JPH0724500Y2 - 横葺屋根の二重防水連結装置 - Google Patents

横葺屋根の二重防水連結装置

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JPH0724500Y2
JPH0724500Y2 JP1988004536U JP453688U JPH0724500Y2 JP H0724500 Y2 JPH0724500 Y2 JP H0724500Y2 JP 1988004536 U JP1988004536 U JP 1988004536U JP 453688 U JP453688 U JP 453688U JP H0724500 Y2 JPH0724500 Y2 JP H0724500Y2
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JP
Japan
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cap
roof plate
piece
plate body
water receiving
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JP1988004536U
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JPH01109517U (ja
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渉 渡部
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Caname Co Ltd
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Caname Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は横葺屋根において、捨板とキャップの水受け片
とで二重に防水した連結装置に関する者である。
(ロ)従来技術 近年、金属製の横葺屋根が一般に普及してきたが、横葺
屋根は雨水が横走りするため、屋根板と屋根板の継ぎ目
より漏水してしまう。これを防ぐため継ぎ目の裏面に捨
板を添設したり、屋根板の馳部に工夫を凝らしたり、更
に防水紙を敷設することにより防水性を高めている。
屋根板横方向の継ぎ目をいくつかの段階で防水すれば当
然防水性が高められるため、キャップで捨板に排水し、
そして捨板で下段の屋根板に排水し、さらに捨板から雨
水等が漏水する場合があるため、下地の上に防水紙を敷
設するという方法が取られている。
例えば、実公昭62-37864号公報に記載の考案があるが、
この考案は左右に並ぶ面構造材の継ぎ目部分から染み込
む雨水を下側に位置する面構造材の表面に排水するよう
にしている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 例えば、実公昭62-37864号公報は、同公報第2図・第4
図のように折り返し片がカバー10上面の左右両端より短
くなっている。従って、折り返し片の幅が狭いため保水
量が大変少ない。
このため強風雨のときなど、雨水がカバー10と屋根板の
間より内部へ染み込む量が多くなった場合、雨水が折り
返し片上より溢れてしまい捨板へと流れてしまう。
また、折り返し片がカバー上面の左右両端より短く、内
部に入っているため、面構造材を差し込み部に差し込め
たかどうか施工しながら目で確認することができないと
いう欠点も生じる。
さらに、実公昭62-37864号公報の図面には折り返し片の
先端部がどこまで伸びているか図示されていないが、同
公報第3図(本願図面第6図参照)を見ると、コーキン
グ材15が先端屈曲部12′まで充填されているので、当然
折り返し片も先端屈曲部12′まで伸びている。
このように折り返し片が先端屈曲部12′まで伸びている
キャップは、勾配のある屋根を現場で葺く際に使用する
ことが極めて困難である。というのは、実際に横葺屋根
を葺く際、第4図(イ)のように、キャップの一方の差
し込み部19に屋根板側縁を少しずらして挿入し、第4図
(ロ)のようにし、さらに矢印の方向へ力を加え、第4
図(ハ)のように屋根板にキャップを嵌合するのであ
る。
しかし、仮に折り返し片が先端屈曲部12′まで伸びてい
るキャップを使用すると、キャップの差し込み部19に屋
根板の側縁を少しずらして挿入することができず、ま
ず、屋根板側縁に、横方向から平行にキャップの差し込
み部19を嵌合させ、次に隣り合う屋根板の側縁をキャッ
プのもう一方の差し込み部19に横方向から平行に嵌合し
なければならない。現場は勾配のある屋根であり、屋根
板は5メートルほどの長尺のものが一般に用いられてい
るため、実際に横方向から完全に平行に差し込むことは
極めて困難であり、屋根板の下方折り返し部とキャップ
の嵌合部がうまく嵌合されずにぶつかり合ってしまうの
である。
本考案は、これらの問題を解決し、施工しやすく、キャ
ップによる排水性を高め、キャップと捨板による二重防
水の連結構造を提供するものである。
(ニ)問題を解決するための手段 このため本考案は、同列の隣り合う屋根板本体の継ぎ目
裏面に捨板を添設し、その表面でキャップに屋根板本体
の側縁を挿入させた横葺屋根の連結装置において、屋根
板本体の上縁に挿入部、および山形の上方折り返し部
を、下縁に下方折り返し部がそれぞれ設けられ、キャッ
プはキャップ上面から折り込まれた折り込片と、該折り
込片からさらに折り込まれ該キャップ上面より外側へ伸
ばし、その下端は該キャップの先端屈曲部より短い長さ
を有する水受け片と、該水受け片の先端に設けられた水
返し片を有し、上縁は前記屋根板本体の挿入部に挿入さ
れる挿入片、下縁は前記屋根板本体の下方折り返し部に
外側より嵌合する嵌合部とし、屋根板本体の継ぎ目裏面
に捨板を添設し、屋根板本体の側縁をキャップの折り込
み片と水受け片の間に挿入し、捨板下縁を屋根板本体の
下方折り返し部の内側に嵌合させ、キャップの挿入片を
屋根板本体の挿入部に挿入させ、嵌合部を屋根板本体の
下方折り返し部に嵌合させたとき、水受け片の下端は下
段の屋根板本体の頂部よりさらに前方に伸びるようにし
たものである。
このようにキャップの折り込み片と水受け片の間に屋根
板本体の側縁を挿入し、屋根板本体の継ぎ目裏面に添設
している捨板の捨板下縁に屋根板本体の下方折り返し部
の内側が嵌入され、キャップの挿入片を屋根板本体の挿
入部に挿入させ、嵌合部を屋根板本体の下方折り返し部
に嵌合させて連結構造を構成する。
(ホ)実施例 本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて説明
する。
屋根板本体1の上縁を折り返し挿入部3とし、さらに斜
面4および頂部5を有する山形に折り返し上方折り返し
部2を形成し、その先端を立ち上げ、立ち上がり部6と
し、その先端をむだ折りする。
屋根板本体1の下縁は略コの字型に折り返し、下方折り
返し部7とする。
キャップ8はその左右両端を内側へ折り返した折り込片
17とし、さらに折り返しキャップ上面16より外側へ伸ば
した水受け片9とし、その端を折り返し水返し片14とす
る。キャップ上面16の上端から先に、屋根板本体1の挿
入部3に挿入される挿入片11を形成し、また、キャップ
8の下縁は屋根板本体1の下方折り返し部7に外側より
嵌合する嵌合部13を形成する。キャップ8の挿入片11は
屋根板本体1の挿入部3に挿入したときぴったりと挿入
されるよう、挿入部3の長さと同じ長さを有する。水受
け片9の上端はキャップ上面16の上端まで、下端は第5
図に示されるように屋根板本体1と嵌合したときに下段
の屋根板本体1の頂部5よりさらに前方に伸び、かつ、
先端屈曲部12より短い長さを有する。なお、水受け片9
の上端はキャップ上面16の上端20よりも短くとも良い。
実際に、水受け片9の下端は先端屈曲部12より14ミリメ
ートルくらい離すと施工しやすい。
そして、施工するときは、キャップ8の水受け片9の上
に屋根板本体1の側縁をのせ、第4図(イ)に示すよう
に、屋根板本体1の側縁を折り込み片17と水受け片9の
間に少しずらして挿入し、隣り合う屋根板本体1の側縁
も同様に挿入して、キャップ8を第4図(ロ)に示す矢
印の方向に押し、第4図(ハ)に示すようにキャップ8
の挿入片11を屋根板本体1の挿入部3に挿入させ、嵌合
部13を屋根板本体1の下方折り返し部7に嵌合させ連結
させる。このとき、その継ぎ目の裏面に捨板18が添設さ
れており、捨板18の下縁は屋根板本体1の下方折り返し
部7の内側に嵌入されている。
このようにキャップ8に設けた水受け片9は、キャップ
8で屋根板本体1同士を連結したときに下段の屋根板本
体1の頂部5よりさらに前方に伸びているため、継ぎ目
から雨水等が侵入したときに、その侵入した雨水等は、
水受け片9上を流れ下段の屋根板本体1側に直接流れ落
ちる。また、水受け片9は先端屈曲部12より短い長さと
なっているので、従来例のように屋根板本体の下方折り
返し部とキャップの嵌合部がぶつかり合うためうまく嵌
合できない、というともなく屋根板本体1の下方折り返
し部7にキャップ8の嵌合部13を嵌合させることができ
る。
また、第7図(イ)(ロ)のように水受け片9に複数の
突状21を設けるならば防水性は一層高まる。
(ヘ)効果 本考案はキャップの水受け片がキャップ上面の両端より
長くなっているため、水受け片の幅が広く保水量が多く
なり、また水受け片の下方は屋根板本体と嵌合したとき
に、下段の屋根板本体の頂部よりさらに前方に伸びてい
るため、強風雨のときなど雨水がキャップと屋根板の間
より内部へ染み込む量が多くなっても雨水は広い水受け
片上を流れ、水返し片により捨板へ流れることを妨げら
れ、第5図の矢印で図示されたごとく下側に位置する屋
根板本体上方折り返し部の斜面へと流れ、さらに挿入部
をつたい屋根板本体の表面へと排水される。
このような場合であっても、キャップと捨板の両方で排
水している。
本考案はこのようにキャップに排水性があり、従来のよ
うに捨板だけで排水するのではなく、キャップにおいて
も排水できるようにして排水性を高めた、キャップ、お
よび捨板による建物内部に雨水等の侵入を防ぐ二重防水
の連結構造である。
また、本考案を用いて施工する際、キャップの水受け片
がキャップ上面より外側に出ているため、この水受け片
上に屋根板側縁をのせ、目で確認しながら屋根板側縁を
折り込片と水受け片の間に挿入することができる。本考
案はこのように目で確認できるため、施工を安全に、か
つ確実に進めることができる。
さらに、キャップの水受け片の下方は先端屈曲部より短
いため、施工の際、第4図(イ)のように屋根板側縁を
キャップの折り込片と水受け片の間に少しずらして挿入
し、第4図(ロ)の矢印の方向にキャップを押すだけで
第4図(ハ)のごとく連結することができる。
このように、本考案は勾配が強い屋根においても目で確
認しながら一般的な工法を用いて施工することができ、
前述のごとくキャップにおいても防水できるようにして
防水性を高めたキャップ、および捨板による二重防水を
備えた連結構造である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の斜視図、第2図は本考案キャ
ップの一実施例の斜視図、第3図は第2図のA−A線端
面図、第4図は本考案の施工手順の説明図、第5図は本
考案の効果のひとつをあらわす図、第6図は従来技術の
説明図、第7図は本考案の他の実施例を表す図である。 1……屋根板本体、2……上方折り返し部 3……挿入部、4……斜面 5……頂部、6……立ち上がり部 7……下方折り返し部、8……キャップ 9……水受け片、10……カバー 11……挿入片、12……先端屈曲部 13……嵌合部、14……水返し片 15……コーキング材、16……キャップ上面 17……折り込片、18……捨板 19……差し込み部、20……キャップ上面の上端 21……突状

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同列の隣り合う屋根板本体の継ぎ目裏面に
    捨板を添設し、その表面でキャップに屋根板本体の側縁
    を挿入させた横葺屋根の連結装置において、屋根板本体
    の上縁に挿入部、および山形の上方折り返し部を、下縁
    に下方折り返し部がそれぞれ設けられ、キャップはキャ
    ップ上面から折り込まれた折り込片と、該折り込片から
    さらに折り込まれ該キャップ上面より外側へ伸ばし、そ
    の下端は該キャップの先端屈曲部より短い長さを有して
    いる水受け片と、該水受け片の先端に設けられた水返し
    片を有し、上縁は前記屋根板本体の挿入部に挿入される
    挿入片、下縁は前記屋根板本体の下方折り返し部に外側
    より嵌合する嵌合部とし、屋根板本体の継ぎ目裏面に捨
    板を添設し、屋根板本体の側縁をキャップの折り込み片
    と水受け片の間に挿入し、捨板下縁を屋根板本体の下方
    折り返し部の内側に嵌合させ、キャップの挿入片を屋根
    板本体の挿入部に挿入させ、嵌合部を屋根板本体の下方
    折り返し部に嵌合させたとき、水受け片の下端は下段の
    屋根板本体の頂部よりさらに前方に伸びていることを特
    徴とする横葺屋根の二重防水連結装置。
JP1988004536U 1988-01-18 1988-01-18 横葺屋根の二重防水連結装置 Expired - Lifetime JPH0724500Y2 (ja)

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JPH01109517U JPH01109517U (ja) 1989-07-25
JPH0724500Y2 true JPH0724500Y2 (ja) 1995-06-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619417U (ja) * 1984-06-22 1986-01-20 大同鋼板株式会社 面構造材の接続構造

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JPH01109517U (ja) 1989-07-25

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