JPH07240251A - コネクタ及びこれを用いた暖房便座 - Google Patents

コネクタ及びこれを用いた暖房便座

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JPH07240251A
JPH07240251A JP5329594A JP5329594A JPH07240251A JP H07240251 A JPH07240251 A JP H07240251A JP 5329594 A JP5329594 A JP 5329594A JP 5329594 A JP5329594 A JP 5329594A JP H07240251 A JPH07240251 A JP H07240251A
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JP
Japan
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engaging
outlet
plug
terminal
toilet seat
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JP5329594A
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English (en)
Inventor
Yuichi Furuta
祐一 古田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタ部200は、着脱が容易で安全かつ
シール性に優れている。 【構成】 プラグ本体250をコンセント側部材210
に差し込むと、突起段部215の押圧により摺動部材2
70がばね292、ばね294の付勢力に抗して摺動孔
262の底部側へ摺動する。摺動部材270には、中継
端子部材300が貫通形成され、その第1中継端子部3
04がコンセント側端子216a,216bに接続され
ると共に、第2中継端子部302がプラグ本体250の
固定端子部226に接続される。プラグ本体250の第
1中継端子部304がコンセント側端子216a,21
6b側に接続されていない状態では、第2中継端子部3
02は、ばね294、ばね292の付勢力により摺動部
材270の摺動により、固定端子部226に対して非接
触状態になる。よって、第1中継端子部304の露出部
分は電気的に絶縁状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、洋式便器の暖
房便座等のように水周り電気器具に用いられる電気プラ
グ及びコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の暖房便座として、図21
に示すものが知られている。図21において、暖房便座
800は、便器本体802に装着されているものであ
り、便座本体804にヒータ(図示省略)を配設してお
り、このヒータにより便座面808を加熱している。そ
して、暖房便座800は、該暖房便座800に装着した
サーミスタの検出信号に基づいて、衛生洗浄装置本体8
12に内蔵した電子制御装置でヒータをオンオフ制御す
ることにより温度制御が行なわれる。
【0003】ところで、近年、暖房便座800は、清掃
するために便器本体802から着脱可能になっているも
のがある。こうした着脱可能な暖房便座800では、ヒ
ータへの外部からの給電は、衛生洗浄装置本体812か
らコード820及びコネクタ822を介して行なってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の暖
房便座800のヒータ接続構造では、暖房便座800を
便器本体802から取り外すと、図22に示すように、
コード820及びコネクタ822が暖房便座800から
垂れ下がった状態になる。こうしたコード820やコネ
クタ822は、清掃の際に邪魔になり易いだけでなく、
トイレ等のような水周りでは、漏電に対する対策も講じ
なければならない。
【0005】こうした漏電に対処するために防水コネク
タが用いられており、例えば、図23に示す防水コネク
タ850がある。図23に示すように、防水コネクタ8
50は、オス側コネクタ860と、メス側コネクタ87
0から構成されている。オス側コネクタ860は、オス
側ハウジング本体861を有し、メス側コネクタ870
は、メス側ハウジング本体871を備えている。そし
て、オス側ハウジング本体861には、オス側ハウジン
グ本体突部861aが突設されており、一方、メス側ハ
ウジング本体871には、上記オス側ハウジング本体突
部861aに嵌合するメス側ハウジング本体凹所871
aが形成されている。
【0006】オス側ハウジング本体861には、オス側
接続コード864が貫挿され、メス側ハウジング本体8
71には、メス側接続コード874が貫挿されている。
オス側接続コード864に第1端子865が接続され、
メス側接続コード874には、第1端子865に嵌入接
続される第2端子875が接続されている。
【0007】また、防水コネクタ850のシール構造と
して、オス側接続コード864は、オス側ハウジング本
体861の端部にて、オス側パッキン862によりシー
ルされ、一方、メス側接続コード874は、メス側ハウ
ジング本体871の端部にて、メス側パッキン872で
シールされている。さらに、オス側突部パッキン863
によりオス側ハウジング本体突部861aとメス側ハウ
ジング本体凹所871aとの間をシールしている。こう
したシール構造にて、第1端子865と第2端子875
との間をシールしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の防水コ
ネクタ850では、オス側コネクタ860とメス側コネ
クタ870が接続されているときにはシールがされてい
るが、1次側(100Vコンセント)から電気が供給さ
れている場合において、2次側プラグであるメス側コネ
クタ870が抜けた場合には、1次側プラグである防水
コネクタ850が水に濡れて漏電したり、感電しやすい
という問題があった。
【0009】また、上記の防水コネクタ850の構造で
は、オス側コネクタ860とメス側コネクタ870との
嵌合力と、第1端子865と第2端子875との圧入力
とを合わせた接触力を利用しているだけである。このた
め、接触力を大きくすると、抜き難くなり接続作業が面
倒になり、一方、接触力を小さくすると、シール性が悪
くなる。このため、接続作業性及びシール性という両方
の作用を満足できるものではなかった。これを解決する
ために、ネジやフックを用いて、コネクタを抜け難くし
た場合には、一層コネクタの着脱作業が面倒になる。
【0010】また、図24の断面にて示すように、他の
従来に係る防水コネクタ880として、プラグ本体88
1にコード882を固定したメス端子884を第2端子
開口881aの奥側に設けることにより、メス端子88
4に接触し難くした構成がある。しかし、この防水コネ
クタ850の構成でも、第2端子開口881aを通じて
水が浸入して、メス端子884が濡れたときの漏電対策
は不十分である。
【0011】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、着脱が容易でしかもシール性に優れたコ
ネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、コンセント側部材に設け
られたコンセント側端子に対し、電気的に接離可能に構
成されたプラグを備えたコネクタにおいて、上記プラグ
は、摺動孔を有するプラグ本体と、上記摺動孔内に設け
られ、外部コードに接続される固定側端子部と、上記摺
動孔に摺動自在に支持された摺動部材と、該摺動部材に
貫通支持され、一端で上記コンセント側端子に接離可能
に設けた第1中継端子部及び、他端で上記固定端子部に
接離可能に設けた第2中継端子部を有する中継端子部材
と、上記摺動部材を摺動孔内で摺動させるように付勢す
るばねと、を備え、上記摺動部材は、コンセント側端子
に第1中継端子部を接続すると共にコンセント側部材に
よる押圧によりばね力に抗して摺動孔に押し入れられる
ことにより、第2中継端子部を固定端子部に接続するよ
うに構成したことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1のコネクタに
おいて、上記プラグ本体として、該プラグ本体の外側部
を覆うケースをスライド自在に装着すると共に、該ケー
スに上記コンセント側部材に係合する係合手段を備えた
ものである。
【0014】請求項3は、請求項2において、上記係合
手段として、ケースから突設した係合突起と、該係合突
起に係合されかつコンセント側部材に形成された係合凹
所とで構成したものである。
【0015】請求項4の発明は、コンセント側部材に設
けられたコンセント側端子と、プラグ本体に形成され上
記コンセント側端子に電気的に接離可能なプラグ側端子
と、を備えたコネクタにおいて、上記コンセント側部材
またはプラグ本体の一方から突設され、上記両端子の接
続状態にてプラグ本体またはコンセント側部材の他方に
係合する係合手段と、上記プラグ本体にスライド可能に
装着されたスライド部材と、上記スライド部材から突設
され、該スライド部材のスライドにより上記コンセント
側部材に係合または係脱すると共に、該係合状態にて上
記係合手段に当接してプラグ本体とコンセント側部材と
の係脱状態を規制し、一方、該係脱状態にて係合手段か
ら離れてプラグ本体またはコンセント側部材に対する係
合規制状態を解除するスライド側係合部と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5は、請求項4において、上記係合
手段として、弾性を有する係合突条と、該係合突条の先
端に形成された係合突起と、係合突起に係合される係合
凹所とで構成したものである。
【0017】請求項6は、請求項5において、上記スラ
イド側係合部として、上記係合手段の係合突条に当接す
ることにより係合突条の弾性変形を阻止して、係合突起
と係合凹所との係脱状態を規制するよう構成したもので
ある。
【0018】請求項7は、請求項6において、スライド
部材として、プラグ本体に外嵌され、スライド力を加え
るための手持部を有するものに適用したものである。
【0019】請求項8は、請求項1ないし請求項7のい
ずれかのコネクタとして、暖房便座のヒータへの給電手
段に用いたものである。
【0020】請求項9は、上記コンセント側部材を、ヒ
ータを備えた便座にインサート成形固定したものを用い
たものである。
【0021】請求項10は、コンセント側端子として、
ヒータの端子及び/または便座の温度を検出する温度検
出素子の端子に適用したものである。
【0022】
【作用】本発明の請求項1に係るコネクタのプラグは、
コンセント側部材に設けたコンセント側端子に接続され
る。すなわち、プラグをコンセント側端子に対して差し
込むと、コンセント側部材による押圧により摺動部材が
ばねの付勢力に抗して摺動孔の底側へ摺動する。摺動部
材には、中継端子部材が形成され、その第1中継端子部
がコンセント側端子に接続されると共に、第2中継端子
部が固定端子部に接続される。
【0023】また、プラグは、コンセント側端子に接続
されていない状態では、ばねの付勢力により第2中継端
子部が固定端子部に対して非接触状態にあるから、第1
中継端子部の部分は電気的に絶縁状態にある。したがっ
て、プラグは、その外部に露出した電気的接続部分であ
る第1中継端子部に触っても感電しない。
【0024】請求項2の発明は、請求項1のプラグ本体
の外側を覆うようにケースをスライド自在に装着すると
共に、該ケースにコンセント側部材に係合する係合手段
を設けることにより、プラグがコンセント側部材に接続
されている状態での防水性を高めている。請求項3で
は、請求項2の係合手段の好適な態様を、係合突起と、
該係合突起に係合する係合凹所により実現している。
【0025】本発明の請求項4に係るコネクタでは、コ
ンセント側端子にプラグ側端子が接続される。コンセン
ト側部材またはプラグ本体の一方に係合手段が突設され
ており、該係合手段は、両端子の接続状態にてプラグ本
体またはコンセント側部材の他方に係合する。
【0026】また、プラグ本体には、スライド側係合部
を有するスライド部材がスライド可能に装着されてお
り、スライド側係合部は、スライド部材がコンセント側
部材にスライドしたときに、コンセント側部材に係合す
ると共に、係合手段に当接してコンセント側部材とプラ
グ本体との係合手段による係脱を規制し、一方、スライ
ド部材がコンセント側部材に対して退避させるようにス
ライドした場合には、プラグ本体に対して係脱すると共
に、係合手段から離れてコンセント側部材とプラグ本体
との係合手段による係脱規制状態を解除する。
【0027】請求項5の発明は、請求項4の係合手段の
好適な態様を、弾性を有する係合突条と、係合突条の先
端に形成した係合突起と、該係合突起に係合する係合凹
所により実現し、さらに、請求項6の発明は、請求項5
のスライド側係合部が係合手段の係合突条に当接するこ
とにより係脱状態を規制するように実現したものであ
る。
【0028】請求項7の発明は、プラグ本体にスライド
部材を外嵌させると共に、スライド部材に手持部を形成
して、スライド力を加える好適な態様を実現している。
【0029】請求項8は、請求項1ないし請求項7のい
ずれかのコネクタを暖房便座のヒータへの給電手段に用
いたものであり、水回り器具での漏電や感電を防止す
る。
【0030】請求項9は、コンセント側部材を便座にイ
ンサート成形し、コンセント部材の取付構造を簡単に実
現したものである。
【0031】請求項10は、コンセント側端子を、ヒー
タの端子及び/又は便座の温度を検出する温度検出素子
の端子に好適な態様で用いたものである。
【0032】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0033】図1は本発明の一実施例に係る暖房便座を
装着した洋式便器20を示す斜視図である。図1に示す
ように、洋式便器20は、便器本体22と、便器本体2
2の一端に枢支された暖房便座40及び便蓋26と、洗
浄用ノズルを装着した衛生洗浄装置30と、洗浄水タン
ク28と、を備えている。
【0034】上記暖房便座40は、図2に示す馬蹄形の
便座本体50と、この便座本体50内にインサート成形
された図3に示す支持基材60とを備えている。図2は
便座本体50の平面図、図3は支持基材60の平面図、
図4は図2のB−B線に沿った断面図である。図3に示
す支持基材60の上面62には、破線に沿った形状にヒ
ータ取付用溝64が形成されている。また、ヒータ取付
用溝64の間の上面62及びその周辺部には、被接着面
66が形成されている。
【0035】上記便座本体50は、融点200℃のAB
S樹脂または融点180℃のPP樹脂から形成され、支
持基材60も同じ樹脂で形成されている。よって、便座
本体50を形成するために溶融された樹脂が支持基材6
0に接触することによって、その支持基材60の表面が
溶融し、射出された樹脂と溶融し合うことによって、強
固に固定される。なお、溶融した樹脂が支持基材60に
接触してその支持基材60の表面は溶解するが、接触す
ることによってその溶融樹脂の温度は下がり、よって支
持基材60の内部まで溶けてしまうことはない。また、
ABS樹脂やPP樹脂を用いることによって、外観もよ
く、しかもコスト的にも安価に製作できるものである。
【0036】また、図5に示すように、支持基材60の
上面62と便座本体50との間には、ヒータユニット7
0が設けられている。ヒータユニット70は、ヒータ取
付用溝64内に挿入されたヒータ72と、アルミニウム
箔からなる伝熱シート74と、この伝熱シート74に接
着された両面テープ等からなる粘着シート76とを備
え、伝熱シート74及び粘着シート76は、上面62の
ほぼ全面にわたって覆うことにより、ヒータ72をヒー
タ取付用溝64内に保持してほぼ平滑な面となってい
る。
【0037】次に、暖房便座40の製造方法について説
明する。まず、図3に示す支持基材60を射出成形によ
り製造する。また、図6に示すように、伝熱シート74
上に粘着シート76の一方の第1接着面77を接着し、
さらに他方の第2接着面78にヒータ72を接着する。
この作業は、支持台100を用いて行なわれる。支持台
100には、ばね力により上下動する位置決めピン10
2が多数装着されている。位置決めピン102は、支持
基材60のヒータ取付用溝64の形状に倣うように配置
されている。次に、位置決めピン102の間にヒータ7
2を配設し、さらに、伝熱シート74に接着された粘着
シート76をヒータ72側に押し付ける。これにより、
位置決めピン102が押し下げられて、粘着シート76
にヒータ72が接着する。伝熱シート74及び粘着シー
ト76を持ち上げることにより、粘着シート76を介し
て伝熱シート74にヒータ72が接着して一体化する。
なお、位置決めピン102の上端面には、テフロン等の
コーティングがされており、粘着シート76の第2接着
面78に対して容易に剥離することができる。
【0038】次に、図7に示すように、支持基材60の
ヒータ取付用溝64内にヒータユニット70のヒータ7
2を挿入し、粘着シート76の第2接着面78を支持基
材60の被接着面66に接着する。その後、図8に示す
ように、射出成形機の金型110を構成する上型112
と下型114の間に、ヒータユニット70等を装着した
支持基材60をセットする。このとき、伝熱シート74
と上型112の壁面との間にキャビティ115が形成さ
れる。続いて、ゲート116を通じて図9に示すよう
に、溶融樹脂Rをキャビティ115内に充填する。そし
て、冷却固化した後に離型して樹脂成形体を取り出す。
これにより、暖房便座40が完成する。
【0039】上記実施例において、支持基材60のヒー
タ取付用溝64内にヒータ72を挿入し、この上から伝
熱シート74で覆っているから、伝熱シート74は、ヒ
ータ72の凸凹を隠して平滑な面にすると共に、粘着シ
ート76を介して支持基材60の上面62に強固に接着
する。したがって、射出成形時に、溶融樹脂Rは、伝熱
シート74の平滑な面上を流れるから、高い射出圧で
も、ヒータ72がずれたり片寄ることがない。その結
果、ヒータ72の片寄りに伴う便座本体50の部分的な
薄肉部がなく、薄肉部による強度の低下を生じない。
【0040】また、ヒータ72を保持するための伝熱シ
ート74は、アルミニウム箔により形成されているか
ら、ヒータ72の熱を効率よく便座面52へ伝え熱損失
も少ない。
【0041】さらに、伝熱シート74へのヒータ72の
取付作業は、支持台100上の位置決めピン102の間
にヒータ72を位置決めして、伝熱シート74及び粘着
シート76をヒータ72に押圧すれば、ヒータ72がヒ
ータ取付用溝64に沿った配置で伝熱シート74上に接
着される。よって、狭い溝にヒータ72を押し入れる等
の面倒な作業も不要であり、ヒータ72の取付作業も容
易である。また、ヒータ取付用溝64の断面形状は、ヒ
ータ72の断面形状より大きめにとっても、ヒータ72
を伝熱シート74で押え付けているから射出成形時にず
れることがない。その結果、断面形状の大きなヒータ取
付用溝64によりヒータ72の挿入作業を簡単化するこ
とができる。
【0042】また、便座本体50は、支持基材60に一
体化するのにインサート成形により実現しており、その
継ぎ目に隙間がないので清掃が容易である上に、暖房便
座40自体の形状も支持基材60の形状に制約されるこ
となく多様にすることができ、座り心地や意匠性に優れ
た形状に容易に製造することができる。
【0043】次に、暖房便座40のヒータ72に対して
着脱自在なコネクタについて、まず請求項1ないし3に
関するものを、図10及び図11を用いて説明する。暖
房便座40の端部40a(図2参照)には、ヒータ72
をコード220を介して外部電源に接続するコネクタ部
200が設けられている。図10はコネクタ部200の
非接続状態を示し、図11はその接続状態を示す。図1
0に示すように、コネクタ部200は、支持基材60の
下端に設けられたコンセント側部材210と、このコン
セント側部材210に着脱自在なプラグ230とを備え
ている。コンセント側部材210は、支持基材60の端
部の支持部61に圧入装着されるブッシュ212を備え
ている。ブッシュ212には、突起段部215及び4カ
所の取付用透孔214a,214b,215a,215
b(図12参照)が形成されており、取付用透孔214
a,214bには、コンセント側端子216a,216
bが圧入されており、取付用透孔214a,214bに
は、サーミスタ310に接続されるコンセント側端子2
17a,217bが圧入されている。また、ブッシュ2
12の外周端には、先端に係合部218aを有する係止
突条218が2カ所突設されている。
【0044】一方、プラグ230は、ケース240と、
ケース240内に収納されたプラグ本体250を備えて
いる。プラグ本体250は、摺動部材270と、ストッ
パ部材280とを備えている。上記ケース240の先端
には、コンセント側部材210側の係合凹所219に係
合する係合突起244が形成されており、ケース240
の後端部には、コード220を摺動自在に貫通した貫通
孔242が形成されている。コード220は、プラグ本
体250と一体になって貫通孔242内を移動可能にな
っていると共にストッパ222により移動が規制されて
いる。
【0045】上記プラグ本体250は、コード220、
接続コード224及び固定端子部226を樹脂モールド
形成されており、摺動孔262を備えている。この摺動
孔262には、摺動部材270が摺動自在に嵌合され、
ストッパ部材280により摺動部材270の移動が規制
されている。
【0046】上記プラグ本体250の摺動孔262の底
部には、ガイド溝264及びガイド凹所266が形成さ
れており、このガイド溝264及びガイド凹所266
に、摺動部材270に形成されたガイド突起272及び
ガイド突起274が摺動自在に嵌合している。ガイド溝
264及びガイド凹所266には、ばね292,294
が収納され、摺動部材270をプラグ本体250に対し
て摺動させる付勢力となっている。摺動部材270の摺
動量は、ストッパ部材280の突起282により規制さ
れている。摺動部材270には、第2中継端子部302
及び第1中継端子部304を有する中継端子部材300
が樹脂モールドされている。上記第2中継端子部302
は固定端子部226に、一方、第1中継端子部304は
コンセント側端子216a,216b等にそれぞれ接続
または非接続されるように形成されている。
【0047】次に上記コネクタ部200の接続動作につ
いて説明する。図10の非接続状態では、コード220
と共にプラグ本体250が図示左側へストッパ222に
当接するまで移動し、ケース240内でプラグ本体25
0がフリーな状態になっている。また、摺動部材270
は、ばね292,294の付勢力により摺動孔262内
を摺動して、第2中継端子部302が固定端子部226
に非接続状態になっている。
【0048】コネクタ部200の非接続状態から図11
に示すように接続するには、プラグ本体250を持って
中継端子部材300の第1中継端子部304をコンセン
ト側端子216a,216bに向けて押し入れる。これ
により、突起段部215に押圧されて摺動部材270が
ばね292,294に抗して押し込まれつつ、第2中継
端子部302が固定端子部226に接続される。このと
き、コンセント側部材210側の係合部218aがプラ
グ本体250の係合突起268に係合してプラグ本体2
50がコンセント側部材210に固定されると共に、シ
ール材281bがストッパ部材280により押しつぶさ
れる。これにより、外部からシールされた状態で、コン
セント側端子216a,216b等は、中継端子部材3
00、固定端子部226、接続コード224及びコード
220を介して外部電源に接続される。その後、ケース
240を持って、コンセント側部材210側へ押し込
み、係合突起244をコンセント側部材210側の係合
凹所219に係合することによりケース240がコンセ
ント側部材210に装着される。
【0049】したがって、上記コネクタ部200によれ
ば、コンセント側端子216a,216b等、中継端子
部材300、及び固定端子部226は、プラグ本体25
0とコンセント側部材210との間に設けたシール材2
81bによりシールされているので、防水性に優れてい
る。また、ケース240によって覆われているため、そ
の防水性が向上している。
【0050】また、プラグ230をコンセント側部材2
10から抜いたとき、プラグ230内の摺動部材270
がばね292,294の付勢力で中継端子部材300と
固定端子部226との接続が遮断される。よって、中継
端子部材300は、外部電源から切り離されるので、耐
漏電性に優れている。
【0051】さらに、プラグ本体250は、係合部21
8aが係合突起268に係合し、しかも、係止突条21
8の弾性変形がケース240により外側から規制されて
いるので、外力によりコンセント側部材210から脱落
し難い。
【0052】なお、上記実施例では、ばね292,29
4は、コイルばねを用いたが、これに限らず、摺動部材
270を摺動させ、かつ両端子の接続を切り離せる弾性
力を加えることができるばねであれば、板ばね等の各種
の部材も用いることができる。
【0053】次に、ヒータユニット70のインサート成
形により暖房便座40を製造する工程において、コネク
タ部200を同時に組み付ける場合の製造工程について
説明する。暖房便座40を製造するには、まず、図12
に示す支持基材60の支持部61にブッシュ212を圧
入固定する。なお、ブッシュ212には、コンセント側
端子216a,216b及び217a,217bを予め
圧入固定しておく。次に、コンセント側端子217a,
217bに、サーミスタ310のリード線312を接続
し、サーミスタ310を支持基材60の上面62に仮止
めする。
【0054】次に、ヒータユニット70を支持基材60
に装着する。この作業は、図6ないし図9で説明した伝
熱シート74等を支持基材60上に接着することにより
行なう。このとき、サーミスタ310も、伝熱シート7
4により支持基材60上に固定される。
【0055】続いて、ブッシュ212に固定したコンセ
ント側端子216aにヒータ72の一方の引出線72a
を接続する。ヒータ72の他方の引出線72bに端子1
70aを接続し、この端子170aをクッション部15
0Aの上部の取付用透孔156aに圧入する。中継線3
20の一方の引出線320aに端子170bを接続し、
この端子170bを取付用透孔156bに圧入する。中
継線320の他方の引出線320bは、ブッシュ212
に固定された他方のコンセント側端子216bに接続さ
れる。
【0056】次に、絶縁テープ360により端子170
a,170bから中継線320の一部にかけて、一方、
絶縁テープ362によりブッシュ212の上面の各コン
セント側端子216a,216b,217a,217b
をそれぞれ被覆する。なお、絶縁テープ360,362
は、端子等を覆う部分が絶縁性を有するシート材であ
る。続いて、射出成形機の金型にヒータユニット70等
を装着した支持基材60をセットして、射出成形を行な
って便座本体50を形成する。冷却した後に、成形体を
取り出す。
【0057】その後、クッション部150Aの収納室に
ヒューズ(図示省略)を入れて、ヒューズの端子部を取
付用透孔156a,156bに接続する。
【0058】したがって、上記製造方法によれば、コネ
クタ部200は、射出成形前に簡単な組付工程を行なう
だけで、便座本体50の射出成形後に複雑な工程を行な
う必要がなく、暖房便座40を完成することができる。
【0059】図13ないし図15は他の構成における請
求項4ないし7のコネクタ部450を示し、図13はコ
ネクタ部450の非接続状態であり、図14はその接続
状態であり、図15は図14のE−E線に沿った断面図
である。コネクタ部450は、支持基材60Kに設けら
れたコンセント側部材460と、このコンセント側部材
460に着脱自在なプラグ470とを備えている。コン
セント側部材460は、支持基材60Kの端部の支持部
61Kに圧入装着されるブッシュ212Kを備えてい
る。ブッシュ212Kには、4カ所の取付用透孔214
a,214b(図では2カ所示す。)が形成されてお
り、取付用透孔214a,214bには、コンセント側
端子216a,216bが圧入されている。また、ブッ
シュ212Kには、コンセント側端子216a,216
bを囲む形状の嵌合部462が形成されると共に先端の
係合突起464a及び根元の係合部464cを有する係
合突条464が形成されている。
【0060】一方、プラグ470は、プラグ本体480
と、このプラグ本体480の一部を覆うスライド部材5
50とを備えている。プラグ本体480は、接続部材5
00と、ガイド部482を介してスライド自在に装着さ
れたスライド部材550と、を備えている。
【0061】上記プラグ本体480は、コード220の
端部、接続コード224及び端子基部227を樹脂モー
ルド形成されている。一方、上記接続部材500は、上
記プラグ側端子502に接続された端子接触部504
と、該端子接触部504を取り付けかつ上記嵌合部46
2に嵌合する係合突条506とを備えている。また、接
続部材500の外側部には、コンセント側部材460側
の464aに係合する係合凹所508が形成されてい
る。
【0062】また、上記スライド部材550の先端に
は、コンセント側部材460側の係合部464cに係合
する先端係合部552cを有するスライド側係合部55
2が形成されており、スライド部材550の後端部に
は、コード220を摺動自在に貫通した貫通孔554が
形成されている。コード220は、プラグ本体480と
一体になって貫通孔554内を移動可能になっている。
なお、コンセント側部材460とプラグ本体480との
接合部にはシール材466が装着されている。
【0063】次にプラグ470をコンセント側部材46
0に着脱する動作について説明する。まず、図13の非
接続状態から図14のように接続するには、プラグ本体
480の外周を持って、係合突条506を嵌合部462
にガイドさせながらコンセント側部材460側へ挿入し
て、端子接触部504をコンセント側端子216a,2
16bに差し込む。プラグ本体480の係合凹所508
にコンセント側部材460側の係合突起464aが係合
して、端子接触部504がコンセント側端子216a,
216bに接続される。このとき、シール材466が接
続部材500の端部で押しつぶされ、シール性を発揮す
る。よって、プラグ本体480とコンセント側部材46
0の間は防水性に優れたものとなる。次に、スライド部
材550の手持部556を持って、コンセント側部材4
60側に差し込む。スライド部材550は、プラグ本体
480によりガイドされつつスライドし、先端係合部5
52cがコンセント側部材460側の係合部464cに
係合する。これにより、プラグ470は、コンセント側
部材460に装着される。
【0064】ここで、図14に示すように、コンセント
側部材460側の係合突条464は、接続部材500の
係合凹所508に係合しているが、スライド部材550
のスライド側係合部552により押さえつけられて弾性
変形が規制されているので、プラグ本体480だけを抜
くことができない。したがって、プラグ470をコンセ
ント側部材460から外すには、まず、スライド部材5
50の手持部556を指でもって矢印方向への力を加え
ると、スライド側係合部552が拡開する方向へ弾性変
形して、先端係合部552cが係合部464cから係脱
する。そして、スライド部材550がプラグ本体480
のガイド部482にガイドされながら矢印方向へスライ
ドする。次に、プラグ本体480を指で持って矢印方向
へ力を加えると、係合突条464が外側へ弾性変形して
係合部464cが係合凹所508から係脱し、プラグ4
70がコンセント側部材460から抜ける。
【0065】本実施例では、図11のコネクタ部200
と比べて、プラグ本体480がスライド部材550に対
してスライド自在であるが、一体化されているので、プ
ラグ本体480やスライド部材550の差込作業を簡単
に行なうことができる。
【0066】次に、衛生洗浄装置610に暖房便座70
0を取り外し可能な支持構造について説明する。図16
は便蓋を装着した衛生洗浄装置を示す外観図である。図
16に示すように、衛生洗浄装置610のケーシング本
体614には、便座支持機構630を介して着脱可能に
暖房便座700が取り付けられている。図17に示すよ
うに、便座支持機構630は、ケーシング本体614側
の支持機構650と暖房便座700側の被支持機構72
0とから構成されている。支持機構650は、ケーシン
グ本体614の中央前部の支持凹所652に設けられて
おり、支持凹所652の両側の支持側面656に軸方向
へ突設された本体支持部660を主要な構成としてい
る。
【0067】上記本体支持部660は、摺動支持基部6
62を備えている。摺動支持基部662は、対向面66
4と、外側面665とから形成され、外側面665は、
上下の円弧面665aと、垂直面665bとで形づけら
れた断面小判形になっている。上記対向面664には、
回動ピン670が突出している。回動ピン670は、ケ
ーシング本体614及び本体支持部660内に内蔵され
た粘性抵抗機構680の一部を構成し、摺動支持基部6
62を小形にした形状である。なお、本体支持部660
は、支持凹所652の対応する支持側面657にも設け
られているが、それらは同一の構成であるので、その説
明を省略する。
【0068】上記粘性抵抗機構680は、実開平4−8
3100号公報に記載されているものが応用でき、その
構成を簡単に説明する。すなわち、図18に示すよう
に、粘性抵抗機構680は、粘性抵抗及びスプリング抵
抗により回動ピン670を閉じ方向へ緩やかに回転させ
る機構であり、ケーシング684と、ケーシング684
の底部にその一端を回転自在に支持された回転子685
と、上記回動ピン670を嵌入支持しかつ上記回転子6
85の他端で回転自在に支持されたジョイント687
と、ジョイント687の外周に巻回されたコイルスプリ
ング686と、上記ジョイント687の端面部に係合す
るカム688と、ジョイント687に外嵌された伝達子
689と、伝達子689に遊嵌されたクラッチスプリン
グ690と、クラッチスプリング690と回転子685
との間に介在するシュー691とを備えている。なお、
ケーシング684の内周面と回転子685の外周面との
間には、粘性剤Vが充填されている。
【0069】次に、上記粘性抵抗機構680の動作につ
いて説明する。まず、暖房便座700を閉じた状態から
起立させると、回動ピン670がジョイント687と一
体に回転する。このとき、クラッチスプリング690
は、収縮していてその内周面が伝達子689の外周に当
たり、シュー691の内周面から離れている。このた
め、回動ピン670が暖房便座700の起立方向に回転
するときには、ジョイント687と回転子685とがフ
リーの状態となり、回動ピン670は、粘性剤Vの抵抗
を受けない。
【0070】なお、コイルスプリング686は、伝達子
689に拘束されているので、伝達子689の回転によ
って巻き方向と反対の力を受け、緩むように弾性変形す
る。したがって、コイルスプリング686の弾性変形
は、暖房便座700を起立させるときの抵抗とはなる
が、巻き戻す向きなので抵抗は小さい。
【0071】また、暖房便座700を起立させる過程で
は、伝達子689の回転によってコイルスプリング68
6と同様に、クラッチスプリング690も巻き戻す力を
受け、その外径が次第に大きくなる。そして、最終的に
はクラッチスプリング690の外周面はシュー691の
内周面に衝き当たるようになり、伝達子689が回転子
685側に連接状態となる。
【0072】一方、暖房便座700を閉じるときは、カ
ム688がジョイント687のカム部との作用により、
所定角度までは抵抗を受けることなく、速やかに回動す
る。そして、所定角度まで暖房便座700が閉じられ、
伝達子689が回転するようになると、クラッチスプリ
ング690も一体に回転する。このクラッチスプリング
690は、シュー691の内周面に当たっているので、
伝達子689の回転は、回転子685に伝わる。したが
って、伝達子689と共に回転子685も回転し、ケー
シング684との間に封入した粘性剤Vの粘性抵抗が伝
達子689に作用し、ジョイント687を経て回動ピン
670の閉じ速度が緩められる。
【0073】一方、コイルスプリング686は、伝達子
689の回転に伴って巻き取られる方向にねじりを受け
る。このとき、コイルスプリング686への捩り力が伝
達子689への抵抗となり、回動ピン670への抵抗と
して作用するようになる。
【0074】次に、暖房便座700に設けた被支持機構
720について説明する。図17に示すように、被支持
機構720は、暖房便座700の端部の便座支持基部7
02の両側部にそれぞれ同一の構成で形成されている。
被支持機構720は、筒状支持部722を備えている。
筒状支持部722は、摺動支持基部662の円弧面66
5aの縦方向長さよりも僅かに大きい直径で形成されて
おり、上記円弧面665aに回動自在に支持される断面
円形に形成されている。筒状支持部722の図示下端に
は、支持機構650の幅、つまり両垂直面665bの幅
より僅かに大きく切り欠いた開口部724が形成されて
いる。
【0075】また、上記被支持機構720の底面であ
り、ほぼ中央位置には、嵌合凹所732が形成されてい
る。嵌合凹所732は、一端に開口部736を有する細
長い溝状に形成されている。開口部736は、上記開口
部724の中央部位に一致する位置に形成されている。
【0076】次に、上記便座支持機構630を介した暖
房便座700の開閉動作について図19及び図20を参
照しつつ説明する。図19は暖房便座700を閉じた状
態を示し、図20は暖房便座700を垂直位置まで開い
た状態を示す。
【0077】図19に示す状態では、被支持機構720
の筒状支持部722が摺動支持基部662の円弧面66
5aに支持され、嵌合凹所732が回動ピン670に嵌
合しているから、暖房便座700の開閉動作にしたがっ
て、筒状支持部722が摺動支持基部662の円弧面6
65aに対して摺動すると同時に、開口部724に嵌合
された回動ピン670が粘性抵抗機構680の抵抗力を
もちつつ回動する。したがって、暖房便座700は、筒
状支持部722及び円弧面665aにより接触状態で堅
固に支持されつつ、回動ピン670の回動により、抵抗
力をもってなめらかな開閉動作を行なう。すなわち、暖
房便座700は、便座支持機構630の2カ所の支持構
造により、ケーシング本体614の摺動支持基部662
に対してがたつかず、スムーズな開閉動作を行わせるこ
とができる。
【0078】こうした便座支持機構630を介して暖房
便座700をケーシング本体614から外すには、図2
0に示すように、暖房便座700を持って垂直方向まで
開けて矢印方向へ引き抜く。すなわち、暖房便座700
の垂直位置では、筒状支持部722は、開口部724が
摺動支持基部662の垂直面665bの位置に整合して
いるから抜ける状態になっており、また、回動ピン67
0は、嵌合凹所732と嵌合して回転しているから開口
部736を通じて常時抜ける状態になっている。よっ
て、暖房便座700の垂直方向位置にて、被支持機構7
20は、本体支持部660に対して支持状態を解除す
る。したがって、暖房便座700を垂直方向まで開き、
所定の方向へ暖房便座700を引き抜けば、容易に暖房
便座700をケーシング本体614から外すことができ
る。そして、ケーシング本体614から外した暖房便座
700により清掃を隅々まで容易に行なうことができ
る。
【0079】なお、上記実施例のコネクタは、水回り電
気器具として、トイレ用洗浄装置に適用したが、これに
限らず、浴室や台所等の各種の水周りの電気器具に用い
ることができるのは勿論である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、プラグをコンセント側端子から外した場合に
は、摺動部材がばね力により摺動孔を摺動して、中継端
子部材の第2中継端子部が固定端子部から離れる。した
がって、プラグの外部に露出する第1中継端子部は、外
部電源から切り離されるから、該第1中継端子部に触れ
ても感電しない。よって、本発明のプラグは、水周り等
の高い絶縁性を要求される場合に適している。
【0081】請求項2の発明は、請求項1のプラグ本体
の外側を覆うようにケースをスライド自在に装着すると
共に、該ケースにコンセント側部材に係合する係合手段
を設けることにより、プラグがコンセント側部材に接続
されている状態での防水性を高めている。請求項3で
は、請求項2の係合手段の好適な態様を、係合突起と、
該係合突起に係合する係合凹所により簡単な構成で実現
することができる。
【0082】また、請求項4の発明に係るコネクタによ
れば、プラグ本体にスライド可能なスライド部材を装着
すると共に該スライド部材にスライド側係合部を形成す
ることにより、スライド部材をスライドすればスライド
側係合部がコンセント側部材に対して係合するととも
に、係合手段にも当接してコンセント側部材とプラグ本
体との係脱を規制するから、コンセント側端子とプラグ
側端子とは抜け難く、また、スライド部材をプラグ本体
から退避するようにスライドすれば、スライド側係合部
が係合手段による係脱規制状態を解除するから、プラグ
側端子をコンセント側端子から容易に外すことができ
る。
【0083】請求項5によれば、請求項4の係合手段の
好適な態様を、弾性を有する係合突条と、係合突条の先
端に形成した係合突起と、該係合突起に係合する係合凹
所により実現し、さらに、請求項6の発明は、請求項5
のスライド側係合部が係合手段の係合突条に当接するこ
とにより係脱状態を規制する構成を簡単かつ好適に実現
している。
【0084】請求項7によれば、プラグ本体にスライド
部材を外嵌させると共に、スライド部材に手持部を形成
して、スライド力を加える構成を簡単かつ好適な構成で
実現している。
【0085】請求項8によれば、請求項1ないし請求項
7のいずれかのコネクタを、暖房便座のヒータへの給電
手段に用いたものであり、水回り器具での漏電や感電を
防止することができる。
【0086】請求項9によれば、コンセント側部材を便
座にインサート成形し、コンセント部材の取付構造を簡
単に実現することができる。しかも、インサート成形の
ため、防水性も向上する。
【0087】請求項10によれば、コンセント側端子と
して、ヒータの端子及び/又は便座の温度を検出する温
度検出素子の端子に好適に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る暖房便座を装着した洋
式便器を示す斜視図。
【図2】本実施例に係る暖房便座を示す平面図。
【図3】暖房便座にインサートされる支持基材を示す平
面図。
【図4】図2の暖房便座のB−B線に沿った断面図。
【図5】図4の要部の拡大断面図。
【図6】ヒータユニットの製造方法を説明する説明図。
【図7】ヒータユニットの製造方法を説明する説明図。
【図8】射出成形工程を示す断面図。
【図9】射出成形工程を示す説明図。
【図10】コネクタの非接続状態を示す断面図。
【図11】コネクタの接続状態を示す断面図。
【図12】クッション部及びコネクタの周辺部の製造工
程を説明する説明図。
【図13】他のコネクタ部の構成に係る非接続状態を示
す断面図。
【図14】他のコネクタ部の構成に係る接続状態を示す
断面図。
【図15】図14のE−E線に沿った断面図。
【図16】本発明に係る便座の支持構造を備えた衛生洗
浄装置を示す斜視図。
【図17】ケーシング本体から便座を取り外した状態を
示す斜視図。
【図18】便蓋の支持構造及び粘性抵抗機構を示す断面
図。
【図19】便蓋の支持構造の動作のうち便蓋を閉じた状
態を説明する説明図。
【図20】便蓋の支持構造の動作のうち便蓋を取り外す
状態を説明する説明図。
【図21】従来の暖房便座を備えた洋式便器を示す斜視
図。
【図22】従来の暖房便座を便器本体から取り外した状
態を示す斜視図。
【図23】従来のコネクタを示す断面図。
【図24】他の従来のコネクタを示す断面図。
【符号の説明】
20…洋式便器 22…便器本体 26…便蓋 28…洗浄水タンク 30…衛生洗浄装置 40…暖房便座 40a…端部 50…便座本体 52…便座面 60…支持基材 60K…支持基材 61…支持部 61K…支持部 62…上面 64…ヒータ取付用溝 66…被接着面 70…ヒータユニット 72…ヒータ 72a…引出線 72b…引出線 74…伝熱シート 76…粘着シート 77…第1接着面 78…第2接着面 100…支持台 102…位置決めピン 110…金型 112…上型 114…下型 115…キャビティ 116…ゲート 150A…クッション部 156a,156b…取付用透孔 170a,170b…端子 200…コネクタ部 210…コンセント側部材 212…ブッシュ 212K…ブッシュ 214a,214b,215a,215b…取付用透孔 215…突起段部 216a,216b,217a,217b…コンセント
側端子 218…係止突条 218a…係合部 219…係合凹所 220…コード 222…ストッパ 224…接続コード 226…固定端子部 227…端子基部 230…プラグ 240…ケース 242…貫通孔 244…係合突起 250…プラグ本体 262…摺動孔 264…ガイド溝 266…ガイド凹所 268…係合突起 270…摺動部材 272…ガイド突起 274…ガイド突起 280…ストッパ部材 281b…シール材 282…突起 292,294…ばね 300…中継端子部材 302…第2中継端子部 304…第1中継端子部 310…サーミスタ 312…リード線 320…中継線 320a…引出線 320b…引出線 360,362…絶縁テープ 450…コネクタ部 460…コンセント側部材 462…嵌合部 464…係合突条 464a…係合突起 464c…係合部 466…シール材 470…プラグ 480…プラグ本体 482…ガイド部 500…接続部材 502…プラグ側端子 504…端子接触部 506…係合突条 508…係合凹所 550…スライド部材 552…スライド側係合部 552c…先端係合部 554…貫通孔 556…手持部 610…衛生洗浄装置 614…ケーシング本体 630…便座支持機構 650…支持機構 652…支持凹所 656…支持側面 657…支持側面 660…本体支持部 662…摺動支持基部 664…対向面 665…外側面 665a…円弧面 665b…垂直面 670…回動ピン 680…粘性抵抗機構 684…ケーシング 685…回転子 686…コイルスプリング 687…ジョイント 688…カム 689…伝達子 690…クラッチスプリング 691…シュー 700…暖房便座 702…便座支持基部 720…被支持機構 722…筒状支持部 724…開口部 732…嵌合凹所 736…開口部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンセント側部材に設けられたコンセン
    ト側端子に対し、電気的に接離可能に構成されたプラグ
    を備えたコネクタにおいて、 上記プラグは、 摺動孔を有するプラグ本体と、 上記摺動孔内に設けられ、外部コードに接続される固定
    側端子部と、 上記摺動孔に摺動自在に支持された摺動部材と、 該摺動部材に貫通支持され、一端で上記コンセント側端
    子に接離可能に設けた第1中継端子部及び、他端で上記
    固定端子部に接離可能に設けた第2中継端子部を有する
    中継端子部材と、 上記摺動部材を摺動孔内で摺動させるように付勢するば
    ねと、 を備え、 上記摺動部材は、コンセント側端子に第1中継端子部を
    接続すると共にコンセント側部材による押圧によりばね
    力に抗して摺動孔に押し入れられることにより、第2中
    継端子部を固定端子部に接続するように構成したことを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記プラグ本体には、該プラグ本体の外
    側部を覆うケースをスライド自在に装着すると共に、該
    ケースに上記コンセント側部材に係合する係合手段を備
    えた請求項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 上記係合手段は、ケースから突設した係
    合突起と、該係合突起に係合されかつコンセント側部材
    に形成された係合凹所とを備えた請求項2に記載のコネ
    クタ。
  4. 【請求項4】 コンセント側部材に設けられたコンセン
    ト側端子と、プラグ本体に形成され上記コンセント側端
    子に電気的に接離可能なプラグ側端子と、を備えたコネ
    クタにおいて、 上記コンセント側部材またはプラグ本体の一方から突設
    され、上記両端子の接続状態にてプラグ本体またはコン
    セント側部材の他方に係合する係合手段と、 上記プラグ本体にスライド可能に装着されたスライド部
    材と、 上記スライド部材から突設され、該スライド部材のスラ
    イドにより上記コンセント側部材に係合または係脱する
    と共に、該係合状態にて上記係合手段に当接してプラグ
    本体とコンセント側部材との係脱状態を規制し、一方、
    該係脱状態にて係合手段から離れてプラグ本体またはコ
    ンセント側部材に対する係合規制状態を解除するスライ
    ド側係合部と、 を備えたことを特徴とするコネクタ。
  5. 【請求項5】 上記係合手段は、弾性を有する係合突条
    と、該係合突条の先端に形成された係合突起と、係合突
    起に係合される係合凹所とを備えた請求項4に記載のコ
    ネクタ。
  6. 【請求項6】 上記スライド側係合部は、上記係合手段
    の係合突条に当接することにより係合突条の弾性変形を
    阻止して、係合突起と係合凹所との係脱状態を規制する
    よう構成した請求項5に記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 スライド部材は、プラグ本体に外嵌さ
    れ、スライド力を加えるための手持部を有する請求項6
    に記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7にいずれかに記
    載のコネクタは、便座のヒータへの給電手段に用いられ
    ている暖房便座。
  9. 【請求項9】 上記コンセント側部材は、ヒータを備え
    た便座にインサート成形されて固定されている請求項8
    に記載の暖房便座。
  10. 【請求項10】 コンセント側端子は、ヒータの端子及
    び/または便座の温度を検出する温度検出素子の端子で
    ある請求項9に記載の暖房便座。
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