JPH07245016A - ワイヤハーネス - Google Patents

ワイヤハーネス

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JPH07245016A
JPH07245016A JP3610794A JP3610794A JPH07245016A JP H07245016 A JPH07245016 A JP H07245016A JP 3610794 A JP3610794 A JP 3610794A JP 3610794 A JP3610794 A JP 3610794A JP H07245016 A JPH07245016 A JP H07245016A
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JP
Japan
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tape
heat
adhesive material
wire harness
wound
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Withdrawn
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JP3610794A
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English (en)
Inventor
Takeji Ito
武治 伊藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水のためテープをハーフラップ巻きしたワ
イヤハーネスにおいて、ワイヤハーネスを容易に曲げら
れるようにフレキシブルにする。 【構成】 テープ基材11の片面に熱剥離性粘着材12
を塗布したテープ10を、熱剥離性粘着材の塗布面が電
線群Wの外周面と接するように巻き付けられ、かつ、該
テープは巾方向の一部を重ねるハーフラップ巻きとされ
た後、所要温度で加熱されて熱剥離性粘着材の粘着性が
消失あるいは低減され、テープとワイヤハーネスの外周
面が固着されずにズレの発生が可能な構成としている。
あるいは、テープ基材21の片面の半分に熱剥離性粘着
材22を、残り半分に非熱剥離性粘着材23を塗布し
て、電線群と接する面に熱剥離性粘着材を、テープを重
ねる面に非熱剥離性粘着材を配置してハーフラップ巻き
し、その後、加熱して電線群との固着を解いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に用いられる
ワイヤハーネスに関し、特に、エンジンルーム等の水が
かかりやすい被水位置に配線するワイヤハーネスで、防
水を図るために、電線の外周面に巻き付けるテープを、
その一部を重ねるハーフラップ巻きを行っているものに
おいて、テープの巻き付けにより発生するワイヤハーネ
スの撓み性の低減を防止し、ワイヤハーネスを車両に取
り付ける際に、容易に撓ませて配線できるようにするも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車において、エンジンルームおよび
タイヤハウス上部等の水がかかる箇所に配線するワイヤ
ハーネスは、集束した複数の電線の外周面に巻き付ける
テープを、その巾の1/2〜1/3を重ね合わせる所謂
ハーフラップ巻きを施している。また、被水度合が激し
い箇所には、上記ハーフラップ巻きを2重に施してい
る。
【0003】上記テープとして、通常、図10(A)
(B)に示すように、塩化ビニール等からなるテープ基
材1aの片面全面に粘着材1bを塗布したテープ1を用
い、該テープ1を図11(A)(B)に示すように、集
束した複数の電線群Wの外周面に、粘着材1bが接する
ようにして巻き付け、該粘着材の巾半分を電線群Wの外
周面に接着させると共に、残り半分を先に巻き付けたテ
ープ1の外面に固着させて巻き付けている。上記2重の
ハーフラップは、図11(C)に示すように、ハーフラ
ップ巻をしたテープ1外周面にさらにテープをハーフラ
ップ巻きしている。
【0004】上記したテープとして、電線の外周面に接
する側に粘着材を塗布したテープ1を用いているのは、
テープ1を電線の外周面に巻き付けた時に、テープ1が
電線の外周面に固着されずにズレが発生すると、ハーフ
ラップ巻きを確実に行えないためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したテープ1をハ
ーフラップ巻き、さらに2重ハーフラップ巻きしたワイ
ヤハーネスWHは、テープ1に隙間が発生せず、テープ
の隙間から浸水が発生することが防止できるが、上記ハ
ーフラップ巻きを施したワイヤハーネスはフレキシブル
性が損なわれて堅くなり、車両への取付時に撓みにく
く、配線が容易でない欠点がある。
【0006】即ち、テープ1と電線Wの外周面が粘着材
1bで固着されていると共に、巻き付けたテープ同士も
粘着材1bで固着されて、かつ、ワイヤハーネスWH
は、図12(A)に示すように、直線状態でテープ1が
電線群Wに巻き付けられている。上記直線状態で形成さ
れたワイヤハーネスWHを図12(B)に示すように湾
曲させようとした場合、ワイヤハーネスの曲げの外周側
Xには引っ張り力が発生する一方、内周側Yには圧縮力
が発生する。これら引っ張り力および圧縮力に対して、
テープ1と電線群Wとが粘着材1bにより固着された部
分Aおよびテープ同士が粘着材1bにより固着された部
分Bに、逆らう力が発生するためである。特に、2重ハ
ーフラップ巻きをした場合には、粘着材1bによる曲げ
に逆らう力が大きくなり、容易にワイヤハーネスを曲げ
ることができない欠点が発生し、ワイヤハーネスを車両
へ取り付ける際の問題となっている。
【0007】上記した問題は、テープに粘着材を塗布し
ていないものを用い、テープと電線とが粘着材により固
着されないようにして、テープと電線との間にズレが発
生できるようにすれば解決できるが、テープに粘着材を
塗布していないと、電線群への巻き付け時にテープがズ
レて作業性が悪くなり、かつ、正確にハーフラップ巻き
が出来なくなる問題が生じる。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、テープを電線群へ巻き付ける時にはテープが電線
外周面に固着して作業性良く巻き付けられると共に、正
確にハーフラップ巻きができ、しかも、自動車への取付
時には、容易に曲げが行える言わばフレキシブルなワイ
ヤハーネスを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、テープ基材の片面に熱剥離
性粘着材を塗布したテープを、その上記熱剥離性粘着材
の塗布面が、集束している複数の電線の外周面と接する
ように巻き付けられ、かつ、該テープは巾方向の一部を
重ねるハーフラップ巻きされると共に、該巻き付けられ
たテープは所要温度で加熱されて上記熱剥離性粘着材の
粘着性が消失あるいは低減され、テープとワイヤハーネ
スの外周面が固着されずにズレの発生が可能な構成とし
ているワイヤハーネスを提供するものである。
【0010】尚、上記ハーフラップ巻するテープは、熱
剥離性粘着材の粘着性が消失あるいは低減して、テープ
同士も固着されないことより、ワイヤハーネスの曲げに
よりテープ同士にズレが生じても隙間が発生しないよう
に、重ね合わせるテープの巾は大きく、例えば1/2程
度とすることが好ましい。
【0011】また、請求項2で、テープ基材の片面に、
その巾半分に熱剥離性粘着材が塗布されていると共に、
残り半分に加熱により粘着性が損なわれない非熱剥離性
粘着材が塗布されたテープが用いられ、上記熱剥離性粘
着材を、集束している複数の電線の外周面と接すると共
に、非熱剥離性粘着材を先に巻き付けられたテープ基材
の外面と接するように、テープの巾方向の一部を重ねる
ハーフラップ巻きとされ、該巻き付けられたテープは所
要温度で加熱されて上記熱剥離性粘着材の粘着性が消失
あるいは低減され、テープとワイヤハーネスの外周面が
固着されずにズレの発生が可能な構成としているワイヤ
ハーネスを提供するものである。
【0012】上記請求項2のテープは、テープ同士の固
着面では非熱剥離性粘着材により固着されているため、
ワイヤハーネスをまげても、テープと電線の間にはズレ
が発生するが、テープ同士は固着されているため、テー
プの重ね合わせる巾は請求項1の場合と比較して小さく
しても良い。
【0013】本発明のワイヤハーネスにおいて、被水度
合いが激しい箇所に配線するワイヤハーネスでは、上記
テープのハーフラップ巻きを二重に行うことが好まし
い。(請求項3)
【0014】上記熱剥離性粘着材は80℃〜90℃の温
度で30秒から1分の範囲での加熱処理で粘着性が消失
あるいは低減するものを用いており、よって、加熱によ
り電線群への悪影響は生じない。(請求項4)
【0015】上記テープ基材としては、塩化ビニール、
ポリエチレン、ポリプロピレンが好適に用いられ、熱剥
離性粘着材としては、アクリル系粘着剤からなるものが
用いられる。
【0016】
【作用】本発明の請求項1のワイヤハーネスでは、テー
プ基材の片面全面に熱剥離性粘着材を塗布したテープを
用い、該テープの熱剥離性粘着材を塗布した面を電線群
の外周面に固着させて巻き付けるため、テープの巻付作
業性を損なわず、かつ、正確にテープを重ねあわせて、
ハーフラップ巻きをすることが出来る。一方、テープを
巻き付けた後は、加熱して熱剥離性粘着材の粘着性を消
失あるいは低減しているため、テープと電線とが固着せ
ず、ズレを発生させることが出来る。よって、該ワイヤ
ハーネスを車両に曲げて取り付ける時に、容易に撓ませ
ることが出来る。また、テープ同士も固着していないた
めにズレが発生するが、テープの一部、好ましくは、巾
半分を重ねて巻き付けているため、ズレによりテープの
間に隙間が発生することは防止出来る。
【0017】上記請求項2のワイヤハーネスでは、テー
プ基材の片面の巾半分に熱剥離性粘着材、残り半分に非
熱剥離性粘着材を塗布したテープを用い、上記熱剥離性
粘着材を電線の外周面に固着させ、非熱剥離性粘着材を
テープに重ねて固着させ、テープ巻き付け時には、いず
れも粘着性を有しているため、テープの巻き付け作業が
容易に行える。また、テープを巻き付けた後は、加熱し
て電線群と固着した熱剥離性粘着材の粘着性を消失ある
いは低減しているため、電線群とテープとの間は固着さ
れず、ズレを発生させることができる。一方、テープ同
士は加熱しても粘着性を消失あるいは低減しない粘着材
で固着しているため、テープ同士にはズレは発生せず、
テープに隙間が発生することを確実に防止出来る。
【0018】上記請求項3に記載したように、請求項1
あるいは請求項2のテープを2重ハーフラップ巻きした
場合にも、テープと電線群との間は固着されないため、
ズレを発生させることができ、2重ハーフラップ巻きし
たにもかかわらず、ワイヤハーネスのフレキシブル性を
保持でき、車両への取付が容易に出来る。しかも、2重
ハーフラップ巻きであるため、防水性能を高めることが
出来る。
【0019】また、請求項4に記載したように、テープ
の熱剥離性粘着材の粘着性を消失或いは低減させるため
に行う加熱処理は、80℃〜90℃で30秒から1分の
短時間であるため、該加熱処理により電線群に悪影響を
与えることを防止出来る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1から図5は第1実施例を示し、図1
(A)(B)は集束した複数の電線群Wに巻き付けるテ
ープ10を示す。上記テープ10は、本実施例では、塩
化ビニールからなるテープ基材11の片面全面に熱剥離
性粘着材12を塗布している。
【0021】上記したテープ10を用い、図2に示すよ
うに、集束した複数の電線群Wの長さ方向に沿って、そ
の外周面にテープ10をハーフラップ巻きしていく。そ
の時、図3に示すように、熱剥離性粘着材12を塗布し
たテープ片面の巾半分を電線Wの外周面に固着させると
共に、残り半分を先に巻き付けたテープ10の基材11
の外周面に固着させる。
【0022】かつ、上記テープ10の始端と終端には、
通常の非熱剥離性粘着材を片面全面に塗布したテープ1
3をテープ10と電線群Wの外周面にかけて巻き付けて
いる。
【0023】上記テープ10のハーフラップ巻き、およ
びテープ13の巻きを終了した後、あるいは、車両メー
カへの出荷時に、80℃〜90℃の範囲で、30秒〜1
分の範囲で加熱し、上記熱剥離性粘着材12の粘着性を
消失あるいは低減させる。
【0024】上記熱剥離性粘着材12が加熱により粘着
性を消失あるいは低減するのは、図4に示すように、熱
剥離性粘着材12は加熱により発泡し、そのため、表面
に空孔部12aが発生し、粘着性を有する表面積が減少
することに起因する。
【0025】上記のように、熱剥離性粘着材12の粘着
性が消失あるいは低減するため、粘着材12を介して固
着されたテープ10と電線群Wの外周面との間Aにズレ
が発生することが可能となる。また、重ね合わせたテー
プ10同士の間もズレが発生しやすくなる。
【0026】よって、上記テープ10を巻き付けたワイ
ヤハーネスWHを車両に取り付ける時に、図5に示すよ
うに曲げた場合、電線群Wとテープ10、およびテープ
10同士に固着部がないため、曲げの外周側Xに発生す
る引っ張り力および内周側Yに発生する圧縮力に逆らう
力が発生せず、電線群Wとテープ10とは互いにズレな
がら容易に曲げられる。
【0027】上記テープ10同士にズレが発生しても、
テープ同士は、その巾半分を重ねてハーフラップ巻きし
ているため、テープ同士の一部は重なりあった状態を保
持し、テープに隙間が発生して浸水が生じることは防止
出来る。
【0028】図6は上記テープ10を電線群Wに2重ハ
ーフラップ巻きした第1実施例の変形例を示す。このよ
うに2重ハーフラップ巻きをした場合においても、テー
プ10と電線群Wの間およびテープ10同士には固着さ
れないため、上記実施例と同様に容易に曲げることが出
来る。また、該2重ハーフラップ巻きの場合は、特に、
テープ同士のズレにより隙間が発生することを完全に防
止出来る。
【0029】図7および図8は第2実施例を示し、集束
した電線群Wに巻きつけるテープ20として、図7に示
すように、テープ基材21の片面に、巾方向の半分に熱
剥離性粘着材22を残り半分に加熱しても粘着性が損な
われない通常の非熱剥離性粘着材23を塗布したものを
用いている。
【0030】上記テープ20は図8に示すように、巾半
分の熱剥離性粘着材22を電線群Wの外周面に接すると
共に、残り半分の非熱剥離性粘着材23を先に巻き付け
たテープ20のテープ基材21の外周面に接するように
ハーフラップ巻きで巻き付けている。また、第1実施例
と同様に、テープ20の始端と終端とを通常のテープ1
3でテープ20と電線群Wとの間に巻き付けている。
【0031】上記テープ20およびテープ13を電線群
Wに巻き付けた後、第1実施例と同様な加熱処理を施す
と、電線群Wとテープ基材21との間の熱剥離性粘着材
22の粘着性が消失或いは低減するため、電線群Wとテ
ープ20との間は固着されず、ズレを発生で出来る状態
となる。一方、重ね合わせたテープ20同士は、非熱剥
離性粘着材23により固着されている。よって、電線群
Wは筒状となったテープ20からなるチューブに挿通さ
れた状態となる。
【0032】よって、上記テープ20及びテープ13を
電線群Wに巻き付けたワイヤハーネスWHを車両取付時
に湾曲させた時、テープ20と電線群Wとは互いに固着
されていないため、曲げに逆らう力が発生せず、容易に
曲げる事が出来る。また、テープ20同士は固着されて
いるが、電線群Wとは固着されていないため、テープ2
0も容易に曲げられ、かつ、テープ20にズレが発生し
ないため、テープ20に隙間が発生することもない。
【0033】上記第2実施例のテープ20による2重ハ
ーフラップ巻きを行った場合も、内側のテープ20と電
線群Wとは固着されないため、ワイヤハーネスWHの曲
げを容易に行える。
【0034】図9はテープの第3実施例を示し、該テー
プ30は、テープ基材31の片面全面に加熱により粘着
性を消失しない非熱剥離性粘着材32を塗布し、該非熱
剥離性粘着材32の塗布面の巾方向の半分に、テープ基
材33て貼付し、該テープ基材33の表面に熱剥離性粘
着材34を塗布している。該テープ30は、テープ基材
31の巾の半分としてテープ基材33を設け、該テープ
基材33の片面全体に熱剥離性粘着材34を塗布したも
のを予め設けて、これをテープ基材31の表面の非熱剥
離性粘着材32を塗布している通常のテープに貼着する
ことにより容易に形成出来る。該テープ30の使用の太
洋は、第2実施例と同様であり、熱剥離性粘着材34の
塗布面を電線群Wに接すると共に、巾の残り半分を先に
巻き付けたテープの外面に固着させてハーフラップ巻き
する、
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1のワイヤハーネスでは、テープ基材の片面全
面に熱剥離性粘着材を塗布したテープを用い、該テープ
の熱剥離性粘着材を塗布した面を電線群の外周面に固着
させて巻き付けるため、テープの巻付作業時に、テープ
を電線群にしっかりと固着させて巻き付けることが出
来、巻付作業性を損なわず、かつ、正確にテープを重ね
あわせて、ハーフラップ巻きをすることが出来る。一
方、テープを巻き付けた後は、加熱して熱剥離性粘着材
の粘着性を消失あるいは低減しているため、テープと電
線とが固着せず、ズレを発生させることが出来、ワイヤ
ハーネスをフレキシブル・ワイヤハーネスとすることが
出来る。そのため、該ワイヤハーネスを車両に曲げて取
り付ける時に、必要に応じて、容易に撓ませて曲げるこ
とができ、配線作業を容易とすることが出来る。
【0036】同様に、請求項2のワイヤハーネスも、テ
ープ基材の片面の巾半分に熱剥離性粘着材、残り半分に
非熱剥離性粘着材を塗布したテープを用い、上記熱剥離
性粘着材を電線の外周面に固着させると共に、非熱剥離
性粘着材をテープに重ねて固着させるため、テープ巻付
作業が容易に行え、かつ、ハーフラップ巻きも確実に行
える。また、テープを巻き付けた後は、加熱して電線群
と固着した熱剥離性粘着材の粘着性を消失あるいは低減
しているため、電線群とテープとの間は固着されず、ズ
レを発生させ、フレキシブル・ワイヤハーネスとするこ
とができる。一方、テープ同士は加熱しても粘着性を消
失あるいは低減しない粘着材で固着しているため、テー
プ同士にはズレは発生せず、テープに隙間が発生するこ
とを確実に防止出来る。
【0037】また、請求項3に記載したように、請求項
1あるいは請求項2のテープを2重ハーフラップ巻きし
た場合には、より確実に防水が図れる戸ともに、電線群
とテープとは固着されないため、2重ハーフラップ巻き
したにもかかわらず、ワイヤハーネスのフレキシブル性
を保持できる。
【0038】さらに、請求項4に記載したように、テー
プの熱剥離性粘着材の粘着性を消失或いは低減させるた
めに行う加熱処理は、80℃〜90℃で30秒から1分
の短時間であるため、作業性が良く、簡単に処理できる
と共に、該加熱処理により電線群に悪影響を与えること
を防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は第1実施例で用いるテープを示し、
(A)はテープの斜視図、(B)は(A)のI−I線断面
図である。
【図2】 上記テープを電線群に巻き付ける状態を示す
斜視図である。
【図3】 図2の一部断面図である。
【図4】 上記テープの加熱による粘着性を消失或いは
低減する原理を示す概略図である。
【図5】 第1実施例のワイヤハーネスを曲げた場合の
断面図である。
【図6】 第1実施例の変形例を示す断面図である。
【図7】 第2実施例に用いるテープの断面図である。
【図8】 第2実施例のワイヤハーネスの断面図であ
る。
【図9】 テープの第3実施例を示す断面図である。
【図10】 従来の電線群に巻き付けるテープを示し、
(A)は斜視図、(B)は(A)のII−II線断面図であ
る。
【図11】 (A)は上記テープを電線群に巻き付ける
状態を示す斜視図、(B)は(A)の断面図、(C)は
2重ハーフラップ巻きした場合の断面図である。
【図12】 (A)は上記テープを巻き付けたワイヤハ
ーネスの拡大断面図、(B)は(A)のワイヤハーネス
の問題点を示す断面図である。
【符号の説明】
W 電線群 WH ワイヤハーネス 10、20、30 テープ 11、21、31、33 テープ基材 12、22、34 熱剥離性粘着材 13 テープ 23、32 非熱剥離性粘着

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ基材の片面に熱剥離性粘着材を塗
    布したテープを、その上記熱剥離性粘着材の塗布面が、
    集束している複数の電線の外周面と接するように巻き付
    けられ、かつ、該テープは巾方向の一部を重ねるハーフ
    ラップ巻きされると共に、該巻き付けられたテープは所
    要温度で加熱されて上記熱剥離性粘着材の粘着性が消失
    あるいは低減され、テープとワイヤハーネスの外周面が
    固着されずにズレの発生が可能な構成としているワイヤ
    ハーネス。
  2. 【請求項2】 テープ基材の片面に、その巾半分に熱剥
    離性粘着材が塗布されていると共に、残り半分に加熱に
    より粘着性が損なわれない非熱剥離性粘着材が塗布され
    たテープが用いられ、上記熱剥離性粘着材を、集束して
    いる複数の電線の外周面と接すると共に、非熱剥離性粘
    着材を先に巻き付けられたテープ基材の外面と接するよ
    うに、テープの巾方向の一部を重ねるハーフラップ巻き
    とされ、該巻き付けられたテープは所要温度で加熱され
    て上記熱剥離性粘着材の粘着性が消失あるいは低減さ
    れ、テープとワイヤハーネスの外周面が固着されずにズ
    レの発生が可能な構成としているワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 上記テープはハーフラップ巻きを二重に
    行っている請求項1または請求項2に記載のワイヤハー
    ネス。
  4. 【請求項4】 上記熱剥離性粘着材は80℃〜90℃の
    温度で30秒から1分の範囲での加熱処理で粘着性が消
    失あるいは低減するものを用いている前記請求項のいず
    れか1項に記載のワイヤハーネス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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