JPH07243689A - 空気調和装置の制御方法 - Google Patents
空気調和装置の制御方法Info
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- JPH07243689A JPH07243689A JP6035789A JP3578994A JPH07243689A JP H07243689 A JPH07243689 A JP H07243689A JP 6035789 A JP6035789 A JP 6035789A JP 3578994 A JP3578994 A JP 3578994A JP H07243689 A JPH07243689 A JP H07243689A
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- humidity
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/02—Compressor control
- F25B2600/021—Inverters therefor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/70—Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、輻射式熱交換器表面に結露させる
ことなく、かつ輻射空調の効果を充分発揮させることを
目的とする。 【構成】 冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の
温湿度ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検
出値が多湿ゾーンにあるときは、対流式熱交換器1の運
転による除湿制御を優先させることを特徴とする。
ことなく、かつ輻射空調の効果を充分発揮させることを
目的とする。 【構成】 冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の
温湿度ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検
出値が多湿ゾーンにあるときは、対流式熱交換器1の運
転による除湿制御を優先させることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の制御方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置における室内機の代表的な
熱交換方式として、対流式と輻射式とがある。対流式は
多くの空気調和装置が採用している最も一般的な方式で
あるが、風を吹かせるため充分な快適性を得るのが難し
い。一方、輻射式では風を吹かせないため、均一な温度
分布が得られること、温度ドラフトが生じないことなど
によって、快適性の大幅向上が期待できる。
熱交換方式として、対流式と輻射式とがある。対流式は
多くの空気調和装置が採用している最も一般的な方式で
あるが、風を吹かせるため充分な快適性を得るのが難し
い。一方、輻射式では風を吹かせないため、均一な温度
分布が得られること、温度ドラフトが生じないことなど
によって、快適性の大幅向上が期待できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、輻射パネル等
を用いた輻射式では、冷房運転の際に室内温湿度状態に
留意した制御を行う必要があり、これを怠ると輻射パネ
ル面に結露を生じ、室内に露が垂れる恐れがある。
を用いた輻射式では、冷房運転の際に室内温湿度状態に
留意した制御を行う必要があり、これを怠ると輻射パネ
ル面に結露を生じ、室内に露が垂れる恐れがある。
【0004】そこで、本発明は、室内機に対流式熱交換
器と輻射式熱交換器とを併用した空気調和装置におい
て、輻射式熱交換器表面に結露させることなく、かつ輻
射の効果を充分発揮させることができる空気調和装置の
制御方法を提供することを目的とする。
器と輻射式熱交換器とを併用した空気調和装置におい
て、輻射式熱交換器表面に結露させることなく、かつ輻
射の効果を充分発揮させることができる空気調和装置の
制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、室内機に対流式熱交換器と輻射
式熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が
前記温湿度ゾーンにおける多湿ゾーンにあるときは、前
記対流式熱交換器の運転による除湿制御を優先させて室
内温湿度設定値になるように制御することを要旨とす
る。
に、本発明は、第1に、室内機に対流式熱交換器と輻射
式熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が
前記温湿度ゾーンにおける多湿ゾーンにあるときは、前
記対流式熱交換器の運転による除湿制御を優先させて室
内温湿度設定値になるように制御することを要旨とす
る。
【0006】第2に、室内機に対流式熱交換器と輻射式
熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が
前記温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前
記対流式熱交換器の運転による温度制御を優先させて室
内温湿度設定値になるように制御することを要旨とす
る。
熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が
前記温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前
記対流式熱交換器の運転による温度制御を優先させて室
内温湿度設定値になるように制御することを要旨とす
る。
【0007】第3に、室内機に対流式熱交換器と輻射式
熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割するとともに前記対流式熱交換器又は輻射
式熱交換器の何れかを選択して運転できる選択運転モー
ドを有し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が前記温
湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前記選択
運転モードの実行により室内温湿度設定値になるように
制御することを要旨とする。
熱交換器とを併用した空気調和装置の制御方法であっ
て、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度
ゾーンに分割するとともに前記対流式熱交換器又は輻射
式熱交換器の何れかを選択して運転できる選択運転モー
ドを有し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が前記温
湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前記選択
運転モードの実行により室内温湿度設定値になるように
制御することを要旨とする。
【0008】第4に、圧縮機、室外機及び室内ファンを
備えた対流式熱交換器と輻射式熱交換器とを併用した室
内機を有する冷凍サイクルで構成された空気調和装置の
制御方法であって、冷房運転時に、室内温度検出値と室
内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値との
各比較値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内ファンの
回転数とを非干渉で制御することを要旨とする。
備えた対流式熱交換器と輻射式熱交換器とを併用した室
内機を有する冷凍サイクルで構成された空気調和装置の
制御方法であって、冷房運転時に、室内温度検出値と室
内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値との
各比較値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内ファンの
回転数とを非干渉で制御することを要旨とする。
【0009】第5に、圧縮機、室外機及び室内ファンを
備えた対流式熱交換器と冷媒流量調節用の膨張弁の開度
制御により表面温度が制御される輻射式熱交換器とを併
用した室内機を有する冷凍サイクルで構成された空気調
和装置の制御方法であって、冷房運転時に、室内温度検
出値と室内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設
定値との各比較値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内
ファンの回転数とを非干渉で制御し、該非干渉制御で制
御された室内の温湿度情報を基に前記輻射式熱交換器の
表面温度設定値を決定し、該表面温度設定値に基づいて
前記膨張弁の開度を制御することを要旨とする。
備えた対流式熱交換器と冷媒流量調節用の膨張弁の開度
制御により表面温度が制御される輻射式熱交換器とを併
用した室内機を有する冷凍サイクルで構成された空気調
和装置の制御方法であって、冷房運転時に、室内温度検
出値と室内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設
定値との各比較値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内
ファンの回転数とを非干渉で制御し、該非干渉制御で制
御された室内の温湿度情報を基に前記輻射式熱交換器の
表面温度設定値を決定し、該表面温度設定値に基づいて
前記膨張弁の開度を制御することを要旨とする。
【0010】
【作用】上記構成において、第1に、冷房運転開始時の
室内の温湿度を複数の温湿度ゾーンに分割し、冷房運転
開始時の室内温湿度検出値がその温湿度ゾーンにおける
多湿ゾーンにあるときは、例えば圧縮機回転数を中〜大
とし、対流式熱交換器における室内ファン回転数を低く
して除湿優先制御を行う。これにより露点温度までの温
度差が大きくなって輻射式熱交換器表面に結露の生じる
ことがなくなる。また輻射式熱交換器の温度設定値を低
くすることができて輻射の効果を充分発揮させることが
可能となる。
室内の温湿度を複数の温湿度ゾーンに分割し、冷房運転
開始時の室内温湿度検出値がその温湿度ゾーンにおける
多湿ゾーンにあるときは、例えば圧縮機回転数を中〜大
とし、対流式熱交換器における室内ファン回転数を低く
して除湿優先制御を行う。これにより露点温度までの温
度差が大きくなって輻射式熱交換器表面に結露の生じる
ことがなくなる。また輻射式熱交換器の温度設定値を低
くすることができて輻射の効果を充分発揮させることが
可能となる。
【0011】第2に、冷房運転開始時の室内温湿度検出
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは露点温度までの温度差が大きくとれて輻射式熱交換
器の温度設定値を低くすることができるため、温度を優
先的に下げる制御を行っても輻射式熱交換器表面に結露
が生じることはない。このため、例えば圧縮機回転数を
中〜大とし、対流式熱交換器における室内ファン回転数
を高くして温度優先制御を行うことにより、室内温度を
早く下げられるとともに、輻射の効果も充分発揮させる
ことが可能となる。
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは露点温度までの温度差が大きくとれて輻射式熱交換
器の温度設定値を低くすることができるため、温度を優
先的に下げる制御を行っても輻射式熱交換器表面に結露
が生じることはない。このため、例えば圧縮機回転数を
中〜大とし、対流式熱交換器における室内ファン回転数
を高くして温度優先制御を行うことにより、室内温度を
早く下げられるとともに、輻射の効果も充分発揮させる
ことが可能となる。
【0012】第3に、冷房運転開始時の室内温湿度検出
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは、上記のように露点温度までの温度差が大きくとれ
るので、すぐに輻射式熱交換器のみの運転も可能であ
る。従って選択運転モードで輻射式熱交換器の運転を選
択して対流式熱交換器の運転を停止させることにより、
輻射空調特有の風を感じない高い快適感を得ることが可
能となる。
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは、上記のように露点温度までの温度差が大きくとれ
るので、すぐに輻射式熱交換器のみの運転も可能であ
る。従って選択運転モードで輻射式熱交換器の運転を選
択して対流式熱交換器の運転を停止させることにより、
輻射空調特有の風を感じない高い快適感を得ることが可
能となる。
【0013】第4に、冷房運転時に圧縮機回転数と室内
ファン回転数とを非干渉で制御することにより、冷房運
転開始時の温湿度状態に依存した最良の制御方法で温湿
度設定値に到達させる過程を制御することが可能とな
る。例えば、湿度が高い状態から冷房/除湿していく場
合は、除湿優先制御を実現させて室内温度と露点温度ま
での温度差を大きくすることができ、輻射空調の効果を
充分発揮させることが可能となる。
ファン回転数とを非干渉で制御することにより、冷房運
転開始時の温湿度状態に依存した最良の制御方法で温湿
度設定値に到達させる過程を制御することが可能とな
る。例えば、湿度が高い状態から冷房/除湿していく場
合は、除湿優先制御を実現させて室内温度と露点温度ま
での温度差を大きくすることができ、輻射空調の効果を
充分発揮させることが可能となる。
【0014】第5に、非干渉制御で制御された室内の温
湿度情報を基に輻射式熱交換器の表面温度設定値を決定
し、この表面温度設定値に基づいて冷媒流量調節用の膨
張弁の開度制御を行うことにより、非干渉制御に従属し
た輻射式熱交換器の表面温度制御が実現されて輻射式熱
交換器表面に結露を生じさせることなく輻射空調の効果
を充分発揮させることが可能となる。
湿度情報を基に輻射式熱交換器の表面温度設定値を決定
し、この表面温度設定値に基づいて冷媒流量調節用の膨
張弁の開度制御を行うことにより、非干渉制御に従属し
た輻射式熱交換器の表面温度制御が実現されて輻射式熱
交換器表面に結露を生じさせることなく輻射空調の効果
を充分発揮させることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、図1乃至図3を用いて、後述の各制御方法
においての共通事項である空気調和装置の構成から説明
する。図1は、室内機に対流式熱交換器1と輻射式熱交
換器としての輻射パネル4を併用した空気調和装置の概
略構成を示したものであり、冷媒配管5を部屋の天井に
張り巡らせた輻射パネル4と対流式熱交換器1とが室内
に設置されている。図2は、このような室内機を含む冷
凍サイクルの構成例を示している。冷房運転時に圧縮機
6によって圧縮された冷媒は4方弁8を通過し、室外機
9へと送られる(矢印方向)。冷媒は室外機9で凝縮
後、輻射パネル4と対流式熱交換器1へ送られるように
なっている。ここで、電子膨張弁(以下、PMVとい
う)11と13は、冷凍サイクルのスーパーヒート制御
を行う(本実施例の制御とは無関係)。輻射パネル4と
対流式熱交換器1により蒸発した冷媒は、PMV10と
12をそれぞれ通過し、圧縮機6へ戻る。7は圧縮機6
を駆動するインバータ、2は対流式熱交換器1における
室内ファン、3はこれを駆動する室内ファンモータ、1
4はリモコンである。ここで、本実施例で制御する冷凍
サイクルの制御対象は、圧縮機6(回転数:Hz)と室
内ファンモータ3(回転数:Fn)及びPMV10,1
2(開度)であり、これらは室内温度Ta 、室内湿度H
a 、及び輻射パネル表面温度Tp と各設定値により制御
される。但し、温度設定値Ts は、輻射の効果を考慮
し、使用者の申告(リモコン等)による温度設定値Tm
をある関数f[Ts =f(Tm ):Ts >Tm ]で変換
された値を使用する。つまり温度設定値Ts は申告温度
Tm より高く設定できるため、本空気調和装置では通常
の対流式熱交換器のみの空気調和装置より省エネルギが
実現できる可能性がある。図3は、制御系のブロック図
である。室内温度及び室内湿度は、補償器15で圧縮機
回転数と室内ファン回転数を調整することによって、そ
れぞれの設定値に等しくなるよう制御される。そしてこ
こで制御された温湿度状態によって、輻射パネル4の表
面温度設定値Tpsが「Tps決定手段17」で決定され、
この設定値とパネル表面温度が等しくなるようにPMV
が制御される。次に、上記のように構成された装置の各
制御方法を順に説明する。
する。まず、図1乃至図3を用いて、後述の各制御方法
においての共通事項である空気調和装置の構成から説明
する。図1は、室内機に対流式熱交換器1と輻射式熱交
換器としての輻射パネル4を併用した空気調和装置の概
略構成を示したものであり、冷媒配管5を部屋の天井に
張り巡らせた輻射パネル4と対流式熱交換器1とが室内
に設置されている。図2は、このような室内機を含む冷
凍サイクルの構成例を示している。冷房運転時に圧縮機
6によって圧縮された冷媒は4方弁8を通過し、室外機
9へと送られる(矢印方向)。冷媒は室外機9で凝縮
後、輻射パネル4と対流式熱交換器1へ送られるように
なっている。ここで、電子膨張弁(以下、PMVとい
う)11と13は、冷凍サイクルのスーパーヒート制御
を行う(本実施例の制御とは無関係)。輻射パネル4と
対流式熱交換器1により蒸発した冷媒は、PMV10と
12をそれぞれ通過し、圧縮機6へ戻る。7は圧縮機6
を駆動するインバータ、2は対流式熱交換器1における
室内ファン、3はこれを駆動する室内ファンモータ、1
4はリモコンである。ここで、本実施例で制御する冷凍
サイクルの制御対象は、圧縮機6(回転数:Hz)と室
内ファンモータ3(回転数:Fn)及びPMV10,1
2(開度)であり、これらは室内温度Ta 、室内湿度H
a 、及び輻射パネル表面温度Tp と各設定値により制御
される。但し、温度設定値Ts は、輻射の効果を考慮
し、使用者の申告(リモコン等)による温度設定値Tm
をある関数f[Ts =f(Tm ):Ts >Tm ]で変換
された値を使用する。つまり温度設定値Ts は申告温度
Tm より高く設定できるため、本空気調和装置では通常
の対流式熱交換器のみの空気調和装置より省エネルギが
実現できる可能性がある。図3は、制御系のブロック図
である。室内温度及び室内湿度は、補償器15で圧縮機
回転数と室内ファン回転数を調整することによって、そ
れぞれの設定値に等しくなるよう制御される。そしてこ
こで制御された温湿度状態によって、輻射パネル4の表
面温度設定値Tpsが「Tps決定手段17」で決定され、
この設定値とパネル表面温度が等しくなるようにPMV
が制御される。次に、上記のように構成された装置の各
制御方法を順に説明する。
【0016】制御方法−その1 制御方法−その1として、冷房運転開始時の室内温湿度
によるゾーン分割制御方法の除湿優先制御について以下
に説明する。(本制御方法では、図3の補償器15内の
非干渉制御ブロック15B,15Cは使用しない)。図
4は空気線図を示しており、ここに示すように運転開始
時に湿度が比較的高い多湿ゾーンと、湿度が低い低湿
ゾーンに分割し、ここでは、運転開始温湿度(□印)
がゾーンにあり、各温湿度設定値Ts ,Hs (○印)
に向かって制御される場合を考える。この時の運転開始
温湿度では、湿度が高いため、露点温度Tr (△印)と
の温度差が少なく、輻射パネル4表面は結露し易い状態
にある。また図2に示した冷凍サイクルで、圧縮機回転
数(Hz)及び室内ファン回転数(Fn)と室内湿度H
a 及び室内温度Ta との関係は、図5及び図6に示すよ
うに動作する。つまり、図5では、室内ファン回転数が
低い領域では、圧縮機回転数が低くても除湿量が比較的
多く、室内湿度を下げられる特性にある。一方、図6に
示すように、室内ファン回転数及び圧縮機回転数が増大
するに従って、室内温度は下がる特性を示している。こ
れらの制御特性を考慮し、この多湿ゾーンからの運転
では、まず温度を優先して下げるより、室内ファン回転
数:低、圧縮機回転数:中〜大として、除湿優先制御を
行う。これにより露点温度までの温度差が大きくなっ
て、輻射パネル4の表面温度設定値Tps(×)を低くす
ることができ、輻射の快適効果を発揮できるシステムが
実現できる。ここで表面温度設定値Tpsは、露点温度+
余裕温度(約2〜3℃)とする。また、湿度が先に低下
していくことにより、使用者の体感温度を速く下げるこ
とができる。
によるゾーン分割制御方法の除湿優先制御について以下
に説明する。(本制御方法では、図3の補償器15内の
非干渉制御ブロック15B,15Cは使用しない)。図
4は空気線図を示しており、ここに示すように運転開始
時に湿度が比較的高い多湿ゾーンと、湿度が低い低湿
ゾーンに分割し、ここでは、運転開始温湿度(□印)
がゾーンにあり、各温湿度設定値Ts ,Hs (○印)
に向かって制御される場合を考える。この時の運転開始
温湿度では、湿度が高いため、露点温度Tr (△印)と
の温度差が少なく、輻射パネル4表面は結露し易い状態
にある。また図2に示した冷凍サイクルで、圧縮機回転
数(Hz)及び室内ファン回転数(Fn)と室内湿度H
a 及び室内温度Ta との関係は、図5及び図6に示すよ
うに動作する。つまり、図5では、室内ファン回転数が
低い領域では、圧縮機回転数が低くても除湿量が比較的
多く、室内湿度を下げられる特性にある。一方、図6に
示すように、室内ファン回転数及び圧縮機回転数が増大
するに従って、室内温度は下がる特性を示している。こ
れらの制御特性を考慮し、この多湿ゾーンからの運転
では、まず温度を優先して下げるより、室内ファン回転
数:低、圧縮機回転数:中〜大として、除湿優先制御を
行う。これにより露点温度までの温度差が大きくなっ
て、輻射パネル4の表面温度設定値Tps(×)を低くす
ることができ、輻射の快適効果を発揮できるシステムが
実現できる。ここで表面温度設定値Tpsは、露点温度+
余裕温度(約2〜3℃)とする。また、湿度が先に低下
していくことにより、使用者の体感温度を速く下げるこ
とができる。
【0017】このように、本制御方法によれば、運転開
始湿度が高い場合、除湿優先制御を行うことで、輻射パ
ネル4の表面温度設定値を低くすることができ、輻射の
快適効果を発揮できるシステムが実現できる。また、湿
度が先に低下していくことにより、使用者の体感温度を
速く下げることができる。
始湿度が高い場合、除湿優先制御を行うことで、輻射パ
ネル4の表面温度設定値を低くすることができ、輻射の
快適効果を発揮できるシステムが実現できる。また、湿
度が先に低下していくことにより、使用者の体感温度を
速く下げることができる。
【0018】制御方法−その2 次に、制御方法−その2として、冷房運転開始時のゾー
ン分割制御方法の温度優先制御について説明する。(本
制御方法でも、図3の補償器15内の非干渉制御ブロッ
ク15B,15Cは使用しない)。図4の空気線図にお
いて、ここでは運転開始温湿度(□印)がゾーンにあ
り、各温湿度設定値Ts ,Hs (○印)に向かって制御
される場合を考える。この時の運転開始温湿度では、湿
度が比較的低いため、露点温度(△印)との温度差が大
きくとれる。従ってこの場合、輻射パネル4の表面温度
設定値Tpsを低く設定できるため、温度を優先的に下げ
て行っても輻射パネル4表面の結露はし難く、図5及び
図6の制御特性を考慮すると、室内ファン回転数:高、
圧縮機回転数:中〜大で運転することで、温度優先制御
を行うことができる。
ン分割制御方法の温度優先制御について説明する。(本
制御方法でも、図3の補償器15内の非干渉制御ブロッ
ク15B,15Cは使用しない)。図4の空気線図にお
いて、ここでは運転開始温湿度(□印)がゾーンにあ
り、各温湿度設定値Ts ,Hs (○印)に向かって制御
される場合を考える。この時の運転開始温湿度では、湿
度が比較的低いため、露点温度(△印)との温度差が大
きくとれる。従ってこの場合、輻射パネル4の表面温度
設定値Tpsを低く設定できるため、温度を優先的に下げ
て行っても輻射パネル4表面の結露はし難く、図5及び
図6の制御特性を考慮すると、室内ファン回転数:高、
圧縮機回転数:中〜大で運転することで、温度優先制御
を行うことができる。
【0019】このように、本制御方法によれば、運転開
始時の湿度が低い場合は、温度優先制御が可能となり、
室内温度を速く下げられると共に、輻射の効果も充分発
揮できるシステムとすることができる。
始時の湿度が低い場合は、温度優先制御が可能となり、
室内温度を速く下げられると共に、輻射の効果も充分発
揮できるシステムとすることができる。
【0020】制御方法−その3 制御方法−その3として、前述の冷房運転開始時の室内
温湿度状態がゾーンのある場合、湿度が低いことから
すぐに輻射パネル4のみの運転も可能である。従って、
対流式熱交換器1と輻射パネル4の何れかを選択して運
転できる選択運転モードを、例えば図2に示すリモコン
14に設置することで、その指令が発生したときは、対
流式熱交換器1の運転を停止させればよい。
温湿度状態がゾーンのある場合、湿度が低いことから
すぐに輻射パネル4のみの運転も可能である。従って、
対流式熱交換器1と輻射パネル4の何れかを選択して運
転できる選択運転モードを、例えば図2に示すリモコン
14に設置することで、その指令が発生したときは、対
流式熱交換器1の運転を停止させればよい。
【0021】本制御方法によれば、運転開始時の湿度が
低い場合は、輻射パネル4のみの運転を可能とすること
によって、輻射空調特有の風を感じない高い快適感を得
ることができる。
低い場合は、輻射パネル4のみの運転を可能とすること
によって、輻射空調特有の風を感じない高い快適感を得
ることができる。
【0022】制御方法−その4 本制御方法では、図3の制御ブロックで示す圧縮機回転
数と室内ファン回転数を非干渉補償器15B,15Cを
付加して制御する。これにより運転開始時の温湿度状態
を温湿度設定値に到達させる過程を制御できる。以下
に、制御例を挙げて説明する。
数と室内ファン回転数を非干渉補償器15B,15Cを
付加して制御する。これにより運転開始時の温湿度状態
を温湿度設定値に到達させる過程を制御できる。以下
に、制御例を挙げて説明する。
【0023】第1例として運転開始温湿度が高く、温度
湿度ともに下げる必要があるとき(つまりTs <<Ta
&Hs <<Ha :ゾーンの場合)を考える。この場
合、図5及び図6の特性図より各制御ブロック15A〜
15D(表中にはA〜Dのみにて表示)の出力を表1に
まとめる。
湿度ともに下げる必要があるとき(つまりTs <<Ta
&Hs <<Ha :ゾーンの場合)を考える。この場
合、図5及び図6の特性図より各制御ブロック15A〜
15D(表中にはA〜Dのみにて表示)の出力を表1に
まとめる。
【0024】 これらより、制御ブロックA,Cより圧縮機回転数は上
昇方向、一方室内ファン回転数は制御ブロックB,Dの
制御量の比率によることが分かる。つまり、干渉部を打
ち消すための制御ブロックBを補助的な制御量を出力す
るように設計することによって、この制御例では、除湿
優先制御が実現される。
昇方向、一方室内ファン回転数は制御ブロックB,Dの
制御量の比率によることが分かる。つまり、干渉部を打
ち消すための制御ブロックBを補助的な制御量を出力す
るように設計することによって、この制御例では、除湿
優先制御が実現される。
【0025】次に、第2例として運転開始温度が高く、
低湿の場合(つまりTs <<Ta &Hs ≒Ha :ゾーン
の場合)を考える。この場合も同様に、図5及び図6
の特性図より各制御ブロック15A〜15Dの出力を表
2にまとめる。
低湿の場合(つまりTs <<Ta &Hs ≒Ha :ゾーン
の場合)を考える。この場合も同様に、図5及び図6
の特性図より各制御ブロック15A〜15Dの出力を表
2にまとめる。
【0026】 これらより、制御ブロックA,Cで圧縮機回転数は制御
量の比率により変化するが、室内ファン回転数は制御ブ
ロックB,Dより上昇方向であることから、温度優先制
御が行えることが分かる。
量の比率により変化するが、室内ファン回転数は制御ブ
ロックB,Dより上昇方向であることから、温度優先制
御が行えることが分かる。
【0027】このように、本制御方法では、非干渉制御
を行うことで、運転開始時の温湿度状態に依存した最良
の制御方法が実現でき、特に湿度が高い状態から冷房/
除湿していく場合は、湿度優先制御を行い、室内温度と
露点温度までの温度差を大きくすることができ、輻射空
調の効果を充分発揮できる。
を行うことで、運転開始時の温湿度状態に依存した最良
の制御方法が実現でき、特に湿度が高い状態から冷房/
除湿していく場合は、湿度優先制御を行い、室内温度と
露点温度までの温度差を大きくすることができ、輻射空
調の効果を充分発揮できる。
【0028】上記の非干渉制御補償器は図8を用いて以
下のようにして設計する。図8において、yt ,yh は
温度及び湿度の設定値、Xc ,Xf は圧縮機回転数及び
室内ファン回転数、Yt ,Yh は室内温度及び室内湿
度、補償器15内のCn (n=1〜4)の各制御ブロッ
ク15A〜15Dの伝達関数、冷凍サイクル16内のG
n (n=1〜4)は冷凍サイクル16の伝達関数を示し
ている。これらの間には以下の式が成立する。
下のようにして設計する。図8において、yt ,yh は
温度及び湿度の設定値、Xc ,Xf は圧縮機回転数及び
室内ファン回転数、Yt ,Yh は室内温度及び室内湿
度、補償器15内のCn (n=1〜4)の各制御ブロッ
ク15A〜15Dの伝達関数、冷凍サイクル16内のG
n (n=1〜4)は冷凍サイクル16の伝達関数を示し
ている。これらの間には以下の式が成立する。
【0029】
【数1】 (4)式において干渉部(A2 ,A3 )が(0,0)に
なるように補償器15の伝達関数C1 〜C4 を決定す
る。
なるように補償器15の伝達関数C1 〜C4 を決定す
る。
【0030】本制御方法によれば、非干渉制御方式を導
入することにより、その時の温湿度状態に依存した最良
の制御方法が実現でき、特に湿度が高い状態から冷房/
除湿していく場合は、湿度優先制御を行い、室内温度と
露点温度までの温度差を大きくすることができ、輻射空
調の効果を充分発揮できる制御システムが実現できる。
入することにより、その時の温湿度状態に依存した最良
の制御方法が実現でき、特に湿度が高い状態から冷房/
除湿していく場合は、湿度優先制御を行い、室内温度と
露点温度までの温度差を大きくすることができ、輻射空
調の効果を充分発揮できる制御システムが実現できる。
【0031】制御方法−その5 制御方法−その4で説明した非干渉制御方式で制御する
圧縮機回転数に対して、輻射パネル4の表面温度を制御
するPMVの制御例を図7に示す。図7はPMV10の
開度の制御例を挙げており、この時PMV12は全開状
態一定である。Tps決定手段17で室内温湿度から輻射
パネル4の表面温度設定値Tps(=露点温度(Tr )+
余裕温度(Ty ))を算出し、補償器18でPMV10
の開度を決定するが、圧縮機回転数に従ったパネル表面
温度とすることができるため、非干渉制御に従属したパ
ネル表面温度制御が可能となる。
圧縮機回転数に対して、輻射パネル4の表面温度を制御
するPMVの制御例を図7に示す。図7はPMV10の
開度の制御例を挙げており、この時PMV12は全開状
態一定である。Tps決定手段17で室内温湿度から輻射
パネル4の表面温度設定値Tps(=露点温度(Tr )+
余裕温度(Ty ))を算出し、補償器18でPMV10
の開度を決定するが、圧縮機回転数に従ったパネル表面
温度とすることができるため、非干渉制御に従属したパ
ネル表面温度制御が可能となる。
【0032】このように、本制御方法によれば、室内温
湿度を非干渉制御した結果に従って輻射パネル4の表面
温度を制御するため、室内温湿度に従属する輻射パネル
結露防止制御が可能となる。
湿度を非干渉制御した結果に従って輻射パネル4の表面
温度を制御するため、室内温湿度に従属する輻射パネル
結露防止制御が可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温
湿度ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出
値がその温湿度ゾーンにおける多湿ゾーンにあるとき
は、対流式熱交換器の運転による除湿制御を優先させる
ようにしたため、露点温度までの温度差が大きくなり、
輻射式熱交換器表面に結露させることなく、かつ輻射式
熱交換器の表面温度設定値を低くすることができて輻射
空調特有の風を感じない高い快適感を得ることができ
る。
第1に、冷房運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温
湿度ゾーンに分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出
値がその温湿度ゾーンにおける多湿ゾーンにあるとき
は、対流式熱交換器の運転による除湿制御を優先させる
ようにしたため、露点温度までの温度差が大きくなり、
輻射式熱交換器表面に結露させることなく、かつ輻射式
熱交換器の表面温度設定値を低くすることができて輻射
空調特有の風を感じない高い快適感を得ることができ
る。
【0034】第2に、冷房運転開始時の室内温湿度検出
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは、対流式熱交換器の運転による温度制御を優先させ
るようにしたため、輻射式熱交換器表面に結露させるこ
となく室内温度を早く下げることができるとともに輻射
空調の効果を充分に発揮させることができる。
値が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあると
きは、対流式熱交換器の運転による温度制御を優先させ
るようにしたため、輻射式熱交換器表面に結露させるこ
となく室内温度を早く下げることができるとともに輻射
空調の効果を充分に発揮させることができる。
【0035】第3に、冷房運転開始時の室内温度検出値
が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるとき
は、露点温度までの温度差が大きくとれて直ぐに輻射式
熱交換器のみの運転も可能であることから選択運転モー
ドで輻射式熱交換器の運転を選択して対流式熱交換器の
運転を停止させることにより、輻射空調特有の風を感じ
ない高い快適感を得ることができる。
が分割した温湿度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるとき
は、露点温度までの温度差が大きくとれて直ぐに輻射式
熱交換器のみの運転も可能であることから選択運転モー
ドで輻射式熱交換器の運転を選択して対流式熱交換器の
運転を停止させることにより、輻射空調特有の風を感じ
ない高い快適感を得ることができる。
【0036】第4に、冷房運転時に、室内温度検出値と
室内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値と
の各比較値を基に圧縮機回転数と室内ファン回転数とを
非干渉で制御するようにしたため、冷房運転開始時の室
内温湿度状態に依存した最良の制御方法で温湿度設定値
に到達させる過程を制御することができ、例えば湿度が
高い状態から冷房/除湿する場合には除湿優先制御を実
現して室内温度と露点温度までの温度差を大きくするこ
とができて輻射空調の効果を充分に発揮させることがで
きる。
室内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値と
の各比較値を基に圧縮機回転数と室内ファン回転数とを
非干渉で制御するようにしたため、冷房運転開始時の室
内温湿度状態に依存した最良の制御方法で温湿度設定値
に到達させる過程を制御することができ、例えば湿度が
高い状態から冷房/除湿する場合には除湿優先制御を実
現して室内温度と露点温度までの温度差を大きくするこ
とができて輻射空調の効果を充分に発揮させることがで
きる。
【0037】第5に、冷房運転時に、非干渉制御で制御
された室内の温湿度情報を基に輻射式熱交換器の表面温
度設定値を決定し、この表面温度設定値に基づいて輻射
式熱交換器の表面温度制御用の膨張弁の開度を制御する
ようにしたため、非干渉制御に従属した輻射式熱交換器
の表面温度制御が実現されて輻射式熱交換器表面に結露
を生じさせることなく輻射空調の効果を充分に発揮させ
ることができる。
された室内の温湿度情報を基に輻射式熱交換器の表面温
度設定値を決定し、この表面温度設定値に基づいて輻射
式熱交換器の表面温度制御用の膨張弁の開度を制御する
ようにしたため、非干渉制御に従属した輻射式熱交換器
の表面温度制御が実現されて輻射式熱交換器表面に結露
を生じさせることなく輻射空調の効果を充分に発揮させ
ることができる。
【図1】本発明に係る空気調和装置の制御方法の実施例
に適用される空気調和装置の概略構成を示す図である。
に適用される空気調和装置の概略構成を示す図である。
【図2】上記実施例における冷凍サイクルの構成例を示
す図である。
す図である。
【図3】上記実施例における制御系を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】上記実施例において温湿度ゾーン分割制御方法
を説明するための空気線図である。
を説明するための空気線図である。
【図5】上記実施例において圧縮機回転数及び室内ファ
ン回転数と室内湿度との関係を示す図である。
ン回転数と室内湿度との関係を示す図である。
【図6】上記実施例において圧縮機回転数及び室内ファ
ン回転数と室内温度との関係を示す図である。
ン回転数と室内温度との関係を示す図である。
【図7】上記実施例において圧縮機回転数及び膨張弁開
度と輻射パネル表面温度との関係を示す図である。
度と輻射パネル表面温度との関係を示す図である。
【図8】図3の制御系における補償器の非干渉制御作用
を説明するための図である。
を説明するための図である。
1 対流式熱交換器 2 室内ファン 4 輻射パネル(輻射式熱交換器) 6 圧縮機 9 室外機 10,11,12,13 電子膨張弁 14 選択運転モードが設置されたリモコン 15 補償器 17 Tps決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 晃一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 土井 隆司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 松井 高一 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝富士 工場内 (72)発明者 山口 徹 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 室内機に対流式熱交換器と輻射式熱交換
器とを併用した空気調和装置の制御方法であって、冷房
運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度ゾーンに
分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が前記温湿
度ゾーンにおける多湿ゾーンにあるときは、前記対流式
熱交換器の運転による除湿制御を優先させて室内温湿度
設定値になるように制御することを特徴とする空気調和
装置の制御方法。 - 【請求項2】 室内機に対流式熱交換器と輻射式熱交換
器とを併用した空気調和装置の制御方法であって、冷房
運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度ゾーンに
分割し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が前記温湿
度ゾーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前記対流式
熱交換器の運転による温度制御を優先させて室内温湿度
設定値になるように制御することを特徴とする空気調和
装置の制御方法。 - 【請求項3】 室内機に対流式熱交換器と輻射式熱交換
器とを併用した空気調和装置の制御方法であって、冷房
運転開始時の室内の温湿度を予め複数の温湿度ゾーンに
分割するとともに前記対流式熱交換器又は輻射式熱交換
器の何れかを選択して運転できる選択運転モードを有
し、冷房運転開始時の室内温湿度検出値が前記温湿度ゾ
ーンにおける低湿ゾーンにあるときは、前記選択運転モ
ードの実行により室内温湿度設定値になるように制御す
ることを特徴とする空気調和装置の制御方法。 - 【請求項4】 圧縮機、室外機及び室内ファンを備えた
対流式熱交換器と輻射式熱交換器とを併用した室内機を
有する冷凍サイクルで構成された空気調和装置の制御方
法であって、冷房運転時に、室内温度検出値と室内温度
設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値との各比較
値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内ファンの回転数
とを非干渉で制御することを特徴とする空気調和装置の
制御方法。 - 【請求項5】 圧縮機、室外機及び室内ファンを備えた
対流式熱交換器と冷媒流量調節用の膨張弁の開度制御に
より表面温度が制御される輻射式熱交換器とを併用した
室内機を有する冷凍サイクルで構成された空気調和装置
の制御方法であって、冷房運転時に、室内温度検出値と
室内温度設定値及び室内湿度検出値と室内湿度設定値と
の各比較値を基に前記圧縮機の回転数と前記室内ファン
の回転数とを非干渉で制御し、該非干渉制御で制御され
た室内の温湿度情報を基に前記輻射式熱交換器の表面温
度設定値を決定し、該表面温度設定値に基づいて前記膨
張弁の開度を制御することを特徴とする空気調和装置の
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6035789A JPH07243689A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 空気調和装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6035789A JPH07243689A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 空気調和装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243689A true JPH07243689A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12451688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6035789A Pending JPH07243689A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 空気調和装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07243689A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09178215A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-11 | Tokyo Gas Co Ltd | 空調方法 |
JP2009174801A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Okamura Corp | 冷凍・冷蔵設備の集中管理システム |
JP2009257701A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 天井暖房装置 |
CN102809202A (zh) * | 2011-05-31 | 2012-12-05 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器及其制冷控制方法和装置 |
CN104791964A (zh) * | 2014-01-21 | 2015-07-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调系统冷水机组的控制方法及系统和空调器 |
CN105526684A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-04-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 辐射新风空调系统的控制方法和相关装置 |
CN105674501A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 辐射新风空调系统的控制方法和相关装置 |
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CN108489031A (zh) * | 2018-03-20 | 2018-09-04 | 广东美的暖通设备有限公司 | 空调机组的控制方法、空调机组及存储介质 |
CN108800470A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-11-13 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空气调节设备的控制方法、装置和空气调节设备 |
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WO2022113518A1 (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気浄化システム |
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CN115183345A (zh) * | 2022-06-16 | 2022-10-14 | 美的集团(上海)有限公司 | 一种控制方法、装置、设备和计算机可读存储介质 |
CN116820159A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-09-29 | 江苏拓米洛高端装备股份有限公司 | 试验箱的降温时间控制方法、装置、设备及储存介质 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP6035789A patent/JPH07243689A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN115183345B (zh) * | 2022-06-16 | 2024-03-29 | 美的集团(上海)有限公司 | 一种控制方法、装置、设备和计算机可读存储介质 |
CN116820159A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-09-29 | 江苏拓米洛高端装备股份有限公司 | 试验箱的降温时间控制方法、装置、设备及储存介质 |
CN116820159B (zh) * | 2023-04-28 | 2024-06-04 | 江苏拓米洛高端装备股份有限公司 | 试验箱的降温时间控制方法、装置、设备及储存介质 |
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