JPH07242149A - 内装材用段ボール基材 - Google Patents

内装材用段ボール基材

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JPH07242149A
JPH07242149A JP5833094A JP5833094A JPH07242149A JP H07242149 A JPH07242149 A JP H07242149A JP 5833094 A JP5833094 A JP 5833094A JP 5833094 A JP5833094 A JP 5833094A JP H07242149 A JPH07242149 A JP H07242149A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
liner
base material
corrugated board
reverse
Prior art date
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Pending
Application number
JP5833094A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Kojima
明彦 児島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honshu Paper Co Ltd filed Critical Honshu Paper Co Ltd
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Publication of JPH07242149A publication Critical patent/JPH07242149A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 深絞りないし局部的な曲面成形に伴う変形が
外観上の体裁を損わぬようにし、成形時の伸び、引張り
強度を向上させることが可能な紙質の段ボール製基材を
提案する。 【構成】 紙製段ボール基材の裏面側のライナー上に合
成繊維系不織布を熱可融性の合成樹脂膜を介して接合し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車、航空
機または船舶等の天井、側壁などの曲面に使用する段ボ
ール製基材に関するもので、特に、プレス成形時の成形
性と、取り付けたときに、車両などの振動により取付面
より騒音を発しないように静粛性を向上させた段ボール
製基材に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の天井等の内装材として紙質の段ボ
ール製内装材が広く利用されている。これは、プレス成
形に適した段ボールやそれらの成形方法及び装置が本発
明者等の手により開発され、自動車のような車両等の天
井、側壁等屈曲した曲面に沿う曲面をもつ段ボール製内
装材が軽量かつ安価に製造できるようになったからであ
る(特公昭54−15312号、特公昭53−4756
7号、実公昭5−9155号公報参照)。
【0003】図2は、自動車の天井材等に一般に使われ
ている段ボール基材の基本構成を示したものである。こ
の図に示すように、この段ボール基材21は、紙質波形
中芯22と、その中芯の両面に表裏一対の紙質ライナー
23、24を熱により溶融しうる合成樹脂膜25を介し
て貼合して形成されている。この段ボール基材を使用
し、車両の天井の内面形状に沿うように加熱成形プレス
して曲面を保持させ、その後、この成形基材の表面側の
ライナー表面に熱により溶融しうる合成樹脂膜を介して
表皮材を積層し、プレス成形により合成樹脂膜を加熱溶
融し、前記表皮材を基材に一体に接合して、車両用内装
材が形成されている(図3参照)。
【0004】この内装材は自動車の天井材に要求されて
いる性能のうち断熱、防音吸音、緩衝効果に富み、軽量
かつ安価であること、また比較的加工も容易であるとこ
ろから、現在では、我が国で生産される普通乗用車の大
部分において採用されるに至っている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】ところで上記紙質の
段ボール製内装材は、普通、段ボール製造業者から原反
の状態で内装部品メーカーに引き渡される。内装部品メ
ーカーは、未加工の紙製段ボール基材を、用途に応じて
天井や側壁等の内面形状に沿うように加熱成形プレスし
て曲面を保持させるとともに、後工程でこの基材表面側
のライナー表面に適宜な装飾用表皮材を積層し、プレス
成形により前記表皮材を基材に一体に接合してプレス成
形して、自動車メーカーに納入される。自動車メーカー
は、これをぎ装工程でボデイの内面に貼着する。
【0006】しかるに、紙はプラスチックと異なり熱に
よる成形性が悪い。周知のように紙の伸びに限界があ
り、一般的には3%以上の伸びがあると紙は破断するこ
とが知られている。しかしながら、上記車両用内装材の
成形方法によれば、段ボール基材は成形時に車体天井等
の内面形状に合うように熱成形により深絞り成形する必
要がある。また、例えば、車両のルーフに配設されるル
ームランプの取付部やサンバイザー用グリップを形成す
るため、所要の絞りパターン、屈曲部分を局部的に形成
する必要がある。このような深絞りないし局部的な曲面
成形においては、曲面の内外側で伸縮が大きく、曲面の
外側においては亀裂、曲面の内側においては皺を生じて
しまう。そのため上記亀裂ないし変形が外観上の体裁を
損ない、基材としての商品価値が低下するため、段ボー
ル製造業者は内装部品メーカーから、内装部品メーカー
は、自動車メーカー側からその点の改善が要請されてい
た。
【0007】本発明の目的は、上述した段ボール基材の
最大のウイークポイントである深絞りないし局部的な曲
面成形において、段ボール基材の裏面側のライナー上に
合成繊維系不織布、好ましくはポリエステル製不織布を
熱可融性の合成樹脂膜を介して接合することによって、
深絞りないし局部的な曲面成形に伴う変形が外観上の体
裁を損わぬようにし、むしろ成形時の伸び、引張り強度
を従来のものよりも向上させるようにした点にある。
【0008】ところで従来の段ボール製内装材は、自動
車のボデイ内面に次のように取り付けられていた。すな
わち自動車ルーフ内面の幅方向に設けられた天井補強部
材たるフロントルーフレールに、内装材の前部を車のサ
ンバイザー等の支持金具に固定し、またリヤルーフレー
ルの数個所には係止穴を予め開設しておき、この穴に内
装材の後部裏面に取り付けられている裏クリップと呼ば
れる金具を押し込んで固定している。また内装材の両サ
イドは、その端末にゴム系の化粧モールをはめ込み、こ
のモールをドア側の補強部材にくわえこませて支持させ
ている。更に内装材の中央部分をルームランプ取り付け
時にランプ取付器具を利用して、ルーフ中央部の補強レ
ールに直接支持させているものであった(図4)。
【0009】このように車両天井への取り付けに当たっ
て、ルーフレールと内装材とを直接接触することがある
ので、走行時、車体の振動等でルーフレールと裏面側ラ
イナーが直接当たり雑音を生ずることがある。
【0010】この点に鑑み本発明は、段ボール基材の裏
面側のライナー上に柔らかで緩衝性のよい合成繊維系不
織布を熱可融性の合成樹脂膜を介して接合することによ
って、車体の振動等でルーフレールと段ボール製内装材
とが当たっても騒音を発しないように静粛性を向上させ
た段ボール製内装材を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解決することができる紙質波形中芯と、その中芯
の両面に接合された表裏一対の紙質ライナーとを有する
紙製段ボール基材である。
【0012】すなわち本発明は、該基材の裏面側のライ
ナー上に合成繊維系不織布を熱可融性の合成樹脂膜を介
して接合したことを特徴とする基材である。裏面材とし
て接合する不織布は、伸び性に富む材質のものが必要な
ことからスパンボンド不織布であることが好ましい。と
りわけポリエステル繊維を素材した不織布を使用すると
よい。前記ポリエステル不織布に代えて、ナイロン等の
ポリアミド系不織布を使用することが可能である。
【0013】そのほか、本発明にあっては、車両用内装
材として使用するために、段ボール基材の表面側のライ
ナー上に、適宜な材料の表皮材を積層し、プレス成形に
より段ボール基材に接合することは従来のものと同様で
ある。
【0014】
【作用】本発明の段ボール基材によれば、該基材の裏面
側のライナー上に合成繊維系不織布を熱可融性の合成樹
脂膜を介して接合したので、該基材を車体天井等の内面
形状に合うように深絞り成形するに当たり、タテヨコの
伸び率が向上し、基材の裏面側においては亀裂等の発生
を防止できる段ボール製内装材が得られる。
【0015】更に基材の裏面側のライナー上に合成繊維
系不織布が貼着されているので、静粛性を向上させるこ
とができ、ルーフレールと段ボール製内装材とが当たっ
ても、車体の振動により騒音を発しないようにすること
ができる。
【0016】
【実施例】本発明の段ボール基材を図面によって具体的
に説明する。図1において、符号1は、段ボール基材で
あって、2と3は表裏一対の紙質ライナー、4は紙質波
形中芯を示している。前記一対の紙質ライナー2、3と
紙質波形中芯4とはポリエチレンフイルム等の熱可融性
合成樹脂膜5、5を介して一体に接着されている。6は
表皮材であり、室内側に位置する表面ライナー3の上に
熱可融性合成樹脂(ポリエチレンラミネート層)7を介
置して加熱プレスすることにより一体に貼着して基材1
を構成している。表皮材は、通常、布地、不織布または
樹脂シート等から形成される。8は、表面ライナー3と
表皮材5との間に介置したクラフト紙であるが、このク
ラフト紙についてはあってもなくてもいずれでも良い。
【0017】符号10は、裏面側に位置する裏面ライナ
ー2の上に熱可融性合成樹脂(ポリエチレンラミネート
層)9を介して接合した合成繊維系不織布である。この
実施例ではポリエステル不織布を使用しているが、伸
び、引張り強度の高い素材であれば、前記例示した合成
樹脂系不織布に限るものではない。
【0018】本発明による作用効果を実証するために、
坪量50g/m2のポリエステル不織布を厚さ30μの
ポリエチレンラミネート層にて、坪量180g/m2
クラフトライナーに接合して得たラミネート加工紙を用
いた本発明の基材と、坪量180g/m2のクラフトラ
イナー単独で用いた段ボール基材ついて、成形性、湿熱
時の変形テストを行い、その結果を下表に示す(なお、
使用した材料はいずれも本州製紙kk製である)。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、従来の紙質
の段ボール製内装材で問題となっていた深絞りないし局
部的な曲面成形時の亀裂を防止することができるため、
外観上の体裁を損ない、商品価値が低下することがない
ものである。また走行時、車体の振動等でルーフレール
と裏面側ライナーが直接当たり雑音を生ずることがない
点でも有用性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる段ボール基材の断面図。
【図2】従来形の段ボール製基材の断面図。
【図3】図2のもののホットプレス成形後を示した説明
図。
【図4】従来形の段ボール製内装材の使用状態を示した
説明図。
【符号の説明】
1 段ボール基材 2、3 ライナー 4 中芯 5 ポリエチレンフイルム 6 表皮材 7 ポリエチレンラミネート層 8 クラフト紙 9 ポリエチレンラミネート層 10 ポリエステル不織布

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙質波形中芯と、その中芯の両面に接合
    された表裏一対の紙質ライナーとを有する紙製段ボール
    基材において、該基材の裏面側のライナー上に合成繊維
    系不織布を熱可融性の合成樹脂膜を介して接合してなる
    内装材用段ボール基材。
  2. 【請求項2】 前記不織布がスパンボンド不織布である
    請求項1記載の基材。
  3. 【請求項3】 前記不織布がポリエステル不織布または
    ナイロン等のポリアミド系である請求項1記載の基材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の紙製段ボール基材におい
    て、該基材の表面側のライナー上に表皮材を熱可融性の
    合成樹脂膜を介して接合した基材。
JP5833094A 1994-03-04 1994-03-04 内装材用段ボール基材 Pending JPH07242149A (ja)

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JP5833094A JPH07242149A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 内装材用段ボール基材

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JP5833094A Pending JPH07242149A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 内装材用段ボール基材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018194382A1 (ko) * 2017-04-20 2018-10-25 (주) 길텍 플라스틱 골판지

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018194382A1 (ko) * 2017-04-20 2018-10-25 (주) 길텍 플라스틱 골판지

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