JP3011431B2 - 精密研磨用砥石 - Google Patents

精密研磨用砥石

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JP3011431B2
JP3011431B2 JP2121452A JP12145290A JP3011431B2 JP 3011431 B2 JP3011431 B2 JP 3011431B2 JP 2121452 A JP2121452 A JP 2121452A JP 12145290 A JP12145290 A JP 12145290A JP 3011431 B2 JP3011431 B2 JP 3011431B2
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polishing
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fiber
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昭人 楠山
徹 榊原
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三和研磨工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、石材、ガラス、セラミックス等の硬脆材
料、及び金属材料等の被研磨材を精密研磨仕上げする精
密研磨用砥石に関するものである。
(従来の技術) 石材、ガラス、セラミックス等の硬脆材料、及び金属
材料等の被研磨材を精密研磨仕上げする方法としては、
不織布やフェルト等をベースとしたポリッシングパット
を用い、砥粒をスラリーにして供給する方式と、砥粒を
結合剤で結合した研磨砥石による湿式研磨方式とが用い
られている。研磨砥石による方式は、作業性が簡便で工
程管理がしやすいことから多くの分野で期待され利用さ
れている。
しかし、従来の精密研磨仕上げ用研磨砥石には、次の
ような問題があった。即ち、10μm以下の極微粒の砥粒
で構成された砥石を用いた研磨作業においては、砥石と
被研磨材との研磨界面では異常な現象が生ずることが多
い。例えば、研磨液が研磨界面で液膜となり、すべり現
象が生じたり、逆に砥石面と被研磨材との研磨界面で吸
着現象が生じたりすることがある。これらの現象は、適
正な砥石回転数、研磨圧力、研磨液量等の研磨条件の選
定により、ある程度は防止することができるが、すべり
現象が生ずると、砥石面において砥粒の自生作用が働か
なくなり、精密研磨仕上げで求められる常に安定した砥
石面の状態が得られないため、要求仕上げ面が得られな
くなる。また、吸着現象が生ずると、過度の研磨抵抗と
摩擦熱による砥石の変形、破壊が生じ、当然に要求仕上
げ面が得られないのみならず被研磨材へも多大の損傷を
与えるという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の精密研磨仕上げ用研磨砥石を用いて研磨を行な
う場合において、砥石を構成する砥粒が10μm以下の極
微粒になればなるほど、砥石と被研磨材との研磨界面で
は、研磨液が液膜となり、すべり現象が生じたり、逆
に、砥石面と被研磨材との研磨界面で吸着現象が生じた
りするという問題があった。そしてこれらの現象を砥石
回転数、研磨圧力、研磨液量等の研磨条件の選定のみで
防止することは、従来困難であった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので
あり、本発明は、合成繊維を砥石を構成要素とすること
により、砥石と被研磨材との研磨界面でのすべり現象を
防止でき、過度の吸着現象を抑制でき、砥石の変形、破
壊を防止できる精密研磨用砥石を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 本発明の精密研磨用砥石は、合成樹脂を結合剤とする
精密研磨用砥石において、1.5〜10体積%の合成繊維
を、該繊維の太さと長さに相当した突出量と高さとを有
する凸部が砥石面に形成されるように、配合したことを
特徴とするものである。
砥石を構成する砥粒としては、研磨性を有する粒子な
らば特に制限なく用いることができる。例えば、ダイヤ
モンド、コランダム、エメリ、珪石、溶融アルミナ、炭
化ケイ素、炭化ホウ素、酸化鉄、焼成アルミナ、酸化ク
ロム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化スズ、酸
化チタン、炭酸カルシウム、シリカ等を用いることがで
きる。砥粒の粒径は、10μm以下の微粒が好ましい。但
し、砥粒の粒径の選択は、基本的には要求される被研磨
材の仕上がり面粗さに依存する。
合成樹脂としては、粘着性を有するものを用いる。例
えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
イミド系樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、石油樹脂等を用いることができる。
合成繊維としては、太さ1〜3デニール、繊維長0.5
〜1mmのナイロン系短繊維が好ましく用いられる。
(作用) 本発明の砥石は、合成繊維、例えばナイロン系短繊維
を構成要素としている。このナイロン系短繊維は、耐熱
性、耐水性等の性質を具備しているので、研磨中は常に
安定した状態を維持している。繊維が配された砥石面に
は、配合割合により異なるが、繊維の太さと長さに相当
した突出量と高さとを有する繊維からなる極微少の凸部
が形成されている。この極微少の凸部により、砥石の回
転数を比較的速くした場合に発生する研磨界面での液膜
によるすべり現象は防止される。また、砥石の回転数が
比較的低速の場合に発生する吸着現象も、砥石面の繊維
からなる極微少の凸部により抑制される。なお、砥石中
に占める繊維の体積%が大きいほど、すべりや吸着の現
象が抑制される効果は増大するが、10体積%を超えると
研磨能率と共に、研磨面精度も悪くなるので好ましくな
い。好ましくは、1.5〜10体積%の範囲である。
(発明の効果) 本発明の精密研磨用砥石によれば、合成繊維を1.5〜1
0体積%の割合で構成要素とし、該繊維の太さと長さに
相当した突出量と高さを有する凸部を砥石面に形成した
ので、砥石と被研磨材との研磨界面でのすべり現象を防
止でき、また過度の吸着現象を抑制でき、砥石の変形、
破壊を防止できる。
(実施例) 実施例1 平均粒径1.2μmの酸化第二スズの砥粒100重量部と、
粉末状フェノール樹脂10重量部と、太さ1.5デニール、
繊維長1mmのナイロン繊維3重量部とを混合機により混
合した。次に、温度180℃、加圧力200kg/cm2でホットプ
レス成形して、直径200mm、内径70mm、厚み12mmで、嵩
密度2.8の円板状の精密研磨用砥石を得た。得られた円
板状の精密研磨用砥石中のナイロン繊維の割合は、6.4
体積%であった。
この砥石を基盤に張り付け、竪軸平面研磨機により、
研磨液に水を用いて、大理石の研磨試験を行った。研磨
試験条件としては、大理石を固定し,砥石回転数を720r
pm、360rpmとした。第1表に研磨性能を示す。なお、比
較のためにナイロン繊維を混合しない従来品砥石の研磨
性能も示した。
第1表からわかるように、実施例1においては、720r
pm、360rpmともに、すべり現象も吸着現象もなく、従っ
て良好な研磨状態を持続した。しかし、従来品において
は、720rpmでは、すべり現象が発生し、研磨作用は殆ん
どなかった。360rpmでは吸着現象が発生し、研磨能力は
高いものの、砥石の異常摩耗、及び砥石の一部破壊を生
じた。
実施例2 平均粒径1.35μmの酸化セリウムの砥粒100重量部
に、イミド系粉末樹脂7重量部をメチルエチルケトン8
重量部に溶解させたものを加え、更に太さ1.5デニー
ル、繊維長0.5mmのナイロン繊維1.2重量部を加えて混合
機により均一に混合した。次に、混合物を60〜80℃で乾
燥してメチルエチルケトンを蒸発させ、温度200℃、加
圧力500kg/cm2で、ホットプレス成形して、直径125mm、
内径40mm、厚み15mmで、嵩密度3.1の精密研磨用砥石を
得た。得られた円板状の精密研磨用砥石中のナイロン繊
維の割合は、3.0体積%であった。
この砥石を基盤に張り付け、竪軸平面研磨機により、
研磨液に水を用いて、ガラス板の研磨試験を行った。研
磨試験条件としては、ガラス板を固定し、砥石回転数を
360rpm、180rpmとした。第2表に研磨性能を示す。な
お、比較のためにナイロン繊維を混合しない従来品砥石
の研磨性能も示した。
第2表からわかるように、実施例2においては、360r
pm、180rpmともに、すべり現象も吸着現象もなく、従っ
て良好な研磨状態を持続した。しかし、従来品において
は、360rpmでは、すべり現象が発生し、研磨作用は殆ん
どなかった。180rpmでは、吸着現象が発生し、過度の研
磨抵抗による砥石の異常摩耗、及び砥石の一部破壊によ
りガラス板に損傷を与えた。
実施例3 緑色炭化ケイ素(GC)#3000の砥粒100重量部と、粉
末状ジアリルフタレート樹脂14重量部と、反応開始剤を
加えたジアリルフタレート樹脂モノマー5重量部と、太
さ2.0デニール、繊維長1mmのナイロン繊維4重量部とを
混合機により混合した。次に、混合物を温度170℃、加
圧力200kg/cm2でホットプレス成形して、直径125mm、内
径40mm、厚み15mmで、嵩密度1.6の精密研磨用砥石を得
た。得られた円板状の精密研磨用砥石中のナイロン繊維
の割合は、4.5体積%であった。
この砥石を基盤に張り付け、竪軸平面研磨機により、
研磨液に水を用いて、セラミックスタイル板の研磨試験
を行った。研磨試験条件としては、セラミックスタイル
板を固定し、砥石回転数を720rpm、360rpmとした。第3
表に研磨性能を示す。なお、比較のためにナイロン繊維
を混合しない従来品砥石の研磨性能も示した。
第3表からわかるように、実施例3においては、720r
pm、360rpmともに、すべり現象も吸着現象もなく、従っ
て良好な研磨状態を持続した。しかし、従来品において
は、720rpm、360rpmにおいて、ともにすべり現象が発生
し、従って研磨作用は殆んどなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 3/02 310 B24D 3/28 B24D 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂を結合剤とする精密研磨用砥石に
    おいて、1.5〜10体積%の合成繊維を、該繊維の太さと
    長さに相当した突出量と高さとを有する凸部が砥石面に
    形成されるように、配合したことを特徴とする精密研磨
    用砥石。
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CN103240684A (zh) * 2012-02-06 2013-08-14 埃贡埃弗兹两合公司(有限公司及两合公司) 砂轮特别是用于纵向磨削或横向磨削的砂轮

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