JPH07240665A - 高周波用可変減衰器 - Google Patents

高周波用可変減衰器

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JPH07240665A
JPH07240665A JP5272394A JP5272394A JPH07240665A JP H07240665 A JPH07240665 A JP H07240665A JP 5272394 A JP5272394 A JP 5272394A JP 5272394 A JP5272394 A JP 5272394A JP H07240665 A JPH07240665 A JP H07240665A
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capacitor
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JP5272394A
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Hirobumi Musha
博文 武者
Hiroshi Sakuma
啓 佐久間
Takeshi Tanabe
武 田辺
Eiji Mori
栄二 森
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、所定の入力/出力インピーダンス
を維持し、かつ必要な可変範囲の広い超高周波の減衰器
を実現することを目的とする。 【構成】 入力端の入力インピーダンスの整合をとる第
1マッチング・パッド12を設け、第1マッチング・パ
ッド12からの信号を受けて増幅するトランジスタ14
を設け、トランジスタ14の出力側に負荷用抵抗R15
を設けて接続し、外部のコントロール信号13aにより
出力電流値あるいは出力電圧値を制御できるコントロー
ル回路13を設け、コントロール回路13の出力端子を
負荷用抵抗R15の他端に接続し、トランジスタ14の
出力側に直流成分をカットするコンデンサC21を設
け、コンデンサC21からの出力信号を受けて、出力イ
ンピーダンスの整合をとる第2マッチング・パッド16
を設ける構成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超高周波に使用され
る可変減衰器において、可変範囲が広く、かつ入力イン
ピーダンス、及び出力インピーダンスの安定した可変減
衰器を実現する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例について、図5(a)、
(b)を参照して、ピン・ダイオードを使用した場合の
超高周波の減衰器について以下に説明する。ここでいう
超高周波とは10GHz以上に及ぶ周波数を対象として
いる。回路構成は、図5(a)に示すように、ピン・ダ
イオードD61、D62、D63、D64と、コンデン
サC81、C85と、抵抗R82、R83、R84と、
コントロール回路55で構成している。コントロール回
路55は、第1定電流源56と、第2定電流源57とで
構成している。
【0003】ピン・ダイオードD61〜D64は、印加
される直流電流によって内部高周波波抵抗が広範囲に直
線性が良く変化するダイオードである。これをπ型回路
に構成して入力/出力インピーダンスの整合を維持する
ようにしながら、かつ減衰器の減衰量を可変にするもの
である。ここに使用されるピン・ダイオードは、マイク
ロ波帯用に使用されるもので接合容量Cjが小さく、高
調波歪みの少ないデバイスが使用される。そして、コン
トロール回路55では、これらピン・ダイオードに印加
する電流を制御して、図5(b)に示すピン・ダイオー
ドの等価抵抗Rdを変えることにより所定の減衰量に減
衰し、かつ、入力/出力インピーダンスの整合をとるよ
うに制御している。コンデンサC80、C85は、上記
コントロール回路55からの直流成分をカットする為の
コンデンサである。抵抗R82〜R84は、上記コント
ロール回路55からの直流電流をピン・ダイオードに印
加するためのものであり、かつ、減衰機能の影響を与え
ない程度に高抵抗で電流を印加する為のものである。
【0004】ここで、D61とD64は、回路アース間
に接続されていて、主に入力/出力インピーダンスの整
合を所定の値、即ち50Ωとなるように与える為のもの
である。そして、第1定電流源56の出力電流が、この
D61とD64の等価抵抗Rd値を決める電流源として
使用される。一方、D62とD63は、入力信号80と
出力信号90間に直列に接続されていて、主に減衰量を
決めるものである。そして、第2定電流源57の出力電
流が、このD62とD63の等価抵抗Rd値を決める電
流源として使用される。
【0005】上記において、減衰量を連続的に変えると
き、どの減衰量のレベルにおいても、入力/出力インピ
ーダンスを一定の約50Ω程度にする必要がある。この
為に、D61〜D64によってπ型回路を構成して減衰
するようにし、かつ入力/出力インピーダンスの整合が
得られるように各ピン・ダイオードに印加する電流を制
御している。しかし、上記説明のように電流を制御して
も、超高周波になってくると、減衰量と入出力インピー
ダンスの両方の条件を連続的に満足するように制御する
ことが困難になってくる。すなわち、図5(b)のピン
・ダイオードの等価回路に示すように、等価抵抗Rdを
変えても、周波数が高くなってくると、抵抗成分Rdと
並列に接合容量Cjが存在する為、接合容量Cj(0.
3pF程度)によるインピーダンスが支配的要因となっ
てくる。この為、第1の問題点として、超高周波と低い
周波数とでは両方を満足するインピーダンスとすること
が難しくなってくる点である。また、第2の問題点とし
て、超高周波では、並列の接合容量Cjによるインピー
ダンスが低下してくる為に、結果として有効な可変範囲
が狭い範囲に制限されてしまうという問題点である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、低
い周波数から超高周波に渡って安定した減衰器を形成出
来なくなってくる。即ち、周波数に依存する接合容量C
jの影響で減衰量の可変範囲が狭い範囲に制限されてし
まったり、また、減衰量と入力/出力インピーダンスの
両方の条件を満足するように上記コントロール回路55
で連続的に制御することが困難になってくる。この結
果、所定の入力/出力インピーダンスを維持出来なくな
る難点となって好ましくない。
【0007】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、所定の入力/出力インピーダンスを維持し、かつ必
要な可変範囲を容易に実現できる減衰器を実現すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
(請求項1の解決手段)第1図は、本発明による解決手
段を示している参考図である。上記課題を解決するため
に、本発明の構成では、入力端の入力インピーダンスの
整合をとる第1マッチング・パッド12を設け、第1マ
ッチング・パッド12からの信号を受けて増幅するトラ
ンジスタ14を設け、トランジスタ14の出力側に負荷
用抵抗R15を設けて接続し、外部のコントロール信号
13aにより出力電流値あるいは出力電圧値を制御でき
るコントロール回路13を設け、コントロール回路13
の出力端子を負荷用抵抗R15の他端に接続し、トラン
ジスタ14の出力側に直流成分をカットするコンデンサ
C21を設け、コンデンサC21からの出力信号を受け
て、出力インピーダンスの整合をとる第2マッチング・
パッド16を設ける構成手段にしている。これにより、
入力/出力インピーダンスの整合を維持しながら任意の
減衰量を制御する減衰器を実現できる。
【0009】上記の中で、各マッチング・パッドは、抵
抗R21、R22、R23でπ型回路を構成して入出力
のインピーダンス整合を形成する手段にしている。
【0010】接続としては、入力信号80を第1マッチ
ング・パッド12の入力に接続し、第1マッチング・パ
ッド12の出力をトランジスタ14の入力に接続し、ト
ランジスタ14のソース端子あるいはエミッタ端子を回
路アースに接続し、トランジスタ14の出力を抵抗R1
5の一端とコンデンサC21の一端に接続し、コントロ
ール回路13の出力を抵抗R15の他端に接続し、コン
デンサC21の他端を第2マッチング・パッド16の入
力に接続する。
【0011】(請求項2の解決手段)第2図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、入力端の入力イン
ピーダンスの整合をとる第1マッチング・パッド12を
設け、第1マッチング・パッド12の出力側に直流成分
をカットするコンデンサC24を設け、コンデンサC2
4からの信号を受けて増幅するトランジスタ14を設
け、トランジスタ14の入力端子に接続して、直流バイ
アス電圧を印加する抵抗R19を設け、外部のコントロ
ール信号18aにより出力電圧値を制御できるコントロ
ール回路18を設け、コントロール回路18の出力端子
を抵抗R19の他端に接続し、トランジスタ14の出力
側に負荷用抵抗R15を設けて接続し、トランジスタ1
4の出力側に直流成分をカットするコンデンサC21を
設け、コンデンサC21からの出力信号を受けて、出力
インピーダンスの整合をとる第2マッチング・パッド1
6を設け構成手段にしている。
【0012】接続としては、入力信号80を第1マッチ
ング・パッド12の入力に接続し、第1マッチング・パ
ッド12の出力をコンデンサC24の一端に接続し、コ
ンデンサC24の出力をトランジスタ14の入力と抵抗
R19の一端に接続し、コントロール回路18の出力を
抵抗R19の他端に接続し、トランジスタ14のソース
端子あるいはエミッタ端子を回路アースに接続し、トラ
ンジスタ14の出力を抵抗R15の一端とコンデンサC
21の一端に接続し、抵抗R15の他端を電源供給端子
に接続し、コンデンサC21の他端を第2マッチング・
パッド16の入力に接続する。
【0013】(請求項3の解決手段)第3図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、入力端の入力イン
ピーダンスの整合をとる終端抵抗R31を設け、外部の
入力信号を受けて増幅するトランジスタ14を設け、ト
ランジスタ14の出力側に負荷用抵抗R15を設けて接
続し、外部のコントロール信号13aにより出力電流値
あるいは出力電圧値を制御できるコントロール回路13
を設け、コントロール回路13の出力端子を負荷用抵抗
R15の他端に接続し、トランジスタ14の出力側に直
流成分をカットするコンデンサC21を設け、コンデン
サC21からの出力信号を受けて、出力インピーダンス
の整合をとる抵抗R32を設け構成手段にしている。
【0014】接続としては、入力信号80をトランジス
タ14の入力と抵抗R31の一端に接続し、トランジス
タ14のソース端子あるいはエミッタ端子を回路アース
に接続し、トランジスタ14の出力を抵抗R15の一端
とコンデンサC21の一端に接続し、コントロール回路
13の出力を抵抗R15の他端に接続し、コンデンサC
21の他端を抵抗R32の一端に接続する。
【0015】(請求項4の解決手段)第4図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、入力端の入力イン
ピーダンスの整合をとる第1アイソレータ33を設け、
第1アイソレータ33からの信号を受けて増幅するトラ
ンジスタ14を設け、トランジスタ14の出力側に負荷
用抵抗R15を設けて接続し、外部のコントロール信号
13aにより出力電流値あるいは出力電圧値を制御でき
るコントロール回路13を設け、コントロール回路13
の出力端子を負荷用抵抗R15の他端に接続し、トラン
ジスタ14の出力側に直流成分をカットするコンデンサ
C21を設け、コンデンサC21からの出力信号を受け
て、出力インピーダンスの整合をとる第2アイソレータ
34を設け構成手段にしている。
【0016】接続としては、入力信号80を第1アイソ
レータ33の入力に接続し、第1アイソレータ33の出
力をトランジスタ14の入力に接続し、トランジスタ1
4のソース端子あるいはエミッタ端子を回路アースに接
続し、トランジスタ14の出力を抵抗R15の一端とコ
ンデンサC21の一端に接続し、コントロール回路13
の出力を抵抗R15の他端に接続し、コンデンサC21
の他端を第2アイソレータ34の入力に接続する。
【0017】
【作用】第1マッチング・パッド12により入力回路の
入力インピーダンスの整合をとる作用がある。また、同
様に、第2マッチング・パッド16により出力インピー
ダンスの整合をとる作用がある。コントロール回路1
3、18によりFET14の電流を制御することで、F
ET14の増幅度を1以上にして増幅作用を与えること
も、また、増幅度を1以下にして減衰作用を与えること
も、両方の作用を与えることができる働きをもつ。ま
た、FET14の増幅作用によりマッチング・パッドの
挿入によるロスを軽減する作用を与えることもできる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例について、図1(a)、
(b)、(c)を参照して、電界効果トランジスタ(F
ET)を使用した場合の超高周波の可変減衰器について
の実施例を以下に説明する。減衰器10の回路構成は、
図1(a)に示すように、第1マッチング・パッド12
と、FET14と、抵抗R15と、コンデンサC21
と、第2マッチング・パッド16と、LPF17(ロー
パス・フィルタ)と、コントロール回路13とで構成し
ている。各マッチング・パッドは、図1(c)に示すよ
うに、抵抗R21、R22、R23で構成している。
【0019】第1マッチング・パッド12は、π型回路
に構成して例えば6dBアッテネータ(減衰器)になっ
ていて、50Ωの入力インピーダンスの整合をとる為の
もので、FET14の入力インピーダンスの変化の影響
を殆ど無くするようにしている。同様にして、第2マッ
チング・パッド16も、π型回路に構成して6dBアッ
テネータになっていて、出力インピーダンスの整合をと
る為のもので、FET14の出力インピーダンスの変化
の影響を殆ど無くするようにしている。
【0020】入力信号80は、第1マッチング・パッド
12により入力インピーダンスを整合させて6dB減衰
した後FET14に供給する。FET14は、第1マッ
チング・パッド12からの信号を受けて増幅する。抵抗
R15は、このFET14の負荷抵抗である。コンデン
サC22は、高周波のバイパス・コンデンサである。こ
こで、FET14は、入出力間の容量の小さい能動素
子、例えばHEMT(Hi Electron Mobility Transisto
r)を使用して入出力間のアイソレーション特性の良い
ものを使用する。
【0021】一方、抵抗R15の電源側端子には、コン
トロール回路13の出力が接続されていて、コントロー
ル信号13aにより、FET14のドレイン電流を制御
するようにしている。つまり、FET14の増幅度は、
FETのVds(ドレインとソース間電位)対Id(ド
レイン電流)特性により変化する。この特性を利用し
て、コントロール回路13の出力電流を制御することに
よってFET14の増幅度を任意に変えている。ここ
で、入力/出力インピーダンスの整合は、各マッチング
・パッドにより形成している為、このコントロール回路
13では、減衰量を制御するのみで良く容易に制御でき
る。ここの実施例では、コントロール回路13を定電流
源で説明しているが、定電圧源でもどちらでも、同様に
減衰量を任意に変えることができる。
【0022】次に、FET14で増幅された出力信号
は、コンデンサC21で直流成分をカットした後、第2
マッチング・パッド16に供給されて、出力インピーダ
ンスを整合させて6dB減衰した後、次段のLPF17
に供給する。LPF17は、第2マッチング・パッド1
6からの出力信号を受けて、FET14の増幅歪みによ
るn次高調波を除去する為に設けているローパス・フィ
ルタである。これによってフィルタした後、出力信号9
0として外部に出力する。
【0023】上記構成による、第1マッチング・パッド
12、FET14、第2マッチング・パッド16、LP
F17の実装レイアウトの例を図1(b)に示す。
【0024】(実施例2)本発明の実施例について、図
2を参照して、FET14のゲート端子のバイアス電圧
を制御することでFETの増幅度を制御する場合の超高
周波の可変減衰器についての実施例を以下に説明する。
減衰器10の回路構成は、図2に示すように、第1マッ
チング・パッド12と、FET14と、抵抗R15、R
19と、コンデンサC21、C24と、第2マッチング
・パッド16と、LPF17と、コントロール回路18
とで構成している。各マッチング・パッドは、前記説明
と同様である。
【0025】入力信号80は、第1マッチング・パッド
12により入力インピーダンスを整合させて6dB減衰
した後、コンデンサC24で直流成分をカットした後、
FET14に供給する。一方、FET14の入力端子に
は、抵抗R19を接続してコントロール回路18の出力
電圧が接続されていて、コントロール信号18aによ
り、FET14のゲート電位を制御している。ここで、
抵抗R19は、第1マッチング・パッド12からの信号
に影響を与えない高抵抗値であり、コントロール回路1
8の直流電圧をFET14のゲートにバイアス電位を与
える為に印加するするものである。この制御によって、
前記コントロール回路13の場合と同様にFET14の
ドレイン電流を制御されて、減衰量を任意に変えてい
る。以後の動作は、前記実施例1と同様である。
【0026】(実施例3)本発明の実施例について、図
3を参照して、マッチング・パッドの代わりに終端抵抗
を使用した場合の超高周波の可変減衰器についての実施
例を以下に説明する。減衰器10の回路構成は、図3に
示すように、抵抗R31、R32、R15と、FET1
4と、コンデンサC21と、LPF17と、コントロー
ル回路13とで構成している。
【0027】この構成の場合は、ある程度の入出力イン
ピーダンスのずれが許容できる場合に適用できるもの
で、上記実施例1のマッチング・パッドから終端抵抗R
31、R32に置き換えた構成となっている。この場合
では、上記説明のようなマッチング・パッドによる減衰
を極力なくしたい場合の構成に有効である。
【0028】動作については、上記実施例1の場合と同
様である。また、前記実施例2の図2に示すように、F
ET14の入力端子を、抵抗R19を接続してコントロ
ール回路18を接続して、FET14のゲート電位を制
御する構成としても同様に実施できることは明らかであ
る。
【0029】(実施例4)本発明の実施例について、図
4を参照して、マッチング・パッドの代わりに第1アイ
ソレータ33、第2アイソレータ34に置き換えた場合
の超高周波の可変減衰器についての実施例を以下に説明
する。上記実施例1の説明では、各マッチング・パッド
で入出力インピーダンスの整合をとる手段について説明
したが、このマッチング・パッドの代わりに図4に示す
ように第1アイソレータ33、第2アイソレータ34に
置き換えた構成がある。この場合では、アイソレータの
利用可能周波数範囲に制限されるが、このような制限の
ある周波数範囲でも支障のない場合には、この構成にし
ても同様にして可変減衰器を実現できる。
【0030】(応用例)上記説明では、LPF17をロ
ーパス・フィルタとして説明したが、必要によりバンド
パス・フィルタで構成しても良い。また、このLPF1
7は、n次高調波成分があっても支障のない場合には、
必要により設けても良いし、設けなくても良い。
【0031】上記説明では、FET14を電界効果トラ
ンジスタで説明していたが、入出力間の容量の小さいト
ランジスタで構成しても良く、トランジスタのベース端
子にバイアス電流を印加する必要はあるが、ほぼ同様に
して実施実現することができる。
【0032】上記説明では、減衰器10が1段での説明
であったが、必要により上記構成の減衰器10を直列に
接続した複数段接続した構成にして、減衰量の可変範囲
を大きくとる構成にしても良い。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。第
1マッチング・パッド12により入力回路の入力インピ
ーダンスの整合をとっている為、FET14の入力イン
ピーダンスの変化の影響をほぼ無くする効果がある。ま
た、同様に、第2マッチング・パッド16により出力イ
ンピーダンスの整合をとっている為、FET14の出力
インピーダンスの変化の影響をほぼ無くする効果があ
る。入出力インピーダンスは、マッチング・パッドで整
合している。この為、コントロール回路13、18は、
増幅度のみを制御するのみで良く、この結果、安定した
可変減衰器を構成できる優れた利点が得られる。FET
14の増幅作用によりマッチング・パッドの挿入による
減衰ロスを軽減する効果を得ることもできるし、逆に増
幅度を1以下にして減衰作用を与えることもできる。負
荷抵抗R15を低い値とすることで、FET14の微少
容量Cdg(ドレインとゲート間の容量)の周波数に対す
る影響を小さくできる。また、この微少容量Cdgを伝送
線路の一部として設計すればこの影響を軽減できる。こ
の結果、減衰器としての可変範囲を比較的広い範囲で減
衰量を容易に変化することができる効果が得られる。F
ET14に使用するデバイスは、低価格で性能の良い1
個のHEMTデバイスの使用で良い。この為、容易に回
路コストの低減が実現できる経済的効果が得られる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の電界効果トランジスタを使用し
た場合の超高周波の可変減衰器の回路構成図である。 (b)本発明の第1マッチング・パッド12、FET1
4、第2マッチング・パッド16、LPF17の実装レ
イアウトの例を示す図である。 (c)本発明のマッチング・パッドの回路構成図であ
る。
【図2】本発明のFET14のゲート端子の電圧を制御
することでFETの増幅度を制御する場合の超高周波の
可変減衰器の回路構成図である。
【図3】本発明のマッチング・パッドの代わりに終端抵
抗を使用した場合の超高周波の減衰器の回路構成図であ
る。
【図4】本発明のマッチング・パッドの代わりに第1ア
イソレータ33、第2アイソレータ34に置き換えた場
合の超高周波の可変減衰器の回路構成図である。
【図5】(a)従来のピン・ダイオードを使用した場合
の超高周波の可変減衰器の回路構成図である。 (b)ピン・ダイオードの等価回路を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 減衰器 12 第1マッチング・パッド 16 第2マッチング・パッド 13、18、55 コントロール回路 13a、18a コントロール信号 14 FET(電界効果トランジスタ) R15、R19、R21〜R23、R31、R32
抵抗 17 LPF C21〜C24 コンデンサ 33 第1アイソレータ 34 第2アイソレータ 56 第1定電流源 57 第2定電流源 D61〜D64 ピン・ダイオード 80 入力信号 R82〜R83 抵抗 C81、C85 コンデンサ 90 出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 栄二 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力/出力インピーダンスの整合を維持
    しながら任意の減衰量を制御する可変減衰器において、 入力端の入力インピーダンスの整合をとる第1マッチン
    グ・パッド(12)を設け、 当該第1マッチング・パッド(12)からの信号を受け
    て増幅するトランジスタ(14)を設け、 当該トランジスタ(14)の出力側に負荷用抵抗(R1
    5)を設けて接続し、 外部のコントロール信号(13a)により出力電流値あ
    るいは出力電圧値を制御できるコントロール回路(1
    3)を設け、 当該コントロール回路(13)の出力端子を当該負荷用
    抵抗(R15)の他端に接続し、 当該トランジスタ(14)の出力側に直流成分をカット
    するコンデンサ(C21)を設け、 当該コンデンサ(C21)からの出力信号を受けて、出
    力インピーダンスの整合をとる第2マッチング・パッド
    (16)を設け、 以上を具備していることを特徴とした高周波用可変減衰
    器。
  2. 【請求項2】 入力/出力インピーダンスの整合を維持
    しながら任意の減衰量を制御する可変減衰器において、 入力端の入力インピーダンスの整合をとる第1マッチン
    グ・パッド(12)を設け、 当該第1マッチング・パッド(12)の出力側に直流成
    分をカットするコンデンサ(C24)を設け、 当該コンデンサ(C24)からの信号を受けて増幅する
    トランジスタ(14)を設け、 当該トランジスタ(14)の入力端子に接続して、直流
    バイアス電圧を印加する抵抗(R19)を設け、 外部のコントロール信号(18a)により出力電圧値を
    制御できるコントロール回路(18)を設け、 当該コントロール回路(18)の出力端子を当該抵抗
    (R19)の他端に接続し、 当該トランジスタ(14)の出力側に負荷用抵抗(R1
    5)を設けて接続し、 当該トランジスタ(14)の出力側に直流成分をカット
    するコンデンサ(C21)を設け、 当該コンデンサ(C21)からの出力信号を受けて、出
    力インピーダンスの整合をとる第2マッチング・パッド
    (16)を設け、 以上を具備していることを特徴とした高周波用可変減衰
    器。
  3. 【請求項3】 入力/出力インピーダンスの整合を維持
    しながら任意の減衰量を制御する可変減衰器において、 入力端の入力インピーダンスの整合をとる終端抵抗(R
    31)を設け、 外部の入力信号を受けて増幅するトランジスタ(14)
    を設け、 当該トランジスタ(14)の出力側に負荷用抵抗(R1
    5)を設けて接続し、 外部のコントロール信号(13a)により出力電流値あ
    るいは出力電圧値を制御できるコントロール回路(1
    3)を設け、 当該コントロール回路(13)の出力端子を当該負荷用
    抵抗(R15)の他端に接続し、 当該トランジスタ(14)の出力側に直流成分をカット
    するコンデンサ(C21)を設け、 当該コンデンサ(C21)からの出力信号を受けて、出
    力インピーダンスの整合をとる抵抗(R32)を設け、 以上を具備していることを特徴とした高周波用可変減衰
    器。
  4. 【請求項4】 入力/出力インピーダンスの整合を維持
    しながら任意の減衰量を制御する可変減衰器において、 入力端の入力インピーダンスの整合をとる第1アイソレ
    ータ(33)を設け、 当該第1アイソレータ(33)からの信号を受けて増幅
    するトランジスタ(14)を設け、 当該トランジスタ(14)の出力側に負荷用抵抗(R1
    5)を設けて接続し、 外部のコントロール信号(13a)により出力電流値あ
    るいは出力電圧値を制御できるコントロール回路(1
    3)を設け、 当該コントロール回路(13)の出力端子を当該負荷用
    抵抗(R15)の他端に接続し、 当該トランジスタ(14)の出力側に直流成分をカット
    するコンデンサ(C21)を設け、 当該コンデンサ(C21)からの出力信号を受けて、出
    力インピーダンスの整合をとる第2アイソレータ(3
    4)を設け、 以上を具備していることを特徴とした高周波用可変減衰
    器。
JP5272394A 1994-02-25 1994-02-25 高周波用可変減衰器 Withdrawn JPH07240665A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10124785A (ja) * 1996-10-15 1998-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 信号伝送装置
JPH10124786A (ja) * 1996-10-15 1998-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 信号伝送装置

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JPH10124785A (ja) * 1996-10-15 1998-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 信号伝送装置
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