JPH07240150A - 陰極線管の製造装置 - Google Patents
陰極線管の製造装置Info
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- JPH07240150A JPH07240150A JP3000794A JP3000794A JPH07240150A JP H07240150 A JPH07240150 A JP H07240150A JP 3000794 A JP3000794 A JP 3000794A JP 3000794 A JP3000794 A JP 3000794A JP H07240150 A JPH07240150 A JP H07240150A
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バルブ体の内部空間を短時間で酸素置換し、パ
ネル部とファンネル部の封着とパネル部のベーキングを
同時に行う装置の提供。 【構成】バルブ体のパネル1を上方に向けて保持するバ
ルブ封着治具18の下方に位置してファンネル2に連接
するネック3開口からバルブ内に装架されたシャドウマ
スク5近傍まで酸素噴出ノズルを挿入すると共に酸素噴
出ノズルと上記ネック開口の間に間隙を設けるためのノ
ズル挿入保持装置とを有し、酸素噴出ノズルから上記シ
ャドウマスク近傍に酸素を噴出させてバルブ体内部の空
気を余剰酸素と共にネック開口から流出させ、バルブ体
内部空間の雰囲気を酸素で置換する。
ネル部とファンネル部の封着とパネル部のベーキングを
同時に行う装置の提供。 【構成】バルブ体のパネル1を上方に向けて保持するバ
ルブ封着治具18の下方に位置してファンネル2に連接
するネック3開口からバルブ内に装架されたシャドウマ
スク5近傍まで酸素噴出ノズルを挿入すると共に酸素噴
出ノズルと上記ネック開口の間に間隙を設けるためのノ
ズル挿入保持装置とを有し、酸素噴出ノズルから上記シ
ャドウマスク近傍に酸素を噴出させてバルブ体内部の空
気を余剰酸素と共にネック開口から流出させ、バルブ体
内部空間の雰囲気を酸素で置換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管ある
いはカラーモニター管として知られる陰極線管の製造装
置に関する。
いはカラーモニター管として知られる陰極線管の製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の陰極線管は、蛍光体を塗布した
パネル管と、電子銃を収容するネック、および上記パネ
ルとネックを有してパネル部に連接するファンネルとか
らなる真空バルブから構成される。
パネル管と、電子銃を収容するネック、および上記パネ
ルとネックを有してパネル部に連接するファンネルとか
らなる真空バルブから構成される。
【0003】図11は陰極線管の構造の一例を説明する
シャドウマスク型カラー陰極線管の部分断面図であっ
て、1はパネル、2はファンネル、3はネック、4は電
子銃、5はシャドウマスク、6は蛍光体、7は偏向ヨー
ク、8はフリットガラス、9は防爆バンドである。
シャドウマスク型カラー陰極線管の部分断面図であっ
て、1はパネル、2はファンネル、3はネック、4は電
子銃、5はシャドウマスク、6は蛍光体、7は偏向ヨー
ク、8はフリットガラス、9は防爆バンドである。
【0004】同図において、蛍光体6を内面に塗布した
パネル1とファンネル2とは、パネル内部にシャドウマ
スク5および磁気シールド(図示せず)等を装架し、ネ
ック4に電子銃4を封入して、フリットガラス8で溶着
固定され、ネック部4において真空封止される。
パネル1とファンネル2とは、パネル内部にシャドウマ
スク5および磁気シールド(図示せず)等を装架し、ネ
ック4に電子銃4を封入して、フリットガラス8で溶着
固定され、ネック部4において真空封止される。
【0005】電子銃4から発射された電子ビームR,
G,Bはネック4とファンネル2の遷移部分に装着され
た偏向ヨーク7で水平と垂直の2方向に偏向を受け、色
選択電極であるシャドウマスク5を通して所定の蛍光体
に射突することにより画像を形成する。
G,Bはネック4とファンネル2の遷移部分に装着され
た偏向ヨーク7で水平と垂直の2方向に偏向を受け、色
選択電極であるシャドウマスク5を通して所定の蛍光体
に射突することにより画像を形成する。
【0006】従来、上記パネル1とファンネル2とは次
のような方法により封着されている。
のような方法により封着されている。
【0007】すなわち、内部に蛍光体6を塗布し、その
上にメタルバック(図示せず)を施したパネル1をベー
キングして蛍光体やメタルバックからベーキングにより
有機性のフィルミング膜を燃焼,除去すると共に、発生
する有機性ガスを除去した後、パネル1の内部にシャド
ウマスク5を装架し、さらにこのシャドウマスクに陽極
電圧供給用のコンタクトスプリングやインナーシールド
(磁気シールド)等の部品を取付ける。
上にメタルバック(図示せず)を施したパネル1をベー
キングして蛍光体やメタルバックからベーキングにより
有機性のフィルミング膜を燃焼,除去すると共に、発生
する有機性ガスを除去した後、パネル1の内部にシャド
ウマスク5を装架し、さらにこのシャドウマスクに陽極
電圧供給用のコンタクトスプリングやインナーシールド
(磁気シールド)等の部品を取付ける。
【0008】次に、内面に黒鉛等の導電膜が塗布された
漏斗状のファンネル2の大径開孔部の端面にフリットガ
ラス8を塗布し、パネル1のシール面(開口端縁)を上
記パネル1のフリットガラスを塗布したシール面に突き
合わせ、この状態で封着用の治具で保持して加熱炉(ベ
ーク炉)に装入し、440°C前後の温度で40〜60
分間熱処理(ベーキング)を行う。これにより、フリッ
トガラス8がガラス化してパネル1とファンネル2が封
着される。
漏斗状のファンネル2の大径開孔部の端面にフリットガ
ラス8を塗布し、パネル1のシール面(開口端縁)を上
記パネル1のフリットガラスを塗布したシール面に突き
合わせ、この状態で封着用の治具で保持して加熱炉(ベ
ーク炉)に装入し、440°C前後の温度で40〜60
分間熱処理(ベーキング)を行う。これにより、フリッ
トガラス8がガラス化してパネル1とファンネル2が封
着される。
【0009】その後、ネック4側にある排気管から排気
して内部を真空状態とし、封着部近傍にテンションバン
ド9を締結して完成する。
して内部を真空状態とし、封着部近傍にテンションバン
ド9を締結して完成する。
【0010】図12と図13は上記従来の陰極線管のパ
ネルとファンネルの封着と焼成の説明図であって、16
は酸素注入パイプ、18は封着治具、19は気体、20
は加熱炉、30はネック3となるネック管、図11と同
一部分には同一符号を付してある。
ネルとファンネルの封着と焼成の説明図であって、16
は酸素注入パイプ、18は封着治具、19は気体、20
は加熱炉、30はネック3となるネック管、図11と同
一部分には同一符号を付してある。
【0011】同各図において、内面に蛍光体等を塗布し
たパネル1とファンネル2とをフリットガラス8を介し
て密着させてバルブ体となし、これを封着治具18に保
持して加熱炉20に装入する。
たパネル1とファンネル2とをフリットガラス8を介し
て密着させてバルブ体となし、これを封着治具18に保
持して加熱炉20に装入する。
【0012】次に、ネック管30からパイプ16をファ
ンネル内部に挿入し、このパイプ16から空気あるいは
窒素等の気体19を導入しながら加熱し、パネル1とフ
ァンネル2の封着とパネル1のベーキングを同時に行
う。
ンネル内部に挿入し、このパイプ16から空気あるいは
窒素等の気体19を導入しながら加熱し、パネル1とフ
ァンネル2の封着とパネル1のベーキングを同時に行
う。
【0013】これにより、封着と同時にパネル部から発
生する有機性ガスを除去し、この有機性ガスによるフリ
ットガラスの劣化を回避する。
生する有機性ガスを除去し、この有機性ガスによるフリ
ットガラスの劣化を回避する。
【0014】なお、この種の従来技術を開示したものと
しては、特開平4−255635号公報を挙げることが
できる。
しては、特開平4−255635号公報を挙げることが
できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】パネルとファンネルと
の封着に用いるフリットガラスは、酸化鉛を多量に含有
しているので、パネル内面に塗布した蛍光体やメタルバ
ックから発生するガスを含む還元性雰囲気中で結晶化温
度を上げると金属鉛が析出し、耐電気絶縁性能、真空密
閉性能の劣化をもたらすと共に、結晶化が不十分となっ
て真空にしたバルブの強度を低下させてしまう。
の封着に用いるフリットガラスは、酸化鉛を多量に含有
しているので、パネル内面に塗布した蛍光体やメタルバ
ックから発生するガスを含む還元性雰囲気中で結晶化温
度を上げると金属鉛が析出し、耐電気絶縁性能、真空密
閉性能の劣化をもたらすと共に、結晶化が不十分となっ
て真空にしたバルブの強度を低下させてしまう。
【0016】したがって、上記したように、その内面に
蛍光体を塗布し、メタルバックを施したパネルは封着を
行う前にベーキングを施さなければならず、製造工程が
複雑になるという問題があった。
蛍光体を塗布し、メタルバックを施したパネルは封着を
行う前にベーキングを施さなければならず、製造工程が
複雑になるという問題があった。
【0017】また、前記従来例に示されたように、バル
ブ内に空気等の気体を導入しながら加熱封着する製造装
置においては、気体導入用のパイプが封着治具に固定さ
れているために、封着前バルブ体のセットや封着バルブ
体の取り出し時にパイプがネック部を傷つけないように
慎重な取扱いを要し、量産化に適したものとは言えず、
また封着用治具のパイプ固定の信頼性を確保するための
治具の製作やその保守に費用がかかり、従来からのフリ
ットベーク炉を用いる場合には、炉外からの気体導入設
備や炉内バルブの移載装置などの複雑な改造を行う必要
がある。
ブ内に空気等の気体を導入しながら加熱封着する製造装
置においては、気体導入用のパイプが封着治具に固定さ
れているために、封着前バルブ体のセットや封着バルブ
体の取り出し時にパイプがネック部を傷つけないように
慎重な取扱いを要し、量産化に適したものとは言えず、
また封着用治具のパイプ固定の信頼性を確保するための
治具の製作やその保守に費用がかかり、従来からのフリ
ットベーク炉を用いる場合には、炉外からの気体導入設
備や炉内バルブの移載装置などの複雑な改造を行う必要
がある。
【0018】本発明の目的は、パネル部のベーキング温
度特性がパネルとファンネルの封着工程における温度特
性に近似していることに着目し、パネルとファンネルの
封着と同時にパネルのベーキングを行うことにより工程
を簡素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信頼性
を確保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備やその
保守費用を削減した陰極線管の製造装置を提供すること
にある。
度特性がパネルとファンネルの封着工程における温度特
性に近似していることに着目し、パネルとファンネルの
封着と同時にパネルのベーキングを行うことにより工程
を簡素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信頼性
を確保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備やその
保守費用を削減した陰極線管の製造装置を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パネルとファンネルとをフリットガラス
を介して組合せたバルブ体の内部空間を予め酸素で置換
して焼成炉(ベーク炉)に入れてパネルベークとフリッ
トベークとを同時に行う陰極線管の製造装置において、
バルブ体の内部空間を酸素で置換するにあたり、大量生
産に適用できる置換時間(5〜20秒)で高効率の酸素
置換を可能とした構造としたことを特徴とする。
に、本発明は、パネルとファンネルとをフリットガラス
を介して組合せたバルブ体の内部空間を予め酸素で置換
して焼成炉(ベーク炉)に入れてパネルベークとフリッ
トベークとを同時に行う陰極線管の製造装置において、
バルブ体の内部空間を酸素で置換するにあたり、大量生
産に適用できる置換時間(5〜20秒)で高効率の酸素
置換を可能とした構造としたことを特徴とする。
【0020】すなわち、本発明は、蛍光体,有機物質
膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒
鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリット
ガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰
囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰
極線管の製造装置において、上記バルブ体の上記パネル
を上方に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ
封着治具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連
接するネック開口から上記バルブ内に装架されたシャド
ウマスク近傍まで酸素噴出ノズルを挿入すると共に上記
酸素噴出ノズルと上記ネック開口の間に間隙を設けるた
めのノズル挿入保持装置とを有し、上記酸素噴出ノズル
から上記シャドウマスク近傍に酸素を噴出させて当該バ
ルブ体内部の空気を余剰酸素と共に上記ネック開口から
流出させることで、上記バルブ体内部空間の雰囲気を酸
素で置換した後に焼成することを特徴とする。
膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒
鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリット
ガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰
囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰
極線管の製造装置において、上記バルブ体の上記パネル
を上方に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ
封着治具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連
接するネック開口から上記バルブ内に装架されたシャド
ウマスク近傍まで酸素噴出ノズルを挿入すると共に上記
酸素噴出ノズルと上記ネック開口の間に間隙を設けるた
めのノズル挿入保持装置とを有し、上記酸素噴出ノズル
から上記シャドウマスク近傍に酸素を噴出させて当該バ
ルブ体内部の空気を余剰酸素と共に上記ネック開口から
流出させることで、上記バルブ体内部空間の雰囲気を酸
素で置換した後に焼成することを特徴とする。
【0021】また、本発明は、蛍光体,有機物質膜,金
属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等の
導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラス
を介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気を
酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線管
の製造装置において、上記バルブ体の上記パネルを上方
に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ封着治
具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連接する
ネック開口から上記バルブ内に酸素を注入する酸素注入
ノズルと上記ネック開口を外部雰囲気から遮断するネッ
ク閉鎖部材をもつ酸素注入装置とを有し、上記ネック閉
鎖部材で上記ネック開口部を閉鎖した状態で上記酸素注
入ノズルから上記バルブ体内部に酸素を注入し、上記パ
ネルとファンネルとの間から当該バルブ体内部の空気を
余剰酸素と共に流出させることで、上記バルブ体内部空
間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴と
する。
属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等の
導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラス
を介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気を
酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線管
の製造装置において、上記バルブ体の上記パネルを上方
に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ封着治
具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連接する
ネック開口から上記バルブ内に酸素を注入する酸素注入
ノズルと上記ネック開口を外部雰囲気から遮断するネッ
ク閉鎖部材をもつ酸素注入装置とを有し、上記ネック閉
鎖部材で上記ネック開口部を閉鎖した状態で上記酸素注
入ノズルから上記バルブ体内部に酸素を注入し、上記パ
ネルとファンネルとの間から当該バルブ体内部の空気を
余剰酸素と共に流出させることで、上記バルブ体内部空
間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴と
する。
【0022】さらに、本発明は、蛍光体,有機物質膜,
金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等
の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラ
スを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気
を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線
管の製造装置において、上記バルブ体の上記パネルを上
方に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ保持
治具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連接す
るネック開口部から上記バルブ体内に酸素を注入する酸
素注入ノズルと上記ネック開口部の一部を閉鎖すると共
に他の一部を開放する段差部を有する部分ネック閉鎖部
材をもつ酸素注入装置とを有し、上記部分ネック閉鎖部
材で上記ネック開口の一部を閉鎖した状態で上記酸素注
入ノズルから上記バルブ体内部に酸素を注入し、上記部
分ネック閉鎖部材の段差部から当該バルブ体内部の空気
を余剰酸素と共に流出させることで、上記バルブ体内部
空間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴
とする。
金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等
の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラ
スを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気
を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線
管の製造装置において、上記バルブ体の上記パネルを上
方に向けて保持するバルブ封着治具と、上記バルブ保持
治具の下方に位置して上記バルブのファンネルに連接す
るネック開口部から上記バルブ体内に酸素を注入する酸
素注入ノズルと上記ネック開口部の一部を閉鎖すると共
に他の一部を開放する段差部を有する部分ネック閉鎖部
材をもつ酸素注入装置とを有し、上記部分ネック閉鎖部
材で上記ネック開口の一部を閉鎖した状態で上記酸素注
入ノズルから上記バルブ体内部に酸素を注入し、上記部
分ネック閉鎖部材の段差部から当該バルブ体内部の空気
を余剰酸素と共に流出させることで、上記バルブ体内部
空間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴
とする。
【0023】尚、上記ノズルは炉外で使用するので耐熱
性が不用であり、ネック管へのきず付け防止からも金属
製にこだわらず、ゴム製やビニール製等、弾力性のある
素材で製作したノズルであることも含む。
性が不用であり、ネック管へのきず付け防止からも金属
製にこだわらず、ゴム製やビニール製等、弾力性のある
素材で製作したノズルであることも含む。
【0024】さらにまた、本発明は、 蛍光体,有機物
質膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に
黒鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリッ
トガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の
雰囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための
陰極線管の製造装置において、複数の吹き出しノズルを
持つ酸素供給治具と、上記酸素供給治具をパネルとファ
ンネルの間に進退させて当該パネルとファンネル間の雰
囲気を酸素で置換する間にパネルをファンネルから持ち
上げた後、再度パネルとファンネルを組み立てるパネル
/ファンネル組立て装置とを有し、上記バルブ体内部空
間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴と
する。
質膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に
黒鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリッ
トガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の
雰囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための
陰極線管の製造装置において、複数の吹き出しノズルを
持つ酸素供給治具と、上記酸素供給治具をパネルとファ
ンネルの間に進退させて当該パネルとファンネル間の雰
囲気を酸素で置換する間にパネルをファンネルから持ち
上げた後、再度パネルとファンネルを組み立てるパネル
/ファンネル組立て装置とを有し、上記バルブ体内部空
間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成することを特徴と
する。
【0025】そして、本発明は、蛍光体,有機物質膜,
金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等
の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラ
スを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気
を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線
管の製造装置において、パネルとファンネルをフリット
ガラスを介して組立てたバルブ体の搬入と搬出を行う開
閉扉およびパネル反転装置を備えた密閉チャンバーと、
上記密閉チャンバーの上部に設置した酸素供給路と、上
記密閉チャンバーの底部に設置した気体吸引路とを有
し、上記密閉チャンバー内にバルブ体を搬入した状態で
当該密閉チャンバーの内部の気体を吸引し、上記酸素供
給路から酸素を供給することで上記バルブ体の内部に酸
素を満たした後に当該バルブ体を焼成することを特徴と
する。
金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒鉛等
の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリットガラ
スを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰囲気
を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰極線
管の製造装置において、パネルとファンネルをフリット
ガラスを介して組立てたバルブ体の搬入と搬出を行う開
閉扉およびパネル反転装置を備えた密閉チャンバーと、
上記密閉チャンバーの上部に設置した酸素供給路と、上
記密閉チャンバーの底部に設置した気体吸引路とを有
し、上記密閉チャンバー内にバルブ体を搬入した状態で
当該密閉チャンバーの内部の気体を吸引し、上記酸素供
給路から酸素を供給することで上記バルブ体の内部に酸
素を満たした後に当該バルブ体を焼成することを特徴と
する。
【0026】そしてまた、本発明は、蛍光体,有機物質
膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒
鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリット
ガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰
囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰
極線管の製造装置において、パネルとファンネルをフリ
ットガラスを介して組立てたバルブ体の搬入と搬出を行
う開閉扉およびパネル反転装置を備えた主チャンバー
と、この主チャンバーに隣接して設置した第1の予備チ
ャンバーおよび第2の予備チャンバーと、上記各チャン
バーに酸素を注入する酸素注入装置とを有し、上記主チ
ャンバーにおいて上記第1予備チャンバーから搬入され
たバルブ体のパネルを上記パネル反転装置でファンネル
から持ち上げ/反転させ、その後再びファンネルと組み
合わせて上記第2の予備チャンバーに移送し、第2の予
備チャンバーから搬出したバルブ体を焼成することを特
徴とする。
膜,金属蒸着膜などを逐次被着したパネルと、内装に黒
鉛等の導電膜を被着したファンネルの各端縁をフリット
ガラスを介して組合せてバルブ体と成し、内部空間の雰
囲気を酸素で満たした上記バルブ体を焼成するための陰
極線管の製造装置において、パネルとファンネルをフリ
ットガラスを介して組立てたバルブ体の搬入と搬出を行
う開閉扉およびパネル反転装置を備えた主チャンバー
と、この主チャンバーに隣接して設置した第1の予備チ
ャンバーおよび第2の予備チャンバーと、上記各チャン
バーに酸素を注入する酸素注入装置とを有し、上記主チ
ャンバーにおいて上記第1予備チャンバーから搬入され
たバルブ体のパネルを上記パネル反転装置でファンネル
から持ち上げ/反転させ、その後再びファンネルと組み
合わせて上記第2の予備チャンバーに移送し、第2の予
備チャンバーから搬出したバルブ体を焼成することを特
徴とする。
【0027】
【作用】バルブ体の空間内を数秒で酸素置換するには、
管状の細長いノズルをバルブ体のシャドウマスク近傍ま
で挿入して酸素を噴出させて被置換気体をネック管開口
から排気することにより、シャドウマスクと蛍光面の間
の酸素置換も容易であり、あるいはネック管の開口から
一気に大量の純水酸素を吹き込んでフリットシール面か
ら排気し、またはネック管の開口の片側に寄せて短いノ
ズルを浅く挿入して勢いよく酸素を吹き込み、ネック管
の開口の一部から排気する、等の種々の手段で効率のよ
い酸素置換が実施できる。
管状の細長いノズルをバルブ体のシャドウマスク近傍ま
で挿入して酸素を噴出させて被置換気体をネック管開口
から排気することにより、シャドウマスクと蛍光面の間
の酸素置換も容易であり、あるいはネック管の開口から
一気に大量の純水酸素を吹き込んでフリットシール面か
ら排気し、またはネック管の開口の片側に寄せて短いノ
ズルを浅く挿入して勢いよく酸素を吹き込み、ネック管
の開口の一部から排気する、等の種々の手段で効率のよ
い酸素置換が実施できる。
【0028】また、酸素雰囲気中でパネルとファンネル
とをフリットガラスを介して組み合わせることにより、
ネック管への酸素供給ノズルの挿入工程を簡略化し、大
量生産に適したべーキング処理に適用できる。
とをフリットガラスを介して組み合わせることにより、
ネック管への酸素供給ノズルの挿入工程を簡略化し、大
量生産に適したべーキング処理に適用できる。
【0029】このように、パネルの内面に塗布されたフ
ィルミング膜やバインダ等の有機物質の燃焼のために、
ベーキング前に予めバルブ体内部空間を酸素で置換する
ことにより、パネル部の内面に塗布された蛍光体やメタ
ルバックの有機性フィルミング膜が十分に燃焼されるの
で、加熱封着中にバルブ内が還元性雰囲気にならず、発
生ガスによるフリットガラスの特性低下を抑制すること
ができる。
ィルミング膜やバインダ等の有機物質の燃焼のために、
ベーキング前に予めバルブ体内部空間を酸素で置換する
ことにより、パネル部の内面に塗布された蛍光体やメタ
ルバックの有機性フィルミング膜が十分に燃焼されるの
で、加熱封着中にバルブ内が還元性雰囲気にならず、発
生ガスによるフリットガラスの特性低下を抑制すること
ができる。
【0030】そして、パネルのベーキングとフリットガ
ラスの熱処理を同時に行うために、製造工数の低減と製
造コストの低減を図ることができる。
ラスの熱処理を同時に行うために、製造工数の低減と製
造コストの低減を図ることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0032】まず、封着されるパネルとファンネルをフ
リットガラスを介して組立てたバルブ体は図10に示し
たように封着治具に保持される。
リットガラスを介して組立てたバルブ体は図10に示し
たように封着治具に保持される。
【0033】すなわち、図10はバルブを保持したバル
ブ封着治具の説明図であって、1はパネル、2はファン
ネル、30はネック3となるネック管、31はネック開
口部、10はネック管支持部、11はファンネル中央基
準部、12はファンネル基準部、13はパネル基準部、
18はバルブ封着治具、50はネック管閉鎖部材、51
はネック管閉鎖部材保持部である。
ブ封着治具の説明図であって、1はパネル、2はファン
ネル、30はネック3となるネック管、31はネック開
口部、10はネック管支持部、11はファンネル中央基
準部、12はファンネル基準部、13はパネル基準部、
18はバルブ封着治具、50はネック管閉鎖部材、51
はネック管閉鎖部材保持部である。
【0034】同図に示したように、パネル1とファンネ
ル2とを組み合わせてなるバルブ体をバルブ封着治具に
セットし、焼成炉に装入する前に以下の各実施例に説明
する装置で当該バルブ体の内部を酸素置換する。
ル2とを組み合わせてなるバルブ体をバルブ封着治具に
セットし、焼成炉に装入する前に以下の各実施例に説明
する装置で当該バルブ体の内部を酸素置換する。
【0035】図1は本発明による陰極線管の製造装置の
第1実施例を説明する模式図であって、19はノズル挿
入保持装置、20はノズル、図10と同一符号は同一部
分に対応する。
第1実施例を説明する模式図であって、19はノズル挿
入保持装置、20はノズル、図10と同一符号は同一部
分に対応する。
【0036】図示したように、パネル1とファンネル2
とをフリットガラス8を介して組み合わせてなるバルブ
体をバルブ封着持治具18に保持する。
とをフリットガラス8を介して組み合わせてなるバルブ
体をバルブ封着持治具18に保持する。
【0037】バルブ封着治具18に保持されたバルブ体
のネック管30の開口31からナイロン製等の軟質表面
を有するチューブからなるノズル20を挿入する。
のネック管30の開口31からナイロン製等の軟質表面
を有するチューブからなるノズル20を挿入する。
【0038】ノズル20にナイロンチューブ等を用いる
のは、ノズルの挿入時にネック管30の内壁を傷つけた
り、内装導電膜の剥離を防止するためである。
のは、ノズルの挿入時にネック管30の内壁を傷つけた
り、内装導電膜の剥離を防止するためである。
【0039】このため、バルブ封着治具18は、そのノ
ズルの挿入に当たって、ネック部中心に当該ノズルを精
度よく位置合わせする機能を有する。
ズルの挿入に当たって、ネック部中心に当該ノズルを精
度よく位置合わせする機能を有する。
【0040】ノズル20をネック管30からシャドウマ
スク5の近傍まで挿入し、供給パイプ20aから供給さ
れる酸素を矢印Aで示した如く勢いよく噴出させる。
スク5の近傍まで挿入し、供給パイプ20aから供給さ
れる酸素を矢印Aで示した如く勢いよく噴出させる。
【0041】これにより、シャドウマスク5とパネル1
の内面の空間も効率よく酸素置換され、被置換気体はネ
ック管30の開口部31から排気される。
の内面の空間も効率よく酸素置換され、被置換気体はネ
ック管30の開口部31から排気される。
【0042】こうして酸素置換した後、ノズル20を抜
去し、ネック開口部31をネック管閉鎖部材50(図1
0参照)で閉鎖したバルブ体は、焼成炉に装入されてパ
ネルベーキングとフリットガラスのベーキングを行う焼
成がなされる。
去し、ネック開口部31をネック管閉鎖部材50(図1
0参照)で閉鎖したバルブ体は、焼成炉に装入されてパ
ネルベーキングとフリットガラスのベーキングを行う焼
成がなされる。
【0043】本実施例によれば、パネルとファンネルの
封着とパネルのベーキングを同時に行うことで工程を簡
素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信頼性を確
保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備やその保守
費用を削減した陰極線管の製造装置を提供することがで
きる。
封着とパネルのベーキングを同時に行うことで工程を簡
素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信頼性を確
保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備やその保守
費用を削減した陰極線管の製造装置を提供することがで
きる。
【0044】図2は本発明による陰極線管の製造装置の
第2実施例を説明する模式図であって、21は酸素注入
ノズル、22は酸素注入装置、22aはゴム等の軟質弾
性材からなるネック管閉鎖部、図1と同一符号は同一部
分に対応する。なお、同図ではバルブ封着治具は図示を
省略してある。
第2実施例を説明する模式図であって、21は酸素注入
ノズル、22は酸素注入装置、22aはゴム等の軟質弾
性材からなるネック管閉鎖部、図1と同一符号は同一部
分に対応する。なお、同図ではバルブ封着治具は図示を
省略してある。
【0045】この実施例では、バルブ体は図1と同様に
してバルブ封着治具に保持され、ネック管30の開口部
31に酸素注入装置22のネック管閉鎖部22aを当接
させて密閉し、酸素注入ノズル21から矢印Aのごとく
酸素を注入する。酸素ノズル21はネック管30と同程
度の径としてネック管30内への挿入は必要としないの
で、このノズル21とバルブ体のネック開口部31との
精密な位置調整は必要としない。
してバルブ封着治具に保持され、ネック管30の開口部
31に酸素注入装置22のネック管閉鎖部22aを当接
させて密閉し、酸素注入ノズル21から矢印Aのごとく
酸素を注入する。酸素ノズル21はネック管30と同程
度の径としてネック管30内への挿入は必要としないの
で、このノズル21とバルブ体のネック開口部31との
精密な位置調整は必要としない。
【0046】注入した酸素により、バルブ体の内部空間
にあった空気等の気体は矢印Bのごとくフリットガラス
8の隙間(シール面)から外部に押し出される。
にあった空気等の気体は矢印Bのごとくフリットガラス
8の隙間(シール面)から外部に押し出される。
【0047】シール面からの空気排出ではシール面の隙
間の大きさによって酸素置換濃度に限界がある。
間の大きさによって酸素置換濃度に限界がある。
【0048】例えば、100%酸素を注入した場合、シ
ール面間隙が0.5mm以下であれば酸素濃度は90%
以上になる。しかし、5mm以上の間隙があると70〜
80%止まりとなる。これは、シール間隙が大きくなる
とネック管30からシール面に酸素の一定の流れがで
き、シャドウマスクとパネル内面の空間まで酸素が流れ
込まなくなって酸素置換効率が低下するためである。し
たがって、パネル1を持ち上げるかシール面にスペーサ
を差し込む等の手段で一定の間隙を作る必要がある。
ール面間隙が0.5mm以下であれば酸素濃度は90%
以上になる。しかし、5mm以上の間隙があると70〜
80%止まりとなる。これは、シール間隙が大きくなる
とネック管30からシール面に酸素の一定の流れがで
き、シャドウマスクとパネル内面の空間まで酸素が流れ
込まなくなって酸素置換効率が低下するためである。し
たがって、パネル1を持ち上げるかシール面にスペーサ
を差し込む等の手段で一定の間隙を作る必要がある。
【0049】こうして内部空間を酸素で置換したバルブ
体は、焼成炉に装入されてパネルベーキングとフリット
ガラスのベーキングを行う焼成がなされる。
体は、焼成炉に装入されてパネルベーキングとフリット
ガラスのベーキングを行う焼成がなされる。
【0050】本実施例も、上記と同様に、パネルとファ
ンネルの封着とパネルのベーキングを同時に行うことで
工程を簡素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信
頼性を確保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備や
その保守費用を削減した陰極線管の製造装置を提供する
ことができる。
ンネルの封着とパネルのベーキングを同時に行うことで
工程を簡素化し、またバルブ体に注入する気体の導入信
頼性を確保し、大量生産に伴う加熱炉構造の送風設備や
その保守費用を削減した陰極線管の製造装置を提供する
ことができる。
【0051】図3はシール間隙が0.5mm以下で20
型バルブ体の内部を酸素置換したときの置換時間と酸素
濃度の関係の説明図であって、(a)は酸素流量を66
(リットル/分)とした場合、(b)は酸素流量を33
0(リットル/分)とした場合である。
型バルブ体の内部を酸素置換したときの置換時間と酸素
濃度の関係の説明図であって、(a)は酸素流量を66
(リットル/分)とした場合、(b)は酸素流量を33
0(リットル/分)とした場合である。
【0052】酸素源の気圧が1.2気圧で途中に防塵フ
ィルタや流量計などの抵抗分が入ると(a)となり、こ
れらの抵抗分を出来るだけ除去したり酸素源気圧を2気
圧に上げた場合は(b)に示したように置換効率が良く
なる。
ィルタや流量計などの抵抗分が入ると(a)となり、こ
れらの抵抗分を出来るだけ除去したり酸素源気圧を2気
圧に上げた場合は(b)に示したように置換効率が良く
なる。
【0053】図4は本発明による陰極線管の製造装置の
第3実施例を説明する模式図であって、21は酸素注入
ノズル、23は酸素注入装置、23aはゴム等の軟質弾
性材を好適とするネック管閉鎖部材、23bは段差部、
前記実施例と同一符号は同一部分に対応する。なお、同
図でもバルブ封着治具は図示を省略してある。
第3実施例を説明する模式図であって、21は酸素注入
ノズル、23は酸素注入装置、23aはゴム等の軟質弾
性材を好適とするネック管閉鎖部材、23bは段差部、
前記実施例と同一符号は同一部分に対応する。なお、同
図でもバルブ封着治具は図示を省略してある。
【0054】この実施例では、ノズル21はネック管閉
鎖部材23aをネック管の開口部31の中心からずらし
て密着させてネック管30の中に浅く挿入すると共に、
段差部23bで当該ネック管の開口部部分を排気孔とす
る。
鎖部材23aをネック管の開口部31の中心からずらし
て密着させてネック管30の中に浅く挿入すると共に、
段差部23bで当該ネック管の開口部部分を排気孔とす
る。
【0055】この状態でノズル21から酸素を注入し、
バルブ体内部の空気等の被置換気体を排出する。
バルブ体内部の空気等の被置換気体を排出する。
【0056】酸素はノズル21から矢印Aで示したよう
にバルブ体内に流入し、矢印Bのように内部気体を排出
する。
にバルブ体内に流入し、矢印Bのように内部気体を排出
する。
【0057】図5は図4の構成で14型のバルブ内部を
酸素置換した場合の置換時間と酸素濃度の関係の説明図
であって、図示した14型バルブ体の内容積が7リット
ル、20型バルブ体では20リットルであることを考慮
すると、前記実施例と略々同等の酸素置換効果があるこ
とが分る。
酸素置換した場合の置換時間と酸素濃度の関係の説明図
であって、図示した14型バルブ体の内容積が7リット
ル、20型バルブ体では20リットルであることを考慮
すると、前記実施例と略々同等の酸素置換効果があるこ
とが分る。
【0058】図6は本発明による陰極線管の製造装置の
第4実施例を説明する模式図であって、24はネック開
口部閉塞部材、25は酸素供給治具、25a,25bは
酸素吹き出しノズル、26はパネル/ファンネル組立て
装置である。
第4実施例を説明する模式図であって、24はネック開
口部閉塞部材、25は酸素供給治具、25a,25bは
酸素吹き出しノズル、26はパネル/ファンネル組立て
装置である。
【0059】この実施例は、パネル1とファンネル2と
の間から酸素を供給しながら両者を組合せるものであ
り、パネル1をファンネル2に組み合わせる前に複数の
酸素吹き出しノズル25a,25bから酸素をパネル1
とファンネル2に吹き付けながら組み合わせる。
の間から酸素を供給しながら両者を組合せるものであ
り、パネル1をファンネル2に組み合わせる前に複数の
酸素吹き出しノズル25a,25bから酸素をパネル1
とファンネル2に吹き付けながら組み合わせる。
【0060】酸素供給治具25はパネル1とファンネル
2の間に進退可能に設置され、矢印Aのように供給され
た酸素がパネル1とファンネル2の内部空間を満たして
余剰の酸素が矢印Bで示したように被置換気体と共に排
出される。
2の間に進退可能に設置され、矢印Aのように供給され
た酸素がパネル1とファンネル2の内部空間を満たして
余剰の酸素が矢印Bで示したように被置換気体と共に排
出される。
【0061】充分な酸素置換がなされた後、パネル組合
せ装置26がパネル1をファンネル2に組合せる。これ
により、パネル1とファンネル2で形成されるバルブ体
の内部空間が酸素雰囲気となる。これを焼成炉に装入し
てベーキングを行う。
せ装置26がパネル1をファンネル2に組合せる。これ
により、パネル1とファンネル2で形成されるバルブ体
の内部空間が酸素雰囲気となる。これを焼成炉に装入し
てベーキングを行う。
【0062】なお、この操作を密閉容器内で行えば酸素
のロスが少なくなり、迅速な酸素置換を行うことができ
る。
のロスが少なくなり、迅速な酸素置換を行うことができ
る。
【0063】図7は本発明による陰極線管の製造装置の
第5実施例を説明する模式図であって、27は酸素置換
チャンバー、27a,27bはバルブ搬入/搬出のため
の開閉扉、27cは酸素供給路、27dは気体吸引路、
27eは吸引ポンプ、Cはバルブ体の搬入/搬出方向を
示す矢印である。
第5実施例を説明する模式図であって、27は酸素置換
チャンバー、27a,27bはバルブ搬入/搬出のため
の開閉扉、27cは酸素供給路、27dは気体吸引路、
27eは吸引ポンプ、Cはバルブ体の搬入/搬出方向を
示す矢印である。
【0064】この実施例は、酸素置換チャンバー27内
にバルブ体を搬入して当該チャンバーを密閉し、まず真
空ポンプ27eを作動させてチャンバー内部にある空気
等の気体を吸引した後、酸素供給路27cから酸素を供
給することにより、バルブ体の内部空間を酸素で満た
す。これを焼成炉に装入してベーキングを行う。
にバルブ体を搬入して当該チャンバーを密閉し、まず真
空ポンプ27eを作動させてチャンバー内部にある空気
等の気体を吸引した後、酸素供給路27cから酸素を供
給することにより、バルブ体の内部空間を酸素で満た
す。これを焼成炉に装入してベーキングを行う。
【0065】なお、チャンバー27の内部気体の吸引と
酸素の供給とを同時的に行ってもよいが、酸素のロスは
多くなる。
酸素の供給とを同時的に行ってもよいが、酸素のロスは
多くなる。
【0066】図8は本発明による陰極線管の製造装置の
第6実施例を説明する模式図であって、28は酸素置換
チャンバー、28aは前予備チャンバー、28bは主チ
ャンバー、28cは後予備チャンバー、28d,28
e,28f,28gはバルブ搬入/搬出用の開閉扉、2
9は酸素供給路、30はパネル反転装置である。
第6実施例を説明する模式図であって、28は酸素置換
チャンバー、28aは前予備チャンバー、28bは主チ
ャンバー、28cは後予備チャンバー、28d,28
e,28f,28gはバルブ搬入/搬出用の開閉扉、2
9は酸素供給路、30はパネル反転装置である。
【0067】この実施例は、酸素置換されたチャンバー
内でパネル1とファンネル2とを組み合わせるもので、
バルブ体内部の酸素置換を行う主チャンバー28bの前
と後にそれぞれ前予備チャンバー28a,後予備チャン
バー28cを設けた多段チャンバーを構成する。
内でパネル1とファンネル2とを組み合わせるもので、
バルブ体内部の酸素置換を行う主チャンバー28bの前
と後にそれぞれ前予備チャンバー28a,後予備チャン
バー28cを設けた多段チャンバーを構成する。
【0068】各チャンバーには酸素供給路29が設けて
あり、所定の酸素雰囲気に調整されている。
あり、所定の酸素雰囲気に調整されている。
【0069】まず、バルブ封着治具18にパネル1とフ
ァンネル2をセットして前予備チャンバー28aに搬入
する。扉28dを閉塞し、扉28eを開放して主チャン
バー28bにバルブ封着治具18ごと移載し、扉28e
を閉塞する。この主チャンバー28bにおいて、パネル
反転装置30によりパネル1を持ち上げて反転させて、
再び元の姿勢でファンネル2に組み合わせる。
ァンネル2をセットして前予備チャンバー28aに搬入
する。扉28dを閉塞し、扉28eを開放して主チャン
バー28bにバルブ封着治具18ごと移載し、扉28e
を閉塞する。この主チャンバー28bにおいて、パネル
反転装置30によりパネル1を持ち上げて反転させて、
再び元の姿勢でファンネル2に組み合わせる。
【0070】主チャンバー28bの内部は、一定の酸素
濃度に保たれており、組合せられたバルブ体の内部空間
は所望とする酸素濃度となっている。
濃度に保たれており、組合せられたバルブ体の内部空間
は所望とする酸素濃度となっている。
【0071】その後、扉28fをとおして後上記バルブ
体を予備チャンバー28cに移載し、扉28fを閉塞
し、扉28gを通して搬出する。このとき、バルブ体の
ネック管の開放端部をネック管閉鎖部材50(図10参
照)で閉塞して内部の酸素が流出しないようにする。
体を予備チャンバー28cに移載し、扉28fを閉塞
し、扉28gを通して搬出する。このとき、バルブ体の
ネック管の開放端部をネック管閉鎖部材50(図10参
照)で閉塞して内部の酸素が流出しないようにする。
【0072】この実施例は、所謂タクト方式の生産ライ
ンに適しており、チャンバーへのバルブ体の搬入/搬出
時の主チャンバーからの酸素の流失や空気の混入を、そ
の前後に設置した予備チャンバーで回避することで主チ
ャンバー内の酸素濃度を所定の高濃度に保持することが
できるものである。
ンに適しており、チャンバーへのバルブ体の搬入/搬出
時の主チャンバーからの酸素の流失や空気の混入を、そ
の前後に設置した予備チャンバーで回避することで主チ
ャンバー内の酸素濃度を所定の高濃度に保持することが
できるものである。
【0073】図9は本発明による陰極線管の製造装置の
第7実施例を説明する模式図であって、31は酸素室、
31aは酸素供給路、32はパネル投入機である。
第7実施例を説明する模式図であって、31は酸素室、
31aは酸素供給路、32はパネル投入機である。
【0074】この実施例では、酸素が空気より重いこと
に着目し、酸素室となる深井戸状あるいは浴槽状トンネ
ルの底に酸素を溜め、その中でバルブ体の酸素置換を行
うようにしたものである。
に着目し、酸素室となる深井戸状あるいは浴槽状トンネ
ルの底に酸素を溜め、その中でバルブ体の酸素置換を行
うようにしたものである。
【0075】先ず、バルブ封着治具18にパネル1とフ
ァンネル2をセットして酸素室31に沈める。ここで、
パネル投入機32でパネル1を持ち上げ、バルブ体内部
を酸素雰囲気にした後、再びパネル1をファンネル2に
組合せ、ネック3の開放端を閉塞して酸素室31から取
り出す。この動作を図示の矢印Cで示したような経路で
連続的に実効する。
ァンネル2をセットして酸素室31に沈める。ここで、
パネル投入機32でパネル1を持ち上げ、バルブ体内部
を酸素雰囲気にした後、再びパネル1をファンネル2に
組合せ、ネック3の開放端を閉塞して酸素室31から取
り出す。この動作を図示の矢印Cで示したような経路で
連続的に実効する。
【0076】なお、上記に代えて、封着治具18にファ
ンネルのみをセットして酸素室31内に沈め、ここでパ
ネル1を投入して組み合わせるようにしてもよい。
ンネルのみをセットして酸素室31内に沈め、ここでパ
ネル1を投入して組み合わせるようにしてもよい。
【0077】この実施例の酸素浴槽方式の装置によれ
ば、酸素室を仕切る扉等は不要となり、設備費用を低減
できる。
ば、酸素室を仕切る扉等は不要となり、設備費用を低減
できる。
【0078】以下、前記実施例と同様にパネル部内面の
ベーキング処理とフリットガラスの熱処理がなされる。
ベーキング処理とフリットガラスの熱処理がなされる。
【0079】このように、前記実施例と同様に、パネル
部のベーキングとフリットガラスの加熱処理とを同時に
行って工程を簡素化できると共に、バルブ内部に充填し
た酸素がパネル内面の有機性フィルミング膜を効果的に
焼成させ、フリットガラスの結晶化に悪影響を与えな
い。したがって、パネル部とファンネル部とを強固に固
着することができる。
部のベーキングとフリットガラスの加熱処理とを同時に
行って工程を簡素化できると共に、バルブ内部に充填し
た酸素がパネル内面の有機性フィルミング膜を効果的に
焼成させ、フリットガラスの結晶化に悪影響を与えな
い。したがって、パネル部とファンネル部とを強固に固
着することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バルブ体の内部を短時間で酸素置換することができると
共に、パネルの焼成をフリットガラスの焼成工程で同時
に行うことができるために、従来のような加熱炉の稼働
コスト、設備コスト、および作業工数を低減でき、ま
た、バルブ内部の雰囲気を酸素で置換して加熱炉中での
熱処理を行うために、フリットガラスによる接合性能を
劣化させることがないので、優れた機能の陰極線管を得
る製造装置を提供することができる。
バルブ体の内部を短時間で酸素置換することができると
共に、パネルの焼成をフリットガラスの焼成工程で同時
に行うことができるために、従来のような加熱炉の稼働
コスト、設備コスト、および作業工数を低減でき、ま
た、バルブ内部の雰囲気を酸素で置換して加熱炉中での
熱処理を行うために、フリットガラスによる接合性能を
劣化させることがないので、優れた機能の陰極線管を得
る製造装置を提供することができる。
【図1】本発明による陰極線管の製造装置の第1実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図2】本発明による陰極線管の製造装置の第2実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図3】シール間隙が0.5mm以下で20型バルブ体
の内部を酸素置換したときの置換時間と酸素濃度の関係
の説明図である。
の内部を酸素置換したときの置換時間と酸素濃度の関係
の説明図である。
【図4】本発明による陰極線管の製造装置の第3実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図5】図4の構成で14型のバルブ内部を酸素置換し
た場合の置換時間と酸素濃度の関係の説明図である。
た場合の置換時間と酸素濃度の関係の説明図である。
【図6】本発明による陰極線管の製造装置の第4実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図7】本発明による陰極線管の製造装置の第5実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図8】本発明による陰極線管の製造装置の第6実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図9】本発明による陰極線管の製造装置の第7実施例
を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
【図10】バルブを保持したバルブ封着治具の説明図で
ある。
ある。
【図11】陰極線管の構造の一例を説明するシャドウマ
スク型カラー陰極線管の部分断面図である。
スク型カラー陰極線管の部分断面図である。
【図12】従来の陰極線管のパネルとファンネルの封着
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図13】従来の陰極線管のパネルとファンネルの封着
のための焼成方法の説明図である。
のための焼成方法の説明図である。
1 パネル 2 ファンネル 3 ネック 30 ネック管部 8 フリットガラス 10 蓋 18 バルブ封着治具 19 ノズル挿入保持装置 20 ノズル。
Claims (6)
- 【請求項1】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 上記バルブ体の上記パネルを上方に向けて保持するバル
ブ封着治具と、 上記バルブ封着治具の下方に位置して上記バルブのファ
ンネルに連接するネック開口から上記バルブ内に装架さ
れたシャドウマスク近傍まで酸素噴出ノズルを挿入する
と共に上記酸素噴出ノズルと上記ネック開口の間に間隙
を設けるためのノズル挿入保持装置とを有し、 上記酸素噴出ノズルから上記シャドウマスク近傍に酸素
を噴出させて当該バルブ体内部の空気を余剰酸素と共に
上記ネック開口から流出させることで、上記バルブ体内
部空間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成するための陰
極線管の製造装置。 - 【請求項2】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 上記バルブ体の上記パネルを上方に向けて保持するバル
ブ封着治具と、 上記バルブ封着治具の下方に位置して上記バルブのファ
ンネルに連接するネック開口部から上記バルブ内に酸素
を注入する酸素注入ノズルと上記ネック開口部を外部雰
囲気から遮断するネック閉鎖部材をもつ酸素注入装置と
を有し、 上記ネック閉鎖部材で上記ネック開口を閉鎖した状態で
上記酸素注入ノズルから上記バルブ体内部に酸素を注入
し、上記パネルとファンネルとの間から当該バルブ体内
部の空気を余剰酸素と共に流出させることで、上記バル
ブ体内部空間の雰囲気を酸素で置換した後に焼成するた
めの陰極線管の製造装置。 - 【請求項3】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 上記バルブ体の上記パネルを上方に向けて保持するバル
ブ封着治具と、 上記バルブ封着治具の下方に位置して上記バルブのファ
ンネルに連接するネック開口部から上記バルブ内に酸素
を注入する酸素注入ノズルと上記ネック開口部の一部を
閉鎖すると共に他の一部を開放する段差部を有する部分
ネック閉鎖部材をもつ酸素注入装置とを有し、 上記部分ネック閉鎖部材で上記ネック開口部の一部を閉
鎖した状態で上記酸素注入ノズルから上記バルブ体内部
に酸素を注入し、上記部分ネック閉鎖部材の段差部から
当該バルブ体内部の空気を余剰酸素と共に流出させるこ
とで、上記バルブ体内部空間の雰囲気を酸素で置換した
後に焼成するための陰極線管の製造装置。 - 【請求項4】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 複数の吹き出しノズルを持つ酸素供給治具と、 上記酸素供給治具をパネルとファンネルの間に進退させ
て当該パネルとファンネル間の雰囲気を酸素で置換する
間にパネルをファンネルから持ち上げた後、再度パネル
とファンネルを組み立てるパネル/ファンネル組立て装
置とを有し、 上記バルブ体内部空間の雰囲気を酸素で置換した後に焼
成するための陰極線管の製造装置。 - 【請求項5】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 パネルとファンネルをフリットガラスを介して組立てた
バルブ体の搬入と搬出を行う開閉扉およびパネル反転装
置を備えた密閉チャンバーと、 上記密閉チャンバーの上部に設置した酸素供給路と、上
記密閉チャンバーの底部に設置した気体吸引路とを有
し、 上記密閉チャンバー内にバルブ体を搬入した状態で当該
密閉チャンバーの内部の気体を吸引し、上記酸素供給路
から酸素を供給することで上記バルブ体の内部に酸素を
満たした後に当該バルブ体を焼成するための陰極線管の
製造装置。 - 【請求項6】蛍光体,有機物質膜,金属蒸着膜などを逐
次被着したパネルと、内装に黒鉛等の導電膜を被着した
ファンネルの各端縁をフリットガラスを介して組合せて
バルブ体と成し、内部空間の雰囲気を酸素で満たした上
記バルブ体を焼成するための陰極線管の製造装置におい
て、 パネルとファンネルをフリットガラスを介して組立てた
バルブ体の搬入と搬出を行う開閉扉およびパネル反転装
置を備えた主チャンバーと、 この主チャンバーに隣接して設置した第1の予備チャン
バーおよび第2の予備チャンバーと、 上記各チャンバーに酸素を注入する酸素注入装置とを有
し、 上記主チャンバーにおいて上記第1予備チャンバーから
搬入されたバルブ体のパネルを上記パネル反転装置でフ
ァンネルから持ち上げ/反転させ、その後再びファンネ
ルと組み合わせて上記第2の予備チャンバーに移送し、
第2の予備チャンバーから搬出したバルブ体を焼成する
ための陰極線管の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000794A JPH07240150A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 陰極線管の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000794A JPH07240150A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 陰極線管の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240150A true JPH07240150A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12291832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3000794A Pending JPH07240150A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 陰極線管の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240150A (ja) |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP3000794A patent/JPH07240150A/ja active Pending
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