JPH07245726A - 高精細固体撮像装置 - Google Patents

高精細固体撮像装置

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JPH07245726A
JPH07245726A JP6034374A JP3437494A JPH07245726A JP H07245726 A JPH07245726 A JP H07245726A JP 6034374 A JP6034374 A JP 6034374A JP 3437494 A JP3437494 A JP 3437494A JP H07245726 A JPH07245726 A JP H07245726A
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solid
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signal
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ccd
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Daisuke Morimoto
大介 森本
Makoto Fujimoto
眞 藤本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体が静止している場合のみCCDを振動
させることで、被写体に動きが含まれる場合でもぶれる
ことなく高精細な撮像を可能にする。 【構成】 CCD2より出力された映像信号は、サンプ
ルホールド回路8により低ノイズ化され、A/D変換器
11でA/D変換後、フレームメモリー12に一旦記憶
され、次のフレームで差分検出部14に送られ、ここ
で、現フレーム画像と前フレーム画像との差分を検出
し、その差分検出出力により動き検出部15で被写体の
動きを検出し、もし被写体が静止していれば、1フレー
ムごとに振動信号発生回路5により振動素子4を振動さ
せ、振動素子4と接続されているCCD2を振動させ
る。これにより、1フレーム毎にサンプリング点の異な
る複数の画像を得、信号処理部9出力画像を次段で合成
して高精細画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像素子を振動させ
て高解像度化を実現する高精細固体撮像装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の高性能化が進み、
ビデオカメラの撮像部には主に固体撮像素子が使用され
ている。特に民生用分野においては殆ど全てが固体撮像
素子となり、業務用分野においても撮像管より置き変わ
りつつあるのが現状である。
【0003】固体撮像素子は、従来のNTSC方式など
の標準テレビ方式に対してはほぼ満足のできる性能が得
られるようになった。しかしながら近年のマルチメディ
ア化の流れに対して、文書などの細密な画像を入力しよ
うとする場合には解像度が不足しており、リニアセンサ
ー等を用いたスキャナーなどを用いる必要があった。し
かし、スキャナーなどの1次元センサーを用いた場合、
静止画しか取り込む事ができず、また入力のための時間
が非常にかかる欠点があった。
【0004】これに対し、2次元センサーを用いて高解
像度を実現する方式として、固体撮像素子を周期的に振
動させる方式が提案されている。この方式について図面
を参照しながら説明する。
【0005】図9は固体撮像素子を周期的に振動させる
事により高解像度化を実現する、従来の高精細固体撮像
装置の構成図の一例を示すものであり、図10は色フィ
ルタの配置を表す図、図11はCCDの振動を説明する
ための図である。図9において、91は撮像レンズ、9
2はCCD固体撮像素子(以下CCDと表す)、93は
色フィルタ、94は振動素子、95は振動信号発生回
路、96はクロックドライバー、97はタイミング発生
回路、98はサンプルホールド回路、99は信号処理回
路である。このように構成された従来の撮像装置につい
て以下その動作を説明する。
【0006】まず撮像レンズ91を通って被写体より入
射光がCCD92に入力され、CCD92より映像信号
が出力される。そして出力映像信号はサンプルホールド
回路98によって低雑音化され、信号処理回路99によ
りNTSC方式等のテレビ方式などに変換され、ビデオ
信号として出力される。CCD92は、タイミング発生
回路97によって発生されたCCD駆動信号がクロック
ドライバー96によりドライブされ、CCD92に入力
される事で駆動される。
【0007】またタイミング発生回路97より出力され
たCCD駆動信号は振動信号発生回路95に入力され、
CCD振動信号が出力されて振動素子94に送られるこ
とにより振動素子94が振動し、振動素子94に接続さ
れているCCD92が振動する。ここで色フィルタ93
は図10に示されるように赤、緑、青の3色がCCDの
1画素に対して1色づつ縦ストライプ状に配置してお
り、その繰り返し周期は3dとなる。CCD92の振動
振幅は、図11のようにフィールドごとにCCDの水平
方向の画素間隔dに対し3d/2だけ水平方向に振動す
るため、振動により1フィールドごとに水平方向に3d
/2だけCCDの画素の位置がずれた事になり、各色の
画素がインターリービングするため、A、B両フィール
ドの画像を合成する事によって水平解像度が約2倍の映
像を得る事ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、NTSC方式等の標準テレビ方式に適合さ
せるため、1フレームをAとBの2つのフィールドで構
成するインターレース撮像を行っており、フィールドご
とにCCDを水平方向に振動させることで空間サンプリ
ング点を増加させており、水平解像度しか向上しない。
またAフィールドとBフィールドの画像を合成する場
合、NTSC方式の場合ではAフィールドとBフィール
ドでは約1/60秒の時間差があるため、被写体に動き
がある場合には画像がぶれてしまう問題点がある。
【0009】またこの方式では、カラー化のためにR,
G,Bの3種類のフィルタを縦ストライプに配置してい
るが、水平方向の輝度信号の解像度は基本的に固体撮像
素子の水平方向の画素数から求められる解像度の1/3
となり、高解像度カラー入力装置としては満足できるも
のではない。またR,G,Bフィルタを用いているため
光の利用率が下がり、カメラの感度特性が低下する問題
があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、被写
体に動きが含まれる場合であってもぶれることなく高精
細に撮像を可能にする高精細固体撮像装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、固体撮像素子と、前記固体撮像素子より出力
される画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段出力よ
り前記画像の動きを検出する動き検出手段と、前記動き
検出手段出力に応じて振動信号を発生する振動信号発生
手段と、前記振動信号により制御され、サンプリング点
が異なるように前記固体撮像素子への入射光の光軸に対
して少なくとも一方向に前記入射光の光軸または前記固
体撮像素子を振動させる振動手段とを備え、前記画像が
静止している場合のみ前記振動手段を動作させ、サンプ
リング点の異なる複数の画像を得る構成となっている。
【0012】
【作用】本発明によれば、上記のように固体撮像素子よ
り出力される映像信号を記憶することにより、複数の映
像信号より被写体の動きを検出し、被写体が静止してい
る場合のみCCDを振動させるようにすることで、ぶれ
のない高精細な映像信号を得る事ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施例にお
ける高精細固体撮像装置の構成を示すものである。
【0014】図1において、1は撮像レンズ、2はCC
D、3は色フィルタ、4は振動素子、5は振動信号発生
回路、6はクロックドライバー、7はタイミング発生回
路、8はサンプルホールド回路、9は信号処理回路、1
1はA/D変換器、12はフレームメモリー、14は差
分検出部、15は動き検出部である。以上のように構成
された本発明の第1の実施例の高精細固体撮像装置につ
いて、以下その動作を説明する。
【0015】まず、図1において、被写体より反射もし
くは放射された光は、レンズ1と色フィルタ3を通って
CCD2に入射され、映像信号に変換される。ここでC
CD2は、タイミング発生回路7によって発生されたC
CD駆動信号がクロックドライバー6により電圧変換さ
れ、CCD2に送られることにより駆動されている。
【0016】そしてCCD2より出力された映像信号
は、サンプルホールド回路8により低ノイズ化され、A
/D変換器11でA/D変換された後、信号処理回路9
に送られる。
【0017】またA/D変換器11の出力はフレームメ
モリー12に接続されており、映像信号はフレームメモ
リー12に一旦記憶された後、次のフレームで差分検出
部14に送られる。ここで、差分検出部14では、フレ
ームメモリー12の出力とA/D変換器11の出力との
差分、すなわち現フレーム画像と前フレーム画像との差
分を検出し、その差分検出出力により動き検出部15で
被写体の動きを検出する。そしてもし被写体が静止して
いれば、1フレームごとに振動信号発生回路5よりCC
D振動信号を出力することで振動素子4を振動させ、振
動素子4と接続されているCCD2を振動させる。これ
により被写体が静止している場合にはCCD2が振動す
ることになり、1フレームごとにサンプリング点の異な
る複数の画像を得る事ができ、信号処理部9より得られ
たサンプリング点の異なる複数の画像を次段で合成する
ことにより高精細な画像を得る事ができる。
【0018】ここで被写体が静止しておりCCD2が振
動している場合、CCD出力映像信号は1フレームごと
にサンプリング点が異なったものとなるため、差分検出
部14の出力はCCD2を振動した成分がそのまま被写
体の動きとして検出されてしまう。従って振動信号発生
回路5より現在のCCD2の振動位置を差分検出部14
に入力する事によりCCD2の振動成分をあらかじめ除
去している。
【0019】またCCD2が振動している場合、すなわ
ち高精細画像が得られている場合には、動き検出部15
より静止画判定フラグが出力されるため、信号処理回路
9より通常の画像と高精細画像が混合して出力されて
も、外部でそれらの判別が可能となり、通常画像と高精
細画像の分離を容易にすることができる。
【0020】以上のように本実施例によれば、映像信号
より被写体の動きを検出し、被写体が静止しているとき
のみCCDを振動させることで、ぶれのない高品質な高
精細画像を得ることができる。
【0021】次に図1における信号処理回路9の構成と
CCD2の振動方法について、本発明の第2の実施例を
挙げ、図面を参照しながら説明する。
【0022】図2は、本発明の第2の実施例における高
精細固体撮像装置の構成を示すものである。図2におい
て、1は撮像レンズ、2はCCD、3は色フィルタ、4
は振動素子、5は振動信号発生回路、6はクロックドラ
イバー、7はタイミング発生回路、8はサンプルホール
ド回路、9は信号処理回路、11はA/D変換器、12
はフレームメモリー、14は差分検出部、15は動き検
出部であって、これらは第1の実施例と同様の動作を行
う。
【0023】16はローパスフィルター、17は第1ラ
インメモリー、18は加算器、19は一画素遅延回路、
20は減算器、21は第2ラインメモリー、22はマル
チプレクサ、23は符号反転器である。
【0024】また図3は、本発明の第2の実施例におけ
る高精細固体撮像装置の、CCD2の前面に位置する色
フィルタ3の色配置を示す図であり、図中Mgはマゼン
ダ、Gはグリーン、Yeはイエロー、Cyはシアンを表
している。図4は、図3で表される色フィルタを用い
て、CCDは全画素独立同時読み出し動作を行った場合
の、各行より取り出される出力信号を示したものであ
る。図5は輝度信号Yと色信号R−Y、B−Yのサンプ
リング点を示したものである。図6は、輝度信号と色差
信号に着目した場合の振動方法を示す図、図7は、RG
B原色信号に着目した場合の振動方法を示す図である。
【0025】以上のように構成された第2の実施例の高
精細固体撮像装置について、以下その動作を説明する。
本実施例における色フィルタの配列は、図3に示すよう
に1行1列がマゼンダ、1行2列がグリーン、2行1列
がイエロー、2行2列がシアン、3行1列がグリーン、
3行2列がマゼンダ、4行1列がシアン、4行2列がイ
エローであって、この4行2列の組み合わせが水平方向
と垂直方向に繰り返される構成である。なお、シアン色
透過フィルタは青(ブルー)、緑(グリーン)の原色成
分光を透過させ、マゼンダ色透過フィルタは青および赤
(レッド)、イエロー色透過フィルタは赤及び緑色成分
光を各々透過させるものである。
【0026】本実施例に用いるCCDは全画素独立同時
読み出し動作のものを用いる。従って従来の単板カラー
化方式のCCDのように信号電荷の混合は行わないた
め、本実施例の配列に構成された色フィルタを用いて撮
像した場合の出力信号は、図4(a)のように第1行
(nライン)ではマゼンダとグリーンが交互に出力さ
れ、また第2行(n+1ライン)ではイエローとシアン
が交互に出力される。同様に第3行(n+2ライン)で
はグリーンとマゼンダ、第4行(n+3ライン)ではシ
アンとイエローが交互に出力され、以後第5行以降は第
1行から第4行までの繰り返しとなる。ここで図4では
説明のため各画素に対応する色フィルタの原色色成分
赤、緑、青をR,G,Bで示した。
【0027】ここで各ラインより輝度及び色信号を取り
出す方式について述べると、輝度信号Yは隣接する4つ
の画素Mg、G、Ye、Cyの平均値(2R+3G+2
B)として求められるため、図4(b)のようにnライ
ンの信号とn+1ラインの信号を画素ごとに加算した
後、それを平均化することで得られ、図5(a)で表さ
れる点がサンプリング点となる。
【0028】つぎに色信号は、R−Y成分についてはn
ラインとn+1ラインを画素ごとに加算した後、奇数番
目の画素より偶数番目の画素を減算することで2R−G
なる色差信号が得られる。
【0029】 (Mg+Ye)−(G+Cy)=(2R+B+G)−(B+2G)=2R−G またn+2ラインとn+3ラインについて同様の処理を
行うことで、G−2Rなる色差信号が得られる。従っ
て、サンプリング点の間隔は輝度信号Yに対して水平方
向に1/2、垂直方向に1/2となり、図5(b)で表
される点がサンプリング点となる。
【0030】B−Y成分についても、図4(d)で表さ
れるようにn+1ラインとn+2ラインを画素ごとに加
算した後、奇数番目の画素より偶数番目の画素を減算す
ることでG−2Bなる色差信号が得られる。
【0031】 (Ye+G)−(Cy+Mg)=(R+2G)−(2B+R+G)=G−2B またn+3ラインと、n+4、即ちnラインについて同
様の処理を行うことで、2B−Gなる色差信号が得られ
る。従って、B−Y成分についてもサンプリング点の間
隔は、R−Y成分と同様に水平方向、垂直方向共に輝度
信号Yの1/2となり、図5(c)で表される点がサン
プリング点となる。
【0032】これらの処理は図2の構成により実現され
る。CCD2より出力された映像信号は、サンプルホー
ルド回路8で低ノイズ化され、A/D変換器11でA/
D変換される。そして第1ラインメモリー17で1ライ
ン期間遅延された信号と、遅延されない信号を加算器1
8で加算し、図4(b)の波形を得る。この信号に対し
ローパスフィルタ16を通すことによって輝度信号を得
ることができる。また一画素遅延回路19で一画素遅延
された信号から、遅延しない信号を減算器20により減
算することで色差信号が得られる。
【0033】ここで色差信号は、ライン毎に2R−G,
G−2B,G−2R,2B−Gの順に繰り返しで得られ
るため、第2ラインメモリー21により1ライン期間遅
延させ、マルチプレクサ22により1ライン遅延された
信号と遅延しない信号とを切り替えて出力することによ
って2R−G、G−2R信号と2B−G、G−2B信号
とが同時に得られるようにする。ここで各色差信号は1
ライン毎に符号が反転しているため、符号反転器23に
よってそれぞれ符号を反転させることで2R−G、2B
−G信号が得られる。
【0034】このように本実施例のフィルタ配列を用い
ることにより、輝度信号についてはサンプリング点がC
CDの画素数と同様になり、画素数から求められる解像
度とほぼ等しくなり、高解像度化が可能になる。また色
差信号については輝度信号の1/4のサンプリング点で
あることから解像度も1/4となるが、色差信号の解像
度は人間の視感度特性よりあまり必要ではなく十分であ
る。
【0035】次にCCDの振動方法について述べると、
上述のように第2の実施例における色フィルタ配列を用
いた場合、輝度信号と色信号のサンプリング点は図5の
ように表される。この場合、CCDを振動することによ
りサンプリング点を変化させた複数の画像を取り込み、
画像合成により高精細画像を生成するために簡単で且つ
最も効果的な方法は、輝度信号、色信号共に格子状のサ
ンプリング点の中点に新たにサンプリング点を設け、サ
ンプリング点を千鳥格子(五ノ目)状にすれば良い。
【0036】これを実現するためには、輝度信号につい
ては、図6(a)のように、CCDの基準位置に対し、
振動による移動後の画素位置が、CCDの水平方向の画
素間隔Hの1/2と、垂直方向の画素間隔Vの1/2移
動する必要がある。また、色信号についてはCCDの基
準位置に対して水平方向に1H、垂直方向に1V移動す
る必要がある。この両者を実現するためには、基準位置
に対し、第1番目の振動は水平方向に1/2H、垂直方
向に1/2V、第2番目の振動は同じく水平方向に1/
2H、垂直方向に1/2V、第3番目の振動は水平方向
に−1H、垂直方向に−1V振動させ元の基準位置に戻
し、以降はこの振動を繰り返せばよい。
【0037】これにより輝度信号、色信号共にCCDを
振動させることにより得られる画像のサンプリング点を
千鳥格子状にすることで、輝度信号、色差信号共に解像
度を水平方向、垂直方向共に2倍にすることができ、効
果的に高精細画像を得ることができる。
【0038】ここで振動振幅の水平方向と垂直方向の比
が常に同じである場合は、振動方向が1次元となるため
水平、垂直の2方向必要であった振動素子が1方向だけ
でよくなることから経済的に非常に有用である。
【0039】これまで振動とサンプリング点について輝
度信号成分と色信号成分について考えてきたが、次に
R,G,B3成分について考えると、前記Y,R−Y,
B−Yと同様に千鳥格子状にサンプリング点を設ければ
良い。ここでR,G,B成分のサンプリング点は図4
(a)からもわかるように図7(a)のように表され
る。従ってR,G,B共にサンプリング点が千鳥格子状
になる振動方法は、CCDの基準位置に対して、水平方
向に1H、垂直方向移動無しの振動と、水平方向1/2
H、垂直方向1/2Vのもの、水平方向−1/2H、垂
直方向−1/2Vで表される点に移動すればよい。これ
により図7(c)に示されるように各信号とも千鳥格子
状にサンプリング点が位置するためR,G,B成分共に
効果的に高精細画像を得ることが可能になる。
【0040】以上のように本実施例によれば、色フィル
タに補色を用いているため色の利用率が高く、感度の高
い高精細画像入力装置を提供することができる。また輝
度信号と色差信号共に解像度の高い高精細固体撮像装置
を提供することができる。
【0041】以下本発明の第3の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3の実施
例における高精細固体撮像装置の構成を示すものであ
る。
【0042】図8において、1は撮像レンズ、2はCC
D、3は色フィルタ、5は振動信号発生回路、6はクロ
ックドライバー、7はタイミング発生回路、8はサンプ
ルホールド回路、9は信号処理回路、11はA/D変換
器、12はフレームメモリー、14は差分検出部、15
は動き検出部であって、これらは第1の実施例と同様の
動作を行う。31は光軸制御素子である。
【0043】以上のように構成された第3の実施例の高
精細固体撮像装置について、以下その動作を説明する。
まず、被写体より放射もしくは反射された光はレンズ1
を通って光軸制御素子31を通り色フィルタ3を通って
CCD2に入力される。ここで光軸制御素子31は、P
LZT等の透明セラミックに電極を取り付けた構成にな
っており、光軸に対して斜めに配置されている。ここで
PLZTは電気的刺激を加えるとその誘電率が変化する
性質があり、すなわち入射光に対して屈折率が変化す
る。したがって光軸に対して斜めに光軸制御素子31を
配置し、信号信号発生回路5より出力される振動信号を
光軸制御素子31に加えることによって振動信号に応じ
て光軸制御素子31の屈折率が変化し、光軸を移動させ
ることができるため、固体撮像素子を振動させるのと同
じ効果が得られる。
【0044】以上のように本実施例によれば、CCDを
機械的に振動させることなく同様の効果を得ることがで
きるため、寿命が長く、また機械的衝撃に強い高精細固
体撮像装置を提供することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固体撮像
素子より出力される映像信号より被写体の動きを検出
し、被写体が静止しているときのみCCDを振動させる
ことで、ぶれのない高精細画像を得ることができる優れ
た高精細固体撮像装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における高精細固体撮像
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における高精細固体撮像
装置の構成を示すブロック図
【図3】同固体撮像素子前面に位置する色フィルタの色
配置を示す図
【図4】同固体撮像素子の各行より取り出される出力信
号を表す図
【図5】同輝度信号と色信号のサンプリング点を示す図
【図6】同輝度信号と色差信号に着目した場合の振動方
法を示す図
【図7】同RGB原色信号に着目した場合の振動方法を
示す図
【図8】本発明の第3の実施例における高精細固体撮像
装置の構成を示すブロック図
【図9】従来の高精細固体撮像装置の構成を示すブロッ
ク図
【図10】従来の高精細固体撮像装置の色フィルタの配
置を示す図
【図11】従来の高精細固体撮像装置のCCDの振動を
示す図
【符号の説明】
1 撮像レンズ 2 CCD 3 色フィルタ 4 振動素子 5 振動信号発生回路 6 クロックドライバー 7 タイミング発生回路 8 サンプルホールド回路 9 信号処理回路 11 A/D変換器 12 フレームメモリー 14 差分検出部 15 動き検出部 31 光軸制御素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体撮像素子と、前記固体撮像素子より出
    力される画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段出力
    より前記画像の動きを検出する動き検出手段と、前記動
    き検出手段出力に応じて振動信号を発生する振動信号発
    生手段と、前記振動信号発生手段より出力される振動信
    号により制御され、サンプリング点が異なるように前記
    固体撮像素子への入射光の光軸に対して少なくとも一方
    向に前記入射光の光軸または前記固体撮像素子を振動さ
    せる振動手段とを備え、前記画像が静止している場合の
    み前記振動手段を動作させ、サンプリング点の異なる複
    数の画像を得るように構成されたことを特徴とする高精
    細固体撮像装置。
  2. 【請求項2】固体撮像素子は、カラーフィルターの配列
    が、1行1列がマゼンダ、1行2列がグリーン、2行1
    列がイエロー、2行2列がシアン、3行1列がグリー
    ン、3行2列がマゼンダ、4行1列がシアン、4行2列
    がイエローであり、この組み合わせもしくは上下対称ま
    たは左右対称の組み合わせが水平方向と垂直方向に繰り
    返される配列であって、信号読み出し方法が全画素を同
    時に独立して読み出すことを特徴とする請求項1記載の
    高精細固体撮像装置。
  3. 【請求項3】振動手段により発生される固体撮像素子の
    振動は、水平方向と垂直方向共に複数の振幅を具備し、
    水平方向の振幅と、垂直方向の振幅との比が常に同じで
    あることを特徴とする請求項2記載の高精細固体撮像装
    置。
  4. 【請求項4】振動手段により振動される固体撮像素子の
    位置が、基準位置である第1の位置と、前記基準位置に
    対して水平左方向に1/2画素間隔、垂直下方向に1/
    2画素間隔移動した第2の位置と、前記基準位置に対し
    て水平左方向に1画素間隔、垂直下方向に1画素間隔移
    動した第3の位置もしくは上記3種の位置に対して上下
    対称または左右対称の位置を含むことを特徴とする請求
    項2記載の高精細固体撮像装置。
  5. 【請求項5】振動手段により振動される固体撮像素子の
    位置が、基準位置である第1の位置と、前記基準位置に
    対して水平左方向に1画素間隔移動した第2の位置と、
    前記基準位置に対して水平左方向に1/2画素間隔、垂
    直下方向に1/2画素間隔移動した第3の位置と、前記
    基準位置に対して水平右方向に1/2画素間隔、垂直下
    方向に1/2画素間隔移動した第4の位置もしくは上記
    4種の位置に対して上下対称または左右対称の位置を含
    むことを特徴とする請求項2記載の高精細固体撮像装
    置。
  6. 【請求項6】振動手段は、固体撮像素子の前面の光軸内
    に電気的刺激により屈折率が変化する物質を光軸に対し
    て斜めに配置し、電気的刺激を加えることで前記固体撮
    像素子と前記光軸の位置とを相対的に変化させるように
    したことを特徴とする請求項1記載の高精細固体撮像装
    置。
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