JPH07241775A - 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法 - Google Patents

合成砥石及びバフ材並びにその製造方法

Info

Publication number
JPH07241775A
JPH07241775A JP6060288A JP6028894A JPH07241775A JP H07241775 A JPH07241775 A JP H07241775A JP 6060288 A JP6060288 A JP 6060288A JP 6028894 A JP6028894 A JP 6028894A JP H07241775 A JPH07241775 A JP H07241775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
thermosetting resin
binder
thickener
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6060288A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sonoda
剛士 園田
Kan Sato
敢 佐藤
Nobuko Ogino
信子 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP6060288A priority Critical patent/JPH07241775A/ja
Publication of JPH07241775A publication Critical patent/JPH07241775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】粒径10μm以下の砥粒を少量の結合剤で結合
し、砥粒率が高く、研磨加工用に適した合成砥石及びバ
フ材を得る。 【構成】砥粒と熱硬化性樹脂の初期縮合物と、必要に応
じ短繊維を混合した反応原液を加熱し、熱硬化性樹脂を
硬化する。前記反応原液には、増粘剤を熱硬化性樹脂の
初期縮合物に対し10重量%以上添加混合する。砥粒
は、熱硬化性樹脂と増粘剤とからなる結合剤20重量部
に対し80重量部以上混合する。反応原液に混合する砥
粒として、砥粒をアクリル樹脂に含有した複合粒子を用
いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成砥石及びバフ材に係
り、更に詳しくは極めて微細な砥粒を高含有率で含有す
る合成砥石及びバフ材並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成砥石は研摩材である砥粒を合成樹脂
等の結合剤により保持し固定化したものであり、結合剤
の種類により、ビトリファイド砥石,メタルボンド砥
石,レジノイド砥石あるいはポリビニルアセタール砥石
等があり、それぞれの特性に応じ様々な分野で用いられ
ている。
【0003】合成砥石の特性は、砥粒の大きさや種類に
よって左右され、例えば粒径の大きいものは研削目的に
適しており、粒径の小さく且つ硬いものは研磨目的に適
している。合成砥石は、その使用目的に合った砥粒を適
宜な結合剤で結合して製造されているが、砥粒の固定化
は砥粒の粒径が小さくなるほど難しくなる。例えば一般
的な合成砥石であるビトリファイド砥石やレジノイド砥
石においては、砥粒の使用限度は粒径が約30μm程度
のものまでであり、それより小さな粒径の砥粒を強固に
固定化するのは極めて困難である。
【0004】一方、ポリビニルアセタール樹脂を結合剤
とした砥石は、合成砥石の中でも最も砥粒保持力に優れ
ており、粒径5μm程度のものまで固定化することがで
きる。しかしながら、ポリビニルアセタール樹脂も酸化
セリウムや酸化クロムとはなじみが悪いため、これらの
微粒子を砥粒とした場合には結合剤で結合し固定化する
ことは困難である。
【0005】このため、極めて微細な砥粒を使用するに
際しては、砥粒を固定化せずに遊離砥粒としてそのスラ
リーを用いるラッピング加工やバフ材に研摩材を供給し
て行うバフ加工により行うのが一般的であった。ところ
が遊離砥粒を用いた場合は、高価な砥粒を大量消費する
と共に、作業環境を著しく汚染するという問題点があ
り、またバフ加工では外部から研摩材を所定量づつ供給
しなければならないという煩わしさがある。
【0006】即ち、少量の結合剤により粒径10μm以
下の微細な砥粒を極めて多く固着固定化すると共に、研
磨作用に適した適度な脱粒作用を有する硬脆性のある合
成砥石及びバフ材は、未だ満足すべきものが得られてい
ないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上述の問
題に鑑み鋭意研究した結果、結合剤に多量の増粘剤を混
合することで微細な砥粒が容易に固定化されることを見
出し、本発明を完成したものであって、本発明の目的は
極めて微細な砥粒を少量の結合剤で結合し、砥粒率が高
く、研磨加工に好適な合成砥石及びバフ材並びにその製
造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明第1の合成砥石
は、粒径10μm以下の砥粒微粒子を結合剤で結合して
なる合成砥石において、前記結合剤が熱硬化性樹脂と増
粘剤との混合物からなり且つ増粘剤が熱硬化性樹脂に対
し10重量%以上混合され、前記砥粒微粒子が前記結合
剤20重量部に対し80重量部以上結合されていること
を特徴とするものである。
【0009】本発明第2の合成砥石は、上記本発明第1
の合成砥石における砥粒微粒子に代えて、アクリル樹脂
に粒径が10μm以下の砥粒微粒子を含有した複合粒子
を結合剤で結合したものである。
【0010】本発明第1のバフ材は、短繊維を結合剤で
結合してなるバフ材において、前記結合剤が熱硬化性樹
脂と増粘剤との混合物からなり且つ増粘剤が熱硬化性樹
脂に対し10重量%以上含有され、前記結合剤に粒径1
0μm以下の砥粒微粒子が結合剤20重量部に対し80
重量部以上結合されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明第2のバフ材は、上記本発明第1の
バフ材における砥粒微粒子に代えて、アクリル樹脂に粒
径が10μm以下の砥粒微粒子を含有した複合粒子を結
合剤で結合したものである。
【0012】また本発明第1の合成砥石の製造方法は、
粒径10μm以下の砥粒微粒子と熱硬化性樹脂の初期縮
合物とを混合した反応原液を加熱し、熱硬化性樹脂を硬
化させて合成砥石を製造するに際し、前記反応原液に増
粘剤を前記熱硬化性樹脂の初期縮合物に対し10重量%
以上混合し、且つ前記砥粒微粒子を前記熱硬化性樹脂の
初期縮合物と増粘剤との合計重量20重量部に対し80
重量部以上混合することを特徴とするものである。
【0013】本発明第2の合成砥石の製造方法は、上記
本発明第1の合成砥石の製造方法における砥粒微粒子に
代えて、アクリル樹脂に粒径が10μm以下の砥粒微粒
子を含有した複合粒子を用いるものである。
【0014】本発明第1のバフ材の製造方法は、短繊維
と熱硬化性樹脂の初期縮合物とを混合した反応原液を加
熱し、熱硬化性樹脂を硬化させてバフ材を製造するにお
いて、前記反応原液に増粘剤を前記熱硬化性樹脂の初期
縮合物に対し10重量%以上混合し、且つ粒径10μm
以下の砥粒微粒子を前記熱硬化性樹脂の初期縮合物と増
粘剤との合計重量20重量部に対し80重量部以上混合
することを特徴とするものである。
【0015】本発明第2のバフ材の製造方法は、上記本
発明第1のバフ材の製造方法における砥粒微粒子に代え
て、アクリル樹脂に粒径が10μm以下の砥粒微粒子を
含有した複合粒子を用いるものである。
【0016】本発明に用いる砥粒微粒子としては、例え
ば酸化セリウム,酸化クロム,炭化硅素,アルミナ,酸
化鉄,ダイヤモンド,エメリー,窒化ホウ素,炭化ホウ
素,ガーネット,ジルコン等を挙げることができる。そ
して、砥粒微粒子の粒径は10μm以下であるが、本発
明では平均粒径5μm以下のものに対して特に有効であ
る。本発明の合成砥石及びバフ材は、上記砥粒微粒子を
後述する結合剤20重量部に対して80重量部以上、好
ましくは結合剤10重量部に対して90重量部以上含有
するものである。
【0017】本発明における結合剤は、熱硬化性樹脂と
増粘剤との混合物である。本発明に用いる熱硬化性樹脂
としては、例えばフェノール系樹脂,メラミン系樹脂,
ウレタン系樹脂,尿素系樹脂,エポキシ系樹脂,ポリイ
ミド等が挙げられる。このうち、フェノール系樹脂は強
靱性を付与するのに適し、メラミン系樹脂は硬脆性を付
与するのに適している。本発明の製造方法においては、
上記熱硬化性樹脂のプレポリマー,前駆体等の初期縮合
物が用いられる。
【0018】本発明に用いる増粘剤とは、反応原液に対
し増粘効果を奏するものであり、好ましくは結合剤に弾
性や柔軟性等を付与する効果に優れたものである。この
ようなものとしては、例えばカルボキシメチルセルロー
スナトリウム,セルロースエーテル系高分子化合物,あ
るいは非水溶性の無機及び有機化合物を挙げることがで
きるが、就中カルボキシメチルセルロースナトリウムが
好ましい弾性,柔軟性等を付与する点で好適である。
【0019】本発明において上記増粘剤は、熱硬化性樹
脂に対し10重量%以上、好ましくは15重量%以上の
割合で混合される。本発明において増粘剤の混合割合が
10重量未満の場合は、均一に分散固定化したものを得
難く、また研磨加工に適した適度の柔軟性,可撓性を有
するものを得ることができない。
【0020】本発明のバフ材は、短繊維と研摩材とを結
合剤で結合したものである。ここで用いる短繊維の種類
は特に限定されるものではなく、例えばビニロン短繊維
を挙げることができるが、一般にバフ材に用いられてい
る公知の繊維を適宜使用することができる。また、短繊
維の長さは好ましくは1mm以上、更に好ましくは3mm以
上であって、その繊維径は好ましくは1μm以上、更に
好ましくは10μm以上であるが、特にこれに限定され
るものではない。短繊維の混合割合も特に限定されるも
のでなく、所望する作用効果に応じ適宜設定すればよ
い。
【0021】また、本発明の合成砥石及びバフ材におい
て、上記砥粒微粒子を含有したアクリル樹脂複合粒子を
用いた場合は、砥粒微粒子を直接結合剤で結合する場合
に比べ砥粒微粒子をより強固に固定化することができ、
特に従来固着することが困難であった粒径の極めて小さ
な砥粒微粒子を固定化するのに適している。
【0022】本発明にいうアクリル樹脂に砥粒微粒子を
含有した複合粒子とは、メタクリル酸エステルを主原料
とするアクリル樹脂に上記砥粒微粒子を含有せしめたも
のであり、かかる複合粒子の粒径は特に限定されるもの
でなく、大きい方が結合剤との固着性がよくなる傾向に
あり好ましい。しかしながら、あまり大き過ぎると砥粒
微粒子を均一に分散した複合粒子が得られ難い傾向にあ
り、通常は50〜300μmのものが用いられる。
【0023】複合粒子中に含有される砥粒微粒子の量は
技術的に可能な限り多い方が研磨効果上好ましいが、ア
クリル樹脂1重量部当たり好ましく1〜8重量部、更に
好ましくは3〜7重量部である。この複合粒子は、研磨
加工に伴う外力により崩壊して研摩材としての作用を奏
するものである。
【0024】本発明の方法で合成砥石を製造するには、
まず前記熱硬化性樹脂のプレポリマー又は前駆体に水を
加えて所定濃度の水溶液にに調整する。樹脂濃度は、通
常1〜60重量%であるが、なるべく低濃度である方が
好ましい。次に、この水溶液に前記砥粒微粒子または前
記複合粒子を加え、更に前記増粘剤及び必要に応じ熱硬
化性樹脂の反応触媒を混合し、充分に攪拌して均質な反
応原液とする。反応原液に混合する増粘剤の量は熱硬化
性樹脂の重量の少なくとも10重量%、好ましくは15
重量%以上である。また、反応原液の粘度は、好ましく
は1000〜6000cpsに調整される。反応原液の
粘度が低過ぎると、砥粒微粒子が沈降し易く砥粒微粒子
が偏在すると共に、結合剤樹脂との固着性も悪くなる。
一方、反応原液の粘度が高過ぎると砥粒微粒子を均一に
分散するのが難しくなる。
【0025】引き続き得られた反応原液を型枠に流し込
み、加熱して熱硬化性樹脂の初期縮合物を反応させ固化
せしめる。加熱温度は熱硬化性樹脂の種類に応じ適宜設
定すればよいが、例えば70〜200℃に加熱される。
反応終了後、反応生成物を型枠より取り出すことによ
り、本発明の合成砥石を得ることができる。
【0026】本発明の方法でバフ材を製造するには、ま
ず前記熱硬化性樹脂のプレポリマー又は前駆体に水を加
えて所定濃度の水溶液に調整する。樹脂濃度は、通常1
〜60重量%であるが、なるべく低濃度である方が好ま
しい。次に、この水溶液に前記砥粒微粒子または前記複
合粒子を加え、更に前記増粘剤及び前記短繊維を加え、
必要に応じ熱硬化性樹脂の反応触媒を混合し、充分に攪
拌して均質な反応原液とする。反応原液の粘度は、前述
したのと同様の理由より、好ましくは1000〜600
0cpsに調整される。
【0027】引き続き得られた反応原液を型枠に流し込
み、加熱して熱硬化性樹脂の初期縮合物を反応させ固化
せしめる。加熱温度は熱硬化性樹脂の種類に応じ適宜設
定すればよい。反応終了後、反応生成物を型枠より取り
出すことにより、本発明のバフ材が得られる。
【0028】実施例1 レゾール型フェノール樹脂水溶液(固形分64重量%)
147ml、樹脂触媒(商品名:ACX、住友ベークライ
ト製)10.5mlを水2 lと混合した。この水溶液に平
均粒径約2.5μmの酸化セリウム砥粒をメタクリル酸
エチルを主原料とするアクリル樹脂に含有した複合粒子
(粒子径80μm、砥粒率80重量%)2kgを添加混合
し、これに増粘剤としてカルボキシメチルセルロースナ
トリウム(商品名:ファインガムHE,第一工業製薬
製)20gをメタノール100mlに分散した液を加えて
充分攪拌して均一な混合溶液とした。得られた均一分散
液を中芯を有する円盤状型枠に流し込み、約80℃で2
0時間反応させた。
【0029】反応終了後、反応生成物を型枠から取り出
し、外面及び内面を成形し円盤状の合成砥石を得た。得
られた合成砥石を研磨機に取り付け、ガラス平面の研磨
加工を行ったところ、極めて良好なる結果が得られた。
【0030】実施例2 レゾール型フェノール樹脂水溶液(固形分64重量%)
150ml、樹脂触媒ACX10mlを水1.6 lと混合し
た。この水溶液に平均粒径約2μmの炭化ケイ素微粉6
000番を3kgを添加混合し、これに増粘剤としてカル
ボキシメチルセルロースナトリウム18gをメタノール
100mlに分散した液を加えて充分攪拌し、均一な混合
溶液とした。得られた均一分散液を中芯を有する円盤状
型枠に流し込み、約90℃で20時間反応させた。
【0031】反応終了後、得られた反応生成物を型枠か
ら取り出し、外面及び内面を成形し円盤状の合成砥石を
得た。得られた合成砥石を研磨機に取り付け、円盤状ア
ルミ合金の研磨加工を行ったところ、極めて良好なる結
果が得られた。
【0032】実施例3 レゾール型フェノール樹脂水溶液(固形分63重量%)
52ml、樹脂触媒ACX5.5mlを水2 lと混合した。
この水溶液に平均粒径約2μmの炭化ケイ素微粉をメタ
クリル酸エチルを主原料とするアクリル樹脂に含有した
複合粒子(粒子径80μm、砥粒率80重量%)1.4
kgを添加混合し、これに増粘剤としてカルボキシメチル
セルロースナトリウム22gをメタノール100mlに分
散した液を加えて攪拌混合した。更に、この分散水溶液
にビニロン短繊維26gを混合し充分に攪拌して均一分
散液とした。得られた均一分散液を中芯を有する円盤状
型枠に流し込み、約100℃で24時間反応させた。
【0033】反応終了後、得られた反応生成物を型枠か
ら取り出し、外面及び内面を成形し円盤状のバフ材を得
た。得られたバフ材を研磨機に取り付け、ガラスのシー
ルエッジ面のポリッシングを行ったところ、極めて良好
なる結果が得られた。
【0034】実施例4 レゾール型フェノール樹脂水溶液(固形分63重量%)
54ml、樹脂触媒ACX5mlを水1.6 lと混合した。
この水溶液に平均粒径約2.5μmの酸化セリウム砥粒
2kgを添加混合し、これに増粘剤としてカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム20gをメタノール100mlに
分散した液を加えて攪拌混合した。更にこの分散水溶液
にビニロン短繊維26gを混合し充分に攪拌して均一分
散液とした。得られた均一分散液を中芯を有する円盤状
型枠に流し込み、約100℃で24時間反応させた。
【0035】反応終了後、得られた反応生成物を型枠か
ら取り出し、外面及び内面を成形し円盤状のバフ材を得
た。得られたバフ材を研磨機に取り付け、ガラスのシー
ルエッジ面のポリッシングを行ったところ、極めて良好
なる結果が得られた。
【0036】比較例1 実施例2の製造方法において添加混合した増粘剤を加え
ない以外は、実施例2と同様にして均一分散液を得た。
得られた均一分散液を実施例2と同様の中芯を有する円
盤状型枠に流し込んだところ、熱処理をする前に炭化ケ
イ素砥粒が沈降し、砥粒が均一に分散した合成砥石を得
ることが出来ず、砥粒の固着強度も不十分であった。
【0037】
【発明の効果】本発明の合成砥石及びバフ材は、結合剤
樹脂に増粘剤を混合したため、極めて微細な砥粒微粒子
に対する固着性に優れており、少量の結合剤で多量の砥
粒微粒子を結合固定化することができる。また、結合剤
樹脂に増粘剤を混合したため、結合剤は適度の弾性と硬
脆性を有し、本発明の合成砥石及びバフ材は、研磨材と
しての好ましい物性を具えると共に砥粒微粒子の含有率
が極めて高いので、研磨用の合成砥石又はバフ材として
好適である。また、本発明のバフ材は、従来のバフ材の
ように外部から砥粒を供給しなくてもよいため、砥粒の
消耗を少なくすることができると共に、効率よくバフ加
工をすることが可能となる。
【0038】本発明の方法によれば、微細な砥粒微粒子
を均一に分散した状態で固定化することができ、上述の
ような本発明の合成砥石及びバフ材を容易且つ効率よく
製造することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径10μm以下の砥粒微粒子を結合剤
    で結合してなる合成砥石において、前記結合剤が熱硬化
    性樹脂と増粘剤との混合物からなり且つ増粘剤が熱硬化
    性樹脂に対し10重量%以上混合され、前記砥粒微粒子
    が前記結合剤20重量部に対し80重量部以上結合され
    ていることを特徴とする合成砥石。
  2. 【請求項2】 粒径10μm以下の砥粒微粒子をアクリ
    ル樹脂に含有した複合粒子を結合剤で結合してなる合成
    砥石であって、前記結合剤が熱硬化性樹脂と増粘剤との
    混合物からなり且つ増粘剤が熱硬化性樹脂に対し10重
    量%以上混合され、前記砥粒微粒子が前記結合剤20重
    量部に対し80重量部以上含有されていることを特徴と
    する合成砥石。
  3. 【請求項3】 短繊維を結合剤で結合してなるバフ材に
    おいて、前記結合剤が熱硬化性樹脂と増粘剤との混合物
    からなり且つ増粘剤が熱硬化性樹脂に対し10重量%以
    上含有され、前記結合剤に粒径10μm以下の砥粒微粒
    子が結合剤20重量部に対し80重量部以上結合されて
    いることを特徴とするバフ材。
  4. 【請求項4】 短繊維を結合剤で結合してなるバフ材に
    おいて、前記結合剤が熱硬化性樹脂と増粘剤との混合物
    からなり且つ増粘剤が熱硬化性樹脂に対し10重量%以
    上混合され、前記結合剤には粒径10μm以下の砥粒微
    粒子をアクリル樹脂に含有した複合粒子が結合し、前記
    砥粒微粒子が前記結合剤20重量部に対し80重量部以
    上含有されていることを特徴とするバフ材。
  5. 【請求項5】 粒径10μm以下の砥粒微粒子と熱硬化
    性樹脂の初期縮合物とを混合した反応原液を加熱し、熱
    硬化性樹脂を硬化させて合成砥石を製造するに際し、前
    記反応原液に増粘剤を前記熱硬化性樹脂の初期縮合物に
    対し10重量%以上混合し、且つ前記砥粒微粒子を前記
    熱硬化性樹脂の初期縮合物と増粘剤との合計重量20重
    量部に対し80重量部以上混合することを特徴とする合
    成砥石の製造方法。
  6. 【請求項6】 粒径10μm以下の砥粒微粒子をアクリ
    ル樹脂に含有した複合粒子と熱硬化性樹脂の初期縮合物
    とを混合した反応原液を加熱し、熱硬化性樹脂を硬化さ
    せて合成砥石を製造する方法であって、前記反応原液に
    増粘剤を前記熱硬化性樹脂の初期縮合物に対し10重量
    %以上混合し、且つ前記複合粒子を前記砥粒微粒子が前
    記熱硬化性樹脂の初期縮合物と増粘剤との合計重量20
    重量部に対し80重量部以上となるように混合すること
    を特徴とする合成砥石の製造方法。
  7. 【請求項7】 短繊維と熱硬化性樹脂の初期縮合物とを
    混合した反応原液を加熱し、熱硬化性樹脂を硬化させて
    バフ材を製造するにおいて、前記反応原液に増粘剤を前
    記熱硬化性樹脂の初期縮合物に対し10重量%以上混合
    し、且つ粒径10μm以下の砥粒微粒子を前記熱硬化性
    樹脂の初期縮合物と増粘剤との合計重量20重量部に対
    し80重量部以上混合することを特徴とするバフ材の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 粒径10μm以下の砥粒微粒子をアクリ
    ル樹脂に含有した複合粒子と短繊維と熱硬化性樹脂の初
    期縮合物とを混合した反応原液を加熱し、熱硬化性樹脂
    を硬化させてバフ材を製造する方法であって、前記反応
    原液に増粘剤を前記熱硬化性樹脂の初期縮合物に対し1
    0重量%以上混合し、且つ前記砥粒微粒子が熱硬化性樹
    脂の初期縮合物と増粘剤との合計重量20重量部に対し
    80重量部以上となるように配合することを特徴とする
    バフ材の製造方法。
JP6060288A 1994-03-03 1994-03-03 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法 Pending JPH07241775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6060288A JPH07241775A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6060288A JPH07241775A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07241775A true JPH07241775A (ja) 1995-09-19

Family

ID=13137825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6060288A Pending JPH07241775A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07241775A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062434A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Dic Corp フェノール樹脂組成物及びそれを用いた研磨布紙
CN103962973A (zh) * 2014-05-08 2014-08-06 武汉法山磨料磨具有限公司 一种含羧甲基纤维素钠的树脂砂轮的制作方法
WO2021002216A1 (ja) * 2019-07-02 2021-01-07 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所 合成砥石

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062434A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Dic Corp フェノール樹脂組成物及びそれを用いた研磨布紙
CN103962973A (zh) * 2014-05-08 2014-08-06 武汉法山磨料磨具有限公司 一种含羧甲基纤维素钠的树脂砂轮的制作方法
WO2021002216A1 (ja) * 2019-07-02 2021-01-07 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所 合成砥石
JP2021008016A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所 合成砥石
CN114025916A (zh) * 2019-07-02 2022-02-08 株式会社东京钻石工具制作所 合成磨石
US20220088746A1 (en) * 2019-07-02 2022-03-24 Tokyo Diamond Tools Mfg. Co., Ltd. Synthetic grindstone
TWI772824B (zh) * 2019-07-02 2022-08-01 日商東京鑽石工具製作所股份有限公司 合成磨石
EP3995255A4 (en) * 2019-07-02 2023-07-12 Tokyo Diamond Tools Mfg. Co., Ltd. SYNTHETIC WHEEL

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2559106Y2 (ja) 研削用粗粒
US3664819A (en) Resin bonded metal-coated diamond or cubic boron nitride abrasive tools containing an inorganic crystalline filler and graphite
EP1183134B1 (en) Abrasive tools for grinding electronic components
JP2509379B2 (ja) 研摩材結合体、研摩材粒子製造方法及び研摩材結合体の研削性能向上方法
JP3373797B2 (ja) 樹脂含浸補強ビトリファイド砥石およびその製造方法
CN102581780A (zh) 一种柔性抛光片及其制造方法
JPH04226862A (ja) 砥粒物品
SG171980A1 (en) Rigid or flexible, macro-porous abrasive article
JPH09512757A (ja) 複合研磨材
KR20000005280A (ko) 금속 피복된 연마재를 함유하는 유리 연마 도구
JPS6352972A (ja) 切断砥石
CN105690240A (zh) 一种柔性抛光垫
JPH07241775A (ja) 合成砥石及びバフ材並びにその製造方法
JP3261712B2 (ja) 研磨研削材料
JP3011431B2 (ja) 精密研磨用砥石
CN110072669B (zh) 磨料制品及其磨削方法
JP2003117836A (ja) 高能率研削加工用レジンボンド砥石
JPS5815672A (ja) レジノイド平形回転砥石
JPH09254041A (ja) 合成砥石及びその製造法
JP2004181575A (ja) レジノイド超砥粒ホイールの製造方法
JP2696776B2 (ja) 合成砥石およびその製造方法
JPS59169764A (ja) 固型砥石
JPS61209880A (ja) 硬質金属平面の精密研磨方法
JPH0360970A (ja) 研磨用定盤
USRE19318E (en) Abrasive article