JP4749847B2 - センサユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサユニット等のセンサユニット及びその製造方法に関するものである。
従来、例えば、ガスセンサユニットとしては、下記特許文献1に開示されたものがある。このガスセンサユニットにおいては、ガスセンサが、一側ケーブル、コネクタ及び他側ケーブルを介しセンサ制御装置に接続されている。ここで、各ケーブルは、複数の絶縁導線を絶縁チューブにより被覆して構成されている。
特開2002−228624号公報
ところで、上述のようなガスセンサユニットにおいて、ガスセンサをコネクタに接続するにあたり、ガスセンサとコネクタとの設置箇所に依っては、ガスセンサ及びコネクタに対する複数の絶縁導線の各接続端部が折れ曲がった状態になる。このため、当該複数の絶縁導線が、部分的に、ケーブルの絶縁チューブとガスセンサまたはコネクタの接続端部との間から外部に露出し易い。
このように露出すると、複数の絶縁導線の一部が、絶縁チューブとガスセンサまたはコネクタの接続端部との間から外部に見えてしまい、その結果、見栄えが悪いという不具合を招く。
また、上述のように複数の絶縁導線が露出すると、外部からの衝撃が、直接、当該複数の絶縁導線に作用することで、これら複数の絶縁導線が切断してしまうおそれもある。
これに対する対策としては、絶縁チューブを締め付け具等でもって当該複数の絶縁導線に締め付けることが考えられる。
しかし、上述した締め付け具等による締め付けが適正になされていても、単に、締め付け具等でもって締め付けるだけでは、絶縁チューブが、複数の絶縁導線に対する締め付け位置からずれてしまうことがある。
このため、複数の絶縁導線が、部分的に、外部に見えてしまい、結局のところ、見栄えが悪いという不具合や切断してしまうというおそれを招くことに変わりがない。
そこで、本発明は、以上のような不具合に対処するため、センサに接続される複数の絶縁導線にチューブ状絶縁部材を嵌装し、かつ当該絶縁部材の構成やこの絶縁部材に対する締め付け構成に工夫を凝らすことにより、センサの設置箇所とはかかわりなく、複数の絶縁導線を絶縁部材とセンサとの間から外部に露出させないように保護するセンサユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係るセンサユニットは、請求項1の記載によれば、
センサ(100)と、
このセンサの接続端部(130)から延出する複数の被覆導線(310)と、
当該複数の被覆導線に沿いセンサの接続端部に当接するように嵌装されて少なくとも当該接続端部側の近傍にて断面波状のたるみ部(341)を形成するチューブ状の絶縁部材(330、340)と、
この絶縁部材のうちたるみ部よりもセンサの接続端部から遠い側の部位に締め付けられてたるみ部を保持する締め付け手段(350、360)とを備え
複数の被覆導線のうち少なくとも上記遠い側の部位に対する対応部位をその周方向に覆う粘着部材を備えて、
締め付け手段は、絶縁部材の上記遠い側の部位及び前記粘着部材を介し、前記複数の被覆導線を締め付けてなり、
絶縁部材は、第1絶縁チューブ(330)と、この第1絶縁チューブの外径よりも大きな内径を有する第2絶縁チューブであってその少なくとも一部にて第1絶縁チューブと重なるようにして当該第1絶縁チューブよりも先端側に配置された第2絶縁チューブ(340)とを備え、
締め付け手段は、
第2絶縁チューブをその少なくとも先端側にて複数の被覆導線の長手方向にたるみ部を形成するように短縮した状態にて、第2絶縁チューブを介し複数の被覆導線を締め付ける第1締め付け具(350)と、
第1絶縁チューブ及び粘着部材を介し複数の被覆導線を締め付ける第2締め付け具(360)とを備えて、
第2絶縁チューブは、その後端にて、第2締め付け具に当接していることを特徴とする。
これにより、絶縁部材のうちセンサと締め付け手段との間の部位のうち少なくともセンサの接続端部の近傍では、たるみ部でもって、複数の被覆導線の長手方向において断面波状にたるんだ状態に保持される。
従って、絶縁部材は、上述のような締め付け手段による締め付け作用のもとに、上述のようなたるみ部のたるみによりその弾力でもってセンサに押し付けられる。このため、複数の被覆導線は、センサの接続端部の近傍において、絶縁部材により確実に被覆される。
よって、上述のように複数の被覆導線が、センサの接続端部の近傍において、センサの設置箇所に応じてどのように曲げられても、複数の被覆導線が、部分的に、センサの接続端部と絶縁部材との間から露出することなく、絶縁部材でもって良好に覆われて保護され得る。その結果、複数の被覆導線がセンサの接続端部と絶縁部材との間から見えて見栄えを損なったり当該複数の被覆導線が切断されるおそれが生ずることはない。
また、締め付け手段は、複数の被覆導線に対する粘着部材の粘着作用のもと、より一層、位置ずれを起こすことなく、複数の被覆導線をしっかりと締め付けることができる。
さらに、絶縁部材を第1及び第2の絶縁チューブでもって構成することで、第2絶縁チューブは、センサと第1締め付け具との間にて、複数の被覆導線の長手方向に断面波状のたるみ部でもってたるんだ状態となる。また、第1絶縁チューブのうち粘着部材に対する対応部位は、第2締め付け具でもって、複数の被覆導線の長手方向中間部位の粘着部材の表面に締め付けられる。さらに、第2絶縁チューブが第2締め付け具に当接することで、第2絶縁チューブは、たるみ部でもって、たるんだ状態に維持される。
従って、第2絶縁チューブの先端部は、上述のような第1締め付け具による締め付け作用のもとに、上述のような第2絶縁チューブのたるみ状態によりその弾力でもってセンサに押し付けられる。このため、複数の被覆導線は、センサとの接続端部側において、第2絶縁チューブにより確実に被覆される。
ここで、粘着部材の表面は、複数の被覆導線の表面に比べて、通常、大きな摩擦係数を有する。従って、複数の被覆導線が、センサとの間の接続部位にて、センサの設置箇所に応じてどのように曲げられても、第1絶縁チューブの粘着部材に対する対応部位が、粘着部材に対し位置ずれすることなく、そのまま維持される。
このため、複数の被覆導線が上述のようにどのように曲げられても、複数の被覆導線が、部分的に、センサと第2絶縁チューブとの間から露出することなく、第2絶縁チューブでもって良好に保護され得る。その結果、複数の被覆導線がセンサと第2絶縁チューブとの間から見えて見栄えを損なったり複数の被覆導線が切断してしまうおそれもない。
また、本発明は、請求項の記載によれば、請求項に記載のセンサユニットにおいて、
複数の被覆導線は、それぞれ、ポリテトラフルオロエチレンからなる被覆層で電線を被覆して構成されており、
絶縁部材は、ガラス繊維を主材料とするガラスチューブ(330、340)であり、
粘着部材は、チューブ状の布粘着テープであることを特徴とする。
これにより、請求項に記載の発明の作用効果がより一層確実に達成され得る。
また、本発明に係るセンサユニットの製造方法では、請求項の記載によれば、
センサ(100)の接続端部(130)から延出する複数の被覆導線(310)に沿いセンサの上記接続端部に当接するように一絶縁チューブ(340)を嵌装する嵌装工程と、
一絶縁チューブの長手方向中間部位を介し複数の被覆導線を第1締め付け具(350)により締め付ける第1締め付け工程と、
一絶縁チューブのうち少なくともセンサの上記接続端部側の近傍にて断面波状のたるみ部(341)を形成するように第1締め付け具でもって一絶縁チューブの上記長手方向中間部位を複数の被覆導線に沿い上記接続端部側に向けて移動させるたるみ部形成工程と、
一絶縁チューブから上記移動に伴い延出する複数の被覆導線の少なくとも一部をその周方向に粘着部材(320)でもって覆う被覆導線覆い工程と、
一絶縁チューブ内に挿入可能な外径を有する他の絶縁チューブ(330)を、少なくとも粘着部材を覆うように、複数の被覆導線に沿い嵌装する粘着部材覆い工程と、
他の絶縁部材及び粘着部材を介し複数の被覆導線を第2締め付け具(360)でもって締め付ける第2締め付け工程と、
一絶縁チューブがたるみ部のたるみ形状を保ちつつ他の絶縁チューブをその一絶縁チューブ側から覆いながら第2締め付け具に当接するまで、当該一絶縁チューブの上記長手方向中間部位を第1締め付け具でもって複数の被覆導線に沿い移動させる移動工程とを有する。
これにより、請求項に記載の発明と同様の効果を達成し得るセンサユニットの製造が可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態を図面により説明する。図1は、本発明に係るガスセンサユニットの一例を示している。本実施形態では、当該ガスセンサユニットは、例えば、自動車のエンジンの排気ガスの濃度を検出するために用いられる。
当該ガスセンサユニットは、図1にて示すごとく、ガスセンサ100、コネクタ200及び接続ケーブル300を備えている。ガスセンサ100は、センサ本体110と、このセンサ本体110を介し同軸的に設けた検出部120及び接続端部130(図2参照)とでもって構成されている。
ガスセンサ100は、検出部120にて、上記エンジンの燃焼室(図示しない)にその排気側壁部で嵌着される。これにより、当該ガスセンサ100は、検出部120により、上記エンジンの作動に伴い上記燃焼室から排出される排気ガスの濃度を検出する。
コネクタ200は、外部回路(図示しない)に接続されるもので、このコネクタ200は、接続ケーブル300を介しガスセンサ100に接続されている。これにより、コネクタ200は、ガスセンサ100の検出出力を、接続ケーブル300を通し入力されて、上記外部回路に出力する。
接続ケーブル300は、図2〜図4にて示すごとく、複数本(例えば、5本)の被覆導線310を備えており、これら各被覆導線310は、それぞれ、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEともいう)からなる被覆層でもって電線を被覆して構成されている。なお、各被覆導線310の被覆層は互いに色を異にしている。
しかして、複数本の被覆導線310は、その各一端部にて、ガスセンサ100の接続端部130に接続されており、当該複数本の被覆導線310の各他端部は、コネクタ200の接続端部210(図1参照)に接続されている。
従って、上述したガスセンサ100からコネクタ200への検出出力の入力は、ガスセンサ100の接続端部130を複数本の被覆導線310を介しコネクタ200の接続端部210に接続することで行われる。
また、接続ケーブル300は、図1〜図4のいずれかにて示すように、チューブ状の粘着部材320並びに第1及び第2の絶縁チューブ330及び340を備えている。
粘着部材320は、布ガムテープからなるもので、この粘着部材320は、その粘着面にて、複数本の被覆導線310の長手方向中間部位に対しその周方向に巻装して粘着されている。本実施形態では、上記布ガムテープの幅は、例えば、幅25(mm)となっている。
第1及び第2の絶縁チューブ330及び340は、共に、シリコン及びガラス繊維を主材料とするもので、これら絶縁チューブ330及び340は、それぞれ、チューブ状に形成したガラス繊維の表面にシリコンをコーティングしてなるガラスチューブでもって構成されている。
第1絶縁チューブ330は、粘着部材320の外径よりも幾分大きな内径を有しており、この第1絶縁チューブ330は、コネクタ200の接続端部210からガスセンサ100側へ向け粘着部材320を介し複数本の被覆導線310に外方から嵌装されている。なお、第1絶縁チューブ330の全長は、例えば、295(mm)となっている。
第2絶縁チューブ340は、そのガスセンサ側端部から所定の長さに亘り、断面波状のたるみ部341を形成するように、第1締め付け具350(後述する)の締め付け作用のもと、ガスセンサ100の接続端部130に押し付けられた状態で複数本の被覆導線310を被覆している。
また、当該ガスセンサユニットは、図1にて示すごとく、第1、第2及び第3の締め付け具350、360及び370を備えている。本実施形態では、これら締め付け具350、360及び370として、日本ティ・アンド・ビー株式会社製TY−25NX型ケーブルタイが採用されている。
第1締め付け具350は、後述のごとく、第2絶縁チューブ340の長手方向中間部位に締め付けられている。本実施形態では、上述のごとく、複数の被覆導線310の各被覆層はPTFEで形成されているため、当該各被覆層の表面の摩擦係数はかなり小さい。従って、第1締め付け具350の第2絶縁チューブ340に対する締め付け力は、第2絶縁チューブ340の上記長手方向中間部位を、第1締め付け具350でもって、複数の被覆導線310に沿い手作業でもって移動させ得る程度となっている。
ここで、第1締め付け具350の構成について図5及び図6を参照して説明する。第1締め付け具350は、ポリアミド系弾性繊維材料(例えば、PA66)でもって、帯状に形成されており、この第1締め付け具350は、帯状部351と、締め付け部352とでもって構成されている。
帯状部351は、図5にて示すごとく、一連の溝部353を有しており、当該一連の溝部353は、帯状部351の裏面に、その長手方向に沿い、所定間隔にて形成されている。なお、各溝部353は、帯状部351の幅方向に沿い互いに平行となっている。
締め付け部352は、環状部354及び爪355を有しており、環状部354は、帯状部351の基端部から一体に延出形成されている。また、爪355は、環状部354内に向けて、この環状部354の一部から帯状部351の長手方向に沿い突出している。
このように構成した第1締め付け具350は、帯状部351を絶縁チューブ340の上記長手方向中間部位に巻装しながら、当該帯状部351をその先端部から締め付け部352の環状部354に挿通し、然る後、帯状部351を環状部354から突出する部位にて切断することで、絶縁チューブ340の上記長手方向中間部位に締め付けられている(図3及び図4参照)。この締め付け状態では、締め付け部352は、爪355にて、帯状部351の一連の溝部353のうちの所定の溝部353に係合している。
第2締め付け具360は、図4〜図6にて示すごとく、上述した第1締め付け具350の帯状部351、締め付け部352、一連の溝部353、環状部354及び爪355にそれぞれ対応する帯状部361、締め付け部362、一連の溝部363、環状部364及び爪365を有して、第1締め付け具350と同様に構成されており、この第2締め付け具360は、図2にて明瞭に示すごとく、第1絶縁チューブ330のうち粘着部材320の長手方向中央部に対する対応部位に、第1締め付け具350と実質的に同様にして締め付けられている。
但し、第2締め付け具360は、第1締め付け具350とは異なり、第1絶縁チューブ330及び粘着部材320を介し複数の被覆導線310に締め付けられているので、当該第2締め付け具360の締め付け力は、粘着部材320の複数の被覆導線310に対する粘着作用のもと、複数の被覆導線310に対し移動不能な程度となっている。
第3締め付け具370は、上述した第1締め付け具350の帯状部351、締め付け部352、一連の溝部353、環状部354及び爪355にそれぞれ対応する帯状部371、締め付け部372、一連の溝部373、環状部374及び爪375を有して、第1締め付け具350と同様に構成されており、この第3締め付け具370は、第1絶縁チューブ330のうちコネクタ200の接続端部210の近傍部位に、第1締め付け具350と実質的に同様にして締め付けられている(図5及び図6参照)。
次に、以上のように構成したガスセンサユニットの製造方法について説明する。
当該ガスセンサユニットの製造にあたり、ガスセンサ100、コネクタ200、複数の被覆導線310、第1及び第2の絶縁チューブ330及び340、第1、第2及び第3の締め付け具350〜370並びに上記布ガムテープを準備する。
このような準備のもと、複数本の被覆導線310の各一端部を、図7にて例示するごとく、ガスセンサ100の接続端部130に接続する。これにより、各被覆導線310は、ガスセンサ100の接続端部130から延出するように接続される。
ついで、第2絶縁チューブ340を各被覆導線310にその延出端部側から嵌装する。この嵌装は、図7にて示すごとく、第2絶縁チューブ340の先端部にてガスセンサ100の接続端部130を覆うように行う。
然る後、第1絶縁チューブ330を各被覆導線310にその延出端部側から嵌装する。この嵌装は、図7にて示すごとく、各被覆導線310の一部が、第1及び第2の絶縁チューブ330及び340の間から外部に露出するように行う。
このように第1及び第2の絶縁チューブ340及び330を嵌装した後、上述した第1締め付け具350を、図8にて示すごとく、第2絶縁チューブ340の所定の長手方向中間部位に上述と同様にして締め付ける。ここで、当該所定の長手方向中間部位は、第2絶縁チューブ340のうちセンサ本体110の接続端部130側端面111(図8参照)から例えば45(mm)離れた部位をいう。なお、第1締め付け具350の締め付け位置は、上述した第2絶縁チューブ340の所定の長手方向中間部位に限ることなく、第2絶縁チューブ340のうち少なくともセンサ本体110の接続端部130の近傍であればよい。
上述のように第1締め付け具350を締め付けた後、当該第1締め付け具350をガスセンサ100側へ手作業でもって移動させる。ここで、各被覆導線310の被覆層は、上述のごとく、PTFEでもって形成されているため、当該各被覆層の表面の摩擦係数は小さい。
従って、第2絶縁チューブ340のうち上記所定の長手方向中間部位が、図9にて示すごとく、第1締め付け具350の移動に伴い、ガスセンサ100側へ各被覆導線310に沿い移動する。この移動は、センサ本体110の接続端部130側端面111と第1締め付け具350の幅方向中心との間の距離が例えば20(mm)になるように行われる。なお、当該移動は、上述のように第1締め付け具350を利用して行うので、直接、第2絶縁チューブ340を手作業でもって行うのに比べて作業性に優れている。
このとき、第2絶縁チューブ340のうちセンサ本体110の接続端部130と第1締め付け具350との間のチューブ部位は、図9にて示すごとく、波状のたるみ部341として形成されるとともに、各被覆導線310のうち第1及び第2の絶縁チューブ330及び340の間に露出される部位は増大する。
このような段階において、上述のように準備した布ガムテープを、複数本の被覆導線310のうち第1及び第2の絶縁チューブ330、340の間に露出している部位に、図10にて示すごとく、所定長さ(例えば、30(mm))巻く。但し、当該布ガムテープを第2絶縁チューブ340側に寄せた状態で、当該布ガムテープの粘着面を複数本の被覆導線310に粘着させるように巻く。これにより、粘着部材320が、図10にて示すごとく、複数本の被覆導線310にチューブ状に巻装粘着されて形成されることとなる。
然る後、第1絶縁チューブ330を、粘着部材320の全体を覆うように、複数の被覆導線310に沿いガスセンサ100側へさらに移動させる(図11参照)。
このような状態において、第2締め付け具360を、図11にて示すごとく、第1絶縁チューブ330のうち粘着部材320の長手方向中央に対する対応部位に締め付ける。
ここで、粘着部材320の表面(上記布ガムテープの表面)の摩擦係数は、各被覆導線310の被覆層の表面の摩擦係数に比べてかなり大きい。従って、第1絶縁チューブ330のうち粘着部材320の長手方向中央に対する対応部位は、第2締め付け具360の締め付け力でもって、粘着部材320の長手方向中央にしっかりと固定される。また、粘着部材320は、上述のごとく、複数本の被覆導線310に巻装粘着されている。以上より、第2締め付け具360は、第1絶縁チューブ330及び粘着部材320を介し、複数本の被覆導線310に移動不能にしっかりと締め付けられる。
ついで、第1締め付け具350をガスセンサ100から離れる方向に移動させる。ここで、複数本の被覆導線310の被覆層は、上述のごとく、PTFEでもって形成されているため、当該各被覆層の表面の摩擦係数は小さい。従って、第2絶縁チューブ340のうち上記所定の長手方向中間部位が、図12にて示すごとく、第1締め付け具350と共に粘着部材320側へ各被覆導線310に沿い移動する。
この移動は、センサ本体110の接続端部130側端面111と第1締め付け具350の幅方向中心との間の距離が例えば30(mm)になるように行われる。なお、当該移動は、上述のように第1締め付け具350を利用して行うので、直接、第2絶縁チューブ340を手作業でもって行うのに比べて作業性に優れている。
しかして、上述のように移動させることにより、第1締め付け具350は、粘着部材320のガスセンサ100側端面に達するとともに、第2絶縁チューブ340のガスセンサ100とは反対側の端部が第2締め付け具360に当接する(図12参照)。
このとき、第2絶縁チューブ340のうち上記所定の長手方向中間部位とセンサ本体110の接続端部130側端面111との間の部位は、未だ、15(mm)に相当する長さ分だけ断面波状にたるんだ状態にてたるみ部341を維持している。従って、第2絶縁チューブ340のガスセンサ側端部は、当該第2絶縁チューブ340の弾性力のもとにガスセンサ100のセンサ本体110の接続端部130側端面111に押しつけられた状態に維持される。
然る後、図1にて示すごとく、複数の被覆導線310の各他側端部をコネクタ200の接続端部210に接続するとともに、残りの締め付け具である第3締め付け具370を、コネクタ200の接続端部210の近傍において、絶縁チューブ330に締め付ける。これにより、当該ガスセンサユニットの製造が終了する。
以上説明したように、第2絶縁チューブ340は、ガスセンサ100と第1締め付け具350との間にて、たるみ部341でもって、複数の被覆導線310に沿い断面波状にたるんだ状態に維持される。また、第1絶縁チューブ330のうち粘着部材320に対する対応部位は、第2締め付け具360でもって、複数の被覆導線310の長手方向中間部位に粘着した粘着部材320の表面に締め付けられる。
従って、第2絶縁チューブ340の先端部は、上述のような第2締め付け具360による締め付け作用のもとに、上述のような第2絶縁チューブ340のたるみ部341によりその弾力でもってガスセンサ100に押し付けられる。このため、複数の被覆導線310は、ガスセンサ100との各接続端部側において、第2絶縁チューブ340により確実に覆われる。
ここで、粘着部材320の表面は、複数の被覆導線310の各被覆層に比べて、上述のごとく、大きな摩擦係数を有する。従って、複数の被覆導線310が、ガスセンサ100との接続端部にて、ガスセンサ100の設置箇所に応じてどのように曲げられても、第1絶縁チューブ330の粘着部材320に対する対応部位が、粘着部材320に対し位置ずれすることなく、そのまま維持される。
このため、複数の被覆導線310が上述のように曲げられても、複数の被覆導線310が、部分的に、ガスセンサ100と第2絶縁チューブ340との間から露出することのないように、第2絶縁チューブ340でもって確実に覆われ保護され得る。
その結果、複数の被覆導線310がガスセンサ100と第2絶縁チューブ340との間から見えて見栄えを損なうということはなく、また、当該複数の被覆導線310が切断するおそれもない。
なお、上述のように製造したガスセンサユニットにおいては、第1締め付け具350は、第2絶縁チューブ340に締め付けたままになっているが、この第1締め付け具350は、第2絶縁チューブ340に上述のようにたるみ部341を形成する際の作業性を良好にするために必要な締め用締め付け具にすぎない。従って、上述のようにガスセンサユニットを製造した後において、第1締め付け具350は取り外してもよい。
ちなみに、当該ガスセンサユニットを130(℃)の雰囲気内に放置して耐熱試験してみたところ、粘着部材320を構成する布ガムテープの粘着材料である糊がどろどろのゾル状態になった。
このような状態で、複数の被覆導線310をガスセンサ100との各接続端部で折り曲げてみたが、第1絶縁チューブ330が各被覆導線310に対し位置ずれすることは殆どなかった。従って、当該ガスセンサユニットを自動車のエンジンの燃焼室のような高温の雰囲気に晒しても、各被覆導線310が、ガスセンサ100と絶縁チューブ340との間から露出することはなく、見栄えを損なったり、切断するおそれはなかった。
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
)第1〜第3の締め付け具350〜370は、上述したケーブルタイに限ることなく、ケーブルを締め付け得るものであれば、どのような締め付け具であってもよい。
)粘着部材320は、上記実施形態にて述べたように複数の被覆導線310の周囲に沿いチューブ状に粘着することなく、当該複数の被覆導線310の周囲に沿いその一部に粘着するようにしてもよい。
)上記実施形態にて述べたガスセンサユニットに限ることなく、接続ケーブルを有するセンサであれば、どのようなセンサユニットに本発明を適用してもよい。
本発明に係るガスセンサユニットの実施形態を示す部分破断側面図である。 図1のガスセンサユニットの要部拡大概略半断面図である。 図1にて3−3線に沿う断面図である。 図1にて4−4線に沿う断面図である。 図1の左側締め付け具の展開平面図である。 図1の左側締め付け具の展開側面図である。 ガスセンサに複数の被覆導線の各一端部を接続し、第1及び第2の絶縁チューブを複数の被覆導線に順次嵌装する工程を示す側面図である。 図7において、第1締め付け具を第2絶縁チューブに締め付ける工程を示す側面図である。 図8において、第1締め付け具を介し第2絶縁チューブをガスセンサ側へ移動させる工程を示す側面図である。 図9において、布粘着テープでもって複数の被覆導線に粘着部材をチューブ状に形成する工程を示す側面図である。 図10において、第2絶縁チューブを、粘着部材を嵌装するようにガスセンサ側へ移動させ、第1締め付け具を介し第2絶縁チューブを第1絶縁チューブに嵌装しながら移動させる工程を示す側面図である。 図11において、第2締め付け具を第1絶縁チューブに締め付ける工程を示す側面図である。
符号の説明
100…ガスセンサ、130…接続端部、310…被覆導線、320…粘着部材、
330…第1絶縁チューブ、340…第2絶縁チューブ、350…第1締め付け具、360…第2締め付け具、370…第3締め付け具。

Claims (3)

  1. センサと、
    このセンサの接続端部から延出する複数の被覆導線と、
    当該複数の被覆導線に沿い前記センサの接続端部に当接するように嵌装されて少なくとも当該接続端部の近傍にて断面波状のたるみ部を形成するチューブ状の絶縁部材と、
    この絶縁部材のうち前記たるみ部よりも前記センサの接続端部から遠い側の部位に締め付けられて前記たるみ部を保持する締め付け手段とを備え
    前記複数の被覆導線のうち少なくとも前記絶縁部材の前記遠い側の部位に対する対応部位をその周方向に覆う粘着部材を備えて、
    前記締め付け手段は、前記絶縁部材の前記遠い側の部位及び前記粘着部材を介し、前記複数の被覆導線を締め付けてなり、
    前記絶縁部材は、第1絶縁チューブと、この第1絶縁チューブの外径よりも大きな内径を有する第2絶縁チューブであってその少なくとも一部にて前記第1絶縁チューブと重なるようにして当該第1絶縁チューブよりも先端側に配置された第2絶縁チューブとを備え、
    前記締め付け手段は、
    前記第2絶縁チューブをその少なくとも先端側にて前記複数の被覆導線の長手方向に前記たるみ部を形成するように短縮した状態にて、前記第2絶縁チューブを介し前記複数の被覆導線を締め付ける第1締め付け具と、
    前記第1絶縁チューブ及び前記粘着部材を介し前記複数の被覆導線を締め付ける第2締め付け具とを備えて、
    前記第2絶縁チューブは、その後端にて、前記第2締め付け具に当接していることを特徴とするセンサユニット。
  2. 前記複数の被覆導線は、それぞれ、ポリテトラフルオロエチレンからなる被覆層で電線を被覆して構成されており、
    前記絶縁部材は、ガラス繊維を主材料とするガラスチューブであり、
    前記粘着部材は、チューブ状の布粘着テープであることを特徴とする請求項1に記載のセンサユニット。
  3. センサの接続端部から延出する複数の被覆導線に沿い前記センサの接続端部に当接するように一絶縁チューブを嵌装する嵌装工程と、
    前記一絶縁チューブの長手方向中間部位を介し前記複数の被覆導線を第1締め付け具により締め付ける第1締め付け工程と、
    前記一絶縁チューブのうち少なくとも前記センサの接続端部の近傍にて断面波状のたるみ部を形成するように前記第1締め付け具でもって前記一絶縁チューブの前記長手方向中間部位を前記複数の被覆導線に沿い前記接続端部側に向けて移動させるたるみ部形成工程と、
    前記一絶縁チューブから前記移動に伴い延出する前記複数の被覆導線の少なくとも一部をその周方向に粘着部材でもって覆う被覆導線覆い工程と、
    前記一絶縁チューブ内に挿入可能な外径を有する他の絶縁チューブを、少なくとも前記粘着部材を覆うように、前記複数の被覆導線に沿い嵌装する粘着部材覆い工程と、
    前記他の絶縁部材及び前記粘着部材を介し前記複数の被覆導線を第2締め付け具でもって締め付ける第2締め付け工程と、
    前記一絶縁チューブが前記たるみ部のたるみ形状を保ちつつ前記他の絶縁チューブをその前記一絶縁チューブ側から覆いながら前記第2締め付け具に当接するまで、当該一絶縁チューブの前記長手方向中間部位を前記第1締め付け具でもって前記複数の被覆導線に沿い移動させる移動工程とを有するセンサユニットの製造方法。
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