JP2007308076A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2007308076A JP2006140993A JP2006140993A JP2007308076A JP 2007308076 A JP2007308076 A JP 2007308076A JP 2006140993 A JP2006140993 A JP 2006140993A JP 2006140993 A JP2006140993 A JP 2006140993A JP 2007308076 A JP2007308076 A JP 2007308076A
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Abstract

【課題】加工作業性が容易であると共に高い加工精度を確保し得るパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイールに連係するウォームシャフト3と、ギヤケース1のシリンダ1a内に摺動自在に収容されて該シリンダの内部を二つの第1、第2圧力室P1,P2に隔成し、外周部の一側面にラック10を有するピストン4と、外部から供給される油圧を、ウォームシャフトの回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給するロータリバルブ7と、外周部の一部に周方向に沿って形成されてラックに噛合する複数の歯部を有し、ピストンの摺動に伴って回動するセクタギヤ15を有するセクタシャフト14と、を備え、前記各歯部のうち、ステアリングホイールの中立位置付近においてラックと噛合する中央歯部16の両作用歯面にそれぞれ突部を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両のインテグラル型のパワーステアリング装置に適用されるセクタギヤの歯部の改良に関する。
従来のパワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このパワーステアリング装置は、ボールナットに形成されたラックに噛合するセクタギヤの回動によって車輪を転蛇させる周知のインテグラル型パワーステアリング装置であって、直進走行時であるステアリングの中立時においてセクタギヤと噛合するラックの隣接対向する作用歯面に、対となる球状凸部が形成されている。
これにより、ラックとセクタギヤの間に適度なバックラッシを付与すると共に、ステアリング中立時にセクタギヤに噛合するラックの作用歯面のみに前記各球状凸部を形成しているため、転蛇時におけるステアリングの操作性を悪化させることなく、高速直進時の操舵安定性を確保することが可能となっている。
特開平9−249143号公報
しかしながら、前記従来のパワーステアリング装置にあっては、ステアリング中立時においてセクタギヤと噛合するラックの作用歯面、すなわち、該ラックの歯溝の隣接対向する奥まった歯元面に前記各球状凸部を形成するようになっているため、該各球状凸部の加工が非常に困難である。この結果、加工作業性が低下し、加工コストの増加を余儀なくされ、ひいては製造コストが増加してしまうという問題があった。
また、前記各球状凸部の加工の困難性から、該各球状凸部の加工精度が低くなってしまった場合には、反対に前記各球状凸部を形成しない場合よりも操舵フィーリングを悪化させてしまうおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、加工作業性が容易であると共に高い加工精度を確保し得るパワーステアリング装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ステアリングホイールに連結された入力軸と、ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、外周部の一部に周方向に沿って形成されて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の両歯面に突部を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記ステアリングホイールの中立位置付近における前記回動部材と前記ラックとの噛み合い圧力のみを上昇させることが可能になるため、転蛇時における操舵性を悪化させることなく直進時における操舵安定性の向上を図ることができる。そして、前記各突部は、前記ラックと噛合する歯部の作用歯面、すなわち該歯部の歯すじ近傍又は歯末側に形成されるため、各突部の加工が容易であると共に、高い加工精度が得られる。
請求項2に記載の発明は、前記突部は、前記歯部に熱処理を施した後に研磨加工によって形成されることを特徴としている。
この発明によれば、前記各歯部に焼き入れなどの熱処理を施した後に研磨加工によって前記各突部を形成したため、該熱処理による前記各歯部の形状や精度の変化の影響を受けることがなく、前記各突部の高い加工精度を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、ステアリングホイールに連結された入力軸と、ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、外周部の一部に周方向に沿って所定の渦巻線からなる歯形形状に設けられて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の作用歯面を、前記渦巻線よりも外側に突出する歯形形状に形成したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、ステアリングホイールに連結された入力軸と、ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、外周部の一部に周方向に沿って形成されて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の噛み合い圧力を、他の歯部よりも大きく設定したことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、前記歯部は、熱処理を施した後に研磨加工によって最終形状が形成されることを特徴としている。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施の形態は、このパワーステアリング装置を、例えば車両のインテグラル型パワーステアリング装置に適用したものを示している。
すなわち、このパワーステアリング装置は、図1に示すように、内部にシリンダ1aが形成されたハウジングであるギヤケース1と、前記シリンダ1aの一端部開口を閉塞するバルブケース2と、一端部が前記バルブケース2内に軸支されて他端部が前記シリンダ1a内に挿入配置されたウォームシャフト3と、該ウォームシャフト3の他端部外周に設けられると共に前記シリンダ1a内に摺動自在に収容され、該シリンダ1a内を第1圧力室P1及び第2圧力室P2の二つの圧力室に隔成するピストン4と、を備えている。
前記ウォームシャフト3は、ほぼ中空円筒状に形成されていて、一端側に段差状に拡径する拡径部3bを有する一方、他端側外周には、軸方向の所定の範囲にボールねじ溝3aが形成されている。また、前記ウォームシャフト3は、前記拡径部3bの内周側に、図外のステアリングホイールに連係するスタブシャフト5が同軸線上に嵌挿されていて、前記バルブケース2の内周側に配設された軸受20a,20bによってそれぞれ回転自在に支持されている。そして、前記ウォームシャフト3とスタブシャフト5は、それぞれの軸心部に穿設された挿通孔内に挿通配置されたトーションバー6を介して連結され、所定の角度の範囲内で相対回転可能になっている。
前記ピストン4は、軸心部に貫通孔4bが穿設されていて、該貫通孔4bの内周の所定の範囲にボールねじ溝4aが形成されると共に、前記貫通孔4bの図1中左端部開口がキャップ21によって閉塞されている。そして、前記ピストン4は、これら各ボールねじ溝3a,4a間に複数のボール22を介在させてウォームシャフト3に螺合している。これにより、前記ピストン4は、ウォームシャフト3の回転に伴って該ウォームシャフト3の軸方向へ移動可能になっている。
前記ピストン4の外周には、図2に示すように、前記ボールねじ溝4aの軸方向両端部に二つの固定用孔3cが穿設されると共に該各固定用孔3cに管状のチューブ23の両端部が圧入固定されて、このチューブ23を介して前記ボールねじ溝4aの軸方向両端部が連通している。なお、前記チューブ23は、ボルトによってピストン4の一側面(図1中の上側面)に固定されている。このようにして、ウォームシャフト3の回転に伴って、前記各ボールねじ溝3a,4a間のボール22が、チューブ23内を通って該各ボールねじ溝3a,4a間を循環するようになっている。
前記バルブケース2内には、図1に示すように、制御弁であるロータリバルブ7が収容されている。このロータリバルブ7は、スタブシャフト5と一体に回転するロータリスプール7aと、ウォームシャフト3と一体に形成されてスリーブの役割をする前記拡径部3bと、から構成され、図外のオイルポンプ及びリザーバタンクに接続されている。なお、このロータリバルブ7は、従来周知の構造となっていることから、作用のみを簡単に説明すると、前記ステアリングホイールを操舵すると、該ステアリングホイールの回転方向に応じて前記ロータリバルブ7が切換作動し、前記オイルポンプから吐出された圧力流体が前記第1圧力室P1及び第2圧力室P2のいずれか一方に選択的に供給されると共に、前記各圧力室P1,P2のいずれか他方を前記リザーバタンクに連通させて、両圧力室P1,P2間の圧力差によってピストン4を軸方向へ摺動させるようになっている。
前記ピストン4の他側面(図1中の下側面)には、図1及び図2に示すように、軸方向の所定の範囲に、軸直角方向(図2中の左右方向)に沿って形成された複数の歯溝11,12,13を有するラック10が形成されている。このラック10は、図3に示すように、後述するセクタギヤ15の中央歯部16に噛合する中央歯溝11の作用歯面11a,11bの歯面間距離L1が、ラック10の他の歯溝12,13における歯面間距離L2よりも僅かに小さく形成されている。
前記ギヤケース1内には、図2に示すように、該シリンダ1aと連通して前記ラック10に臨むシャフト収容部1bが設けられている。このシャフト収容部1bは、前記シリンダ1aに対して軸直角方向(図2中の左右方向)に形成され、その後端部(図2中の左端部)がサイドカバー8によって閉塞されている。そして、前記シャフト収容部1bには、図外のリンク機構を介して車輪と連係するセクタシャフト14が挿通配置されている。
このセクタシャフト14は、軸方向の所定位置に、前記シリンダ1aに臨んでラック10と噛合する回動部材であるセクタギヤ15が一体に設けられている。また、前記セクタシャフト14は、前記セクタギヤ15の軸方向の前後端部が、シャフト収容部1bの前端開口部1c及び該開口部1cと同軸線上に形成されたサイドカバー8の凹部8a内に回転自在に支持されている。
前記セクタギヤ15は、図3に示すように、前記ラック10の各歯溝11,12,13に噛合する複数の歯部16,17,18が形成されている。この各歯部16〜18は、その歯面が例えばインボリュート曲線からなる歯形に形成されると共に、該各歯部16〜18の歯底がセクタシャフト14の先端側(図2中の右端側)に下り傾斜状に設けられている。そして、前記セクタギヤ15の各歯部16〜18は、前記ステアリングホイールが中立(直進)位置にあるときにラック10に噛合する歯部、つまり各歯部16〜18のうち中央に位置する中央歯部16のみが、他の歯部17,18と比べて若干異形に形成されている。すなわち、前記中央歯部16は、図4に示すように、前記他の歯部17,18の歯形を基本として、ラック10の中央歯溝11に噛み合い接触するその両作用歯面16a,16bに、基本歯形を象るインボリュート曲線(図4中の破線)よりも外側にそれぞれ僅かに突出する突部19a,19bが形成されている。
この各突部19a,19bは、なだらかな山状に形成されると共に、具体的な突出量としては約70μmに形成されている。そして、前記各突部19a,19bは、その大きさが微小であることから、前記各歯部16〜18の歯形を切削加工などにより形成して該各歯部16〜18を焼き入れなどの熱処理を施した後、その歯面16a,16bを研磨加工してその最終形状を形成する際に、該各突部19a,19bの部位を残す形で研磨加工することによって形成される。
また、前記セクタシャフト14の後端部(図2中の左端部)には、その端面から軸方向に沿って形成された凹部14aが形成されている。そして、サイドカバー8の凹部8aには、その底壁に穿設された雌ねじ孔8bを介して外側からアジャストボルト9が螺入されており、該アジャストボルト9の先端部9aがセクタシャフト14の凹部14a内に係入している。したがって、アジャストボルト9を回転させてセクタシャフト14を軸方向に移動させることによって、前記ステアリングホイールの中立時において、セクタギヤ15の両突部19a,19bとラック10の中央歯溝11の作用歯面11a,11bとの噛み合い接触状態を調節している。
次に、前記パワーステアリング装置の作用について図1、図2及び該パワーステアリング装置の操舵トルクの検出結果を示す図5に基づいて説明する。
まず、前記ステアリングホイールを一方向に回転させると、スタブシャフト5が回転してトーションバー6が捩られ、スタブシャフト5の回転に追従してウォームシャフト3が回転することによって、ピストン4が例えば図1中の左側に摺動する。それと同時に、前述のように、スタブシャフト5の回転に伴ってロータリバルブ7が切換作動し、第1圧力室P1がオイルポンプから圧力流体が供給されて高圧となる一方、第2圧力室P2は前記リザーバタンクに圧力流体が排出されて低圧となり、この両圧力室P1,P2間の差圧により前記ピストン4の摺動を補助する。そして、前記ピストン4が左側に摺動すると、前記セクタシャフト14が図2中の時計方向に回転して前記リンク機構を介して図外のピットマンアームを車両の幅方向左側に引くことにより、車輪が右方向に転蛇される。
このように、前記パワーステアリング装置は、前記ステアリングホイールの回転力に加えて、圧力流体によりピストン4を介してウォームシャフト3に回転力が付与されることによって、ステアリングホイールの操舵力がアシストされる。
そして、前記ステアリングホイールの中立時には、前記セクタギヤ15の中央歯部16の両作用歯面16a,16bにのみ前記両突部19a,19bが形成されると共に、前記ラック10において前記中央歯部16が噛み合い接触する中央歯溝11の歯面間距離L1が他の歯溝12,13の歯面間距離L2よりも小さく設定されていることから、図5中の中央部分に実線Xで示すように、セクタギヤ15の各突部19a,19bとラック10の中央歯溝11の両作用歯面11a,11bとの噛み合い圧力が局部的に高められて、該セクタギヤ15とラック10とのバックラッシはゼロに等しくなる。
これにより、前記ステアリングホイールの中立時のみにおけるセクタギヤ15とラック10との間のがたつきが防止され、特に高速直進走行時における操舵安定性が向上する。
一方、前記ステアリングホイールの操舵時には、従来はセクタギヤ15とラック10との噛み合い圧力が、図5中の破線Yで示すように、操舵角の増加に対して徐々に噛み合い圧力が低下するようになっていたが、本実施の形態では、少量の操舵角によってセクタギヤ15の各突部19a,19bがラック10の中央歯溝11の各作用歯面11a,11bから離れるため、図5中の実線Xで示すように、セクタギヤ15とラック10との噛み合い圧力が所望の値まで急激に低下して、該セクタギヤ15とラック10の間に適度なバックラッシが得られる。
これにより、前記ステアリングホイールの中立時におけるセクタギヤ15とラック10の接触剛性を向上させても、セクタギヤ15とラック10は、前記ステアリングホイールに少量の操舵角を付与した直後から滑らかに噛合することによって接触剛性が低下するため、ステアリングホイールの回転、すなわち操舵フィーリングが良好となる。
したがって、本実施の形態によれば、前記ステアリングホイールの中立位置付近におけるセクタギヤ15とラック10との噛み合い圧力のみを上昇させることが可能となり、転蛇時における操舵性を悪化させることなく、直進時における操舵安定性の向上を図ることができる。
そして、セクタギヤ15の各歯部16〜18はセクタシャフト14の周方向の法線状に突出形成されていることから該各歯部16〜18の歯面間距離が比較的大きく設けられていると共に、前記各突部19a,19bは前記中央歯部16の作用歯面16a,16b、すなわち該中央歯部16の歯すじ近傍から歯末側にかけて形成されるため、前記研磨加工によって前記中央歯部16の作用歯面12,12bに微小の前記各突部19a,19bを容易に形成することができる。これにより、前記各突部19a,19bの加工作業性の向上が図られて、該各突部19a,19bの加工精度も確実に確保できることから、パワーステアリング装置における操舵フィーリングのばらつきや低下が生じるおそれもない。
また、前記各突部19a,19bは、セクタギヤ15の各歯部16〜18の熱処理後に前記中央歯部16の作用歯面16a,16bを研磨加工することによって形成したため、前記熱処理による中央歯部16の形状や精度の変化の影響を受けるおそれがなく、前記各突部19a,19bの高い加工精度を確保することができる。
さらに、前記パワーステアリング装置は、前記各突部19a,19bによってセクタギヤ15とラック10との噛み合い圧力を高めていることから、前記ラック10に対してセクタギヤ15を押圧する押圧手段を必要としないため、部品コスト及び組付コストなどが低減されて、製造コストの低廉化が図れる。
本発明は、前記実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記ピストン4やセクタギヤ15の形状及び大きさ、並びに前記各突部19a,19bの形状及び突出量は、車両の仕様や大きさなどによってそれぞれ自由に変更することができる。特に、前記各突部19a,19bの形状については、山状に換えて例えば円弧状に形成するなど、ステアリング中立時におけるセクタギヤ15とラック10の間に所定の噛み合い圧力が得られればよく、特定の形状には限定されない。
さらに、前記セクタギヤ15の歯形の形状はインボリュート曲線を基調としたものに限定されるものではなく、トロコイド曲線など渦巻線を基調としたものであれば、前記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係るパワーステアリング装置の実施の形態を示し、本発明の全体を説明する断面図である。 図1のA−A線断面図である。 同パワーステアリング装置の実施の形態を示し、セクタギヤとラックとの噛み合い状態を説明する図1の部分拡大図である。 同パワーステアリング装置の実施の形態を示し、本発明の要部を説明する図3の部分拡大図である。 本発明に係るパワーステアリング装置の操舵トルクの検出結果を示す線図である。
符号の説明
1…ギヤケース(ハウジング)
3…ウォームシャフト(入力軸)
P1…第1圧力室(圧力室)
P2…第2圧力室(圧力室)
4…ピストン
7…ロータリバルブ(制御弁)
10…ラック
11〜13…歯溝
15…セクタギヤ(回動部材)
16〜18…歯部
16a,16b…作用歯面
19a,19b…突部

Claims (5)

  1. ステアリングホイールに連結された入力軸と、
    ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、
    外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、
    外周部の一部に周方向に沿って形成されて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、
    前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の両歯面に突部を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記突部は、前記歯部に熱処理を施した後に研磨加工によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. ステアリングホイールに連結された入力軸と、
    ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、
    外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、
    外周部の一部に周方向に沿って所定の渦巻線からなる歯形形状に設けられて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、
    前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の作用歯面を、前記渦巻線よりも外側に突出する歯形形状に形成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  4. ステアリングホイールに連結された入力軸と、
    ハウジング内に摺動自在に収容されて該ハウジングの内部を二つの圧力室に隔成し、外周部の一側面にラックを有するピストンと、
    外部から供給される油圧を、前記入力軸の回転方向に応じて選択的に切り換えて前記各圧力室に供給する制御弁と、
    外周部の一部に周方向に沿って形成されて前記ラックに噛合する複数の歯部を有し、前記ピストンの摺動に伴って回動する回動部材と、を備え、
    前記各歯部のうち、前記ステアリングホイールの中立位置付近において前記ラックと噛合する歯部の噛み合い圧力を、他の歯部よりも大きく設定したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 前記歯部は、熱処理を施した後に研磨加工によって最終形状が形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載のパワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112664629A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 雅邦企业股份有限公司 低噪音升降调整装置

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