JPH0724247A - 充填式生物脱臭塔の運転方法 - Google Patents

充填式生物脱臭塔の運転方法

Info

Publication number
JPH0724247A
JPH0724247A JP5169433A JP16943393A JPH0724247A JP H0724247 A JPH0724247 A JP H0724247A JP 5169433 A JP5169433 A JP 5169433A JP 16943393 A JP16943393 A JP 16943393A JP H0724247 A JPH0724247 A JP H0724247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circulating water
ammonia
packed
concentration
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5169433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3008968B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Shinabe
和宏 品部
Satoshi Oketani
智 桶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP5169433A priority Critical patent/JP3008968B2/ja
Publication of JPH0724247A publication Critical patent/JPH0724247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008968B2 publication Critical patent/JP3008968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【構成】 充填式生物脱臭塔1において、循環水に酸を
添加して循環水のpH値を7.5以下に抑制するととも
に、循環水中のアンモニア性窒素濃度を1000mg-N/l
以下に制御する。 【効果】 担体に生育する微生物の生物活性が損なわれ
ず、アンモニアの除去性能の低下を防止して安定した脱
臭効率を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水処理場等のアンモ
ニア臭気を脱臭する充填式生物脱臭塔の運転方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】微生物の臭気成分分解作用を利用した充
填式生物脱臭法は、薬液洗浄法や活性炭吸着法等の物理
的、化学的脱臭法に較べてランニングコストが安く、ま
た維持管理も容易であることから注目され、現在では下
水処理場の汚泥貯留槽、汚泥濃縮槽から発生する高濃度
の硫黄系臭気を中心にかなり普及してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、下水処理場で
発生する臭気は硫黄系臭気物質だけでなく、汚泥の脱水
・乾燥工程からはその他にもアンモニアやアルデヒドな
どの多種類の臭気物質が発生する。その中でも特にアン
モニアは発生濃度が高いため、処理場内での作業環境を
悪化させる大きな要因の一つとなっている。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、アン
モニア臭気を除去し、かつ脱臭効率の低下を防止するこ
とができる充填式生物脱臭塔の運転方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の充填式生物脱臭塔の運転方法は、微生物の
担体を充填した充填層に循環水を間欠的に散水し、微生
物によるガス中アンモニアの硝化反応によって生成する
硝酸基および亜硝酸基とガス中のアンモニア基との化学
反応により生成して前記担体に蓄積した硝酸アンモニウ
ムと亜硝酸アンモニウムを洗浄する充填式生物脱臭塔に
おいて、循環水に酸を添加して循環水のpH値を7.5
以下に抑制するとともに、循環水中のアンモニア性窒素
濃度を1000mg-N/l以下に制御する構成としたもので
ある。
【0006】
【作用】上記構成により、担体に生育した微生物による
アンモニアの脱臭作用が進行すると、循環水には硝酸ア
ンモニウムおよび亜硝酸アンモニウムが溶解してアンモ
ニア性窒素、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素等の無機性窒素
が蓄積する。そして、脱臭塔に流入するガス中のアンモ
ニアの濃度が安定した状態にあるときには、循環水は中
性に保たれる。しかし、ガス中のアンモニア濃度が急激
に増加すると、アンモニア濃度の増加に対して微生物に
よる硝化反応が伴わず、循環水中に溶解するアンモニア
によって循環水のpH値が高くなる。
【0007】一方、担体に生育する微生物は循環水中の
アンモニア性窒素濃度が高くなると、微生物の活性が衰
退する。しかも、微生物の活性低下はpH値が高いほど
強くなる。
【0008】したがって、循環水中のアンモニア態窒素
濃度を1000mg-N/l以下とし、pH値を7.5以下に
制御することにより生物活性の低下を防止し、脱臭効率
の低下を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の運転方法の実験装置の構成図で
ある。図1において、充填式生物脱臭塔1には内部に充
填層2を設けており、充填層2には脱臭に関与する微生
物を固定した担体を充填している。充填式生物脱臭塔1
の底部には貯水部3を設けており、貯水部3に滞留する
循環水を散水ポンプ4によって充填層2の上方から散水
し、充填層2を通過して貯水部3に戻った循環水を繰り
返し散水するように構成している。
【0010】そして、貯水部3にはpH計5を設けると
ともに、pH調整剤としての硫酸を供給するための薬剤
投入管6を薬剤ポンプ7を介して連通させている。さら
に、貯水部3には補給水管8およびオバーフロー管9を
設けおり、充填式生物脱臭塔1の充填層2の下部には原
ガス供給管10を流量計11を介して連通させている。
この原ガス供給管10には、市販のアンモニアガスを空
気で希釈し所定濃度に調整した原ガスを供給する。ま
た、充填式生物脱臭塔1の充填層2の上部に連通して排
気管12を設けており、排気管12の途中には吸気装置
13を介装している。
【0011】以下、上記構成における作用を説明する。
吸気装置13により原ガス供給管10を通して原ガスを
充填式生物脱臭塔1の充填層2の下部に吸気し、充填式
生物脱臭塔1内に原ガスを上向流で通気し、充填層2に
おいて担体に育成する微生物によって原ガス中のアンモ
ニアを除去する。そして、充填層2を通過した原ガス
を、吸気装置13により排気管12を通して処理ガスと
して取り出す。
【0012】上述の充填層2におけるアンモニアの除去
機構を図2に基づいて説明する。図2において、担体に
付着して生育する微生物は硝化菌であり、硝化菌は原ガ
ス中のアンモニアを硝化反応によって分解し、硝酸基お
よび亜硝酸基を生成する。この硝酸基および亜硝酸基が
原ガス中のアンモニア基と化学反応して硝酸アンモニウ
ムと亜硝酸アンモニウムを生成する。
【0013】そして、担体に蓄積する硝酸アンモニウム
と亜硝酸アンモニウムを循環ポンプ7によって充填層2
の上方から散水する循環水によって洗浄する。上述の構
成により、担体に生育した微生物によるアンモニアの脱
臭作用が進行すると、循環水には硝酸アンモニウムおよ
び亜硝酸アンモニウムが溶解してアンモニア性窒素、硝
酸性窒素、亜硝酸性窒素等の無機性窒素が蓄積する。ま
た、原ガス供給管10から充填式生物脱臭塔1に流入す
る原ガス中のアンモニアガス濃度が安定した状態にある
ときには、循環水中に堆積するアンモニア性窒素と硝酸
性窒素は同当量となり、循環水のpH値は中性に保たれ
る。
【0014】しかし、担体に生育する微生物は循環水中
のアンモニア性窒素濃度が高くなると微生物の活性が衰
退し、この活性低下はpH値が高いほど強くなる。この
生物活性が衰退すると、硝化反応による硝酸基および亜
硝酸基の生成が減少し、一方で循環水中に溶解するアン
モニアの濃度が高くなるので循環水のpH値が高くな
り、結果として微生物の活性がさらに衰退する。
【0015】上述の様子を図3〜図5に示す。図3は循
環水中のアンモニア性窒素濃度の変化に伴うアンモニア
除去性能の変移を示すものである。図3から明らかなよ
うに、循環水中のアンモニア性窒素濃度が高くなると、
原ガス中のアンモニアガス濃度が一定であっても、処理
ガス中に残留するアンモニアガス濃度が高くなる。つま
り、循環水中のアンモニア性窒素濃度の高まりに伴って
アンモニア除去性能、すなわち脱臭効率が低下する。
【0016】図4は循環水中のアンモニア性窒素濃度の
変化に伴う微生物におけるアンモニアの硝化率の変移を
示すものである。図4から明らかなように、循環水中の
アンモニア性窒素濃度が1000mg-N/lを超えると、ア
ンモニア性窒素濃度の高まりに伴って微生物によるアン
モニアの硝化率が低下する。つまり、循環水中のアンモ
ニア性窒素濃度の高まりに伴って微生物の生物活性が衰
退し、硝化反応が減少する。
【0017】図5は循環水のpH値の変化に伴う充填層
を通過する原ガス中のアンモニアの除去率の変移を示す
ものである。図5から明らかなように、循環水のpH値
が高くなると微生物によるアンモニアガスの除去率が低
下する。つまり、循環水のpH値の高まりに伴って微生
物の生物活性が衰退し、アンモニアのストリッピングも
起こり、特に、pH値が7.5を超えると除去率の低下
が顕著となる。
【0018】したがって、循環水中のアンモニア態窒素
濃度を1000mg-N/l以下とし、pH値を7.5以下に
制御することにより生物活性の低下を防止し、脱臭効率
の低下を防止することができる。
【0019】このため、薬剤ポンプ7により薬剤投入管
6を通して中和剤として硫酸を適宜に循環水中に投入
し、補給水管8を通して適当量の希釈水を貯水部3に供
給するとともに、余剰水をオバーフロー管9を通して系
外に取り出す。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、担体
に生育する微生物の生物活性が損なわれないように、循
環水中のアンモニア態窒素濃度を1000mg-N/l以下と
し、pH値を7.5以下に制御することにより、アンモ
ニアの除去性能の低下を防止して安定した脱臭効率を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における充填式生物脱臭塔の
構成を示す断面図である。
【図2】同実施例におけるアンモニアの除去機構を示す
模式図である。
【図3】同実施例における循環水中のアンモニア性窒素
濃度とアンモニアの除去性能の関係を示す、循環水NH
4-N濃度−アンモニアガス濃度図である。
【図4】同実施例における循環水中のアンモニア性窒素
濃度と硝化率の関係を示す、循環水NH4-N濃度−硝化
率図である。
【図5】同実施例における循環水のpH値とアンモニア
除去率の関係を示すpH−除去率図である。
【符号の説明】
1 充填式生物脱臭塔 2 充填層 3 貯水部 4 散水ポンプ 5 pH計 6 薬剤投入管 8 補給水管 10 原ガス供給管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の担体を充填した充填層に循環水
    を間欠的に散水し、微生物によるガス中アンモニアの硝
    化反応によって生成する硝酸基および亜硝酸基とガス中
    のアンモニア基との化学反応により生成して前記担体に
    蓄積した硝酸アンモニウムと亜硝酸アンモニウムを洗浄
    する充填式生物脱臭塔において、循環水に酸を添加して
    循環水のpH値を7.5以下に抑制するとともに、循環
    水中のアンモニア性窒素濃度を1000mg-N/l以下に制
    御することを特徴とする充填式生物脱臭塔の運転方法。
JP5169433A 1993-07-09 1993-07-09 充填式生物脱臭塔の運転方法 Expired - Fee Related JP3008968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169433A JP3008968B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 充填式生物脱臭塔の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169433A JP3008968B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 充填式生物脱臭塔の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0724247A true JPH0724247A (ja) 1995-01-27
JP3008968B2 JP3008968B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=15886512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5169433A Expired - Fee Related JP3008968B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 充填式生物脱臭塔の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008968B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021049603A1 (ja) 2019-09-13 2021-03-18 株式会社Jfr 窒素回収方法、窒素回収装置、およびこれにより得られる製品
WO2022075401A1 (ja) 2020-10-08 2022-04-14 株式会社ミライエ 脱臭処理装置および情報収集システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021049603A1 (ja) 2019-09-13 2021-03-18 株式会社Jfr 窒素回収方法、窒素回収装置、およびこれにより得られる製品
KR20220066094A (ko) 2019-09-13 2022-05-23 제이에프알 씨오., 엘티디. 질소 회수 방법, 질소 회수 장치 및 이에 의해 얻어지는 제품
WO2022075401A1 (ja) 2020-10-08 2022-04-14 株式会社ミライエ 脱臭処理装置および情報収集システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3008968B2 (ja) 2000-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5355459B2 (ja) 有機性排水の水処理システム
KR101451598B1 (ko) 전처리부 및 후처리부가 연속설치된 친환경 바이오필터식 탈취장치 및 이를 이용한 탈취방법
JPH0699021A (ja) 生物学的脱臭方法
CN1290570A (zh) 含有氮化物的废气的处理方法和设备
JPH0724247A (ja) 充填式生物脱臭塔の運転方法
JP3985886B2 (ja) 窒素化合物を含む排ガスの処理方法及び装置
JP3698356B2 (ja) 生物脱臭方法及び装置
JP2001334124A (ja) 脱臭装置および方法
JP2589042B2 (ja) 生物脱臭装置の運転制御方法
JP2005177758A (ja) アンモニア含有臭気ガスの生物脱臭方法と装置
JP3008969B2 (ja) 充填式生物脱臭塔の運転方法
JP4614062B2 (ja) 空気中のアンモニア処理方法及び装置
JP3942331B2 (ja) 排ガスの処理方法と装置
JP2005034726A (ja) 脱臭方法および装置
JP4026256B2 (ja) 生物脱臭装置の馴養方法
JP2000233114A (ja) 生物脱臭装置、生物脱臭方法、及び生物脱臭装置の馴養方法
JP3815439B2 (ja) 脱臭装置及び脱臭方法
JP3518857B2 (ja) 有機性汚泥濃縮排ガスの簡易脱臭方法
JP2589040B2 (ja) 生物脱臭方法
JP2005161257A (ja) アンモニア含有ガスの処理方法および装置
CN115212679B (zh) 一种基于厌氧氨氧化的含氨臭气及其洗涤液循环再生系统及方法
JP4021142B2 (ja) アンモニア含有臭気ガスの生物脱臭方法と装置
JPS627425A (ja) 排ガス脱臭方法
JPS63278527A (ja) 脱臭方法
JP2000042354A (ja) 悪臭ガスの脱臭方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees