JPS6216390Y2 - - Google Patents

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JPS6216390Y2
JPS6216390Y2 JP10696680U JP10696680U JPS6216390Y2 JP S6216390 Y2 JPS6216390 Y2 JP S6216390Y2 JP 10696680 U JP10696680 U JP 10696680U JP 10696680 U JP10696680 U JP 10696680U JP S6216390 Y2 JPS6216390 Y2 JP S6216390Y2
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valve
valve sleeve
sleeve
spool
pin
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は動力舵取装置、特にそのロータリ形
サーボバルブの改良に関する。
従来、ロータリ形サーボ弁を有する動力舵取装
置において、ロータリバルブを組付ける場合は、
まず、トーシヨンバーの一端を固着した出力軸
(ピニオン軸)に弁スリーブをピン結合し、次に
弁スリーブ内に弁スプールを嵌合し、この弁スプ
ールを動力舵取装置の操舵トルク−圧力特性に基
いて弁スリーブに対し円周方向の位相合せを行
う。この状態で操舵軸とトーシヨンバーの他端と
に共穴を明け、両者をピンにより結合する。
しかし、上記のような組付方式は、中立位置を
見て現物合せにより行うものであるため、弁スリ
ーブに対して弁スプールを中立位置に保持する、
所謂ハンドルトルクの左右差をなくするのに相当
の熟練を必要としていた。
この考案はかかる従来の欠点に鑑みなされたも
ので、弁スリーブと出力軸とを連結するピンに嵌
合するピン穴を角度をずらして複数個設け、弁ス
リーブと弁スプールとの微細な角度調整を選択さ
れたピン穴に連結ピンを係合させるだけで簡単に
なし得るようにした動力舵取装置を提供するにあ
る。
以下、この考案の実施例を図面について説明す
る。第1図はこの考案における動力舵取装置のロ
ータリ形サーボ弁装置を示し、該サーボ弁装置は
操舵軸と、リンク機構を介して操向車輪に連結さ
れたナツクルアーム間に設けられるもので、ロー
タリ形サーボバルブ1と、このサーボバルブ1に
生じた弁スプールと弁スリーブの相対変位を打消
して中立位置に復帰させるための追従作動機構2
とからなり、上記追従作動機構2はギヤハウジン
グ3と、このギヤハウジング3内に両端を軸受
4,5により回転可能に軸支したピニオン軸6を
有し、このピニオン軸6には、これと直交する方
向にスライド可能にギヤハウジング3に取付けた
ラツク軸7が噛合され、このラツク軸7は図示し
ないナツクルアームなどに連結されている。
また、上記ロータリ形サーボバルブ1は、上記
ギヤハウジング3のピニオン軸6側に軸線を一致
させて一体に取付けた弁ハウジング8、この弁ハ
ウジング8の円筒穴8a内に同心にかつ回転可能
に組込まれた弁スリーブ9およびこの弁スリーブ
9内に嵌合された弁スプール10を有し、この弁
スプール10の内端は軸受11によつて上記ピニ
オン軸6の一端に設けた円筒部6a内に支持さ
れ、その外端側は軸受12により上記弁ハウジン
グ8に支持されていると共に、弁スプール10の
内端側外周に形成した凹凸部13をピニオン軸6
の円筒部6aの内周に形成した凹凸部14に第2
図に示す如く係合し、これにより弁スプール10
と弁スリーブ9との相対回転量、すなわち後述す
るトーシヨンバー15のねじれ量を所定量に規制
するようになつている。上記トーシヨンバー15
は上記弁スプール10の内径穴10aに挿通され
るもので、その一端はピン16により上記ピニオ
ン軸6に連結され、その他端は上記弁スプール1
0の外端側と一体にした操舵軸17の端部にピン
18により連結されている。
上記弁スリーブ9の軸方向のほぼ中央部分にお
いて、その内周壁には第1図および第3図に示す
ように軸方向に延びる4個ずつの圧油供給用弁溝
19と排出用弁溝20が交互にかつ等間隔に形成
され、この各弁溝19,20の両端は弁スプール
10の外周と気密嵌合されるリング状閉塞部材2
1,21により密封されているとともに、上記1
つおきの弁溝19は半径方向通路22を介して弁
スリーブ9の外周に形成した圧油供給溝23に連
通され、さらにこの供給溝23には、弁ハウジン
グ8に形成した供給口24を介してポンプPから
圧油が供給されるようになつている。また、上記
弁スリーブ9の弁溝形成部分と対向する弁スプー
ル10の外周面には、軸方向に延びる8個の弁溝
25が形成され、この弁溝25により生じる各凸
部分26は上記弁スリーブ9の各弁溝19,20
に対向されるようになつており、そしてこのうち
各排出用弁溝20はこれに対向する1つおきの凸
部分26に形成した半径方向の排出通路27を介
して弁スプール10の内径穴10aに連通され、
さらにこの内径穴10aは半径方向の通路28
(第1図参照)を介して弁ハウジング8内に形成
した排出室29に連通され、この排出室29は弁
ハウジング8に形成した排出口30を介してタン
ク31に連通されている。一方、上記弁スプール
10の各溝25と対向する弁スリーブ9の部分に
は半径方向に延びる第1および第2の分配通路3
2,33が1つおきに交互に形成されており、こ
の第1分配通路32および第2分配通路33は弁
スリーブ9の外周面に軸方向に位相をずらして形
成した連通溝34,35(第1図参照)にそれぞ
れ連通され、この各連通溝34,35は弁ハウジ
ング8に設けたポート36,37を介して車輪操
向用パワーシリンダ38のピストン39により区
画される左右のシリンダ室に連通されている。
以上の説明は通常の動力舵取装置の機構を述べ
たものであり、次にこの考案の特徴である弁スリ
ーブ9に対する弁スプール10のセンタリング
(中立位置の設定)する場合の機構について説明
する。
上記弁スリーブ9は上記ピニオン軸6の円筒部
6aと互いにオーバラツプする円筒部9aを有
し、そしてこの円筒部9aには、第2図に示す如
くその円周方向に所定間隔離して複数個のピン穴
40a,40b,40cが穿設されており、この
うち所望のピン穴、例えばピン穴40aに上記ピ
ニオン軸6の円筒部6aに突設した連結ピン41
を係合することにより両者を互いに連結する。こ
れは図示しないハンドルを切つて弁スプール10
を円周方向に動かしたとき、これにより作動する
パワーシリンダ38の動きに連動するピニオン軸
6を回転させて弁スリーブ9を弁スプール10と
同一方向に弁スプール10の移動量分だけ回動さ
せ、弁スプール10と弁スリーブ9間に生じた相
対変位を打消すように追従動作させるためであ
る。また、上記弁スリーブ9に形成したピンのう
ち、ピン穴40aは第2図に示すように弁スリー
ブ9の弁溝19(または弁溝20)の中心に一致
する基準のピン穴となるものであり、そしてピン
穴40b,40cは弁溝19(または弁溝20)
の中心線lに対し左または右に単位角度Δθずれ
たピン穴となつている。
上記構成のサーボ弁装置において、そのロータ
リバルブの組付けに際しては、次に述べる手順に
より行う。
(a) ピニオン軸6に突設した連結ピン41に弁ス
リーブ9の基準ピン穴40aを係合する。
(b) 次に弁スリーブ9に弁スプール10を嵌合
し、予めピニオン軸6にピン結合してあるトー
シヨンバー15と操舵軸17とをピン18によ
り結合する。この場合、操舵軸17とトーシヨ
ンバー15のピン穴は予め所定の角度位置に加
工しておけばよく、従来のような共穴加工は不
要である。
(c) このようにして動力舵取装置を組付けた状態
で動力舵取装置の操舵トルク−圧力特性を測定
し、その特性線図より弁スリーブ9と弁スプー
ル10との角度ずれがどの方向に何度あるかを
知り、所要のピン穴を選択する。
(d) 選択されたピン穴に連結ピン41が係合され
るように上記した組付けをし直す。例えば、基
準ピン穴40aとの連結関係では、弁スリーブ
9と弁スプール10との中立位置が左方に所定
角度ずれて、その操舵トルク−圧力特性曲線
が第4図に示す如く正規の特性曲線よりずれ
ている場合は、ピン穴40bを選択し、このピ
ン穴40bに連結ピン41を係合すれば良い。
これにより動力舵取装置の操舵トルク−圧力特
性は正規の特性曲線となる。また、基準ピン
穴40aとの連結関係で正規の特性曲線とな
つた場合は組付けをし直す必要がない。
したがつて、弁スリーブ9に対する弁スプール
10のセンタリング(中立位置の設定)を容易に
なし得る。
なお、上記構成の動力舵取装置の動作は従来と
全く同一であるので、主要部分を簡単に述べるこ
とにする。すなわち、図示しないハンドルを左ま
たは右に切ると、ハンドルにはトーシヨンバー1
5が捩れると同時に弁スプール10が円周方向に
動いてサーボバルブ1が動作状態になり、これに
よりパワーシリンダ38の左右室をそれぞれポー
ト36,37および第1、第2の分配通路32,
33等を介してポンプPまたはタンク31に連通
しパワーシリンダ38を動作させる。これに伴い
操向車輪はハンドルの切り方向に操向されると同
時に、車輪操向に伴う動きはラツク軸7に伝達さ
れてピニオン軸6を回転させ、これに連結された
弁スリーブ9を弁スプール10と同方向に弁スプ
ール10の動いた量だけ動かし、弁スプール10
と弁スリーブ9間に生じた相対変位が零となるよ
うに弁スリーブ9を弁スプール10に追従動作さ
せる。そしてハンドルの切り操作を停止すれば、
サーボバルブ1は中立位置に自動的に復帰し、同
時にパワーシリンダ38への送油も停止されるこ
とになる。
なお、上記実施例ではラツクピニオン形の動力
舵取装置について説明したが、ボールねじ形の動
力舵取装置にも同様に適用することができる。
また、弁スリーブ9に形成されるピン穴は3個
に限らないほか、弁溝中心に対するずれ角度を異
ならしめたピン穴を複数設けるようにしても良
い。
以上のようにこの考案においては、ロータリ形
サーボ弁装置における弁スリーブと出力軸とを連
結するピンに係合するピン穴を弁スリーブの弁溝
中心に対し角度をずらして複数個設け、このうち
の所要のピン穴を選択することで弁スリーブに対
し弁スプールの位相合せ(センタリング)するよ
うにしたものであるから、弁スリーブと弁スプー
ルとの微細な角度調整が容易となり、従来のよう
な熟練を必要としない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一例を示す動力舵取装置の
断面図、第2図は第1図の−線に沿う部分の
一部の拡大断面図、第3図は同じく第1図の−
線に沿う部分の一部の拡大断面図、第4図は動
力舵取装置の操舵トルクと圧力との関係を示す特
性図である。 1……ロータリ形サーボバルブ、2……追従作
動機構、6……ピニオン軸(出力軸)、8……弁
ハウジング、9……弁スリーブ、10……弁スプ
ール、15……トーシヨンバー、17……操舵
軸、19,20,25……弁溝、38……パワー
シリンダ(流体圧モータ)、40a〜40c……
ピン穴、41……連結ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 弁ハウジング内に互いに相対回転可能に嵌合
    して組込まれた、手動操舵トルク補助用流体圧
    モータに連動して回転される出力軸と結合する
    弁スリーブおよび上記出力軸にトーシヨンバー
    を介して連結されかつ操向ハンドルの操舵軸と
    結合する弁スプールとを有し、上記弁スプール
    を上記弁スリーブに対し回転することで上記流
    体圧モータへの圧力流体の流れを制御するロー
    タリ形サーボ弁装置において、上記弁スリーブ
    に対し上記弁スプールを中立位置に保持するた
    めのピン穴を上記弁スリーブの円周上にその弁
    溝中心に対し角度を異ならしめて複数個設け、
    この所要ピン穴を利用して上記弁スリーブと出
    力軸とを連結するようにしたことを特徴とする
    動力舵取装置。 (2) 上記複数個のピン穴が、弁スリーブの弁溝中
    心と一致するピン穴と、弁溝の中心に対し左右
    に角度のずれた複数のピン穴とからなつている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の動力舵取装置。
JP10696680U 1980-07-30 1980-07-30 Expired JPS6216390Y2 (ja)

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JP10696680U JPS6216390Y2 (ja) 1980-07-30 1980-07-30

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JP10696680U JPS6216390Y2 (ja) 1980-07-30 1980-07-30

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JPS5731278U JPS5731278U (ja) 1982-02-18
JPS6216390Y2 true JPS6216390Y2 (ja) 1987-04-24

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