JPH0714513A - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造方法

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JPH0714513A
JPH0714513A JP15223393A JP15223393A JPH0714513A JP H0714513 A JPH0714513 A JP H0714513A JP 15223393 A JP15223393 A JP 15223393A JP 15223393 A JP15223393 A JP 15223393A JP H0714513 A JPH0714513 A JP H0714513A
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JP
Japan
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frit glass
sealing
panel
oxygen
panel portion
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JP15223393A
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English (en)
Inventor
Shigenori Inoue
栄典 井上
Hiroshi Ichimura
弘 市村
Kazuyuki Yoshitake
一幸 吉竹
Takao Nakamura
考雄 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル部とファンネル部の封着と同時にパネ
ル部のベーキングを行うことにより工程を簡素化すると
共に、フリットガラスの特性劣化を防止した陰極線管の
製造方法を提供する。 【構成】 パネル部1とファンネル部2の封着縁にフリ
ットガラス8を介在させて突き合わせ、形成される内部
空間の雰囲気を酸素で置換した後、加熱することにより
両者を封着固定する。 【効果】 封着するバルブの内部を酸素で置換すること
で、加熱封着中にバルブ内が還元性雰囲気にならないた
め、フリットガラスは良好な状態で硬化する。そして、
パネルのベーキングとフリットガラスの熱処理を同時に
行うために、製造工数の低減と製造コストの低減を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管ある
いはカラーモニター管として知られる陰極線管の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の陰極線管は、蛍光体を塗布した
パネルブラウン管と、電子銃を収容するネック部、およ
び上記パネル部とネック部を有してパネル部に連接する
ファンネル部とからなる真空バルブから構成される。図
3は陰極線管の構造の一例を説明するシャドウマスク型
カラー陰極線管の部分断面図であって、1はパネル部、
2はファンネル部、3はネック部、4は電子銃、5はシ
ャドウマスク、6は蛍光体、7は偏向ヨーク、8はフリ
ットガラス、9は防爆バンドである。
【0003】同図において、蛍光体6を内面に塗布した
パネル部1とファンネル部2とは、パネル部内部にシャ
ドウマスク5および磁気シールド(図示せず)等を装架
し、ネック部4に電子銃4を封入して、フリットガラス
8で溶着固定され、ネック部4において真空封止され
る。電子銃4から発射された電子ビームR,G,Bはネ
ック部4とファンネル部2の遷移部分に装着された偏向
ヨーク7で水平と垂直の2方向に偏向を受け、色選択電
極であるシャドウマスク5を通して所定の蛍光体に射突
することにより画像を形成する。
【0004】従来、上記パネル部1とファンネル部2と
は次のような方法により封着されている。すなわち、内
部に蛍光体6を塗布し、その上にメタルバック(図示せ
ず)を施したパネル部1をベーキングして蛍光体やメタ
ルバックからベーキングにより有機性のフィルミング膜
を燃焼,除去すると共に、発生する有機性ガスを除去し
た後、パネル部1の内部にシャドウマスク5を装架し、
さらにこのシャドウマスクに陽極電圧供給用のコンタク
トスプリングやインナーシールド(磁気シールド)等の
部品を取付ける。
【0005】次に、パネル部1のシール面(開孔端面)
にフリットガラス8を塗布し、内面に黒鉛等の導電膜が
塗布された漏斗状のファンネル部2の大径開孔部の端面
を上記パネル部1のフリットガラスを塗布したシール面
に突き合わせ、この状態を封着用の治具で保持して加熱
炉に装入し、440°C前後の温度で40〜60分間熱
処理を行う。これにより、フリットガラス8がガラス化
してパネル部1とファンネル部2が封着される。
【0006】その後、ネック部4側にある排気管から排
気して内部を真空状態とし、封着部近傍にテンションバ
ンド9を締結して完成する。図4は上記従来の封着方法
の説明図であって、30はネック管、16はパイプ、1
8は封着治具、19は基体、図3と同一部分には同一符
号を付してある。同図に示したように、従来の陰極線管
封着は、内面に蛍光体を塗布したパネル部1とファンネ
ル部2とをフリットガラス8を介して密着させ、加熱炉
内に設置した封着治具18に保持させる。
【0007】そしてネック管部30からパイプ16をフ
ァンネル内部に挿入し、このパイプ16から空気あるい
は窒素等の気体19を導入しながら加熱し、パネル部1
とファンネル部2の封着とパネル部1のベーキングを同
時に行う。これにより、封着と同時にパネル部から発生
する有機性ガスを除去し、この有機性ガスによるフリッ
トガラスの劣化を回避する。
【0008】なお、この種の従来技術を開示したものと
しては、特開平4−255635号公報を挙げることが
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】パネル部とファンネル
部との封着に用いるフリットガラスは、酸化鉛を多量に
含有しているので、パネル内面に塗布した蛍光体やメタ
ルバックから発生するガスを含む還元性雰囲気中で結晶
化温度を上げると金属鉛が析出し、耐電気絶縁性能、真
空密閉性能の劣化をもたらすと共に、結晶化が不十分と
なって真空にしたバルブの強度を低下させてしまう。
【0010】したがって、上記したように、その内面に
蛍光体を塗布し、メタルバックを施したパネル部は封着
を行う前にベーキングを施さなければならず、製造工程
が複雑になるという問題があった。また、前記従来例に
示されたように、バルブ内に空気等の気体を導入しなが
ら加熱封着する製造装置においては、気体導入用のパイ
プが封着治具に固定されているために、封着前バルブの
セットや封着バルブの取り出し時にパイプがネック部を
傷つけないように慎重な取扱いを要し、量産化に適した
ものとは言えず、また封着用治具のパイプ固定の信頼性
を確保するための治具の製作やその保守に費用がかか
り、従来からのフリットベーク炉を用いる場合には、炉
外からの気体導入設備や炉内バルブの移載装置などの複
雑な改造を行う必要がある。
【0011】本発明の目的は、パネル部のベーキング温
度特性がパネル部とファンネル部の封着工程における温
度特性に近似していることに着目し、パネル部とファン
ネル部の封着と同時にパネル部のベーキングを行うこと
により工程を簡素化した陰極線管の製造方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内面に蛍光体を塗布したパネル部と、ネ
ック部を有してパネル部に連接するファンネル部とをフ
リットガラスにより封着する陰極線管の製造方法におい
て、前記パネル部とファンネル部の両封着縁間にフリッ
トガラスを介在させて突き合わせ、前記パネル部とファ
ンネル部の接合により形成される内部空間の雰囲気を酸
素で置換した後、前記突き合わせ部分のフリットガラス
を加熱することにより両者を封着固定することを特徴と
する。
【0013】このとき、有機性フィルミング膜が燃焼す
るまでにバルブ内から酸素が流出しないように、パネル
部とファンネル部の封止部を気密に保持する。また、パ
ネル部を上側に向けて炉に装入する場合には、酸素は空
気より重いのでネック管部に蓋をする。また本発明は、
内面に蛍光体を塗布したパネル部と、ネック部を有して
パネル部に連接するファンネル部とをフリットガラスに
より封着する陰極線管の製造方法において、前記パネル
部とファンネル部の両封着縁間にフリットガラスを介在
させて突き合わせ、前記パネル部とファンネル部の接合
により形成される内部空間の雰囲気を酸素で置換した
後、前記パネル部を下向きにした状態で前記突き合わせ
部分のフリットガラスを加熱することにより両者を封着
固定することを特徴とする。
【0014】このときは、酸素の流出がないので、上記
のようにネック管部に蓋をする必要はない。
【0015】
【作用】上記本発明の構成において、封着するバルブの
内部を酸素で置換することで、パネル部の内面に塗布さ
れた蛍光体やメタルバックの有機性フィルミング膜が燃
焼するために必要とする酸素が十分に供給されるので、
加熱封着中にバルブ内が還元性雰囲気にならない。
【0016】したがって、フリットガラスへの悪影響を
防止してフリットガラスの硬化を行うことができる。そ
して、パネルのベーキングとフリットガラスの熱処理を
同時に行うために、製造工数の低減と製造コストの低減
を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による陰極線管の製造
方法の1実施例を説明する模式図であって、1はパネル
部、2はファンネル部、30はネック管部、8はフリッ
トガラス、10は蓋、11は封着治具、12はコンベ
ア、13はベーク炉である。
【0018】同図において、蛍光体とメタルバックを塗
布したパネル部1とファンネル部2の各開放端縁をフリ
ットガラス8を介して密着させて組合せてバルブ形状と
し、その内部の空気を酸素で置換する。この置換は図示
しない酸素供給パイプをネック管部30から挿入してバ
ルブ内に酸素を送入し、略々空気が排除されて内部が酸
素で充満した状態で蓋10でネック管部30の開口を閉
鎖する。この蓋10は、酸素が空気より重いために、ベ
ーク炉での加熱処理中に酸素が流出するのを阻止するた
めのものである。
【0019】酸素を封入したバルブを封着治具11にセ
ットする。封着治具11はコンベア12に載置されてお
り、バルブをセットした状態でべーク炉13に搬入す
る。べーク炉13では所定の温度と時間で加熱処理を施
し、パネル部1の内面からの有機性ガスを焼成除去する
と共に、フリットガラス8を結晶化してパネル部1とフ
ァンネル部2とを融着固定する。
【0020】コンベア12上には複数の封着治具11が
載置可能とされており、複数のバルブを連続して処理で
きるように構成される。なお、コンベアを用いた連続処
理に限るものではなく、個別処理を行うようにすること
もできる。この実施例によれば、パネル部のベーキング
とフリットガラスの加熱処理とを同時に行って工程を簡
素化できると共に、バルブ内部に充填した酸素がパネル
内面の有機性フィルミング膜を効果的に焼成させ、フリ
ットガラスの結晶化に悪影響を与えない。したがって、
パネル部とファンネル部とを強固に固着することができ
る。
【0021】図2は本発明による陰極線管の製造方法の
他の実施例を説明する模式図であって、図1と同一符号
は同一部分に対応し、14は流入酸素、15は封着治
具、160は酸素供給パイプである。この実施例は、蛍
光体とメタルバックを塗布したパネル部1とファンネル
部2の各開放端縁をフリットガラス8を介して密着させ
て組合せてバルブ形状とし、パネル部1を下側にして封
着治具15にセットする。
【0022】次に、ネック管部30の開口から酸素供給
パイプ160を挿入して酸素14を送入し、略々空気が
排除されて内部が酸素で充満した状態とする。この酸素
供給パイプ160はネック管部30の内壁に接触して
も、その内部を傷つけない材質のものを用いるのが望ま
しい。バルブ内の雰囲気を酸素で置換した後、酸素供給
パイプ160を抜き去り、コンベア12でベーク炉13
に装入する。
【0023】この実施例では、酸素はバルブ内部に滞留
するため、前記実施例のような蓋を特には要しない。以
下、前記実施例と同様にパネル部内面のベーキング処理
とフリットガラスの熱処理がなされる。この実施例によ
っても、前記実施例と同様に、パネル部のベーキングと
フリットガラスの加熱処理とを同時に行って工程を簡素
化できると共に、バルブ内部に充填した酸素がパネル内
面の有機性フィルミング膜を効果的に焼成させ、フリッ
トガラスの結晶化に悪影響を与えない。したがって、パ
ネル部とファンネル部とを強固に固着することができ
る。
【0024】なお、上記各実施例におけるベーク炉は従
来のものをそのまま仕様できる、特に改造を要しない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パネル部のベーキングをフリットガラスの付着工程で同
時に行うことができるために、従来のような加熱炉の稼
働コスト、設備コスト、および作業工数を低減でき、ま
た、バルブ内部の雰囲気を酸素で置換して熱処理を行う
ために、フリットガラスによる接合性能を劣化させるこ
とがないので、優れた機能の陰極線管を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の製造方法の1実施例を
説明する模式図である。
【図2】本発明による陰極線管の製造方法の1実施例を
説明する模式図である。
【図3】陰極線管の構造の一例を説明するシャドウマス
ク型カラー陰極線管の部分断面図である。
【図4】従来のパネル部とファンネル部の封着方法の説
明図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ファンネル部 30 ネック管部 8 フリットガラス 10 蓋 11 封着治具 12 コンベア 13 ベーク炉 14 流入酸素 15 封着治具 160 酸素供給パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 考雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光体を塗布したパネル部と、ネッ
    ク部を有してパネル部に連接するファンネル部とをフリ
    ットガラスにより封着する陰極線管の製造方法におい
    て、 前記パネル部とファンネル部の両封着縁間にフリットガ
    ラスを介在させて突き合わせ、前記パネル部とファンネ
    ル部の接合により形成される内部空間の雰囲気を酸素で
    置換した後、前記突き合わせ部分のフリットガラスを加
    熱することにより両者を封着固定することを特徴とする
    陰極線管の製造方法。
  2. 【請求項2】内面に蛍光体を塗布したパネル部と、ネッ
    ク部を有してパネル部に連接するファンネル部とをフリ
    ットガラスにより封着する陰極線管の製造方法におい
    て、 前記パネル部とファンネル部の両封着縁間にフリットガ
    ラスを介在させて突き合わせ、前記パネル部とファンネ
    ル部の接合により形成される内部空間の雰囲気を酸素で
    置換した後、前記パネル部を下向きにした状態で前記突
    き合わせ部分のフリットガラスを加熱することにより両
    者を封着固定することを特徴とする陰極線管の製造方
    法。
JP15223393A 1993-06-23 1993-06-23 陰極線管の製造方法 Pending JPH0714513A (ja)

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