JPH0724324U - 食餌療法用盛り付け皿 - Google Patents
食餌療法用盛り付け皿Info
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- JPH0724324U JPH0724324U JP060266U JP6026693U JPH0724324U JP H0724324 U JPH0724324 U JP H0724324U JP 060266 U JP060266 U JP 060266U JP 6026693 U JP6026693 U JP 6026693U JP H0724324 U JPH0724324 U JP H0724324U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 糖尿病等の際における食餌療法の困難さを軽
減することのできる食餌療法用盛り付け皿を提供する。 【構成】 食餌療法中の人に使用する盛り付け皿1にお
いて、該皿の底面の盛り付け箇所3に、盛り付けすべき
食物の実物大の写真または細密なイラスト4が描かれて
いる。
減することのできる食餌療法用盛り付け皿を提供する。 【構成】 食餌療法中の人に使用する盛り付け皿1にお
いて、該皿の底面の盛り付け箇所3に、盛り付けすべき
食物の実物大の写真または細密なイラスト4が描かれて
いる。
Description
【0001】
本考案は、糖尿病等で食餌療法を必要とする人に使用される食餌療法用盛り付 け皿に関するものである。
【0002】
今日の日本においては、一般に人々は栄養過多の状態にあり、それは成人病を 発生させる誘因となり社会的にも大きな問題となっている。高血圧症、痛風、高 脂血症、糖尿病などいずれも栄養過多は病気の誘因であり、増悪因子である。特 に、糖尿病においてはそうであり、治療法としての食餌療法の重要性は論をまた ない。
【0003】 糖尿病の食餌指導は、患者の糖尿病の程度、体重、毎日の運動量によって一日 の許容される摂取カロリーが決められる。次に、その制限されたカロリーの限度 内において、一日に必要な種々の栄養素が不足しないように食品の種類と量が指 定される。
【0004】 しかし、日々の食餌においてこれを守るのは非常に困難である。すなわち、制 限されたカロリーを守るために食餌量を不用意に減らせば、種々の栄養素で不足 のものが生じる恐れがあり、一方欲するままに食餌を摂れば栄養素は足りてもカ ロリーが制限を越えてしまう。すなわち、食餌療法において、毎日三度三度種々 の食品をバランス良く摂り、かつ一日の制限カロリー数を越えないようにするこ とは極めて困難なことである。
【0005】 かかる困難さを軽減するために、日本糖尿病学会では、等しいカロリーならば 同じ群の中では他の食品と交換してもよいとして、いわゆる食品交換表が作られ ている。また、模範的な一日の食事のモデルとして標準食が示されている。
【0006】
しかし、どのように精密に食事のモデルが示されていたとしても、食餌療法に おいて最も困難なことは、毎日の調理の際にそれを実行することである。すなわ ち、食餌療法の困難さを列挙してみると、 第一に、栄養素が偏らない様に、種々の食品を摂らなければならないこと、 第二に、標準食などは全て重量で表示されており、そのカロリーを守るために は精秤しなければならないこと、 第三に、つい間食をしてカロリーを取り過ぎてしまうこと、 が挙げられる。
【0007】 例えば糖尿病の治療の根本は食餌療法であり、これを永続することは必要不可 欠なことである。糖尿病が一時の食餌療法によりいったんはよくなったとしても 、食餌療法を継続しない限りすぐに悪くなってしまうため、列挙した食餌療法の 困難さを如何に克服するかは極めて重要なことである。
【0008】 そこで本考案の目的は、これらの食餌療法の困難さを軽減することのできる食 餌療法用盛り付け皿を提供することにある。
【0009】
本考案者は、自身が医師である立場上、食餌療法を継続することが如何に重要 であるか、そしてそのことが如何に困難であるかをよく知っており、よって永年 医療に従事してきた経験に基づきその困難さの究明を行ったところ、上記三つの 困難さが特に問題であることが分かった。この結果、栄養素が偏らないようにす るための摂るべき食物がそのつど本や表を見なくとも一目瞭然であり、かつ食事 の際に一々精秤をしなくともお皿に食物を盛り付けることができれば上記困難さ が大幅に軽減され、食餌療法を継続することが極めて容易になるとの認識の下に 、本考案を完成するに至った。
【0010】 すなわち、本考案の、食餌療法を必要とする人に使用される盛り付け皿は、該 皿の底面の盛り付け箇所に、盛り付けすべき食物の実物大の写真または細密なイ ラストが描かれていることを特徴とするものである。
【0011】 この食餌療法用盛り付け皿は、上記食物のカロリー数および/または栄養成分 が表示されていることが好ましい。
【0012】 また、上記食物が汁状若しくはペースト状の場合には、皿の縁の内側にその深 さを示す目印が設けられていることが好ましい。
【0013】 また、本考案の他の食餌療法用盛り付け皿は、盛り付けすべき食物の実物大の 写真または細密なイラストが描かれている印刷物と、上記写真または細密なイラ ストと同等もしくはそれ以上の大きさの平坦で透明な底部を有する盛り付け皿と の組み合わせからなることを特徴とするものである。
【0014】 上記印刷物にも食物のカロリー数および/または栄養成分が表示されているこ とが好ましい。
【0015】 また、本考案の食餌療法用盛り付け皿は、仕切りにより数区画に分けられてい ることが好ましい。
【0016】
本考案の食餌療法用盛り付け皿は、描かれる食物を果物、菓子、おかず等の単 品としてもよいが、より有効なものとするには、皿の形をお盆のようなものにし てそれを仕切りで数区画に分け、区画毎に一食物を実物大で描き、一つの皿に一 回分の食事の内容を全て描いておくことである。かかる区画数は限定されるべき ものではなく、食事内容に合わせて適宜決められるべきものである。
【0017】 また、食物の一つが、例えばカレーの如き汁状若しくはペースト状である場合 に、皿の縁の内側にそれらを盛りつける深さを示す目印があれば、多く盛り付け 過ぎるといったことを防ぐことができる。
【0018】 かかる食餌療法用盛り付け皿を一日三食用、例えば1週間分用意し、一日に摂 る食餌はすべてその食器を使用することとすれば、すでに述べたような食餌療法 の際の困難さを大幅に軽減することができる。すなわち、本考案の食餌療法用盛 り付け皿を使用することにより、食餌の量を精秤する手間を要することなく、決 められた範囲内のカロリーにて自動的に種々の栄養素を摂ることができる。また 、食餌療法を必要とする人が食餌を摂る場合に、この盛り付け皿に盛られた食物 しか食べられないことをはっきり自覚させることで、それ以外の食物、例えば不 要な間食を摂ることを控えさせることができる。
【0019】 上述の本考案の食餌療法用盛り付け皿は、食事を作る側にしてもこれまでのよ うに食品交換表を使用して献立の組み合わせをあれこれ考える必要がなくなり、 効果的である。特に、今日では一年を通して季節の野菜や果物が手に入るので、 季節ごとにお皿を代える必要もない。ただし、勿論、季節ごとにお皿を用意して おいてもよい。
【0020】 印刷物と、平坦で透明な底部を有する盛り付け皿との組み合わせからなる本考 案の食餌療法用盛り付け皿においても、上述のように数区画に分け、夫々の区画 毎に食物を置くことができるようにしておくとよい。かかる印刷物を紙若しくは プラスチックシート等とすれば、極めて多くの食事内容を用意することができる 。従って、この印刷物をアルバムの様に冊子状としておけば、更に有用である。
【0021】 盛り付けた後は、そのまま食卓に載せてもよいし、盛り付けた料理を他の通常 使用する食器に移してもよい。
【0022】 そのまま食卓に出す場合には、模様の付いた台、布巾もしくはテーブルクロス の上に透明底の皿を置くことによって見栄えをよくすることができる。
【0023】 本考案の食餌療法用盛り付け皿はその使用が糖尿病の治療に限定されるべきも のではない。例えば、肥満の解消という美容目的の食餌療法の場合でも、その方 法は本来糖尿病の場合に行われるものと同じ内容であるべきである。従って、こ のような場合にも本考案の食餌療法用盛り付け皿を使用することができる。巷に は様々な痩身法が行われており、なかには非健康的で危険な方法も存在するが、 本考案の食餌療法用盛り付け皿を使用することによって、健康的で安全な食餌制 限を行うことができる。
【0024】 さらには、各種の治療食、例えば慢性肝炎患者用の高蛋白高カロリー食、高脂 血症患者用の低コレステロール食、慢性膵炎患者用の低脂肪食、慢性腎不全患者 用の低カリウム食、肝硬変による高アンモニア血症患者用の低蛋白食、高血圧患 者用の減塩食等にも応用することができる。これらの患者は慢性疾患であるため 、自宅で療養する者も多い。本人および家族は、退院時に病院の栄養課により食 餌指導を受けるが、一般の人がその理論を短期間に理解するのは困難であり、仮 に完全に理論を理解したとしても、日常の生活を送りながら、これらの治療食を 三度三度調理するのは全く不可能といっても過言ではない。しかし、本考案の食 餌療法用盛り付け皿を使用し、調理内容を、それらの疾患に合うように用意すれ ば、それほどの困難を感ずることなく、自宅でも満足できる食餌療法を実行する ことが可能となる。
【0025】 なお、主食となるご飯は、お椀一杯分で何キロカロリーであるかを容易に知る ことができるので、本考案の食餌療法用盛り付け皿に盛り付ける必要はない。
【0026】
次に本考案の実施例を図面に基づきより詳細に説明する。 図1に示す盛り付け皿1は仕切り2で6つの区画に分かれており、夫々の区画 の盛り付け箇所3に、盛り付けすべき食物の実物大の写真またはイラスト4と共 に、かかる食物のカロリー数および主要栄養成分の表示5がプリントされている 。
【0027】 図1に示す例の場合、一回分の食事内容がすべて一つの盛り付け皿に描かれて いる。従って、この皿に描かれた食物の大きさとなるように各食物を直接写真ま たはイラストの上に盛り付けると、自動的にその盛り付けた食物のカロリー数お よび主要栄養素量が表示されたものと一致することになる。
【0028】 かかる盛り付け皿に描かれる食物の種類および大きさは、病状の種類および程 度に応じて決まるものであり、限定されるべきものでないことは勿論のことであ る。
【0029】 図2の(a)に示す盛り付け皿10は平坦で透明な底面11を有しており、か かる底面には実物大の食物の写真またはイラスト13が描かれた印刷物12上に 置いたときに、図2の(b)に示すように該食物をすっかりカバーできる広さを 有している。この場合、カロリー表示までカバーできる程底面を広くする必要は ない。
【0030】 盛り付け皿の材質は、少なくとも底面が透明であればガラスである必要はなく 、例えば合成樹脂であってもよい。また、印刷物の材質も紙である必要はなく、 むしろ耐水性を有するプラスチックシートとすることが好ましい。
【0031】 図3に示す盛り付け皿20は、仕切りで4つの区画に分かれており、夫々の区 画の盛り付け面が透明になっている。
【0032】 一方、プラスチックシートの印刷物23には上記盛り付け皿の区画に対応する 箇所に実物大の食物の写真またはイラスト24と、それらの食物の個々のカロリ ー数25とが描かれており、さらには印刷物の片隅には総カロリー数26が描か れている。
【0033】 この印刷物23の上に上記盛り付け皿20を載せ、実物大に描かれた食物の写 真またはイラスト24に合わせて盛り付けを行うことにより、計量を要すること なく、一回の食事に必要な量の食物を摂取するに足る盛り付けを行うことが可能 となる。
【0034】 図4は、上記印刷物23を複数枚組み合わせた冊子状とし、冊子の中央部は一 枚一枚の印刷物の取り外しを容易に行うことができるように、開閉自在のリング 27にて結合されている。このようにすることで、例えば一週間分の食餌療法用 の盛り付け内容を一冊の冊子にまとめることができる。
【0035】 あるいはまた、図5に示すように個々の食物毎に一枚のカード28を用意し、 これらのカード4枚一組にて、図3に示す如き上記盛り付け皿と組み合わせて、 食餌療法に使用することができる。
【0036】
以上説明してきたように本考案の食餌療法用盛り付け皿においては、糖尿病等 のために食餌療法を永続しなければならない場合に生ずる困難さ、例えば栄養素 が偏らない様にすること、総カロリー数を厳守すること等、さらには間食をなく すこと等、の困難さを軽減することができる。
【図1】本考案の一例食餌療法用盛り付け皿の斜視図で
ある。
ある。
【図2】(a)は、印刷物と平坦で透明な底部を有する
盛り付け皿との組み合わせからなる本考案の他の一例食
餌療法用盛り付け皿の斜視図である。(b)は、上記
(a)に示す食餌療法用盛り付け皿の平面図である。
盛り付け皿との組み合わせからなる本考案の他の一例食
餌療法用盛り付け皿の斜視図である。(b)は、上記
(a)に示す食餌療法用盛り付け皿の平面図である。
【図3】印刷物と平坦で透明な底部を有する盛り付け皿
との組み合わせからなる本考案の更に他の一例食餌療法
用盛り付け皿の斜視図である。
との組み合わせからなる本考案の更に他の一例食餌療法
用盛り付け皿の斜視図である。
【図4】図3に示す印刷物の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図3に示す印刷物の更に他の例を示す斜視図で
ある。
ある。
1,10,20 食餌療法用盛り付け皿 2,21 仕切り 3 盛り付け箇所 4,13,24 実物大の食物の写真またはイラスト 5 カロリー数および主要成分の表示 11 底面 12 印刷物 22 盛り付け面 23 印刷物 25 カロリー数 26 総カロリー数 27 リング 28 カード
Claims (6)
- 【請求項1】 食餌療法を必要とする人に使用される盛
り付け皿において、該皿の底面の盛り付け箇所に、盛り
付けすべき食物の実物大の写真または細密なイラストが
描かれていることを特徴とする食餌療法用盛り付け皿。 - 【請求項2】 上記食物のカロリー数および/または栄
養成分が表示されている請求項1記載の食餌療法用盛り
付け皿。 - 【請求項3】 上記食物が汁状若しくはペースト状の場
合には、皿の縁の内側にその深さを示す目印が設けられ
ている請求項1記載の食餌療法用盛り付け皿。 - 【請求項4】 食餌療法を必要とする人に使用される盛
り付け皿において、盛り付けすべき食物の実物大の写真
または細密なイラストが描かれている印刷物と、上記写
真または細密なイラストと同等もしくはそれ以上の大き
さの平坦で透明な底部を有する盛り付け皿との組み合わ
せからなることを特徴とする食餌療法用盛り付け皿。 - 【請求項5】 上記印刷物に食物のカロリー数および/
または栄養成分が表示されている請求項4記載の食餌療
法用盛り付け皿。 - 【請求項6】 仕切りにより数区画に分けられている請
求項1〜5うちのいずれか一項記載の食餌療法用盛り付
け皿。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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