JPH0724288A - 密閉式混練機のフローティングウエイトの昇降装置 - Google Patents

密閉式混練機のフローティングウエイトの昇降装置

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JPH0724288A JP5168185A JP16818593A JPH0724288A JP H0724288 A JPH0724288 A JP H0724288A JP 5168185 A JP5168185 A JP 5168185A JP 16818593 A JP16818593 A JP 16818593A JP H0724288 A JPH0724288 A JP H0724288A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮エヤーの消費を低減すること。 【構成】 密閉式混練機のフローティングウエイトの昇
降装置は、混練室1 の入口を開閉自在に密閉するフロー
ティングウエイト3 を昇降させる複動シリンダー4 と、
該シリンダー4 に接続された下降用給気ライン8 及び上
昇用給気ライン17と、これら各給気ライン8,17に給排気
弁9,18を介して接続された圧縮空気源10とを備え、前記
上昇用給気ライン17に遮断弁20が介在され、且つ、前記
ウエイト3の上昇途中で前記遮断弁20を作動させるため
の作動手段32が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム等の混練に供され
る密閉式混練機のフローティングウエイトの昇降装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種密閉式混練機のフローティングウ
エイトの昇降装置として、例えば、特開昭56ー918
30号公報に記載のものが公知である。この従来のもの
は、混練機本体に連設されたホッパー内に昇降自在に設
けられたフローティングウエイトと、該フローティング
ウエイトを昇降させる複動シリンダーと、該シリンダー
に接続された下降用給気ライン及び上昇用給気ライン
と、これら給気ラインに接続された圧縮空気源と、前記
各給気ラインに介在された給排気用切換弁等を備えたも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものでは、
フローティングウエイト上昇時、該ウエイトが最上位ま
で上昇するまで圧縮空気をシリンダーに供給するため、
シリンダー容積に相当する高圧エアーを消費し、圧縮空
気源には大容量のアキュムレータやポンプを必要とし、
設備費やランニングコストが高くなると言う問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、フローティングウエイ
ト上昇時のエアー消費量を削減した密閉式混練機のフロ
ーティングウエイトの昇降装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴と
するところは、混練室の入口を開閉自在に密閉するフロ
ーティングウエイトを昇降させる複動シリンダーと、該
シリンダーに接続された下降用給気ライン及び上昇用給
気ラインと、これら各給気ラインに給排気弁を介して接
続された圧縮空気源とを備えた密閉式混練機のフローテ
ィングウエイトの昇降装置において、前記昇用給気ライ
ンに遮断弁が介在され、且つ、前記ウエイトの上昇途中
で前記遮断弁を作動させるための作動手段が設けられた
点にある。
【0006】前記作動手段は、前記フローティングウエ
イトの上昇位置を検出する位置検出手段を有すると共
に、該位置検出手段による所定位置検出信号により前記
遮断弁を作動させるよう構成するのが良い。また、前記
作動手段は、前記フローティングウエイトの上昇開始時
刻から作動するタイマーを有すると共に、該タイマーの
所定信号により前記遮断弁を作動させるよう構成するこ
とができる。
【0007】
【作用】本発明によれば、圧縮空気源から下降用給気ラ
インを介して複動シリンダーに圧縮空気が供給されるこ
とにより、フローティングウエイトが下降し、混練物を
混練室に押し込めると共に、混練室の入口を密閉する。
混練が終了し、次の材料を投入するときは、上昇用給気
ラインを介して圧縮空気が複動シリンダーに供給され、
それによりフローティングウエイトが上昇し、混練室の
入口が解放される。
【0008】前記上昇工程において、フローティングウ
エイトが所定の位置まで上昇すると、作動手段により遮
断弁が閉じられ、圧縮空気源からの空気の供給が停止さ
れる。しかし、シリンダー内には相当圧の空気が注入さ
れているので、該シリンダー内の圧縮空気は、フローテ
ィングウエイトの重量に釣り合うだけの圧力に低下する
まで膨張し、フローティングウエイトを上昇させる。
【0009】前記遮断弁を閉じるタイミングは、シリン
ダー容積、ピストン面積、フローティングウエイトの重
量、圧縮空気の圧力、供給量等が既知であるので、予め
計算で求めることができる。そこで、遮断弁を閉じるべ
きフローティングウエイトの上昇位置を予め求める。そ
して、位置検出手段により前記フローティングウエイト
の上昇位置を検出し、該所定位置検出信号により前記遮
断弁を作動させる。
【0010】または、フローティングウエイト上昇開始
から遮断弁を閉じるべき時間を予め求め、タイマーで該
時間をカウントして前記遮断弁を作動させる。本発明に
よれば、上昇工程の途中で圧縮空気の供給を停止するの
で、上昇の最後まで圧縮空気を供給し続けるものに比べ
エアー消費量を低減できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。密閉式混練機は、混練室1 の入口上方に混練物投入
用ホッパー2 を有し、該ホッパー2 内にはホッパー2 内
の混練物を混練室1 内へ押し込めると共に入口を開閉自
在に密閉するフローティングウエイト3 が上下動自在に
設けられている。このフローティングウエイト3 を上下
動させるための複動シリンダー4 が、前記ホッパー2 の
上方に設けられている。
【0012】この複動シリンダー4 は、シリンダーチュ
ーブ5 と、該チューブ5 に上下動自在に内嵌したピスト
ン6 と、該ピストン6 の下面から下方に延出するロッド
7 とを有する。このピストンロッド7 の下端に前記フロ
ーティングウエイト3 が固定されている。前記シリンダ
ーチューブ5 のシリンダーエンド側に下降用給気ライン
8 が接続され、該ライン8 に第1給排気弁9 を介して圧
縮空気源10が接続されている。
【0013】前記第1給排気弁9 に第1排気ライン11が
接続され、該第1排気ライン11の端末部にサイレンサー
12が接続されている。圧縮空気源10と第1給排気弁9 と
の間の下降用給気ライン8 に減圧弁13が介在されてい
る。この減圧弁13の設定圧は、高圧、低圧切換手段14に
より二段階に調整可能である。
【0014】前記第1給排気弁9 には、第1制御エヤー
ライン15が接続され、該制御エヤーライン15にフローテ
ィングウエイト下降制御用ソレノイドバルブ16が介在さ
れている。この第1給排気弁9 は、常時はシリンダー4
側の下降用給気ライン8 と第1排気ライン11とを連通
し、フローティングウエイト下降制御用ソレノイドバル
ブ16が作動して第1制御ライン15から制御エヤーが供給
されたとき、圧縮空気源10側の下降用給気ライン8 とシ
リンダー4 側の下降用給気ライン8 とを連通する。
【0015】前記シリンダーチューブ5 のロッド側に上
昇用給気ライン17が接続され、該ライン17は第2給排気
弁18を介して前記圧縮空気源10に接続されている。前記
上昇用給気ライン17の第2給排気弁18とシリンダーチュ
ーブ5 間に、クッション用切換弁19が介在されている。
そしてこのクッション用切換弁19と前記シリンダーチュ
ーブ5 間の上昇用給気ライン17に遮断弁20が介在されて
いる。
【0016】前記第2給排気弁18に第2排気ライン21が
接続され、該第2排気ライン21と前記第1排気ライン11
とは連通している。前記第2給排気弁18には、第2制御
エヤーライン22が接続され、該制御エヤーライン22にフ
ローティングウエイト上昇制御用ソレノイドバルブ23が
介在されている。この第2給排気弁18は、常時はシリン
ダー4 側の上昇用給気ライン17と第2排気ライン21とを
連通し、フローティングウエイト上昇制御用ソレノイド
バルブ23が作動して第2制御エヤーライン22から制御エ
ヤーが供給されたとき、圧縮空気源10側の上昇用給気ラ
イン17とシリンダー4 側の上昇用給気ライン17とを連通
する。
【0017】前記クッション用切換弁19には、第3排気
ライン24が接続され、該排気ライン24には絞り弁25が介
在されている。この第3排気ライン24も前記第1排気ラ
イン11に接続されている。前記クッション用切換弁19に
は、第3制御エヤーライン26が接続され、該制御エヤー
ライン26にクッション制御用ソレノイドバルブ27が介在
されている。この切換弁19は、常時は上昇用給気ライン
17同士を連通し、クッション制御用ソレノイドバルブ27
が作動して第3制御エヤーライン26から制御エヤーが供
給されたとき、シリンダー4 側の上昇用給気ライン17と
第3排気ライン24とを連通する。
【0018】前記遮断弁20には、第4制御エヤーライン
28が接続され、該制御エヤーライン28に遮断弁制御用ソ
レノイドバルブ29が介在されている。この遮断弁20は、
常時は上昇用給気ライン17同士を連通し、制御用ソレノ
イドバルブ29が作動して第4制御エヤーライン28から制
御エヤーが供給されたとき、上昇用給気ライン17を閉じ
る。
【0019】前記混練物投入用ホッパー2 内に、フロー
ティングウエイト3 が所定高さに上昇した位置を検出す
る位置検出手段30が設けられている。この位置検出手段
30はリミットスイッチや近接スイッチ等で構成されてい
る。この位置検出手段30と前記遮断弁制御用ソレノイド
バルブ29とがコントローラ31を介して電気的に接続され
ている。
【0020】しかして、前記位置検出手段30、コントロ
ーラ31、遮断弁制御用ソレノイドバルブ29等で本発明の
遮断弁20を作動させるための作動手段32が構成されてい
る。以下、前記構成の本発明の実施例の作用につき説明
する。まず、フローティングウエイト3 を上昇位置に保
持し、ホッパー2 から材料を投入し、そして、フローテ
ィングウエイト3 を下降させるとき、フローティングウ
エイト下降制御用ソレノイドバルブ16を作動させる。こ
のバルブ16の作動により、第1制御ライン15から制御エ
ヤーが第1給排気弁9 に供給され、第1給排気弁9 は、
圧縮空気源10側の下降用給気ライン8 とシリンダー4 側
の下降用給気ライン8 とを連通するので、圧縮空気源10
の圧縮エヤーがシリンダーチューブ5 のエンド側に供給
され、ピストン6 が下降し、フローティングウエイト3
が下降する。この時、シリンダー4 のロッド側のエヤー
は、遮断弁20→クッション用切換弁19→第2給排気弁18
→第2排気ライン21→サイレンサー12を通って排気され
る。
【0021】フローティングウエイト3 が所定位置まで
下降すると、位置検出手段(図示省略)によりその位置
が検出され、その検出信号によりクッション制御用ソレ
ノイドバルブ27が作動して第3制御ライン26からクッシ
ョン用切換弁19に制御エヤーが供給され、シリンダー4
側の上昇用給気ライン17と第3排気ライン24とが連通す
る。
【0022】然して、シリンダー4 のロッド側のエヤー
は、遮断弁20→クッション用切換弁19→第3排気ライン
24→絞り弁25→サイレンサー12を通って排気される。即
ち、絞り弁25を通って排気されるため、クッション作用
が生じ、滑らかに下降が停止する。次に、フローティン
グウエイト3 を上昇させるときは、フローティングウエ
イト上昇制御用ソレノイドバルブ23を作動させて、第2
給排気弁18に第2制御ライン22から制御エヤーを供給
し、圧縮空気源10側の上昇用給気ライン17とシリンダー
4 側の上昇用給気ライン17とを連通させる。
【0023】然して、圧縮エヤーは、圧縮空気源10→上
昇用給気ライン17→第2給排気弁18→クッション用切換
弁19→遮断弁20→シリンダーチューブ5 のロッド側へと
供給される。この時、シリンダヘッド側のエヤーは、下
降用給気ライン8 →第1給排気弁9 →第1排気ライン11
→サイレンサー12を通って排出される。そして、フロー
ティングウエイト3 が所定の高さまで上昇したとき、位
置検出手段30が該位置を検出し、コントローラ31を介し
て遮断弁制御用ソレノイドバルブ29を作動させ、遮断弁
20に第4制御ライン28から制御エヤーを供給し、上昇用
給気ライン17を閉じる。
【0024】然して、シリンダーチューブ5 のロッド側
には、それ以上の圧縮空気は供給されなくなる。しか
し、既に注入された圧縮空気によりピストン6 は更に上
昇し続け、フローティングウエイト3 の重さと、シリン
ダー内圧とが釣り合う位置で停止する。前記遮断弁20を
閉じるタイミングは、シリンダー容積、ピストン面積、
フローティングウエイト3 の重量、圧縮空気の圧力、供
給量等が既知であるので、予め計算で求めることができ
る。
【0025】そこで、遮断弁20を閉じるべきフローティ
ングウエイト3 の上昇位置を予め求める。そして、位置
検出手段30により前記フローティングウエイト3 の上昇
位置を検出し、該所定位置検出信号により前記遮断弁20
を作動させる。尚、フローティングウエイト上昇開始か
ら遮断弁20を閉じるべき時間を予め求め、タイマーで該
時間をカウントして前記遮断弁20を作動させることもで
きる。
【0026】即ち、前記位置検出手段30に代えて、タイ
マーを用いて遮断弁制御用ソレノイドバルブ29を制御す
るようにしてもよい。上記実施例によれば、上昇工程の
途中で圧縮空気の供給を停止するので、上昇の最後まで
圧縮空気を供給し続けるものに比べエアー消費量を低減
できる。尚、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、上昇工程の途中で圧縮
空気の供給を停止するので、上昇の最後まで圧縮空気を
供給し続けるものに比べエアー消費量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すエヤー配管図である。
【符号の説明】
1 混練室 2 ホッパー 3 フローティングウエイト 4 複動シリンダー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練室の入口を開閉自在に密閉するフロ
    ーティングウエイトを昇降させる複動シリンダーと、該
    シリンダーに接続された下降用給気ライン及び上昇用給
    気ラインと、これら各給気ラインに給排気弁を介して接
    続された圧縮空気源とを備えた密閉式混練機のフローテ
    ィングウエイトの昇降装置において、 前記上昇用給気ラインに遮断弁が介在され、且つ、前記
    ウエイトの上昇途中で前記遮断弁を作動させるための作
    動手段が設けられたことを特徴とする密閉式混練機のフ
    ローティングウエイトの昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密閉式混練機のフローテ
    ィングウエイトの昇降装置において、 前記作動手段は、前記フローティングウエイトの上昇位
    置を検出する位置検出手段を有すると共に、該位置検出
    手段による所定位置検出信号により前記遮断弁を作動さ
    せるよう構成されていることを特徴とする密閉式混練機
    のフローティングウエイトの昇降装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の密閉式混練機のフローテ
    ィングウエイトの昇降装置において、 前記作動手段は、前記フローティングウエイトの上昇開
    始時刻から作動するタイマーを有すると共に、該タイマ
    ーの所定信号により前記遮断弁を作動させるよう構成さ
    れていることを特徴とする密閉式混練機のフローティン
    グウエイトの昇降装置。
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