JPH0724600U - 合成樹脂シートの打抜き用面板 - Google Patents

合成樹脂シートの打抜き用面板

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JPH0724600U
JPH0724600U JP5350593U JP5350593U JPH0724600U JP H0724600 U JPH0724600 U JP H0724600U JP 5350593 U JP5350593 U JP 5350593U JP 5350593 U JP5350593 U JP 5350593U JP H0724600 U JPH0724600 U JP H0724600U
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JP
Japan
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punching
synthetic resin
layer
metal plate
surface coating
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Pending
Application number
JP5350593U
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English (en)
Inventor
則行 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Publication of JPH0724600U publication Critical patent/JPH0724600U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂シートから製品を抜き成形する抜き
型刃の耐久性を向上する。合成樹脂シートや抜き製品に
傷やシワを生じたり、合成樹脂シートのスライド性を損
わないようにする。 【構成】 打抜き用面板8のベースを、打抜き型刃より
も硬度的に柔らかい金属板9とする。金属板9の表面被
覆層10を、フッ素樹脂のトップ層11と、アクリル樹
脂又はポリ塩化ビニル樹脂又はポリオレフィン樹脂の下
層12との2層構造とする。表面被覆層10を、50〜
200μmの厚さで積層する。トップ層11の表面粗さ
を、10点平均粗さ(RZ)で10〜40μmの範囲と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合成樹脂製のシートやフィルムから、抜き型刃によって、連続的に プレス型抜きする工程の打抜き用面板に係り、特に抜き型刃の耐久性の向上と、 合成樹脂シートへの傷入り及びシワ入り防止と、合成樹脂シートのスライド性を 向上した打抜き用面板に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製のシートやフィルム製品から連続的にプレス型抜きする場合に、抜 き型刃の受けとして打抜き用面板が用いられる。この面板には、表面無処理の鋼 板やステンレス鋼板,アルミニウム板のほか、僅かに防錆処理された金属板が用 いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような構成にあっては、金属同士の抜き型刃と打抜き用面板とが当接する ため、抜き型刃では耐久性が低下し、また打抜き用面板では表面が削れたりささ くれ立って、合成樹脂シートや該シートからの抜き製品に傷が入ったり汚損する ことがある。
【0004】 また、合成樹脂シートが型抜き用面板をスライドする際に、合成樹脂特有の静 電気が発生するため、合成樹脂シートのスライド性が悪くなり、シートにシワが 入ったり、送りが円滑に行なわれなくなって、つまりを生じることがある。
【0005】 そこで本考案は、抜き型刃の耐久性が高く、また合成樹脂シートや抜き製品の 傷やシワの発生を防止し、併せて合成樹脂シートのスライド性を向上させること ができる打抜き用面板を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上述の目的に従い、本考案は、打抜き型刃よりも硬度的に柔らかい金属板をベ ースとし、該金属板の表面被覆層を、フッ素樹脂のトップ層と、アクリル樹脂又 はポリ塩化ビニル樹脂又はポリオレフィン樹脂の下層とからなる2層構造とし、 かつ、この表面被覆層を50〜200μmの厚さで積層すると共に、前記トップ 層の表面粗さを、10点平均粗さ(RZ)で10〜40μmとしたことを特徴と している。
【0007】
【作用】
上記の構成によれば、トップ層と下層とからなる表面被覆層がクッション材と なって、シート切断時の金属板と抜き型刃の衝撃力を柔らげる。抜き型刃よりも 柔らかい金属板に、抜き型刃の当接によって表面がささくれ立つことがあっても 、ささくれの突出高さは表面被覆層の厚さ内に収められ、トップ層の表面には突 出しない。
【0008】 表面被覆層の厚さが200μm以上の場合には、シートが切断しにくく、また シート切断後に抜き型刃を引抜く際の抜き性も悪くなる。逆に、表面被覆層の厚 さを50μm以下とした場合には、金属板と抜き型刃の損耗の度合が増加して、 金属板表面のささくれが大きくなる。
【0009】 一方、トップ層の表面粗さが40μm以上の場合には、抜き型刃の抜き性が低 下し、また表面粗さ10μm以下では、シートとトップ層との間に静電気が発生 し易くなり、シートの円滑なスライドを妨げる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて説明する。 ロール状に巻回された合成樹脂シート1は、送りローラ2,2の間を通って、 プレス打抜き機3の可動盤4と固定盤5との間に繰出され、該打抜き機3にて製 品Aを連続的に抜き成形されたのち、送りローラ6,6の間を通って、繰出しと 反対方向に巻取られて行く。
【0011】 可動盤4の下面には、合成樹脂シート1から製品Aを打抜く抜き型刃7が取付 けられ、また固定盤5の上面には、製品Aの切断時に抜き型刃7を支承する打抜 き用面板8が取付けられている。
【0012】 打抜き用面板8は、抜き型刃7よりも硬度的に柔らかな金属板9をベースとし 、該金属板9の表面被覆層10を、トップ層11と下層12との2層構造として いる。金属板9には、一般的な炭素鋼鋼板のほか、ステンレス鋼板やアルミニウ ム板が用いられる。トップ層11には、ポリフッ化ビニリデンやポリクロロトリ フルオロエチレン,ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂が用いられ、ま た下層12には、ポリ塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂,ポリオレフィン樹脂等が 用いられる。
【0013】 表面被覆層10のトップ層11と下層12は、抜き型刃7で合成樹脂シート1 を切断する際に、抜き型刃7と金属板9との衝撃力を柔らげるクッション材とな るもので、表面被覆層10の厚さは、200μm以上で合成樹脂シート1の切断 が困難となり、シート切断後に抜き型刃7を引抜く際の抜き性も低下し、また5 0μm以下では、抜き型刃7と金属板9の損耗の度合が増加する等の不具合を生 ずることから、50〜200μmの間に設定することが好ましい。
【0014】 一方、トップ層11の表面には、10点平均粗さ(RZ)で10〜40μmの 粗面加工11aが施されており、静電気の発生を極力防止して、合成樹脂シート 1が円滑にスライドできるようにしている。この表面粗さは、40μm以上で抜 き型刃7の抜き性が低下し、また10μm以下では、合成樹脂シート1との間に 静電気が発生し易くなって、合成樹脂シート1の円滑なスライドを妨げるため、 上述のように10〜40μmの範囲で設定することが望ましい。
【0015】 本実施例は、このように構成されており、打抜き用面板8の金属板9に、50 〜200μmの厚さで積層された表面被覆層10が、合成樹脂シート1を切断す る際の抜き型刃7と金属板9の衝撃力を柔らげるクッションとなり、抜き型刃7 では損耗の度合が少なくなって、耐久性が向上する。
【0016】 また金属板9では、抜き型刃7の当接で、表面にささくれ立ちを生じることが あっても、ささくれの突出高さは、表面被覆層10のクッション作用によって、 表面被覆層10の厚さ内に収まる程度に抑えられ、トップ層11の表面には突出 しないので、合成樹脂シート1や打抜き製品Aを、傷つけたり汚損することがな くなる。
【0017】 さらに、トップ層11の表面に、10〜40μmの範囲で粗面加工11aを施 したことにより、トップ層11上の合成樹脂シート1に静電気が起きにくくなる ので、合成樹脂シート1を、シワや送り不良を生じることなく、円滑にスライド させることができる。
【0018】 また、トップ層11と共に金属板9に積層される下層12は、抜き型刃7が合 成樹脂シート1を切断する際に、トップ層11のクッション材となり、抜き型刃 7からトップ層11にかかる衝撃力を柔らげて、表面粗さを保護し、その耐久性 を高める一方、表面被覆層10の全体をフッ素樹脂で形成するのに較べて、低コ ストで製作できるメリットがある。
【0019】
【考案の効果】
本考案の合成樹脂シートの打抜き用面板は、打抜き型刃よりも硬度的に柔らか い金属板に、フッ素樹脂のトップ層と、アクリル樹脂または塩化ビニル樹脂また はポリオレフィン樹脂の下層とからなる2層の表面被覆層を積層し、この表面被 覆層を50〜200μmの厚さで積層することにより、表面被覆層がクッション 材となって、シート切断時の金属板と抜き型刃の衝撃力を柔らげるので、抜き型 刃の耐久性が高められ、また打抜き用面板の金属板の表面がささくれ立つことが あっても、ささくれの突出高さは表面被覆層の厚さ内に小さく収められ、トップ 層の表面には突出しないので、合成樹脂シートや該シートからの打抜き製品を損 傷しない。
【0020】 さらに、表面被覆層のトップ層表面に、10点平均粗さ(RZ)で10〜40 μmの粗面加工を施すことにより、トップ層上を合成樹脂シートがスライドして も静電気が起きにくくなるので、合成樹脂シートを、シワや送り不良を生じるこ となく、円滑にスライドさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す打抜き用面板の一部拡
大断面図である。
【図2】図1の打抜き用面板を用いて、合成樹脂シート
からの抜き成形を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂シート、2,6…送りローラ、3…プレス
打抜き機、4…プレス打抜き機3の可動盤、5…プレス
打抜き機3の固定盤、7…合成樹脂シート1から製品A
を打抜く抜き型刃、8…製品Aの切断時に抜き型刃7を
支承する打抜き用面板、9…打抜き用面板8のベースと
なる金属板、10…金属板9に積層される表面被覆層、
11…表面被覆層10のトップ層、11a…トップ層1
1の表面に施された粗面加工、12…表面被覆層10の
下層、A…合成樹脂シート1から抜き成形される製品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打抜き型刃よりも硬度的に柔らかい金属
    板をベースとし、該金属板の表面被覆層を、フッ素樹脂
    のトップ層と、アクリル樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂又
    はポリオレフィン樹脂の下層とからなる2層構造とし、
    かつ、この表面被覆層を50〜200μmの厚さで積層
    すると共に、前記トップ層の表面粗さを、10点平均粗
    さ(RZ)で10〜40μmとしたことを特徴とする合
    成樹脂シートの打抜き用面板。
JP5350593U 1993-10-01 1993-10-01 合成樹脂シートの打抜き用面板 Pending JPH0724600U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233995A (ja) * 2001-02-02 2002-08-20 Sumitomo Chem Co Ltd フィルム打抜き装置およびその付着防止方法
JP2004230547A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Heidelberger Druckmas Ag 打抜き・溝付け用カウンタプレートと、それを製造する方法およびそれを利用して被印刷体の打抜きと溝付けを行う方法、ならびにそれを備えている機械
JP2017100247A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 ローランドディー.ジー.株式会社 カッティング装置におけるカッター刃受け機構

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