JPH07244375A - 感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法

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JPH07244375A
JPH07244375A JP5678294A JP5678294A JPH07244375A JP H07244375 A JPH07244375 A JP H07244375A JP 5678294 A JP5678294 A JP 5678294A JP 5678294 A JP5678294 A JP 5678294A JP H07244375 A JPH07244375 A JP H07244375A
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JP
Japan
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acid
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diazo
diazodiphenylamine
hydrogen atom
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JP5678294A
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English (en)
Inventor
Tomohito Konuma
智史 小沼
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Kazuo Noguchi
一雄 野口
Masahisa Murata
昌久 村田
Eriko Toshimitsu
恵理子 利光
Shigeo Tsuji
成夫 辻
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、現像処理時における手の腐食や失明
等の取扱い時の危険性と、廃棄時・廃液処理性が改善さ
れた感光性平版印刷版の処理方法を提供する。 【構成】本発明は、(a)ジアゾ樹脂、(b)特定の構
造単位及び(メタ)アクリル酸長鎖アルキルエステルか
ら誘導される構造単位を構成成分とする共重合体である
アルカリ可溶性またはアルカリ膨潤性の高分子化合物を
含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画
像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない水
系アルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性平
版印刷版の処理方法、である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版の処理
方法に関するものであり、詳しくは、現像処理時におけ
る手の腐食や失明等の取扱い時の危険性と、廃棄時の廃
液処理性が改善されたネガ型の感光性平版印刷版の処理
方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、芳香族ジアゾ樹脂等を感光層成分
とするネガ型感光性平版印刷版(以下PS版)の現像処
理には、ジアゾ樹脂がアルカリ可溶性を持たないため、
一般に有機溶剤、又は有機溶剤を含むアルカリ水溶液を
用いることにより現像液溶解性を付与してきた。しか
し、有機溶剤を含む現像液により現像を行うと、感光層
の感脂性部分が溶出してしまうため、インキ着肉性が劣
化するという欠点があった。
【0003】一方、特開平2−195356号等には、
カルボキシル基等のアニオン基をその分子中に含有する
ジアゾ樹脂を用いて、実質上有機溶剤を含まない現像液
でも十分な現像性が得られるネガ型PS版が記載されて
いる。
【0004】しかしこの技術では、現像液のpHが12
以上と高く、高pHの現像液を用いると、仕込みや廃棄
時に手に触れたり目に入ったりする危険性等、作業安全
性上の問題があり、また廃液処理も困難であるという問
題があった。更に、現像性、耐刷性が悪いという欠点が
あった。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は現像処理時における手
の腐食や失明等の取扱い時の危険性と、廃棄時・廃液処
理性が改善された感光性平版印刷版の処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 1.(a)ジアゾ樹脂、(b)下記一般式[I]から誘
導される構造単位及び(メタ)アクリル酸長鎖アルキル
エステルから誘導される構造単位を構成成分とする共重
合体であるアルカリ可溶性またはアルカリ膨潤性の高分
子化合物を含む感光層を支持体上に有する感光性平版印
刷版を、画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を
含まない水系アルカリ現像液で現像することを特徴とす
る感光性平版印刷版の処理方法、
【0007】
【化8】 [式中、Rは水素原子またはメチル基であり、nは3
〜10の整数である。]
【0008】2.(a)ジアゾ樹脂、(b)下記一般式
[II]で示される構造単位を構成成分とする共重合体
であるアルカリ可溶性またはアルカリ膨潤性の高分子化
合物を含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版
を、画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含ま
ない水系アルカリ現像液で現像することを特徴とする感
光性平版印刷版の処理方法、
【0009】
【化9】 [式中、R及びRはそれぞれ水素原子またはメチル
基を示し、Rは置換基を有していてもよい炭素数2以
上の脂肪族炭化水素基を示し、Xは酸素原子と炭素原子
を連結する2価の基を示し、Yはラジカル重合開始剤残
基を示し、nは0または1を示し、mは2以上の整数で
ある。]
【0010】3.(a)下記一般式[III]で示され
る繰り返し単位を少なくとも1個有するジアゾ樹脂、
(b)エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合
物、光重合開始剤及びアルカリ可溶性又はアルカリ膨潤
性で且つフィルム形成可能な高分子重合体を含む感光層
を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後p
H12未満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ
現像液で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の
処理方法、
【0011】
【化10】 [式中、Rは水素原子、置換気を有していてもよいア
ルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシエ
ステル基又はカルボキシル基を示し、Rはカルボキシ
ル基又は少なくとも1個のカルボキシル基を有する基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Xはアニオンを示し、そしてYは−NH−、−
O−又は−S−を示す。]
【0012】4.(a)下記一般式[III]で示され
る繰り返し単位を少なくとも1個有するジアゾ樹脂、
(b)アルカリ可溶性又はアルカリ膨潤性の光架橋性ポ
リマーを含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷
版を、画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含
まない水系アルカリ現像液で現像することを特徴とする
感光性平版印刷版の処理方法、
【0013】
【化11】 [式中、Rは水素原子、置換気を有していてもよいア
ルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシエ
ステル基又はカルボキシル基を示し、Rはカルボキシ
ル基又は少なくとも1個のカルボキシル基を有する基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Xはアニオンを示し、そしてYは−NH−、−
O−又は−S−を示す。]
【0014】5.(a)下記一般式[IV]で示される
芳香族ジアゾ化合物と、下記一般式[V]で示される化
合物とを強酸触媒中で反応させることにより得られる芳
香族ジアゾ樹脂、(b)分子構造中に芳香族性水酸基を
有するモノマー単位を1モル%以上含有する共重合体で
ある高分子化合物を含む感光層を支持体上に有する感光
性平版印刷版を、画像露光後pH12未満の実質的に有
機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で現像することを
特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0015】
【化12】 [式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
ヒドロキシ基又はカルボキシエステル基を示し、R
水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R10
は水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、X
はアニオンを示し、Yは−NH−、−O−又は−S−を
示し、Aはカルボキシル基又はカルボキシル基を含む基
を示し、Bはスルホン酸基又はスルホン酸基を含む基を
示し、Eはフェノール、チオフェノール、フェノールエ
ーテル、芳香族チオエーテル、芳香族複素環式化合物、
芳香族炭化水素及び有機酸アミドより成る群より選択さ
れたジアゾニウム基を有しない化合物から(m+x+
y)個の水素原子を離脱することによって生じた残基で
あり、R11は水素原子、アルキル基、アリール基又は
複素環式基を示し、R12は水素原子、アルキル基、1
〜4個の炭素原子を有するアシル基又はフェニル基を示
し、mは1〜10の整数であり、x及びyは夫々0〜3
の整数であり、(x+y)は1〜6の整数であり、スル
ホン酸基及び/又はカルボキシル基は夫々遊離のスルホ
ン酸基及び/又はカルボキシル基であってもよいし、ス
ルホン酸基及び/又はカルボキシル基のナトリウム、カ
リウム、リチウム、セシウム、カルシウム、バリウム、
マグネシウム、アルミニウム又は亜鉛の金属塩又は無置
換若しくは置換アンモニウム塩であってもよい。]
【0016】6.(a)リンの酸素酸基を少なくとも1
個有するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物を含む感光層
を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後p
H12未満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ
現像液で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の
処理方法、
【0017】7.(a)主幹骨格にアルカリ可溶性基及
びフッ素原子を有するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物
を含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、
画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない
水系アルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性
平版印刷版の処理方法、
【0018】8.(a)対アニオンがフッ素原子を有す
る有機酸のアニオンであるアルカリ可溶性ジアゾ樹脂、
(b)高分子化合物を含む感光層を支持体上に有する感
光性平版印刷版を、画像露光後pH12未満の実質的に
有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で現像すること
を特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0019】9.(a)下記一般式(VI)、(VI
I)及び(VIII)で示される構成単位を少なくとも
1個ずつ有するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物を含む
感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画像露
光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない水系ア
ルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性平版印
刷版の処理方法、
【0020】
【化13】 [式中、R13は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
またはアルコキシ基を示し、R14は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R 15
水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アル
コキシ基又はアルコキシカルボニル基を示し、Xはア
ニオンを示し、Yは−NH−、−O−又は−S−を示
し、Arはカルボキシル基、フェノール性水酸基、スル
フィン酸基、リン酸基及びホスホン基の何れをも有しな
い2価の芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物残基
を示し、R16はカルボキシル基又は少なくとも1個の
カルボキシル基を有する基を示し、R17は水素原子又
はアルキル基を示す。]
【0021】10.(a)下記一般式(IX)及び
(X)で示される構成単位を有するジアゾ樹脂、(b)
スルホンアミド基含有高分子化合物を含む感光層を支持
体上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後pH12
未満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液
で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
法、
【0022】
【化14】 [式中、R18はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
又はヒドロキシル基を示し、Zはエーテル結合を含んで
もよい炭素数1以上の連結基を示し、nは1〜4の自然
数、mは0〜3の整数、(n+m)は1〜4の自然数を
示す。又、R19は水素原子、アルキル基、ヒドロキシ
ル基又はアルコキシ基を示し、R20は水素原子、アル
キル基又はアルコキシ基を示し、R21は水素原子、ア
ルキル基又はアルコキシ基を示し、Xはアニオンを示
し、Yは−NH−、−O−又は−S−を示す。]により
各々達成される。
【0023】
【発明の具体的構成】以下、本発明について詳細に説明
する。従来、ジアゾ樹脂を含有するpH12以上の現像
液が使われているネガ型PS版の現像処理には、仕込み
や廃棄時に手に触れたり、目に入ったりする作業安全上
の問題や廃棄処理もしにくいといった問題があり、ま
た、従来のネガ型PS版を低pHの現像液で現像する
と、感光層の低アルカリ現像液に対する溶解性が低いた
め、現像性に劣るという欠点があり、さらに有機溶剤を
含む現像液で現像すると、感脂性が溶出して感脂性が劣
化するという欠点があったが、本発明では、上記構成に
よってこれら欠点ないし不都合を解消した。
【0024】本発明において用いられる支持体として
は、通常の平版印刷版にセットできるたわみ性と印刷時
に加わる荷重に耐えるものが好ましく、例えば、アルミ
ニウム、亜鉛、クロム、鉄、銅、ニッケル等の金属版、
及びこれらの金属の合金板等が挙げられ、更にはクロ
ム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がメッ
キまたは蒸着によって被覆されている金属版でもよい。
これらのうち好ましい支持体は、アルミニウムまたはそ
の合金である。
【0025】本発明に用いられる支持体には、この技術
分野において通常使用されている脱脂処理、砂目立て処
理及び陽極酸化処理等が施されるが、少なくとも砂目立
て処理及び陽極酸化処理がこの順で行われた支持体を用
いることが好ましい。
【0026】アルミニウム表面の圧延油を除去するため
の脱脂処理としてはトリクレン、シンナー等による溶剤
脱脂、ケロシンとトリエタノール等によるエマルジョン
脱脂等がある。また、脱脂のみでは除去できない汚れや
自然酸化皮膜を除去するために、濃度1〜10%の苛性
ソーダ等のアルカリ溶液に、20〜70℃で5秒〜10
分浸漬し、次いで濃度10〜20%の硝酸または硫酸等
の酸性溶液に10〜50℃で5秒〜5分浸漬し、アルカ
リエッチング後の中和及びスマットの除去を行う方法等
が挙げられる。
【0027】感光層との密着性を良好にし、かつ保水性
を改善するために行われる砂目立て処理方法としては、
機械的に表面を粗面化する、いわゆる機械的粗面化法
と、電気化学的に表面を粗面化する、いわゆる電気化学
的粗面化法がある。機械的粗面化法には例えばボール研
磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法があ
る。また電気化学的粗面化法には、例えば塩酸または硝
酸等を含む電解液中で交流或いは直流によって支持体を
電解処理する方法等がある。この内のいずれか1つ、も
しくは2つ以上の方法を併用することにより、支持体を
砂目立てすることができる。
【0028】前述のような砂目立て処理して得られた支
持体の表面には、スマットが生成しているので、このス
マットを除去するために適宜水洗あるいはアルカリエッ
チング等の処理を行うことが一般に好ましい。このよう
な処理としては、例えば特公昭48−28123号公報
に記載されているアルカリエッチング法や特開昭53−
12739号公報に記載されている硫酸デスマット法等
の処理方法が挙げられる。
【0029】本発明に用いられる支持体には、通常、耐
摩耗性、耐薬品性、保水性を向上させるために、陽極酸
化によって酸化被膜を形成させる。この陽極酸化では一
般的に、硫酸および/またはリン酸等を10〜50%の
濃度で含む水溶液を電解液として電流密度1〜10A/
dmで電解する方法が好ましく用いられるが、他に米
国特許第1,412,768号明細書に記載されている
硫酸中で高電流密度で電解する方法や米国特許第3,5
11,661号明細書に記載されている燐酸を用いて電
解する方法等がある。
【0030】上記支持体上に感光性組成物からなる感光
層を塗布することにより本発明の処理方法によって処理
される感光性平版印刷版が得られる。
【0031】次に感光性組成物について説明する。本発
明1及び2において、ジアゾ樹脂としては特別の制限な
く種々のものを用い得、特にカルボキシル基又は水酸基
のいずれか少なくとも一方の基を1個以上有する芳香族
化合物と、芳香族ジアゾニウム化合物とを構成単位とし
て含む共縮合ジアゾ樹脂を好ましく用いることができ
る。
【0032】このようなカルボキシル基及び/またはヒ
ドロキシル基を有する芳香族化合物は、少なくとも1つ
のカルボキシル基で置換された芳香族環及び/または少
なくとも1つのヒドロキシル基で置換した芳香族環を分
子中に含むものであって、この場合、上記カルボキシル
基とヒドロキシル基とは同一の芳香族環に置換されてい
てもよく、或いは別の芳香族環に置換されていてもよ
い。このカルボキシル基或いはヒドロキシル基は芳香族
環に直接結合してもよく、結合基を介して結合している
のでもよい。上記の芳香族としては、好ましくはアリー
ル基例えばフェニル基、ナフチル基を挙げることができ
る。
【0033】上記本発明1及び2に用いることができる
共縮合ジアゾ樹脂において、1つの芳香族環に結合する
カルボキシル基の数は1または2が好ましく、また1つ
の芳香族環に結合するヒドロキシル基の数は1乃至3が
好ましい。カルボキシル基または水酸基が結合基を介し
て芳香族環に結合する場合には、該結合基としては、例
えば炭素数1乃至4のアルキレン基を挙げることができ
る。
【0034】上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とするカ
ルボキシル基及び/またはヒドロキシル基を含有する芳
香族化合物の具体例としては、安息香酸、o−クロロ安
息香酸、m−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、フ
タル酸、テレフタル酸、ジフェニル酢酸、フェノキシ酢
酸、p−メトキシフェニル酢酸、p−メトキシ安息香
酸、2,4−ジメトキシ安息香酸、2,4−ジメチル安
息香酸、p−フェノキシ安息香酸、4−アニリノ安息香
酸、4−(m−メトキシアニリノ)安息香酸、4−(p
−メチルベンゾイル)安息香酸、4−(p−メチルアニ
リノ)安息香酸、4−フェニルスルホニル安息香酸、フ
ェノール、(o,m,p)−クレゾール、キシレノー
ル、レゾルシン、2−メチルレゾルシン、(o,m,
p)−メトキシフェノール、m−エトキシフェノール、
カテコール、フロログリシン、p−ヒドロキシエチルフ
ェノール、ナフトール、ピロガロール、ヒドロキノン、
p−ヒドロキシベンジルアルコール、4−クロロレゾル
シン、ビフェニル−4,4´−ジオール、1,2,4−
ベンゼントリオール、ビスフェノールA、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシ
ベンゾフェノン、p−ヒドロキシアセトフェノン、4,
4−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4´−ジヒ
ドロキシジフェニルアミン、4,4´−ジヒドロキシジ
フェニルスルフィド、クミルフェノール、(o,m,
p)−クロロフェノール、(o,m,p)−ブロモフェ
ノール、サリチル酸、4−メチルサリチル酸、6−メチ
ルサリチル酸、4−エチルサリチル酸、6−プロピルサ
リチル酸、6−ラウリルサリチル酸、6−ステアリルサ
リチル酸、4,6−ジメチルサリチル酸、p−ヒドロキ
シ安息香酸、2−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、6
−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジメチル
−4−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息
香酸、2,4−ジヒドロキシ−6−メチル安息香酸、
2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ
−4−安息香酸、4−クロロ−2,6−ジヒドロキシ安
息香酸、4−メトキシ−2,6−ジオキシ安息香酸、没
食子酸、フロログルシンカルボン酸、2,4,5−トリ
ヒドロキシ安息香酸、m−ガロイル没食子酸、タンニン
酸、m−ベンゾイル没食子酸、m−(p−トルイル)没
食子酸、プロトカテオクオイル−没食子酸、4,6−ジ
ヒドロキシフタル酸、(2,4−ジヒロキシフェニル)
酢酸、(2,6−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(3,
4,5−トリヒドロキシフェニル)酢酸、p−ヒドロキ
シメチル安息香酸、p−ヒドロキシエチル安息香酸、4
−(p−ヒドロキシフェニル)メチル安息香酸、4−
(o−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(2,4
−ジヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(p−ヒド
ロキシフェノキシ)安息香酸、4−(p−ヒドロキシア
ニリノ)安息香酸、ビス(3−カルボキシ−4−ヒドロ
キシフェニル)アミン、4−(p−ヒドロキシフェニル
スルホニル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェニル
チオ)安息香酸等を挙げることができる。このうち特に
好ましいものは、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、p−メトキシ安息香酸、メタクロロ安息香酸であ
る。
【0035】上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とする芳
香族ジアゾニウム化合物には、例えば特公昭49−48
001号に挙げられるようなジアゾニウム塩を用いるこ
とができるが、特に、ジフェニルアミン−4−ジアゾニ
ウム塩類が好ましい。ジフェニルアミン−4−ジアゾニ
ウム塩類は、4−アミノ−ジフェニルアミン類から誘導
されるが、このような4−アミノ−ジフェニルアミン類
としては、4−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ
−3−メトキシ−ジフェニルアミン、4−アミノ−2−
メトキシ−ジフェニルアミン、4´−アミノ−2−メト
キシ−ジフェニルアミン、4´−アミノ−4−メトキシ
ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メチルジフェニル
アミン、4−アミノ−3−エトキシ−ジフェニルアミ
ン、4−アミノ−3−β−ヒドロキシ−エトキシジフェ
ニルアミン、4−アミノ−ジフェニルアミン−2−スル
ホン酸、4−アミノ−ジフェニルアミン−2−カルボン
酸、4−アミノ−ジフェニルアミン−2´−カルボン酸
等を挙げることができる。特に好ましくは3−メトキシ
−4−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ−ジフェ
ニルアミンである。
【0036】本発明1及び2に用いることができるジア
ゾ化合物としては、下記式(1)で表される共重合ジア
ゾ樹脂が好ましい。
【0037】
【化15】 式(1)中、Aはカルボキシル基または水酸基のいずれ
か少なくとも一方を有する芳香族化合物から導かれる基
であり、このような芳香族化合物としては、前記例示し
たものを挙げることができる。
【0038】式中、R11、R12及びR13は水素原
子、アルキル基またはフェニル基を示し、Rは水素原
子、アルキル基またはフェニル基を示す、Xは対アニオ
ンを示す。mは1以上の数、好ましくは1〜200の数
を示し、nは0以上の数、好ましくは0〜200の数を
示し、mとnは同一でもよい。
【0039】本発明1及び2において共縮合ジアゾ樹脂
を用いる場合には、芳香族ジアゾニウム化合物を縮合さ
せてなる縮合ジアゾ樹脂と併用すると更に好ましい。
【0040】この場合においては、共縮合ジアゾ樹脂
は、ジアゾ化合物中に5重量%以上、縮合ジアゾ樹脂
は、ジアゾ化合物中に95重量%以下の量として併用さ
れることが好ましい。更にこの場合、共縮合ジアゾ樹
脂:縮合ジアゾ樹脂の重量%比は、感度及び現像性を共
に優れたものとするという点で特に望ましいのは、30
〜70:70〜30である。
【0041】上記の共縮合ジアゾ樹脂や、これと併用し
て、またはジアゾ化合物として独立して使用される縮合
ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
o.Sci.Eng.)第17巻、第33頁(1973
年)、米国特許2,063,631号、同2,679,
498号各明細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸或
いは塩酸中でジアゾニウム塩、カルボキシル基及びヒド
ロキシル基を有する芳香族化合物及びアルデヒド類、例
えばパラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズ
アルデヒドあるいはケトン類、例えばアセトン、アセト
フェノンとを重縮合させることによって得られる。
【0042】また、これら分子中にカルボキシル基及び
/またはヒドロキシル基を有する芳香族化合物、芳香族
ジアゾ化合物及びアルデヒド類またはケトン類は相互に
組み合わせ自由であり、更に各々2種以上を混ぜて共縮
合することも可能である。
【0043】カルボキシル基及びヒドロキシル基の内少
なくとも一方を有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウ
ム化合物の仕込みモル比は、好ましくは1:0.1〜
0.1:1、より好ましくは1:0.5〜0.2:1、
更に好ましくは1:1〜0.2:1である。またこの場
合、カルボキシル基及びヒドロキシル基の内少なくとも
一方を有する芳香族化合物及び芳香族ジアゾニウム化合
物の合計とアルデヒド類またはケトン類とをモル比で通
常好ましくは1:0.6〜1.2、より好ましくは1:
0.7〜1.5で仕込み、低温で短時間、例えば3時間
程度反応させることにより、共縮合ジアゾ樹脂が得られ
る。
【0044】上記ジアゾ樹脂の対アニオンは、該ジアゾ
樹脂と安定に塩を形成し、且つ該樹脂を有機溶媒に可溶
となすアニオンを含む。このようなアニオンを形成する
ものとしては、デカン酸及び安息香酸及び安息香酸等の
有機カルボン酸、フェニルリン酸等の有機リン酸及びス
ルホン酸を含み、典型的な例としては、メタンスルホン
酸、クロロエタンスルホン差、ドデカンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンス
ルホン酸、及びアントラキノンスルホン酸、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、
ヒドロキシスルホン酸、4−アセチルベンゼンスルホン
酸、ジメチル−5−スルホイソフタレート等の脂肪族並
びに芳香族スルホン酸、2,2´,4,4´−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン、1,2,3−トリヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,2´,4−トリヒドロキシベンゾ
フェノン等の水酸基含有芳香族化合物、ヘキサフルオロ
リン酸、テトラフルオロホウ酸等のハロゲン化ルイス
酸、ClO4、IO等の過ハロゲン酸等を挙げること
ができる。但しこれに限られるものではない。これらの
中で特に好ましいのは、ヘキサフルオロリン酸、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸である。
【0045】上記の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量体のモ
ル比及び縮合条件を種々変えることにより、その分子量
は任意の値として得ることができる。本発明において一
般に、好ましくは、分子量が約400乃至10,000
のものが有効に使用でき、より好ましくは、約800乃
至5.000のものが適当である。
【0046】また、本発明において、上記した共縮合ジ
アゾ樹脂以外で、ジアゾ樹脂として好ましく使用できる
ものに、例えば、前掲のフォトグラフィック・サイエン
ス・アンド・エンジニアリング(Photo.Sci.
Eng.)第17巻、第33頁(1973年)や、米国
特許2,063,631号、同2,679,498号、
同3,050,502号各明細書、特開昭59−783
40号公報等にその製造方法が記載されているジアゾ化
合物と活性カルボニル化合物、例えばホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド或いはベンズアルデヒド等を硫
酸、リン酸、塩酸等の酸性媒体中で縮合させて得られた
樹脂、特公昭49−4001号公報にその製造方法が記
載されているジアゾ化合物とジフェニル樹脂等を挙げる
ことができる。
【0047】上記の中で、本発明1及び2に好ましく用
いることができるジアゾ樹脂は、上記式(1)における
nが0のもの、特に下記式(2)で示され、しかも下記
式(2)におけるmが5以上である樹脂を20モル%以
上、更に好ましくは20〜60モル%含むものである。
式(2)中、R11〜R13、R、X、mは、前記式
(1)におけるものと同義である。式(2)において、
11、R12及びR13のアルキル基及びアルコキシ
基としては、例えば炭素数1〜5のアルキル基及び炭素
数1〜5のアルコキシ基が挙げられ、また、Rのアルキ
ル基としては、炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ
る。
【0048】
【化16】
【0049】かかる感光性ジアゾ樹脂は、公知の方法、
例えば、前記したフォトグラフィック・サイエンス・ア
ンド・エンジニアリングその他上記で引用の各米国特許
明細書等に記載の方法に従って製造することができる。
【0050】なおその際、ジアゾニウム塩とアルデヒド
類を重縮合させるに当たって、両者をモル比で通常1:
0.6〜1:2、好ましくは1:0.7〜1:1.5で
仕込み、低温で短時間、例えば10℃以下3時間程度反
応させることにより高感度ジアゾ樹脂が得られる。
【0051】式(2)で示されるジアゾ樹脂の対アニオ
ンとしては、前記共縮合ジアゾ樹脂について対アニオン
として挙げたものを挙げることができる。
【0052】本発明3及び4において用いられるジアゾ
樹脂としては、下記一般式[III]で示される繰り返
し単位を少なくとも1個有するものである。
【0053】
【化17】
【0054】式中、Rは水素原子、置換気を有してい
てもよいアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カ
ルボキシエステル基又はカルボキシル基を示し、好まし
くは水素原子、炭素数1〜5個のアルキル基、炭素数1
〜3個のアルコキシ基又はヒドロキシ基を示す。
【0055】Rはカルボキシル基又は少なくとも1個
のカルボキシル基を有する基を示し、好ましくはカルボ
キシル基又は少なくとも1個のカルボキシル基を有する
炭素数15以下の基を示す。
【0056】Rは水素原子、アルキル基又はアルコキ
シ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3個の
アルコキシ基を示す。
【0057】Rは水素原子、アルキル基又はアルコキ
シ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3個の
アルコキシ基を示す。
【0058】Xはアニオンを示し、好ましくはpKa
が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示し、具体的
には、ハロゲン化水素酸、例えば、弗化水素酸、塩化水
素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン
酸)、特にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、
例えば、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、脂肪
族又は芳香族ホスホン酸或いはその半エステル、アルソ
ン酸、ホスフィン酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカ
ルボン酸、アミドスルホン酸、セレン酸、弗硼化水素
酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩酸、更に脂肪族及び芳
香族スルホン酸、例えば、メタンスルホン酸、トリフル
オロメタンスルホン酸等のフルオロアルカンスルホン
酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、
ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファースルホン
酸、トリルオキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフ
ェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ
−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−3−プ
ロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−3−プロパン
スルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プロパンスルホ
ン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジ
ノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン
酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,5−ジクロロ
ベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、2,5−ジメ
チルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベンゼンスルホ
ン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、2−ニト
ロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスルホン
酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−クロロ−5−
ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼンスルホン
酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンス
ルホン酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、ドデシルオキ
シベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4−ヒドロキシ
−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸、ヘ
キシルナフタレンスルホン酸、オクチルナフタレンスル
ホン酸、ブトキシナフタレンスルホン酸、ドデシルオキ
シナフタレンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン
酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸、トリイソプロピ
ルナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタレンスルホ
ン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、ナフタリン−
1−スルホン酸、ナフタリン−2−スルホン酸、1,8
−ジニトロ−ナフタリン−3,6−ジスルホン酸、4,
4′−ジアジド−スチルベン−3,3′−ジスルホン
酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホ
ン酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スル
ホン酸及び1,2−ナフトキノン−1−ジアジド−4−
スルホン酸のアニオン又はこれらのアニオンの混合物が
含まれる。これらのアニオンの中で特に好ましいもの
は、ヘキサフルオロリン酸、メタンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸又は2−メトキシ−4−ヒドロキ
シ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸のアニオンであ
る。Yは−NH−、−O−又は−S−を示し、好ましく
は−NH−を示す。
【0059】本発明3及び4に用いるジアゾ樹脂の合成
法としては、例えば4−ジアゾジフェニルアミン骨格、
4−ジアゾジフェニルエーテル骨格又は4−ジアゾジフ
ェニルスルフィド骨格を有するジアゾ単量体と、カルボ
キシル基を有するアルデヒド又はそのアセタールをモル
比で各々好ましくは1:10〜1:0.05、更に好ま
しくは1:3〜1:0.3の割合で酸性媒体中で縮合さ
せる方法が挙げられる。縮合反応を行う際には、生成す
るジアゾ樹脂のカルボン酸価及び分子量を調整するため
にホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンア
ルデヒド、ブチルアルデヒド、iso−ブチルアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン
又はアセトフェノンのようなカルボキシル基を有してい
ない活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールを縮
合剤として使用することができる。上記活性カルボニル
化合物としては、ホルムアルデヒドが最も好ましく、そ
の仕込み比はジアゾ単量体に対してモル比で、好ましく
は1:0〜1:5、更に好ましくは1:0.1〜1:1
である。なお、カルボキシル基を有するアルデヒドとカ
ルボキシル基を有していない活性カルボニル化合物を併
用する場合、先ず、ジアゾ単量体とカルボキシル基を有
するアルデヒドとを酸性媒体中で縮合させ、その後に、
より反応性の高い、例えばホルムアルデヒドのようなカ
ルボキシル基を有していない活性カルボニル化合物を用
いて後縮合を行うと、より高分子量のジアゾ樹脂を得る
ことができる。上記ジアゾ単量体の例としては、例え
ば、4−ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒドロキシ−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−メトキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、4´−エトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4´−n−プロポキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4´−i−プロポキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4´−メチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、
4´−n−プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−i−プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´
−n−ブチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒ
ドロキシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
β−ヒドロキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、
4´−γ−ヒドロキシプロピル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−メトキシメチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−エトキシメチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−β−メトキシエチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4´−β−エトキシエチル−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4´−カルボエトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4´−カルボキシ−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ−ジフェニルア
ミン、4−ジアゾ−2−メトキシジフェニルアミン、2
´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−メチ
ル−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エチル−4−ジ
アゾジフェニルアミン、3´−メチル−4−ジアゾジフ
ェニルアミン、3−エトキシ−4−ジアゾジフェニルア
ミン、3−ヘキシロキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3−β−ヒドロキシエトキシ−4−ジアゾジフェニ
ルアミン、2−メトキシ−5´−メチル−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ−6−メチ
ルジフェニルアミン、3,3´−ジメチル−4−ジアゾ
ジフェニルアミン、3´−n−ブトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、3,4´−ジメトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、2´−カルボキシ−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4−ジアゾジフェニルエーテル、4´−メ
トキシ−4−ジアゾジフェニルエーテル、4´−メチル
−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,4´−ジメトキ
シ−4−ジアゾジフェニルエーテル、4´−カルボキシ
−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,3´−ジメチル
−4−ジアゾジフェニルエーテル、4−ジアゾジフェニ
ルスルフィド、4´−メチル−4−ジアゾジフェニルス
ルフィド、4´−メチル−2,5−ジメトキシ−4−ジ
アゾジフェニルスルフィド等が挙げられる。
【0060】上記カルボキシル基を有するアルデヒド又
はそのアセタールとしては、好ましくは下記式(3)で
示される構造を有するアルデヒド又はそれらのアセター
ルが挙げられる。
【0061】
【化18】 [式(3)中、Rは単結合又は置換基を有していても
よい2価の炭素数1〜14の有機基(例えば、脂肪族炭
化水素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基等)を示
す。Rに置換し得る基としては、例えば、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、置換又は無置換アミノ基、
カルボキシエステル基又はカルボキシル基等が含まれ
る。]
【0062】これらのカルボキシル基を有するアルデヒ
ド又はそのアセタールの具体例としては、例えばグリオ
キシル酸、マロンアルデヒド酸、スクシンアルデヒド
酸、2−メチルスクシンアルデヒド酸、2−メトキシス
クシンアルデヒド酸、2−ヒドロキシスクシンアルデヒ
ド酸、2−クロロスクシンアルデヒド酸、2−アミノス
クシンアルデヒド酸、グルタルアルデヒド酸、2−メチ
ルグルタルアルデヒド酸、2−メトキシグルタルアルデ
ヒド酸、2−ヒドロキシグルタルアルデヒド酸、2−ク
ロログルタルアルデヒド酸、アジピンアルデヒド酸、ピ
メリンアルデヒド酸、スベリンアルデヒド酸、アゼライ
ンアルデヒド酸、セバシンアルデヒド酸、2−ホルミル
メチルコハク酸、2−ホルミルエチルコハク酸、ホルミ
ルメチルマロン酸、ホルミルエチルマロン酸、N−(2
−ホルミル−2−ヒドロキシエチル)グリシン、N−
(2−ホルミル−2−ヒドロキシビニル)グリシン、
4,6−ジオキソ−ヘキサン酸、6−オキソ−2,4−
ヘキサジエン酸、3−ホルミルシクロヘキサンカルボン
酸、4−ホルミルフェニル酢酸、マレアルデヒド酸、フ
マルアルデヒド酸、ジブロモマレアルデヒド酸、グルク
ロン酸、ガラクトロン酸、マンヌロン酸、イドロン酸、
グルロン酸、フタルアルデヒド酸、3,4−ジメトキシ
フタルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、テレフ
タルアルデヒド酸、3−ホルミル−4−メトキシ安息香
酸、4−ホルミルフタル酸、5−ホルミルイソフタル
酸、4−ホルミルメチルフタル酸、4−ホルミルエチル
フタル酸、4−ホルミルエトキシフタル酸、5−ホルミ
ルエトキシイソフタル酸、4−カルボキシメチルフタル
酸、3−ホルミル−1−ナフトエ酸、6−ホルミル−1
−ナフトエ酸、又はそれらのアセタール等が挙げられ
る。
【0063】本発明で用いるジアゾ樹脂を合成する際に
使用する酸性媒体の具体例としては、例えば、塩酸、リ
ン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の強酸が挙げられ
る。これらは少なくとも30重量%、有利に70〜10
0重量%の濃度で使用される。一般に残りは水である
が、部分的に又は完全に有機溶剤、例えばメタノール、
酢酸、N−メチルピロリドン等からなっていてもよい。
良好な結果は、例えば、85〜93%のリン酸、80%
の硫酸又は90%のメタンスルホン酸又はこれらの酸の
混合物によって達成される。縮合の際の温度は約0〜7
0℃、好ましくは約5〜50℃である。
【0064】本発明で用いるジアゾ樹脂の分子量は、重
量平均で約500〜100,000の範囲であり、好ま
しくは約1,000〜10,000の範囲である。この
ジアゾ樹脂を感光層中に含有する場合の含有量は0.1
〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0065】次に、本発明の処理方法によって処理され
る感光性平版印刷版は、感脂化剤として機能する高分子
化合物の少なくとも1種と、上記ジアゾ樹脂と共に、感
光層中にバインダーとしての高分子化合物を含有させる
ことが好ましい。
【0066】本発明5で使用する芳香族ジアゾ化合物
は、少なくとも1つのジアゾニウム基で置換された芳香
族環を有する化合物であり、下記一般式[IV]で示さ
れる芳香族ジアゾ樹脂である。
【0067】
【化19】 式[IV]中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、ヒドロキシル基又はカルボキシエステル基を示
し、好ましくは水素原子、炭素数1〜5個のアルキル
基、炭素数1〜3個のアルコキシ基もしくはヒドロキシ
ル基である。
【0068】Rは水素原子、アルキル基又はアルコキ
シ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3個の
アルコキシ基を示す。
【0069】R10は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3個
のアルコキシ基である。
【0070】Xはアニオンを示し、好ましくはpKa
が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示す。
【0071】具体的には、ハロゲン化水素酸、例えばフ
ッ化水素酸、塩化水素酸、塩化水素酸−塩化亜鉛コンプ
レックス、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸(5価のリ
ン)、特にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、
例えば、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、脂肪
族又は芳香族ホスホン酸或いはその半エステル、アルソ
ン酸、ホスフィン酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカ
ルボン酸、ミドスルホン酸、セレン酸、フッ硼化水素
酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩素酸、更に脂肪族及び
芳香族スルホン酸等のアニオンが挙げられる。Yは−N
H−、−O−又は−S−を示し、好ましくは−NH−で
ある。
【0072】上記一般式[IV]で示される芳香族ジア
ゾ化合物の具体例としては、例えば、4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4´−ヒドロキシ−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−n−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−i−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エチ
ル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プロピル
−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プロピル−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−ブチル−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒドロキシメチル−4
−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−ヒドロキシエチ
ル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−γ−ヒドロキ
シプロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−メト
キシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エト
キシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−
メトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
β−エトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−カルボメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−カルボエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−3−メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
−メトキシジフェニルアミン、2´−メトキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、3−メチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、3−エチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3−
エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−ヘキシロ
キシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−β−ヒドロキ
シエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2−メトキ
シ−5´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4−
ジアゾ−3−ジメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、
3´−n−ブトシキ−4−ジアゾジフェニルアミン、
3,4´−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、
2´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−
ジアゾジフェニルエーテル、4´−メトキシ−4−ジア
ゾジフェニルエーテル、4´−メチル−4−ジアゾジフ
ェニルエーテル、3,4´−ジメトキシ−4−ジアゾジ
フェニルエーテル、4´−カルボキシ−4−ジアゾジフ
ェニルエーテル、3,3´−ジメチル−4−ジアゾジフ
ェニルエーテル、4−ジアゾジフェニルスルフィド、4
´−メチル−2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニ
ルスルフィド等が挙げられる。
【0073】このうち、特に好ましい芳香族ジアゾ樹脂
としては、4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ、−4´
−エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキ
シジフェニルアミンが挙げられる。
【0074】また、本発明5で用いられる分子中にカル
ボキシル基及び/又はスルホン酸基を有し、前記式[I
V]の芳香族ジアゾ樹脂と縮合させるために使用される
前記一般式[V]で示される化合物の具体例としては、
例えば、以下のものが例示される。
【0075】2−ヒドロキシメチル安息香酸、3−ヒド
ロキシメチル安息香酸、4−ヒドロキシメチル安息香
酸、ジベンジルエーテル−4−カルボン酸、2,4−ビ
スヒドロキシメチル−安息香酸、3,5−ビスヒドロキ
シメチル−安息香酸、2,6−ビスヒドロキシメチル−
安息香酸、2,5−ビスヒドロキシメチル−安息香酸、
1,5−ビスアセトキシメチル−ナフタリン−2−カル
ボン酸、2,7−ビスアセトキシメチル−ナフタリン−
1−カルボン酸、1,4−ビスヒドロキシメチル−ナフ
タリン−2−カルボン酸、1,5−ビスヒドロキシメチ
ル−ナフタリン−2−カルボン酸、2−ヒドロキシメチ
ルナフタリン−1−カルボン酸、1−ヒドロキシメチル
ナフタリン−5−カルボン酸、1−ヒドロキシメチルナ
フタリン−4−カルボン酸、9,10−ビスヒドロキシ
メチルアントラセン−1−カルボン酸、9,10−ビス
メトキシメチルアントラセン−2−カルボン酸、9−ヒ
ドロキシメチルフェナントレン−1−カルボン酸、9−
ヒドロキシメチルフェナントレン−2−カルボン酸、
2,5−ビスメトキシメチルチオフェン−3−カルボン
酸、2−ヒドロキシメチルフラン−3−カルボン酸、
2,5−ビス(α−ヒドロキシベンジル)−安息香酸、
2−ヒドロキシメチル−4−メチル安息香酸、3−ヒド
ロキシメチル−5−メチル安息香酸、4−ヒドロキシメ
チル−2,5−ジメチル安息香酸、4−ヒドロキシメチ
ル−2−メチル−5−イソプロピル安息香酸、3,5−
ビスヒドロキシメチル−2,6−ジメチル安息香酸、
2,5−ビスヒドロキシメチル−3,6−ジメチル安息
香酸、3−ヒドロキシメチル−2,4,6−トリメチル
安息香酸、3,5−ビスヒドロキシメチル−2,4,6
−トリメチル安息香酸、2,4−ビスアセトキシメチル
−3,5−ジメチル安息香酸、4,4´−ビスアセトキ
シメチルジフェニルメタン−3−カルボン酸、4,4´
−ビスメトキシメチル−ジフェニルメタン−2−カルボ
ン酸、4,4´−ビスヒドロキシメチル−ジフェニル−
3−カルボン酸、1,5−ビスアセトキシメチル−2−
メチルナフタリン−4−カルボン酸、2−エチル−9,
10−ビス−メトキシメチルアントラセン−1−カルボ
ン酸、4,4´−ビスメトキシメチル−ベンゾフェノン
−2−カルボン酸、4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメ
チル安息香酸、6−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−
3,5−ビス−ヒドロキシメチル安息香酸、4−アセト
キシ−3,5−ビスアセトキシメチル−安息香酸、6−
クロル−3−ヒドロキシ−2,4−ビスヒドロキシメチ
ル安息香酸、6−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,4
−メトキシメチル安息香酸、6−ベンジル−3−アセト
キシ−2,4−ビスアセトキシメチル安息香酸、2,6
−ビスヒドロキシメチル−4−フェノキシ安息香酸、6
−メトキシカルボニル−3−ヒドロキシ−2,4−ビス
ヒドロキシメチル安息香酸、2−フルオロ−5−ヒドロ
キシ−3−メチル−4,6−ビスヒドロキシメチル安息
香酸、2,2´−ジヒドロキシベンジルエーテル−4−
カルボン酸、4´−ヒドロキシ−3´,5´−ビスヒド
ロキシメチルジフェニルエーテル−4−カルボン酸、
2,2´−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ビスヒドロ
キシメチルフェニル)プロピオン酸、4,5−ジヒドロ
キシ−2−ヒドロキシメチル安息香酸、4−ヒドロキシ
−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチル安息香酸、2,
2´−ジヒドロキシ−3,3´−ビスヒドロキシメチル
ジフェニルメタン−4−カルボン酸、1,3−ビス(3
−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパン−2−カルボ
ン酸、1,5−ビス(4−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)ペンタン−3−カルボン酸、3,5−ビスヒドロキ
シメチル−4−メトキシ安息香酸、2,6−ビスヒドロ
キシメチル−4−エトキシ安息香酸、2,4−ビスヒド
ロキシメチル−3−メトキシ−6−ベンジル安息香酸、
3,5−ビス−メトキシメチル−4−メトキシ安息香
酸、3,5−ビスアセトキシメチル−4−エトキシ安息
香酸、2−ヒドロキシメチル−4,5−ジメトキシ安息
香酸、2,2´−ジメトキシ−3,3´−ビス−ヒドロ
キシメチル−5,5´−ジメチルジフェニルメタン−4
−カルボン酸、3´,5´−ビスヒドロキシメチル−4
´−メトキシジフェニルエーテル−4−カルボン酸、4
´−メトキシメチルジフェニルエーテル−4−カルボン
酸、2´,6´−ビスヒドロキシメチルジフェニルエー
テル−3−カルボン酸、4,4´−ビスアセトキシメチ
ルジフェニルエーテル−2−カルボン酸、3,3´−ビ
スエトキシメチルジフェニルエーテル−4−カルボン
酸、2,2´,4´−トリスメトキシメチルジフェニル
エーテル−4−カルボン酸、3´,5´−ビスメトキシ
メチル−2,6−ジメチルジフェニルエーテル−4−カ
ルボン酸、4,4´−ビスフェノキシメチルジフェニル
メタン−3−カルボン酸、3,3´−ビスアセトキシメ
チルジフェニルアミン−4−カルボン酸、3´,5´−
ビスエトキシメチルジフェニルアミン−4−カルボン
酸、(3,5−ビスヒドロキシメチルフェニル)酢酸、
2,2´−ビス(4−メトキシメチルフェニル)酢酸、
4´−メトキシ−3´,5´−ビスメトキシメチルジフ
ェニルメタン−4−酢酸、3,3´−ビス(4−アセト
キシメチルフェニル)プロピオン酸、4−(2,6−ビ
スエトキシメチル−フェニル)ブタン酸、6−(4−ブ
トキシメチルフェニル)ヘキサン酸、3´,5´−ビス
ヒドロキシメチルジフェニルメタン−4−酢酸、2´,
6´−ビスメトキシメチルビフェニル−4−プロピオン
酸、4´−ヒドロキメチルジフェニルアミン−4−酢
酸、2´,6´−ビスアセトキシメチルジフェニルエー
テル−4−ブタン酸、2−ヒドロキシメチルベンゼン−
1,3−ジカルボン酸、2,6−ビスアセトキシメチル
ベンゼン−1,4−ジカルボン酸、2,7−ビスメトキ
シメチルナフタリン−1,5−ジカルボン酸、1−ヒド
ロキシメチルナフタリン−2,4−ジカルボン酸、9−
ヒドロキシメチルフェナントレン−1,2−ジカルボン
酸、2−ヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸、3−ヒ
ドロキシメチルベンゼンスルホン酸、4−ヒドロキシメ
チルベンゼンスルホン酸、ジベンジルエーテル−4−ス
ルホン酸、2,4−ビスヒドロキシメチルベンゼンスル
ホン酸、3,5−ビスヒドロキシメチルベンゼンスルホ
ン酸、2,6−ビスヒドロキシメチルベンゼンスルホン
酸、2,5−ビスメトキシメチルベンゼンスルホン酸、
1,5−ビスアセトキシメチルナフタリン−2−スルホ
ン酸、2,7−ビスエトキシメチルナフタリン−1−ス
ルホン酸、1,4−ビスヒドロキシメチルナフタリン−
2−スルホン酸、1,5−ビスヒドロキシメチルナフタ
リン−2−スルホン酸、2−ヒドロキシメチルナフタリ
ン−1−スルホン酸、1−ヒドロキシメチルナフタリン
−5−スルホン酸、1−ヒドロキシメチルナフタリン−
4−スルホン酸、9,10−ビスメトキシメチルアント
ラセン−1−スルホン酸、9,10−ビスメトキシメチ
ルアントラセン−2−スルホン酸、9−ヒドロキシメチ
ルフェナントレン−1−スルホン酸、9−ヒドロキシメ
チルフェナントレン−2−スルホン酸、2,5−ビスメ
トキシメチルチオフェン−3−スルホン酸、2−ヒドロ
キシメチルフラン−3−スルホン酸、2,5−ビス(α
−ヒドロキシベンジル)ベンゼンスルホン酸、2−ヒド
ロキシメチル−4−メチルベンゼンスルホン酸、3−ヒ
ドロキシメチル−5−メチルベンゼンスルホン酸、4−
ヒドロキシメチル−2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、4−ヒドロキシメチル−2−メチル−5−イソプロ
ピルベンゼンスルホン酸3,5−ビスヒドロキシメチル
−2,6−ジメチルベンゼンスルホン酸、2,5−ビス
ヒドロキシメチル−3,6−ジメチルベンゼンスルホン
酸、3−ヒドロキシメチル−2,4,6−トリメチルベ
ンゼンスルホン酸、3,5−ビスヒドロキシメチル−
2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸、2,4−
ビスアセトキシメチル−3,5−ジメチルベンゼンスル
ホン酸、4,4´−ビスアセトキシメチルジフェニルメ
タン−3−スルホン酸、4,4´−ビスメトキシメチル
ジフェニルメタン−2−スルホン酸、4,4´−ビスヒ
ドロキシメチル−ジフェニル−3−スルホン酸、1,5
−ビスアセトキシメチル−2−メチルナフタリン−4−
スルホン酸、2−エチル−9,10−ビスメトキシメチ
ルアニトラセン−1−スルホン酸、4,4´−ビスメト
キシメチルベンゾフェノン−2−スルホン酸、4−ヒド
ロキシ−3−ヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸、6
−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−3,5−ビスヒドロ
キシメチルベンゼンスルホン酸、4−アセトキシ−3,
5−ビス−アセトキシメチルベンゼンスルホン酸、6−
クロル−3−ヒドロキシ−2,4−ビスヒドロキシメチ
ルベンゼンスルホン酸、6−t−ブチル−3−ヒドロキ
シ−2,4−ビスメトキシメチルベンゼンスルホン酸、
6ベンジル−3−アセトキシ−2,4−ビスアセトキシ
メチルベンゼンスルホン酸、2,6−ビスヒドロキシメ
チル−4−フェノキシベンゼンスルホン酸、6−メトキ
シカルボニル−3−ヒドロキシ−2,4−ビスヒドロキ
シメチルベンゼンスルホン酸、2−フルオロ−5−ヒド
ロキシ−3−メチル−4,6−ビスヒドロキシメチルベ
ンゼンスルホン酸、2,2´−ジヒドロキシジベンジル
エーテル−4−スルホン酸、4´−ヒドロキシ−3´,
5´−ビスヒドロキシメチルジフェニルエーテル−4−
スルホン酸、2,2´−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ビスヒドロキシメチル−フェニル)プロパンスルホン
酸、4,5−ジヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルベン
ゼンスルホン酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−
ヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸、2,2´−ジヒ
ドロキシ−3,3´−ビスヒドロキシメチルジフェニル
メタン−4−スルホン酸、1,3−ビス(3−ヒドロキ
シメチルフェノキシ)−プロパン−2−スルホン酸、
1,5−ビス(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)−ペ
ンタン−3−スルホン酸、3,5−ビスヒドロキシメチ
ル−4−メトキシベンゼンスルホン酸、2,6−ビスヒ
ドロキシメチル−4−エトキシベンゼンスルホン酸、
2,4−ビスヒドロキシメチル−3−メトキシ−6−ベ
ンジルベンゼンスルホン酸、3,5−ビスヒドロキシメ
チル−4−メトキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキ
シメチル−4,5−ジメトキシベンゼンスルホン酸、
2,2´−ジメトキシ−3,3´−ビスヒドロキシメチ
ル−5,5´−ジメチルジフェニルメタン−4−スルホ
ン酸、3,5´−ビスヒドロキシメチル−4´−メトキ
シジフェニルエーテル−4−スルホン酸、4´−メトキ
シメチルジフェニルエーテル−4−スルホン酸、2´,
6´−ビスヒドロキシメチルジフェニルエーテル−3−
スルホン酸、4,4´−ビスアセトキシメチルジフェニ
ルエーテル−2−スルホン酸、3,3´−ビスエトキシ
メチルジフェニルエーテル−4−スルホン酸、2,2
´,4´−トリスメトキシメチルジフェニルエーテル−
4−スルホン酸、4,4´−ビスフェノキシメチルジフ
ェニルアミン−3−スルホン酸、3´,5´−ビスメト
キシメチル−2,6−ジメチルジフェニルアミン−4−
スルホン酸、3,3´−ビスアセトキシメチルジフェニ
ルアミン−4−スルホン酸、3´,5´−ビスエトキシ
メチルジフェニルアミン−4−スルホン酸、(3,5−
ビスヒドロキシメチル−フェニル)エタン−1−スルホ
ン酸、2,2´−ビス(4−メトキシメチルフェニル)
エタン−1−スルホン酸、4´−メトキシ−3´,5´
−ビスメトキシメチル−4−(2−スルホニルエチル)
ジフェニルメタン、3,3´−ビス(4−アセトキシメ
チルフェニル)プロパン−1−スルホン酸、4−(2,
6−ビスエトキシメチルフェニル)ブタン−1−スルホ
ン酸、6−(4−ブトキシメチルフェニル)ヘキサン−
1−スルホン酸、3´,5´−ビスヒドロキシメチル−
4−(2−スルホニルエチル)ジフェニルメタン、2
´,6´−ビスメトキシメチル−4−(3−スルホニル
プロピル)ビフェニル、4´−ヒドロキシメチル−4−
(2−スルホニルエチル)ジフェニルアミン、2´,6
´−ビス−アセトキシメチル−4−(4−スルホニルブ
チル)ジフェニルエーテル、2−ヒドロキシメチルベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、2,6−ビスアセトキシ
メチルベンゼン−1,4−ジスルホン酸、2,7−ビス
メトキシメチルナフタリン−1,5−ジスルホン酸、1
−ヒドロキシメチルナフタリン−2,4−ジスルホン
酸、9−ヒドロキシメチルフェナントレン−1,2−ジ
スルホン酸、3−メトキシメチル−4−スルホニル安息
香酸、2,6−ビスアセトキシメチル−4−スルホニル
安息香酸、2,7−ビスメトキシメチル−1−スルホニ
ルナフタリン−4−カルボン酸、1−ヒドロキシメチル
−2−スルホニルナフタリン−5−カルボン酸、9,1
0−ビスエトキシメチル−1−スルホニルフェナントレ
ン−2−カルボン酸、4,4´−ビスメトキシメチル−
3−スルホニルジフェニルメタン−3´−カルボン酸、
2−(3,5−ビスアセトキシメチルフェニル)−2−
(4−スルホニルフェニル)酢酸。
【0076】本発明5における芳香族ジアゾ化合物[I
V]と、分子中にカルボキシル基及び/又はスルホン酸
基を有する化合物[V]との縮合物は、公知の方法、例
えば、米国特許2,679,498号、特公昭49−4
5323号の各明細書に記載の方法に従い、硫酸、リン
酸、メタンスルホン酸や塩酸中で両者を反応させること
により得られる。その際、両者の仕込みモル比は、芳香
族ジアゾ化合物[IV]1モルに対し、化合物[V]が
0.1〜50モル、好ましくは0.1〜20モル、更に
好ましくは0.3〜3モルである。
【0077】上記の縮合により得られた本発明5の芳香
族ジアゾ樹脂は対アニオンとして、長鎖アルキル基を有
する芳香族スルホン酸のアニオンを含む。長鎖アルキル
基を有する芳香族スルホン酸以外のアニオンを含んでい
てもよいが、本発明の芳香族ジアゾ樹脂に含まれる対ア
ニオンのうちの50モル%以上、好ましくは80モル%
以上が長鎖アルキル基を有する芳香族スルホン酸のアニ
オンであることが望ましい。
【0078】上記長鎖アルキル基を有する芳香族スルホ
ン酸としては、炭素数4以上の長鎖又は分岐アルキル基
を有するベンゼンスルホン酸又はナフタレンスルホン酸
が好ましい。
【0079】更に好ましくは、炭素数8以上の長鎖又は
分岐アルキル基を有するベンゼンスルホン酸又はナフタ
レンスルホン酸である。
【0080】特に好ましいのは、炭素数8〜20の直鎖
又は分岐アルキル基を有するベンゼンスルホン酸又はナ
フタレンスルホン酸である。長鎖アルキル基は分岐アル
キル基よりも長鎖アルキル基の方が好ましい。これらの
長鎖アルキル基は芳香環に直接置換していてもよく、ま
た他の連結基を介して結合していてもよい。
【0081】具体例としては、例えば、オクチルベンゼ
ンスルホン酸、ジオクチルベンゼンスルホン酸、ノニル
ベンゼンスルホン酸、ジノニルベンゼンスルホン酸、デ
シルベンゼンスルホン酸、ウンデシルベンゼンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ビスドデシルベンゼ
ンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、ウンデ
シロキシベンゼンスルホン酸、ビスウンデシロキシベン
ゼンスルホン酸、ドデシロキシベンゼンスルホン酸、ビ
スドデシロキベンゼンスルホン酸、ドデシルトルエンス
ルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ペンタデ
シルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホ
ン酸、ヘプタデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシル
ベンゼンスルホン酸、ノナデシルベンゼンスルホン酸、
エイコサデシルベンゼンスルホン酸、オクチルナフタレ
ンスルホン酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸、ジノ
ニルナフタレンスルホン酸、デシルナフタレンスルホン
酸、ビスデシルナフタレンスルホン酸、ウンデシルナフ
タレンスルホン酸、ドデシルナフタレンスルホン酸、ト
リデシルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
【0082】これらの内で特に好ましいのは、ドデシル
ベンゼンスルホン酸及びジオクチルナフタレンスルホン
酸である。
【0083】本発明5の芳香族ジアゾ樹脂は、各単量体
のモル比及び縮合条件を種々変えることにより、その分
子量は任意の値として得ることができる。但し、本発明
の目的とする使途に有効に供するためには分子量が約4
00〜100,000のものが好ましく、特に好ましく
は約800〜8,000のものである。
【0084】本発明の芳香族ジアゾ樹脂は、通常1〜6
0重量%、好ましくは3〜30重量%含有される。
【0085】本発明5の芳香族ジアゾ樹脂と組み合わせ
て使用する有機溶剤可溶性の高分子化合物は、その高分
子構造中に芳香族性水酸基を有するモノマー単位を1モ
ル%以上含有させることにより、感光性組成物を露光し
た後、現像液で処理した時に未露光部の印刷汚れを改善
することができる。
【0086】高分子構造中に含まれる芳香族性水酸基を
有するモノマー単位は、通常1〜80モル%、好ましく
は5〜60モル%、特に好ましくは10〜40%であ
る。
【0087】本発明5の高分子化合物は、芳香族性水酸
基を有するモノマー単位の他に、カルボン酸を有するモ
ノマーと共重合させてもよいし、シアノ基及び/又はア
ルコール性水酸基を有するモノマーと共重合していても
よいし、更にアクリル酸エステル及び/又はメタクリル
酸エステルと共重合していてもよい。好ましくは、カル
ボン酸を有するモノマー、シアノ基及び/又はアルコー
ル性水酸基を有するモノマー、アクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルの内二つと共重合している
ことであり、更に好ましくはそれら全てを共重合成分と
していることである。
【0088】必須成分である芳香族性水酸基を有するモ
ノマーの例としては、N−(4−ヒドロキシフェニル)
アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタ
クリルアミド、N−(4−ヒドロキシナフチル)メタク
リルアミド、o−、m−、又はp−ヒドロキシスチレ
ン、o−、m−、又はp−ヒドロキシフェニルメタクリ
レート、及びo−、m−、又はp−ヒドロキシベンジル
アクリレート等が挙げられる。
【0089】また共重合成分として含まれることが好ま
しい、カルボン酸を有するモノマー、シアノ基及び
/又はアルコール性水酸基を有するモノマー、及びア
クリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの例
としては以下のものが挙げられる。
【0090】アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイ
ン酸。
【0091】アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシペンチルアクリレート、2−ヒドロキシペ
ンチルメタクリレート。
【0092】アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ア
ミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸−2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、グリシジルアクリレート、N,N−ジメチル
アミノエチルアクリレート、アクリル酸フェニル、アク
リル酸ベンジル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸−2−クロロエチル、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル。
【0093】更に上記に属しないモノマーを共重合成分
として有していてもよい。このようなモノマーとして
は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルメタ
クリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N
−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアク
リルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−
エチル−N−フェニルアクリルアミド、等のアクリルア
ミド又はメタクリルアミド類;エチルビニルエーテル、
2−クロルエチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビ
ニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類;ビニルアセテート、ビニ
ルクロルアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニ
ル等のビニルエステル類;スチレン、α−メチルスチレ
ン、メチルスチレン、クロルメチルスチレン等のスチレ
ン類;メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロ
ピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケ
トン類;エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等のオレフィン類;を好ましいものと
して挙げることができる。但し、芳香族性水酸基を有す
るモノマーと共重合し得るモノマーであれば、これに限
るものではない。
【0094】本発明5の高分子化合物は、一般に常用さ
れる重合開始剤の存在下で容易に得ることができ、分子
量は5,000〜500,000、好ましくは20,0
00〜100,000である。 これらの高分子化合物
は、単独で用いても混合して用いてもよい。本発明5に
用いられる高分子化合物は感光性組成物の固形分中に通
常40〜99重量%、好ましくは50〜95重量%含有
される。
【0095】次に本発明6に用いるジアゾ樹脂について
説明する。本発明6におけるリンの酸素酸基は、下記式
(4)〜(9)の何れかにより示される基である。
【0096】
【化20】 式(4)〜(9)中、Rは水素原子、Rは水素原
子、アルキル基又はアリール基を示し、Rは水素原
子、アルキル基又はアリール基を示す。好ましくは、R
は水素原子を示し、Rは水素原子又は炭素数12以
下のアルキル基を示す。また、特に好ましいリンの酸素
酸基としては、(4)又は(6)で示される基が挙げら
れる。なお、上記リンの酸素酸基は、上記ジアゾ樹脂中
において分子内塩を形成していてもよい。
【0097】本発明6のジアゾ樹脂にリンの酸素酸基を
導入する方法としては有機合成上可能なあらゆる方法を
用いることができるが、主な方法としては、例えば、以
下のような方法を挙げることができる。
【0098】リンの酸素酸基を有する芳香族ジアゾニ
ウム化合物とアルデヒド又はケトンもしくはそれらの活
性カルボニル化合物の等価体との縮合反応。
【0099】芳香族ジアゾニウム化合物とリンの酸素
酸基を有するアルデヒド又はケトンもしくはそれらの活
性カルボニル化合物の等価体との縮合反応。
【0100】芳香族ジアゾニウム化合物とリンの酸素
酸基を有する芳香族化合物とアルデヒド又はケトンもし
くはそれら活性カルボニル化合物の等価体との共縮合反
応。
【0101】以下、上記〜3の方法について詳述す
る。の方法は、リンの酸素酸基を有するジアゾニウム
化合物とアルデヒド又はケトンもしくはそれらの活性カ
ルボニル化合物の等価体との縮合反応によるものであ
り、リンの酸素酸基を有するジアゾニウム化合物の具体
例としては、好ましくは下記式(10)、(11)又は
(12)で示される化合物が挙げられる。
【0102】
【化21】 式(10)〜(12)中、Rはリンの酸素酸基又は少
なくとも1個のリンの酸素酸基を有する基を示し、R
は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基又はカルボキシエステル基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
示し、Xはアニオンを示し、そしてYは−NH−、−
O−、−S−を示し、nは1又は2を示す。なお、X
はジアゾニウム化合物に結合したリンの酸素酸基のアニ
オンであってもよい。
【0103】更に好ましくはRはリンの酸素酸基、リ
ンの酸素酸基を有する炭素数1〜16のアルキル基、リ
ンの酸素酸基を有する炭素数1〜16のアルコキシ基、
リンの酸素酸基を有する炭素数1〜16のアルキルアミ
ド基又はリンの酸素酸基を有する炭素数1〜16のアル
キルエステル基を示し、Rは水素原子を示し、R
水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4
のアルコキシ基を示し、Rは水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、
Yは−NH−を示し、nは1を示す。
【0104】上記式(10)〜(12)で示される化合
物としては、具体的には、例えば、4−ジアゾ−4´−
ジヒドロキシホスフィニルジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィニルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒ
ドロキシホスフィニルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3−ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシフィニルジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒド
ロキシホスフィニル−4´−メトキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニルオキ
シ−4´−メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3
−ジヒドロキシホスフィニル−4´−メトキシジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニル
オキシ−4´−メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2−ジヒドロキシホスフィニル−4´−エトキシジフ
ェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィ
ニルオキシ−4´−エトキシジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニル−4´−エトキ
シジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシ
ホスフィニルオキシ−4´−エトキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニル−4´
−エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒド
ロキシホスフィニルオキシ−4´−エトキシジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニル
−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´−
ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィニ
ル−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−
ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニ
ル−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−
ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィニ
ル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−
ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−エチルジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィ
ニル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
´−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−エチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフ
ィニル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3´−ジヒドロキシホスフィニル−4´−エチルジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホ
スフィニルエチル´ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4
´−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチル)ジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホス
フィニルメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
ジヒドロキシホスフィニルオキシメチルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスホニル
オキシエトキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´
−(2−ジヒドロキシホスホニルオキシエトキシ)ジフ
ェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(3−ジヒドロキシ
ホスホニルプロポキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−4´−(3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロポ
キシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(3−ジ
ヒドロキシホスフィニルプロピル)ジフェニルアミン、
4−ジアゾ−4´−(3−ジヒドロキシホスフィニルオ
キシプロピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5
−ビス(ジヒドロキシホスフィニルメチル)ジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(ジヒドロキシホ
スフィニルオキシメチル)ジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−2,5−ビス−(2−ジヒドロキシホスフィニルエ
チル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス
(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチル)ジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(3−ジヒド
ロキシホスフィニルプロピル)ジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2,5−ビス−(3−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシプロピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
−(3−ジヒドロキシホスフィニルプロピル)ジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−2−(3−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシプロピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−3−ジヒドロキシホスフィニルメチルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシオキシホスフィニル
メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−(2−ジヒ
ドロキシホスフィニルエチル)ジフェニルアミン、4−
ジアゾ−3−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエ
チル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス
(ジヒドロキシホスフィニルメトキシ)ジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2,5−ビス(ジヒドロキシホスフィ
ニルオキシメトキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2,5−ビス(3−ジヒドロキシホスフィニルプロポキ
シ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス(3
−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロポキシ)ジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−4´ジヒドロキシホスフィニ
ルジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキ
シホスフィニルオキシジフェニルエーテル、4−ジアゾ
−4´−ジヒドロキシホスフィニルジフェニルスルフィ
ド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルオキ
シジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−2−ジヒドロキ
シホスフィニルジフェニルエーテル、4−ジアゾ−2−
ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニルエーテル、
4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニルジフェニル
エーテル、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシオキシジフェ
ニルエーテル、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィ
ニルジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−3−ジヒドロ
キシホスフィニルオキシジフェニルスルフィド、4−ジ
アゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルメチルジフェニ
ルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィ
ニルオキシメチルジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4
´−(2−ジヒドロキシホスフィニルエチル)ジフェニ
ルエーテル、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホ
スフィニルオキシエチル)ジフェニルエーテル、4−ジ
アゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルメチルジフェニ
ルスルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシメチルジフェニルスルフィド、4−ジアゾ
−4´−(2−ジヒドロキシホスフィニルエチル)ジフ
ェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロ
キシホスフィニルオキシエチル)ジフェニルスルフィ
ド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルメト
キシジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジヒドロ
キシホスフィニルオキシメトキシジフェニルエーテル、
4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィニルエ
トキシ)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−
(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエトキシ)ジフ
ェニルスルフィド、4−ジアゾ−2−(2−ジヒドロキ
シホスフィニルエチル)ジフェニルエーテル、4−ジア
ゾ−2−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチ
ル)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−3−ジヒドロ
キシホスフィニルメチルジフェニルエーテル、4−ジア
ゾ−3−ジヒドロキシホスフィニルオキシメチルジフェ
ニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホス
フィノオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジ
ヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−ヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−4´−ヒドロキシホスフィニルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィノオキシジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフ
ィノジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシ
ホスフィノオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−
ジヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2´−ヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2´−ヒドロキシホスフィニルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィノオキシ
メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロ
キシホスフィノメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−ジヒドロキシホスフィノオキシメトキシジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィノ
メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(2−
ジヒドロキシホスフィノオキシエトキシ)ジフェニルア
ミン、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィ
ノエトキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒ
ドロキシホスフィノオキシメチルジフェニルアミン、4
−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィノメトキシジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2´−(2−ヒドロキシホス
フィノエチル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3´−
(2−ヒドロキシホスフィニルエトキシ)ジフェニルア
ミン等が挙げられる。
【0105】本発明6に用いられる方法のジアゾ樹脂
の合成法としては、例えば、リンの酸素酸基を有するジ
アゾニウム化合物とホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、iso
−ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトン、メ
チルエチルケトン又はアセトフェノンのようなリンの酸
素酸基を有していない活性カルボニル化合物又はそれら
のアセタールとをモル比で各々好ましくは1:100〜
1:0.2、更に好ましくは1:10〜1:0.5の割
合において酸性媒体中で縮合させる方法が挙げられる。
縮合反応を行う際には、生成するジアゾ樹脂のリンの酸
素酸基含有量を調整するために、リンの酸素酸基を有し
ていないジアゾニウム化合物及び/又は、リンの酸素酸
基、ジアゾニウム基を共に有しない芳香族化合物を併用
することができる。リンの酸素酸基を有していないジア
ゾニウム化合物としては、好ましくは4−ジアゾジフェ
ニルアミン骨格、4−ジアゾジフェニルエーテル骨格、
4−ジアゾジフェニルスルフィド骨格を有する芳香族ジ
アゾニウム化合物が挙げられる。
【0106】より具体的には、例えば、4−ジアゾジフ
ェニルアミン、4´−ヒドロキシ−4−ジアゾジフェニ
ルアミン、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−n−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−i−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−i−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プロ
ピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プロピ
ル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−ブチル−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒドロキシメチル
−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−ヒドロキシ
エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−γ−ヒド
ロキシプロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
メトキシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
エトキシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
β−メトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−β−エトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−カルボメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−カルボエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、
4−ジアゾ−3−メトキシ−ジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−2−メトキシジフェニルアミン、2´−メトキシ
−4−ジアゾジフェニルアミン、3−メチル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、3−エチル−4−ジアゾジフェニ
ルアミン、3´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−
ヘキシロキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−β−
ヒドロキシエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2
−メトキシ−5´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−メトキシ−6−メチルジフェニル
アミン、3,3´−ジメチル−4−ジアゾジフェニルア
ミン、3´−n−ブトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3,4´−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、2´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、
4−ジアゾジフェニルエーテル、4´−メトキシ−4−
ジアゾジフェニルエーテル、4´−メチル−4−ジアゾ
ジフェニルエーテル、3,4−ジメトキシ−4−ジアゾ
ジフェニルエーテル、4´−カルボキシ−4−ジアゾジ
フェニルエーテル、3,3´−ジメチル−4−ジアゾジ
フェニルエーテル、4−ジアゾジフェニルスルフィド、
4´−メチル−4−ジアゾジフェニルスルフィド、4´
−メチル−2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニル
スルフィド等が挙げられる。
【0107】前記のリンの酸素酸基、ジアゾニウム基を
共に有しない芳香族化合物としては、特公昭49−48
001号公報に記載されているような化合物が挙げられ
る。
【0108】また、前記活性カルボニル化合物又はそれ
らのアセタールは2種以上を混合して用いてもよく、ま
た、前記活性カルボニル化合物又はそれらのアセタール
の代わりに、特公昭49−45322号及び同49−4
5323号公報に記載されているようなメチロール誘導
体、又は特開昭58−187925号公報に記載されて
いるようなオレフィン性不飽和化合物を用いることもで
きる。
【0109】本発明6に用いるジアゾ樹脂をの方法に
より合成する際に使用する酸性媒体の具体例としては、
例えば、塩酸、リン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の
強酸が挙げられる。
【0110】これらの媒体は少なくとも30重量%、有
利には70〜100重量%の濃度で使用される。一般に
残りは水であるが、部分的に又は完全に有機溶剤、例え
ば、メタノール、酢酸、N−メチルピロリドン等からな
っていてもよい。良好な結果は例えば85〜93%−リ
ン酸、80〜98%−硫酸又は90%−メタンスルホン
酸又はこれらの酸の混合物によって達成される。縮合の
際の温度は、約0〜70℃、好ましくは約0〜50℃で
ある。
【0111】の方法は、芳香族ジアゾニウム化合物と
リンの酸素酸基を有するアルデヒド又はその等価体との
縮合反応によるものであり、合成法としては、例えば、
4−ジアゾジフェニルアミン骨格、4−ジアゾジフェニ
ルエーテル骨格又は4−ジアゾジフェニルスルフィド骨
格を有するジアゾ単量体とリンの酸素酸基を有するアル
デヒド又はそのアセタールとをモル比で各々好ましくは
1:10〜1:0.05、更に好ましくは1:3〜1:
0.3の割合において酸性媒体中で縮合させる方法が挙
げられる。縮合反応を行う際には、生成するジアゾ樹脂
のリンの酸素酸基含有量並びに分子量を調整するため
に、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、ブチルアルデヒド、iso−ブチルアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、アセトン、メチルエチルケト
ン又はアセトフェノンのようなリンの酸素酸基を有して
いない活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールを
縮合剤として併用したり、ジアゾニウム基を有しない芳
香族化合物を共縮合させたりすることができる。上記の
リンの酸素酸基を有していない活性カルボニル化合物と
しては、ホルムアルデヒドが最も好ましく、その仕込み
モル比はジアゾ単量体に対してモル比で好ましくは0〜
5、更に好ましくは0.1〜1である。なお、リンの酸
素酸基を有するアルデヒドとリンの酸素酸基を有してい
ない活性カルボニル化合物を併用する場合、先ず、ジア
ゾ単量体とリンの酸素酸基を有するアルデヒドとを酸性
媒体中で縮合させ、ついでより反応性の高い、例えば、
ホルムアルデヒドのようなリンの酸素酸基を有していな
い活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールを用い
て後縮合を行うと、より高分子量のジアゾ樹脂を得るこ
とができる。
【0112】また、前記のジアゾニウム基を有しない芳
香族化合物としては、例えば、特公昭49−48001
号公報に記載の化合物が挙げられる。
【0113】また、上記のリンの酸素酸基を有していな
い活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールの代わ
りに、特公昭49−45322号及び同49−4532
3号公報に記載されているようなメチロール誘導体、又
は特開昭58−187925号公報に記載されているよ
うなオレフィン性不飽和化合物を用いることもできる。
【0114】本発明6に用いるジアゾ単量体は、少なく
とも1つのジアゾニウム基で置換された芳香族環を有す
る化合物であり、好ましくは、下記式(13)で示され
る芳香族ジアゾ化合物が挙げられる。
【0115】
【化22】 式(13)中、R8は水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、カル
ボキシエステル基又はカルボキシル基を示し、好ましく
は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基もしくはヒドロキシル基を示す。
【0116】Rは水素原子、アルキル基又はアルコキ
シ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3のア
ルコキシ基を示す。
【0117】R10は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基を示し、好ましくは水素原子又は炭素数1〜3の
アルコキシ基を示す。
【0118】Xはアニオンを示し、好ましくはpKa
が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示す。
【0119】具体的には、ハロゲン化水素酸、例えば弗
化水素酸、塩化水素酸、塩化水素酸−塩化亜鉛コンプレ
ックス、臭化水素酸;硫酸;リン酸(5価のリン)、特
にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例えば、
リンタングステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又は芳
香族ホスホン酸或いはその半エステル、アルソン酸、ホ
スフィン酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカルボン
酸、アミドスルホン酸、セレン酸、弗硼化水素酸、ヘキ
サフルオロリン酸、過塩素酸、更に脂肪族及び芳香族ス
ルホン酸等のアニオンが挙げられる。Yは−NH−、−
O−、又は−S−を示し、好ましくは−NH−を示す。
【0120】上記式(13)で示される芳香族ジアゾ化
合物の具体例としては、例えば、4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−ヒドロキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n
−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i
−プロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i
−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エチル
−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プロピル−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プロピル−4
−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−ブチル−4−ジ
アゾジフェニルアミン、4´−ヒドロキシメチル−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−β−ヒドロキシエチル
−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−γ−ヒドロキシ
プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−メトキ
シメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エトキ
シメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−メ
トキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β
−エトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´
−カルボメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´
−カルボエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´
−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−3−メトキシ−ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
−メトキシジフェニルアミン、2´−メトキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、3−メチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、3−エチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3−
エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−ヘキシロ
キシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−β−ヒドロキ
シエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2−メトキ
シ−5´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4−
ジアゾ−3−メトキシ−6−メチルジフェニルアミン、
3,3´−ジメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3
´−n−ブトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3,
4´−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2´
−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジア
ゾジフェニルエーテル、4´−メトキシ−4−ジアゾジ
フェニルエーテル、4´−メチル−4−ジアゾジフェニ
ルエーテル、3,4−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニ
ルエーテル、4´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニル
エーテル、3,3´−ジメチル−4−ジアゾジフェニル
エーテル、4−ジアゾジフェニルスルフィド、4´−メ
チル−4−ジアゾジフェニルスルフィド、4´−メチル
−2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルスルフィ
ド等が挙げられる。
【0121】この内、特に好ましい芳香族ジアゾ化合物
としては、4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ
ジフェニルアミンが挙げられる。
【0122】上記リンの酸素酸基を有するアルデヒド又
はそのアセタールとしては、好ましくは下記式(14)
で示される構造を有するアルデヒド又はそれらのアセタ
ールが含まれる。
【0123】
【化23】 [式(14)中、R11は単結合又は置換基を有してい
てもよい2価の炭素数1〜14の有機基(例えば、脂肪
族炭化水素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基等)を
示す。R11に置換し得る基としては、例えばアルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ基、置換或いは無置換アミノ基、
カルボキシエステル基、アミド基又はカルボキシル基等
が含まれる。また、Rは鎖中に連結基として、エーテル
基、アミド基、エステル基、ウレタン基、ウレア基、カ
ーボネート基、アミノ基等を含んでいてもよい。Zは前
記式(4)〜(9)で示されるリンの酸素酸基を示
す。] 上記式(14)で示されるリンの酸素酸基を有するアル
デヒド又はそのアセタールの具体例としては、例えば、
2−オキソ−1−エチルリン酸、2−オキソ−1−エチ
ル亜リン酸、2−オキソ−1−エチルホスホン酸、2−
オキソ−1−エチル亜ホスホン酸、2−オキソ−1−エ
チルホスフィン酸、2−オキソ−1−エチル亜ホスフィ
ン酸、3−オキソ−1−プロピルリン酸、3−オキソ−
1−プロピル亜リン酸、3−オキソ−1−プロピルホス
ホン酸、3−オキソ−1−プロピル亜ホスホン酸、3−
オキソ−1−プロピルホスフィン酸、3−オキソ−1−
プロピル亜ホスフィン酸、4−オキソ−1−ブチルリン
酸、4−オキソ−1−ブチル亜リン酸、4−オキソ−1
−ブチルホスホン酸、4−オキソ−1−ブチル亜ホスホ
ン酸、4−オキソ−1−ブチルホスフィン酸、4−オキ
ソ1−ブチル亜ホスフィン酸、5−オキソ−1−ペンチ
ルリン酸、5−オキソ−1−ペンチル亜リン酸、5−オ
キソ−1−ペンチルホスホン酸、5−オキソ−1−ペン
チル亜ホスホン酸、5−オキソ−1−ペンチルホスフィ
ン酸、5−オキソ−1−ペンチルホスフィン酸、5−オ
キソ−1−ペンチル亜ホスフィン酸、6−オキソ−1−
ヘキシルリン酸、6−オキソ−1−ヘキシル亜リン酸、
6−オキソ−1−ヘキシルホスホン酸、6−オキソ−1
−ヘキシル亜ホスホン酸、6−オキソ−1−ヘキシルホ
スフィン酸、6−オキソ−1−ヘキシル亜ホスフィン
酸、2−ホルミルフェニルリン酸、2−ホルミルフェニ
ル亜リン酸、2−ホルミルフェニルホスホン酸、2−ホ
ルミルフェニル亜ホスホン酸、2−ホルミルフェニルホ
スフィン酸、2−ホルミルフェニル亜ホスフィン酸、3
−ホルミルフェニルリン酸、3−ホルミルフェニル亜リ
ン酸、3−ホルミルフェニルホスホン酸、3−ホルミル
フェニル亜ホスホン酸、3−ホルミルフェニルホスフィ
ン酸、3−ホルミルフェニル亜ホスフィン酸、4−ホル
ミルフェニルリン酸、4−ホルミルフェニル亜リン酸、
4−ホルミルフェニルホスホン酸、4−ホルミルフェニ
ル亜ホスホン酸、4−ホルミルフェニルホスフィン酸、
4−ホルミルフェニル亜ホスフィン酸、2,2−ジメチ
ル−3−オキソ−1−プロピルリン酸、2,2−ジメチ
ル−3−オキソ−1−プロピル亜リン酸、2,2−ジメ
チル−3−オキソ−1−プロピルホスホン酸、2,2−
ジメチル−3−オキソ−1−プロピル亜ホスホン酸、
2,2−ジメチル−3−オキソ−1−プロピルホスフィ
ン酸、2,2−ジメチル−3−オキソ−1−プロピル亜
ホスフィン酸、2,3−ジメチル−4−オキソ−1−ブ
チルリン酸、2,3−ジメチル−4−オキソ−1−ブチ
ルホスホン酸、2−メチル−6−オキソ−1−ヘキシル
リン酸、2−メチル−6−オキソ−1−ヘキシルホスホ
ン酸、2−ホルミル−4−メトキシフェニルリン酸、2
−ホルミル−4−メトキシフェニルホスホン酸、4−ア
ミノ−3−ホルミルフェニルリン酸、4−アミノ−3−
ホルミルフェニルホスホン酸、4−(2−オキソエチ
ル)フェニルリン酸、4−(2−オキソエチル)フェニ
ルホスホン酸、3−(3−オキソプロピル)フェニルリ
ン酸、3−(3−オキソプロピル)フェニルホスホン
酸、2,4−ビス−(ジヒドロキシホスフィニルオキ
シ)ベンズアルデヒド、2,4−ビス−(ジヒドロキシ
ホスフィニル)ベンズアルデヒド、2,6−ビス−(ジ
ヒドロキシホスフィニルオキシ)ベンズアルデヒド、
2,6−ビス−(ジヒドロキシホスフィニル)ベンズア
ルデヒド、2−ホルミル−1−ナフチルリン酸、2−ホ
ルミル−1−ナフチルホスホン酸、4−ホルミル−1−
ナフチルリン酸、4−ホルミル−1−ナフチルホスホン
酸、5−ホルミル−2−ナフチルリン酸、5−ホルミル
−2−ナフチルホスホン酸、1,4−ビス−(ジヒドロ
キシホスフィニルオキシ)−7−ナフチルアルデヒド、
1,4−ビス(ジヒドロキシホスフィニル)−7−ナフ
チルアルデヒド、5−アミノ−7−ホルミル−2−ナフ
チルリン酸、5−アミノ−7−ホルミル−2−ナフチル
ホスホン酸、5−ホルミル−2−フリルリン酸、5−ホ
ルミル−2−フリルホスホン酸、3−ホルミル−2−フ
リルリン酸、3−ホルミル−2−フリルホスホン酸、5
−ホルミル−3−フリルリン酸、5−ホルミル−3−フ
リルホスホン酸、1−オキソ−1−メチルリン酸、1−
オキソ−1−メチルホスホン酸、3−(4−ホルミルフ
ェノキシ)−1−プロピルリン酸、3−(4−ホルミル
フェノキシ)−1−プロピルホスホン酸、4−(4−ホ
ルミルフェノキシ)−1−ブチルリン酸、4−(4−ホ
ルミルフェノキシ)−1−ブチルホスホン酸、3−(3
−ホルミルフェノキシ)−1−ブチルリン酸、3−(3
−ホルミルフェノキシ)−1−ブチルホスホン酸、4−
ホルミル−2−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシ
エチル)安息香酸、4−ホルミル−3−(2−ジヒドロ
キシホスフィニルエチル)安息香酸、4−ホルミル−3
−(3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロピル)安
息香酸、4−ホルミル−2−(3−ジヒドロキシホスフ
ィニル)安息香酸、4−ホルミル−4−(4−ジヒドロ
キシホスフィニルオキシブチル)安息香酸、又はそれら
のアセタール等が挙げられる。
【0124】本発明6に用いるジアゾ樹脂を2の方法に
より合成する際に使用する酸性媒体の具体例としては、
例えば、塩酸、リン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の
強酸が挙げられる。
【0125】これらの媒体は少なくとも30重量%、有
利に70〜100重量%の濃度で使用される。一般に残
りは水であるが、部分的に又は完全に有機溶剤、例え
ば、メタノール、酢酸、N−メチルピロリドン等からな
っていてもよい。良好な結果は例えば85〜93%−リ
ン酸、80〜98%−硫酸又は90%−メタンスルホン
酸又はこれらの酸の混合物によって達成される。縮合の
際の温度は、約0〜70℃、好ましくは約0〜50℃で
ある。
【0126】の方法は芳香族ジアゾニウム化合物とリ
ンの酸素酸基を有する芳香族化合物とアルデヒドもしく
はケトン又はそれらの活性カルボニル化合物の等価体と
の共縮合反応によるものである。
【0127】そして上記の芳香族環としては、好ましく
はアリール基、例えば、フェニル基、ナフチル基を挙げ
ることができる。
【0128】また前記のリンの酸素酸基は芳香族環に直
接結合していてもよく、連結基を介して結合していても
よい。
【0129】本発明6において1つの芳香族環に結合す
るリンの酸素酸基の数としては1〜3が好ましく、ま
た、連結基としては例えば炭素数1乃至4のアルキレン
基を挙げることができる。
【0130】前記の芳香族化合物はアルデヒド類又はケ
トン類と縮合するためには、1つ以上のアリール基の芳
香族環上に少なくとも2つの非置換部位を有することが
必要である。
【0131】本発明6に用いられる分子中にリンの酸素
酸基を有する芳香族化合物の具体例としては、フェニル
リン酸、フェニル亜リン酸、フェニルホスホン酸、フェ
ニル亜ホスホン酸、フェニルホスフィン酸、フェニル亜
ホスフィン酸、4−ヒドロキシフェニルリン酸、4−ヒ
ドロキシフェニル亜リン酸、4−ヒドロキシフェニルホ
スホン酸、4−ヒドロキシフェニル亜ホスホン酸、4−
ヒドロキシフェニルホスフィン酸、4−ヒドロキシフェ
ニル亜ホスフィン酸、4−メチルフェニルリン酸、4−
メチルフェニル亜リン酸、4−メチルフェニルホスホン
酸、4−メチルフェニル亜ホスホン酸、4−メチルフェ
ニルホスフィン酸、4−メチルフェニル亜ホスフィン
酸、4−t−ブチルフェニルリン酸、4−t−ブチルフ
ェニル亜リン酸、4−t−ブチルフェニルホスホン酸、
4−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸、4−t−ブチル
フェニルホスフィン酸、4−t−ブチルフェニル亜ホス
フィン酸、4−アミノフェニルリン酸、4−アミノフェ
ニル亜リン酸、4−アミノフェニルホスホン酸、4−ア
ミノフェニル亜ホスホン酸、4−アミノフェニルホスフ
ィン酸、4−アミノフェニル亜ホスフィン酸、4−メト
キシフェニルリン酸、4−メトキシフェニル亜リン酸、
4−メトキシフェニルホスホン酸、4−メトキシフェニ
ル亜ホスホン酸、4−メトキシフェニルホスフィン酸、
4−メトキシフェニル亜ホスフィン酸、4−エトキシフ
ェニルリン酸、4−エトキシフェニル亜リン酸、4−エ
トキシフェニルホスホン酸、4−エトキシフェニル亜ホ
スホン酸、4−エトキシフェニルホスフィン酸、4−エ
トキシフェニル亜ホスフィン酸、4−エチルフェニルリ
ン酸、4−エチルフェニル亜リン酸、4−エチルフェニ
ルホスホン酸、4−エチルフェニル亜ホスホン酸、4−
エチルフェニルホスフィン酸、4−エチルフェニル亜ホ
スフィン酸、2−アミノフェニルリン酸、2−アミノフ
ェニル亜リン酸、2−アミノフェニルホスホン酸、2−
アミノフェニル亜ホスホン酸、2−アミノフェニルホス
フィン酸、2−アミノフェニル亜ホスフィン酸、2,4
−ジメチルフェニルリン酸、2,4−ジメチルフェニル
亜リン酸、2,4−ジメチルフェニルホスホン酸、2,
4−ジメチルフェニル亜ホスホン酸、2,4−ジメチル
フェニルホスフィン酸、2,4−ジメチルフェニル亜ホ
スフィン酸、2,6−ジアミノフェニルリン酸、2,6
−ジアミノフェニル亜リン酸、2,6−ジアミノフェニ
ルホスホン酸、2,6−ジアミノフェニル亜ホスホン
酸、2,6−ジアミノフェニルホスフィン酸、2,6−
ジアミノフェニル亜ホスフィン酸、2,5−ジヒドロキ
シフェニルリン酸、2,5−ジヒドロキシフェニル亜リ
ン酸、2,5−ジヒドロキシフェニルホスホン酸、2,
5−ジヒドロキシフェニル亜ホスホン酸、2,5−ジヒ
ドロキシフェニルホスフィン酸、2,5−ジヒドロキシ
フェニル亜ホスフィン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニルリン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニル
亜リン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニルホスホ
ン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニル亜ホスホン
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニルホスフィン
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニル亜ホスフィン
酸、メシチルリン酸、メシチル亜リン酸、メシチルホス
ホン酸、メシチル亜ホスホン酸、メシチルホスフィン
酸、メシチル亜ホスフィン酸、2,4−ジヒドロキシ−
6−メチルフェニルリン酸、2,4−ジヒドロキシ−6
−メチルフェニル亜リン酸、2,4−ジヒドロキシ−6
−メチルフェニルホスホン酸、2,4−ジヒドロキシ−
6−メチルフェニル亜ホスホン酸、2,4−ジヒドロキ
シ−6−メチルフェニルホスフィン酸、2,4−ジヒド
ロキシ−6−メチルフェニル亜ホスフィン酸、ベンジル
リン酸、ベンジル亜リン酸、ベンジルホスホン酸、ベン
ジル亜ホスホン酸、ベンジルホスフィン酸、ベンジル亜
ホスフィン酸、4−メトキシベンジルリン酸、4−メト
キシベンジル亜リン酸、4−メトキシベンジルホスホン
酸、4−メトキシベンジル亜ホスホン酸、4−メトキシ
ベンジルホスフィン酸、4−メトキシベンジル亜ホスフ
ィン酸、4−ヒドロキシベンジルリン酸、4−ヒドロキ
シベンジル亜リン酸、4−ヒドロキシベンジルホスホン
酸、4−ヒドロキシベンジル亜ホスホン酸、4−ヒドロ
キシベンジルホスフィン酸、4−ヒドロキシベンジル亜
ホスフィン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル
リン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル亜リン
酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニルホスホン
酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル亜ホスホン
酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニルホスフィン
酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル亜ホスフィ
ン酸、2−フェニルエチルリン酸、2−フェニルエチル
亜リン酸、2−フェニルエチルホスホン酸、2−フェニ
ルエチル亜ホスホン酸、2−フェニルエチルホスフィン
酸、2−フェニルエチル亜ホスフィン酸、1−ナフチル
リン酸、1−ナフチル亜リン酸、1−ナフチルホスホン
酸、1−ナフチル亜ホスホン酸、1−ナフチルホスフィ
ン酸、1−ナフチル亜ホスフィン酸、2−ナフチルリン
酸、2−ナフチル亜リン酸、2−ナフチルホスホン酸、
2−ナフチル亜ホスホン酸、2−ナフチルホスフィン
酸、2−ナフチル亜ホスフィン酸、2−アミノ−1−ナ
フチルリン酸、2−アミノ−1−ナフチル亜リン酸、2
−アミノ−1−ナフチルホスホン酸、2−アミノ−1−
ナフチル亜ホスホン酸、2−アミノ−1−ナフチルホス
フィン酸、2−アミノ−1−ナフチル亜ホスフィン酸、
4−アミノ−1−ナフチルリン酸、4−アミノ−1−ナ
チチル亜リン酸、4−アミノ−1−ナフチルホスホン
酸、4−アミノ−1−ナフチル亜ホスホン酸、4−アミ
ノ−1−ナフチルホスフィン酸、4−アミノ−1−ナフ
チル亜ホスフィン酸、5−アミノ−2−ナフチルリン
酸、5−アミノ−2−ナフチル亜リン酸、5−アミノ−
2−ナフチルホスホン酸、5−アミノ−2−ナフチル亜
ホスホン酸、5−アミノ−2−ナフチルホスフィン酸、
5−アミノ−2−ナフチル亜ホスフィン酸、4−アミノ
−3−ヒドロキシ−1−ナフチルリン酸、4−アミノ−
3−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン酸、4−アミノ
−5−ヒドロキシ−1−ナフチルリン酸、4−アミノ−
5−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン酸、7−アミノ
−3−ヒドロキシ−2−ナフチルリン酸、7−アミノ−
3−ヒドロキシ−2−ナフチルホスホン酸、5−ジメチ
ルアミノ−2−ナフチルリン酸、5−ジメチルアミノ−
2−ナフチルホスホン酸、5−ヒドロキシ−1−ナフチ
ルリン酸、5−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン酸、
5−メトキシ−2−ナフチルリン酸、5−メトキシ−2
−ナフチルホスホン酸、4−フェノキシフェニルリン
酸、4−フェノキシフェニルホスホン酸、4−(4−メ
トキシフェノキシ)フェニルリン酸、4−(4−メトキ
シフェノキシ)フェニルホスホン酸、4−ジフェニルア
ミノリン酸、4−ジフェニルアミノ亜リン酸、4−ジフ
ェニルアミノホスホン酸、4−ジフェニルアミノ亜ホス
ホン酸、4−ジフェニルアミノホスフィン酸、4−ジフ
ェニルアミノ亜ホスフィン酸、4´−メトキシ−4−ジ
フェニルアミノリン酸、4´−メトキシ−4−ジフェニ
ルアミノ亜リン酸、4´−メトキシ−4−ジフェニルア
ミノホスホン酸、2−フェノキシエチルリン酸、2−フ
ェノキシエチル亜リン酸、2−フェノキシエチルホスホ
ン酸、2−フェノキシエチル亜ホスホン酸、2−フェノ
キシエチルホスフィン酸、2−フェノキシエチル亜ホス
フィン酸、ベンジル(2−ジヒドロキシホスフィニルオ
キシ)アセテート、ベンジル(2−ジヒドロキシホスフ
ィニル)アセテート、4−メトキシベンジル−2−ジヒ
ドロキシホスフィニルオキシアセテート、4−メトキシ
ベンジル−2−ジヒドロキシホスフィニルアセテート、
3−ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸フェニル、
3−ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸フェニル、
3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロピオン酸(3
−メトキシフェニル)、4−ジヒドロキシホスフィニル
酪酸(3−メトキシフェニル)、4−ジヒドロキシホス
フィニルオキシ酪酸(4−ヒドロキシフェニル)、3−
ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸(4−ヒドロキ
シフェニル)、2,4,6−トリメチル−1,3−ベン
ゼン−ビス−リン酸、2,4,6−トリメチル−1,3
−ベンゼン−ビス−ホスホン酸、2,5−ジヒドロキシ
−1,4−ベンゼン−ビス−リン酸、2,5−ジヒドロ
キシ−1,4−ベンゼン−ビス−ホスホン酸、2,5−
ジヒドロキシ−1,3−ベンゼン−ビス−リン酸、2,
5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼン−ビス−ホスホン
酸、1,5−ナフタレン−ビス−リン酸、1,5−ナフ
タレン−ビス−ホスホン酸、2,6−ナフタレン−ビス
−リン酸、2,6−ナフタレン−ビス−ホスホン酸、7
−アミノ−1,3−ナフタレン−ビス−リン酸、7−ア
ミノ−1,3−ナフタレン−ビス−ホスホン酸、3−メ
トキシ−2,7−ナフタレン−ビス−リン酸、3−メト
キシ−2,7−ナフタレン−ビス−ホスホン酸等が挙げ
られる。
【0132】他方、の方法に使用される芳香族ジアゾ
化合物は、少なくとも1つのジアゾニウム基で置換され
た芳香族環を有する化合物であり、好ましくは、前記式
(13)で示される芳香族ジアゾ化合物が挙げられる。
【0133】本発明6におけるリンの酸素酸基を有する
芳香族化合物と芳香族ジアゾ化合物とを構成単位として
含む、活性カルボニル化合物との縮合型樹脂(以下、ジ
アゾ共縮合樹脂という)は、公知の方法、例えば、フォ
トグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリン
グ(Photo.Sci.,Eng.)第17巻、第3
3頁(1973)、米国特許2,063,631号、同
2,679,498号、特公昭49−48001号公報
に記載の方法に従い、硫酸やリン酸或いは塩酸中でジア
ゾニウム塩、リンの酸素酸基を有する芳香族化合物及び
アルデヒド類、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、i
so−ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド或いはケト
ン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、アセトフ
ェノンのような活性カルボニル化合物又はそれらのアセ
タールとを重縮合させることによって得られる。
【0134】また、これら分子中にリンの酸素酸基を有
する芳香族化合物、芳香族ジアゾ化合物及び活性カルボ
ニル化合物又はそれらのアセタールは相互に組み合わせ
自由であり、更に各々2種以上を混ぜて共縮合すること
も可能である。また更にリンの酸素酸基を有しない共縮
合可能な芳香族化合物を添加して共縮合させることもで
きる。ここで、共縮合可能な芳香族化合物としては、例
えば、特公昭49−48001号公報に記載の芳香族化
合物が挙げられる。
【0135】また、前記活性カルボニル化合物又はそれ
らのアセタールの代わりに、特公昭49−45322号
及び同49−45323号公報に記載されているような
メチロール誘導体、又は特開昭58−187925号公
報に記載されているようなオレフィン性不飽和化合物を
用いることもできる。
【0136】なお、これらの共縮合成分の仕込みモル比
を変えることによって、生成するジアゾ樹脂のリンの酸
素酸基含有量を調整することができる。
【0137】その際、リンの酸素酸基を有する芳香族化
合物と芳香族ジアゾ化合物の仕込みモル比は、0.1〜
1:10、好ましくは1:0.2〜1:5である。ま
た、この場合のリンの酸素酸基を有する芳香族化合物及
び芳香族ジアゾ化合物の合計と活性カルボニル化合物と
をモル比で通常1:0.6〜1.5、好ましくは1:
0.7〜1.2で仕込み、低温で短時間、例えば、1〜
20時間程度反応させることによりジアゾ共縮合樹脂が
得られる。
【0138】本発明6に用いるジアゾ樹脂をの方法に
より合成する際に使用する酸性媒体の具体例としては、
例えば、塩酸、リン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の
強酸が挙げられる。
【0139】これらの媒体は少なくとも30重量%、有
利には70〜100重量%の濃度で使用される。一般に
残りは水であるが、部分的に又は完全に有機溶剤、例え
ば、メタノール、酢酸、N−メチルピロリドン等からな
っていてもよい。良好な結果は例えば、85〜93%−
リン酸、80〜98%−硫酸又は90%−メタンスルホ
ン酸又はこれらの酸の混合物によって達成される。縮合
の際の温度は、約0〜70℃、好ましくは約0〜50℃
である。
【0140】以上、順を追って〜の合成方法につい
て詳述したが、本発明6のリンの酸素酸基を有するジア
ゾ樹脂の合成方法は、上記〜に限られるものではな
い。
【0141】本発明6に用いるジアゾ樹脂の分子量は、
重量平均で約500〜100,000の範囲が適当であ
り、好ましくは約1,000〜10,000の範囲であ
る。
【0142】本発明6に用いるジアゾ樹脂中のリンの酸
素酸基の含有量は、好ましくは0.1〜5ミリ当量/g
であり、更に好ましくは0.5〜3ミリ当量/gであ
る。
【0143】この際、リンの酸素酸基含有量が多過ぎる
と、ジアゾ樹脂の有機溶媒に対する溶解性が低くなり、
また、リンの酸素酸基含有量が少な過ぎると、印刷汚れ
が発生し易くなる。
【0144】なお、本発明6に用いるジアゾ樹脂中のリ
ンの酸素酸基の含有量が、ジアゾニウムカチオンに対し
て1当量未満の場合には、適当量の対アニオンを含有す
ることが必要となる。
【0145】本発明6において使用されるジアゾ樹脂の
対アニオンは、該ジアゾ樹脂と安定に塩を形成し、且つ
該樹脂を有機溶媒に可溶となす好ましくはpKa4以下
の無機又は有機酸のアニオンを含む。これらはデカン酸
及び安息香酸等の有機カルボン酸、フェニルリン酸等の
有機リン酸及びスルホン酸を含み、典型的な例として
は、ハロゲン化水素酸、例えば弗化水素酸、塩化水素
酸、塩化水素酸、臭化水素酸;硫酸、硝酸、リン酸(5
価のリン)、特にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ
多酸、例えば、リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、脂肪族又は芳香族ホスホン酸或いはその半エステ
ル、アルソン酸、ホスフィン酸、トリフルオロ酢酸等の
フルオロカルボン酸、アミドスルホン酸、セレン酸、弗
硼化水素酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩素酸、更に脂
肪族及び芳香族スルホン酸、例えば、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のフルオロアルカ
ンスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホ
コハク酸、ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファ
ースルホン酸、トリオキシ−3−プロパンスルホン酸、
ノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフ
ェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノキシ
−3−プロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−3−
プロパンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プロパ
ンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンスルホ
ン酸、ジノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンス
ルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,5−ジ
クロロベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、2,5
−ジメチルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベンゼン
スルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、2
−ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスル
ホン酸、3−ブロモベンゼンスホン酸、2−クロロ−5
−ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼンスルホン
酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4−
ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスル
ホン酸、ヘキシルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフ
タレンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン
酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタ
レンスルホン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、ナ
フタリン−1−スルホン酸、ナフタリン−2−スルホン
酸、1,8−ジニトロ−ナフタリン−3,6−ジスルホ
ン酸、4,4´−ジアジド−スチルベン−3,3´−ジ
スルホン酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4
−スルホン酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
5−スルホン酸、1,2−ナフトキノン−1−ジアジド
−4−スルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ジオ
クチルベンゼンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン
酸、ジノニルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスル
ホン酸、ウンデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸、ビス−ドデシルベンゼンスルホン酸、
トリデシルベンゼンスルホン酸、ウンデシロキシベンゼ
ンスルホン酸、ビス−ウンデシロキシベンゼンスルホン
酸、ドデシロキシベンゼンスルホン酸、ビス−ドデシロ
キシベンゼンスルホン酸、ドデシルトルエンスルホン
酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ペンタデシルベ
ンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、
ヘペタデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼ
ンスルホン酸、ノナデシルベンゼンスルホン酸、エイコ
サデシルベンゼンスルホン酸、オクチルナフタレンスル
ホン酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸、ノニルナフ
タレンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、デ
シルナフタレンスルホン酸、ビス−デシルナフタレンス
ルホン酸、ウンデシルナフタレンスルホン酸、ドデシル
ナフタレンスルホン酸、トリデシルナフタレンスルホン
酸等のアニオンもしくはこれらのアニオンの混合物が含
まれる。
【0146】これらのアニオンの中で特に好ましいもの
は、ヘキサフルオロリン酸、メタンスルホン酸、ジブチ
ルナフタレンスルホン酸、2−メトキシ−4−ヒドロキ
シ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸のア
ニオンである。
【0147】次に本発明7に用いるジアゾ樹脂について
説明する。本発明7において、ジアゾ樹脂の主幹骨格と
は、ジアゾ樹脂の対アニオン以外の全ての部分を示す。
【0148】本発明7におけるジアゾ樹脂中のアルカリ
可溶性基としては、好ましくは、芳香族水酸基、芳香族
チオール基、カルボン酸基、スルホン酸基、リンの酸素
酸基が挙げられるが、これに限られるものではない。こ
のようなアルカリ可溶性基は単独で用いてもよく、2種
以上混合して用いてもよい。
【0149】リンの酸素酸基としては、前述の本発明6
と同様に前記した式(4)〜(9)で示される基が挙げ
られ、中でも特に好ましいリンの酸素酸基は(4)又は
(6)である。
【0150】本発明7に用いるジアゾ樹脂の主幹骨格に
アルカリ可溶性及びフッ素原子を導入する方法として
は、有機合成上可能なあらゆる方法を用いることができ
るが、主な方法としては、例えば、以下のような方法を
挙げることができる。
【0151】芳香族ジアゾニウム化合物(A)[アル
カリ可溶性基及び/又はフッ素原子を含有するものとし
ないもの、即ち、下記(A−1)〜(A−4)の少なく
とも1種]とアルデヒド又はケトン或いはそれらカルボ
ニル活性化合物の等価体(B)[アルカリ可溶性基及び
/又はフッ素原子を含有するものとしないもの、即ち下
記(B−1)〜(B−4)の少なくとも1種との(共)
縮合反応。
【0152】芳香族ジアゾニウム化合物(A)[アル
カリ可溶性基及び/又はフッ素原子を含有するものとし
ないもの、即ち下記(A−1)〜(A−4)の少なくと
も1種]とジアゾニウム化合物を含有しない芳香族化合
物(C)[以下、単に「芳香族化合物(C)」とい
う。][アルカリ可溶性基及び/又はフッ素原子を含有
するものとしないもの、即ち下記(C−1)〜(C−
4)の少なくとも1種]とアルデヒド又はケトン或いは
それらカルボニル活性化合物の等価体[アルカリ可溶性
基及び/又はフッ素原子を含有するものとしないもの、
即ち下記(B−1)〜(B−4)の少なくとも1種]と
の共縮合反応。
【0153】このような方法に用いる化合物は以下のよ
うに分類される。 A:芳香族ジアゾニウム化合物 A−1:アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有し
ないもの。 A−2:アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を含有
しないもの。 A−3:アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子を含
有するもの。 A−4:アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有す
るもの。
【0154】B:アルデヒド又はケトンもしくはそれら
活性カルボニル化合物の等価体 B−1:アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有し
ないもの。 B−2:アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を含有
しないもの。 B−3:アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子を含
有するもの。 B−4:アルカリ可溶性基及ぶフッ素原子を共に含有す
るもの。
【0155】C:芳香族化合物 C−1:アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有し
ないもの。 C−2:アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を含有
しないもの。 C−3:アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子を含
有するもの。 C−4:アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有す
るもの。
【0156】以下、及びの方法について詳述する。
の方法は、芳香族ジアゾニウム化合物(A)とアルデ
ヒド又はケトン或いはそれらカルボニル活性化合物の等
価体(B)との(共)縮合反応によるものであり、ジア
ゾ樹脂の主幹骨格にアルカリ可溶性基及びフッ素原子を
導入できるように芳香族ジアゾニウム化合物[(A−
1)〜(A−4)の少なくとも1種]及びアルデヒド又
はケトン或いはそれらの活性カルボニル化合物の等価体
[(B−1)〜(B−4)の少なくとも1種]を組み合
わせなければならないが、アルカリ可溶性基及びフッ素
原子を導入できる限りにおいてこのような化合物は相互
に組み合わせ自由であり、更に各々2種以上を混合して
(共)縮合することも可能である。
【0157】具体的には、例えば以下のような方法が挙
げられる。 (−1)アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有
する芳香族ジアゾニウム化合物(A−4)とアルデヒド
又はケトンもしくはそれら活性化合物の等価体(B−
1)との縮合反応。
【0158】(−2)芳香族ジアゾニウム化合物(A
−1)とアルカリ可溶性基及ぶフッ素原子を共に含有す
るアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボニル
化合物の等価体(B−4)との縮合反応。
【0159】(−3)アルカリ可溶性基を含有する芳
香族ジアゾニウム化合物(A−2)とフッ素原子を含有
する芳香族ジアゾニウム化合物(A−3)とアルデヒド
又はケトンもしくはそれら活性カルボニル化合物の等価
体(B−1)との共縮合反応。
【0160】(−4)アルカリ可溶性基を含有する芳
香族ジアゾニウム化合物(A−2)とフッ素原子を含有
するアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボニ
ル化合物の等価体(B−3)との縮合反応。
【0161】(−5)フッ素原子を含有する芳香族ジ
アゾニウム化合物(A−3)とアルカリ可溶性基を含有
するアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボニ
ル化合物の等価体(B−2)との縮合反応。
【0162】(−6)芳香族ジアゾニウム化合物(A
−1)とアルカリ可溶性基を含有するアルデヒド又はケ
トンもしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B
−2)とフッ素原子を含有するアルデヒド又はケトンも
しくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B−3)
との縮合反応。
【0163】上記縮合反応において、芳香族ジアゾニウ
ム化合物[(A−1)〜(A−4)]及びアルデヒド又
はケトンもしくはそれら活性カルボニルの等価体[(B
−1)〜(B−4)]の各々小グループ内の化合物[例
えば(A−1)の化合物]は単独で用いてもよく2種以
上を混合して用いてもよい。具体的な合成方法として
は、例えば、芳香族ジアゾニウム化合物(A)とアルデ
ヒド又はケトン或いはそれらカルボニル活性化合物の等
価体(B)とをモル比で各々好ましくは1:0.1〜
0.1:1、より好ましくは1:0.2〜0.2:1、
最も好ましくは1:0.5〜0.5:1の割合において
酸性媒体中で縮合させる方法が挙げられる。低温で短時
間、例えば1〜20時間程度反応させることによりジア
ゾ樹脂を合成できる。
【0164】このような縮合反応を行う際には、生成す
るジアゾ樹脂のアルカリ可溶性基含有量及びフッ素原子
含有量を調整するために、芳香族ジアゾニウム化合物
(A−1)及びアルデヒド及びケトン或いはそれらカル
ボニル活性化合物の等価体(B−1)を自由に併用する
ことができる。
【0165】上記芳香族ジアゾニウム化合物(A)とし
ては、好ましくは4−ジアゾジフェニルアミン骨格、4
−ジアゾジフェニルエーテル骨格、4−ジアゾジフェニ
ルスルフィド骨格を有する芳香族ジアゾニウム化合物が
挙げられる。
【0166】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有しない芳香族ジアゾニウム化合物(A−1)として
は、具体的には、例えば、4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−ヒドロキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、
4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−
エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プ
ロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プ
ロポキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−メ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エチル−4
−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プロピル−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プロピル−4−ジ
アゾジフェニルアミン、4´−n−ブチル−4−ジアゾ
ジフェニルアミン、4´−ヒドロキシメチル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、4´−β−ヒドロキシエチル−4
−ジアゾジフェニルアミン、4´−γ−ヒドロキシプロ
ピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−メトキシメ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エトキシメ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−メトキ
シエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−エ
トキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カ
ルボメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カ
ルボエトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カ
ルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3−メトキシ−ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−メ
トキシジフェニルアミン、2´−メトキシ−4−ジアゾ
ジフェニルアミン、3−メチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、3−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3
´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エトキ
シ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−ヘキシロキシ−
4−ジアゾジフェニルアミン、3−β−ヒドロキシエト
キシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2−メトキシ−5
´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ
−3−メトキシ−6−メチルジフェニルアミン、3,3
´−ジメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3´−n
−ブトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3,4´−
ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、2´−カル
ボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾジフ
ェニルエーテル、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニ
ルエーテル、4´−メチル−4−ジアゾジフェニルエー
テル、3,4−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルエー
テル、4´−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルエーテ
ル、3,3´−ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテ
ル、4−ジアゾジフェニルスルフィド、4´−メチル−
4−ジアゾジフェニルスルフィド、4´−メチル−2,
5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルスルフィド等が
挙げられる。
【0167】アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を
含有しない芳香族ジアゾニウム化合物(A−2)として
は、具体的には、例えば4´−ジアゾジフェニルアミン
−4−スルホン酸、4−ジアゾジフェニルアミン−2−
スルホン酸、4−ジアゾジフェニルアミン−3−スルホ
ン酸、4´−ジアゾジフェニルアミン−2−スルホン
酸、4−メトキシ−4´−ジアゾジフェニルアミン−2
−スルホン酸、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニル
アミン−2−スルホン酸、4´−メトキシ−4−ジアゾ
ジフェニルアミン−3−スルホン酸、4−エトキシ−4
´−ジアゾジフェニルアミン−2−スルホン酸、4´−
エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン−2−スルホン
酸、4´−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン−3
−スルホン酸、4−メチル−4´−ジアゾジフェニルア
ミン−2−スルホン酸、4´−メチル−4−ジアゾジフ
ェニルアミン−2−スルホン酸、4´−メチル−4−ジ
アゾジフェニルアミン−3−スルホン酸、4−エチル−
4´−ジアゾジフェニルアミン−2−スルホン酸、4´
−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン−2−スルホン
酸、4´−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン−3−
スルホン酸、4−ジアゾ−4´−(2−スルホニルエチ
ル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−スルホニル
メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−スルホニ
ルメトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(2
−スルホニルエトキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−4´−(3−スルホニルプロポキシ)ジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−(3−スルホニルプロピル)ジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ジスルホニルメ
チルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(2−スルホニルエチル)ジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−2,5−ビス(3−スルホニルプロピル)ジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−2−(3−スルホニルプロピ
ル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−スルホニルメ
チルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−(2−スルホ
ニルエチル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−
ジスニホニルメトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3−スルホニルメトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2−(3−スルホニルプロポキシ)ジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(2−スルホニルエト
キシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(3−スルホニルプロポキシ)ジフェニルアミン、4´
−ジアゾジフェニルエーテル−4−スルホン酸、4´−
ジアゾジフェニルスルフィド−4−スルホン酸、4−ジ
アゾジフェニルエーテル−2−スルホン酸、4−ジアゾ
ジフェニルエーテル−3−スルホン酸、4−ジアゾジフ
ェニルスルフィド−2−スルホン酸、4−ジアゾジフェ
ニルスルフィド−3−スルホン酸、4−ジアゾ−4´−
スルホニルメチルジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4
´−(2−スルホニルエチル)ジフェニルエーテル、4
−ジアゾ−4´−スルホニルメチルジフェニルスルフィ
ド、4−ジアゾ−4´−(2−スルホニルエチル)ジフ
ェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−スルホニルメト
キシジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−(2−ス
ルホニルエトキシ)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ
−2−(2−スルホニルエチル)ジフェニルエーテル、
4−ジアゾ−3−スルホニルメチルジフェニルエーテ
ル、4−ジアゾ−2−(2−スルホニルエチル)ジフェ
ニルスルフィド、4−ジアゾ−3−スルホニルメチルジ
フェニルスルフィド、4´−ジアゾジフェニルアミン−
4−カルボン酸、4−ジアゾジフェニルアミン−2−カ
ルボン酸、4−ジアゾジフェニルアミン−3−カルボン
酸、4´−ジアゾジフェニルアミン−2−カルボン酸、
4−メトキシ−4´−ジアゾジフェニルアミン−2−カ
ルボン酸、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン−2−カルボン酸、4´−メトキシ−4−ジアゾジフ
ェニルアミン−3−カルボン酸、4−エトキシ−4´−
ジアゾジフェニルアミン−2−カルボン酸、4´−エト
キシ−4−ジアゾジフェニルアミン−2−カルボン酸、
4´−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン−3−カ
ルボン酸、4−メチル−4´−ジアゾジフェニルアミン
−2−カルボン酸、4´−メチル−4−ジアゾジフェニ
ルアミン−2−カルボン酸、4´−メチル−4−ジアゾ
ジフェニルアミン−3−カルボン酸、4−エチル−4´
−ジアゾジフェニルアミン−2−カルボン酸、4´−エ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン−2−カルボン酸、
4´−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン−3−カル
ボン酸、4−ジアゾ−4´−ヒドロキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ヒドロキシジフェニルアミン、4
−ジアゾ−4´−メルカプトジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−3−メルカプトジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−ジヒドロキシホスフィニルジフェニルアミン、4
−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルオキシジフ
ェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィ
ニルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシ
ホスフィニルオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3
−ジヒドロキシホスフィニルジフェニルアミン、4−ジ
アゾ−3−ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニル
ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホ
スフィニルオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´
−ジヒドロキシホスフィニル−4´−メトキシジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシ−4´−メトキシジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−3−ジヒドロキシホスフィニル−4´−メトキシジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシ−4´−メトキシジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフィニル−4´−エトキ
シジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホ
スフィニルオキシ−4´−エトキシジフェニルアミン、
4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィニル−4´−
エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒド
ロキシホスフィニルオキシ−4´−エトキシジフェニル
アミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニル−
4´−エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジ
ヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−エトキシジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホスフィ
ニル−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
´−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフ
ィニル−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフ
ィニル−4´−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−メチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシホスフ
ィニル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−エチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2´−ジヒドロキシホス
フィニル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2´−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−エチ
ルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホ
スフィニル−4´−エチルジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−3´−ジヒドロキシホスフィニル−4´−エチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキ
シホスフィニルエチル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−4´−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチ
ル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキ
シホスフィニルメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−ジヒドロキシホスフィニルオキシメチルジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシエトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´
−ジヒドロキシホスフィニルエトキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−(3−ジヒドロキシホスホニル
プロポキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
(3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロポキシ)ジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(3−ジヒドロキ
シホスフィニルプロピル)ジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−4´−(3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロ
ピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(ジヒドロキシホスフィニルメチル)ジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシメチル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2,5−ビス−(2−ジヒドロキシホスフィニルエチ
ル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチル)ジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(3−ジヒド
ロキシホスフィニルプロピル)ジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2,5−ビス−(3−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシプロピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2
−(3−ジヒドロキシホスフィニルプロピル)ジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−2−(3−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシプロピル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−3−ジヒドロキシホスフィニルメチルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシオキシホスフィニル
メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−(2−ジヒ
ドロキシホスフィニルエチル)ジフェニルアミン、4−
ジアゾ−3−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエ
チル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(ジヒドロキシホスフィニルメトキシ)ジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2,5−ビス−(ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシメトキシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2,5−ビス(3−ジヒドロキシホスフィニルプロポ
キシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5−ビス−
(3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロポキシ)ジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホス
フィニルジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジヒ
ドロキシホスフィニルオキシジフェニルエーテル、4−
ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルジフェニルス
ルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニ
ルオキシジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−2−ジヒ
ドロキシホスフィニルジフェニルエーテル、4−ジアゾ
−2−ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニルエー
テル、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィニルジフ
ェニルエーテル、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシオキシ
ジフェニルエーテル、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホ
スフィニルジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−3−ジ
ヒドロキシホスフィニルオキシジフェニルスルフィド、
4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルメチルジ
フェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホ
スフィニルオキシメチルジフェニルエーテル、4−ジア
ゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィニルエチル)ジ
フェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロ
キシホスフィニルオキシエチル)ジフェニルエーテル、
4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニルメチルジ
フェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシ
ホスフィニルオキシメチルジフェニルスルフィド、4−
ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィニルエチ
ル)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−(2−
ジヒドロキシホスフィニルオキシエチル)ジフェニルス
ルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィニ
ルメトキシジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4´−ジ
ヒドロキシホスフィニルオキシメトキシジフェニルエー
テル、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィ
ニルエトキシ)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−4
´−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエトキシ)
ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−2−(2−ジヒド
ロキシホスフィニルエチル)ジフェニルエーテル、4−
ジアゾ−2−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエ
チル)ジフェニルスルフィド、4−ジアゾ−3−ジヒド
ロキシホスフィニルメチルジフェニルエーテル、4−ジ
アゾ−3−ジヒドロキシホスフィニルオキシメチルジフ
ェニルスルフィド、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホ
スフィノオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
ジヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−ジアゾ
−4´−ヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−
ジアゾ−4´−ヒドロキシホスフィニルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキシホスフィノオキシジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキショスフ
ィノジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒドロキシ
ホスフィノオキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−
ジヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2´−ヒドロキシホスフィノジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2´−ヒドロキシホスフィニルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィノオキシ
メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロ
キシホスフィノメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−ジヒドロキシホスフィノオキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−ジヒドロキシホスフィノメトキ
シジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−(2−ジヒド
ロキシホスフィノオキシエトキシ)ジフェニルアミン、
4−ジアゾ−4´−(2−ジヒドロキシホスフィノエト
キシ)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロキ
シホスフィノオキシメチルジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−2−ジヒドロキシホスフィノメトキシジフェニルア
ミン、4−ジアゾ−2´−(2−ヒドロキシホスフィノ
エチル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3´−(2−
ヒドロキシホスフィニルエトキシ)ジフェニルアミン等
が挙げられる。
【0168】アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子
を含有する芳香族ジアゾニウム化合物(A−3)として
は、具体的には、例えば、4−ジアゾ−3−フルオロジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2−フルオロジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2´−フルオロジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3´−フルオロジフェニルアミン、4
−ジアゾ−4´−フルオロジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−3,5−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2,5−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2,6−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−3
´,5´−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−
3´,4´−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2,4´−ジフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ
−3,5,4´−トリフルオロジフェニルアミン、4−
ジアゾ−2,3,5,6−テトラフルオロジフェニルア
ミン、4−ジアゾ−2,6,3´,5´−テトラフルオ
ロジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,3,5,6,3
´,5´−ヘキサフルオロジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−4´−トリフルオロメチルジフェニルアミン、4−
ジアゾ−4´−トリフルオロメトキシジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−3´−トリフルオロメチルジフェニル
アミン、4−ジアゾ−2´−トリフルオロメトキシジフ
ェニルアミン、4−ジアゾ−2−トリフルオロメチルジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−3−トリフルオロメトキ
シジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ペンタフルオ
ロエチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ペンタ
フルオロエトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−
ペンタフルオロエチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
2´−ペンタフルオロエトキシジフェニルアミン、4−
ジアゾ−4´−ヘプタフルオロプロピルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4´−ノナフルオロブチルジフェニル
アミン、4−ジアゾ−4´−パーフルオロペンチルジフ
ェニルアミン、4−ジアゾ−4´−パーフルオロヘキシ
ルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−パーフルオロ
ヘプチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−パーフ
ルオロオクチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
パーフルオロドデシルジフェニルアミン、4−ジアゾ−
4´−パーフルオロオクチルオキシジフェニルアミン、
4−ジアゾ−3−パーフルオロドデシルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−2,4´−ビス(パーフルオロオクチ
ル)ジフェニルアミン、4−ジアゾ−3,4´−ビス
(パーフルオロドデシル)ジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−2−フルオロジフェニルエーテル、4−ジアゾ−4
´−フルオロジフェニルエーテル、4−ジアゾ−3−フ
ルオロジフェニルエーテル、4−ジアゾ−2,3,5,
6−テトラフルオロジフェニルエーテル、4−ジアゾ−
4´−トリフルオロメチルジフェニルエーテル、4−ジ
アゾ−3トリフルオロメトキシジフェニルエーテル、4
−ジアゾ−2´−フルオロジフェニルスルフィド、4−
ジアゾ−3−フルオロジフェニルスルフィド、4−ジア
ゾ−4´−フルオロジフェニルスルフィド、4−ジアゾ
−4´−トリフルオロメトキシジフェニルスルフィド、
4−ジアゾ−2−トリフルオロメチルジフェニルスルフ
ィド等が挙げられる。
【0169】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有する芳香族ジアゾニウム化合物(A−4)としては、
具体的には、例えば、4´−カルボキシ−4−ジアゾ−
2,3,5,6−テトラフルオロジフェニルアミン、4
−ジアゾ−2´,3´,5´,6´−テトラフルオロジ
フェニルアミン−4−スルホン酸、4−ジアゾ−2,
3,5,6−テトラフルオロ−4´−ヒドロキシジフェ
ニルアミン、4−ジアゾ−2,3,5,6−テトラフル
オロ−4´−メルカプトジフェニルアミン、4−ジアゾ
−4´−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−2,3,
5,6−ジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ジヒド
ロキシホスフィニル−2,3,5,6ジフェニルアミ
ン、3−カルボキシ−4−ジアゾ−2,5,6−トリフ
ルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−2,5,6−6
トリフルオロジフェニルアミン−3−スルホン酸、4−
ジアゾ−2,5,6−トリフルオロ−3−ヒドロキシジ
フェニルアミン、4−ジアゾ−2,5,6−トリフルオ
ロ−3−メルカプトジフェニルアミン、4−ジアゾ−3
−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−2,5,6−トリ
フルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−ジヒドロ
キシホスフィニル−2,5,6−トリフルオロジフェニ
ルアミン、2−カルボキシ−4−ジアゾ−4´−トリフ
ルオロメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−ト
リフルオロメチルジフェニルアミン−2−スルホン酸、
4−ジアゾ−3−ヒドロキシ−4´−トリフルオロメチ
ルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−メルカプト−4
´−トリフルオロメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ
−2−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4´−トリフ
ルオロメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−ジヒ
ドロキシホスフィニル−4´−トリフルオロメチルジフ
ェニルアミン、4´−カルボキシメチル−4−ジアゾ−
2,3,5,6−テトラフルオロジフェニルアミン、4
−ジアゾ−2,3,5,6−テトラフルオロ−4´−ス
ルホニルメチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4´−
ジヒドロキシホスフィニルオキシメチル−2,3,5,
6−テトラフルオロジフェニルアミン、4−ジアゾ−4
´−ジヒドロキシホスフィニルメチル−2,3,5,6
−テトラフルオロジフェニルアミン等が挙げられる。
【0170】上記アルデヒド又はケトン或いはそれらの
活性カルボニル化合物の等価体(B)としては以下のよ
うな化合物が挙げられる。
【0171】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有しないアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カル
ボニル化合物の等価体(B−1)としては、具体的に
は、例えば、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアル
デヒド、iso−ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド
或いはケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ンアセトフェノンのような活性カルボニル化合物又はそ
れらのアセタール、ケタールを挙げることができる。
【0172】アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を
有しないアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カル
ボニル化合物の等価体(B−2)としては、具体的に
は、例えば、グリオキシル酸、マロンアルデヒド酸、ス
クシンアルデヒド酸、2−メチルスクシンアルデヒド
酸、2−メトキシスクシンアルデヒド酸、2−ヒドロキ
シスクシンアルデヒド酸、2−クロロスクシンアルデヒ
ド酸、2−アミノスクシンアルデヒド酸、グルタルアル
デヒド酸、2−メチルグルタルアルデヒド酸、2−メト
キシグルタルアルデヒド酸、2−ヒドロキシグルタルア
ルデヒド酸、2−クロログルタルアルデヒド酸、ピメリ
ンアルデヒド酸、スベリンアルデヒド酸、アゼラインア
ルデヒド酸、セバシンアルデヒド酸、2−ホルミルメチ
ルコハク酸、2−ホルミルエチルコハク酸、ホルミルメ
チルマロン酸、ホルミルエチルマロン酸、N−(2−ホ
ルミル−2−ヒドロキシエチル)グリシン、N−(2−
ホルミル−2−ヒドロキシビニル)グリシン、4,6−
ジオキソ−ヘキサン酸、6−オキソ−2,4−ヘキサジ
エン酸、3−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸、4−
ホルミルフェニル酢酸、マレアアルデヒド酸、フマルア
ルデヒド酸、ジブロモマレアルデヒド酸、グルクロン
酸、ガラクトロン酸、マンヌロン酸、イドロン酸、グル
ロン酸、フタルアルデヒド酸、3,4−ジメトキシフタ
ルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、テレフタル
アルデヒド酸、3−ホルミル−4−メトキシ安息香酸、
4−ホルミルフタル酸、5−ホルミルイソフタル酸、4
−ホルミルメチルフタル酸、4−ホルミルエチルフタル
酸、4−ホルミルエトキシフタル酸、5−ホルミルエト
キシイソフタル酸、4−カルボキシメチルフタル酸、3
−ホルミル−1−ナフトエ酸、6−ホルミル−1−ナフ
トエ酸、又は、それらのアセタール等、2−オキソ−1
−エタンスルホン酸、3−オキソ−1−プロパンスルホ
ン酸、4−オキソ−1−ブタンスルホン酸、5−オキソ
−1−ペンタンスルホン酸、6−オキソ−1−ヘキサン
スルホン酸、2−ホルミルベンゼンスルホン酸、3−ホ
ルミルベンゼンスルホン酸、4−ホルミルベンゼンスル
ホン酸、2,2−ジメチル−3−オキソ−1−プロパン
スルホン酸、2,3−ジメチル−4−オキソ−1−ブタ
ンスルホン酸、2−メチル−6−オキソ−1−ヘキサン
スルホン酸、2−ホルミル−4−メトキシベンゼンスル
ホン酸、4−アミノ−3−ホルミルベンゼンスルホン
酸、4−(2−オキソエチル)ベンゼンスルホン酸、3
−(3−オキソプロピル)ベンゼンスルホン酸、4−ホ
ルミル−1、3−ベンゼンスルホン酸、2−ホルミル−
1,3−ベンゼンスルホン酸、2−ホルミル−1−ナフ
タレンスルホン酸、4−ホルミル−1−ナフタレンスル
ホン酸、5−ホルミル−2−ナフタレンスルホン酸、7
−ホルミル−1,4−ナフタレンジスルホン酸、5−ア
ミノ−7−ホルミル−2−ナフタレンスルホン酸、5−
ホルミル−2−フランスルホン酸、3−ホルミル−2−
フランスルホン酸、5−ホルミル−3−フランスルホン
酸、1−オキソ−1−メタンスルホン酸、4−ホルミル
フェノキシ−3−プロパンスルホン酸、4−ホルミルフ
ェノキシ−4−ブタンスルホン酸、3−ホルミルフェノ
キシ−3−ブタンスルホン酸、p−ホルミル−N−(2
−スルホニルエチル)ベンズアミド、m−ホルミル−N
−(3−スルホニルプロピル)ベンズアミド、p−ホル
ミル安息香酸−2−スルホニルエチル、p−ホルミル安
息香酸−3−スルホニルプロピル、m−ホルミル安息香
酸−4−スルホニルブチル、p−スルホニル安息香酸−
2−ホルミルエチル、p−スルホニル安息香酸−3−ホ
ルミルプロピル、3−ホルミルプロピオン酸−m−スル
ホニルフェニル、N−(2−スルホニルエチル)−3−
ホルミルプロピオンアミド、3−ホルミルプロピオン酸
−2−スルホニルエチル、N−(3−スルホニルフェニ
ル)グリオキシル酸アミド、N−(2−スルホニルエチ
ル)グリオキシル酸アミド、グリオキシル酸−2−スル
ホニルエチル、又はそれらのアセタール等、2−オキソ
−1−エチルリン酸、2−オキソ−1−エチル亜リン
酸、2−オキソ−1−エチルホスホン酸、2−オキソ−
1−エチル亜ホスホン酸、2−オキソ−1−エチルホス
フィン酸、2−オキソ−1−エチル亜ホスフィン酸、3
−オキソ−1−プロピルリン酸、3−オキソ−1−プロ
ピル亜リン酸、3−オキソ−1−プロピルホスホン酸、
3−オキソ−1−プロピル亜ホスホン酸、3−オキソ−
1−プロピルホスフィン酸、3−オキソ−1−プロピル
亜ホスフィン酸、4−オキソ−1−ブチルリン酸、4−
オキソ−1−ブチル亜リン酸、4−オキソ−1−ブチル
ホスホン酸、4−オキソ−1−ブチル亜ホスホン酸、4
−オキソ−1−ブチルホスフィン酸、4−オキソ1−ブ
チル亜ホスフィン酸、5−オキソ−1−ペンチルリン
酸、5−オキソ−1−ペンチル亜リン酸、5−オキソ−
1−ペンチルホスホン酸、5−オキソ−1−ペンチル亜
ホスホン酸、5−オキソ−1−ペンチルホスフィン酸、
5−オキソ−1−ペンチルホスフィン酸、5−オキソ−
1−ペンチル亜ホスフィン酸、6−オキソ−1−ヘキシ
ルリン酸、6−オキソ−1−ヘキシル亜リン酸、6−オ
キソ−1−ヘキシルホスホン酸、6−オキソ−1−ヘキ
シル亜ホスホン酸、6−オキソ−1−ヘキシルホスフィ
ン酸、6−オキソ−1−ヘキシル亜ホスフィン酸、2−
ホルミルフェニルリン酸、2−ホルミルフェニル亜リン
酸、2−ホルミルフェニルホスホン酸、2−ホルミルフ
ェニル亜ホスホン酸、2−ホルミルフェニルホスフィン
酸、2−ホルミルフェニル亜ホスフィン酸、3−ホルミ
ルフェニルリン酸、3−ホルミルフェニル亜リン酸、3
−ホルミルフェニルホスホン酸、3−ホルミルフェニル
亜ホスホン酸、3−ホルミルフェニルホスフィン酸、3
−ホルミルフェニル亜ホスフィン酸、4−ホルミルフェ
ニルリン酸、4−ホルミルフェニル亜リン酸、4−ホル
ミルフェニルホスホン酸、4−ホルミルフェニル亜ホス
ホン酸、4−ホルミルフェニルホスフィン酸、4−ホル
ミルフェニル亜ホスフィン酸、2,2−ジメチル−3−
オキソ−1−プロピルリン酸、2,2−ジメチル−3−
オキソ−1−プロピル亜リン酸、2,2−ジメチル−3
−オキソ−1−プロピルホスホン酸、2,2−ジメチル
−3−オキソ−1−プロピル亜ホスホン酸、2,2−ジ
メチル−3−オキソ−1−プロピルホスフィン酸、2,
2−ジメチル−3−オキソ−1−プロピル亜ホスフィン
酸、2,3−ジメチル−4−オキソ−1−ブチルリン
酸、2,3−ジメチル−4−オキソ−1−ブチルホスホ
ン酸、2−メチル−6−オキソ−1−ヘキシルリン酸、
2−メチル−6−オキソ−1−ヘキシルホスホン酸、2
−ホルミル−4−メトキシフェニルリン酸、2−ホルミ
ル−4−メトキシフェニルホスホン酸、4−アミノ−3
−ホルミルフェニルリン酸、4−アミノ−3−ホルミル
フェニルホスホン酸、4−(2−オキソエチル)フェニ
ルリン酸、4−(2−オキソエチル)フェニルホスホン
酸、3−(3−オキソプロピル)フェニルリン酸、3−
(3−オキソプロピル)フェニルホスホン酸、2,4−
ビス−(ジヒドロキシホスフィニルオキシ)ベンズアル
デヒド、2,4−ビス−(ジヒドロキシホスフィニル)
ベンズアルデヒド、2,6−ビス−(ジヒドロキシホス
フィニルオキシ)ベンズアルデヒド、2,6−ビス−
(ジヒドロキシホスフィニル)ベンズアルデヒド、2−
ホルミル−1−ナフチルリン酸、2−ホルミル−1−ナ
フチルホスホン酸、4−ホルミル−1−ナフチルリン
酸、4−ホルミル−1−ナフチルホスホン酸、5−ホル
ミル−2−ナフチルリン酸、5−ホルミル−2−ナフチ
ルホスホン酸、1,4−ビス−(ジヒドロキシホスフィ
ニルオキシ)−7−ナフチルアルデヒド、1,4−ビス
(ジヒドロキシホスフィニル)−7−ナフチルアルデヒ
ド、5−アミノ−7−ホルミル−2−ナフチルリン酸、
5−アミノ−7−ホルミル−2−ナフチルホスホン酸、
5−ホルミル−2−フリルリン酸、5−ホルミル−2−
フリルホスホン酸、3−ホルミル−2−フリルリン酸、
3−ホルミル−2−フリルホスホン酸、5−ホルミル−
3−フリルリン酸、5−ホルミル−3−フリルホスホン
酸、1−オキソ−1−メチルリン酸、1−オキソ−1−
メチルホスホン酸、3−(4−ホルミルフェノキシ)−
1−プロピルリン酸、3−(4−ホルミルフェノキシ)
−1−プロピルホスホン酸、4−(4−ホルミルフェノ
キシ)−1−ブチルリン酸、4−(4−ホルミルフェノ
キシ)−1−ブチルホスホン酸、3−(3−ホルミルフ
ェノキシ)−1−ブチルリン酸、3−(3−ホルミルフ
ェノキシ)−1−ブチルホスホン酸、4−ホルミル−2
−(2−ジヒドロキシホスフィニルオキシエチル)安息
香酸、4−ホルミル−3−(2−ジヒドロキシホスフィ
ニルエチル)安息香酸、4−ホルミル−3−(3−ジヒ
ドロキシホスフィニルオキシプロピル)安息香酸、4−
ホルミル−2−(3−ジヒドロキシホスフィニル)安息
香酸、4−ホルミル−4−(4−ジヒドロキシホスフィ
ニルオキシブチル)安息香酸、又はそれらのアセタール
等、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド又はそれらのアセタール等が挙げられ
る。
【0173】アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子
を含有するアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カ
ルボニル化合物の等価体(B−3)としては、好ましく
は、フッ化アルキル及び/又はフッ化アルコキシ置換芳
香族アルデヒド、フッ素置換芳香族アルデヒド、脂肪族
アルデヒド、又はそれらのアセタールが含まれる。な
お、上記アルデヒド化合物又はそのアセタールは、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基、
フッ素原子以外のハロゲン原子、置換或いは無置換アミ
ノ基、カルボキシエステル基又はアミド基等の置換基を
有していてもよい。
【0174】これらのフッ素原子を有す アルデヒドは
そのアセタールの具体例としては、例えば、2−フルオ
ロアセト ルデヒド、2,2−ジフルオロアセトアルデ
ヒド、2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド、2
−フルオロプロピオンアルデヒド、2,2,3,3,3
−ペンタフルオロプロピオンアルデヒド、2−フルオロ
ブチルアルデヒド、3−フルオロブチルアルデヒド、4
−フルオロブチルアルデヒド、4,4,4−トリフルオ
ロブチルアルデヒド、2,3,4−トリフルオロブチル
アルデヒド、パーフルオロブチルアルデヒド、パーフル
オロペンチルアルデヒド、パーフルオロヘキシルアルデ
ヒド、パーフルオロヘプチルアルデヒド、パーフルオロ
オクチルアルデヒド、パーフルオロドデシルアルデヒ
ド、2−フルオロベンズアルデヒド、3−フルオロベン
ズアルデヒド、4−フルオロベンズアルデヒド、2,3
−ジフルオロベンズアルデヒド、2,4−ジフルオロベ
ンズアルデヒド、2,3,4−トリフルオロベンズアル
デヒド、パーフルオロベンズアルデヒド、2,3,5,
6−テトラフルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド、
4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド、4−トリフ
ルオロメトキシベンズアルデヒド、4−パーフルオロエ
チルベンズアルデヒド、4−パーフルオロエトキシベン
ズアルデヒド、3−パーフルオロエチルベンズアルデヒ
ド、4−パーフルオロプロピルベンズアルデヒド、4−
パーフルオロプロポキシベンズアルデヒド、4−パーフ
ルオロヘキシルベンズアルデヒド、パーフルオロヘキシ
ルオキシベンズアルデヒド、パーフルオロオクチルベン
ズアルデヒド、パーフルオロオクチルオキシベンズアル
デヒド、又はそれらのアセタール等が挙げられる。
【0175】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有するアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボ
ニル化合物の等価体(B−4)としては、具体的には、
例えば、4−ホルミル−2,3,5,6−テトラフルオ
ロ安息香酸、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ス
ルホニルベンズアルデヒド、2,3,5,6−テトラフ
ルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−メルカプトベンズアルデ
ヒド、4−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−2,3,
5,6−テトラフルオロベンズアルデヒド、4−ジヒド
ロキシホスフィニル−2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンズアルデヒド、4−ホルミル−2,3,5,6−テ
トラフルオロフェニル酢酸、4−ホルミル−2,3,
5,6−テトラフルオロフェノキシ酢酸、2,3,5,
6−テトラフルオロ−4−スルホニルメチルベンズアル
デヒド、4−ジヒドロキシホスフィニルオキシメチル−
2,3,5,6−テトラフルオロベンズアルデヒド、4
−ジヒドロキシホスフィニルメチル−2,3,5,6−
テトラフルオロベンズアルデヒド、4−ジヒドロキシホ
スフィニルメトキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンズアルデヒド、3−ホルミル−2−パーフルオロブ
チルプロピオン酸、4−ホルミル−3−パーフルオロブ
チルブタン−1−スルホン酸、3−ジヒドロキシホスフ
ィニルオキシ−2−パーフルオロヘキシルプロパナー
ル、3−ジヒドロキシホスフィニル−2−パーフルオロ
ペンチルプロパナール等が挙げられる。
【0176】の方法は、芳香族ジアゾニウム化合物
(A)とジアゾニウム基を含有しない芳香族化合物
(C)とアルデヒド又はケトン或いはそれらカルボニル
活性化合物の等価体(B)との共縮合反応によるもので
あり、ジアゾ樹脂の主幹骨格にアルカリ可溶性基及びフ
ッ素原子を導入できるように芳香族ジアゾニウム化合物
[(A−1)〜(A−4)の少なくとも1種]、アルデ
ヒド又はケトン或いはそれらの活性カルボニル化合物の
等価体[(B−1)〜(B−4)の少なくとも1種]及
び芳香族化合物[(C−1)〜(C−4)の1種以上]
を組み合わせなければならないが、アルカリ可溶性基及
びフッ素原子を導入できる限りにおいて、このような化
合物は相互に組み合わせ自由であり、更に各々2種以上
を混ぜて共縮合することも可能である。
【0177】具体的には、例えば、以下のような方法が
挙げられる。 (−1)芳香族ジアゾニウム化合物(A−1)とアル
カリ可溶性基及びフッ素原子を含有する芳香族化合物
(C−4)とアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性
カルボニル化合物の等価体(B−1)との共縮合反応。
【0178】(−2)アルカリ可溶性基を含有する芳
香族ジアゾニウム化合物(A−2)及びフッ素原子を含
有する芳香族化合物(C−3)とアルデヒド又はケトン
もしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B−
1)との共縮合反応。
【0179】(−3)芳香族ジアゾニウム化合物(A
−1)及びフッ素原子を含有する芳香族化合物(C−
3)とアルカリ可溶性基を含有するアルデヒド又はケト
ンもしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B−
2)との共縮合反応。
【0180】(−4)フッ素原子を含有する芳香族ジ
アゾニウム化合物(A−3)及びアルカリ可溶性基を含
有する芳香族化合物(C−2)とアルデヒド又はケトン
もしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B−
1)との共縮合反応。
【0181】(−5)芳香族ジアゾニウム化合物(A
−1)及びアルカリ可溶性基を含有する芳香族化合物
(C−2)とフッ素原子を含有するアルデヒド又はケト
ンもしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体(B−
3)との共縮合反応。
【0182】(−6)芳香族ジアゾニウム化合物(A
−1)、アルカリ可溶性基を含有する芳香族化合物(C
−2)及びフッ素原子を含有する芳香族化合物(C−
3)とアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボ
ニル化合物の等価体(B−1)との共縮合反応。
【0183】上記縮合反応において、芳香族ジアゾニウ
ム化合物[(A−1)〜(A−4)]、アルデヒド又は
ケトンもしくはそれら活性カルボニル化合物の等価体
[(B−1)〜(B−4)]及び芳香族化合物[(C−
1)〜(C−4)]の各々小グループ内の化合物[例え
ば(A−1)の化合物]は単独で用いてもよく2種以上
を混合して用いてもよい。
【0184】具体的な合成法としては、例えば芳香族ジ
アゾニウム化合物(A)と芳香族化合物(C)の合計と
アルデヒド又はケトン或いはそれらカルボニル活性化合
物の等価体(B)とをモル比で好ましくは1:0.6〜
1.5、より好ましくは1:0.7〜1.2の割合にお
いて酸性媒体中で縮合させる方法が挙げられる。低温で
短時間、例えば1〜20時間程度反応させることにより
ジアゾ樹脂を合成できる。
【0185】このような縮合反応を行う際には、生成す
るジアゾ樹脂のアルカリ可溶性基含有量及びフッ素原子
含有量を調整するために、芳香族ジアゾニウム化合物
(A−1)、アルデヒド及びケトン或いはそれらカルボ
ニル活性化合物の等価体(B−1)及び芳香族化合物
(C−1)を自由に併用することができる。
【0186】の方法で用いられる芳香族ジアゾニウム
化合物(A)及びアルデヒド又はケトン或いはそれらカ
ルボニル活性化合物の等価体(B)は、の方法で示さ
れたものと同様である。
【0187】上記ジアゾニウム基を有しない芳香族化合
物(C)としては、以下のような化合物が挙げられる。
【0188】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有しない芳香族化合物(C−1)としては、具体的に
は、例えば、特公昭49−48001号公報に記載のア
ルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含有しない芳香族
化合物が挙げられる。
【0189】アルカリ可溶性基を含有し、フッ素原子を
含有しない芳香族化合物(C−2)としては、具体的に
は、例えば、サリチル酸、4−メチルサリチル酸、6−
メチルサリチル酸、4−エチルサリチル酸、6−プロピ
ルサリチル酸、6−ラウリルサリチル酸、6−ステアリ
ルサリチル酸、4,6−ジメチルサリチル酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、2−メチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、6−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジ
メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキ
シ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ−6−メチル安息香
酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロ
キシ−4−安息香酸、4−クロロ−2,6−ジヒドロキ
シ安息香酸、4−メトキシ−2,6−ジオキシ安息香
酸、没食子酸、2,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、
m−ガロイル没食子酸、タンニン酸、m−ベンゾイル没
食子酸、m−(p−トルイル)没食子酸、プロトカテク
オイル−没食子酸、4,6−ジヒドロキシフタル酸、
(2,4−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(2,6−ジ
ヒドロキシフェニル)酢酸、(3,4,5−トリヒドロ
キシフェニル)酢酸、p−ヒドロキシメチル安息香酸、
p−ヒドロキシエチル安息香酸、4−(p−ヒドロキシ
フェニル)メチル安息香酸、4−(o−ヒドロキシベン
ゾイル)安息香酸、4−(2,4−ジヒドロキシベンゾ
イル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェノキシ)安
息香酸、4−(p−ヒドロキシアニリノ)安息香酸、ビ
ス(3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニル)アミ
ン、4−(p−ヒドロキシフェニルスルホニル)安息香
酸、4−(p−ヒドロキシフェニルチオ)安息香酸、フ
ェノキシ酢酸、2−フェノキシプロピオン酸、2−フェ
ノキシ酪酸、4−フェノキシ酪酸、p−メトキシ安息香
酸、2,4−ジメトキシ安息香酸、2,4−ジメチル安
息香酸、p−フェノキシ安息香酸、p−メトキシフェニ
ル酢酸、4−アニリノ安息香酸、4−(m−メトキシア
イニリノ安息香酸、4−(p−メトキシベンゾイル)安
息香酸、4−(p−メチルアニリノ)安息香酸、4−フ
ェニルスルホニル安息香酸、フェノール、(o,m,
p)クレゾール、キシレノール、レゾルシン、2−メチ
ルレゾルシン、(o,m,p)メトキシフェノールm−
エトキシフェノール、カテコール、フロログルシン、p
−ヒドロキシエチルフェノールナフトール、ピロガロー
ル、ヒドロキノン、p−ヒドロキシベンジルアルコー
ル、4−クロロレゾルシン、ビフェニル4,4´−ジオ
ール、1,2,4−ベンゼントリオール、ビスフェノー
ルA、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,
4−トリヒドロキシベンゾフェノン、p−ヒドロキシア
セトフェノン、4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4´−ジヒドロキシジフェニルアミン、4,4
´−ジヒドロキシスルホン、4,4´−ジヒドロキシジ
フェニルスルフィド、クミルフェノール、ベンゼンスル
ホン酸、4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−メチ
ルベンゼンスルホン酸、4−t−ブチルベンゼンスルホ
ン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、4−メトキシベ
ンゼンスルホン酸、4−エトキシベンゼンスルホン酸、
4−エチルベンゼンスルホン酸、2−アミノベンゼンス
ルホン酸、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸、2,
6−ジアミノベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒドロキ
シベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシベ
ンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシベンゼ
ンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、2,4−ジヒド
ロキシ−6−メチルスルホン酸、2,4,6−トリメチ
ル−1,3−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒドロ
キシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒド
ロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、α−トルエン
スルホン酸、4−メトキシ−α−トルエンスルホン酸、
4−ヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸、4−(2−
ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホン酸、スルホサリチ
ル酸、2−フェニル−1−エタンスルホン酸、1−ナフ
タレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、2−ア
ミノ−1−ナフタレンスルホン酸、4−アミノ−1−ナ
フタレンスルホン酸、5−アミノ−2−ナフタレンスル
ホン酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ナフタレン
スルホン酸、4−アミノ−5−ヒドロキシ−1−ナフタ
レンスルホン酸、7−アミノ−3−ヒドロキシ−2−ナ
フタレンスルホン酸、5−ジメチルアミノ−2−ナフタ
レンスルホン酸、5−ヒドロキシ−1−ナフタレンスル
ホン酸、5−メトキシ−2−ナフタレンスルホン酸、
1,5−ナフタレンジスルホン酸、2,6−ナフタレン
ジスルホン酸、7−アミノ−1,3−ナフタレンジスル
ホン酸、3−メトキシ−2,7−ナフタレンジスルホン
酸、4−ジフェニルアミンスルホン酸、3,4−ジフェ
ニルアミンジスルホン酸、4,4´−ジフェニルアミン
ジスルホン酸、4´−メトキシ−4−ジフェニルアミン
スルホン酸、2−フェノキシ−1−エタンスルホン酸、
N−フェニル−2−スルホニルアセトアミド、N−(2
−スルホニルエチル)ベンズアミド、ベンジル−2−ス
ルホニルアセテート、4−メトキシベンジル−2−スル
ホニルアセテート、2−スルホニルエチルカルバミン酸
フェニル、2−スルホニルエチルカルバニリド、3−ス
ルホニルプロピオン酸フェニル、3−スルホニルプロピ
オン酸−4−メトキシフェニル、3−スルホニルプロピ
オン酸−3−メトキシフェニル、3−スルホニルプロピ
オン酸−4−ヒドロキシフェニル、3−スルホニルプロ
ピオン酸−3−アミノフェニル、3−ヒドロキシフェニ
ル−3−プロパンスルホン酸、4−ヒドロキシフェニル
−4−ブタンスルホン酸、インドールスルホン酸、チオ
フェンスルホン酸、ビロールスルホン酸、又はそれらの
スルホン酸のナトリウム、カリウム、リチウム、セシウ
ム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウ
ム、亜鉛等の金属塩又は無置換もしくは置換アンモニウ
ム塩、フェニルリン酸、フェニル亜リン酸、フェニルホ
スホン酸、フェニル亜ホスホン酸、フェニルホスフィン
酸、フェニル亜ホスフィン酸、4−ヒドロキシフェニル
リン酸、4−ヒドロキシフェニル亜リン酸、4−ヒドロ
キシフェニルホスホン酸、4−ヒドロキシフェニル亜ホ
スホン酸、4−ヒドロキシフェニルホスフィン酸、4−
ヒドロキシフェニル亜ホスフィン酸、4−メチルフェニ
ルリン酸、4−メチルフェニル亜リン酸、4−メチルフ
ェニルホスホン酸、4−メチルフェニル亜ホスホン酸、
4−メチルフェニルホスフィン酸、4−メチルフェニル
亜ホスフィン酸、4−t−ブチルフェニルリン酸、4−
t−ブチルフェニル亜リン酸、4−t−ブチルフェニル
ホスホン酸、4−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸、4
−t−ブチルフェニルホスフィン酸、4−t−ブチルフ
ェニル亜ホスフィン酸、4−アミノフェニルリン酸、4
−アミノフェニル亜リン酸、4−アミノフェニルホスホ
ン酸、4−アミノフェニル亜ホスホン酸、4−アミノフ
ェニルホスフィン酸、4−アミノフェニル亜ホスフィン
酸、4−メトキシフェニルリン酸、4−メトキシフェニ
ル亜リン酸、4−メトキシフェニルホスホン酸、4−メ
トキシフェニル亜ホスホン酸、4−メトキシフェニルホ
スフィン酸、4−メトキシフェニル亜ホスフィン酸、4
−エトキシフェニルリン酸、4−エトキシフェニル亜リ
ン酸、4−エトキシフェニルホスホン酸、4−エトキシ
フェニル亜ホスホン酸、4−エトキシフェニルホスフィ
ン酸、4−エトキシフェニル亜ホスフィン酸、4−エチ
ルフェニルリン酸、4−エチルフェニル亜リン酸、4−
エチルフェニルホスホン酸、4−エチルフェニル亜ホス
ホン酸、4−エチルフェニルホスフィン酸、4−エチル
フェニル亜ホスフィン酸、2−アミノフェニルリン酸、
2−アミノフェニル亜リン酸、2−アミノフェニルホス
ホン酸、2−アミノフェニル亜ホスホン酸、2−アミノ
フェニルホスフィン酸、2−アミノフェニル亜ホスフィ
ン酸、2,4−ジメチルフェニルリン酸、2,4−ジメ
チルフェニル亜リン酸、2,4−ジメチルフェニルホス
ホン酸、2,4−ジメチルフェニル亜ホスホン酸、2,
4−ジメチルフェニルホスフィン酸、2,4−ジメチル
フェニル亜ホスフィン酸、2,6−ジアミノフェニルリ
ン酸、2,6−ジアミノフェニル亜リン酸、2,6−ジ
アミノフェニルホスホン酸、2,6−ジアミノフェニル
亜ホスホン酸、2,6−ジアミノフェニルホスフィン
酸、2,6−ジアミノフェニル亜ホスフィン酸、2,5
−ジヒドロキシフェニルリン酸、2,5−ジヒドロキシ
フェニル亜リン酸、2,5−ジヒドロキシフェニルホス
ホン酸、2,5−ジヒドロキシフェニル亜ホスホン酸、
2,5−ジヒドロキシフェニルホスフィン酸、2,5−
ジヒドロキシフェニル亜ホスフィン酸、2−アミノ−4
−ヒドロキシフェニルリン酸、2−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル亜リン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニルホスホン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル亜ホスホン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニル
ホスフィン酸、2−アミノ−4−ヒドロキシフェニル亜
ホスフィン酸、メシチルリン酸、メシチル亜リン酸、メ
シチルホスホン酸、メシチル亜ホスホン酸、メシチルホ
スフィン酸、メシチル亜ホスフィン酸、2,4−ジヒド
ロキシ−6−メチルフェニルリン酸、2,4−ジヒドロ
キシ−6−メチルフェニル亜リン酸、2,4−ジヒドロ
キシ−6−メチルフェニルホスホン酸、2,4−ジヒド
ロキシ−6−メチルフェニル亜ホスホン酸、2,4−ジ
ヒドロキシ−6−メチルフェニルホスフィン酸、2,4
−ジヒドロキシ−6−メチルフェニル亜ホスフィン酸、
ベンジルリン酸、ベンジル亜リン酸、ベンジルホスホン
酸、ベンジル亜ホスホン酸、ベンジルホスフィン酸、ベ
ンジル亜ホスフィン酸、4−メトキシベンジルリン酸、
4−メトキシベンジル亜リン酸、4−メトキシベンジル
ホスホン酸、4−メトキシベンジル亜ホスホン酸、4−
メトキシベンジルホスフィン酸、4−メトキシベンジル
亜ホスフィン酸、4−ヒドロキシベンジルリン酸、4−
ヒドロキシベンジル亜リン酸、4−ヒドロキシベンジル
ホスホン酸、4−ヒドロキシベンジル亜ホスホン酸、4
−ヒドロキシベンジルホスフィン酸、4−ヒドロキシベ
ンジル亜ホスフィン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)
フェニルリン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
ル亜リン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニルホ
スホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル亜ホ
スホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニルホス
フィン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル亜ホ
スフィン酸、2−フェニルエチルリン酸、2−フェニル
エチル亜リン酸、2−フェニルエチルホスホン酸、2−
フェニルエチル亜ホスホン酸、2−フェニルエチルホス
フィン酸、2−フェニルエチル亜ホスフィン酸、1−ナ
フチルリン酸、1−ナフチル亜リン酸、1−ナフチルホ
スホン酸、1−ナフチル亜ホスホン酸、1−ナフチルホ
スフィン酸、1−ナフチル亜ホスフィン酸、2−ナフチ
ルリン酸、2−ナフチル亜リン酸、2−ナフチルホスホ
ン酸、2−ナフチル亜ホスホン酸、2−ナフチルホスフ
ィン酸、2−ナフチル亜ホスフィン酸、2−アミノ−1
−ナフチルリン酸、2−アミノ−1−ナフチル亜リン
酸、2−アミノ−1−ナフチルホスホン酸、2−アミノ
−1−ナフチル亜ホスホン酸、2−アミノ−1−ナフチ
ルホスフィン酸、2−アミノ−1−ナフチル亜ホスフィ
ン酸、4−アミノ−1−ナフチルリン酸、4−アミノ−
1−ナチチル亜リン酸、4−アミノ−1−ナフチルホス
ホン酸、4−アミノ−1−ナフチル亜ホスホン酸、4−
アミノ−1−ナフチルホスフィン酸、4−アミノ−1−
ナフチル亜ホスフィン酸、5−アミノ−2−ナフチルリ
ン酸、5−アミノ−2−ナフチル亜リン酸、5−アミノ
−2−ナフチルホスホン酸、5−アミノ−2−ナフチル
亜ホスホン酸、5−アミノ−2−ナフチルホスフィン
酸、5−アミノ−2−ナフチル亜ホスフィン酸、4−ア
ミノ−3−ヒドロキシ−1−ナフチルリン酸、4−アミ
ノ−3−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン酸、4−ア
ミノ−5−ヒドロキシ−1−ナフチルリン酸、4−アミ
ノ−5−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン酸、7−ア
ミノ−3−ヒドロキシ−2−ナフチルリン酸、7−アミ
ノ−3−ヒドロキシ−2−ナフチルホスホン酸、5−ジ
メチルアミノ−2−ナフチルリン酸、5−ジメチルアミ
ノ−2−ナフチルホスホン酸、5−ヒドロキシ−1−ナ
フチルリン酸、5−ヒドロキシ−1−ナフチルホスホン
酸、5−メトキシ−2−ナフチルリン酸、5−メトキシ
−2−ナフチルホスホン酸、4−フェノキシフェニルリ
ン酸、4−フェノキシフェニルホスホン酸、4−(4−
メトキシフェノキシ)フェニルリン酸、4−(4−メト
キシフェノキシ)フェニルホスホン酸、4−ジフェニル
アミノリン酸、4−ジフェニルアミノ亜リン酸、4−ジ
フェニルアミノホスホン酸、4−ジフェニルアミノ亜ホ
スホン酸、4−ジフェニルアミノホスフィン酸、4−ジ
フェニルアミノ亜ホスフィン酸、4´−メトキシ−4−
ジフェニルアミノリン酸、4´−メトキシ−4−ジフェ
ニルアミノ亜リン酸、4´−メトキシ−4−ジフェニル
アミノホスホン酸、2−フェノキシエチルリン酸、2−
フェノキシエチル亜リン酸、2−フェノキシエチルホス
ホン酸、2−フェノキシエチル亜ホスホン酸、2−フェ
ノキシエチルホスフィン酸、2−フェノキシエチル亜ホ
スフィン酸、ベンジル(2−ジヒドロキシホスフィニル
オキシ)アセテート、ベンジル(2−ジヒドロキシホス
フィニル)アセテート、4−メトキシベンジル−2−ジ
ヒドロキシホスフィニルオキシアセテート、4−メトキ
シベンジル−2−ジヒドロキシホスフィニルアセテー
ト、3−ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸フェニ
ル、3−ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸フェニ
ル、3−ジヒドロキシホスフィニルオキシプロピオン酸
(3−メトキシフェニル)、4−ジヒドロキシホスフィ
ニル酪酸(3−メトキシフェニル)、4−ジヒドロキシ
ホスフィニルオキシ酪酸(4−ヒドロキシフェニル)、
3−ジヒドロキシホスフィニルプロピオン酸(4−ヒド
ロキシフェニル)、2,4,6−トリメチル−1,3−
ベンゼン−ビス−リン酸、2,4,6−トリメチル−
1,3−ベンゼン−ビス−ホスホン酸、2,5−ジヒド
ロキシ−1,4−ベンゼン−ビス−リン酸、2,5−ジ
ヒドロキシ−1,4−ベンゼン−ビス−ホスホン酸、
2,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼン−ビス−リン
酸、2,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼン−ビス−
ホスホン酸、1,5−ナフタレン−ビス−リン酸、1,
5−ナフタレン−ビス−ホスホン酸、2,6−ナフタレ
ン−ビス−リン酸、2,6−ナフタレン−ビス−ホスホ
ン酸、7−アミノ−1,3−ナフタレン−ビス−リン
酸、7−アミノ−1,3−ナフタレン−ビス−ホスホン
酸、3−メトキシ−2,7−ナフタレン−ビス−リン
酸、3−メトキシ−2,7−ナフタレン−ビス−ホスホ
ン酸、チオフェノール等が挙げられる。
【0190】アルカリ可溶性基を含有せず、フッ素原子
を含有する芳香族化合物(C−3)としては、具体的に
は、例えば、フルオロベンゼン、1,2−ジフルオロベ
ンゼン、1,3−ジフルオロベンゼン、1,4−ジフル
オロベンゼン、1,2,3−トリフルオロベンゼン、
1,2,4−トリフルオロベンゼン、1,3,5−トリ
フルオロベンゼン、2,3−ジフルオロアニソール、
3,5−ジフルオロアニソール、3,5−ジフルオロト
ルエン、トリフルオロメトキシベンゼン、トリフルオロ
メチルベンゼン、4−ペンタフルオロエチルアニソー
ル、3−ペンタフルオロエトキシアニソール、3−パー
フルオロヘキシルアニソール、N−ベンジルパーフルオ
ロオクチルアミド、N−フェニルペンタフルオロベンズ
アミド、1−フルオロナフタレン、2−フルオロナフタ
レン、1,2,3,4−テトラフルオロナフタレン、
2,3,4,5,6−ペンタフルオロジフェニルアミ
ン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロジフェニルエ
ーテル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロジフェニ
ルスルフィド、2,3,4,5,6−ペンタフルオロビ
フェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾ
フェノン等が挙げられる。
【0191】アルカリ可溶性基及びフッ素原子を共に含
有する芳香族化合物(C−4)としては、具体的には、
例えば、3−トリフルオロメチルベンジルホスホン酸、
4−トリフルオロメチルベンジルリン酸、4−トリフル
オロメチルフェニル酢酸、3−トリフルオロメチルフェ
ノキシ酢酸、4−トリフルオロメチルフェノール、3−
トリフルオロメチルチオフェノール、3−ペンタフルオ
ロエチルフェニルリン酸、4−ペンタフルオロエチルベ
ンジルホスホン酸、4−ペンタフルオロエチル安息香
酸、4−ペンタフルオロエチル−1−スルホニルメチル
ベンゼン、N−(4−ヒドロキシベンジル)パーフルオ
ロオクチルアミド、N−(4−カルボキシフェニル)ペ
ンタフルオロベンズアミド、N−(3−スルホニルベン
ジル)パーフルオロオクチルアミド、N−(4−ジヒド
ロキシホスフィニルオキシフェニル)ペンタフルオロベ
ンズアミド、N−(4−ジヒドロキシホスフィニルベン
ジル)パーフルオロオクチルアミド、N−(4−カルボ
キシメチルフェニル)ペンタフルオロベンズアミド、N
−(4−スルホニルメチルベンジル)パーフルオロヘキ
シルアミド、N−(3−ジヒドロキシホスフィニルオキ
シメチル)ペンタフルオロベンズアミド、N−(3−ジ
ヒドロキシホスフィニルエチル)パーフルオロデシルア
ミド等が挙げられる。
【0192】本発明7に用いるジアゾ樹脂を合成する際
に使用するアルデヒド又はケトン或いはそれらカルボニ
ル活性化合物の等価体(B)の代わりに、特公昭49−
45322号及び同49−45323号公報に記載され
ているようなメチロール誘導体、又は特開昭58−18
7925号公報に記載されているようなオレフィン性不
飽和化合物を用いることもできる。
【0193】本発明7に用いるジアゾ樹脂を合成する際
に使用する酸性媒体の具体例としては、例えば、塩酸、
リン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の強酸が挙げられ
る。
【0194】これらの媒体は少なくとも30重量%、有
利には70〜100重量%の濃度で使用される。一般に
残りは水であるが、部分的に又は完全に有機溶剤、例え
ば、メタノール、酢酸、N−メチルピロリドン等からな
っていてもよい。良好な結果は例えば85〜93%−リ
ン酸、80〜98%−硫酸又は90%−メタンスルホン
酸又はこれらの酸の混合物によって達成される。縮合の
際の温度は、約0〜70℃、好ましくは約0〜50℃で
ある。
【0195】以上、本発明7におけるジアゾ樹脂の合成
方法について詳述したが、本発明7におけるアルカリ可
溶性基及びフッ素原子を有するジアゾ樹脂の合成方法
は、上記の方法に限られるものではない。
【0196】本発明7に用いるジアゾ樹脂の分子量は、
重量平均で約500〜100,000の範囲である。
【0197】本発明7において使用されるジアゾ樹脂の
対アニオンは、該ジアゾ樹脂と安定に塩を形成し、且つ
該樹脂を有機溶媒に可溶となすアニオンを含む。これら
はデカン酸及び安息香酸等の有機カルボン酸、フェニル
リン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含み、典型的な
例としては、ハロゲン化水素酸、例えば弗化水素酸、臭
化水素酸;硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン)、特にオ
ルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例えば、リン
タングステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又は芳香族
ホスホン酸或いはその半エステル、アルソン酸、ホスフ
ィン酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカルボン酸、ア
ミドスルホン酸、セレン酸、弗硼化水素酸、ヘキサフル
オロリン酸、過塩素酸、更に脂肪族及び芳香族スルホン
酸、例えば、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸等のフルオロアルカンスルホン酸、ラウリルス
ルホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、ジシクロヘキシ
ルスルホコハク酸、カンファースルホン酸、トリオキシ
−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−3−プ
ロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−4−ブタンスル
ホン酸、ジブチルフェノキシ−3−プロパンスルホン
酸、ジアミルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジ
ノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジブチル
フェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジノニルフェノキ
シ−4−ブタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トル
エンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、p−クロロベ
ンゼンスルホン酸、2,5−ジクロロベンゼンスルホン
酸、スルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼンスル
ホン酸、p−アセチルベンゼンスルホン酸、5−ニトロ
−o−トルエンスルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホ
ン酸、3−クロロベンゼンスルホン酸、3−ブロモベン
ゼンスホン酸、2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホ
ン酸、ブチルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ブトキシベン
ゼンスルホン酸、ドデシルオキシベンゼンスルホン酸、
2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼ
ンスルホン酸、イソプロピルナフタレンスルホン酸、ブ
チルナフタレンスルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホ
ン酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフタ
レンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン
酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタ
レンスルホン酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン
酸、トリブチルナフタレンスルホン酸、1−ナフトール
−5−スルホン酸、ナフタリン−1−スルホン酸、ナフ
タリン−2−スルホン酸、1,8−ジニトロ−ナフタリ
ン−3,6−ジスルホン酸、4,4´−ジアジド−スチ
ルベン−3,3´−ジスルホン酸、1,2−ナフトキノ
ン−2−ジアジド−4−スルホン酸及び1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸、1,2−ナフ
トキノン−1−ジアジド−4−スルホン酸のアニオンも
しくは、これらのアニオンの混合物が含まれる。これら
のアニオンの中で特に好ましいものは、ヘキサフルオロ
リン酸、メタンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホ
ン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、又は2−メトキシ
−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸
のアニオンである。
【0198】本発明7におけるジアゾ樹脂は、アルカリ
可溶性基及びフッ素原子を含まない従来のジアゾ樹脂と
組み合わせて使用してもよい。その代表的なものとし
て、米国特許2,679,498号、同3,050,5
02号、同3,311,605号及び同3,277,0
74号の各明細書に記載されている4−ジアゾジフェニ
ルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物が挙げられる。
また、特開平1−102456号、同1−102457
号、同1−245246号、同2−66号、及び同2−
29650号の各公報に記載のアルカリ可溶性基を有す
るジアゾ樹脂やリンの酸素酸基を有するジアゾ樹脂と組
み合わせて使用してもよい。この場合、アルカリ可溶性
基及びフッ素原子を有するジアゾ樹脂とアルカリ可溶性
基及び/又はフッ素原子を含まないジアゾ樹脂との混合
モル比は、1:0〜20、好ましくは1:0〜10であ
る。
【0199】次に本発明8に用いるジアゾ樹脂について
説明する。本発明8において、有機酸とは炭素原子を少
なくとも1つ有する酸を示し、またアルカリ可溶性ジア
ゾ樹脂とは、アルカリ可溶性基を含有するジアゾ樹脂で
ある。
【0200】アルカリ可溶性基としては、好ましくは、
芳香族水酸基、芳香族チオール基、カルボン酸基、スル
ホン酸基、リンの酸素酸基等が挙げられるが、これらに
限られるものではなく、また上記のアルカリ可溶性基は
単独で用いても、2種以上混合して用いてもよい。
【0201】リンの酸素酸基としては、前述の本発明6
と同様に前記した式(4)〜(9)で示される基が挙げ
られ、中でも特に好ましいリンの酸素酸基は(4)又は
(6)である。
【0202】ジアゾ樹脂にアルカリ可溶性基を導入する
方法としては、有機合成上可能なあらゆる方法を用いる
ことができるが、主な方法としては、例えば、以下のよ
うな方法を挙げることができる。 アルカリ可溶性基を含有する芳香族ジアゾニウム化合
物とアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボニ
ル化合物の等価体との縮合反応。 芳香族ジアゾニウム化合物とアルカリ可溶性基を含有
するアルデヒド又はケトンもしくはそれら活性カルボニ
ル化合物の等価体との縮合反応。 芳香族ジアゾニウム化合物とアルカリ可溶性基を含有
する芳香族化合物とアルデヒド又はケトンもしくはそれ
ら活性カルボニル化合物の等価体との共縮合反応。
【0203】本発明8において使用されるジアゾ樹脂の
対アニオン、即ち、フッ素原子を有する有機酸のアニオ
ンの具体例としては、例えば、トリフルオロ酢酸等のフ
ルオロアルキルカルボン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸等のフルオロアルキルスルホン酸、ペンタフルオロ
ベンゼンスルホン酸等のフルオロアリールスルホン酸、
トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸等のフルオロア
ルキルベンゼンスルホン酸、トリフルオロメチルナフタ
レンスルホン酸等のフルオロアルキルナフタレンスルホ
ン酸のアニオン、及びビス(トリフルオロメチルスルホ
ニル)メチド等のビス(フルオロアルキルスルホニル)
メチド等が挙げられる。好ましくは、炭素数4〜20の
パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキ
ルベンゼンスルホン酸のアニオン、フルオロアルキル基
が炭素数4〜12であるビス(パーフルオロアルキルス
ルホニル)メチド等が挙げられる。
【0204】また、これらのフッ素原子を有する有機酸
のアニオンは、相互に組み合わせ自由であり、2種以上
混ぜて使用してもよい。また、更に生成するジアゾ樹脂
のフッ素原子含有量を調整するために上記以外のアニオ
ンを混ぜることもできる。このようなアニオンの具体例
としては、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば弗化水素
酸、臭化水素酸;硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン)、
特にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例え
ば、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又
は芳香族ホスホン酸或いはその半エステル、アルソン
酸、ホスフィン酸、アミドスルホン酸、セレン酸、過塩
素酸、更に脂肪族及び芳香族スルホン酸、例えば、メタ
ンスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホ
コハク酸、ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファ
ースルホン酸、トリオキシ−3−プロパンスルホン酸、
ノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフ
ェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノキシ
−3−プロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−3−
プロパンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プロパ
ンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンスルホ
ン酸、ジノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンス
ルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,5−ジ
クロロベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、2,5
−ジメチルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベンゼン
スルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、2
−ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスル
ホン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−クロロ−
5−ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼンスルホ
ン酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4
−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、イ
ソプロピルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンス
ルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホン酸、ブトキシナ
フタレンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホ
ン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、トリイソプロピ
ルナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタレンスルホ
ン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、ナフタレン−
1−スルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1,8
−ジニトロナフタレン−3,6−ジスルホン酸、4,4
´−ジアジド−スチルベン−3,3´−ジスルホン酸、
1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン
酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホ
ン酸、1,2−ナフトキノン−1−ジアジド−4−スル
ホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ジオクチルベン
ゼンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸、ジノニル
ベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ウン
デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、ビス−ドデシルベンゼンスルホン酸、トリデシルベ
ンゼンスルホン酸、ウンデシロキシベンゼンスルホン
酸、ビス−ウンデシロキシベンゼンスルホン酸、ドデシ
ロキシベンゼンスルホン酸、ビス−ドデシロキシベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルトルエンスルホン酸、テトラデ
シルベンゼンスルホン酸、ペンタデシルベンゼンスルホ
ン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、ヘプタデシル
ベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン
酸、ノナデシルベンゼンスルホン酸、エイコサデシルベ
ンゼンスルホン酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ジ
オクチルナフタレンスルホン酸、ノニルナフタレンスル
ホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、デシルナフタ
レンスルホン酸、ビス−デシルナフタレンスルホン酸、
ウンデシルナフタレンスルホン酸、ドデシルナフタレン
スルホン酸、トリデシルナフタレンスルホン酸等のアニ
オンもしくはこれらのアニオンの混合物が含まれる。
【0205】更に本発明8に使用されるジアゾ樹脂は、
対アニオンにフッ素原子を有する有機酸のアニオンを含
まない従来のジアゾ樹脂と組み合わせて使用することも
できる。その代表的なものとして、米国特許2,67
9,498号、同3,050,502号、同3,31
1,065号及び同3,277,074号の各明細書に
記載されている4−ジアゾジフェニルアミンとホルムア
ルデヒドとの縮合物がある。また、特開平1−1024
56号、同1−102457号、同1−245246
号、同2−66号及び同2−29650号に記載のアル
カリ可溶性基を有するジアゾ樹脂や、リンの酸素酸基を
有するジアゾ樹脂が挙げられる。フッ素原子を有するア
ニオンを有するジアゾ樹脂の総和とフッ素原子を有しな
いアニオンを有するジアゾ樹脂の総和との混合モル比
は、1:0〜20、好ましくは1:0〜10である。
【0206】本発明8に用いるジアゾ樹脂の分子量は、
重量平均で約500〜100,000の範囲が適当であ
り、好ましくは約1,000〜10,000の範囲であ
る。
【0207】次に本発明9に用いるジアゾ樹脂について
説明する。本発明9に用いられるジアゾ樹脂は、下記一
般式(VI)、(VII)及び(VIII)で示される
構成単位を少なくとも1個ずつ有するものである。
【0208】
【化24】 式中、R13は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルコキシ基を示し、R14は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R15は水
素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコ
キシ基又はアルコキシカルボニル基を示し、Xはアニ
オンを示し、Yは−NH−、−O−又は−S−を示し、
Arはカルボキシル基、フェノール性水酸基、スルフィ
ン酸基、リン酸基及びホスホン基の何れをも有しない2
価の芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物残基を示
し、R16はカルボキシル基又は少なくとも1個のカル
ボキシル基を有する基を示し、R17は水素原子又はア
ルキル基を示す。
【0209】本発明9のジアゾ樹脂は、アルカリ可溶性
基を有していない芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化
合物を共縮合することによって特願平1−130493
号に記載のジアゾ樹脂よりも高分子量化することが可能
になり、低分子量であるため及び過剰のアルカリ可溶性
基が存在するために生じていた画像強度、耐刷性の問題
点を解決するものである。
【0210】本発明9に用いるジアゾ樹脂として好まし
く用いられるものは、下記及びに示すジアゾ樹脂で
ある。
【0211】下記式(15)及び(16)で示される
繰り返し単位を少なくとも1個ずつ有するジアゾ樹脂:
【0212】
【25】
【0213】下記式(17)で表されるジアゾ樹脂:
【0214】
【化26】 式(17)中、nは1以上の整数を示す。
【0215】のジアゾ樹脂は、式(15)及び式(1
6)で示される繰り返し単位を少なくとも1個ずつ有す
るジアゾ樹脂であり、R13は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基またはアルコキシ基を示し、好ましく
は、水素原子又は炭素数1〜4個のアルコキシ基を示
す。
【0216】R14は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基又はアルコキシ基を示し、好ましくは、水素原子又
は炭素数1〜4個のアルコキシ基を示す。
【0217】R15は水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基、アルコキシ基又はアルコキシカルボニ
ル基を示し、好ましくは、水素原子、炭素数1〜5個の
アルキル基又は炭素数1〜3個のアルコキシ基を示す。
【0218】R16はカルボキシル基又は少なくとも1
個のカルボキシル基を有する基を示し、好ましくは、カ
ルボキシル基もしくは少なくとも1個のカルボキシル基
を有する炭素数15以下の基を示す。
【0219】R17は水素原子又はアルキル基を示し、
好ましくは、水素原子又は炭素数3以下のアルキル基を
示す。
【0220】Xはアニオンを示し、好ましくはpKa
が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示す。
【0221】具体的には、上記アニオンとしては、ハロ
ゲン化水素酸、例えば弗化水素酸、塩化水素酸、臭化水
素酸;硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン)、特にオルト
リン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例えば、リンタン
グステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又は芳香族ホス
ホン酸或いはその半エステル、アルソン酸、ホスフィン
酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカルボン酸、アミド
スルホン酸、セレン酸、弗硼化水素酸、ヘキサフルオロ
リン酸、過塩酸、更に脂肪族及び芳香族スルホン酸、例
えば、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸等のフルオロアルカンスルホン酸、ラウリルスルホン
酸、ジオクチルスルホコハク酸、ジシクロヘキシルスル
ホコハク酸、カンファースルホン酸、トリオキシ−3−
プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−3−プロパン
スルホン酸、ノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン
酸、ジブチルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジ
アミルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジノニル
フェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジブチルフェノ
キシ−4−ブタンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−4
−ブタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンス
ルホン酸、メシチレンスルホン酸、p−クロロベンゼン
スルホン酸、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸、ス
ルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、p−アセチルベンゼンスルホン酸、5−ニトロ−o
−トルエンスルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン
酸、3−クロロベンゼンスルホン酸、3−ブロモベンゼ
ンスホン酸、2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホン
酸、ブチルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ブトキシベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルオキシベンゼンスルホン酸、2
−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼン
スルホン酸、イソプロピルナフタレンスルホン酸、ブチ
ルナフタレンスルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホン
酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフタレ
ンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン酸、
ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタレン
スルホン酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸、
トリブチルナフタレンスルホン酸、1−ナフトール−5
−スルホン酸、ナフタリン−1−スルホン酸、ナフタリ
ン−2−スルホン酸、1,8−ジニトロ−ナフタリン−
3,6−ジスルホン酸、4,4´−ジアジド−スチルベ
ン−3,3´−ジスルホン酸、1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸及び1,2−ナフトキノ
ン−2−ジアジド−5−スルホン酸、1,2−ナフトキ
ノン−1−ジアジド−4−スルホン酸のアニオンもしく
は、これらのアニオンの混合物が含まれる。これらのア
ニオンの中で特に好ましいものは、ヘキサフルオロリン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレン
スルホン酸又は2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベ
ンゾイルベンゼンスルホン酸のアニオンである。Yは−
NH−、−O−又は−S−を示し、好ましくは−NH−
を示す。
【0222】Arはカルボキシル基、フェノール性水酸
基、スルフィン酸基、リン酸基及びホスホン基の何れを
も有しない2価の芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化
合物残基を示し、具体的には特公昭49−48001号
に示されているような化合物が挙げられる。
【0223】本発明9に用いるのジアゾ樹脂の合成法
としては、例えば、4−ジアゾジフェニルアミン骨格、
4−ジアゾジフェニルエーテル骨格又は4−ジアゾジフ
ェニルスルフィド骨格を有するジアゾ単量体とカルボキ
シル基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、スルフィ
ン酸基、リン酸基及びホスホン酸基の何れをも有しない
芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物とをカルボキ
シル基を有するアルデヒド又はそのアセタールと酸性媒
体中で縮合させる方法が挙げられる。その際、ジアゾ単
量体と芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物との仕
込み比は任意であり、好ましくは1:10〜1:0.
1、更に好ましくは1:5〜1:0.2である。又、ジ
アゾ単量体と芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物
との和とカルボキシル基を有するアルデヒド又はそのア
セタールの仕込み比は好ましくは1:10〜1:0.0
5、更に好ましくは1:2〜1:0.2である。
【0224】更に、縮合反応を行う際に、生成するジア
ゾ樹脂のカルボン酸価並びに分子量を調整するために、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアル
デヒド、ブチルアルデヒド、iso−ブチルアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン
又はアセトフェノンのようなカルボキシル基を有してい
ない活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールを縮
合剤として併用することができる。ジアゾ樹脂の分子量
を高めるためには、上記のカルボキシル基を有していな
い活性カルボニル化合物としては、ホルムアルデヒドが
最も好ましく、その仕込み比はジアゾ単量体に対してモ
ル比で好ましくは、0〜5、更に好ましくは、0.1〜
1である。尚、カルボキシル基を有するアルデヒドとカ
ルボキシル基を有していない活性カルボニル化合物を併
用する場合、先ず、カルボキシル基を有するアルデヒド
を用いて酸性媒体中で縮合させ、次いで、より反応性の
高い、例えば、ホルムアルデヒドのようなカルボキシル
基を有していない活性カルボニル化合物又はそれらのア
セタールを用いて後縮合を行うと、より高分子量のジア
ゾ樹脂を得ることができる。
【0225】又、上記のカルボキシル基を有していない
活性カルボニル化合物又はそれらのアセタールの代わり
に、特公昭49−45322号及び同49−45323
号公報に記載されているようなメチロール誘導体、又は
特開昭58−187925号公報に記載されているよう
なオレフィン性不飽和化合物を用いることもできる。
【0226】上記ジアゾ樹脂の単量体の具体例として
は、例えば、4−ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒド
ロキシ−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−メトキシ
−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−エトキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−n−プロポキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プロポキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−i−メチル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、4´−エチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4´−n−プロピル−4−ジアゾジフェニ
ルアミン、4´−i−プロピル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4´−n−ブチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−ヒドロキシメチル−4−ジアゾジフェニルア
ミン、4´−β−ヒドロキシエチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4´−γ−ヒドロキシプロピル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、4´−メトキシメチル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、4´−エトキシメチル−4−ジア
ゾジフェニルアミン、4´−β−メトキシエチル−4−
ジアゾジフェニルアミン、4´−β−エトキシエチル−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カルボメトキシ−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カルボエトキシ−
4−ジアゾジフェニルアミン、4´−カルボキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ−
ジフェニルアミン、4−ジアゾ−2−メトキシジフェニ
ルアミン、2´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン、3´−メチル−4
−ジアゾジフェニルアミン、3−エトキシ−4−ジアゾ
ジフェニルアミン、3−ヘキシロキシ−4−ジアゾジフ
ェニルアミン、3−β−ヒドロキシエトキシ−4−ジア
ゾジフェニルアミン、2−メトキシ−5´−メチル−4
−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ
−6−メチルジフェニルアミン、3,3´−ジメチル−
4−ジアゾジフェニルアミン、3´−n−ブトキシ−4
−ジアゾジフェニルアミン、3,4´−ジメトキシ−4
−ジアゾジフェニルアミン、2´−カルボキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、4−ジアゾジフェニルエーテ
ル、4´−メトキシ−4−ジアゾジフェニルエーテル、
4´−メチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,4
−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルエーテル、4´−
カルボキシ−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,3´
−ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、4−ジア
ゾジフェニルスルフィド、4´−メチル−4−ジアゾジ
フェニルスルフィド、4´−メチル−2,5−ジメトキ
シ−4−ジアゾジフェニルスルフィド等が挙げられる。
【0227】上記カルボキシル基を有するアルデヒド又
はそのアセタールとしては、好ましくは下記式(18)
で示される構造を有するアルデヒド又はそれらのアセタ
ールが含まれる。
【0228】
【化27】 [式(18)中、R18は単結合又は置換基を有してい
てもよい2価炭素数1〜14の有機基(例えば、脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基等)を示
す。R18に置換しうる基としては、例えば、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ基、置換或いは無置換アミノ基、
カルボキシエステル基又はカルボキシル基等が含まれ
る。]
【0229】これらのカルボキシル基を有するアルデヒ
ド又はそのアセタールの具体例としては、例えば、グリ
オキシル酸、マロンアルデヒド酸、アクシンアルデヒド
酸、2−メチルスクシンアルデヒド酸、2−メトキシス
クシンアルデヒド酸、2−ヒドロキシスクシンアルデヒ
ド酸、2−クロロスクシンアルデヒド酸、2−アミノス
クシンアルデヒド酸、グルタルアルデヒド酸、2−メチ
ルグルタルアルデヒド酸、2−メトキシグルタルアルデ
ヒド酸、2−ヒドロキシグルタルアルデヒド酸、2−ク
ロログルタルアルデヒド酸、アジピンアルデヒド酸、ピ
メリンアルデヒド酸、スベリンアルデヒド酸、アゼライ
ンアルデヒド酸、セバシンアルデヒド酸、2−ホルミル
メチルコハク酸、2−ホルミルエチルコハク酸、ホルミ
ルメチルマロン酸、ホルミルエチルマロン酸、N−(2
−ホルミル−2−ヒドロキシエチル)グリシン、N−
(2−ホルミル−2−ヒドロキシビニル)グリシン、
4,6−ジオキソ−ヘキサン酸、6−オキソ−2,4−
ヘキサジエン酸、3−ホルミルシクロヘキサンカルボン
酸、4−ホルミルフェニル酢酸、マレアルデヒド酸、フ
マルアルデヒド酸、ジブロモマレアルデヒド酸、グルク
ロン酸、ガラクトロン酸、マンヌロン酸、イドロン酸、
グルロン酸、フタルアルデヒド酸、3,4−ジメトキシ
フタルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、テレフ
タルアルデヒド酸、3−ホルミル−4−メトキシ安息香
酸、4−ホルミルフタル酸、5−ホルミルイソフタル
酸、4−ホルミルメチルフタル酸、4−ホルミルエチル
フタル酸、4−ホルミルエトキシフタル酸、5−ホルミ
ルエトキシイソフタル酸、4−カルボキシメチルフタル
酸、3−ホルミル−1−ナフトエ酸、6−ホルミル−1
−ナフトエ酸、又はそれらのアセタール等が挙げられ
る。
【0230】のジアゾ樹脂は、前記式(17)で示さ
れるジアゾ樹脂であり、R13、R14、R15、R
16、R17、X、Y及びArは、前記定義と同じで
ある。
【0231】本発明9に用いるのジアゾ樹脂の合成法
としては、例えば、4−ジアゾジフェニルアミン骨格、
4−ジアゾジフェニルエーテル骨格又は4−ジアゾジフ
ェニルスルフィド骨格を有するジアゾ単量体とカルボキ
シル基を有するアルデヒド又はそのアセタールとをモル
比で各々好ましくは1:10〜1:0.05、更に好ま
しくは1:3〜1:0.3の割合において酸性媒体中で
縮合させ、その後に、特公昭49−45322号及び同
49−45323号に記載されているようなメチロール
誘導体を、ジアゾ樹脂に対して0.1〜10当量、好ま
しくは0.2〜5当量用いて後縮合を行うことにより得
られる。
【0232】上記ジアゾ単量体の具体例としては、の
ジアゾ樹脂について説明したものと同じものが挙げられ
る。
【0233】上記カルボキシル基を有するアルデヒド又
はそのアセタールとしては、好ましくは前記式(18)
で示される構造を有するアルデヒド又はそれらのアセタ
ールが含まれる。
【0234】本発明9に用いるジアゾ樹脂を合成する際
に使用する酸性媒体の具体例としては、例えば、塩酸、
リン酸、メタンスルホン酸又は硫酸等の強酸が挙げられ
る。
【0235】これらの媒体は少なくとも30重量%、有
利には70〜100重量%の濃度で使用される。一般に
残りは水であるが、部分的に又は完全に有機溶剤、例え
ば、メタノール、酢酸、N−メチルピロリドン等から成
っていてもよい。良好な結果は例えば85〜93%−リ
ン酸、80%−硫酸又は90%−メタンスルホン酸又は
これらの酸の混合物によって達成される。縮合の際の温
度は、約0〜70℃、好ましくは約5〜50℃である。
【0236】本発明9に用いるジアゾ樹脂の分子量は、
重量平均で約1,000〜100,000の範囲であ
り、好ましくは約1,500〜10,000の範囲であ
る。又、本発明9に用いるジアゾ樹脂の酸価は0.1〜
10meq/gが適当であり、好ましくは0.2〜5m
eq/g、更に好ましくは0.5〜2meq/gであ
る。
【0237】本発明9の感光性組成物中に含まれるジア
ゾ樹脂の含有量は1〜60重量%、好ましくは3〜30
重量%である。
【0238】次に本発明10に用いるジアゾ樹脂につい
て説明する。本発明10に係る芳香族環と連結基を介し
てカルボキシル基を有する芳香族化合物は、下記一般式
[IX]で示される化合物である。
【0239】
【化28】 式中、R18はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン又
はヒドロキシル基を示し、好ましくは炭素数1〜5のア
ルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示す。Zは
エーテル結合を含んでもよい炭素数1以上の連結基を示
し、ジアゾ樹脂の分子量を高くし、耐刷性を上げるため
に好ましくは、−O(CH−又は−OCH(C
2q+1)−を示す。nは1〜4の自然数、mは0〜
3の整数、(n+m)は1〜4の自然数を示し、好まし
くはnは1又は2の自然数、mは0又は1を示す。p、
qはそれぞれ1〜6の自然数を示す。
【0240】上記一般式[IX]で示される連結基を介
してカルボキシル基を有する芳香族化合物の具体例とし
ては、フェノキシ酢酸、3−フェノキシプロピオン酸、
2−フェノキシプロピオン酸、2−フェノキシブタン
酸、4−(4−メトキシフェノキシ)ブタン酸、3−
(2,4−ジメチルフェノキシ)ブタン酸、6−フェノ
キシヘキサン酸、フェニル酢酸、4−メトキシフェニル
酢酸、4−メチルフェニル酢酸、フェニルプロピオン
酸、フェニルブタン酸等が挙げられる。
【0241】他方、本発明10に係る芳香族ジアゾニウ
ム化合物は下記一般式[X]で示される芳香族ジアゾニ
ウム化合物である。
【0242】
【化29】 式中、R19は水素原子、アルキル基、ヒドロキシル基
又はアルコキシ基を示し、好ましくは水素原子、炭素数
1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のアルコキシ基
を示す。
【0243】R20は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基を示し、好ましくは水素原子を示す。
【0244】R21は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基を示し、好ましくは水素原子を示す。
【0245】R19、R20、R21に関しては、原料
のコストを下げるために全て水素原子であることが最も
好ましい。
【0246】Xはアニオンを示し、好ましくはpKa
が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示す。具体的
には、ハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、塩化水
素酸、塩化水素酸−塩化亜鉛コンプレックス、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン)、特にオルトリ
ン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例えば、リンタング
ステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又は芳香族ホスホ
ン酸或いはその半エステル、アルソン酸、ホスフィン
酸、トリフルオロ酢酸等のフルオロカルボン酸、アミド
スルホン酸、セレン酸、フッ硼化水素酸、ヘキサフルオ
ロリン酸、過塩素酸、更に脂肪族及び芳香族スルホン酸
等のアニオンが挙げられる。Yは−NH−、−O−又は
−S−を示し、好ましくは−NH−である。
【0247】上記一般式[X]で示される芳香族ジアゾ
化合物の具体例としては、例えば、4−ジアゾジフェニ
ルアミン、4´−ヒドロキシ−4−ジアゾジフェニルア
ミン、4´−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4
´−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−
プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−i−プ
ロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−n−ブチ
ル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−ヒドロキシメ
チル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−β−ヒドロ
キシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4´−γ−
ヒドロキシプロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、
4′−メトキシメチル−4−ジアゾフェニルアミン、
4′−プロポキシメチル−4−ジアゾフェニルアミン、
4´−β−メトキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4´−β−エトキシエチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、3−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3
−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3´−メチル
−4−ジアゾジフェニルアミン、3,3′−ジメチル−
4−ジアゾジフェニルアミン、4′−エトキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、4′−メトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミン、4−ジアゾジフェニルエーテル、4´
−メチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,4´−
ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,3´−
ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、4−ジアゾ
ジフェニルスルフィド、4´−メチル−4−ジアゾジフ
ェニルスルフィド等の塩が挙げられる。
【0248】このうち、特に好ましい芳香族ジアゾニウ
ム化合物は、4−ジアゾジフェニルアミン塩である。本
発明10における連結基を介してカルボキシル基を有す
る芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物とを構成単
位として含む、アルデヒド類又はケトン類との縮合型樹
脂は、公知の方法、例えばフォトグラフィック・サイエ
ンス・アンド・エンジニアリング(Photo.Sc
i.Eng.)第17巻、第33頁(1973年)、米
国特許2,063,631号、同2,679,498号
各明細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸或いは塩酸
中でジアゾニウム塩、連結基を介してカルボキシル基を
有する芳香族化合物及びアルデヒド類、例えばパラホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドあ
るいはケトン類、例えばアセトン、アセトフェノンとを
重縮合させることによって得られる。
【0249】また、これら分子中に連結基を介してカル
ボキシル基を有する芳香族化合物、芳香族ジアゾニウム
化合物及びアルデヒド類またはケトン類は相互に組み合
わせ自由であり、更に各々2種以上を混ぜて共縮合する
ことも可能である。その際、連結基を介してカルボキシ
ル基を有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物
の仕込みモル比は、好ましくは1:0.1〜0.1:
1、より好ましくは1:0.2〜0.2:1、更に好ま
しくは1:0.5〜0.2:1である。またこの場合、
連結基を介してカルボキシル基を有する芳香族化合物及
び芳香族ジアゾニウム化合物の合計とアルデヒド類また
はケトン類とをモル比で通常好ましくは1:0.6〜
1.5、より好ましくは1:0.7〜1.2で仕込み、
低温で短時間、例えば3時間程度反応させることによ
り、共縮合ジアゾ樹脂が得られる。
【0250】本発明10において使用されるジアゾ樹脂
の対アニオンは、該ジアゾ樹脂と安定に塩を形成し、且
つ該樹脂を有機溶媒に可溶となすアニオンを含む。これ
らは、デカン酸及び安息香酸等の有機カルボン酸、フェ
ニルリン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含み、典型
的な例としては、ハロゲン化水素酸、例えば、弗化水素
酸、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸(5
価のリン酸)、特にオルトリン酸、無機イソ−及びヘテ
ロ多酸、例えば、リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、脂肪族又は芳香族ホスホン酸或いはその半エステ
ル、アルソン酸、ホスフィン酸、トリフルオロ酢酸等の
フルオロカルボン酸、アミドスルホン酸、セレン酸、弗
硼化水素酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩素酸、更に脂
肪族及び芳香族スルホン酸、例えば、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のフルオロアルカ
ンスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホ
コハク酸、ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファ
ースルホン酸、トリルオキシ−3−プロパンスルホン
酸、ノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニ
ルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノ
キシ−3−プロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−
3−プロパンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プ
ロパンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンス
ルホン酸、ジノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチ
レンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,
5−ジクロロベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、
2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベ
ンゼンスルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン
酸、2−ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼ
ンスルホン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−ク
ロロ−5−ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼン
スルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、ドデ
シルオキシベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4−ヒ
ドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、イソプ
ロピルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホ
ン酸、ヘキシルナフタレンスルホン酸、オクチルナフタ
レンスルホン酸、ブトキシナフタレンスルホン酸、ドデ
シルオキシナフタレンスルホン酸、ジブチルナフタレン
スルホン酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸、トリイ
ソプロピルナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタレ
ンスルホン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、ナフ
タリン−1−スルホン酸、ナフタリン−2−スルホン
酸、1,8−ジニトロ−ナフタリン−3,6−ジスルホ
ン酸、4,4′−ジアジド−スチルベン−3,3′−ジ
スルホン酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4
−スルホン酸、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
5−スルホン酸及び1,2−ナフトキノン−1−ジアジ
ド−4−スルホン酸のアニオン又はこれらのアニオンの
混合物が含まれる。これらのアニオンの中で特に好まし
いものは、ヘキサフルオロリン酸、メタンスルホン酸、
ジブチルナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスル
ホン酸又は2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾ
イルベンゼンスルホン酸のアニオンである。
【0251】本発明10におけるジアゾ共縮合樹脂の具
体例として好ましいものは、フェノキシ酢酸・4−ジア
ゾジフェニルアミン硫酸水素塩とホルムアルデヒドとの
共縮合樹脂、2−フェノキシプロピオン酸・4−ジアゾ
ジフェニルアミンヘキサフルオロリン酸塩とホルムアル
デヒドとの共縮合樹脂、2−フェノキシブタン酸・4−
ジアゾ−4′−メチルジフェニルアミン硫酸水素塩とホ
ルムアルデヒドとの共縮合樹脂、フェノキシ酢酸・4−
ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩とベンズアルデヒド
との共縮合樹脂等のヘキサフルオロリン酸塩又はドデシ
ルベンゼンスルホン酸塩があり、このような化合物の中
で特に好ましいものは、フェノキシ酢酸・4−ジアゾジ
フェニルアミン硫酸水素塩とホルムアルデヒドとの共縮
合樹脂のヘキサフルオロリン酸塩又はドデシルベンゼン
スルホン酸塩である。
【0252】本発明10の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量
体のモル比及び縮合条件を種々変えることにより、その
分子量は任意の値として得ることができるが、本発明1
0の目的とする使途に有効に供するためには、分子量が
約400乃至10,000のものが使用可能であるが、
より好ましくは、約800乃至5.000のものが適当
である。
【0253】次にジアゾ樹脂の代表的な合成例を挙げ
る。先ず、本発明1及び2の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。
【0254】合成例1 p−ヒドロキシ安息香酸3.5g(0.025モル)及
び4−ジアゾフェニルアミン硫酸塩7.1g(0.02
5モル)を水冷下で90gの濃硫酸に溶解した。この反
応液に2.7gのパラホルムアルデヒド(0.09モ
ル)を少しずつ添加した。この際、反応温度が10℃を
超えないように添加した。その後、氷冷下2時間撹拌を
続けた。この反応混合物を氷冷下、1リットルのエタノ
ールに注入し、生じた沈殿を濾過した。エタノールで洗
浄後、この沈殿物を200mlの純水に溶解し、この液
に10.5gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈殿を濾過した後エタノールで洗浄し、これ
を300mlの純水に溶解した。この液にジブチルナフ
タレンスルホン酸ナトリウム28.7gを溶解した冷濃
厚水溶液を加えた。生じた沈殿を濾別し水洗した後、3
0℃、一昼夜乾燥してジアゾ樹脂を得た。このジアゾ樹
脂をGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー)により分子量を測定したところ、重量平均分子量で
約1600であった。
【0255】合成例2 ジアゾ樹脂の合成例1において、p−ヒドロキシ安息香
酸をベンゼンスルホン酸ナトリウム4.5gに代えた以
外は合成例1と同様にして合成例2によるジアゾ樹脂を
得た。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均
分子量で1650であった。
【0256】合成例3 ジアゾ樹脂の合成例1及び2に準じて、下記ジアゾ樹脂
3を得た。GPCにより分子量を測定したところ、重量
平均分子量で1800であった。
【0257】
【化30】
【0258】合成例4 ジアゾ樹脂の合成例1及び2に準じて、下記ジアゾ樹脂
4を得た。GPCにより分子量を測定したところ、重量
平均分子量で1600であった。
【0259】
【化31】
【0260】合成例5 p−ヒドロキシ安息香酸3.5g(0.025モル)及
びp−ジアゾフェニルアミン硫酸塩21.75g(0.
075モル)を水冷下で90gの濃硫酸に溶解した。こ
の反応液に2.7gのパラホルムアルデヒド(0.09
モル)を少しずつ添加した。この際、反応温度が10℃
を超えないように添加した。その後、氷冷下2時間撹拌
を続けた。この反応混合物を氷冷下、1リットルのエタ
ノールに注入し、生じた沈殿を濾過した。エタノールで
洗浄後、この沈殿物を200mlの純水に溶解し、この
液に10.5gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加
えた。生じた沈殿を濾過した後エタノールで洗浄し、こ
れを300mlの純水に溶解した。この液にヘキサフル
オロリン酸アンモニウム13.7gを溶解した冷濃厚水
溶液を加えた。生じた沈殿を濾別し水洗した後、30
℃、一昼夜乾燥してジアゾ樹脂を得た。このジアゾ樹脂
をGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)
により分子量を測定したところ、重量平均分子量で約1
900であった。
【0261】合成例6 p−ジアゾフェニルアミン硫酸塩14.5g(0.05
モル)を水冷下で40.9gの濃硫酸に溶解した。この
反応液に1.5gのパラホルムアルデヒド(0.05モ
ル)を少しずつ添加した。この際、反応温度が10℃を
超えないように添加した。その後、氷冷下2時間撹拌を
続けた。この反応混合物を氷冷下、0.5リットルのエ
タノールに注入し、生じた沈殿を濾過した。エタノール
で洗浄後、この沈殿物を100mlの純水に溶解し、こ
の液に6.8gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加
えた。生じた沈殿を濾過した後エタノールで洗浄し、こ
れを150mlの純水に溶解した。この液にヘキサフル
オロリン酸アンモニウム8gを溶解した冷濃厚水溶液を
加えた。生じた沈殿を濾別し水洗した後、30℃、一昼
夜乾燥してジアゾ樹脂を得た。このジアゾ樹脂をGPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により分
子量を測定したところ、5量体以上が約50モル%含ま
れていた。
【0262】合成例7 p−ヒドロキシ安息香酸3.5g(0.025モル)及
びp−ジアゾフェニルアミン硫酸塩22.0g(0.0
25モル)を水冷下で90gの濃硫酸に溶解した。この
反応液に2.7gのパラホルムアルデヒド(0.09モ
ル)を少しずつ添加した。この際、反応温度が10℃を
超えないように添加した。その後、氷冷下2時間撹拌を
続けた。この反応混合物を氷冷下、1リットルのエタノ
ールに注入し、生じた沈殿を濾過した。エタノールで洗
浄後、この沈殿物を200mlの純水に溶解し、この液
に10.5gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈殿を濾過した後エタノールで洗浄し、これ
を300mlの純水に溶解した。この液にヘキサフルオ
ロリン酸アンモニウム13.7gを溶解した冷濃厚水溶
液を加えた。生じた沈殿を濾別し水洗した後、30℃、
一昼夜乾燥してジアゾ樹脂を得た。このジアゾ樹脂をG
PC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によ
り分子量を測定したところ、重量平均分子量で約200
0であった。
【0263】次に本発明3及び4の実施例に用いられる
ジアゾ樹脂の合成例について挙げる。 合成例8 4−ジアゾフェニルアミン硫酸水素塩29.3g(0.
100モル)を85%リン酸70mlに溶解し、これに
グリオキシル酸・1水和物(97%)5.69g(0.
0600モル)を添加し、40℃にて20時間撹拌し
た。次に、この反応混合物にパラホルムアルデヒド(9
5%)1.58g(0.0500モル)を添加し、40
℃で更に20時間撹拌した。その後、反応溶液をイソプ
ロピルアルコール800mlに撹拌しながら投入して、
黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、イ
ソプロピルアルコールで洗浄することにより、4−ジア
ゾジフェニルアミン−グリオキシル酸・ホルムアルデヒ
ド縮合物のリン酸二水素塩を得た。
【0264】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にn−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム41.8
g(0.120モル)の水600ml溶液を撹拌しなが
ら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4
−ジアゾジフェニルアミン−グリオキシル酸・ホルムア
ルデヒド縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩4
1gを得た。
【0265】得られたジアゾ樹脂のカルボン酸価は0.
98meq/gであった。又、得られたジアゾ樹脂を1
−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリン
グさせた後にGPCを用いて重量平均分子量を測定(ポ
リスチレン標準)したところ、1700であった。
【0266】合成例9 4′−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素
塩32.3g(0.100モル)を85%リン酸70m
lに溶解した。これにグリオキシル酸・1水和物(97
%)7.59g(0.0800モル)を添加し、40℃
で20時間撹拌した。次に、この反応混合液にアセトア
ルデヒド3.96g(0.0900モル)を添加し、4
0℃で更に20時間撹拌した。その後、反応溶液をイソ
プロピルアルコール800mlに撹拌しながら投入し
て、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別
し、イソプロピルアルコールで洗浄することにより、
4′−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミン−グリオ
キシル酸・アセトアルデヒド縮合物のリン酸二水素塩を
得た。
【0267】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
に2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム39.6g(0.120モ
ル)の水600ml溶液を撹拌しながら添加した。生成
した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾジフェニ
ルアミン−グリオキシル酸・アセトアルデヒド縮合物の
2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼ
ンスルホン酸塩38gを得た。
【0268】得られたジアゾ樹脂のカルボン酸価は1.
10meq/gであった。又、得られたジアゾ樹脂を、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリ
ングさせた後にGPCを用いて重量平均分子量を測定
(ポリスチレン標準)したところ、1620であった。
【0269】合成例10 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩29.3g
(0.100モル)を96%硫酸70mlに溶解し、こ
れにテレフタルアルデヒド酸18.0g(0.120モ
ル)を添加し、5℃で3時間撹拌した。次に、反応溶液
をイソプロピルアルコール800mlに撹拌しながら投
入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾
別し、イソプロピルアルコールで洗浄することにより、
4−ジアゾジフェニルアミン−テレフタルアルデヒド酸
縮合物の硫酸水素塩を得た。
【0270】この縮合物を水200mlとメチルエチル
ケトン500mlとの混合液に懸濁し、これにn−ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム41.8g(0.1
20モル)の水600ml溶液を撹拌しながら添加し
た。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に分かれ
た。上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、生成し
た黄色沈殿をろ取し、乾燥することにより、ジフェニル
アミン−テレフタルアルデヒド酸縮合物のn−ドデシル
ベンゼンスルホン酸塩40gを得た。
【0271】得られたジアゾ樹脂のカルボン酸価は0.
89meq/gであった。又、得られたジアゾ樹脂を、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリ
ングさせた後にGPCを用いて重量平均分子量を測定
(ポリスチレン標準)したところ、1300であった。
【0272】合成例11 4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミン硫酸水素塩
32.3g(0.100モル)を96%硫酸100ml
に溶解し、これにパラホルムアルデヒド(95%)3.
16g(0.100モル)を添加し、5℃で2時間撹拌
した。次に、この反応混合物にテレフタルアルデヒド酸
9.00g(0.0600モル)を添加し、5℃で更に
2時間撹拌した。その後、反応溶液をイソプロピルアル
コール800mlに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿
物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピル
アルコールで洗浄することにより、4−ジアゾ−3−メ
トキシジフェニルアミン−ホルムアルデヒド・テレフタ
ルアルデヒド酸縮合物の硫酸水素塩を得た。
【0273】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にヘキサフルオロリン酸カリウム22.1g(0.12
0モル)の水600ml溶液を撹拌しながら添加した。
生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−3
−メトキシジフェニルアミン−ホルムアルデヒド・テレ
フタルアルデヒド酸縮合物のヘキサフルオロリン酸塩2
5gを得た。
【0274】得られたジアゾ樹脂のカルボン酸価は0.
54meq/gであった。又、得られたジアゾ樹脂を、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリ
ングさせた後にGPCを用いて重量平均分子量を測定
(ポリスチレン標準)したところ、2000であった。
【0275】合成例12 4′−メチル−2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェ
ニルスルフィド硫酸水素塩37.4g(0.100モ
ル)を96%硫酸70mlに溶解し、これにグルタルア
ルデヒド酸(4−ホルミルブタン酸)5.8g(0.0
500モル)を添加し、5℃で2時間撹拌した。次に、
反応溶液にパラホルムアルデヒド(95%)1.90g
(0.0600モル)を添加し、更に2時間撹拌した。
その後、反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しながら
投入し、更に塩化亜鉛50%水溶液260gを添加して
黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、
4′−メチル−2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェ
ニルスルフィド−グルタルアルデヒド酸・ホルムアルデ
ヒド縮合物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0276】この縮合物を水800mlに溶解し、これ
にヘキサフルオロリン酸カリウム22.1g(0.12
0モル)の水600ml溶液に撹拌しながら添加した。
生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4′−メチル−
2,5−ジメトキシ−4−ジアゾジフェニルスルフィド
−グルタルアルデヒド酸・ホルムアルデヒド縮合物のヘ
キサフルオロリン酸塩43gを得た。
【0277】得られたジアゾ樹脂のカルボン酸価は0.
77meq/gであった。又、得られたジアゾ樹脂を、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリ
ングさせた後にGPCを用いて重量平均分子量を測定
(ポリスチレン標準)したところ、1950であった。
【0278】次に本発明5の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。 合成例13 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩29.3g
(0.100モル)を85%リン酸70mlに溶解し、
これに3,5−ビスヒドロキシメチル安息香酸16.4
g(0.090モル)を添加し、40℃にて20時間撹
拌した。次に、反応溶液をイソプロピルアルコール1リ
ットルに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿物を析出さ
せた。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピルアルコール
で洗浄することにより、4−ジアゾジフェニルアミンと
3,5−ビスヒドロキシメチル安息香酸との縮合物のリ
ン酸二水素塩を得た。
【0279】この縮合物を水800mlに溶解し、これ
にヘキサフルロロリン酸カリウム21.1g(0.12
0モル)の水600ml溶液を撹拌しながら添加した。
生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾジフ
ェニルアミンと3,5−ビスヒドロキシメチル安息香酸
との縮合物のヘキサフルオロリン酸塩39gを得た。
【0280】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、1500であった。
【0281】合成例14 4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン硫酸水素
塩32.3g(0.100モル)を90%メタンスルホ
ン酸100mlに溶解した。これに4−ヒドロキシ−
2,5−ビスヒドロキシメチル安息香酸19.8g
(0.100モル)を添加し、20℃で2時間撹拌し
た。次に、反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しなが
ら投入して、更に塩化亜鉛50%水溶液260gを添加
して黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別
し、4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミンと4
−ヒドロキシ−2,5−ビスヒドロキシメチル安息香酸
との縮合物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0282】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にn−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム41.8
g(0.120モル)の水600ml溶液を激しく撹拌
しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥し
て、4−ジアゾ−4′−メトキシメチルジフェニルアミ
ンと4−ヒドロキシ−2,5−ビスヒドロキシメチル安
息香酸との縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩
46gを得た。
【0283】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、1820であった。
【0284】合成例15 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩29.3g
(0.100モル)を96%硫酸70mlに溶解し、こ
れに2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)エ
タン−1−スルホン酸19.2g(0.0600モル)
及び2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)酢
酸10.8g(0.0400モル)を添加し、5℃で2
時間撹拌した。次に、反応溶液をイソプロピルアルコー
ル1リットルに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿物を
析出させた。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピルアル
コールで洗浄することにより、4−ジアゾジフェニルア
ミンと2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)
エタン−1−スルホン酸及び2,2−ビス(4−ヒドロ
キシメチルフェニル)酢酸との縮合物の硫酸水素塩を得
た。
【0285】この縮合物を水200mlとメチルエチル
ケトン500mlとの混合液に懸濁し、これにn−ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム20.9g(0.0
600モル)の水600ml溶液を激しく撹拌しながら
添加した。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に
分かれた。上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、
生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥することにより、4−
ジアゾジフェニルアミンと2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシメチルフェニル)エタン−1−スルホン酸及び2,
2−ビス−(4−ヒドロキシメチルフェニル)酢酸との
縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩50gを得
た。
【0286】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2050であった。
【0287】合成例16 4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミン硫酸水素塩
32.3g(0.100モル)を85%リン酸70ml
に溶解し、これに2−(3,5−ビスエトキシメチル−
フェニル)−2−フェニル酢酸36.1g(0.110
モル)を添加し、40℃で20時間撹拌した。その後、
反応溶液をイソプロピルアルコール1リットルに撹拌し
ながら投入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色
沈殿を濾別し、イソプロピルアルコールで洗浄すること
により、4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミンと
2−(3,5−ビスエトキシメチルフェニル)−2−フ
ェニル酢酸との縮合物のリン酸二水素塩を得た。
【0288】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にジオクチルナフタリンスルホン酸ナトリウム55.5
g(0.120モル)を激しく撹拌しながら添加した。
生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−3
−メトキシジフェニルアミンと2−(3,5−ビスエト
キシメチルフェニル)−2−フェニル酢酸との縮合物の
ジオクチルナフタリンスルホン酸塩60gを得た。
【0289】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2450であった。
【0290】合成例17 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩29.3g
(0.100モル)を85%リン酸70mlに溶解し、
これに3,5−ジヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸
10.9g(0.0500モル)を添加し、40℃で2
0時間撹拌した。次に、反応溶液に2−ヒドロキシメチ
ル安息香酸7.60g(0.0500モル)を添加し、
更に40℃で20時間撹拌した。その後、反応溶液を氷
水1.5リットルに撹拌しながら投入し、更に塩化亜鉛
複塩50%水溶液62gを添加して黄色の沈殿物を析出
させた。この黄色沈殿を濾別し、4ジアゾジフェニルア
ミンと3,5−ジヒドロキシメチルベンゼンスルホン酸
及び2−ヒドロキシメチル安息香酸との縮合物の塩化亜
鉛複塩を得た。
【0291】この縮合物を水200mlとメチルエチル
ケトン500mlの混合物に懸濁し、これにジオクチル
ナフタリンスルホン酸ナトリウム11.1g(0.02
40モル)の水600ml溶液を激しく撹拌しながら添
加した。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に分
かれた。上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、生
成した黄色沈殿をろ取し、乾燥することにより、4−ジ
アゾジフェニルアミンと3,5−ジヒドロキシメチルベ
ンゼンスルホン酸及び2−ヒドロキシメチル安息香酸と
の縮合物のジオクチルナフタリンスルホン酸42gを得
た。
【0292】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、1650であった。
【0293】合成例18(比較例) ベンゼンスルホン酸ソーダ4.5g(0.025モ
ル)、及び4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミ
ン硫酸水素塩24.3g(0.075モル)を氷冷下で
90gの濃硫酸に溶解した。この反応後に2.7gのパ
ラホルムアルデヒド(0.09モル)をゆっくり添加し
た。この際、反応温度が10℃を超えないように添加し
ていった。その後、2時間氷冷下撹拌を続けた。この反
応混合物を氷冷下、1リットルのエタノールに投入し、
生じた沈殿を濾過した。エタノールで洗浄後、この沈殿
物を200mlの純水に溶解し、この液に10.5gの
塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈殿
を濾過した後、エタノールで洗浄し、これを300ml
の純水に溶解した。この液に13.7gのヘキサフルオ
ロリン酸アンモニウムを溶解したの冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈殿を濾別し水洗した後、30℃で一昼夜乾
燥してジアゾ樹脂を得た。
【0294】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2220であった。
【0295】比較合成例19(比較例) p−ヒドロキシ安息香酸3.5g(0.025モル)、
及び4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩22.0g
(0.025モル)を氷冷下で90gの濃硫酸に溶解し
た。この反応後に2.7gのパラホルムアルデヒド
(0.09モル)をゆっくり添加した。この際、反応温
度が10℃を超えないように添加していった。その後、
2時間氷冷下撹拌を続けた。この反応混合物を氷冷下、
1リットルのエタノールに投入し、生じた沈殿を濾過し
た。エタノールで洗浄後、この沈殿物を200mlの純
水に溶解し、この液に10.5gの塩化亜鉛を溶解した
冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈殿を濾過した後、エタ
ノールで洗浄し、これを300mlの純水に溶解した。
この液に13.7gのヘキサフルオロリン酸アンモニウ
ムを溶解したの冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈殿を濾
別し水洗した後、30℃で一昼夜乾燥してジアゾ樹脂を
得た。
【0296】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2090であった。
【0297】合成例20(比較例) p−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩14.5g
(0.050モル)を氷冷下で40.9gの濃硫酸に溶
解した。この反応後に1.5g(0.050モル)のパ
ラホルムアルデヒドをゆっくり添加した。この際、反応
温度が10℃を超えないように添加していった。その
後、2時間氷冷下撹拌を続けた。この反応混合物を氷冷
下、500mlのエタノールに投入し、生じた沈殿を濾
過した。エタノールで洗浄後、この沈殿物を100ml
の純水に溶解し、この液に6.8gの塩化亜鉛を溶解し
た冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈殿を濾過した後、エ
タノールで洗浄し、これを150mlの純水に溶解し
た。この液に8gのヘキサフルオロリン酸アンモニウム
を溶解したの冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈殿を濾別
し水洗した後、30℃で一昼夜乾燥してジアゾ樹脂を得
た。
【0298】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、1950であった。
【0299】次に本発明6の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。 合成例21 4−ジアゾ−4′−ジヒドロキシホスフィニルオキシジ
フェニルアミン硫酸水素塩7.79g(0.0200モ
ル)及び4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩23.
5g(0.0800モル)を96%硫酸70mlに溶解
し、これにパラホルムアルデヒド(95%)3.16g
(0.100モル)を添加し、5℃で5時間撹拌した。
その後、反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しながら
投入し、更に塩化亜鉛50%水溶液260gを添加し
て、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別
し、4−ジアゾ−4′−ジヒドロキシホスフィニルオキ
シジフェニルアミン・4−ジアゾジフェニルアミンとホ
ルムアルデヒドとの縮合物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0300】この縮合物を水800mlに溶解し、これ
に2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム39.6g(0.120モ
ル)の水600ml溶液を撹拌しながら添加した。生成
した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−4′−
ジヒドロキシホスフィニルオキシジフェニルアミン・4
−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物の2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベ
ンゼンスルホン酸塩33gを得た。
【0301】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2300であった。
【0302】合成例22 4−ジアゾ−4′−(2−ジヒドロキシホスフィニル)
エトキシジフェニルアミン硫酸水素塩10.4g(0.
0250モル)及び4−ジアゾ−4′−メトキシジフェ
ニルアミン硫酸水素塩24.2g(0.0750モル)
を85%リン酸85mlに溶解し、これにパラホルムア
ルデヒド(95%)2.84g(0.0900モル)を
添加し、40℃で20時間撹拌した。その後、反応溶液
をイソプロピルアルコール1リットルに撹拌しながら投
入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾
別し、イソプロピルアルコールで洗浄することにより、
4−ジアゾ−4′−(2−ジヒドロキシホスフィニル)
エトキシジフェニルアミン・4−ジアゾ−4′−メトキ
シジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物のリ
ン酸二水素塩を得た。
【0303】この縮合物を水200ml、メチルエチル
ケトン500mlの混合液に懸濁し、これにドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム31.3g(0.0900
モル)の水600ml溶液を激しく撹拌しながら添加し
た。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に分かれ
た。この上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、生
成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−4′
−(2−ジヒドロキシホスフィニル)エトキシジフェニ
ルアミン・4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合物のドデシルベンゼンス
ルホン酸塩36gを得た。
【0304】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2400であった。
【0305】合成例23 4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン硫酸水素
塩32.3g(0.100モル)を96%硫酸75ml
に溶解し、これに3−ジヒドロキシホスフィニルプロパ
ナール4.14g(0.0300モル)を添加し、5℃
にて2時間撹拌した。次に、この反応混合物にパラホル
ムアルデヒド(95%)2.21g(0.0700モ
ル)を添加し、5℃で更に2時間撹拌した。その後、反
応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しながら投入し、更
に酸化亜鉛50%水溶液180gを添加して、黄色の沈
殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、4−ジアゾ
−4′−メトキシジフェニルアミンと3−ジヒドロキシ
ホスフィニルプロパナール・ホルムアルデヒドとの縮合
物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0306】この縮合物を水200ml、メチルエチル
ケトン500mlの混合液に懸濁し、これにドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム29.2g(0.0840
モル)の水600ml溶液を激しく撹拌しながら添加し
た。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に分かれ
た。この上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、生
成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−4′
−メトキシジフェニルアミント3−ジヒドロキシホスフ
ィニルプロパナール・ホルムアルデヒドとの縮合物のド
デシルベンゼンスルホン酸塩36gを得た。
【0307】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2090であった。
【0308】合成例24 4−ジアゾフェニルアミン硫酸水素塩29.3g(0.
100モル)を96%硫酸70mlに溶解し、これに4
−ジヒドロキシホスフィニルオキシベンズアルデヒド
4.04g(0.0200モル)を添加し、5℃にて2
時間撹拌した。次に、この反応混合物にパラホルムアル
デヒド(95%)2.53g(0.0800モル)を添
加し、5℃で更に2時間撹拌した。その後、反応溶液を
氷水1.5リットルに撹拌しながら投入し、更に塩化亜
鉛50%水溶液210gを添加して、黄色の沈殿物を析
出させた。この黄色沈殿を濾別し、4−ジアゾジフェニ
ルアミンと4−ジヒドロキシホスフィニルオキシベンズ
アルデヒド・ホルムアルデヒドとの縮合物の塩化亜鉛複
塩を得た。
【0309】この縮合物を水800mlに溶解し、これ
にジオクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム44.4
g(0.0960モル)の水600ml溶液を激しく撹
拌しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥
して、4−ジアゾジフェニルアミンと4−ジヒドロキシ
ホスフィニルオキシベンズアルデヒド・ホルムアルデヒ
ドとの縮合物のジオクチルナフタレンスルホン酸塩35
gを得た。
【0310】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、1970であった。
【0311】合成例25 4−ジアゾフェニルアミン硫酸水素塩24.9g(0.
0850モル)及びフェニルリン酸2.61g(0.0
150モル)を96%硫酸70mlに溶解し、これにパ
ラホルムアルデヒド(95%)3.16g(0.100
モル)を添加し、5℃で更に2時間撹拌した。その後、
反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しながら投入し、
更に塩化亜鉛複塩50%水溶液220gを添加して、黄
色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、4−
ジアゾジフェニルアミン・フェニルリン酸とホルムアル
デヒドとの縮合物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0312】この縮合物を水800mlに溶解し、これ
にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム34.8g
(0.100モル)の水600ml溶液を激しく撹拌し
ながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥し
て、4−ジアゾジフェニルアミン・フェニルリン酸とホ
ルムアルデヒドとの縮合物のドデシルベンゼンスルホン
酸塩32gを得た。
【0313】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2320であった。
【0314】合成例26 4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン硫酸水素
塩25.9g(0.0800モル)及びα−ジヒドロキ
シホスフィニルトルエン3.44g(0.0200オ
ル)を85%リン酸70mlに溶解し、これにパラホル
ムアルデヒド(95%)3.16g(0.100モル)
を添加し、40℃で20時間撹拌した。その後、反応溶
液をイソプロピルアルコール1リットルに撹拌しながら
投入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を
濾別し、イソプロピルアルコールで洗浄することによ
り、4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン・α
−ジヒドロキシホスフィニルトルエンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物を得た。
【0315】この縮合物を水200ml、メチルエチル
ケトン500mlの混合液に懸濁し、これにドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム27.9g(0.0800
モル)の水600ml溶液を激しく撹拌しながら添加し
た。しばらく撹拌を続けた後、静置すると二層に分かれ
た。この上層を水2リットルに撹拌しながら投入し、生
成した黄色沈殿をろ取し、乾燥して、4−ジアゾ−4′
−メトキシジフェニルアミン・α−ジヒドロキシホスフ
ィニルトルエンとホルムアルデヒドとの縮合物のドデシ
ルベンゼンスルホン酸塩33gを得た。
【0316】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2350であった。
【0317】次に本発明7の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。 合成例27 4′−カルボキシ−4−ジアゾ−2,3,5,6−テト
ラフルオロジフェニルアミン硫酸水素塩40.9g
(0.100モル)を96%硫酸100mlに溶解し、
これにパラホルムアルデヒド(95%)3.16g
(0.100モル)を添加し、5℃で3時間撹拌した。
その後、反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しながら
投入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を
濾別し、水で洗浄することにより、4−カルボキシ−4
−ジアゾ−2,3,5,6−テトラフルオロジフェニル
アミンとホルムアルデヒドとの縮合物の硫酸水素塩を得
た。
【0318】この縮合物をメチルエチルケトン200m
lに溶解し、これにn−ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム41.8g(0.120モル)の水600ml
溶液を激しく撹拌しながら添加した。30分間撹拌を続
けた後、静置すると二層に分かれた。この上層を水2リ
ットルに撹拌しながら投入し、生成した黄色沈殿をろ取
し、乾燥して、4′−カルボキシ−4−ジアゾ−2,
3,5,6−テトラフルオロジフェニルアミンとホルム
アルデヒドとの縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン
酸塩44gを得た。
【0319】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、1970であった。
【0320】合成例28 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩20.5g
(0.0700モル)及び4−ジアゾ−4′−スルホニ
ルメチルジフェニルアミン硫酸水素塩8.74g(0.
0300モル)を96%硫酸75mlに溶解し、これに
パーフルオロオクタナール19.9g(0.0500モ
ル)を添加し、5℃で2時間撹拌した。その後、反応溶
液にパラホルムアルデヒド(95%)1.58g(0.
0500モル)を添加し、5℃にて更に2時間撹拌し
た。その後、反応溶液を氷水1.5リットルに撹拌しな
がら投入して、黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈
殿を濾別し、4−ジアゾジフェニルアミン・4−ジアゾ
−4′−スルホニルメチルジフェニルアミンとパーフル
オロオクタナール・ホルムアルデヒドとの縮合物の硫酸
水素塩を得た。
【0321】この縮合物をメチルエチルケトン200m
lに溶解し、これにn−ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム41.8g(0.120モル)の水600ml
溶液を激しく撹拌しながら添加した。しばらく撹拌した
後、静置すると二層に分かれた。この上層を水2リット
ルに撹拌しながら投入し、生成した黄色沈殿をろ取し、
乾燥して、4−ジアゾジフェニルアミン・4−ジアゾ−
4′−スルホニルメチルジフェニルアミンとパーフルオ
ロオクタナール・ホルムアルデヒドとの縮合物のn−ド
デシルベンゼンスルホン酸塩33gを得た。
【0322】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2230であった。
【0323】合成例29 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)と4−
ホルミル−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸
(0.100モル)との縮合物のヘキサフルオロリン酸
塩(重量平均分子量:1820)。
【0324】合成例30 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0700モル)・3
−トリフルオロメチルベンジルホスホン酸(0.030
0モル)とホルムアルデヒド(0.100モル)との縮
合物の2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイル
スルホン酸塩(重量平均分子量:2140)。
【0325】合成例31 2−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルアミン(0.0
200モル)・4−ジアゾ−2,3,5,6−テトラフ
ルオロジフェニルアミン(0.0800モル)とホルム
アルデヒド(0.100モル)との縮合物のジオクチル
ナフタレンスルホン酸塩(重量平均分子量:206
0)。
【0326】合成例32 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0500モル)と2
−ジヒドロキシホスフィニルオキシ−4−ジアゾジフェ
ニルアミン(0.0250モル)・パーフルオロオクチ
ルオキシベンゼン(0.0250モル)とホルムアルデ
ヒド(0.100モル)との縮合物のドデシルベンゼン
スルホン酸塩(重量平均分子量:2220)。
【0327】合成例33 4−ジアゾ−2,3,5,6−テトラフルオロジフェニ
ルアミン(0.100モル)とグリオキシル酸(0.1
00モル)との縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩
(重量平均分子量:1670)。
【0328】合成例34 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)と8−
オキソパーフルオロオクタン酸(0.0500モル)・
ホルムアルデヒド(0.0500モル)との縮合物のド
デシルベンゼンスルホン酸塩(重量平均分子量:210
0)。
【0329】合成例35 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0500モル)とN
−フェニルパーフルオロオクタンアミド(0.0500
モル)と3−オキソプロピルリン酸(0.100モル)
との縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩(重量平均
分子量:1960)。
【0330】合成例36 4−ジアゾ−4′−パーフルオロオクチルオキシジフェ
ニルアミン(0.0600モル)・フェノキシ酢酸
(0.0400モル)とホルムアルデヒド(0.100
モル)との縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩(重
量平均分子量:2480)。
【0331】合成例37 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0700モル)・ベ
ンジルスルホン酸(0.0300モル)とペンタフルオ
ロベンズアルデヒド(0.100モル)との縮合物(重
量平均分子量:1560)。
【0332】合成例38 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0500モル)・4
−メトキシベンジルホスホン酸(0.0200モル)・
パーフルオロオクチルオキシベンゼン(0.0300モ
ル)とホルムアルデヒド(0.100モル)との縮合物
のドデシルベンゼンスルホン酸塩(重量平均分子量:2
130)。
【0333】次に本発明8の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。 合成例39 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0600モル)・フ
ェノキシ酢酸(0.0400モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物の硫酸水素塩(常法によ
り合成、重量平均分子量:2340)32.6gを水4
00mlに溶解し、これにパーフルオロオクタンスルホ
ン酸カリウム38.3g(0.0720モル)の水60
0ml溶液を激しく撹拌しながら添加した。生成した黄
色沈殿を濾別し、4−ジアゾジフェニルアミン・フェノ
キシ酢酸とホルムアルデヒドとの縮合物のパーフルオロ
オクタンスルホン酸塩33.3gを得た。
【0334】得られたジアゾ樹脂を1−フェニル−3−
メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にGP
Cを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標準)
したところ、2340であった。
【0335】合成例40 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0750モル)・ベ
ンジルスルホン酸(0.0250モル)とホルムアルデ
ヒド(0.100モル)との縮合物のパーフルオロオク
タンスルホン酸塩(重量平均分子量:2080)。
【0336】合成例41 4−ジアゾ−3−メトキシ−ジフェニルアミン(0.0
700モル)・フェニルリン酸(0.0300モル)と
ホルムアルデヒド(0.100モル)との縮合物のパー
フルオロオクタン酸塩(重量平均分子量:1960)。
【0337】合成例42 4−ジアゾ−4′−スルホニルメチルフェニルアミン
(0.0400モル)・4−ジアゾジフェニルアミン
(0.0600モル)とホルムアルデヒド(0.100
モル)との縮合物のビス(パーフルオロオクチルスルホ
ニル)メチド塩(重量平均分子量:1880)。
【0338】合成例43 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)とグリ
オキシル酸(0.0500モル)・ホルムアルデヒド
(0.0500モル)との縮合物のパーフルオロオクタ
ンスルホン酸塩(重量平均分子量:1890)。
【0339】次に本発明9の実施例に用いられるジアゾ
樹脂の合成例について挙げる。 合成例44 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩14.7g
(0.0500モル)及び2−フェノキシエタノール
6.66g(0.0500モル)を85%リン酸55m
lに溶解撹拌した。これにグリオキシル酸・1水和物
(97%)5.69g(0.0600モル)を添加し、
45℃にて20時間撹拌した。次に、この反応混合物に
パラホルムアルデヒド(95%)1.26g(0.04
00モル)を添加し、45℃にて、更に20時間撹拌し
た。その後、反応溶液をイソプロピルアルコール800
mlに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿物を析出させ
た。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピルアルコールで
洗浄することにより、4−ジアゾジフェニルアミン・2
−フェノキシエタノールとグリオキシル酸・ホルムアル
デヒドとの縮合物のリン酸二水素塩を得た。
【0340】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム20.7g
(0.0600モル)の水300ml溶液を激しく撹拌
しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、水洗、
乾燥することにより、4−ジアゾジフェニルアミン・2
−フェノキシエタノールとグリオキシル酸・ホルムアル
デヒドとの縮合物のジブチルナフタレンスルホン酸塩2
6gを得た。
【0341】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、3320であった。また、このジアゾ
樹脂のカルボン酸価は1.24meq/gであった。
【0342】合成例45 4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミン硫酸水素塩
12.9g(0.0400モル)及び2−フェニルエチ
ルアルコール7.33g(0.0600モル)を氷冷下
で濃硫酸55mlに撹拌溶解した。これにテレフタルア
ルデヒド酸6.00g(0.0400モル)を添加し、
5℃にて2時間撹拌した。次にこの反応混合物にパラホ
ルムアルデヒド(95%)1.89g(0.0600モ
ル)を添加し、5℃にて更に2時間撹拌した。その後、
反応溶液を氷水1リットルに撹拌しながら投入し、更に
塩化亜鉛50%水溶液100gを添加して、黄色の沈殿
物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、4−ジアゾ−
3−メトキシジフェニルアミン・2−フェニルエチルア
ルコールとテレフタルアルデヒド酸・ホルムアルデヒド
との縮合物の塩化亜鉛複塩を得た。
【0343】この縮合物を水200ml、メチルエチル
ケトン500mlの混合液に懸濁し、これにn−ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム16.5g(0.04
80モル)の水300ml溶液を撹拌しながら添加し
た。しばらく撹拌を続けた後、静置すると2層に分かれ
た。この上層を水2リットルに撹拌しながら投入し生成
した黄色沈殿をろ取し、水洗、乾燥して、4−ジアゾ−
3−メトキシジフェニルアミン・2−フェニルエチルア
ルコールとテレフタルアルデヒド酸・ホルムアルデヒド
との縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩25g
を得た。
【0344】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2830であった。また、このジアゾ
樹脂の酸価は1.11meq/gであった。
【0345】合成例46 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩14.7g
(0.0500モル)を85%リン酸50mlに溶解撹
拌した。これにグリオキシル酸・1水和物(97%)
3.32g(0.0350モル)を添加し、45℃にて
20時間撹拌した。次に、この反応混合物に1,4−ビ
ス(ヒドロキシメチル)ベンゼン6.91g(0.05
00モル)を添加し、45℃にて、更に20時間撹拌し
た。その後、反応溶液をイソプロピルアルコール600
mlに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿物を析出させ
た。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピルアルコールで
洗浄することにより、4−ジアゾジフェニルアミンとグ
リオキシル酸との縮合物と1,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)ベンゼンとの縮合物のリン酸二水素塩を得た。
【0346】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム27.4g
(0.0600モル)の水300ml溶液を激しく撹拌
しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、水洗、
乾燥することにより、4−ジアゾジフェニルアミンとグ
リオキシル酸との縮合物と1,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)ベンゼンとの縮合物のジオクチルナフタレンスル
ホン酸塩24gを得た。
【0347】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、3450であった。また、このジアゾ
樹脂のカルボン酸価は0.97meq/gであった。
【0348】合成例47 4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミン硫酸水素塩
19.4g(0.0600モル)を85%リン酸60m
lに撹拌溶解した。これにグリオキシル酸・1水和物
(97%)4.74g(0.0500モル)を添加し、
45℃にて20時間撹拌した。次に、この反応混合物
に、4,4′−ビス(メトキシメチル)ジフェニルエー
テル7.75g(0.0300モル)を添加し、45℃
にて更に20時間撹拌した。その後、反応溶液をイソプ
ロピルアルコール600mlに撹拌しながら投入して、
黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、イ
ソプロピルアルコールで洗浄することにより、4−ジア
ゾ−3−メトキシジフェニルアミンとグリオキシル酸と
の縮合物と4,4′−ビス(メトキシメチル)ジフェニ
ルエーテルとの縮合物のリン酸二水素塩を得た。
【0349】この縮合物を水400mlに溶解し、し、
これにヘキサフルオロリン酸カリウム13.3g(0.
0720モル)の水200ml溶液を撹拌しながら添加
した。生成した黄色沈殿をろ取し、水洗、乾燥して、4
−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミンとグリオキシ
ル酸との縮合物と4,4′−ビス(メトキシメチル)ジ
フェニルエーテルとの縮合物のヘキサフルオロリン酸塩
28gを得た。
【0350】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、3620であった。また、このジアゾ
樹脂の酸価は1.18meq/gであった。
【0351】合成例48 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩14.7g
(0.0500モル)を85%リン酸50mlに溶解撹
拌した。これにグリオキシル酸・1水和物(97%)
2.85g(0.0300モル)を添加し、45℃にて
20時間撹拌した。次に、この反応混合物に2,6−ジ
メチロール−4−メチルアニソール5.47g(0.0
300モル)を添加し、45℃にて、更に20時間撹拌
した。その後、反応溶液をイソプロピルアルコール60
0mlに撹拌しながら投入して、黄色の沈殿物を析出さ
せた。この黄色沈殿を濾別し、イソプロピルアルコール
で洗浄することにより、4−ジアゾジフェニルアミンと
グリオキシル酸との縮合物と2,6−ジメチロール−4
−メチルアニソールとの縮合物のリン酸二水素塩を得
た。
【0352】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム20.7g
(0.0600モル)の水300ml溶液を激しく撹拌
しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、水洗、
乾燥することにより、4−ジアゾジフェニルアミンとグ
リオキシル酸との縮合物と2,6−ジメチロール−4−
メチルアニソールとの縮合物のジオクチルナフタレンス
ルホン酸塩21gを得た。
【0353】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、3160であった。また、このジアゾ
樹脂のカルボン酸価は0.95meq/gであった。
【0354】次に本発明10の実施例に用いられるジア
ゾ樹脂の合成例について挙げる。 合成例49 フェノキシ酢酸7.61g(0.0500モル)及び4
−ジアゾジフェニルアミン硫酸水素塩14.7g(0.
0500モル)を氷冷下で70mlの濃硫酸に溶解し
た。これにパラホルムアルデヒド3.14g(0.10
0モル)を反応液の温度が10℃を超えないように保ち
つつ添加し、2時間氷冷下で撹拌を続けた。この反応混
合物をイソプロピルアルコール1リットルに投入して、
黄色の沈殿物を析出させた。この黄色沈殿を濾別し、イ
ソプロピルアルコールで洗浄することにより、フェノキ
シ酢酸・4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物の硫酸水素塩を得た。
【0355】この縮合物を水400mlに溶解し、これ
にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム27.7g
(0.0600モル)の水600ml溶液を激しく撹拌
しながら添加した。生成した黄色沈殿をろ取し、乾燥す
ることにより、フェノキシ酢酸・4−ジアゾジフェニル
アミンとホルムアルデヒドとの縮合物のドデシルベンゼ
ンスルホン酸塩21gを得た。
【0356】得られたジアゾ樹脂を、1−フェニル−3
−メチル−5−ピラゾロンとカップリングさせた後にG
PCを用いて重量平均分子量を測定(ポリスチレン標
準)したところ、2670であった。
【0357】合成例50 フェノキシ酢酸の代わりにフェニル酢酸6.81g
(0.0500モル)を用いた以外は前記合成例49と
全く同様に合成した。重量平均分子量は2490であっ
た。
【0358】合成例51 フェノキシ酢酸を9.13gとし、4−ジアゾジフェニ
ルアミン硫酸水素塩の代わりに4−ジアゾ−3−メトキ
シジフェニルアミン硫酸水素塩12.6gを用い、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムの代わりにジブチル
ナフタレンスルホン酸21.3gを用いた以外は前記合
成例49と全く同様に合成した。重量平均分子量は23
50であった。
【0359】以下、高分子化合物について説明する。次
に本発明1において上記ジアゾ樹脂と共に感光層を構成
する成分は、下記一般式[I]から誘導される構造単位
及び(メタ)アクリル酸長鎖アルキルエステルから誘導
される構造単位を構成成分とする共重合体であるアルカ
リ可溶性またはアルカリ膨潤性の高分子化合物である。
【0360】
【化32】 [式中、Rは水素原子またはメチル基であり、nは3
〜10の整数である。] 式中のnの数が増加するに従い、共重合体にした時の性
質として、一般的にnが2以下(例えば、n=2、R
=CHでは2−ヒドロキシエチルメタクリレート)の
ものに比べ耐摩耗性が向上し、弾性率が下がり、可撓性
が向上する。そのため、共重合体を感光性組成物に適用
するとnの数が増加するに従い、応力に対する緩和力が
向上し、また、支持体との密着性が向上してくる。
【0361】しかし、nの数が余り大きくなると、融点
が高くなり取扱いに不便になってしまう。また、感光性
組成物に適用した時の他性能とのバランスにより、本発
明では3〜10の整数であり、好ましくは4、5、6で
あり、特に好ましくは4である。モノマーの具体的な例
としては、例えば、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレー
ト、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレートであ
る。これらのモノマーは公知の合成方法により容易に得
られる。公知の方法としては、例えば、西ドイツ特許
1,518,572号、同2,027,444号、特開
昭50−83320号公報、同63−237791号公
報、英国特許832,493号に記載の方法等が挙げら
れる。
【0362】また本発明2において上記ジアゾ樹脂と共
に感光層を構成する成分は、下記一般式[II]で示さ
れる構造単位を構成成分とする共重合体であるアルカリ
可溶性またはアルカリ膨潤性の高分子である。
【0363】
【化33】 [式中、R及びRはそれぞれ水素原子またはメチル
基を示し、Rは置換基を有していてもよい炭素数2以
上の脂肪族炭化水素基を示し、Xは酸素原子と炭素原子
を連結する2価の基を示し、Yはラジカル重合開始剤残
基を示し、nは0または1を示し、mは2以上の整数で
ある。] 一般式[II]におけるRとしては、炭素数2〜6の
脂肪族炭化水素基が好ましく、置換基を有する場合、置
換基としてハロゲン、−NH、−C≡N等の特性基、
メチル、フェニル等の炭化水素基、ピリジル、ピペリジ
ル等の複素環基等が挙げられる。Xは合成時に不可避的
に導入されてくる原子または分子を示しており、硫黄原
子を含むことが多い。Yはラジカル重合時に導入される
ラジカル重合開始剤の残基であり、ラジカル重合開始剤
としては、AIBNやBPO等が挙げられる。
【0364】一般式[II]単位の相当する分子量とし
ては、500以上が好ましく、特に好ましくは1500
〜6000である。
【0365】また共重合体中における一般式[II]の
含有率としては、2〜30重量%が好ましく、特に好ま
しくは3〜10重量%である。
【0366】本発明1及び2に用いられるアルカリ可溶
性又はアルカリ膨潤性の高分子化合物としては、前記一
般式[I]又は一般式[II]で示される単位(モノマ
ー)に重合可能な付加重合性不飽和化合物を共重合させ
て得てもよく、該共重合体を構成する単位(モノマー)
としては、下記(1)〜(14)に示すモノマーをその
構造単位とするもので、通常1〜20万の分子量を持つ
共重合体が挙げられる。
【0367】(1)芳香族水酸基を有するアクリルアミ
ド類、メタクリルアミド類、アクリル酸エステル及びメ
タクリル酸エステル類、例えばN−(ヒドロキシフェニ
ル)アルキルアミド又はN=(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタクリルアミド、o−、m−、p−ヒドロキシス
チレン、o−、m−、p−ヒドロキシフェニル−アクリ
レート又はメタクリレート、
【0368】(2)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エ
ステル類、及びメタクリル酸エステル類、例えば2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート又は2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、
【0369】(3)アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
【0370】(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、
アクリル酸−2−クロロエチル、グリシジルアクリレー
ト、N−ジメチルアミノエチルアクリレート等の(置
換)アルキルアクリレート類、
【0371】(5)メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、アミルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレート、N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート等の(置換)アルキルメタクリレート類、
【0372】(6)アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキ
シルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルア
ミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェ
ノルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミ
ド、N−エチル−N−フェノルアクリルアミド等のアク
リルアミド類若しくはメタクリルアミド類、
【0373】(7)エチルビニルエーテル、2−クロロ
エチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等の
ビニルエーテル類、
【0374】(8)ビニルアセテート、ビニルクロロア
セテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニ
ルエステル類、
【0375】(9)スチレン、α−メチルスチレン、メ
チルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類、
【0376】(10)メチルビニルケトン、エチルビニ
ルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン等のビニルケトン類、
【0377】(11)エチレン、プロピレン、イソブチ
レン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類、
【0378】(12)N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルカルバゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等、
【0379】(13)マレイミド、N−アクリロイルア
クリルアミド、N−アセチルメタクリルアミド、N−プ
ロピオニルメタクリルアミド、N−(p−クロロベンゾ
イル)メタクリルアミド等の不飽和イミド、
【0380】(14)N−(o−アミノスルホニルフェ
ニル)メタクリルアミド、N−(m−アミノスルホニル
フェニル)メタクリルアミド、N−(p−アミノ)スル
ホニルフェニルメタクリルアミド、N−(1−(3−ア
ミノスルホニル)ナフチル)メタクリルアミド、N−
(2−アミノスルホニルエチル)メタクリルアミド等の
メタクリル酸アミド類、及び上記と同様の置換基を有す
るアクリルアミド類、又、o−アミノスルホニルフェニ
ルメタクリレート、m−アミノスルホニルフェニルメタ
クリレート、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレ
ート、1−(3−アミノスルホニルナフチル)メタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類、及び上記と同様の
置換基を有するアクリル酸エステル類等の不飽和スルホ
ンアミド。
【0381】更に上記モノマーと共重合し得るモノマー
を共重合させてもよい。又、上記モノマーの共重合によ
って得られる共重合体を、例えば、グリシジルメタクリ
レート、グリシジルアクリレート等によって修飾したも
のも含まれるがこれらに限られるものではない。
【0382】更に具体的には、上記(1)、(2)、
(14)に挙げたモノマー等を含有する水酸基又はスル
ホンアミド基を有する共重合体が好ましく、更には芳香
族水酸基又はスルホンアミド基を有する共重合体が好ま
しい。
【0383】上記共重合体には(3)に挙げたα,β−
不飽和カルボン酸を含有することが特に好ましく、共重
合体の好ましいカルボン酸化の値は0〜3meq/g、
更に好ましくは0.5〜2.5meq/gである。上記
共重合体の好ましい分子量は1〜15万である。
【0384】又上記(共)重合体には必要に応じて、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂を添
加してもよい。この種のアルカリ可溶性ないし膨潤性
(以下、単に可溶性という)重合体は、感光性組成物の
固形分中に通常40〜99重量%、好ましくは50〜9
5重量%含有させる。
【0385】又このアルカリ可溶性重合体として特に好
ましいのは、メチルアクリレートを構造単位として有す
る重合体である。この場合、更に好ましいのは、下記の
共重合体である。
【0386】即ち、一般式[I]又は[II]と共に共
重合体を構成する単位として(a)アルコール性水酸基
を有する構造単位及び/又はフェノール性水酸基を有す
る構造単位を1〜50モル%、(b)下記式(19)、
【0387】
【化34】 [式(19)中、Rは水素原子又はアルキル基を表
す。]で表される構造単位を5〜40モル%、(c)メ
チルアクリレートから形成される単位を5〜40モル
%、(d)下記式(20)、
【0388】
【化35】 [式(20)中、Rは水素原子、メチル基又はエチル
基を表し、Rは炭素原子数2〜12のアルキル基又は
アルキル置換アリール基を表す。]で表される構造単位
を25〜60モル%、及び(e)カルボキシル基を有す
る構造単位を2〜30モル%、を含有し、且つその重量
平均分子量が5〜20万である共重合体である。
【0389】前記アルコール性水酸基を有する構造単位
を形成するモノマーの具体例としては、特公昭52−7
364号公報に記載されるような下記式(21)に示し
た化合物の如く(メタ)アクリル酸エステル類や、アク
リルアミド類が挙げられる。
【0390】
【化36】 [式(21)中、Rは水素原子又はメチル基、R
水素原子、メチル基、エチル基またはクロロメチル基、
そしてnは1〜10の整数を示す。]
【0391】(メタ)アクリル酸エステル類の例として
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシペンチル(メタ)アクリレート等が、又、アクリル
アミド類の例としては、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。好ましくは2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートである。
【0392】また、フェノール性水酸基を有する構造単
位を形成するモノマーとしては、例えば、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−
(2−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミ
ド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー:o
−、m−またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリ
レートモノマー:o−、m−またはp−ヒドロキシスチ
レンモノマー等が挙げられる。好ましくは、o−、m−
またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモ
ノマー、N−(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)ア
クリルアミドモノマーであり、更に好ましくはN−(4
−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノ
マーである。
【0393】上記アルコール性水酸基を有する構造単位
及び/又はフェノール性水酸基を有する構造単位は、高
分子化合物中、1〜50モル%、好ましくは5〜30モ
ル%の範囲から選ばれる。
【0394】前記式(19)で表される構造単位を形成
する側鎖にシアノ基を有するモノマーとしては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、2−ペンテンニトリ
ル、2−メチル−3−ブテンニトリル、2−シアノエチ
ルアクリレート、o−、m−、p−シアノスチレン等が
挙げられる。好ましくはアクリロニトリル、メタクリロ
ニトリルである。該側鎖にシアノ基を有する構造単位の
高分子化合物の分子中に含有される割合は5〜40モル
%、好ましくは15〜35モル%の範囲から選ばれる。
【0395】メチルアクリレートから形成される単位
は、高分子化合物中、5〜40モル%、好ましくは10
〜30モル%の範囲から選ばれる。
【0396】前記式(20)で表される構造単位を形成
する側鎖にカルボキシエステル基を有するモノマーとし
ては、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルアク
リレート、アミルメタクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジル
アクリレート等が挙げられる。該モノマーから形成され
る単位は、高分子化合物中、25〜60モル%、好まし
くは35〜60モル%の範囲から選ばれる。
【0397】又、カルボキシル基を有する構造単位を形
成するモノマーとしては、メタクリル酸、アクリル酸、
無水マレイン酸、マレイン酸等が挙げられる。該モノマ
ーは、高分子化合物中、2〜30モル%、好ましくは5
〜15モル%の範囲から選ばれる。
【0398】尚、以上の各構造単位を具体例として挙げ
たモノマーから形成された単位に限定されるものではな
い。
【0399】感光組成物中のバインダーとしてのアルカ
リ可溶性重合体を合成する方法としては、一般に公知の
ラジカル重合法等によって、例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、ベンゾイルバーオキシド等の開始剤(0.
1〜4.0モル%)を使用して溶液重合法によって容易
に合成される。
【0400】次に、本発明3に用いられるエチレン性不
飽和結合を有する重合可能な化合物とは、その化学構造
中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する化
合物であって、モノマー、プロポリマー、即ち、2量
体、3量体及び他のオリゴマーそれらの混合物並びにそ
れらの共重合体等の化学的形態をもつものである。それ
らの例としては、不飽和カルボン酸及びその塩、不飽和
カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド等が挙げられる。不飽和カルボン酸の具体例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、マレイン酸等がある。
【0401】不飽和カルボン酸の塩としては、前述の酸
のアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩及びカリウム
塩等がある。
【0402】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルの具体例としてはアクリル酸エステ
ル、例えば、エチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジ
オールジアクリレート、テトラメチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルエタントリアクリレート、1,4−シクロヘキサンジ
オールジアクリレート、テトラエチレングリコールジア
クリレート、ペナテリスリトールジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジア
クリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビトール
トリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、
ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘキサ
アクリレート、ポリエステルアクリレートオリゴマー等
が挙げられる。メタクリル酸エステルとしては、テトラ
メチレングリコールジメタクリレート、トリエステルグ
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3
−ブタンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリト
ールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタ
クリレート、ジペンタエリスリトールジメタクリレー
ト、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテ
トラメタクリレート、ビス−[p−(3−メタクリルオ
キシ−2−ヒドロキシプロポオキシ)フェニル]ジメチ
ルエタン、ビス[p−(メタクリルオキシエトキシ)フ
ェニル]ジメチルメタン等が挙げられる。イタコン酸エ
ステルとしては、エチレングリコールジイタコネート、
プロピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタン
ジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイ
タコネート、テトラメチレングリコールジイタコネー
ト、ペンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトー
ルテトライタコネート等が挙げられる。クロトン酸エス
テルとしては、エチレングリコールジクロトネート、テ
トラメチレングリコールジクロトネート、ペンタエリス
リトールジクロトネート、ソルビトールテトラクロトネ
ート等が挙げられる。イソクロトン酸エステルとして
は、エチレングリコールジイソクロトネート、ペンタエ
リスリトールジイソクロトネート、ソルビトールテトラ
イソクロトネート等が挙げられる。マレイン酸エステル
としては、エチレングリコールジマレート、トリエチレ
ングリコールジマレート、ペンタエリスリトールジマレ
ート、ソルビトールテトラマレート等が挙げられる。更
に、前述のエステルの混合物も挙げることができる。
【0403】脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン
酸とのアミドの具体例としては、メチレンビス−アクリ
ルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−
ヘキサメチレンビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサ
メチレンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミ
ントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミ
ド、キシリレンビスメタクリルアミド等が挙げられる。
【0404】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報に記載されている1分子に2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下記
式(b)で示される水酸基を含有するビニルモノマーを
付加せしめた1分子中に2個以上の重合性ビニル基を含
有するビニルウレタン化合物等が挙げられる。
【0405】 式(b) CH=C(R)COOCHCH(R´)OH [但し、式(b)中、R及びR´は水素原子又はメチル
基を示す。]
【0406】本発明3に用いられる光重合開始剤として
は、米国特許第2,367,660号明細書に開示され
ているビシナールポリメタルドニル化合物、米国特許第
2,367,661号及び同第2,367,670号明
細書に開示されているα−カルボニル化合物、米国特許
第2,448,828号明細書に開示されているアシロ
インエーテル、米国特許第2,722,512号明細書
に開示されているα−炭化水素で置換された芳香族アシ
ロイン化合物、米国特許第3,046.127号及び同
第2,951,758号明細書に開示されている多岐キ
ノン化合物、米国特許第3,549,367号明細書に
開示されているトリアリールイミダゾールダイマー/p
−アミノフェニルケトンの組み合わせ、米国特許第3,
870,524号明細書に開示されているベンゾチアゾ
ール系化合物、米国特許第4,239,850号明細書
に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハロ
メチル−s−トリアジン系化合物及び米国特許第3,7
51,259号明細書に開示されているアクリジン及び
フェナジン化合物、米国特許第4,212,970号明
細書に開示されているオキサジアゾール化合物等が含ま
れ、その使用量は光重合性組成物の総重量を基準にし
て、約0.5重量%〜約15重量%、好ましくは2〜1
0重量%の範囲である。
【0407】本発明3に用いられるアルカリ可溶性又は
膨潤性で且つフィルム形成可能な高分子重合体として
は、特公昭59−44615号明細書に記載されている
ようなベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリ
ル酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノマー
共重合体:特公昭54−34327号明細書に記載され
ているようなメタクリル酸/メタクリル酸メチル又はエ
ステル/メタクリル酸アルキル共重合体:その他特公昭
58−12577号、特公昭54−25957号、特開
昭54−92723号各明細書に記載されているような
(メタ)アクリル酸共重合体:特開昭59−53836
号明細書に記載されているようなアクリル(メタ)アク
リレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の
付加重合性ビニルモノマー共重合体、特開昭59−71
048号明細書に記載される無水マレイン酸共重合体に
ペンタエリスリトールトリアクリレートを半エステル化
で付加させたものやビニルメタクリレート/メタクリル
酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノマー共
重合体等の重合体中に−COOH、−PO、−S
H、−SONH、−SONHCO−基を有
し、酸価50〜200の酸性ビニル共重合体を挙げるこ
とができる。
【0408】特にこれらの中でベンジル(メタ)アクリ
レート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付
加重合性ビニルモノマー共重合体及びアリル(メタ)ア
クリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他
の付加重合性ビニルモノマー共重合体が好適である。
【0409】これらの高分子重合体は、単独又は二種類
以上の混合物として用いることができる。高分子重合体
の分子量は、その重合体の種類により広範な値を取り得
るが、一般には5,000〜100万、好ましくは1万
〜50万である。高分子重合体の使用量は、全光重合性
組成に対して10〜90%、好ましくは30〜85%で
ある。
【0410】次に、本発明4に用いられる光架橋性ポリ
マーとしては、マレイミド基やシンナミル基、シンナモ
イル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基
やカルコン基等を側鎖又は主鎖に有するポリマーが挙げ
られる。
【0411】マレイミド基を側鎖に有するポリマーとし
て、特開昭52−988号(米国特許4,079,04
1号)明細書や、独国特許2,626,769号明細
書、ヨーロッパ特許21,019号明細書、ヨーロッパ
特許3,552号明細書やディー・アンゲバンドゥテ・
マクロモレクラーレ・ケミー(Die Angewan
dte Makromolekulare Chemi
e)115(1983)の第163〜181頁に記載さ
れている下記式(22):
【0412】
【化37】 [式(22)中、R及びRは夫々独立して最高4個の
炭素原子を有するアルキル基を表すか、又はRとR
一緒になって5員又は6員の炭素環を形成してもよ
い。]で表されるマレイミド基を側鎖に有するポリマー
や、特開昭49−128991号、同49−12899
2号、同49−128993号、同50−5376号、
同50−5377号、同50−5379号、同50−5
378号、同50−5380号、同53−5298号、
同53−5299号、同53−5300号、同50−5
0107号、同51−47940号、同52−1390
7号、同50−45076号、同52−121700
号、同50−10884号、同50−45087号、独
国特許2,349,948号、同2,616,276号
各公報に記載されている下記式(23):
【0413】
【化38】 [式(23)中、Rは芳香族基を表し、Rは水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基又はシアノ基を表す。]
で表されるマレイミド基を側鎖に有するポリマー等を挙
げることができる。これらのポリマーの平均分子量は1
000以上、好ましくは3万〜4万である。また、これ
らのポリマーは1分子当たり平均2個以上のマレイミド
基を側鎖に有する。
【0414】これらのマレイミド基を側鎖に有するポリ
マーを、アルカリ水に可溶性又は膨潤性とするために
は、酸基をポリマー中に含めることにより達成できる。
【0415】酸基の具体例としては、カルボン酸、スル
ホン酸、リン酸、ホスホン酸及びこれらのアルカリ金属
塩やアンモニウム塩、及びアルカリ水に対し解離するp
Kaが6〜12の酸基で、具体的には、−SONHC
O−、−CONHCO−、−SONHCOO−、
【0416】
【化39】 が挙げられる。これらの酸基を有するモノマーと、マレ
イミド基を有するモノマーとを、例えば10/90〜5
0/50、好ましくは20/80〜40/60(モル
比)の割合で共重合されることによって本発明のポリマ
ーが容易に得られる。酸基を有するマレイミドポリマー
の酸価は30〜300の範囲が好ましく、更に好ましく
は50〜250である。なお、上記共重合しうる酸基を
有するモノマーとして好ましいものは、アクリル酸、メ
タクリル酸等のカルボキシル基を有するビニルモノマ
ー、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物等が例示され
る。
【0417】これらの酸価を有するポリマーの中でも、
ディー・アンゲバンドゥテ・マクロモレクラーレ・ケミ
ー(Die Angewandte Makromol
ekulare Chemie)128(1984)の
第71〜91頁に記載されているようなN−[2−メタ
クリロイルオキシ)エチル]−2,3−ジメチルマレイ
ミドとメタクリル酸或いはアクリル酸との共重合体が有
用である。更にこの共重合体の合成に際して第3成分の
ビニルモノマーを共重合するこによって目的に応じた多
元共重合体を容易に合成することができる。例えば、第
3成分のビニルモノマーとして、そのホモポリマーのガ
ラス転移点が室温以下のアルキルメタアクリレートやア
ルキルアクリレートを用いることによって共重合体に柔
軟性を与えることができる。
【0418】シンナミル基、シンナモイル基、シンナミ
リデン基、シンナミリデンアセチル基、カルコン基等を
側鎖又は主鎖に有する本発明4の光架橋性ポリマーの
内、主鎖に感光性の
【0419】
【化40】 を有するものとしては、例えば、米国特許3,030,
208号、米国特許出願709,496号、同828,
455号に記載されている感光性ポリエステルがある。
上記のポリエステルは適当なポリカルボン酸、又は適当
なポリカルボン酸の低級アルキルエステル、又はクロラ
イドと適当な多価アルコールをエステル化触媒の存在下
に縮合せしめることにより作られる。
【0420】これらのポリマーをアルカリ可溶化したも
のとしては、次のようなものが挙げられる。
【0421】即ち、特開昭60−191244号明細書
中に記載されているような主鎖に、芳香核に隣接した光
二量化可能な不飽和二重結合、側鎖にカルボキシル基及
び末端に水酸基を有するポリエステルプレポリマーに水
酸基と反応し得る官能基を分子中に2個以上有する鎖延
長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、ジフェニルテ
レフタレート、ジフェニルカーボネートやテレフタロイ
ルビス(N−カプロラクタム)等を反応させて得られる
感光性ポリマーや、主鎖に、芳香核に隣接した光二量化
可能な不飽和二重結合と、末端に水酸基とを有するポリ
エステルプレポリマーやポリウレタンプレポリマーに鎖
延長剤としてピロメリット酸二無水物やシクロペンタン
テトラカルボン酸に無水物を反応させ、側鎖にカルボキ
シル基を導入した感光性ポリマー等を挙げることができ
る。
【0422】更に、側鎖に光二量化可能な官能基と、側
鎖にカルボキシル基とを有する酸価20〜200のアル
カリ可溶性又は膨潤性の感光性ポリマー等を挙げること
ができる。これらの感光性ポリマーは特開昭62−17
5729号、同62−175730号、同63−254
43号、同63−218944号、同63−21894
5号の各明細書に記載されている。
【0423】なお、本発明で用いる光架橋性ポリマーと
しては、分子量1000以上、好ましくは1万〜50
万、特に好ましくは2万〜30万のものを用いるのが望
ましい。
【0424】上記光架橋性ポリマーの感光層全組成物に
対する添加量は10〜99重量%、好ましくは50〜9
9重量%である。
【0425】本発明6、7、8及び9に用いられる高分
子化合物としては、上記本発明1〜5に用いられるもの
等の他、種々公知のものが挙げられるが、アルカリ可溶
性もしくは膨潤性の高分子化合物が望ましい。この高分
子化合物としては、前記本発明1及び2において説明し
た(1)〜(14)に示す群より選ばれたモノマーをそ
の構造単位とする通常2〜20万の分子量を持つ共重合
体が挙げられる。更に上記モノマーと共重合し得るモノ
マーを共重合させてもよい。また、上記モノマーの共重
合によって得られる共重合体を例えば、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルアクリレート等によって修飾し
たものも含まれるがこれらに限られるものではない。
【0426】本発明6〜9において特に好適な高分子化
合物としてはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸ま
たはマレイン酸を必須成分として含む共重合体、例え
ば、特開昭50−118802号公報に記載されている
ような2−ヒドロキシエチルアクリレートまたは2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、アクリロニトリルまた
はメタクリロニトリル、アクリル酸またはメタクリル酸
及び必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共
重合体、特開昭53−120903号公報に記載されて
いるような末端がヒドロキシ基であり、且つジカルボン
酸エステル残基を含む基でエステル化されたアクリル酸
またはメタクリル酸、アクリル酸またはメタクリル酸及
び必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共重
合体、特開昭54−98614号公報に記載されている
ような芳香族水酸基を有する単量体[例えば、N−(4
−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド等]、アクリ
ル酸またはメタクリル酸及び必要に応じて他の共重合可
能なモノマーとの多元共重合体、特開昭56−4144
号公報に記載されているようなアルキルアクリレート、
アクリロニトリルまたはメタクリロニトリル及び不飽和
カルボン酸よりなる多元共重合体、EP−330239
(A2)に記載されているスルホンアミド基を有する多
元共重合体を挙げることができる。また、この他、酸性
ポリビニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘導体も
有用である。また、ポリビニルアセタールやポリウレタ
ンをアルカリ可溶化した特公昭54−19773号、特
開昭57−94747号、同60−182437号、同
62−58242号、同62−123452号、同62
−123453号公報、特願平1−171734号に記
載の高分子化合物も有用である。
【0427】このような高分子化合物を合成する際に用
いられる溶媒としては、例えば、エチレンジクロリド、
シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトン、メ
タノール、エタノール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2
−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロ
パノール、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、
N,N−ジメチルホルムアルデヒド、トルエン、酢酸エ
チル、乳酸メチル、乳酸エチル等が挙げられる。これら
の溶媒は単独で或いは2種以上混合して用いられる。上
記高分子化合物は、単独で用いても混合して用いてもよ
い。
【0428】また必要に応じて、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい。
【0429】本発明6〜9に用いられる高分子化合物
は、感光性組成物の固形分中に通常40〜99重量%、
好ましくは50〜95重量%含有させる。また、本発明
に用いられる感光性ジアゾ樹脂は通常1〜60重量%、
好ましくは3〜30重量%含有させる。
【0430】次に本発明10に用いられる高分子化合物
について説明する。本発明10の高分子化合物は、前記
ジアゾ樹脂と組み合わせて使用するスルホンアミド基含
有高分子化合物であり、下記式(24)、(25)及び
(26)に示すモノマーを構成単位として含む通常1〜
20万、好ましくは2〜15万の分子量を持つ共重合
体、又は後述するスルホンアミド基を含有するポリウレ
タン樹脂である。
【0431】
【化41】 [式中、R22は水素原子又はメチル基を示し、R23
は置換基を有してもよいC〜C12のアルキレン基、
シクロアルキレン基、アリーレン基又はアラルキレン基
を示し、−Wは−O−又は−N(−R26)−を示し、
24、R26はそれぞれ水素原子、置換基を有しても
よいC〜C12のアルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基又はアラルキル基を示し、R25は置換基を有
してもよいC〜C12のアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基又はアラルキル基を示す。好ましくは、
23はC〜Cのアルキレン基、シクロアルキレン
基、置換基を有してもよいフェニレン基又はナフチレン
基を示し、R24は水素原子、C〜Cのアルキル
基、置換基を有してもよいフェニル基又はナフチル基を
示し、R25はC〜Cのアルキル基、置換基を有し
てもよいフェニル基又はナフチル基、R26は水素原子
を示す。]
【0432】これらのスルホンアミド基含有モノマーと
組み合わせて使用する共重合成分としては、前記本発明
1及び2の高分子で説明した(1)〜(14)に示した
モノマーが挙げられる。更に、前記モノマー(1)〜
(14)と共重合し得るモノマーを共重合させてもよ
い。また、前記モノマーの共重合によって得られる共重
合体を、例えば、グリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート等によって修飾したものも含まれるが、
これらに限定されるものではない。また、前記共重合体
には必要に応じて、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラッ
ク樹脂、天然樹脂等を添加してもよい。
【0433】上記高分子化合物の中で、バインダーとし
て好ましいものは、下記の共重合体である。即ち、分子
構造中に、(a)下記式(27)
【0434】
【化42】 [式(27)中、R27は水素原子又はメチル基を示
し、W′は−O−又は−NH−を示し、好ましくは−N
H−を示す。]で表される構造単位を1〜40モル%、
(b)下記式(28)で表される構造単位及び/又はア
ルコール性水酸基を有する構造単位
【0435】
【化43】 [式(28)中、R28は水素原子又はメチル基を示
す。]を5〜40モル%、(c)メタクリル酸及び/又
はアクリル酸から形成される構造単位を0〜40モル
%、(d)下記式(29)
【0436】
【化44】 [式(29)中、R29は水素原子又はメチル基を示
し、R30は炭素原子数1〜12のアルキル基、アリー
ル基又はアリール基置換アルキル基を示す。]で表され
る構造単位を20〜70モル%含有し、且つその重量平
均分子量が2〜15万である共重合体である。前記式
(27)で表される構造単位を形成するスルホンアミド
基を有するモノマーの具体例としては、N−(o−アミ
ノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(m−
アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−
(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド等
のメタクリルアミド類及び上記と同様の置換基を有する
アクリルアミド類、o−アミノスルホニルフェニルメタ
クリレート、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレ
ート、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレート等
のメタクリル酸エステル類及び上記と同様の置換基を有
するアクリル酸エステル類が挙げられる。好ましくは、
N−(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミ
ド、N−(p−アミノスルホニルフェニル)アクリルア
ミド等が挙げられる。
【0437】前記式(28)で表される構造単位を形成
する、側鎖にシアノ基を有するモノマーとしては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。好
ましくはアクリロニトリルである。前記アルコール性水
酸基を有する構造単位を形成するモノマーの具体例とし
ては、特公昭52−7364号公報に記載されたような
下記式(30)に示した化合物の如き(メタ)アクリル
酸エステルや、アクリルアミド類が挙げられる。
【0438】
【化45】 [式(30)中、R31は水素原子又はメチル基、R
32は水素原子、メチル基、エチル基またはクロロメチ
ル基、そしてnは1〜10の整数を示す。]
【0439】(メタ)アクリル酸エステル類の例として
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシペンチル(メタ)アクリレート等が、又、アクリル
アミド類の例としては、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。好ましくは2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートである。
【0440】前記式(29)で表される構造単位を形成
する、側鎖にカルボキシエステル基を有するモノマーと
しては、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルア
クリレート、ヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、2−クロロエチルアクリレート、フェニルアクリ
レート、グリシジルアクリレート、2−フェノキシエチ
ルアクリレート等が挙げられる。
【0441】本発明10の感光性組成物中のバインダー
としてのスルホンアミド基含有高分子化合物を合成する
方法としては、一般に公知のラジカル重合法等によっ
て、例えば、アゾイソブチロニトリル、ベンゾイルパー
オキシド等の開始剤(0.1〜4.0モル%)を使用し
てエチレンジクロリド、シクロヘキサノン、メチルエチ
ルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、2−メトキシエチル
アセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メ
トキシ−2−プロピルアセテート、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、乳酸エチル、乳酸メチル
等の溶媒中で溶液重合法によって容易に合成される。
【0442】本発明10に用いられる前記式(24)、
(25)又は(26)に示すモノマーを構成単位として
含む高分子化合物は、感光性組成物の固形分中に通常4
0〜99重量%、好ましくは50〜95重量%含有させ
る。また、本発明10に用いられる感光性ジアゾ樹脂は
通常1〜60重量%、好ましくは3〜30重量%含有さ
せる。また、感光層中には一般式[IX]で表される構
造単位を含まない単独縮合ジアゾ樹脂を加えてもよい。
この場合、本発明10によるジアゾ共縮合樹脂に対して
20重量%以下の範囲で加えられる。
【0443】また、上記感光性ジアゾ樹脂と組み合わせ
て使用するスルホンアミド基含有ポリウレタン樹脂は、
好ましくは側鎖且つ/又は主鎖中にスルホンアミド基を
含有するポリウレタン樹脂である。本発明10において
好適に使用されるスルホンアミド基を有するポリウレタ
ン樹脂は、分子中に1つ以上のスルホンアミド基を有す
るポリオール化合物と、ポリイソシアナート化合物の反
応生成物を基本骨格とするポリウレタン樹脂である。
【0444】本発明10において更に好適に使用される
スルホンアミド基を有するポリウレタン樹脂は、下記式
(31)〜(34)で示されるスルホンアミド基を有す
るジオール化合物とジイソシアナート化合物の反応生成
物を基本骨格とするポリウレタン樹脂である。
【0445】
【化46】 式中、R33、R34、R35及びR37、R38、R
39は夫々同一でも相違していてもよく、単結合又は置
換基を有していてもよい二価の脂肪族もしくは芳香族炭
化水素基を示す。好ましくはC〜C20のアルキレ
ン、C〜C15のアリーレン基を示す。また必要に応
じ、R33、R34、R35及びR37、R38、R
39中にイソシアナート基と反応しない他の官能基、例
えば、エステル、ウレタン、アミド、ウレイド、エーテ
ル基を有していてもよい。尚、R33、R34、R35
及びR37、R38、R39の内の2又は3個は環を形
成していてもよい。
【0446】R36は水素原子、置換基を有していても
よいアルキル、アリール、アラルキル基を示し、好まし
くは水素原子、C〜Cのアルキル、C〜C15
アリール、アラルキル基を示す。R40は置換基を有し
ていてもよいアルキル、アリール、アラルキル基を示
し、好ましくはC〜Cのアルキル、C〜C15
アリール、アラルキル基を示す。
【0447】A、Aは夫々窒素原子及び置換基を有
していてもよいC〜C20の3価の脂肪族又は芳香族
基を示す。X、Xは夫々単結合又はC、H、N、
O、Sより選ばれた1種以上の原子よりなる2価の連結
基を示す。R41、R42、R43、R44、R45
46は夫々同一でも相違していてもよく、置換基を有
していてもよい二価の炭化水素基を示す。好ましくはC
〜C20のアルキレン、アラルキレン、アリーレン基
を示す。また必要に応じイソシアナート基と反応しない
他の官能基、例えば、エステル、ウレタン、アミド、ウ
レイド、エーテル基を有していてもよい。
【0448】k、l、s、tは夫々0又は1であり、k
+l≠0、s+t≠0である。式(31)又は(32)
で示される化合物としては、例えば、p−(1,1−ビ
ス(ヒドロキシメチル)エチルカルボニルアミノ)ベン
ゼンスルホンアミド、p−(1,1−ビス(ヒドロキシ
メチル)エチルカルボニルアミノ)ベンゼンスルホンア
ミドのN−エチル体、N−(m−メチルスルホニルアミ
ノフェニル)−2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロ
パンアミド、N−(p−メチルスルホニルアミノフェニ
ル)−2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロパンアミ
ド、N−(m−エチルスルホニルアミノフェニル)−
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロパンアミド、N
−(p−エチルスルホニルアミノフェニル)−2,2−
ビス(ヒドロキシメチル)プロパンアミド、N−(N
´,N´−ビス(ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
エチル)メタンスルホンアミド、N−(N´,N´−ビ
ス(ヒドロキシエチル)アミノカルボニルエチル)ベン
ゼンスルホンアミド等が挙げられる。
【0449】また、式(33)又は(34)で示される
化合物としては、例えば、下記の構造式で示される化合
物等が挙げられる。
【0450】
【化47】
【0451】
【化48】
【0452】これらのスルホンアミド基を有するジオー
ル化合物は、単独又は2種以上組み合わせて使用するこ
とができる。また更に、スルホンアミド基を有せず、イ
ソシアナートと反応しない他の置換基を有していてもよ
いジオール化合物を併用することもできる。このような
ジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが
含まれる。
【0453】即ち、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、2−ブテン−1,
4−ジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、1,4−ビス−β−ヒドロキシエトキシ
シクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、トリシ
クロデカンジメタノール、水添ビスフェノールA、水添
ビスフェノールF、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド
付加体、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加
体、ビスフェノールFのプロピレンオキサイド付加体、
水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体、水
添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体、ヒ
ドロキノンジヒドロキシエチルエーテル、p−キシリレ
ングリコール、ジヒドロキシエチルスルホン、ビス(2
−ヒドロキシエチル)−2,4−トリレンジカルバメー
ト、2,4−トリレン−ビス(2−ヒドロキシエチルカ
ルバミド)、ビス(2−ヒドロキシエチル)−m−キシ
リレンジカルバメート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
イソフタレート、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,
2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−
ビス(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2,2−
ビス(3−ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、ビス
(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ペンタン酸、酒石酸等が挙げられる。
【0454】また、本発明10において好適に用いられ
るジイソシアナート化合物としては、具体的には以下に
示すものが含まれる。
【0455】即ち、2,4−トリレンジオイソシアナー
ト、2,4−トリレンジイソシアナートの二量体、2,
6−トリレンジイソシアナート、p−キシリレンジイソ
シアナート、m−キシリレンジイソシアナート、4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアナート、1,5−ナフ
チレンジイソシアナート、3,3´−ジメチルビフェニ
ル−4,4´−ジイソシアナート等の如き芳香族ジイソ
シアナート化合物;ヘキサメチレンジイソシアナート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、リジンジ
イソシアナート、ダイマー酸ジイソシアナート等の如き
脂肪族ジイソシアナート化合物;イソホロンジイソシア
ナート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソ
シアナート)、メチルシクロヘキサン−2,4(又は
2,6)ジイソシアナート、1,3−ビス(イソシアナ
ートメチル)シクロヘキサン等の如き脂肪族ジイソシア
ナート化合物;1,3−ブチレングリコール1モルとト
リレンジイソシアナート2モルとの付加体等の如きジオ
ールとジイソシアナートとの反応物であるジイソシアナ
ート化合物等が挙げられる。
【0456】本発明10に用いられるポリウレタン樹脂
は上記ジイソシアナート化合物及びジオール化合物を非
プロトン性溶媒中、夫々の反応性に応じた活性の公知の
触媒を添加し、加熱することにより合成される。使用す
るジイソシアナート及びジオール化合物のモル比は好ま
しくは0.8:1〜1.2:1であり、ポリマー末端に
イソシアナート基が残存した場合、アルコール類又はア
ミン類等で処理することにより、最終的にイソシアナー
ト基が残存しない形で合成される。
【0457】本発明10に用いられるポリウレタン樹脂
の分子量は、好ましくは重量平均で2000以上であ
り、数平均で1000以上である。更に好ましくは重量
平均で5000〜30万の範囲であり、数平均で200
0〜25万の範囲である。また、多分散度(重量平均分
子量/数平均分子量)は、1以上が好ましく、更に好ま
しくは1.1〜10の範囲である。本発明10のポリウ
レタン樹脂は単独で用いても混合して用いてもよい。本
発明10に用いられる高分子化合物として上記ポリウレ
タン樹脂を用いる場合、ポリウレタン樹脂は感光性組成
物の固形分中に通常約5〜95重量%、好ましくは約1
0〜85重量%含有させる。
【0458】更に前記スルホンアミド基を有するポリウ
レタン樹脂の他にフェノールホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノール変性キシレ
ン樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒド
ロキシスチレン及びカルボキシル基含有エポキシ樹脂、
ポリアセタール樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
カルボキシル基含有ポリウレタン樹脂等、公知のアルカ
リ可溶性の高分子化合物を含有させることができる。係
るアルカリ可溶性の高分子化合物は全組成物の70重量
%以下の添加量で用いられる。
【0459】以下、高分子化合物の代表的な合成例を挙
げる。先ず、本発明1の実施例に用いられる高分子化合
物について挙げる。
【0460】合成例a 窒素気流下で、アセトン24gとメタノール24gの混
合溶媒に4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HB
A)3.2g、メチルメタクリレート(MMA)6.4
g、アクリロニトリル(AN)7.2g、メチルアクリ
レート(MA)4.8g、エチルアクリレート(EA)
15.6g、メタクリル酸2.8g、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.9gを溶解し、撹拌しながら60℃にで
6時間還流した。反応終了後、反応液を水中に投じて、
共重合体を沈殿させた。これをろ取し、60℃にて約3
日間真空乾燥をさせた。これをGPCにより分子量の測
定をしたところ、重量平均分子量は33,000であっ
た。
【0461】合成例b〜d 上記合成例aと同様の方法で共重合体の合成例b〜dが
得られる。各共重合体のモノマー組成比を下記表1に示
す(合成例c及びdは比較例)。
【0462】
【表1】 4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート MMA :メチルメタクリレート AN :アクリロニトリル MA :メチルアクリレート EA :エチルアクリレート MAA :メタクリル酸 HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
【0463】次に、本発明2の実施例に用いられる高分
子化合物について挙げる。 合成例e N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド53
g、アクリロニトリル16g、メタクリル酸メチル30
g、エチルアクリレート8g、メタクリル酸2g、AB
−2(東亜合成化学工業社製)6g、及びアゾビスイソ
ブチロニトリル3.3gをアセトン−メタノール1:1
混合溶液220mlに溶解し、窒素置換した後60℃で
8時間加熱した。反応終了後、反応液を水5リットルに
撹拌下注ぎ、生じた白色沈殿をろ取乾燥して親油性高分
子化合物を90g得た。これをGPCにより分子量の測
定をしたところ、重量平均分子量は29,000であっ
た。
【0464】
【化49】
【0465】合成例f AB−2をAB−6(東亜合成化学工業社製)2gに代
える以外は、全て上記合成例eと同様の方法で行った。
重量平均分子量は31,000であった。
【0466】
【化50】
【0467】合成例g AB−2をAE6(東亜合成化学工業社製)6gに代え
る以外は、全て上記合成例eと同様の方法で行った。重
量平均分子量は30,000であった。
【0468】
【化51】
【0469】合成例h アクリロニトリルを21g、メタクリル酸メチルを22
g、エチルアクリレートを6gに代える以外は、全て上
記合成例eと同様の方法で行った。重量平均分子量は3
3,000であった。
【0470】合成例i(比較例) AB−2を削除する以外は、上記合成例eと同様の方法
で行った。重量平均分子量は28,000であった。
【0471】合成例j(比較例) AB−2を削除する以外は、上記合成例hと同様の方法
で行った。重量平均分子量は30,000であった。
【0472】次に、本発明5の実施例に用いられる高分
子化合物について挙げる。 合成例k N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド2
4.8g、アクリロニトリル18.1g、メチルメタク
リレート42g、メタクリル酸8.62gをアセトン6
0ml及びメタノール60mlの混合物に溶解した。
【0473】これを窒素置換した後、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.164gを添加し、約65℃で6時間撹
拌還留した。その後、反応溶液を水5リットル中に撹拌
しながら投入し、生成した白色沈殿をろ取し、乾燥して
高分子化合物85gを得た。
【0474】次に本発明6〜10の実施例に用いられる
高分子化合物について挙げる。 合成例l 攪拌機、冷却管、滴下ロートを備えた1リットル三口フ
ラスコにp−アミノベンゼンスルホンアミド170.2
g(1.0モル)及びテトラヒドロフラン700mlを
入れ、氷水浴下攪拌した。この混合物にメタクリル酸ク
ロリド52.3g(0.5モル)を約1時間かけて滴下
ロートにより滴下した。滴下終了後、氷水浴をとり去
り、30分間室温下で攪拌し、更にオイルバスを用いて
60℃に加熱しながら1時間攪拌した。反応終了後、こ
の反応混合物を水3リットルに攪拌下投入し、30分間
攪拌した後、濾過することによりN−(p−アミノスル
ホニルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が得られ
た。この白色固体は、エタノール−アセトンの混合溶媒
より再結晶することにより精製することができる(収量
39.3g)。
【0475】次に、N−(p−アミノスルホニルフェニ
ル)メタクリルアミド4.57g(0.0192モ
ル)、アクリロニトリル2.55g(0.0480モ
ル)、メタクリル酸1.66g(0.0192モル)、
エチルアクリレート11.36g(0.1136モ
ル)、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル0.41
g及びN,N−ジメチルホルムアルデヒド25gを、攪
拌機、冷却管を備えた100ml三口フラスコに入れ、
64℃に暖めながら5時間攪拌した。この反応混合物を
水2リットルに攪拌下投入し、30分間攪拌後濾過、乾
燥することにより、16gの高分子化合物が得られた。
GPCにより、この高分子化合物の重量平均分子量(ポ
リスチレン標準)を測定したところ35,000であっ
た。尚この高分子化合物の重量平均分子量と数平均分子
量の比は1.47であった。
【0476】合成例m N−(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミ
ド4.57g(0.0192モル)、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート6.25g(0.0480モル)、
メタクリル酸1.66g(0.0192モル)、エチル
アクリレート11.36g(0.1136モル)、α,
α´−アゾビスイソブチロニトリル0.41g及びN,
N−ジメチルホルムアルデヒド29gを、攪拌機、冷却
管を備えた100ml三口フラスコに入れ、64℃に暖
めながら5時間攪拌した。この反応混合物を水2リット
ルに攪拌下投入し、30分間攪拌後濾過、乾燥すること
により、20gの高分子化合物が得られた。GPCによ
り、この高分子化合物の重量平均分子量(ポリスチレン
標準)を測定したところ44,000であった。
【0477】合成例n N−(4−ヒドロキシp−アミノスルホニルフェニル)
メタクリルアミド18g、アクリロニトリル13g、ベ
ンジルアクリレート66g、メタクリル酸8.66g及
びアゾビスイソブチロニトリル1.642gをアセトン
−メタノール1:1混合溶液112mlに溶解し、窒素
置換した後、60℃で8時間攪拌した。
【0478】反応終了後、反応液を水5リットルに攪拌
下注ぎ、生じた白色沈殿をろ取乾燥して高分子化合物を
88g得た。GPCにより、この高分子化合物の重量平
均分子量(ポリスチレン標準)を測定したところ75,
000であった。
【0479】合成例o 2ヒドロキシエチルメタクリレート50.0g、アクリ
ロニトリル20g、メチルメタクリレート25g、メタ
クリル酸5gと1.2gの過酸化ベンゾイルの混合液を
100℃に加熱したエチレングリコールモノメチルエー
テル300gに2時間かけて滴下した。滴下終了後、エ
チレングリコールモノメチルエーテル300gと過酸化
ベンゾイル0.3gを加えてそのまま4時間反応させ
た。反応終了後、メタノールで希釈して水5リットルに
攪拌下注ぎ、生じた白色沈殿をろ取乾燥して高分子化合
物を90g得た。GPCにより、この高分子化合物の重
量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定したところ6
5,000であった。
【0480】合成例p 2−ヒドロキシエチルメタクリレート45g、アクリロ
ニトリル10g、エチルメタクリレート35gと1.2
gの過酸化ベンゾイルの混合液を前記合成例oの場合と
同様にエチレングリコールモノメチルエーテルに滴下
し、高分子化合物を80g得た。GPCにより、この高
分子化合物の重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測
定したところ62,000であった。
【0481】合成例q 攪拌機、冷却管、滴下ロートを備えた500ml三口フ
ラスコに、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ
ン酸40g(0.298モル)及び無水酢酸100ml
を入れ、氷水浴下攪拌した。この混合物にピリジン10
0mlを滴下ロートにより30分間かけて滴下した。滴
下終了後、氷水浴をとり去り、オイルバスを用いて60
℃に加熱しながら2時間攪拌した。反応終了後、塩酸を
加え、混合物を酸性とし、分液ロートを用いて、クロロ
ホルムにより抽出した。クロロホルム層を水洗した後、
無水硫酸ナトリウムにより脱水した。このクロロホルム
溶液より溶媒を減圧留去することにより、2,2−ビス
(アセトキシメチル)プロピオン酸の白色固体57gを
得た。
【0482】次に、2,2−ビス(アセトキシメチル)
プロピオン酸30g(0.137モル)及び塩化チオニ
ル20mlを攪拌機、冷却管、滴下ロートを備えた30
0ml三口フラスコに入れ、80℃に加熱しながら2時
間攪拌した。
【0483】反応終了後、減圧留去により未反応の塩化
チオニル等を充分除去した後、氷水浴につけ、反応生成
物を充分に冷却した。この反応生成物にp−アミノベン
ゼンスルホンアミド46.6g(0.274モル)とテ
トラヒドロフラン150mlの混合物を約1時間かけて
滴下ロートにより滴下した。滴下終了後、オイルバスを
用いて60℃に加熱しながら2時間攪拌した。反応終了
後、この反応混合物を水2リットルに攪拌下投入し、3
0分間攪拌した後、濾過することによりp−[1,1−
ビス(アセトキシメチル)エチルカルボニルアミノ]ベ
ンゼンスルホンアミドの白色固体が得られた。この白色
固体は、エタノールより再結晶することにより精製する
ことができる(収量26g)。
【0484】次に、p−[1,1−ビス(アセトキシメ
チル)エチルカルボニルアミノ]ベンゼンスルホンアミ
ド22g(0.06モル)及び水酸化ナトリウム4.8
g(0.12モル)、エタノール50ml、水50ml
を、攪拌機、冷却管を備えた300ml三口フラスコに
入れ、2時間、加熱還流した。この反応混合物を1リッ
トルに攪拌下投入し、30分間攪拌後濾過、乾燥するこ
とにより、p−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エ
チルカルボニルアミノ]ベンゼンスルホンアミドの白色
固体を得た。この白色固体はエタノールより再結晶する
ことにより精製することができる(収量11g)。
【0485】次に、p−[1,1−ビス(ヒドロキシメ
チル)エチルカルボニルアミノ]ベンゼンスルホンアミ
ド3.44g(0.012モル)及び2,2−ジヒドロ
キシメチルプロピオン酸1.07g(0.008モ
ル)、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアナート
5.26g(0.021モル)、N,N−ジメチルアセ
トアミド18gを、攪拌機、冷却管を備えた100ml
三口フラスコに入れ、100℃に加熱しながら4時間攪
拌した。この反応混合物を冷却し、メタノール5mlを
加え、しばらく攪拌した後、水500mlに攪拌下投入
し、30分間攪拌した。析出物を濾過、乾燥することに
より、白色固体の高分子化合物を9g得た。GPCによ
り、この高分子化合物の重量平均分子量(ポリスチレン
標準)を測定したところ64,000であった。
【0486】合成例r 攪拌機、冷却管、滴下ロートを備えた1リットル三口フ
ラスコに、o−アミノベンジルアルコール98.5g
(0.8モル)及びアセトン500mlを入れ、NaC
l−氷水浴下攪拌した。このフラスコ中にm−ベンゼン
ジスルホニルクロリド27.5g(0.1モル)をアセ
トン200mlに溶解したものを滴下ロートにより約1
時間かけて滴下した。滴下終了後、NaCl−氷水浴を
とり去り、室温下で2時間攪拌した。反応終了後、減圧
下で大部分のアセトンを留去し、水1リットルに攪拌下
投入し、更に塩酸で酸性とした。析出物を濾過により集
め、水酸化ナトリウム水溶液に溶解した。不溶物を濾別
した後、濾液を分液ロートに入れ、酢酸エチルで2回洗
浄した。水層に塩酸を加え酸性とし、析出物を濾過によ
り集めた。水でよく洗浄した後、乾燥することにより、
N,N´−ビス(o−ヒドロキシメチルフェニル)ベン
ゼン−m−ジスルホンアミドの固体を得た(収量30.
6g)。
【0487】次に、攪拌機、冷却管を備えた100ml
三口フラスコに、N,N´−ビス(o−ヒドロキシメチ
ルフェニル)ベンゼン−m−ジスルホンアミド6.28
g(0.014モル)、2,2−ジヒドロキシメチルプ
ロピオン酸0.80g(0.006モル)、4,4´−
ジフェニルメタンジイソシアナート5.26g(0.0
21モル)及びN,N−ジメチルアセトアミド18gを
入れ、100℃に加熱しながら3時間攪拌した。反応終
了後、メタノール10gを加え、しばらく攪拌した後、
この混合物を水500mlに攪拌下投入し、30分間攪
拌した。析出物を濾過、乾燥することにより、白色固体
の高分子化合物を12g得た。GPCにより、この高分
子化合物の重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定
したところ55,000であった。
【0488】合成例s アクリロニトリルを1.40gとし、エチルアクリレー
トをベンジルアクリレート7.39gに代えた以外は合
成例lと同様にした。重量平均分子量は19,000で
あった。
【0489】合成例t、u、v、w 以下の表2に示すようなジイソシアナート化合物及びジ
オール化合物を反応させ相当するポリウレタン樹脂を合
成した。重量平均分子量(ポリスチレン標準)は何れも
25,000〜70,000であった。
【0490】合成例x、y、z 以下の表2に示すようなジイソシアナート化合物及びジ
オール化合物を反応させ相当するポリウレタン樹脂を合
成した。重量平均分子量(ポリスチレン標準)は何れも
32,000〜88,000であった。
【0491】
【表2】
【0492】感光性組成物には、露光により可視画像を
形成させるプリントアウト材料を添加することができ
る。プリントアウト材料としては露光により酸もしくは
遊離基を生成する化合物と相互作用することによってそ
の色調を変える有機染料よりなるもので、露光により酸
もしくは遊離基を生成する化合物等を用いることができ
る。
【0493】また前記の有機染料としては、ビクトリア
ピュアーブルーBOH(保土谷化学社製)、パテントピ
ュアーブルー(住友三国化学社製)、オイルブルー#6
03(オリエント化学工業社製)、スーダンブルーII
(BASF社製)、クリスタルバイオレット、マラカイ
トグリーン、フクシン、メチルバイオレット、エチルバ
イオレット、メチルオレンジ、ブリリアントグリーン、
コンゴーレッド、エオシン、ローダミン66等を挙げる
ことができる。
【0494】また感光性組成物には、更に種々の添加物
を加えることができる。例えば、塗布性を改良するため
のアルキルエーテル類(例えば、エチルセルロース、メ
チルセルロース)、フッ素系界面活性剤や、ノニオン系
界面活性剤(特にフッ素系界面活性剤が好ましい)、塗
膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例え
ば、ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン
酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリ
クレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オ
レイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタ
クリル酸のオリゴマー及びポリマー、この内、特にリン
酸トリクレジルが好ましい)、画像部の感脂性を向上さ
せるための感脂化剤(例えば、特開昭55−527号公
報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコー
ルによるハーフエステル化物、p−t−ブチルフェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂等のノボラック樹脂、p−ヒ
ドロキシスチレンの50%脂肪酸エステル等)、安定剤
[例えば、リン酸、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シュ
ウ酸、ジピコリン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレン
スルホン酸、スルホサリチル酸、4−メトキシ−2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒石酸
等)]、現像促進剤(例えば、高給アルコール、酸無水
物等)等が好ましく用いられる。これらの添加剤の添加
量は、その使用対象、目的によって異なるが、一般に全
固形分に対して、0.01〜30重量%である。
【0495】上記した感光性成組成物の各成分を下記の
溶媒に溶解させ、支持体表面に塗布乾燥させることによ
り、感光層を設けて、感光性平版印刷版を製造すること
ができる。
【0496】本発明において感光性組成物を溶解する際
に使用し得る溶媒としては、メチルセロソルブ、メチル
セロソルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピ
ルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールジカルボン酸
メチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチル
エーテル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ
酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、
酪酸メチル、酪酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジオキサン、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノ
ン、ジアセトンアルコール、アセチルアセトン、γ−ブ
チロラクトン等が挙げられる。これらの溶媒は、単独あ
るいは2種以上混合して使用することができる。
【0497】上記のような感光性組成物を支持体表面に
塗布する際に用いる塗布方法としては、従来公知の方
法、例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗
布、エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及び
カーテン塗布等が用いられる。この際塗布量は用途によ
り異なるが、例えば固形分として0.05〜5.0g/
の塗布量が好ましい。
【0498】こうして得られた感光性平版印刷版の使用
に際しては、従来から常用されている方法を適用するこ
とができ、例えば線画像、網点画像などを有する透明原
画を感光面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像
液を用いて非画像部の感光性層を除去することによりレ
リーフ像が得られる。露光に好適な光源としては、水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカル
ランプ、カーボンアーク灯などが使用され、そして現像
に使用される現像液としては、以下のものがある。
【0499】次に、本発明の処理方法に用いる実質的に
有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液について説明す
る。
【0500】本発明に用いられる水系アルカリ現像液と
は、水を主たる溶媒とするアルカリ性の現像液である。
【0501】又、「実質的に有機溶剤を含有しない」と
は、衛生上、安全性上等における効果を損なうほどは含
有しない、の意であり、一般的に現像液組成物中1重量
%以下であれば問題はない。本発明において好ましい有
機溶剤含有量は、0.5重量%以下、より好ましくは全
く含有しない態様である。
【0502】本発明に用いられる現像液はアルカリ剤と
して好ましくはケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチルム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナト
リウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これらの
中でもケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリ
ウム等のケイ酸アルカリを含有する現像液は現像階調性
が良好なため最も好ましく、ケイ酸アルカリの組成がモ
ル比で[SiO]/[M]=0.5〜1.5(ここに
[SiO]、[M]はそれぞれSiOのモル濃度と
総アルカリ金属のモル濃度を示す。)であり、且つSi
Oを0.8〜8重量%含有する現像液が好ましく用いら
れる。このケイ酸アルカリ組成の内、特にモル比で[S
iO]/[M]=0.5〜0.75であり、且つSi
が0.8〜4重量%の現像液は、低濃度のため現像
廃液の中和が容易なことから好ましく用いられ、一方、
0.75を超え、1.3までのモル比であり、且つSi
が1〜8重量%の現像液は緩衝力が高く、処理能力
が高いことから好適に用いられる。本発明に係る現像液
のpHは8以上12未満であり、好ましくは9.5〜1
1.8である。又、現像液中には、例えば、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸マグ
ネシウム等の水溶性亜硫酸塩を添加することができる。
亜硫酸塩の現像液組成物中における好ましい含有量は、
0.05〜4重量%で、より好ましくは0.1〜1重量
%である。
【0503】また、該現像液中に特開昭50−5132
4号公報に記載されてような、アニオン性界面活性剤、
及び両性界面活性剤、特開昭59−75255号公報、
同60−111246号公報に記載されているような非
イオン性界面活性剤の内少なくとも一つ含有させること
により、又は特開昭55−95946号公報、同56−
142528号公報に記載されているように高分子電解
質を含有させることにより、感光性組成物への濡れ性を
高めたり、階調性を更に高めることができ、好ましく用
いることができる。係る界面活性剤の添加量は、特に制
限はないが、0.003〜3重量%が好ましく、特に
0.006〜1重量%の濃度が好ましい。更に該ケイ酸
アルカリのアルカリ金属として全アルカリ金属中、カリ
ウムを20モル%以上含むことが、現像液中での不溶物
発生が少ないため好ましく、より好ましくはカリウムを
90モル%以上含むことであり、最も好ましくはカリウ
ムが100モル%の場合である。
【0504】更に、本発明に使用される現像液には消泡
剤を含有させることができる。好適な消泡剤には有機シ
ラン化合物が挙げられる。
【0505】PS版上に現像液を供給する方法として
は、例えば、浸漬法、シャワーパイプやノズルを使って
液を版面に噴射、噴霧又は滴下する方法、或いは版面に
接触または非接触の位置に置いた現像液供給部材から現
像液を版面に塗布するような形で供給する方法等があ
る。
【0506】現像液供給部材とPS版を接触させ現像液
をPS版上に供給する方法には、例えばスポンジあるい
は布などのような吸水性の部材でPS版を擦ることによ
り供給する方法あるいはゴムなどのような非吸水性の部
材、前記スポンジあるいは布などのような吸水性の部材
にかかわらず、これらの部材をローラー状にし、搬送さ
れる感光性平版印刷版とローラーの回転を同調させなが
ら供給する方法、例えばフィルムベースのような可撓性
のある板材を用い、2枚の上記板材により形成されたス
リットの先端をPS版に接触させ、該スリットの間隙か
らPS版上に現像液を供給する方法などが挙げられる。
【0507】また現像液供給部材とPS版を非接触で現
像液をPS版上に供給する方法には、例えば細い間隙に
現像液をためておき、その中を印刷版を通過させること
により供給する方法あるいは、現像液供給部材に表面張
力により雫状に垂れ下がる現像液にPS版を接触させ供
給する方法、あるいは筒状の物に現像液を貯めておき、
該筒状の物の側面に細い間隙を作り、その間隙にPS版
を通過させることにより、供給する方法などが挙げられ
る。
【0508】また、これらの現像液供給方法において、
現像液は液状のみならず泡状としてPS版上に供給する
ことができる。さらに現像を噴射方式により供給する方
法では、現像液を霧状で供給することもできる。その他
の現像液供給方法としてはフィルムベースなどに現像液
を付着させそれをPS版上にラミネートすることにより
供給する方法や、ワックス状の現像液を印刷版と接触さ
せて供給する方法などが挙げられる。前記現像液の供給
方法は、1つの方法のみを用いても良いし、2つ以上の
方法を組み合わせて用いても良い。
【0509】これらの方法によって版面上に供給される
現像液の量は、限定されないが、印刷版1m当り70
ml〜700mlが好ましい。使用時の現像液の温度は
5℃乃至60℃が好ましく、より好ましくは10℃乃至
45℃、最も好ましくは25℃乃至35℃の範囲であ
る。
【0510】本発明の方法においては現像処理時、現像
を促進する何らかの操作を付加することが好ましい。現
像促進操作には、現像促進する物理的、化学的、電気
的、機械的などのすべての手段を利用することができ
る。機械的促進手段としては、版面を擦る方法、例えば
回転するローラ状の擦り部材を用いて擦る方法、平板状
の擦り部材を回転することにより擦る方法、平板状の擦
り部材を前後および/または左右に移動させることによ
り擦り方法、またはローラー状の擦り部材あるいは平板
状の擦り部材を回転しながら前後および/または左右に
移動させることにより擦る方法などが挙げられる。尚こ
れらの擦り部材は複数個組み合わせて使用しても良い、
これらの擦り部材は例えばブラシ、スポンジ、或いは布
等を用いて作成することができる。
【0511】その他の現像促進手段には例えば高圧空気
を吹きつける方法、超音波を照射する方法、PS版に振
動を与える方法、特開昭58−42042号公報に記載
されているような電気化学的に現像する方法、あるいは
マイクロウェーブの照射により瞬時にPS版上の現像液
を加熱する方法、あるいは研磨剤粉末を含む処理液でホ
ーニングする方法などが挙げられる。本発明において現
像ゾーンをPS版が通過する時間は10秒〜60秒であ
ることが好ましい。
【0512】また本発明の現像処理方法は前記現像処理
工程の他に必要ならば、現像処理工程後、現像停止処理
工程(停止処理液は使い捨て方式や循環使用の方式を含
む)、不感脂化処理工程の各々個々の処理工程、現像停
止処理工程とそれに引続く不感脂化処理工程、現像処理
工程と不感脂化処理と組合せた処理工程、或いは現像停
止処理工程と不感脂化処理工程とを組合せた例えば特開
昭54−8002号公報記載の処理工程等を含んでいて
もよい。また、現像処理工程および他の工程は各々複数
あっても良く、例えば現像処理工程を第1の現像処理工
程および第2の現像処理工程に分けても良い。
【0513】
【実施例】
実施例1 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
3%水酸化ナトリウム水溶液にて脱脂し、これを2%塩
酸浴中で25℃で、30A/dmの電流密度で電解エ
ッチングし、水洗後、25℃、30%硫酸浴中で、6.
0A/dmの条件で2分間陽極酸化処理した。次に1
%メタケイ酸ナトリウム水溶液85℃、30秒間封孔処
理し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)1を得た。
【0514】このアルミニウム板1に下記組成の感光液
1−1を乾燥後の膜重量が2.0g/mとなるように
ワイヤーバーを用いて塗布した。
【0515】 感光液1−1 高分子化合物(合成例a) 100重量部 ジアゾ樹脂(合成例5) 10重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0516】得られた感光性平版印刷版をネガ透明原画
及びステップウェッジ(光学濃度が0.15ずつ段階増
加)を密着させて、2KWのメタルハライドランプで1
mの距離から30秒間露光した。
【0517】次に下記組成の現像液1に27℃で20秒
間浸漬した後、水洗しながら軽く脱脂綿で擦って現像を
行い。試料1−1を得た。
【0518】 現像液1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0519】試料1−2の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−2に代えた以外は
試料1−1と同様にして感光層を得、(光重合開始剤を
用いているため)該感光層上にポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の膜厚が3μmになるようにワイヤーバー
でオーバーコート層を設けて試料1−2を得た。
【0520】試料1−3の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−3に代えた以外は
試料1−1と同様にして感光層を得、(光重合開始剤を
用いているため)該感光層上にポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の膜厚が3μmになるようにワイヤーバー
でオーバーコート層を設けて試料1−3を得た。
【0521】試料1−4の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−4に代えた以外は
試料1−1と同様にして試料1−4を得た。
【0522】 感光液1−2 高分子化合物(合成例b) 100重量部 ジアゾ樹脂(合成例5) 10重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0523】 感光液1−3 高分子化合物(合成例a) 100重量部 DETX(下記) 3重量部 EPA(下記) 3重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレートモノマー(ビスコート#300、大阪 有機社製PETA) 50重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0524】 感光液1−4 高分子化合物(合成例b) 100重量部 DETX(下記) 3重量部 EPA(下記) 3重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレートモノマー(ビスコート#300、大阪 有機社製PETA) 50重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0525】
【化52】
【0526】比較例1 試料1−5の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−5に代えた以外は
試料1−1と同様にして試料1−5を得た。
【0527】試料1−6の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−6に代えた以外は
試料1−1と同様にして試料1−6を得た。
【0528】試料1−7の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−7に代えた以外は
試料1−1と同様にして感光層を得、(光重合開始剤を
用いているため)該感光層上にポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の膜厚が3μmになるようにワイヤーバー
でオーバーコート層を設けて試料1−7を得た。
【0529】試料1−8の作成 感光液1−1を下記組成の感光液1−8に代えた以外は
試料1−1と同様にして感光層を得、(光重合開始剤を
用いているため)該感光層上にポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の膜厚が3μmになるようにワイヤーバー
でオーバーコート層を設けて試料1−8を得た。
【0530】 感光液1−5 高分子化合物(合成例c) 100重量部 ジアゾ樹脂(合成例5) 10重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0531】 感光液1−6 高分子化合物(合成例d) 100重量部 ジアゾ樹脂(合成例5) 10重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0532】 感光液1−7 高分子化合物(合成例c) 100重量部 DETX(上記) 3重量部 EPA(上記) 3重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレートモノマー(ビスコート#300、大阪 有機社製PETA) 50重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0533】 感光液1−8 高分子化合物(合成例d) 100重量部 DETX(上記) 3重量部 EPA(上記) 3重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレートモノマー(ビスコート#300、大阪 有機社製PETA) 50重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 3重量部 固形成濃度が10重量%になるようにしたメチルセロソ
ルブ溶液
【0534】上記の如くして得られた試料1−1〜1−
8を用いてハイデルベルグ社製GTO印刷機にて、新聞
印刷等で使用されるアルカリ性湿し水での耐刷力及びア
ルカリ水現像性として非画線部の汚れについて評価し
た。結果を表3に示す。
【0535】
【表3】
【0536】[評価方法] 現像性:○=非画線部に汚れが全く見られない △=非画線部に汚れが見られる ×=非画線部に汚れが目立って見られる 耐刷性:○=10万枚以上の耐刷数 △=6万枚以上10万枚未満の耐刷数 ×=6万枚未満の耐刷数
【0537】実施例2 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
17g/lの塩酸浴中で浴温度25℃にて50A/dm
の25秒間電解研磨処理を行い、最大粗さ4μmの砂
目板を得た。該砂目板を40重量%のリン酸浴中で、浴
温度35℃にて3.2A/dmの条件で20秒間陽極
酸化処理した。次に1%メタケイ酸ナトリウム水溶液9
0℃、30秒間封孔処理し、水洗、乾燥して、平版印刷
用アルミニウム板(支持体)2を得た。
【0538】このアルミニウム板2に下記組成の感光液
2−1をホワラーを用いて塗布した後、85℃で3分間
乾燥した。乾燥後の膜厚は16.7mg/dmであっ
た。
【0539】 感光液2−1 高分子化合物(合成例e) 5g ジアゾ樹脂(合成例6) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0540】得られた感光性平版印刷版を3kWの超高
圧水銀灯で1mの距離から30秒間露光した。
【0541】次に下記組成の現像液2により25℃で4
0秒間の現像処理を行い、試料2−1を得た。
【0542】 現像液2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0543】試料2−2の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−2に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−2を得た。尚、乾燥後
の膜厚は16.2mg/dmであった。
【0544】試料2−2の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−2に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−2を得た。尚、乾燥後
の膜厚は16.2mg/dmであった。
【0545】試料2−3の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−3に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−3を得た。尚、乾燥後
の膜厚は17.5mg/dmであった。
【0546】試料2−4の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−4に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−4を得た。尚、乾燥後
の膜厚は17.2mg/dmであった。
【0547】試料2−5の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−5に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−5を得た。尚、乾燥後
の膜厚は17.8mg/dmであった。
【0548】 感光液2−2 高分子化合物(合成例e) 5g ジアゾ樹脂(合成例7) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0549】 感光液2−3 高分子化合物(合成例f) 5g ジアゾ樹脂(合成例7) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0550】 感光液2−4 高分子化合物(合成例g) 5g ジアゾ樹脂(合成例7) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0551】 感光液2−5 高分子化合物(合成例h) 5g ジアゾ樹脂(合成例6) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0552】比較例2 試料2−6の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−6に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−6を得た。尚、乾燥後
の膜厚は16.7mg/dmであった。
【0553】試料2−7の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−7に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−7を得た。尚、乾燥後
の膜厚は17.0mg/dmであった。
【0554】試料2−8の作成 感光液2−1を下記組成の感光液2−8に代えた以外は
試料2−1と同様にして試料2−8を得た。尚、乾燥後
の膜厚は17.3mg/dmであった。
【0555】 感光液2−6 高分子化合物(合成例i) 5g ジアゾ樹脂(合成例6) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0556】 感光液2−6 高分子化合物(合成例i) 5g ジアゾ樹脂(合成例7) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0557】 感光液2−8 高分子化合物(合成例j) 5g ジアゾ樹脂(合成例6) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.3g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g メチルセロソルブ 70ml
【0558】上記の如くして得られた試料2−1〜2−
8の接触角を測定した。さらにガム液(コニカ社製GU
−7)を水で2倍に希釈したものを塗設し、ガムが除去
されるまでに費やした紙の枚数を調べた。印刷は、ハイ
デルベルグ社製GTO印刷機を用い、上質紙に一般イン
キ(東洋ウルトラキング紅)を用いて行った。結果を表
4に示す。
【0559】
【表4】
【0560】実施例3(その1) 厚さ0.30mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7Vの条件下で正弦
波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で160ク
ーロン/dmの陽極時電気量で電解粗面処理を行っ
た。その表面粗さを測定したところ、0.6μm(R
a)であった。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸漬
し、55℃で2分間デスマット処理した後、20%硫酸
水溶液中、電流密度2A/dmにおいて厚さが2.7
g/mとなるように2分間陽極酸化処理した。得られ
たアルミニウム支持体を2.5%ケイ酸ソーダ水溶液7
0℃、1分間浸漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アル
ミニウム板(支持体)3を得た。
【0561】このアルミニウム板3に下記組成の感光液
3−1を回転塗布機を用いて塗布した後、80℃で1分
間乾燥して中間層を得た。乾燥後の膜厚は20mg/m
であった。
【0562】次に、得られた中間層の上に下記組成の光
重合性組成物3−1を、回転塗布機を用いて塗布した
後、80℃で2分間乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜
厚は2.0g/mであった。
【0563】最後にオーバーコート層用のポリビニルア
ルコール(ケン化度86.5〜89.0モル%、重合度
1000以下)の3重量%の水溶液を上記感光層の表面
に回転塗布機を用いて乾燥後の膜厚が1.5g/m
なるように塗布し、感光性平版印刷版を得た。
【0564】得られた感光性平版印刷版の上にコニカ社
製グレイスケールタブレットと、網点ネガフィルムとを
重ね、米国ヌアーク社製プリンターFT26V2UPN
S(光源:2kWメタルハライドランプ)で50カウン
ト露光し、下記組成の現像液3−1に25℃で1分間浸
漬し、脱脂綿にて軽く擦った後、水洗し、試料3−1を
得た。
【0565】 感光液3−1 ジアゾ樹脂(合成例8) 0.1g メタノール 150g 純水 50g
【0566】 光重合性組成物3−1 ポリ(アリルメタクリレート/メタクリル酸)、(共重合モル比70/30) 5.0g ペンタエリスリトールテトラアクリレート 1.5g 光重合開始剤:ロフィンダイマー/ミヒラーズケトン 0.3g/0.3g p−メトキシフェノール 0.01g オイルブルー#603(オリエント化学工業社製) 0.15g フッ素系界面活性剤F−177(大日本インキ社製) 0.05g エチレングリコールモノメチルエーテル 100g メタノール 50g メチルエチルケトン 50g
【0567】 現像液3−1(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 純水 2500ml
【0568】比較例3(その1) 試料3−2の作成 現像液3−1を下記組成の現像液3−2に代えた以外は
試料3−1と同様にして試料3−2を得た。
【0569】試料3−3の作成 感光液3−1からなる中間層を設けずに、アルミニウム
板3に直接光重合性組成物3−1及びオーバーコート層
を設けた以外は試料3−1と同様にして試料3−3を得
た。
【0570】 現像液3−2(25℃、pH12.8) Aケイ酸カリウム 1160g 50%水酸化カリウム水溶液 266g 純水 6430g
【0571】上記の如くして得られた試料3−1〜3−
3についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷し、
現像時の傷、インキ着肉枚数、耐刷力について評価し
た。結果を表5に示す。
【0572】
【表5】
【0573】実施例3(その2) 試料3−4の作成 光重合性組成物3−1を下記組成の光重合性組成物3−
2に代えた以外は試料3−1と同様にして試料3−4を
得た。
【0574】 光重合性組成物3−2 ポリ(アリルメタクリレート/ベンジルメタクリレート/メタクリル酸)、( 共重合モル比60/20/20) 5.0g トリメチロールプロパントリアクリレート 2.0g 下記構造式で表される光重合開始剤 0.3g ベヘン酸アミド 0.2g オイルブルー#603(オリエント化学工業社製) 0.15g リンゴ酸 0.05g ジアゾ樹脂(合成例9) 0.3g フッ素系界面活性剤F−177(大日本インキ社製) 0.05g エチレングリコールモノメチルエーテル 100g メタノール 50g メチルエチルケトン 50g
【0575】
【化53】
【0576】比較例3(その2) 試料3−5の作成 上記光重合性組成物3−2のジアゾ樹脂(合成例9)を
除いた以外は試料3−4と同様にして試料3−5を得
た。
【0577】試料3−6の作成 上記光重合性組成物3−2のジアゾ樹脂(合成例9)を
p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩に代えた以外
は試料3−4と同様にして試料3−6を得た。
【0578】上記の如くして得られた試料3−4〜3−
6についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷し、
現像時の傷、印刷性能(汚れ及び耐刷力)について評価
した。結果を表6に示す。
【0579】
【表6】
【0580】実施例4(その1) 厚さ0.30mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7Vの条件下で正弦
波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で160ク
ーロン/dmの陽極時電気量で電解粗面処理を行っ
た。その表面粗さを測定したところ、0.6μm(R
a)であった。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸漬
し、55℃で2分間デスマット処理した後、20%硫酸
水溶液中、電流密度2A/dmにおいて厚さが2.7
g/mとなるように2分間陽極酸化処理した。得られ
たアルミニウム支持体を2.5%ケイ酸ソーダ水溶液7
0℃、1分間浸漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アル
ミニウム板(支持体)4を得た。
【0581】このアルミニウム板4に下記組成の感光液
4−1を回転塗布機を用いて塗布した後、80℃で1分
間乾燥して中間層を得た。乾燥後の膜厚は20mg/m
であった。
【0582】次に、得られた中間層の上に下記組成の感
光性組成物4−1を、乾燥後の膜厚が1.5g/m
なるように回転塗布機を用いて塗布した後、80℃で2
分間乾燥し、感光性平版印刷版を得た。
【0583】得られた感光性平版印刷版の上にコニカ社
製グレイスケールタブレットと、網点ネガフィルムとを
重ね、米国ヌアーク社製プリンターFT26V2UPN
S(光源:2kWメタルハライドランプ)で50カウン
ト露光し、下記組成の現像液4−1に25℃で1分間浸
漬し、脱脂綿にて軽く擦った後、水洗し、試料4−1を
得た。
【0584】 感光液4−1 ジアゾ樹脂(合成例8) 0.1g メタノール 150g 純水 50g
【0585】 感光性組成物4−1 メチルメタクリレート/N−[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]−2, 3−ジメチルマレイミド/メタクリル酸、(共重合モル比10/60/30) 5g 下記構造式で表される増感剤 0.25g プロピレングリコールモノメチルエーテル 50g メチルエチルケトン 50g フッ素系ノニオン系界面活性剤メガファックF−177(大日本インキ社製) 0.03g 銅フタロシアニン顔料(Cl Pigment Blue 15)の可塑剤1 0%分散液 1.0g
【0586】
【化54】
【0587】 現像液4−1(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 純水 2500ml
【0588】比較例4(その1) 試料4−2の作成 現像液4−1を下記組成の現像液4−2に代えた以外は
試料4−1と同様にして試料4−2を得た。
【0589】試料4−3の作成 感光液4−1からなる中間層を設けずに、アルミニウム
板4に直接感光性組成物4−1を設けた以外は試料4−
1と同様にして試料4−3を得た。
【0590】試料4−4の作成 感光液4−1のジアゾ樹脂(合成例8)をp−ジアゾジ
フェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物のn−ド
デシルベンゼンスルホン酸塩に代えた以外は試料4−1
と同様にして試料4−4を得た。
【0591】 現像液4−2(25℃、pH12.8) Aケイ酸カリウム 1160g 50%水酸化カリウム水溶液 266g 純水 6430g
【0592】上記の如くして得られた試料4−1〜4−
4についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷し、
現像時の傷、印刷性能(インキ着肉枚数、汚れ、耐刷
力)について評価した。結果を表7に示す。
【0593】
【表7】
【0594】実施例4(その2) 試料4−5の作成 感光性組成物4−1を下記組成の感光性組成物4−2に
代えた以外は試料4−1と同様にして試料4−5を得
た。
【0595】 感光性組成物4−2 N−[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]−2,3−ジメチルマレイミド /メタクリル酸、(共重合モル比65/35) 5g 下記構造式で表される増感剤 0.3g ジアゾ樹脂(合成例9) 0.2g ジピコリン酸 0.05g プロピレングリコールモノメチルエーテル 50g メチルエチルケトン 50g オイルブルー#603(オリエント化学工業社製) 0.15g
【0596】
【化55】
【0597】比較例4(その2) 試料4−6の作成 上記感光性組成物4−2のジアゾ樹脂(合成例9)を除
いた以外は試料4−5と同様にして試料4−6を得た。
【0598】上記の如くして得られた試料4−5及び4
−6についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷
し、現像時の傷、印刷性能(汚れ及び耐刷力)について
評価した。結果を表8に示す。
【0599】
【表8】
【0600】実施例4(その3) 試料4−7の作成 感光液4−1を下記組成の感光液4−2に代えて中間層
を得、感光性組成物4−1を下記組成の感光性組成物4
−3に代え(乾燥後の膜厚を1.0g/mとなるよう
に塗布)た以外は試料4−1と同様にして試料4−7を
得た。
【0601】 感光液4−2 ジアゾ樹脂(合成例10) 0.2g エチレングリコールモノメチルエーテル 200g フッ素系界面活性剤F−177(大日本インキ社製) 0.3g
【0602】 感光性組成物4−3 β−シンナモイロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸、(共重合モル比 70/30) 5.0g 下記構造式で表される増感剤 0.4g ジエチルフタレート 0.5g 銅フタロシアニン顔料(Cl Pigment Blue 15)の可塑剤1 0%分散液 1.0g フッ素系界面活性剤F−177(大日本インキ社製) 0.02g プロピレングリコールモノメチルエーテル 20g メチルエチルケトン 20g メタノール 2g
【0603】
【化56】
【0604】比較例4(その3) 試料4−8の作成 感光液4−2のジアゾ樹脂(合成例10)をp−ジアゾ
ジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物のPF
塩に代えた以外は試料4−7と同様にして試料4−8
を得た。
【0605】試料4−9の作成 感光液4−2からなる中間層を設けずに、アルミニウム
板4に直接感光性組成物4−3を設けた以外は試料4−
7と同様にして試料4−9を得た。
【0606】上記の如くして得られた試料4−7〜4−
9についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷し、
現像時の傷、印刷性能(汚れ及び耐刷力)について評価
した。結果を表9に示す。
【0607】
【表9】
【0608】実施例5 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。その表面粗さを測定したところ、
0.6μm(Ra)であった。引き続き30%の硫酸水
溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマット処理した
後、7%硫酸水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が
2.0g/mとなるように陽極酸化処理した。得られ
たアルミニウム支持体を2%ケイ酸ナトリウム水溶液7
0℃、1分間浸漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アル
ミニウム板(支持体)5を得た。
【0609】このアルミニウム板5に下記組成の感光液
5−1を回転塗布機を用いて塗布した後、80℃で2分
間乾燥して中間層を得た。乾燥後の膜厚は2g/m
あった。
【0610】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液5−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽く
擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料5−1を得
た。
【0611】 感光液5−1 ジアゾ樹脂(合成例13) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0612】 現像液5−1(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 純水 2500ml
【0613】試料5−2の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−2に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−2を得た。
【0614】試料5−3の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−3に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−3を得た。
【0615】試料5−4の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−4に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−4を得た。
【0616】試料5−5の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−5に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−5を得た。
【0617】 感光液5−2 ジアゾ樹脂(合成例14) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0618】 感光液5−3 ジアゾ樹脂(合成例15) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0619】 感光液5−4 ジアゾ樹脂(合成例16) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0620】 感光液5−5 ジアゾ樹脂(合成例17) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0621】比較例5 試料5−6の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−6に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−6を得た。
【0622】試料5−7の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−7に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−7を得た。
【0623】試料5−8の作成 感光液5−1を下記組成の感光液5−8に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−8を得た。
【0624】 感光液5−6 ジアゾ樹脂(合成例18) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0625】 感光液5−7 ジアゾ樹脂(合成例19) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0626】 感光液5−8 ジアゾ樹脂(合成例20) 0.5g 高分子化合物(合成例k) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g ジュリマーAC−10L(日本純薬社製) 0.2g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0627】試料5−9の作成 現像液5−1を下記組成の現像液5−9に代えた以外は
試料5−1と同様にして試料5−9を得た。
【0628】 現像液5−9(25℃、pH12.8) Aケイ酸カリウム 1160g 50%水酸化カリウム水溶液 266g 純水 6430g
【0629】上記の如くして得られた試料5−1〜5−
9についてハイデルベルグ社製GTO印刷機で印刷し、
インキ着肉枚数、汚れ、耐刷力について評価した。結果
を表10に示す。
【0630】
【表10】
【0631】実施例6(その1) 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、7%硫酸
水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が2.0g/m
となるように陽極酸化処理した。得られたアルミニウム
支持体を3%ケイ酸ナトリウム水溶液70℃、1分間浸
漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)6を得た。
【0632】このアルミニウム板6に下記組成の感光液
6−1をホイラーを用いて塗布した後、80℃で2分間
乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜厚は2g/mであ
った。
【0633】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液6−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽く
擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料6−1を得
た。
【0634】 感光液6−1 ジアゾ樹脂(合成例21) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0635】 現像液6−1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0636】試料6−2の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−2に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−2を得た。
【0637】試料6−3の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−3に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−3を得た。
【0638】試料6−4の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−4に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−4を得た。
【0639】試料6−5の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−5に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−5を得た。
【0640】試料6−6の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−6に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−6を得た。
【0641】試料6−7の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−7に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−7を得た。
【0642】試料6−8の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−8に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−8を得た。
【0643】試料6−9の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−9に代えた以外は
試料6−1と同様にして試料6−9を得た。
【0644】試料6−10の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−10に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−10を得た。
【0645】試料6−11の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−11に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−11を得た。
【0646】 感光液6−2 ジアゾ樹脂(合成例22) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0647】 感光液6−3 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0648】 感光液6−4 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例m) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0649】 感光液6−5 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例n) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0650】 感光液6−6 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例o) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0651】 感光液6−7 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例p) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0652】 感光液6−8 ジアゾ樹脂(合成例23) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0653】 感光液6−9 ジアゾ樹脂(合成例24) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0654】 感光液6−10 ジアゾ樹脂(合成例25) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0655】 感光液6−11 ジアゾ樹脂(合成例26) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0656】比較例6(その1) 試料6−12の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−12に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−12を得た。
【0657】試料6−13の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−13に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−13を得た。
【0658】試料6−14の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−14に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−14を得た。
【0659】試料6−15の作成 感光液6−1を下記組成の感光液6−15に代えた以外
は試料6−1と同様にして試料6−15を得た。
【0660】 感光液6−12 ジアゾ樹脂(下記比較合成例6−1) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0661】 感光液6−13 ジアゾ樹脂(下記比較合成例6−2) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0662】 感光液6−14 ジアゾ樹脂(下記比較合成例6−3) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0663】 感光液6−15 ジアゾ樹脂(下記比較合成例6−4) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0664】比較合成例6−1 4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン(0.0
75モル)・p−ヒドロキシ安息香酸(0.025モ
ル)とホルムアルデヒド(0.090モル)との縮合物
のヘキサフルオロリン酸塩(特開平1−102457号
公報の実施例に準じて合成、重量平均分子量:220
0)
【0665】比較合成例6−2 4−ジアゾジフェニルアミン(0.075モル)・ベン
ゼンスルホン酸(0.025モル)とホルムアルデヒド
(0.090モル)との縮合物のヘキサフルオロリン酸
塩(特開平1−245246号公報の実施例に準じて合
成、重量平均分子量:2300)
【0666】比較合成例6−3 4−ジアゾジフェニルアミン(0.050モル)・p−
ヒドロキシ安息香酸(0.050モル)とホルムアルデ
ヒド(0.090モル)との縮合物のヘキサフルオロリ
ン酸塩(特開平2−66号公報の実施例に準じて合成、
重量平均分子量:1980)
【0667】比較合成例6−4 4−ジアゾジフェニルアミン(0.075モル)・p−
エトキシ安息香酸(0.025モル)とホルムアルデヒ
ド(0.095モル)との縮合物のヘキサフルオロリン
酸塩(特開平2−29650号公報の実施例に準じて合
成、重量平均分子量:2100)
【0668】上記の如くして得られた試料6−1〜6−
15についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市販の
インキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について評価
した。結果を表11に示す。
【0669】
【表11】
【0670】実施例6(その2) 試料6−1′〜6−11′の作成 前記試料6−1〜6−11の各々について、現像液6−
1を下記組成の現像液6−2に代えた以外は同様にして
試料6−1′〜6−11′を各々得た。
【0671】 現像液6−2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0672】比較例6(その2) 試料6−12′〜6−15′の作成 前記試料6−12〜6−15の各々について、現像液6
−1を前記現像液6−2に代えた以外は同様にして試料
6−12′〜6−15′を各々得た。
【0673】上記の如くして得られた試料6−1′〜6
−15′についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市
販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について
評価した。結果を表12に示す。
【0674】
【表12】
【0675】実施例7(その1) 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、7%硫酸
水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が2.0g/m
となるように陽極酸化処理した。得られたアルミニウム
支持体を3%ケイ酸ナトリウム水溶液70℃、1分間浸
漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)7を得た。
【0676】このアルミニウム板7に下記組成の感光液
7−1をホイラーを用いて塗布した後、80℃で2分間
乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜厚は2g/mであ
った。
【0677】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液7−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽く
擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料7−1を得
た。
【0678】 感光液7−1 ジアゾ樹脂[合成例27と下記比較合成例2(重量比:1/5)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0679】 現像液7−1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0680】試料7−2の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−2に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−2を得た。
【0681】試料7−3の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−3に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−3を得た。
【0682】試料7−4の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−4に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−4を得た。
【0683】試料7−5の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−5に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−5を得た。
【0684】試料7−6の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−6に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−6を得た。
【0685】試料7−7の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−7に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−7を得た。
【0686】試料7−8の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−8に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−8を得た。
【0687】試料7−9の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−9に代えた以外は
試料7−1と同様にして試料7−9を得た。
【0688】試料7−10の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−10に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−10を得た。
【0689】試料7−11の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−11に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−11を得た。
【0690】試料7−12の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−12に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−12を得た。
【0691】試料7−13の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−13に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−13を得た。
【0692】試料7−14の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−14に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−14を得た。
【0693】試料7−15の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−15に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−15を得た。
【0694】試料7−16の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−16に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−16を得た。
【0695】試料7−17の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−17に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−17を得た。
【0696】 感光液7−2 ジアゾ樹脂[合成例28と下記比較合成例4(重量比:1/10)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0697】 感光液7−3 ジアゾ樹脂[合成例29と下記比較合成例2(重量比:1/1)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0698】 感光液7−4 ジアゾ樹脂[合成例30と下記比較合成例3(重量比:1/9)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0699】 感光液7−5 ジアゾ樹脂[合成例31と下記比較合成例2(重量比:3/7)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0700】 感光液7−6 ジアゾ樹脂[合成例32と下記比較合成例3(重量比:1/5)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0701】 感光液7−7 ジアゾ樹脂[合成例33と下記比較合成例2(重量比:2/8)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0702】 感光液7−8 ジアゾ樹脂[合成例34と下記比較合成例2(重量比:1/10)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0703】 感光液7−9 ジアゾ樹脂[合成例35と下記比較合成例3(重量比:1/5)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0704】 感光液7−10 ジアゾ樹脂[合成例36と下記比較合成例2(重量比:2/8)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0705】 感光液7−11 ジアゾ樹脂[合成例37と下記比較合成例3(重量比:1/10)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0706】 感光液7−12 ジアゾ樹脂[合成例38と下記比較合成例3(重量比:1/9)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0707】 感光液7−13 ジアゾ樹脂(合成例28) 0.5g 高分子化合物(合成例m) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0708】 感光液7−14 ジアゾ樹脂(合成例35) 0.5g 高分子化合物(合成例n) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0709】 感光液7−15 ジアゾ樹脂(合成例36) 0.5g 高分子化合物(合成例o) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0710】 感光液7−16 ジアゾ樹脂(合成例37) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0711】 感光液7−17 ジアゾ樹脂(合成例38) 0.5g 高分子化合物(合成例r) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0712】比較合成例7−1 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)とホル
ムアルデヒド(0.100モル)との縮合物のドデシル
ベンゼンスルホン酸塩
【0713】比較合成例7−2 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0500モル)・フ
ェノキシ酢酸(0.0500モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物のドデシルベンゼンスル
ホン酸塩
【0714】比較合成例7−3 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0750モル)・ベ
ンジルホスホン酸(0.0250モル)とホルムアルデ
ヒド(0.100モル)との縮合物のドデシルベンゼン
スルホン酸塩
【0715】比較合成例7−4 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)とベン
ズアルデヒド−2−スルホン酸(0.0300モル)と
ホルムアルデヒド(0.0700モル)との縮合物のド
デシルベンゼンスルホン酸塩
【0716】比較例7(その1) 試料7−18の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−18に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−18を得た。
【0717】試料7−19の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−19に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−19を得た。
【0718】試料7−20の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−20に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−20を得た。
【0719】試料7−21の作成 感光液7−1を下記組成の感光液7−21に代えた以外
は試料7−1と同様にして試料7−21を得た。
【0720】 感光液7−18 ジアゾ樹脂(前記比較合成例7−1) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0721】 感光液7−19 ジアゾ樹脂(前記比較合成例7−2) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0722】 感光液7−20 ジアゾ樹脂(前記比較合成例7−3) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0723】 感光液7−21 ジアゾ樹脂(前記比較合成例7−4) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0724】上記の如くして得られた試料7−1〜7−
21についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市販の
インキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について評価
した。また、各試料を温度45℃、相対湿度75%で1
週間保存し、強制疲労させた後、同様に画像露光・現像
・印刷を行い、強制疲労後の汚れ及び耐刷性についても
評価した。結果を表13に示す。
【0725】
【表13】
【0726】実施例7(その2) 試料7−1′〜7−17′の作成 前記試料7−1〜7−17の各々について、現像液7−
1を下記組成の現像液7−2に代えた以外は同様にして
試料7−1′〜7−17′を各々得た。
【0727】 現像液7−2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0728】比較例7(その2) 試料7−18′〜7−21′の作成 前記試料7−18〜7−21の各々について、現像液7
−1を前記現像液7−2に代えた以外は同様にして試料
7−18′〜7−21′を各々得た。
【0729】上記の如くして得られた試料7−1′〜7
−21′についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市
販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について
評価した。結果を表14に示す。
【0730】
【表14】
【0731】実施例8(その1) 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、7%硫酸
水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が2.0g/m
となるように陽極酸化処理した。得られたアルミニウム
支持体を3%ケイ酸ナトリウム水溶液70℃、1分間浸
漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)8を得た。
【0732】このアルミニウム板8に下記組成の感光液
8−1をホイラーを用いて塗布した後、80℃で2分間
乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜厚は2g/mであ
った。
【0733】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液8−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽く
擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料8−1を得
た。
【0734】 感光液8−1 ジアゾ樹脂[合成例39と下記比較合成例2(重量比:1/5)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0735】 現像液8−1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0736】試料8−2の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−2に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−2を得た。
【0737】試料8−3の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−3に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−3を得た。
【0738】試料8−4の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−4に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−4を得た。
【0739】試料8−5の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−5に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−5を得た。
【0740】試料8−6の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−6に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−6を得た。
【0741】試料8−7の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−7に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−7を得た。
【0742】 感光液8−2 ジアゾ樹脂[合成例40と下記比較合成例3(重量比:3/7)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0743】 感光液8−3 ジアゾ樹脂[合成例41と下記比較合成例3(重量比:1/1)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0744】 感光液8−4 ジアゾ樹脂[合成例42と下記比較合成例2(重量比:2/8)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0745】 感光液8−5 ジアゾ樹脂[合成例43と下記比較合成例2(重量比:1/5)] 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0746】 感光液8−6 ジアゾ樹脂(合成例39) 0.5g 高分子化合物(合成例n) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0747】 感光液8−7 ジアゾ樹脂(合成例40) 0.5g 高分子化合物(合成例r) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0748】比較合成例8−1 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)とホル
ムアルデヒド(0.100モル)との縮合物のドデシル
ベンゼンスルホン酸塩
【0749】比較合成例8−2 4−ジアゾジフェニルアミン(0.060モル)・フェ
ノキシ酢酸(0.040モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物のドデシルベンゼンスル
ホン酸塩
【0750】比較合成例8−3 4−ジアゾジフェニルアミン(0.075モル)・ベン
ジルホスホン酸(0.025モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物のドデシルベンゼンスル
ホン酸塩
【0751】比較例8(その1) 試料8−8の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−8に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−8を得た。
【0752】試料8−9の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−9に代えた以外は
試料8−1と同様にして試料8−9を得た。
【0753】試料8−10の作成 感光液8−1を下記組成の感光液8−10に代えた以外
は試料8−1と同様にして試料8−10を得た。
【0754】 感光液8−8 ジアゾ樹脂(前記比較合成例8−1) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0755】 感光液8−9 ジアゾ樹脂(前記比較合成例8−2) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0756】 感光液8−10 ジアゾ樹脂(前記比較合成例8−3) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0757】上記の如くして得られた試料8−1〜8−
10についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市販の
インキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について評価
した。また、各試料を温度45℃、相対湿度75%で1
週間保存し、強制疲労させた後、同様に画像露光・現像
・印刷を行い、強制疲労後の汚れ及び耐刷性についても
評価した。結果を表15に示す。
【0758】
【表15】
【0759】実施例8(その2) 試料8−1′〜8−7′の作成 前記試料8−1〜8−7の各々について、現像液8−1
を下記組成の現像液8−2に代えた以外は同様にして試
料8−1′〜8−7′を各々得た。
【0760】 現像液8−2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0761】比較例8(その2) 試料8−8′〜8−10′の作成 前記試料8−8〜8−10の各々について、現像液8−
1を前記現像液8−2に代えた以外は同様にして試料8
−8′〜8−10′を各々得た。
【0762】上記の如くして得られた試料8−1′〜8
−10′についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市
販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について
評価した。結果を表16に示す。
【0763】
【表16】
【0764】実施例9(その1) 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、7%硫酸
水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が2.0g/m
となるように陽極酸化処理した。得られたアルミニウム
支持体を3%ケイ酸ナトリウム水溶液70℃、1分間浸
漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)9を得た。
【0765】このアルミニウム板9に下記組成の感光液
9−1をホイラーを用いて塗布した後、80℃で2分間
乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜厚は2g/mであ
った。
【0766】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液9−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽く
擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料9−1を得
た。
【0767】 感光液9−1 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0768】 現像液9−1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0769】試料9−2の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−2に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−2を得た。
【0770】試料9−3の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−3に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−3を得た。
【0771】試料9−4の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−4に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−4を得た。
【0772】試料9−5の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−5に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−5を得た。
【0773】試料9−6の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−6に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−6を得た。
【0774】試料9−7の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−7に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−7を得た。
【0775】試料9−8の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−8に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−8を得た。
【0776】試料9−9の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−9に代えた以外は
試料9−1と同様にして試料9−9を得た。
【0777】試料9−10の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−10に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−10を得た。
【0778】 感光液9−2 ジアゾ樹脂(合成例45) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0779】 感光液9−3 ジアゾ樹脂(合成例46) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0780】 感光液9−4 ジアゾ樹脂(合成例47) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0781】 感光液9−5 ジアゾ樹脂(合成例48) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0782】 感光液9−6 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例m) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0783】 感光液9−7 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例n) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0784】 感光液9−8 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例o) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0785】 感光液9−9 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0786】 感光液9−10 ジアゾ樹脂(合成例44) 0.5g 高分子化合物(合成例r) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0787】比較例9(その1) 試料9−11の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−11に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−11を得た。
【0788】試料9−12の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−12に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−12を得た。
【0789】試料9−13の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−13に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−13を得た。
【0790】試料9−14の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−14に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−14を得た。
【0791】試料9−15の作成 感光液9−1を下記組成の感光液9−15に代えた以外
は試料9−1と同様にして試料9−15を得た。
【0792】 感光液9−11 ジアゾ樹脂(下記比較合成例9−1) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0793】 感光液9−12 ジアゾ樹脂(下記比較合成例9−2) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0794】 感光液9−13 ジアゾ樹脂(下記比較合成例9−3) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0795】 感光液9−14 ジアゾ樹脂(下記比較合成例9−4) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0796】 感光液9−15 ジアゾ樹脂(下記比較合成例9−5) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0797】比較合成例9−1 4−ジアゾジフェニルアミン(0.100モル)とグリ
オキシル酸(0.0500モル)・ホルムアルデヒド
(0.0500モル)との縮合物のジブチルナフタレン
スルホン酸塩(重量平均分子量1950、酸価0.98
meq/g)
【0798】比較合成例9−2 4−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミン(0.10
0モル)とテレフタルアルデヒド酸(0.0400モ
ル)・ホルムアルデヒド(0.0600モル)との縮合
物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩(重量平均分子
量2120、酸価0.60meq/g)
【0799】比較合成例9−3 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0700モル)・フ
ェノキシ酢酸(0.0300モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物のジブチルナフタレンス
ルホン酸塩(重量平均分子量2580、酸価1.01m
eq/g)
【0800】比較合成例9−4 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0500モル)・フ
ェノキシ酢酸(0.0500モル)とホルムアルデヒド
(0.100モル)との縮合物のn−ドデシルベンゼン
スルホン酸塩(重量平均分子量2670、酸価1.72
meq/g)
【0801】比較合成例9−5 4−ジアゾジフェニルアミン(0.0600モル)・p
−ヒドロキシ安息香酸(0.0400モル)とホルムア
ルデヒド(0.100モル)との縮合物のn−ドデシル
ベンゼンスルホン酸塩(重量平均分子量1770、酸価
1.22meq/g)
【0802】上記の如くして得られた試料9−1〜9−
15についてハイデルベルグ社製XOR印刷機で市販の
インキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について評価
した。結果を表17に示す。
【0803】
【表17】
【0804】実施例9(その2) 試料9−1′〜9−10′の作成 前記試料9−1〜9−10の各々について、現像液9−
1を下記組成の現像液9−2に代えた以外は同様にして
試料9−1′〜9−10′を各々得た。
【0805】 現像液9−2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0806】比較例9(その2) 試料9−11′〜9−15′の作成 前記試料9−11〜9−15の各々について、現像液9
−1を前記現像液9−2に代えた以外は同様にして試料
9−11′〜9−15′を各々得た。
【0807】上記の如くして得られた試料9−1′〜9
−15′についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市
販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について
評価した。結果を表18に示す。
【0808】
【表18】
【0809】実施例10(その1) 厚さ0.24mmのJISA1050アルミニウム板を
ナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁
液を用いて表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗
浄、水洗した。これをV=12.7V、V=9.1
Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水
溶液中で160クーロン/dmの陽極時電気量で電解
粗面処理を行った。引き続き30%の硫酸水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、7%硫酸
水溶液中で酸化アルミニウムの被覆量が2.0g/m
となるように陽極酸化処理した。得られたアルミニウム
支持体を3%ケイ酸ナトリウム水溶液70℃、1分間浸
漬し、水洗、乾燥して、平版印刷用アルミニウム板(支
持体)10−1を得た。
【0810】このアルミニウム板10−1に下記組成の
感光液10−1をホイラーを用いて塗布した後、80℃
で2分間乾燥して感光層を得た。乾燥後の膜厚は2g/
であった。
【0811】得られた感光性平版印刷版を下記組成の現
像液10−1に室温で1分間浸漬した後、脱脂綿にて軽
く擦った後、水洗して未露光部を除去し、試料10−1
を得た。
【0812】 感光液10−1 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0813】 現像液10−1(25℃、pH11.8) A珪酸カリ(日本化学工業社製) 580g KOH 25g 水 5000g
【0814】試料10−2の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−2に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−2を得た。
【0815】試料10−3の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−3に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−3を得た。
【0816】試料10−4の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−4に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−4を得た。
【0817】試料10−5の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−5に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−5を得た。
【0818】試料10−6の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−6に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−6を得た。
【0819】試料10−7の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−7に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−7を得た。
【0820】試料10−8の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−8に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−8を得た。
【0821】試料10−9の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−9に代えた以
外は試料10−1と同様にして試料10−9を得た。
【0822】試料10−10の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−10に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−10を得
た。
【0823】試料10−11の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−11に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−11を得
た。
【0824】試料10−12の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−12に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−12を得
た。
【0825】試料10−13の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−13に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−13を得
た。
【0826】 感光液10−2 ジアゾ樹脂(合成例50) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0827】 感光液10−3 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例m) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0828】 感光液10−4 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0829】 感光液10−5 ジアゾ樹脂(合成例50) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0830】 感光液10−6 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例t) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0831】 感光液10−7 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例u) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0832】 感光液10−8 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例v) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0833】 感光液10−9 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例w) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0834】 感光液10−10 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例r) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0835】 感光液10−11 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例x) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0836】 感光液10−12 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例y) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0837】 感光液10−13 ジアゾ樹脂(合成例49) 0.5g 高分子化合物(合成例z) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0838】比較例10(その1) 試料10−14の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−14に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−14を得
た。
【0839】試料10−15の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−15に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−15を得
た。
【0840】試料10−16の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−16に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−16を得
た。
【0841】試料10−17の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−17に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−17を得
た。
【0842】試料10−18の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−18に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−18を得
た。
【0843】試料10−19の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−19に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−19を得
た。
【0844】試料10−20の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−20に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−20を得
た。
【0845】試料10−21の作成 感光液10−1を下記組成の感光液10−21に代えた
以外は試料10−1と同様にして試料10−21を得
た。
【0846】 感光液10−14 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−1) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0847】 感光液10−15 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−2) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0848】 感光液10−16 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−3) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0849】 感光液10−17 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−4) 0.5g 高分子化合物(合成例l) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0850】 感光液10−18 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−1) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0851】 感光液10−19 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−2) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0852】 感光液10−20 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−3) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0853】 感光液10−21 ジアゾ樹脂(下記比較合成例10−4) 0.5g 高分子化合物(合成例q) 5.0g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.1g リンゴ酸 0.05g 2−メトキシエタノール 100g
【0854】比較合成例10−1 4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩(重量平均分
子量:2300)
【0855】比較合成例10−2 4−ジアゾジフェニルアミン・ピロガロールとホルムア
ルデヒドとの縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸
塩(重量平均分子量:2350)
【0856】比較合成例10−3 4−ジアゾジフェニルアミン・p−ヒドロキシ安息香酸
とホルムアルデヒドとの縮合物のn−ドデシルベンゼン
スルホン酸塩(重量平均分子量:2030)
【0857】比較合成例10−4 4−ジアゾジフェニルアミン・安息香酸とホルムアルデ
ヒドとの縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩
(重量平均分子量:1150)
【0858】上記の如くして得られた試料10−1〜1
0−21についてハイデルベルグ社製KOR印刷機で市
販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力について
評価した。結果を表19に示す。
【0859】
【表19】
【0860】実施例10(その2) 試料10−1′〜10−13′の作成 前記試料10−1〜10−13の各々について、現像液
10−1を下記組成の現像液10−2に代えた以外は同
様にして試料10−1′〜10−13′を各々得た。
【0861】 現像液10−2(25℃、pH11.7) JIS珪酸ソーダ3号(旭電化工業社製) 2210g 亜硫酸ソーダ 67g 水 2500ml
【0862】比較例10(その2) 試料10−14′〜10−21′の作成 前記試料10−14〜10−21の各々について、現像
液10−1を前記現像液10−2に代えた以外は同様に
して試料10−14′〜10−21′を各々得た。
【0863】上記の如くして得られた試料10−1′〜
10−21′についてハイデルベルグ社製KOR印刷機
で市販のインキにて上質紙に印刷し、汚れ、耐刷力につ
いて評価した。結果を表20に示す。
【0864】
【表20】
【0865】
【発明の効果】本発明は、現像処理時における手の腐食
や失明等の取扱い時の危険性と、廃棄時・廃液処理性が
改善された感光性平版印刷版の処理方法を提供すること
ができる。
【0866】また本発明1、6、9及び10によれば、
現像性、耐刷性に優れる感光性平版印刷版の処理方法を
提供することができる。
【0867】また本発明2によれば、ガム除去性に優れ
る感光性平版印刷版の処理方法を提供することができ
る。
【0868】また本発明3及び4によれば、現像性、耐
刷性、耐傷性、インキ着肉性に優れる感光性平版印刷版
の処理方法を提供することができる。
【0869】また本発明5によれば、現像性、耐刷性、
インキ着肉性に優れる感光性平版印刷版の処理方法を提
供することができる。
【0870】また本発明7及び8によれば、現像性、耐
刷性に特に優れる感光性平版印刷版の処理方法を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 一雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 村田 昌久 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 利光 恵理子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 辻 成夫 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ジアゾ樹脂、(b)下記一般式
    [I]から誘導される構造単位及び(メタ)アクリル酸
    長鎖アルキルエステルから誘導される構造単位を構成成
    分とする共重合体であるアルカリ可溶性またはアルカリ
    膨潤性の高分子化合物を含む感光層を支持体上に有する
    感光性平版印刷版を、画像露光後pH12未満の実質的
    に有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で現像するこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。 【化1】 [式中、Rは水素原子またはメチル基であり、nは3
    〜10の整数である。]
  2. 【請求項2】(a)ジアゾ樹脂、(b)下記一般式[I
    I]で示される構造単位を構成成分とする共重合体であ
    るアルカリ可溶性またはアルカリ膨潤性の高分子化合物
    を含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、
    画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない
    水系アルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性
    平版印刷版の処理方法。 【化2】 [式中、R及びRはそれぞれ水素原子またはメチル
    基を示し、Rは置換基を有していてもよい炭素数2以
    上の脂肪族炭化水素基を示し、Xは酸素原子と炭素原子
    を連結する2価の基を示し、Yはラジカル重合開始剤残
    基を示し、nは0または1を示し、mは2以上の整数で
    ある。]
  3. 【請求項3】(a)下記一般式[III]で示される繰
    り返し単位を少なくとも1個有するジアゾ樹脂、(b)
    エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物、光重
    合開始剤及びアルカリ可溶性又はアルカリ膨潤性で且つ
    フィルム形成可能な高分子重合体を含む感光層を支持体
    上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後pH12未
    満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で
    現像することを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
    法。 【化3】 [式中、Rは水素原子、置換気を有していてもよいア
    ルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシエ
    ステル基又はカルボキシル基を示し、Rはカルボキシ
    ル基又は少なくとも1個のカルボキシル基を有する基を
    示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
    示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
    示し、Xはアニオンを示し、そしてYは−NH−、−
    O−又は−S−を示す。]
  4. 【請求項4】(a)下記一般式[III]で示される繰
    り返し単位を少なくとも1個有するジアゾ樹脂、(b)
    アルカリ可溶性又はアルカリ膨潤性の光架橋性ポリマー
    を含む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、
    画像露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない
    水系アルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性
    平版印刷版の処理方法。 【化4】 [式中、Rは水素原子、置換気を有していてもよいア
    ルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシエ
    ステル基又はカルボキシル基を示し、Rはカルボキシ
    ル基又は少なくとも1個のカルボキシル基を有する基を
    示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
    示し、Rは水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を
    示し、Xはアニオンを示し、そしてYは−NH−、−
    O−又は−S−を示す。]
  5. 【請求項5】(a)下記一般式[IV]で示される芳香
    族ジアゾ化合物と、下記一般式[V]で示される化合物
    とを強酸触媒中で反応させることにより得られる芳香族
    ジアゾ樹脂、(b)分子構造中に芳香族性水酸基を有す
    るモノマー単位を1モル%以上含有する共重合体である
    高分子化合物を含む感光層を支持体上に有する感光性平
    版印刷版を、画像露光後pH12未満の実質的に有機溶
    剤を含まない水系アルカリ現像液で現像することを特徴
    とする感光性平版印刷版の処理方法。 【化5】 [式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ヒドロキシ基又はカルボキシエステル基を示し、R
    水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R10
    は水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、X
    はアニオンを示し、Yは−NH−、−O−又は−S−を
    示し、Aはカルボキシル基又はカルボキシル基を含む基
    を示し、Bはスルホン酸基又はスルホン酸基を含む基を
    示し、Eはフェノール、チオフェノール、フェノールエ
    ーテル、芳香族チオエーテル、芳香族複素環式化合物、
    芳香族炭化水素及び有機酸アミドより成る群より選択さ
    れたジアゾニウム基を有しない化合物から(m+x+
    y)個の水素原子を離脱することによって生じた残基で
    あり、R11は水素原子、アルキル基、アリール基又は
    複素環式基を示し、R12は水素原子、アルキル基、1
    〜4個の炭素原子を有するアシル基又はフェニル基を示
    し、mは1〜10の整数であり、x及びyは夫々0〜3
    の整数であり、(x+y)は1〜6の整数であり、スル
    ホン酸基及び/又はカルボキシル基は夫々遊離のスルホ
    ン酸基及び/又はカルボキシル基であってもよいし、ス
    ルホン酸基及び/又はカルボキシル基のナトリウム、カ
    リウム、リチウム、セシウム、カルシウム、バリウム、
    マグネシウム、アルミニウム又は亜鉛の金属塩又は無置
    換若しくは置換アンモニウム塩であってもよい。]
  6. 【請求項6】(a)リンの酸素酸基を少なくとも1個有
    するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物を含む感光層を支
    持体上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後pH1
    2未満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ現像
    液で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の処理
    方法。
  7. 【請求項7】(a)主幹骨格にアルカリ可溶性基及びフ
    ッ素原子を有するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物を含
    む感光層を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画像
    露光後pH12未満の実質的に有機溶剤を含まない水系
    アルカリ現像液で現像することを特徴とする感光性平版
    印刷版の処理方法。
  8. 【請求項8】(a)対アニオンがフッ素原子を有する有
    機酸のアニオンであるアルカリ可溶性ジアゾ樹脂、
    (b)高分子化合物を含む感光層を支持体上に有する感
    光性平版印刷版を、画像露光後pH12未満の実質的に
    有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で現像すること
    を特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  9. 【請求項9】(a)下記一般式(VI)、(VII)及
    び(VIII)で示される構成単位を少なくとも1個ず
    つ有するジアゾ樹脂、(b)高分子化合物を含む感光層
    を支持体上に有する感光性平版印刷版を、画像露光後p
    H12未満の実質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ
    現像液で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の
    処理方法。 【化6】 [式中、R13は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
    またはアルコキシ基を示し、R14は水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R15
    水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アル
    コキシ基又はアルコキシカルボニル基を示し、Xはア
    ニオンを示し、Yは−NH−、−O−又は−S−を示
    し、Arはカルボキシル基、フェノール性水酸基、スル
    フィン酸基、リン酸基及びホスホン基の何れをも有しな
    い2価の芳香族炭化水素又は芳香族複素環式化合物残基
    を示し、R16はカルボキシル基又は少なくとも1個の
    カルボキシル基を有する基を示し、R17は水素原子又
    はアルキル基を示す。]
  10. 【請求項10】(a)下記一般式(IX)及び(X)で
    示される構成単位を有するジアゾ樹脂、(b)スルホン
    アミド基含有高分子化合物を含む感光層を支持体上に有
    する感光性平版印刷版を、画像露光後pH12未満の実
    質的に有機溶剤を含まない水系アルカリ現像液で現像す
    ることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。 【化7】 [式中、R18はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
    又はヒドロキシル基を示し、Zはエーテル結合を含んで
    もよい炭素数1以上の連結基を示し、nは1〜4の自然
    数、mは0〜3の整数、(n+m)は1〜4の自然数を
    示す。又、R19は水素原子、アルキル基、ヒドロキシ
    ル基又はアルコキシ基を示し、R20は水素原子、アル
    キル基又はアルコキシ基を示し、R21は水素原子、ア
    ルキル基又はアルコキシ基を示し、Xはアニオンを示
    し、Yは−NH−、−O−又は−S−を示す。]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005108828A (ja) * 2003-09-11 2005-04-21 Nissan Chem Ind Ltd 電荷輸送性ワニス、電荷輸送性薄膜および有機エレクトロルミネッセンス素子
CN115581120A (zh) * 2020-05-19 2023-01-06 崔国英 聚磺酰胺聚合物、含有聚磺酰胺聚合物的负型光敏性组合物及其应用

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