JPH07246507A - タレット装置のシール構造 - Google Patents
タレット装置のシール構造Info
- Publication number
- JPH07246507A JPH07246507A JP6995294A JP6995294A JPH07246507A JP H07246507 A JPH07246507 A JP H07246507A JP 6995294 A JP6995294 A JP 6995294A JP 6995294 A JP6995294 A JP 6995294A JP H07246507 A JPH07246507 A JP H07246507A
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- Japan
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- gang head
- slide body
- gang
- clamp
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作機械のタレット装置において、加工時の
切粉等が入り込んでクランプ動作を阻害しないようにし
たタレット装置のシール構造を得る。 【構成】 スライド体5とギャングヘッド4とにそれぞ
れクランプ状態でクランプ部材46、位置決め手段6
5、駆動軸42及び従動軸25を外部と区画する囲み壁
150,151を設け、この囲み壁150,151の接
続面150a,151a間にシール部材83を介装し、
スライド体5が割出位置Aのギャングヘッド4を装着
し、加工位置へ前進するとき、シール部材83によりギ
ャングヘッド4とスライド体5との間の隙間Sを塞いで
加工時に切粉等がクランプ部材46、位置決め手段6
5、従動、駆動軸25,42に直接付着しないようにし
た。
切粉等が入り込んでクランプ動作を阻害しないようにし
たタレット装置のシール構造を得る。 【構成】 スライド体5とギャングヘッド4とにそれぞ
れクランプ状態でクランプ部材46、位置決め手段6
5、駆動軸42及び従動軸25を外部と区画する囲み壁
150,151を設け、この囲み壁150,151の接
続面150a,151a間にシール部材83を介装し、
スライド体5が割出位置Aのギャングヘッド4を装着
し、加工位置へ前進するとき、シール部材83によりギ
ャングヘッド4とスライド体5との間の隙間Sを塞いで
加工時に切粉等がクランプ部材46、位置決め手段6
5、従動、駆動軸25,42に直接付着しないようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はギャングヘッドをスライ
ド体に装着し加工位置まで移動して工作物の加工を行な
う工作機械のタレット装置において、加工時の切粉等が
ギャングヘッドとスライド体との間から内部に入り込ま
ないようにしたタレット装置のシール構造に関する。
ド体に装着し加工位置まで移動して工作物の加工を行な
う工作機械のタレット装置において、加工時の切粉等が
ギャングヘッドとスライド体との間から内部に入り込ま
ないようにしたタレット装置のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のタレット装置は特開昭64
−51255号公報に開示されているように、インデッ
ク装置に水平に軸承された旋回体の外周に、複数のギャ
ングヘッド(軸頭)を回転軸線方向に係脱可能に支持
し、割出位置に割り出されたギャングヘッドをスライド
体前面にクランプ部材によりクランプすると共にスライ
ド体の駆動軸とギャングヘッドの従動軸とを連結し、ス
ライド体(駆動ユニット)を前進させてギャングヘッド
を加工位置まで移動させて加工物を加工するようにした
ものがある。そしてこの装置ではスライド体とギャング
ヘッドとの間に装備されたクランプ部材、位置決め手
段、駆動軸及び従動軸等が外部から遮蔽されておらず、
加工中の切粉等のこのような部材、軸等への付着を阻止
するようになっていない。
−51255号公報に開示されているように、インデッ
ク装置に水平に軸承された旋回体の外周に、複数のギャ
ングヘッド(軸頭)を回転軸線方向に係脱可能に支持
し、割出位置に割り出されたギャングヘッドをスライド
体前面にクランプ部材によりクランプすると共にスライ
ド体の駆動軸とギャングヘッドの従動軸とを連結し、ス
ライド体(駆動ユニット)を前進させてギャングヘッド
を加工位置まで移動させて加工物を加工するようにした
ものがある。そしてこの装置ではスライド体とギャング
ヘッドとの間に装備されたクランプ部材、位置決め手
段、駆動軸及び従動軸等が外部から遮蔽されておらず、
加工中の切粉等のこのような部材、軸等への付着を阻止
するようになっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうしたタレット装置
はスライド体とギャングヘッドとの間が外部空間とつな
がっているため、この空間から、加工時に発生する切粉
或はクーラントに混入した切粉等がクランプ時に当接、
係合するクランプ部材、位置決め手段、駆動軸及び従動
軸等に直接付着し、次回のクランプ時にクランプ部材や
位置決め手段に挾まれ易く部品の破損或はクランプミス
を発生させ、ギャングヘッドを確実に位置決め、クラン
プできない問題があった。本発明はこうしたことから加
工時に切粉等の内部への浸入を阻止し、クランプ等が確
実に行なわれるようにしたタレット装置のシール構造を
得ることにある。
はスライド体とギャングヘッドとの間が外部空間とつな
がっているため、この空間から、加工時に発生する切粉
或はクーラントに混入した切粉等がクランプ時に当接、
係合するクランプ部材、位置決め手段、駆動軸及び従動
軸等に直接付着し、次回のクランプ時にクランプ部材や
位置決め手段に挾まれ易く部品の破損或はクランプミス
を発生させ、ギャングヘッドを確実に位置決め、クラン
プできない問題があった。本発明はこうしたことから加
工時に切粉等の内部への浸入を阻止し、クランプ等が確
実に行なわれるようにしたタレット装置のシール構造を
得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するためにフレームに旋回体を水平軸線回りに回動自
在に支持し、旋回体の半径方向端部に水平方向に係脱自
在に装着した複数のギャングヘッドの一つを水平方向へ
移動自在なスライド体前方の割出位置に割出し、このギ
ャングヘッドを位置決め手段とクランプ部材とによりス
ライド体前面に位置決めクランプし、スライド体に設け
た駆動軸とギャングヘッドに設けた従動軸とを連結する
ようにしたタレット装置において、スライド体とギャン
グヘッドの一方又は両方に、両者のクランプ状態でクラ
ンプ部材、位置決め手段、駆動軸及び従動軸を外部と区
画する囲み壁を設け、この囲み壁の水平方向に対向した
接続面間にシール部材を介装したことを特徴とする。
決するためにフレームに旋回体を水平軸線回りに回動自
在に支持し、旋回体の半径方向端部に水平方向に係脱自
在に装着した複数のギャングヘッドの一つを水平方向へ
移動自在なスライド体前方の割出位置に割出し、このギ
ャングヘッドを位置決め手段とクランプ部材とによりス
ライド体前面に位置決めクランプし、スライド体に設け
た駆動軸とギャングヘッドに設けた従動軸とを連結する
ようにしたタレット装置において、スライド体とギャン
グヘッドの一方又は両方に、両者のクランプ状態でクラ
ンプ部材、位置決め手段、駆動軸及び従動軸を外部と区
画する囲み壁を設け、この囲み壁の水平方向に対向した
接続面間にシール部材を介装したことを特徴とする。
【0005】
【作用】割出装置のギャングヘッドはスライド体の前面
に装着され、スライド体とギャングヘッドとの間はその
囲み壁及び接続面のシール部材により塞がれる。この状
態で加工位置に至り加工を開始しても、スライド体とギ
ャングヘッドとの間の空間は囲み壁及びシール部材によ
り完全に塞がれ、加工中に発生する外部での切粉等がこ
の空間に浸入せず、クランプ部材、位置決め手段、駆動
軸及び従動軸に直接付着しない。
に装着され、スライド体とギャングヘッドとの間はその
囲み壁及び接続面のシール部材により塞がれる。この状
態で加工位置に至り加工を開始しても、スライド体とギ
ャングヘッドとの間の空間は囲み壁及びシール部材によ
り完全に塞がれ、加工中に発生する外部での切粉等がこ
の空間に浸入せず、クランプ部材、位置決め手段、駆動
軸及び従動軸に直接付着しない。
【0006】
【実施例】次に、図面において本発明のタレット装置1
の実施例について説明する。図1,図2,図3において
タレット装置1は、ベース1a上に、旋回体9の外周に
ギャングヘッド4を備えたマガジン3とスライド体5と
を備えている。ベース1a上には門型の支持ベース6が
固定され、フレーム2の本体2aは、固定部分としての
支持ベース6に固定され、図3に示すようにこの本体2
a内には水平軸線まわりに回動自在に旋回軸8が軸承さ
れている。本体2aの前面には、係止円板2cが固着さ
れ、係止円板2cは割出位置Aと対応した部分が水平に
切欠いてあり、後述のギャングヘッド4の接続面150
aに取付けた抜止片4Bが、この切欠部以外の内板外周
と係止して割出位置Aのギャングヘッド4以外の3つの
ギャングヘッド4の水平方向の抜止めを行なうようにな
っている。この旋回軸8の前端面には、正四角型の旋回
体9が一体にキー止め及びねじ止めされている。また旋
回軸8の後部は旋回体9を旋回させる旋回歯車90が締
着してある。図4に示すように旋回歯車90は本体2a
の後部に固着した後部枠2bの軸受91に軸支されてい
る入力歯車92により中間歯車93を介して駆動モータ
M1からの駆動が伝達されるようにしてある。この入力
歯車92は中心にスライド体移動方向にスプライン孔9
2aが穿設してあり、このスプライン孔92aにスライ
ド体5の移動により後述のスプライン軸94が嵌脱し、
旋回体9を駆動させるための第1のクラッチ装置96が
構成される。
の実施例について説明する。図1,図2,図3において
タレット装置1は、ベース1a上に、旋回体9の外周に
ギャングヘッド4を備えたマガジン3とスライド体5と
を備えている。ベース1a上には門型の支持ベース6が
固定され、フレーム2の本体2aは、固定部分としての
支持ベース6に固定され、図3に示すようにこの本体2
a内には水平軸線まわりに回動自在に旋回軸8が軸承さ
れている。本体2aの前面には、係止円板2cが固着さ
れ、係止円板2cは割出位置Aと対応した部分が水平に
切欠いてあり、後述のギャングヘッド4の接続面150
aに取付けた抜止片4Bが、この切欠部以外の内板外周
と係止して割出位置Aのギャングヘッド4以外の3つの
ギャングヘッド4の水平方向の抜止めを行なうようにな
っている。この旋回軸8の前端面には、正四角型の旋回
体9が一体にキー止め及びねじ止めされている。また旋
回軸8の後部は旋回体9を旋回させる旋回歯車90が締
着してある。図4に示すように旋回歯車90は本体2a
の後部に固着した後部枠2bの軸受91に軸支されてい
る入力歯車92により中間歯車93を介して駆動モータ
M1からの駆動が伝達されるようにしてある。この入力
歯車92は中心にスライド体移動方向にスプライン孔9
2aが穿設してあり、このスプライン孔92aにスライ
ド体5の移動により後述のスプライン軸94が嵌脱し、
旋回体9を駆動させるための第1のクラッチ装置96が
構成される。
【0007】又、この入力歯車92の後方には、嵌入ス
プライン部98bの先端がスプライン孔92aに嵌入し
た回止スプライン軸98を軸線方向移動自在に支持した
ホルダ99が後部枠2bと一体のホルダ支持部材99a
に回転自在に軸支してある。回止スプライン軸98の後
部にはホルダ支持部材99aと一体な回止部材100の
回止スプライン孔101と嵌脱する係止スプランイン部
98aが設けてあり、この回止スプライン軸98は回止
部材100から後方に突出したブラケット104との間
にスラストベアリング105を介在して設けたばね10
2によって前方へ付勢されて前端がスプライン軸94の
後端面94aに当接している。こうしてスライド体5の
移動でスプライン軸94がスプライン孔92aから外れ
た時に係止スプライン部98aが回止スプライン孔10
1に嵌入する旋回体9の回り止め装置103が構成して
ある。106は係止スプライン部98aの回止スプライ
ン孔101との係脱を確認する近接スイッチである。
プライン部98bの先端がスプライン孔92aに嵌入し
た回止スプライン軸98を軸線方向移動自在に支持した
ホルダ99が後部枠2bと一体のホルダ支持部材99a
に回転自在に軸支してある。回止スプライン軸98の後
部にはホルダ支持部材99aと一体な回止部材100の
回止スプライン孔101と嵌脱する係止スプランイン部
98aが設けてあり、この回止スプライン軸98は回止
部材100から後方に突出したブラケット104との間
にスラストベアリング105を介在して設けたばね10
2によって前方へ付勢されて前端がスプライン軸94の
後端面94aに当接している。こうしてスライド体5の
移動でスプライン軸94がスプライン孔92aから外れ
た時に係止スプライン部98aが回止スプライン孔10
1に嵌入する旋回体9の回り止め装置103が構成して
ある。106は係止スプライン部98aの回止スプライ
ン孔101との係脱を確認する近接スイッチである。
【0008】次に旋回体9の4つの外周面には、夫々案
内支持体10が固定され、各案内支持体10の摺動溝1
1には、ギャングヘッド4の摺動部12が水平方向に摺
動自在に嵌装されている。また、旋回体9の各外周面に
は、夫々段付取付孔13が穿設され、この段付取付孔1
3にはバネ14により半径方向外方に付勢された移動体
15が嵌装されている。この移動体15は、段付取付孔
13の段部に固定されたストッパー板16により位置決
めされ、ストッパー板16及び案内支持体10に穿設し
た挿入孔17を介して外方に突出する位置決めローラ1
8を備えている。この位置決めローラ18はギャングヘ
ッド4の摺動部12に設けた切欠部19と係合し、ギャ
ングヘッド4の水平方向の位置決めを行うようになって
いる。そして旋回体9の各案内支持体10にギャングヘ
ッド4が嵌装位置決めされた状態でかつ、スライド体5
が図7に示す待機位置Cにある時に、前記モータM1を
駆動することにより旋回体9が旋回し、次の加工に使用
する所定のギャングヘッド4を割出位置Aに旋回割り出
し可能となっている。
内支持体10が固定され、各案内支持体10の摺動溝1
1には、ギャングヘッド4の摺動部12が水平方向に摺
動自在に嵌装されている。また、旋回体9の各外周面に
は、夫々段付取付孔13が穿設され、この段付取付孔1
3にはバネ14により半径方向外方に付勢された移動体
15が嵌装されている。この移動体15は、段付取付孔
13の段部に固定されたストッパー板16により位置決
めされ、ストッパー板16及び案内支持体10に穿設し
た挿入孔17を介して外方に突出する位置決めローラ1
8を備えている。この位置決めローラ18はギャングヘ
ッド4の摺動部12に設けた切欠部19と係合し、ギャ
ングヘッド4の水平方向の位置決めを行うようになって
いる。そして旋回体9の各案内支持体10にギャングヘ
ッド4が嵌装位置決めされた状態でかつ、スライド体5
が図7に示す待機位置Cにある時に、前記モータM1を
駆動することにより旋回体9が旋回し、次の加工に使用
する所定のギャングヘッド4を割出位置Aに旋回割り出
し可能となっている。
【0009】ギャングヘッド4の接続面150aには図
6,7,8に示すようにギャングヘッド4が割出位置A
に位置したときの後述のクランプ部材46を挟んだ上、
下位置に、一対の係合部材21が左右に設けられてい
る。各係合部材21の後部は、夫々内側に突出する係合
部22に形成され、この係合部22は、クランプ部材4
6のクランプ部48と係合可能となっている。また、左
上と右下の係合部材21の内側には後述の位置決めピン
64が嵌入可能な位置決め孔23aを穿設した位置決め
部材23が固着してある。またギャングヘッド4の前面
には工具Tを装着するようにした少なくとも1つのスピ
ンドルSPが回転自在に備えられ、このスピンドルSP
は歯車等の伝達機構(図示せず)を介してギャングヘッ
ド4から後方へ突出する工具回転用の従動軸25に連結
されている。この従動軸25は図5に示すようにギャン
グヘッド4に取付られたハウジング4aの軸受24に回
動自在に支持されている。従動軸25の後面には図9,
10,11に示すように後述の駆動軸42先端のキー溝
43とともに第2のクラッチ機構20を構成する係止凸
部として示すキー部材26が締着されている。
6,7,8に示すようにギャングヘッド4が割出位置A
に位置したときの後述のクランプ部材46を挟んだ上、
下位置に、一対の係合部材21が左右に設けられてい
る。各係合部材21の後部は、夫々内側に突出する係合
部22に形成され、この係合部22は、クランプ部材4
6のクランプ部48と係合可能となっている。また、左
上と右下の係合部材21の内側には後述の位置決めピン
64が嵌入可能な位置決め孔23aを穿設した位置決め
部材23が固着してある。またギャングヘッド4の前面
には工具Tを装着するようにした少なくとも1つのスピ
ンドルSPが回転自在に備えられ、このスピンドルSP
は歯車等の伝達機構(図示せず)を介してギャングヘッ
ド4から後方へ突出する工具回転用の従動軸25に連結
されている。この従動軸25は図5に示すようにギャン
グヘッド4に取付られたハウジング4aの軸受24に回
動自在に支持されている。従動軸25の後面には図9,
10,11に示すように後述の駆動軸42先端のキー溝
43とともに第2のクラッチ機構20を構成する係止凸
部として示すキー部材26が締着されている。
【0010】このキー部材26の長手方向両外端はキー
幅に沿って従動軸25外周面よりも突出した形状の突出
部26aに形成されている。この突出部26aには、従
動軸25後端の小径部25aに軸方向移動自在に装着し
た係止リング51の内径孔51cに設けた各キー溝51
aが係脱可能になっている。係止リング51は外周の2
ヶ所に突出片51bを有し、この突出片51bはハウジ
ング4aに締着される蓋部材50の壁部に設けた一対の
係止溝50aに嵌入されて回り止めされると共にコイル
ばね52で後方へ付勢してある。そしてこの係止リング
51はコイルばね52により蓋部材50に圧接した状態
では係止溝50aとの係合で回り止めされた状態で、か
つ、そのキー溝51aがキー部材26の突出部26aと
係合し、キー部材26と一体な従動軸25の自由な回転
を阻止し所定位置に回転位置を保持する回り止め装置を
構成している。
幅に沿って従動軸25外周面よりも突出した形状の突出
部26aに形成されている。この突出部26aには、従
動軸25後端の小径部25aに軸方向移動自在に装着し
た係止リング51の内径孔51cに設けた各キー溝51
aが係脱可能になっている。係止リング51は外周の2
ヶ所に突出片51bを有し、この突出片51bはハウジ
ング4aに締着される蓋部材50の壁部に設けた一対の
係止溝50aに嵌入されて回り止めされると共にコイル
ばね52で後方へ付勢してある。そしてこの係止リング
51はコイルばね52により蓋部材50に圧接した状態
では係止溝50aとの係合で回り止めされた状態で、か
つ、そのキー溝51aがキー部材26の突出部26aと
係合し、キー部材26と一体な従動軸25の自由な回転
を阻止し所定位置に回転位置を保持する回り止め装置を
構成している。
【0011】又、各突出片51bはスライド体5の前面
5Aに取付けられ、先端を前方に突出した一対のフック
53の鉤部53aとそれぞれ係合可能で、コイルばね5
2の動作不良があったときスライド体5の待機位置Cへ
の後退途中で鉤部53aに引掛けられて積極的に引っ張
られて係止リング51がキー部材26と確実に係合する
ようにしている(図9)。又、突出片51bはスライド
体5のギャングヘッド受取位置Bへの前進でフック53
の切欠部53bに押圧されて、コイルばね52のばね力
に抗して係止リング51を前方へ移動させ、キー溝51
aをキー部材26の突出部26aから前方に離脱させて
従動軸25の回止めが解除されるようにしてある(図1
0)。
5Aに取付けられ、先端を前方に突出した一対のフック
53の鉤部53aとそれぞれ係合可能で、コイルばね5
2の動作不良があったときスライド体5の待機位置Cへ
の後退途中で鉤部53aに引掛けられて積極的に引っ張
られて係止リング51がキー部材26と確実に係合する
ようにしている(図9)。又、突出片51bはスライド
体5のギャングヘッド受取位置Bへの前進でフック53
の切欠部53bに押圧されて、コイルばね52のばね力
に抗して係止リング51を前方へ移動させ、キー溝51
aをキー部材26の突出部26aから前方に離脱させて
従動軸25の回止めが解除されるようにしてある(図1
0)。
【0012】次に、前記割出位置Aのギャングヘッド4
後方に設けられたスライド体5について説明する。スラ
イド体5は、フレーム2に設けたモータM2の作用で回
転するネジ送り機構を介して旋回軸8に沿う方向に伸び
るスライドレール41上を移動し、図7に示す待機位置
Cと図5,6に示すギャングヘッド受取位置Bとその前
方の加工位置との間を往復移動するようになっている。
図8に示すように、スライド体5の前面5Aの中央部に
は、後述の左右のクランプ部材46との間から前方に突
出する駆動軸42が回動自在に支持されている。この駆
動軸42は、スライド体5が待機位置Cに位置すると
き、割出位置Aのギャングヘッド4の従動軸25と対向
し、その対向面に、前記従動軸25のキー部材26とギ
ャングヘッド受取位置Bで係合可能なキー溝(係止凹
部)43が設けられている。
後方に設けられたスライド体5について説明する。スラ
イド体5は、フレーム2に設けたモータM2の作用で回
転するネジ送り機構を介して旋回軸8に沿う方向に伸び
るスライドレール41上を移動し、図7に示す待機位置
Cと図5,6に示すギャングヘッド受取位置Bとその前
方の加工位置との間を往復移動するようになっている。
図8に示すように、スライド体5の前面5Aの中央部に
は、後述の左右のクランプ部材46との間から前方に突
出する駆動軸42が回動自在に支持されている。この駆
動軸42は、スライド体5が待機位置Cに位置すると
き、割出位置Aのギャングヘッド4の従動軸25と対向
し、その対向面に、前記従動軸25のキー部材26とギ
ャングヘッド受取位置Bで係合可能なキー溝(係止凹
部)43が設けられている。
【0013】また、駆動軸42は、エンコーダを内蔵
し、自体の出力軸の回転位置を検出してその設定された
回転位置に停止できる駆動モータM1に連結され、この
駆動モータM1の作用により、駆動軸42と従動軸25
とをキー連結した状態で工具Tが回転駆動され工作物の
加工を行い、この加工終了時に駆動軸42とともに従動
軸25は所定位置(従動軸25のキー部材26が垂直な
位置となる図9に示す位置)に位置決めされる。尚、ギ
ャングヘッド4の割出時において、駆動軸42と従動軸
25とがキー連結をやめた状態で、駆動モータM1に連
結された駆動軸42は常に所定位置に位置決めされた状
態が保たれる。図5に示すように駆動軸42の後部外周
には駆動モータM1からの駆動を、前記第1のクラッチ
装置96を介して旋回体9に伝達する駆動歯車110が
形成してある。駆動歯車110は中間歯車111を介し
てスプライン軸94のスプライン軸歯車112に噛合し
てある。このスプライン軸94はスプライン軸歯車11
2を中間にした両側をスライド体5の軸受109に軸支
され、後端には前記入力歯車92のスプライン孔92a
に嵌合するスプライン部94bが形成してある。
し、自体の出力軸の回転位置を検出してその設定された
回転位置に停止できる駆動モータM1に連結され、この
駆動モータM1の作用により、駆動軸42と従動軸25
とをキー連結した状態で工具Tが回転駆動され工作物の
加工を行い、この加工終了時に駆動軸42とともに従動
軸25は所定位置(従動軸25のキー部材26が垂直な
位置となる図9に示す位置)に位置決めされる。尚、ギ
ャングヘッド4の割出時において、駆動軸42と従動軸
25とがキー連結をやめた状態で、駆動モータM1に連
結された駆動軸42は常に所定位置に位置決めされた状
態が保たれる。図5に示すように駆動軸42の後部外周
には駆動モータM1からの駆動を、前記第1のクラッチ
装置96を介して旋回体9に伝達する駆動歯車110が
形成してある。駆動歯車110は中間歯車111を介し
てスプライン軸94のスプライン軸歯車112に噛合し
てある。このスプライン軸94はスプライン軸歯車11
2を中間にした両側をスライド体5の軸受109に軸支
され、後端には前記入力歯車92のスプライン孔92a
に嵌合するスプライン部94bが形成してある。
【0014】次に図6,7,8においてクランプ装置4
5について説明する。クランプ部材46はスライド体5
の前記駆動軸42を挾んだ両側に配置される。クランプ
部材46は上下端にギャングヘッド4の係合部22と係
合可能なクランプ部48が形成してある。このクランプ
部材46はクランプロッド71先端に、クランプロッド
71の鍔部71aを挾むスライドブッシュ72を介して
一体固着されている。スライドブッシュ72はスライド
体5に締着されたブッシュ73に前後動自在に支持され
クランプ部材46、クランプロッド71を前後動自在に
支持している。又、クランプロッド71の後端に締着さ
れたストップカラー74前面の座金74aとブッシュ7
3後面の座金73aとの間には圧縮ばね75が介在さ
れ、クランプ部材46をクランプ方向(後方)に付勢し
ている。
5について説明する。クランプ部材46はスライド体5
の前記駆動軸42を挾んだ両側に配置される。クランプ
部材46は上下端にギャングヘッド4の係合部22と係
合可能なクランプ部48が形成してある。このクランプ
部材46はクランプロッド71先端に、クランプロッド
71の鍔部71aを挾むスライドブッシュ72を介して
一体固着されている。スライドブッシュ72はスライド
体5に締着されたブッシュ73に前後動自在に支持され
クランプ部材46、クランプロッド71を前後動自在に
支持している。又、クランプロッド71の後端に締着さ
れたストップカラー74前面の座金74aとブッシュ7
3後面の座金73aとの間には圧縮ばね75が介在さ
れ、クランプ部材46をクランプ方向(後方)に付勢し
ている。
【0015】この各クランプロッド71の後方には、夫
々ストッパ装置76が配設してある。ストッパ装置76
はクランプロッド71左右の前記固定部分の支持ベース
6に取付られる支持ブラケット77と、この支持ブラケ
ット77に螺合し、固定用のナット78で固定され全周
にネジを刻設し、自体の回転で前後移動可能なアンクラ
ンプストッパーとしてのスクリュネジ79とで構成され
ている。スクリュネジ79はクランプロッド71と同一
軸線上後方に取付けられている。そしてスクリュネジ7
9の前後位置はスライド体5が加工位置から後退してギ
ャングヘッド受取位置Bに位置したとき、クランプロッ
ド71後端がスクリュネジ79先端によって押されて、
クランプ部材46のクランプ部48とギャングヘッド4
の係合部22との間が隙間L1(本実施例では0.25m
m)になるように設定され(図6)、ギャングヘッド4を
アンクランプ状態にしギャングヘッド4を割出旋回可能
にしている。又スライド体5がギャングヘッド受取位置
Bと待機位置Cとの間で移動量L(本実施例の場合25
mm)移動するときは前記アンクランプ状態を保持したま
ま圧縮ばね75を押圧してスライド体5のみが後退でき
るようにしてある。移動量Lは位置決めピン64が位置
決め孔23aから離脱し、かつ、第2クラッチ装置20
が完全に離れて、ギャングヘッド4の割出時にギャング
ヘッド側の部材とスライド体5側の部材が干渉しない量
に設定してある。
々ストッパ装置76が配設してある。ストッパ装置76
はクランプロッド71左右の前記固定部分の支持ベース
6に取付られる支持ブラケット77と、この支持ブラケ
ット77に螺合し、固定用のナット78で固定され全周
にネジを刻設し、自体の回転で前後移動可能なアンクラ
ンプストッパーとしてのスクリュネジ79とで構成され
ている。スクリュネジ79はクランプロッド71と同一
軸線上後方に取付けられている。そしてスクリュネジ7
9の前後位置はスライド体5が加工位置から後退してギ
ャングヘッド受取位置Bに位置したとき、クランプロッ
ド71後端がスクリュネジ79先端によって押されて、
クランプ部材46のクランプ部48とギャングヘッド4
の係合部22との間が隙間L1(本実施例では0.25m
m)になるように設定され(図6)、ギャングヘッド4を
アンクランプ状態にしギャングヘッド4を割出旋回可能
にしている。又スライド体5がギャングヘッド受取位置
Bと待機位置Cとの間で移動量L(本実施例の場合25
mm)移動するときは前記アンクランプ状態を保持したま
ま圧縮ばね75を押圧してスライド体5のみが後退でき
るようにしてある。移動量Lは位置決めピン64が位置
決め孔23aから離脱し、かつ、第2クラッチ装置20
が完全に離れて、ギャングヘッド4の割出時にギャング
ヘッド側の部材とスライド体5側の部材が干渉しない量
に設定してある。
【0016】次にスライド体5の前面5Aには駆動軸4
2の上方に割出時のギャングヘッド軸方向移動を規制す
る規制部材60が取付けてある。この規制部材60は、
割出時にクランプ部48の後方を通過した係合部22と
前後方向で対向して割出位置Aでのギャングヘッド4の
軸方向の抜け止めを行なうように、図7に示すようにス
ライド体5が待機位置Cにあるときに、その規制部60
aがクランプ部48と同一垂直面内に位置するようにな
っている。更にスライド体5の前面5Aには対角線上の
2ヶ所に位置決めピン64が固着してある。各位置決め
ピン64は先端部が前方に突出し、ギャングヘッド4の
接続面151aに取着された位置決めブッシュ23の位
置決め孔23aに嵌脱可能にしてある。
2の上方に割出時のギャングヘッド軸方向移動を規制す
る規制部材60が取付けてある。この規制部材60は、
割出時にクランプ部48の後方を通過した係合部22と
前後方向で対向して割出位置Aでのギャングヘッド4の
軸方向の抜け止めを行なうように、図7に示すようにス
ライド体5が待機位置Cにあるときに、その規制部60
aがクランプ部48と同一垂直面内に位置するようにな
っている。更にスライド体5の前面5Aには対角線上の
2ヶ所に位置決めピン64が固着してある。各位置決め
ピン64は先端部が前方に突出し、ギャングヘッド4の
接続面151aに取着された位置決めブッシュ23の位
置決め孔23aに嵌脱可能にしてある。
【0017】又、クランプ時、クランプ部48に押圧さ
れたギャングヘッド4の係合部22後面を受け止めギャ
ングヘッド4をクランプ部材46とで把持する受け部材
66がクランプ部材46のクランプ部48に対向して4
ヶ取付けられている。更にスライド体5の前面には駆動
軸42の上下4ヶ所にパット部材85が固着してある。
パット部材85はスライド体5にギャングヘッド4がク
ランプされたとき、その前端面85aとギャングヘッド
4の接続面150aとが圧接し、ギャングヘッド4の水
平方向位置を維持し、この状態では、スライド体5とギ
ャングヘッド4の対向する接続面150a,151aと
の間が僅かの隙間Sができるようにしてある。これらの
位置決めピン64、位置決めブッシュ23、受け部材6
6、パット部材85により、位置決め手段65が構成さ
れる。
れたギャングヘッド4の係合部22後面を受け止めギャ
ングヘッド4をクランプ部材46とで把持する受け部材
66がクランプ部材46のクランプ部48に対向して4
ヶ取付けられている。更にスライド体5の前面には駆動
軸42の上下4ヶ所にパット部材85が固着してある。
パット部材85はスライド体5にギャングヘッド4がク
ランプされたとき、その前端面85aとギャングヘッド
4の接続面150aとが圧接し、ギャングヘッド4の水
平方向位置を維持し、この状態では、スライド体5とギ
ャングヘッド4の対向する接続面150a,151aと
の間が僅かの隙間Sができるようにしてある。これらの
位置決めピン64、位置決めブッシュ23、受け部材6
6、パット部材85により、位置決め手段65が構成さ
れる。
【0018】スライド体5の前面5A及びギャングヘッ
ド4の後面4Aにはクランプ状態でクランプ部材46、
位置決め手段65、駆動軸42及び従動軸25等を外部
と区画する囲み壁150,151がこれらを囲むように
互いに対向して、かつ、連続して突出形成してある。囲
み壁150,151の対向面は接続面150a,151
aに形成され、接続面150aの一部は前述の通りパッ
ト部材85と圧接する。接続面151aには凹形状の溝
82が連続的に刻設されている。溝82には合成ゴム、
或は合成樹脂等の材質で形成されるシール部材(0リン
グ)83が嵌着してある。シール部材83はギャングヘ
ッド4のクランプ時に接続面150aにより圧縮され、
接続面150a,151a間の隙間Sをシールし、外部
からの切粉の浸入を阻止するようにしてある。又、この
囲み壁150,151に囲まれた内部にはエアー導入路
155及び導入管156を通じてエアーにより内圧をか
け、アンクランプ時に接続面150a,151aが開く
と同時にエアーを吹き出しシール部材38の外側に付着
している切粉を吹き飛ばすようにすれば切粉の浸入がな
く効果的である。尚、本実施例では前記囲み壁150,
151はスライド体5、ギャングへッド4に一体化した
ものにしてあるがこれに限定されず別な囲み部材を取付
けたものにしてもよく、又、囲み壁はスライド体5とギ
ャングヘッド4の何れか一方に設けた構成にしても差し
支えない。
ド4の後面4Aにはクランプ状態でクランプ部材46、
位置決め手段65、駆動軸42及び従動軸25等を外部
と区画する囲み壁150,151がこれらを囲むように
互いに対向して、かつ、連続して突出形成してある。囲
み壁150,151の対向面は接続面150a,151
aに形成され、接続面150aの一部は前述の通りパッ
ト部材85と圧接する。接続面151aには凹形状の溝
82が連続的に刻設されている。溝82には合成ゴム、
或は合成樹脂等の材質で形成されるシール部材(0リン
グ)83が嵌着してある。シール部材83はギャングヘ
ッド4のクランプ時に接続面150aにより圧縮され、
接続面150a,151a間の隙間Sをシールし、外部
からの切粉の浸入を阻止するようにしてある。又、この
囲み壁150,151に囲まれた内部にはエアー導入路
155及び導入管156を通じてエアーにより内圧をか
け、アンクランプ時に接続面150a,151aが開く
と同時にエアーを吹き出しシール部材38の外側に付着
している切粉を吹き飛ばすようにすれば切粉の浸入がな
く効果的である。尚、本実施例では前記囲み壁150,
151はスライド体5、ギャングへッド4に一体化した
ものにしてあるがこれに限定されず別な囲み部材を取付
けたものにしてもよく、又、囲み壁はスライド体5とギ
ャングヘッド4の何れか一方に設けた構成にしても差し
支えない。
【0019】次に、以上のように構成されたタレット装
置1の作用について説明する。加工位置のスライド体5
の加工終了時に、駆動モータM1の駆動を止め、駆動軸
42を定位置停止させる。これによって駆動軸42とキ
ー連結した従動軸25は、キー部材26が垂直になる所
定位置に位置決めされる。この状態のままモータM2を
駆動させ加工位置のスライド体5をギャングヘッド受取
位置Bに向かって後退移動させると、スライド体5にク
ランプされたギャングヘッド4の摺動部12が割出位置
Aに対応する旋回体9の案内支持体10の摺動溝11に
係合し始める。さらにスライド体5が後退して図6のギ
ャングヘッド受取位置Bに至るとギャングヘッド4はそ
の摺動部12の切欠部19に旋回体9の位置決めローラ
18が係合し図3で示す状態に水平方向に位置決めが行
なわれる。
置1の作用について説明する。加工位置のスライド体5
の加工終了時に、駆動モータM1の駆動を止め、駆動軸
42を定位置停止させる。これによって駆動軸42とキ
ー連結した従動軸25は、キー部材26が垂直になる所
定位置に位置決めされる。この状態のままモータM2を
駆動させ加工位置のスライド体5をギャングヘッド受取
位置Bに向かって後退移動させると、スライド体5にク
ランプされたギャングヘッド4の摺動部12が割出位置
Aに対応する旋回体9の案内支持体10の摺動溝11に
係合し始める。さらにスライド体5が後退して図6のギ
ャングヘッド受取位置Bに至るとギャングヘッド4はそ
の摺動部12の切欠部19に旋回体9の位置決めローラ
18が係合し図3で示す状態に水平方向に位置決めが行
なわれる。
【0020】一方、スライド体5がギャングヘッド受取
位置Bへ達する直前にクランプロッド71がアンクラン
プストッパ76のスクリュネジ79と当接し、更にスラ
イド体5が圧縮ばね75の付勢力に抗してクランプ部材
46に対してギャングヘッド4と共に後退してギャング
ヘッド受取位置Bに至るとクランプ部材46のクランプ
部48とギャングヘッド4の係合部22との間が隙間量
L1になってギャングヘッド4のアンクランプを行な
う。スライド体5は旋回体9に係合したギャングヘッド
4を残して更に移動量L後退し、位置決めピン64をギ
ャングヘッド4から離脱させてギャングヘッド4の位置
決め解除を行なう。
位置Bへ達する直前にクランプロッド71がアンクラン
プストッパ76のスクリュネジ79と当接し、更にスラ
イド体5が圧縮ばね75の付勢力に抗してクランプ部材
46に対してギャングヘッド4と共に後退してギャング
ヘッド受取位置Bに至るとクランプ部材46のクランプ
部48とギャングヘッド4の係合部22との間が隙間量
L1になってギャングヘッド4のアンクランプを行な
う。スライド体5は旋回体9に係合したギャングヘッド
4を残して更に移動量L後退し、位置決めピン64をギ
ャングヘッド4から離脱させてギャングヘッド4の位置
決め解除を行なう。
【0021】ギャングヘッド受取位置Bでは係止リング
51の突出片51bは図10に示すようにフック53の
切欠部53bによって前方へ移動されており、そのキー
溝51aは従動軸25のキー部材26より離れたところ
にあって従動軸25を回り止めしてないが、従動軸25
は駆動軸42との連繋により所定位置に位置決めされて
おりこの状態でスライド体5は待機位置Cへ向けて後退
する。スライド体5の待機位置Cへの後退で駆動軸42
のキー溝43が従動軸25のキー部材26より離脱する
と係止リング51はコイルばね52の付勢力で後方に移
動し、図9に示すようにキー溝51a内にキー部材26
の突出部26aが位置し従動軸25の回り止めを係止リ
ング51により維持させる。これにより駆動軸42と従
動軸25との連結が切断されても図11に示すように従
動軸25は係止リング51に係止されて所定位置に回止
めされる。又、スライド体5が待機位置Cに至ると図
4,5に示すようにスプライン軸94はスプライン部9
4bがスプライン孔92aに嵌入すると共に回止スプラ
イン軸98を押圧して係止スプライン部98aを回止ス
プライン孔101から離脱させて旋回体9を回転可能に
し、ギャングヘッド4が割出可能の状態となる。その後
駆動モータM1を駆動して使用済のギャングヘッド4を
移動させて次に使用する新しいギャングヘッド4の割出
を開始する。
51の突出片51bは図10に示すようにフック53の
切欠部53bによって前方へ移動されており、そのキー
溝51aは従動軸25のキー部材26より離れたところ
にあって従動軸25を回り止めしてないが、従動軸25
は駆動軸42との連繋により所定位置に位置決めされて
おりこの状態でスライド体5は待機位置Cへ向けて後退
する。スライド体5の待機位置Cへの後退で駆動軸42
のキー溝43が従動軸25のキー部材26より離脱する
と係止リング51はコイルばね52の付勢力で後方に移
動し、図9に示すようにキー溝51a内にキー部材26
の突出部26aが位置し従動軸25の回り止めを係止リ
ング51により維持させる。これにより駆動軸42と従
動軸25との連結が切断されても図11に示すように従
動軸25は係止リング51に係止されて所定位置に回止
めされる。又、スライド体5が待機位置Cに至ると図
4,5に示すようにスプライン軸94はスプライン部9
4bがスプライン孔92aに嵌入すると共に回止スプラ
イン軸98を押圧して係止スプライン部98aを回止ス
プライン孔101から離脱させて旋回体9を回転可能に
し、ギャングヘッド4が割出可能の状態となる。その後
駆動モータM1を駆動して使用済のギャングヘッド4を
移動させて次に使用する新しいギャングヘッド4の割出
を開始する。
【0022】この割出時に、ギャングヘッド4の旋回と
ともに従動軸25のキー部材26は係止リング51に係
止され割出回転中の従動軸25の自由な回転は阻止さ
れ、新しいギャングヘッド4が割出位置に割り出される
ときその従動軸25のキー部材26は確実に駆動軸42
のキー溝43と対向する。また、新たなギャングヘッド
4の係止リング51の突出片51bは図9に示すように
上下のフック53の鉤部53aの僅か後方に入り込む。
また、割出時にはギャングヘッド4の係合部材21は規
制部材60の規制部60aに案内されているので、ギャ
ングヘッド4の水平方向の移動が阻止される。割出中、
スプライン軸94はスプライン孔92aに嵌入し、かつ
回止スプライン軸98の嵌入スプライン部98bもスプ
ライン孔92aに嵌入しているので回止スプライン軸9
8もスプライン軸94の回転により一体回転するが、ば
ね102はスラストベアリングを介して回止スプライン
軸98と当接しているので、回止スプライン軸98の回
転によりばね102がねじれることはない。
ともに従動軸25のキー部材26は係止リング51に係
止され割出回転中の従動軸25の自由な回転は阻止さ
れ、新しいギャングヘッド4が割出位置に割り出される
ときその従動軸25のキー部材26は確実に駆動軸42
のキー溝43と対向する。また、新たなギャングヘッド
4の係止リング51の突出片51bは図9に示すように
上下のフック53の鉤部53aの僅か後方に入り込む。
また、割出時にはギャングヘッド4の係合部材21は規
制部材60の規制部60aに案内されているので、ギャ
ングヘッド4の水平方向の移動が阻止される。割出中、
スプライン軸94はスプライン孔92aに嵌入し、かつ
回止スプライン軸98の嵌入スプライン部98bもスプ
ライン孔92aに嵌入しているので回止スプライン軸9
8もスプライン軸94の回転により一体回転するが、ば
ね102はスラストベアリングを介して回止スプライン
軸98と当接しているので、回止スプライン軸98の回
転によりばね102がねじれることはない。
【0023】割出後の新しいギャングヘッド4のスライ
ド体5に対する位置決め及びクランプ動作は、前記アン
クランプ、位置決め解除の動作と逆の手順で行われる。
スライド体5が待機位置Cからギャングヘッド受取位置
Bへ前進して第2のクラッチ装置20を軸方向に係合さ
せる一方、スプライン軸94が入力歯車92のスプライ
ン孔92aから外れ、回止スプライン軸98の回止スプ
ライン部98aがばね102のばね力で回止スプライン
孔101へ嵌入して入力歯車92の自由回転を阻止し、
旋回体9を回り止めする。そしてギャングヘッド受取位
置Bで位置決めピン64で位置決めして加工位置へスラ
イド体5を前進させると、スクリュネジ79よりクラン
プロッド71が離脱しクランプ部材46が割出位置Aの
ギャングヘッド4をクランプする。その後このスライド
体5にクランプされたギャングヘッド4は旋回体9から
の支持を外れ、加工位置まで前進し、駆動モータM1に
より従動軸25を回転させて加工する。加工中、スプラ
イン軸94は回転するが、スプライン軸94は入力歯車
92のスプライン孔92aから外れているので旋回体9
の割出回転は行われない。
ド体5に対する位置決め及びクランプ動作は、前記アン
クランプ、位置決め解除の動作と逆の手順で行われる。
スライド体5が待機位置Cからギャングヘッド受取位置
Bへ前進して第2のクラッチ装置20を軸方向に係合さ
せる一方、スプライン軸94が入力歯車92のスプライ
ン孔92aから外れ、回止スプライン軸98の回止スプ
ライン部98aがばね102のばね力で回止スプライン
孔101へ嵌入して入力歯車92の自由回転を阻止し、
旋回体9を回り止めする。そしてギャングヘッド受取位
置Bで位置決めピン64で位置決めして加工位置へスラ
イド体5を前進させると、スクリュネジ79よりクラン
プロッド71が離脱しクランプ部材46が割出位置Aの
ギャングヘッド4をクランプする。その後このスライド
体5にクランプされたギャングヘッド4は旋回体9から
の支持を外れ、加工位置まで前進し、駆動モータM1に
より従動軸25を回転させて加工する。加工中、スプラ
イン軸94は回転するが、スプライン軸94は入力歯車
92のスプライン孔92aから外れているので旋回体9
の割出回転は行われない。
【0024】又、加工中に切粉が飛び散ってもクランプ
部材46、位置決め手段65、駆動軸42、及び従動軸
25等はギャングヘッド4とスライド体5との囲み壁1
50,151とで囲まれ、更にこれらの対向する接続面
150a,151aとの隙間Sは接続面150aと接続
面151aとの間に介装されたシール部材83によりク
ランプ状態の時には塞がれるようになっているので加工
時、外部と内部を完全に遮蔽し、切粉が浸入することは
ない。従って、クランプ部材46位置決め部材46等に
加工中に飛散する切粉が直接付着しないため、次のギャ
ングヘッド4の位置決め、クランプ時に、クランプ部材
49とギャングヘッド4間や位置決めピン46と位置決
め孔23a間等へ、こうした切粉が付着することを殆ん
ど無くすことができ、クランプ、位置決め、駆動軸、従
動軸42,25間の接続が確実となる。
部材46、位置決め手段65、駆動軸42、及び従動軸
25等はギャングヘッド4とスライド体5との囲み壁1
50,151とで囲まれ、更にこれらの対向する接続面
150a,151aとの隙間Sは接続面150aと接続
面151aとの間に介装されたシール部材83によりク
ランプ状態の時には塞がれるようになっているので加工
時、外部と内部を完全に遮蔽し、切粉が浸入することは
ない。従って、クランプ部材46位置決め部材46等に
加工中に飛散する切粉が直接付着しないため、次のギャ
ングヘッド4の位置決め、クランプ時に、クランプ部材
49とギャングヘッド4間や位置決めピン46と位置決
め孔23a間等へ、こうした切粉が付着することを殆ん
ど無くすことができ、クランプ、位置決め、駆動軸、従
動軸42,25間の接続が確実となる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のタレット装置のシ
ール構造はスライド体とギャングヘッドの一方又は両方
にクランプ状態でクランプ部材、位置決め手段、駆動軸
及び従動軸を外部と区画する囲み壁を設け、この囲み壁
の水平方向に対向した接続面間にシール部材を介装し、
スライド体が加工位置へ前進して加工が行なわれると
き、これらによりギャングヘッドとスライド体との間の
空間を塞いで加工中に外部からの切粉等の浸入を阻止す
るようにしたので、クランプ部材、位置決め手段、駆動
軸及び従動軸に、加工中に直接切粉等が付着することを
防止でき、次にギャングヘッドを割出して、スライド体
に装着するときに、互いに係脱するクランプ部材とギャ
ングヘッド間、位置決め手段(ピンと孔)の間、及び
従、駆動軸間に、切粉等がはさまれてこれらの係合、嵌
合が不良になることを防止でき、ギャングヘッドの連結
を確実に行なうことができる。
ール構造はスライド体とギャングヘッドの一方又は両方
にクランプ状態でクランプ部材、位置決め手段、駆動軸
及び従動軸を外部と区画する囲み壁を設け、この囲み壁
の水平方向に対向した接続面間にシール部材を介装し、
スライド体が加工位置へ前進して加工が行なわれると
き、これらによりギャングヘッドとスライド体との間の
空間を塞いで加工中に外部からの切粉等の浸入を阻止す
るようにしたので、クランプ部材、位置決め手段、駆動
軸及び従動軸に、加工中に直接切粉等が付着することを
防止でき、次にギャングヘッドを割出して、スライド体
に装着するときに、互いに係脱するクランプ部材とギャ
ングヘッド間、位置決め手段(ピンと孔)の間、及び
従、駆動軸間に、切粉等がはさまれてこれらの係合、嵌
合が不良になることを防止でき、ギャングヘッドの連結
を確実に行なうことができる。
【図1】本発明のタレット装置の側面図である。
【図2】図2のII−II視図である。
【図3】旋回体とギャングヘッドの位置決め説明図であ
る。
る。
【図4】第1のクラッチ装置の説明図である。
【図5】本発明のタレット装置の一部を断面した説明図
である。
である。
【図6】スライド体がギャングヘッド受取位置にあると
きの説明図である。
きの説明図である。
【図7】スライド体が待機位置にあるときの説明図であ
る。
る。
【図8】図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】クラッチ切状態の第2のクラッチ機構を示す図
である。
である。
【図10】クラッチ入状態の第2のクラッチ機構を示す
図である。
図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
1 タレット装置、 2 フレーム、 4 ギャングヘ
ッド、5 スライド体、 9 旋回体、 25 従動
軸、 42 駆動軸、46 クランプ部材、 65 位
置決め手段、 83 シール部材、150,151 囲
み壁、 150a,151a 接続面、 A 割出位置
ッド、5 スライド体、 9 旋回体、 25 従動
軸、 42 駆動軸、46 クランプ部材、 65 位
置決め手段、 83 シール部材、150,151 囲
み壁、 150a,151a 接続面、 A 割出位置
Claims (1)
- 【請求項1】 フレームに旋回体を水平軸線回りに回動
自在に支持し、旋回体の半径方向端部に水平方向に係脱
自在に装着した複数のギャングヘッドの一つを水平方向
へ移動自在なスライド体前方の割出位置に割出し、この
ギャングヘッドを位置決め手段とクランプ部材とにより
スライド体前面に位置決めクランプし、スライド体に設
けた駆動軸とギャングヘッドに設けた従動軸とを連結す
るようにしたタレット装置において、スライド体とギャ
ングヘッドの一方又は両方に、両者のクランプ状態でク
ランプ部材、位置決め手段、駆動軸及び従動軸を外部と
区画する囲み壁を設け、この囲み壁の水平方向に対向し
た接続面間にシール部材を介装したことを特徴とするタ
レット装置のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6995294A JPH07246507A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | タレット装置のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6995294A JPH07246507A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | タレット装置のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246507A true JPH07246507A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13417505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6995294A Pending JPH07246507A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | タレット装置のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07246507A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116511878A (zh) * | 2023-05-09 | 2023-08-01 | 亚资科技股份有限公司 | 一种回转分度与定位销自动拔插联动机构 |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP6995294A patent/JPH07246507A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116511878A (zh) * | 2023-05-09 | 2023-08-01 | 亚资科技股份有限公司 | 一种回转分度与定位销自动拔插联动机构 |
CN116511878B (zh) * | 2023-05-09 | 2024-04-05 | 亚资科技股份有限公司 | 一种回转分度与定位销自动拔插联动机构 |
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