式舵取装置
において、上記ボールナットの螺旋溝の第1の位置から
第2の位置までの間のみに研磨仕上げを施してあること
を特徴とするものである。
【0007】本態様では、アセンブリ状態で実際にボー
ルが転動する部分のみに研磨仕上げを施し、残りの部分
は研磨仕上げを省略してある。したがって、組立工程に
おいてボールを組み込む際に、ボールを螺旋溝の第1の
位置と第2の位置との間である実質的なボール軌道内に
収めた状態で迅速に組み立てが行える。作業効率の向上
により製造コストを安くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様を添付図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1の実施の形
態とのしてボールねじ式舵取装置の要部を示す一部欠載
断面図であり、図2は図1のII−II線に沿う断面図であ
る。これらの図において、ギアハウジング30内に、ボ
ールねじ軸1とクロスシャフト2とが相互に所定間隔を
隔てて交叉する状態で配置されている。これらボールね
じ軸1とクロスシャフト2はそれぞれの軸心回りに回動
自在に支持されている。
【0009】ボールねじ軸1は、軸長方向への摺動自在
にギアハウジング30の内部に保持されたボールナット
3の貫通孔4に挿入されている。ボールねじ軸1の外周
面1aに螺旋溝5が形成されると共に、ボールナット3
の貫通孔4の内周面に螺旋溝6が形成されている。両螺
旋溝5,6間に転動する多数のボール7を介して、ボー
ルねじ軸1とボールナット3とが互いに螺合し、ボール
ねじ機構を構成している。
【0010】ボールナット3の外面には、軸長方向の適
宜の長さ範囲にわたってラック歯8が形成されており、
このラック歯8は上記クロスシャフト2の中途に設けら
れたセクタ歯9に噛合されている。ボールねじ軸1は、
後述するようにギヤハウジング30の外側へ延びる入力
軸10を介して図示しない舵輪に一体回転可能に連結さ
れている。また、ギアハウジングの外側へ突出するクロ
スシャフト2の端部は、図示しない舵取機構に連結され
ている。
【0011】そして舵取りのために舵輪の回動操作が行
われた場合、これに伴ってボールねじ軸1が回動し、こ
の回動がギアハウジング30の内部でのボールナット3
の軸長方向の移動に変換され、この移動が、ラック歯8
とセクタ歯車9との噛合部を介してクロスシャフト2の
回動に変換され、舵取機構に伝達されて舵取りが行われ
るようになっている。なお、図示のボールねじ式舵取装
置は、前述の如き舵取り動作をパワーシリンダの発生力
により補助する動力舵取装置(パワーステアリング装
置)を構成してなる。上記パワーシリンダは、ボールナ
ット3の外周溝に嵌め入れられたシール部材11により
ギアハウジング30の内部を軸長方向に2分割し、ボー
ルナット3の両側に液密に封止された一対の油室12,
13を形成してなる油圧シリンダである。両油室12,
13間に生ずる圧力差によってボールナット3を押圧し
て、このボールナット3の移動に応じて前述の如く行わ
れる舵取りを補助する構成となっている。
【0012】上記油室12,13への送給油圧を制御す
る油圧制御弁14は、ギアハウジングの一側に同軸的に
連結された筒形のバルブハウジング15の内部に構成さ
れている。図1に示す如くボールねじ軸1の端部には、
バルブハウジング15の他側から挿入された中空の入力
軸10の先端部が適長嵌入され、ボールねじ軸1と入力
軸10とは、入力軸10の中空部に内挿されたトーショ
ンバー16を介して同軸的に連結されている。上記油圧
制御弁14は、バルブハウジング15の内部に支承され
てボールねじ軸1の端部に連結された筒形のバルブボデ
ィ17の内側に、入力軸10の外周に一体的に形成され
た弁体18を遊嵌して構成される。
【0013】バルブハウジング15の外側に突出する入
力軸10の他端は、前述の如く舵輪に連結されており、
舵輪操作がなされた場合、入力軸10に加わる操舵トル
クに応じてトーションバー16に捩じれが生じ、これに
伴って、ボールねじ軸1及びバルブボディ17と、入力
軸10及び弁体18との間に相対角変位が生じる。油圧
制御弁14は、この相対角変位を利用して油圧の給排動
作をなす公知のものであり、具体的には、図示しない油
圧源からポンプポート19を介して送給される圧油を、
ボールナット3両側の油室12,13の一方に、上記相
対角変位に応じて、すなわち、舵輪に加わる操舵トルク
に応じて選択的に振り分け、これに伴って、他方の油室
12,13から還流する油をタンクポート20を経て油
タンクに排出する動作をなす。
【0014】図1および図2を参照して、ボールナット
3の螺旋溝6は貫通孔4の一端から他端までに形成され
ているが、ボールねじ機構のアセンブリ状態において
は、螺旋溝6の全長が実質的なボール軌道として利用さ
れるものではなく、ボールナット3の軸方向の中間部に
相当する螺旋溝6のみが実質的なボール軌道として利用
される。図3において、ハッチングを施した領域22
が、螺旋溝6において実質的なボール軌道21として利
用される領域であり、螺旋溝6の第1の位置23から第
2の位置24までの領域である。実質的なボール軌道2
1のみに、例えば研磨代150μmにて研磨仕上げを施
し、螺旋溝6の残りの部分は研磨仕上げを省略してあ
る。通例、螺旋溝6の加工はNC工作機械を用いて実施
しているので、加工プログラムを変更するのみで対処す
ることができる。なお、図3においては、ボールナット
3の断面を示すハッチングを省略してある。
【0015】図2および図3を参照して、ボールナット
3の外周部には、実質的なボール軌道21の両端部(す
なわち、第1の位置23と第2の位置24)との間を接
続して、ボール7をボール軌道21に循環させるための
戻し路25が設けられている。戻し路25はボールナッ
ト3の外周に固定されるガイドチューブ26により構成
されている。27はガイドチューブ26をボールナット
3の外周部に取り付けるためのブラケットであり、ボー
ルナット3の外周部にねじ28により固定される。戻し
路25の両端部(すなわちガイドチューブ26の端部)
が、実質的なボール軌道21からのボール7を導くため
のボールすくい上げ部29となっている。
【0016】本実施の形態によれば、ボールねじ機構が
アセンブリされた状態で、ボールナット3の螺旋溝6に
おいて実際にボール7が転動する実質的なボール軌道2
1のみに研磨仕上げを施し、螺旋溝6の残りの部分は研
磨仕上げを省略してある。したがって、実質的なボール
軌道21と残りのボール軌道を比較した場合、後者は前
者よりも、前者の研磨代(例えば150μm)の分だ
け、断面径が小さくなり、残りのボール軌道へはボール
7が転動していかないことになる。その結果、ボールね
じ機構を組立工程において、ボール7を組み込む際に、
ボール7を実質的なボール軌道21内に封じ込めた状態
で迅速に組み立てが行える。
【0017】すなわち、ボールねじ機構を組み立てる工
程では、ボールねじ軸1がボールナット3の貫通孔4に
挿入され且つガイドチューブ26を未だ組み付けていな
い状態で、ボールナット3のガイドチューブ26用の接
続孔を通して、実質的なボール軌道21内に順次にボー
ル7を挿入すると共に、ボールねじ軸1とボールナット
3を相対回転させてボール7を転動させ、実質的なボー
ル軌道21の奥へと送っていく。
【0018】このとき、実質的なボール軌道21内に装
填されたボール7は、実質的なボール軌道21の外へ出
ていくことがなく、したがって、作業者はこの点に注意
を払うことなく、迅速に作業を進めることができるわけ
である。本発明は上記実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールねじ式舵取装置の要部を示す一
部欠載断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】ボールナットの断面図である。ボールナットの
断面を示すハッチングを省略してあり、研磨が施される
実質的なボール軌道にハッチングを施してある。
【符号の説明】
1 ボールねじ軸 1a 外周面 2 クロスシャフト 3 ボールナット 4 貫通孔 5,6 螺旋溝 7 ボール 8 ラック歯 9 セクタ歯 10 入力軸 12,13 油室 14 油圧制御弁 16 トーションバー 21 実質的なボール軌道 22 領域 23 第1の位置 24 第2の位置 25 戻し路 26 ガイドチューブ 29 ボールすくい上げ部 30 ギヤハウジング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールナットの内周に形成される螺旋溝に
    沿って離間する第1の位置と第2の位置との間に実質的
    なボール軌道が設けられ、第1の位置と第2の位置とを
    接続する戻し路を介して上記実質的なボール軌道にボー
    ルが循環されるボールねじ式舵取装置において、上記ボ
    ールナットの螺旋溝の第1の位置から第2の位置までの
    間のみに研磨仕上げを施してあることを特徴とするボー
    ルねじ式舵取装置。
JP2000276853A 2000-09-12 2000-09-12 ボールねじ式舵取装置 Pending JP2002087288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276853A JP2002087288A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 ボールねじ式舵取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276853A JP2002087288A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 ボールねじ式舵取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087288A true JP2002087288A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18762262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000276853A Pending JP2002087288A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 ボールねじ式舵取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087288A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2853034A1 (fr) * 2003-03-25 2004-10-01 Koyo Seiko Co Mecanisme a vis a billes pour un appareil de direction assistee electrique
WO2023010967A1 (zh) * 2021-08-02 2023-02-09 博世汽车转向系统(济南)有限公司 球循环组件和转向机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2853034A1 (fr) * 2003-03-25 2004-10-01 Koyo Seiko Co Mecanisme a vis a billes pour un appareil de direction assistee electrique
US7322256B2 (en) 2003-03-25 2008-01-29 Koyo Seiko Co. Ltd. Ball screw mechanism for electric power steering apparatus
WO2023010967A1 (zh) * 2021-08-02 2023-02-09 博世汽车转向系统(济南)有限公司 球循环组件和转向机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0528200A1 (en) Speed reduction device for steering devices
JP2016150645A (ja) パワーステアリング装置
JPH0345473A (ja) 四輪操舵装置
US4872393A (en) Steering gear with recirculation check valve
US6782966B2 (en) Power-assisted steering apparatus with a one-piece, monolithic component
US4942803A (en) Steering gear with pressure-balanced valve
JP2002087288A (ja) ボールねじ式舵取装置
EP1652751A2 (en) Power steering apparatus
KR100470318B1 (ko) 동력보조스티어링기어용서보밸브
EP0709276A2 (en) Power steering device
JP7003287B2 (ja) ステアリング装置
JP3172720B2 (ja) 動力舵取制御弁の組立方法
JP2005247088A (ja) 減速比可変式動力舵取装置
JP3557487B2 (ja) 油圧制御弁
JP2559191Y2 (ja) 動力舵取装置
JPS6234582B2 (ja)
JP2850146B2 (ja) インテグラル型動力舵取装置
JP2567563B2 (ja) 動力操舵装置のトーションバーの製造方法
JP2559190Y2 (ja) 動力舵取装置
JP2007308076A (ja) パワーステアリング装置
JP4019962B2 (ja) 減速比可変式動力舵取り装置
JP4561638B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP2999929B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置用制御弁およびその製造方法
JPH032466Y2 (ja)
JPS621671A (ja) パワ−ステアリング装置