JPH0724490Y2 - 鉄筋コンクリ−ト壁開口隅部補強筋 - Google Patents

鉄筋コンクリ−ト壁開口隅部補強筋

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JPH0724490Y2
JPH0724490Y2 JP1986190584U JP19058486U JPH0724490Y2 JP H0724490 Y2 JPH0724490 Y2 JP H0724490Y2 JP 1986190584 U JP1986190584 U JP 1986190584U JP 19058486 U JP19058486 U JP 19058486U JP H0724490 Y2 JPH0724490 Y2 JP H0724490Y2
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reinforcing bar
concrete wall
wall opening
bar concrete
opening corner
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JP1986190584U
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JPS6396121U (ja
Inventor
正継 竹園
Original Assignee
テイエム技研株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本考案は高層建築その他鉄筋コンクリート構造物の開口
隅部の鉄筋コンクリート壁中に埋設される強筋に関す
る。
(2)従来の技術 鉄筋コンクリート壁はコンクリートの乾燥による収縮、
又は荷重がかかることによりひび割れが生じ、このひび
割れは開口の隅部に生じ易い。これを防止すべく従来例
えば開口の各隅部の鉄筋コンクリート壁中に第7図の如
く、斜め筋を又は第8図の如くワイヤメッシュ型等を配
設してこれらを補強筋としているのが多く存在する。
(3)考案が解決しようとする問題点 一般にコンクリートのひび割れは0.3mm以内に押えるこ
とが理想で、0.3mm以上にひび割れが広がると雨もり等
の原因となり内部の鉄筋に錆が生じ、鉄筋コンクリート
の寿命を短くする。
しかるに従来の方法によれば、コンクリート破壊試験お
けるひび割れ幅は第6図示のB、Cの如くいずれも25to
n乃至ら30tonを越えると0、3mmを超過し(試験体巾×
厚み=60cm×18cmにおいて)ひび割れに対して有効に機
能しない欠点があった。そこで本考案はひび割れを防止
すると共に更にひび割れ強度を向上することのできる簡
易な構造の補強筋を提供することを目的とする。
(4)問題点を解決するための手段 上記の目的を達成すべく、本考案は直線状鉄筋の両端部
に略扁平球状の係止部を設けると共に、中央部に略扁平
球状の膨出部を加熱冷却処理により溶着形成したことを
特徴とする。
(5)作用 両端部に略扁平球状の係止部を有し中央部に略扁平球状
の膨出部を加熱冷却処理により溶着形成した直線状鉄筋
が開口の隅部に対し45°傾斜した状態で、該開口の隅部
近傍の鉄筋コンクリート壁中に埋設した状態において、
該鉄筋コンクリート壁中の隅部から斜方向に発生するひ
び割れに対して、直線状鉄筋の中央部に加熱冷却処理に
より溶着形成した膨出部の伸び率が非常に小さく、且つ
該膨出部が扁平球状で大径の鉄筋に相当して大きな引張
り強度を有するために前記ひび割れを確実に防止する。
更に前記直線状鉄筋の両端部の略扁平球状の係止部によ
り、これら係止部と前記膨出部の間に存するコンクリー
トの伸びが規制されて中央部から離れた個所におけるひ
び割れも防止する。
(6)実施例 本考案の1実施例を第1図及び第2図に従って説明す
る。
(1)は補強筋を示し、(1a)は直線状鉄筋で該直線状
鉄筋(1a)の中央部及び両端部に膨出部(1b)(1c)
(1c)が溶着固定されておりその形状は略扁平球状をな
し、外径は前記直線状鉄筋(1a)の1、5倍以上に設定
してある。ここで両端の膨出部(1c)(1c)が係止部と
なる。
以上の構成において、補強筋(1)を使用したコンクリ
ート壁の窓枠の施工について説明する。
第2図において窓枠位置の開口部における各隅部の壁の
配筋に、前記補強筋(1)…(1)を窓枠隅に対し45°
の傾斜を有する如く窓枠の各隅に針金等の結束手段によ
り取り付ける。
このように補強筋(1)を取り付けた後、型枠をセット
して該型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートが
養生した後型枠を撤去し、開口部に窓枠(2)を固定す
る。
このような補強筋(1)…(1)を埋設した鉄筋コンク
リート壁においては、コンクリートの乾燥による収縮、
又は荷重により窓枠(2)の隅部には点線で示すひび割
れが発生しようとするが、前記補強筋(1)によりそれ
らを防止することができる。即ち、最もひび割れの発生
が集中する窓枠(2)の隅部(2a)…(2a)に対し、該
補強筋(1)の中央膨出部(1b)が埋設されており、補
強筋(1)とコンクリートとは中央部及び両端部に溶着
された膨出部(1b)(1c)(1c)と鉄筋(1a)とにより
緊密に附着せしめられている。
前記の如く一般にコンクリート壁の窓枠(2)における
ひび割れの集中する個所は隅部(2a)であるが、該隅部
(2a)には補強筋(1)の中央膨出部(1b)が埋設され
ており、この近傍においてコンクリートの収縮による応
力が作用する。
前記の如く中央膨出部(1b)は補強筋(1)に溶着加工
されておりその溶着加工時の加熱冷却により中央膨出部
(1b)近傍は熱処理され、この部分の伸び率が非常に小
さくなっており、密着したコンクリートの収縮作用を抑
止し、ひび割れを防止する。更に前述の如く、中央膨出
部(1b)の外径は直線状鉄筋(1a)の径の1.5倍以上に
形成されているため、コンクリートの収縮による引張応
力に十分耐えることができる。
ここで考案者は第3図の如く鉄筋コンクリートの破壊用
テストピース(巾×厚み=160cm×18cm)に前記実施例
の補強筋Aを埋設したもの、第4図の如くテストピース
に従来の斜め筋Bを埋設したもの、第5図の如くテスト
ピースに従来のワイヤメッシュCを埋設したものを用意
し、テストピースにFの荷重をかける試験を行った結果
第6図に示す荷重とひび割れ幅を示すグラフを得た。
即ち、従来使用されている斜め鉄筋B及びワイヤメッシ
ュCにおいては荷重が25ton乃至30tonでひび割れ幅が0.
3mmを超過しており前記実施例のAによればひび割れ幅
が0.3mmを超えるのに35ton以上の荷重が必要であり、ひ
び割れ抑止に多大の効果があることが確認される。
(7)考案の効果 上記の如く、本考案によれば直線状鉄筋の中央部に加熱
冷却処理により溶着形成した膨出部の伸び率が非常に小
さく、且つ該膨出部が扁平球状で大径の鉄筋に相当して
大きな引張り強度を有するために前記ひび割れを確実に
防止し、更に前記直線状鉄筋の両端部の略扁平球状の係
止部により、これら係止部と前記膨出部の間に存するコ
ンクリートの伸びが規制されて中央膨出部から離れた個
所におけるひび割れも防止し、かくてコンクリート壁の
窓枠の収縮又は荷重によるひび割れを防止し、且つ取り
付けも容易であり、構造が簡単なためコストを低廉に提
供できる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案補強筋の1実施例の正面図、第2図はこ
れを窓枠の隅部の近傍の鉄筋コンクリート壁中に埋設し
た状態の正面図、第3図は該実施例の補強筋を埋設した
圧縮試験用テストピースの断面図、第4図は従来の補強
筋を埋設したテストピースの断面図、第5図は従来のワ
イヤメッシュを埋設したテストピースの断面図、第6図
は荷重とひび割れ幅との関係を示すグラフ、第7図、第
8図は従来の斜め筋及びワイヤメッシュ型を窓枠の隅部
の近傍の鉄筋コンクリート壁中に埋設した状態の正面図
である。 (1)……補強筋 (1a)……直線状鉄筋 (1b)……膨出部 (1c)(1c)……係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状鉄筋の両端部に略扁平球状の係止部
    を設けると共に、中央部に略扁平球状の膨出部を加熱冷
    却処理により溶着形成したことを特徴とする鉄筋コンク
    リート壁開口隅部補強筋。
JP1986190584U 1986-12-12 1986-12-12 鉄筋コンクリ−ト壁開口隅部補強筋 Expired - Lifetime JPH0724490Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6396121U JPS6396121U (ja) 1988-06-21
JPH0724490Y2 true JPH0724490Y2 (ja) 1995-06-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815451U (ja) * 1971-06-30 1973-02-21
JPS49120415A (ja) * 1973-03-23 1974-11-18
JPH0645952B2 (ja) * 1985-01-23 1994-06-15 東急建設株式会社 補強筋

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JPS6396121U (ja) 1988-06-21

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