JPH07242771A - 複合材料用改質剤及び複合材料 - Google Patents

複合材料用改質剤及び複合材料

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JPH07242771A
JPH07242771A JP6058077A JP5807794A JPH07242771A JP H07242771 A JPH07242771 A JP H07242771A JP 6058077 A JP6058077 A JP 6058077A JP 5807794 A JP5807794 A JP 5807794A JP H07242771 A JPH07242771 A JP H07242771A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維製品、マイカ製品等の無機質補強
材を有機樹脂で処理した複合材料の特性、特にハンダ耐
熱性、ヒートショック特性の改質に好適な複合材料用改
質剤を得る。 【構成】 下記一般式(1)で示されるアミノ基含有シ
ラン化合物又はそのハロゲン酸塩を主剤として配合す
る。 【化1】 (但し、式中R1、R5はそれぞれ炭素数1又は2の1価
炭化水素基、R2、R4はそれぞれ炭素数1〜10の2価
炭化水素基、R3は炭素数2〜8の2価炭化水素基、、
6、R7はそれぞれ水素原子、ベンジル基又はビニルベ
ンジル基であり、R6、R7のうち少なくとも1つはベン
ジル基又はビニルベンジル基である。また、X、Yはそ
れぞれ炭素数1又は2の1価アルコキシ基であり、m、
n、pはそれぞれ0、1又は2である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維製品、マイ
カ製品等の無機質補強材を有機樹脂で処理した複合材料
の特性、特にハンダ耐熱性、ヒートショック特性の改質
に好適な複合材料用改質剤及び複合材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
無機質補強材としてガラスクロス、ガラステープ、ガラ
スマット、ガラスペーパー等のガラス繊維製品やマイカ
製品をエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等の有機樹脂で処理した複
合材料が各種用途に広く使用されている。
【0003】このような複合材料から作られる積層板に
ついては、種々の物性、例えば機械的強度、電気特性、
耐水耐煮沸性、耐薬品性を改良するため、上記無機質補
強材をγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシラ
ンカップリング剤で予備処理してから有機樹脂で処理す
ることで無機質補強材と樹脂との接着性を向上させる方
法が提案されている。
【0004】一方、複合材料のうち有機樹脂としてエポ
キシ樹脂やポリイミド樹脂を使用したプリント基板用の
積層板については、配線工程時に溶融ハンダに浸漬され
る上、最近では、プリント基板用積層板の薄層化も増々
進んできている。このため、上記無機質補強材の予備処
理用としてより強い耐熱特性を有するシランカップリン
グ剤が要求されている。
【0005】しかしながら、上記した従来公知のシラン
カップリング剤による処理では、無機質補強材と樹脂と
の界面に大きな硬化歪みが生じるため、ハンダ耐熱性が
悪いという欠点があった。
【0006】更に、下記式(a)で示される化合物の塩
酸塩、或いはアニリン置換シランを使用して処理する方
法(特公昭48−20609号公報、同57−4177
1号公報参照)や、下記式(b)で示されるシラン化合
物による処理(特開平1−48832号公報参照)が提
案されているが、これらの化合物で予備処理した積層板
も、薄層化した場合はブリスター防止効果がなお十分で
はなかった。
【0007】
【化3】 (但し、式中R9はメチル基又はエチル基、R10は炭素
数1〜6の2価炭化水素基であり、qは4〜8の整数で
ある。)
【0008】また、従来のプリント基板用積層板につい
ては、溶融ハンダに浸漬されるときに補強板と樹脂、更
には表面に接着させた回路配線用の銅箔との熱膨張係数
の相違に基づく応力差によってそれらの結合が破壊され
るという欠点があり、このためこれら製品については、
ハンダ耐熱性に加えてヒートショック特性を改善するこ
とも求められていた。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、複合材料の無機質補強材に対して予備処理
した場合、ハンダ耐熱性及びヒートショック特性の改善
効果に優れた複合材料用改質剤及び複合材料を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、無機質補強
材に有機樹脂を処理してなる複合材料において、下記一
般式(1)で示されるアミノ基含有シラン化合物又はそ
のハロゲン酸塩を主剤として含有してなる複合材料用改
質剤で無機質補強材を予備処理することにより、無機質
補強材と有機樹脂とが硬化歪みをもたずに強固に接着し
得、それ故、ハンダ耐熱性及びヒートショック性を同時
に改善することができる上、かかる複合材料を薄層化し
て積層板に製造した場合においても非常に良好な特性が
得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0011】
【化4】 (但し、式中R1、R5はそれぞれ炭素数1又は2の1価
炭化水素基、R2、R4はそれぞれ炭素数1〜10の2価
炭化水素基、R3は炭素数2〜8の2価炭化水素基、
6、R7はそれぞれ水素原子、ベンジル基又はビニルベ
ンジル基であり、R6、R7のうち少なくとも1つはベン
ジル基又はビニルベンジル基である。また、X、Yはそ
れぞれ炭素数1又は2の1価アルコキシ基、m、n、p
はそれぞれ0、1又は2である。)
【0012】従って、本発明は、上記一般式(1)で示
されるアミノ基含有シラン化合物又はそのハロゲン酸塩
を主剤として含有してなることを特徴とする複合材料用
改質剤、及び無機質補強材に有機樹脂を処理してなる複
合材料において、該無機質補強材をこの複合材料用改質
剤で予備処理した複合材料を提供する。
【0013】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の複合材料用改質剤は、ガラス繊維、例えば
アルカリガラス、無アルカリガラス、低誘電ガラス、高
弾性ガラス、電気用のEガラス等を紡糸したガラスフィ
ラメントを集束したストランド(ガラス束)、不織のガ
ラスマット、ガラスペーパー、更にはヤーンを織ったガ
ラスクロス、ガラステープなどのガラス繊維製品、マイ
カ薄片を抄造した軟質又は硬質の集束マイカシートなど
のマイカ製品を無機質補強材として使用し、この無機質
補強材をエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の有機樹脂で処理した複合材料において、
この複合材料の無機質補強材を予備処理するために使用
されるものであり、下記一般式(1)で示されるアミノ
基含有シラン化合物又はそのハロゲン酸塩を主剤として
なるものである。
【0014】
【化5】 (但し、式中R1、R5はそれぞれ炭素数1又は2の1価
炭化水素基、R2、R4はそれぞれ炭素数1〜10の2価
炭化水素基、R3は炭素数2〜8の2価炭化水素基、
6、R7はそれぞれ水素原子、ベンジル基又はビニルベ
ンジル基であり、R6、R7のうち少なくとも1つはベン
ジル基又はビニルベンジル基である。また、X、Yはそ
れぞれ炭素数1又は2の1価アルコキシ基であり、m、
n、pはそれぞれ0、1又は2である。)
【0015】
【化6】
【0016】また、上記式(1)のアミノ基含有シラン
化合物のハロゲン酸塩としては、例えば塩酸塩、臭酸塩
等が挙げられ、塩酸塩が好適である。
【0017】上記式(1)のアミノ基含有シラン化合物
として具体的には、下記化合物を例示することができ
る。
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】上記式(1)のアミノ基含有シラン化合物
又はそのハロゲン酸塩は、下記一般式(2)で示される
シラン化合物と下記一般式(3)で示されるシラン化合
物と下記一般式(4)で示されるハロゲン化ベンジル及
び/又はハロゲン化メチルスチレンとを反応させること
により合成することができる。
【0022】
【化10】 (但し、式中R1、R2、R3、R4、R5、X、Y、m、
n、pはそれぞれ上記と同様であり、R8は水素原子又
はビニル基、Aはハロゲン原子であり、塩素原子、臭素
原子が好ましい。)
【0023】この場合、各化合物の使用量は、式(2)
の化合物と式(3)の化合物と式(4)の化合物とを反
応モル比1:1:1〜1:1:(1+m)とに反応させ
ることがよい。なお、mは上記と同様の意味を示す。
【0024】なお、上記反応の途中、あるいは反応終了
後にトリエチルアミン、ピリジン等の三級アミン化合物
又はソディウムメチラート、ソディウムエチラート等の
アルカリ金属アルコラートを使用し、三級アミンハロゲ
ン酸塩又はハロゲン化金属として濾過し、ハロゲン酸を
除去することもできる。
【0025】また、ハロゲン化ベンジル、ハロゲン化メ
チルスチレンを反応させる際は、両化合物のいずれか一
方を反応させても両化合物を併用して反応させてもよ
い。両化合物を併用して使用する場合は、両化合物を混
合して反応させても、いずれかを先に反応させた後、他
方を反応させてもよい。
【0026】上記いずれの方法においても溶媒の使用は
任意であり、例えばメタノール、エタノール等のアルコ
ール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサ
ン、ヘプタン、ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素類等
を使用することができる。
【0027】反応条件は特に限定されないが、50〜1
50℃であり、式(2)のシラン化合物に対する式
(3)のシラン化合物の反応は2〜15時間、式(4)
のハロゲン化ベンジル、ハロゲン化メチルスチレンの反
応は2〜15時間とすることが好ましい。
【0028】本発明の上記式(1)のアミノ基含有シラ
ン化合物を主剤として含有する複合材料用改質剤を使用
してガラス繊維製品、マイカ製品などの複合材料用の無
機質補強材を予備処理する際には、上記複合材料用改質
剤を適宜な溶剤で薄めて処理液を調製して行うことが望
ましい。この場合、溶剤としては、水又は0.5〜2重
量%程度の濃度の酢酸水溶液が好ましく、更にメタノー
ル、エタノール等のアルコール類等を添加してもよい。
この処理液において、上記式(1)のアミノ基含有シラ
ン化合物の配合量は、全体の0.2〜3%(重量%、以
下同様)、特に0.5〜1%であることが好ましく、
0.2%に満たないと満足な改質効果が得られない場合
があり、3%を超えると処理効果は向上せず、コスト高
となる場合がある。
【0029】なお、本発明の複合材料用改質剤には、そ
の他の添加剤として、必要に応じて染料、顔料、帯電防
止剤、潤滑剤や上記式(1)のアミノ基含有シラン化合
物以外のシラン化合物等を本発明の効果を妨げない範囲
で添加することができる。
【0030】また、複合材料用改質剤の無機質補強材へ
の処理方法は、補強材を複合材料用改質剤を希釈した処
理液中に浸漬すればよい。なお、その際、場合によって
はこの処理液の溶液保持率をスクイズロールなどを用い
て一定にしてもよいし、マイカシート等についてはこの
処理液をスプレー塗布するようにしてもよい。更に、処
理後は60〜120℃で5分〜2時間程度乾燥して溶媒
の除去と同時に無機質補強材表面と複合材料用改質剤中
の上記式(1)のアミノ基含有シラン化合物との化学反
応を行わせることが好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明の複合材料用改質剤は、ガラス繊
維製品、マイカ製品等の無機質補強材とエポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の有機樹脂
とからなる複合材料の無機質補強材に対して予備処理し
た場合、無機質補強材と有機樹脂とが硬化歪みなしに強
固に接着し、しかもその接着面は柔軟で耐水性が良好で
あり、薄層化して積層板としてもハンダ耐熱性、ヒート
ショック特性に優れた複合材料を与える。
【0032】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記例に制限され
るものではない。なお、各例中の部はいずれも重量部で
ある。
【0033】〔合成例1〕1リットルのセパラブルフラ
スコに温度計、冷却器、滴下ロートを取りつけ、下記式
(5)で示されるβ−アミノエチル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン111.0g(0.5モル)を仕
込み、これに120℃にて下記式(6)で示されるγ−
クロロプロピルトリメトキシシラン99.3g(0.5
モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、120℃にて
10時間攪拌し、塩素量を測定することで反応が終了し
たことを確認した。
【0034】
【化11】
【0035】その後、冷却し、メタノール111.0g
を仕込み、70℃にてクロルメチルスチレン76.2g
(0.5モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、70
℃にて10時間攪拌を続け、この溶液の塩酸量を測定す
ることで反応が終了したことを確認した。この溶液を更
にメタノールで希釈したところ、下記式(7)で示され
るシラン化合物(I)の50%メタノール溶液が得られ
た。
【0036】
【化12】
【0037】〔合成例2〕1リットルのセパラブルフラ
スコに温度計、冷却器、滴下ロートを取りつけ、下記式
(8)で示されるγ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン90.0g(0.5モル)を仕込み、これに120℃
にて上記式(6)で示されるγ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン99.3g(0.5モル)をゆっくり滴下
した。滴下終了後、120℃にて10時間攪拌し、塩素
量を測定することで反応が終了したことを確認した。
【0038】
【化13】
【0039】その後、60℃に冷却し、ソディウムメチ
ラート28%メタノール溶液96.5gをゆっくり滴下
した。滴下終了後、70℃にて2時間攪拌を続けた後、
生成した塩を濾別し、再度生成物をフラスコに仕込み、
70℃にて塩化ベンジル63.2g(0.5モル)をゆ
っくり滴下した。滴下終了後、70℃にて10時間攪拌
を続け、この溶液の塩酸量を測定することで反応が終了
したことを確認した。この溶液を更にメタノールで希釈
したところ、下記式(9)で示されるシラン化合物(I
I)の50%メタノール溶液が得られた。
【0040】
【化14】
【0041】〔合成例3〕1リットルのセパラブルフラ
スコに温度計、冷却器、滴下ロートを取りつけ、下記式
(10)で示されるγ−(アミノメチルフェニルメチ
ル)−アミノプロピルトリメトキシシラン149.0g
(0.5モル)を仕込み、これに120℃にて上記式
(6)で示されるγ−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン99.2g(0.5モル)をゆっくり滴下した。滴下
終了後、120℃にて10時間攪拌し、塩素量を測定す
ることで反応が終了したことを確認した。
【0042】
【化15】
【0043】その後、冷却し、メタノール149.0g
を更に仕込み、70℃にて塩化ベンジル63.2g
(0.5モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、70
℃にて15時間攪拌した。このものの塩素量を測定する
ことで反応が終了したことを確認した。その後、ソディ
ウムメチラート28%メタノール溶液183.3g
(0.95モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、7
0℃にて1時間攪拌を続けた後、生成した塩を濾別し、
更にメタノールで希釈したところ、下記式(11)で示
されるシラン化合物(III)の50%メタノール溶液
が得られた。
【0044】
【化16】
【0045】〔合成例4〕アミノ基含有シラン化合物と
して下記式(12)で示される化合物1.0モル、γ−
クロロプロピルトリメトキシシランの代わりに下記式
(13)で示される化合物1.0モル、クロルメチルス
チレンの代わりに塩化ベンジル1.0モルを使用する以
外は合成例1と同様にして反応を行い、下記式(14)
で示されるシラン化合物(IV)の50%メタノール溶
液を得た。
【0046】
【化17】
【0047】〔合成例5〕アミノ基含有シラン化合物と
して上記式(5)で示される化合物1.0モル、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシランの代わりに下記式(1
5)で示される化合物1.0モル、塩化ベンジルの代わ
りにクロルメチルスチレン2.0モルを使用する以外は
合成例2と同様にして反応を行い、下記式(16)で示
されるシラン化合物(V)の50%メタノール溶液を得
た。
【0048】
【化18】
【0049】〔合成例6〕アミノ基含有シラン化合物と
して下記式(17)で示される化合物1.0モル、γ−
クロロプロピルトリメトキシシランの代わりに下記式
(18)で示される化合物1.0モル、クロルメチルス
チレンの代わりに塩化ベンジル1.0モルを使用する以
外は合成例1と同様にして反応を行い、下記式(19)
で示されるシラン化合物(VI)の50%メタノール溶
液を得た。
【0050】
【化19】
【0051】〔合成例7〕アミノ基含有シラン化合物と
して下記式(20)で示される化合物1.0モル、γ−
クロロプロピルトリメトキシシランの代わりに下記式
(21)で示される化合物1.0モル、塩化ベンジルの
代わりにクロルメチルスチレン1.0モルを使用する以
外は合成例3と同様にして反応を行い、下記式(22)
で示されるシラン化合物(VII)の50%メタノール
溶液を得た。
【0052】
【化20】
【0053】〔実施例1〕合成例1で得たシラン化合物
(I)の50%メタノール溶液を1重量%の酢酸水溶液
に10g/lとなるように溶解した処理液中に、ヒート
クリーニングで表面を清浄にしたガラスクロスWE18
K105B(日東紡績社製)を浸漬し、スクイズロール
で絞った後、110℃、15分間の条件で乾燥させた。
【0054】次いで、NEMA規格G−10処方に従っ
てビスフェノール型エポキシ樹脂(エピコート100
1、油化シェルエポキシ社製)80部、ノボラック型エ
ポキシ樹脂(エピコート154、油化シェルエポキシ社
製)20部、ジシアンジアミド4.0部、ベンジルジメ
チルアミン0.2部、メチルエチルケトン20部及びメ
チルセロソルブ45部を混合した樹脂ワニスに上記シラ
ン処理したガラスクロスを含浸させた後、160℃、6
分間の条件でプリキュアーしてBステージ状態なプリプ
レグを作った。このプリプレグ8枚を重ねたものの上下
に銅箔を重ね、170℃×35kg/cm2×60分間
の条件でプレス成型して両面銅張積層板を作った。
【0055】〔実施例2〜4、比較例1〜3〕シラン化
合物(I)の代わりに表1に示すように合成例2〜4で
得たシラン化合物(II)〜(IV)の50%メタノー
ル溶液、下記のシラン化合物(VIII)〜(X)の5
0%メタノール溶液を用いる以外は実施例1と同様にし
てシラン処理ガラスクロス及び銅張積層板を作った。な
お、シラン化合物(VIII)については、純水に可溶
であることから、酢酸水の代わりに純水を使用した。
【0056】
【化21】
【0057】〔実施例5〜7、比較例4〜7〕シラン化
合物(I)の代わりに表1に示すように合成例5〜7で
得たシラン化合物(V)〜(VII)の50%メタノー
ル溶液、上記のシラン化合物(VIII)〜(X)の5
0%メタノール溶液を用いる以外は実施例1と同様にし
てシラン処理ガラスクロスを作った。
【0058】次いで、NEMA規格FR−4処法に従っ
て、臭素化エポキシ樹脂 エピコート5046−B−8
0(油化シェルエポキシ社製)100部、ノボラック型
エポキシ樹脂 エピコート154を20部、ジシアンジ
アミド4部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.
2部、メチルエチルケトン15部及びジメチルホルムア
ミド30部を混合して得た樹脂ワニスにこれらのシラン
処理ガラスクロスを含浸させた後、実施例1と同様に処
理して両面銅張積層板を作った。
【0059】得られた銅張積層板について、煮沸吸水
率、ハンダ耐熱性、ヒートショック試験を下記方法で行
った。結果を表1,2に示す。 煮沸吸水率:JIS−C−6481の試験法に従って銅
張積層板からエッチングによって銅箔を除去した50×
50mmの試験板を切り出し、4〜14時間煮沸後の吸
水率を測定した。 ハンダ耐熱性:上記の煮沸吸水率測定後の試験板を26
0℃×30秒間ハンダ浴に浮かべた時に試験板にふくれ
が生じた部分の面積を破壊面積(%)として示した。 ヒートショック試験:銅張積層板を液体窒素に1分間浸
漬し、直ちに290℃のハンダ浴に30秒間浸漬した
後、エッチングで銅箔を取り除いた試験板の損傷を観察
し、下記の段階に分けて判断した。 ◎:良好 ○:かすかにスポット状欠陥発生 △:スポット状欠陥発生 ×:全体的に破壊発生(積層板のはがれ有り) 表1,2の結果より、本発明の複合材料用改質剤で処理
した銅張積層板は、煮沸吸水率、ハンダ耐熱性及びヒー
トショック特性に優れていることが確認された。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるアミノ基含
    有シラン化合物又はそのハロゲン酸塩を主剤として含有
    してなることを特徴とする複合材料用改質剤。 【化1】 (但し、式中R1、R5はそれぞれ炭素数1又は2の1価
    炭化水素基、R2、R4はそれぞれ炭素数1〜10の2価
    炭化水素基、R3は炭素数2〜8の2価炭化水素基、
    6、R7はそれぞれ水素原子、ベンジル基又はビニルベ
    ンジル基であり、R6、R7のうち少なくとも1つはベン
    ジル基又はビニルベンジル基である。また、X、Yはそ
    れぞれ炭素数1又は2の1価アルコキシ基であり、m、
    n、pはそれぞれ0、1又は2である。)
  2. 【請求項2】 式(1)の化合物が、下記一般式(2)
    で示される化合物と、下記一般式(3)で示されるシラ
    ン化合物と、下記一般式(4)で示されるハロゲン化ベ
    ンジル及び/又はハロゲン化メチルスチレンとをモル比
    1:1:1〜1:1:(1+m)で反応させて得られる
    ものである請求項1記載の改質剤。 【化2】 (但し、式中R1、R2、R3、R4、R5、X、Y、m、
    n、pは請求項1に記載したものと同様の意味を示し、
    8は水素原子又はビニル基、Aはハロゲン原子であ
    る。)
  3. 【請求項3】 無機質補強材に有機樹脂を処理してなる
    複合材料において、該無機質補強材を請求項1記載の複
    合材料用改質剤で予備処理した複合材料。
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