JPH07239551A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH07239551A
JPH07239551A JP6030039A JP3003994A JPH07239551A JP H07239551 A JPH07239551 A JP H07239551A JP 6030039 A JP6030039 A JP 6030039A JP 3003994 A JP3003994 A JP 3003994A JP H07239551 A JPH07239551 A JP H07239551A
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film
frame
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努 斎藤
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1対の原版フィルムのパターンを基板の両面
に精度よく同時に露光する。 【構成】 基板3の両面に同時露光する露光部4は、下
原版フィルム1を保持する下枠8と、下枠8と対向し上
原版フィルム2を保持する上枠9と、両枠の上下の露光
用光源12,13と、両枠の位置を調整する第1のアラ
イメント手段10と、下枠8の透明板14上の透明電極
15と、透明電極15の切欠部15aと対向的に下原版
フィルム1上に配設される電極板22とを有している。
両枠間に搬送される基板3は、第2のアライメント手段
19により位置合わせされた状態で、電極板22と透明
電極15間に電界が印加されて基板下面の銅箔(図示せ
ず。)と透明電極との間に生じる静電気により、下原版
フィルム1を介して透明板14に強固に吸着保持され、
位置ずれを生じる恐れがない。この状態で光源12,1
3を点灯すると基板3上下両面に同時に精度よく露光で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1対の原版フィルム上
のパターンを基板の両面に露光する露光装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】通常、プリント基板を製造する際には、
まず、表裏両面に全面的に銅箔が形成された樹脂基板に
対し、所望のパターンを形成した原版フィルムを介して
紫外線を露光し、その後でエッチングを行い、紫外線の
当たった部分の銅を基板から剥離させることによって、
原版フィルムと白黒反転した状態に銅箔パターンを有す
るプリント基板が完成する。または、エッチング時に露
光部以外の部分の銅が基板から剥離し原版フィルム通り
の銅箔パターンを有するプリント基板が完成する。
【0003】上記製造方法のうちの露光工程を行なうた
めに、第1の従来例では、第1の露光装置において、基
板と第1の原版フィルムとを位置合わせした状態で紫外
線を投射し、その原版フィルム上のパターンを基板の上
面に露光し、基板反転後に次工程として、第1の露光装
置と同様な第2の露光装置を用い、基板を第2の原版フ
ィルムに対して位置合わせして紫外線を投射し、第2の
原版フィルムのパターンを基板裏面に露光している。
【0004】第2の従来例として、特開昭63−654
43号公報では、原版フィルムのうちのいずれか一方を
保持する焼枠(例えば下枠)を移動テーブル上に配置し
ている。そして、露光部において手動により1対の原版
フィルムの相対位置合わせした状態で、上下枠に原版フ
ィルムをそれぞれ吸着保持させる。そこで、下枠をアラ
イメント部へ移動させ、保持手段により保持された基板
を下原版フィルムに近接させて、撮像手段により基板の
基準マークを読み取るなどして基板と下原版フィルムの
位置合わせを行なう。このようにして位置合わせされた
状態で基板を原版フィルム上に載置し押え爪で機械的に
固定する。そして、移動テーブルを露光部に移動し上下
枠を対向させた状態で基板に露光する。
【0005】さらに、第3の従来例として、本出願人は
特願平5−41253号にて静電吸着を利用した露光装
置を提案している。これは、上下枠に固定された両原版
フィルムは予め相対位置合わせしておき、基板を原版フ
ィルムに対して位置合わせしてから、下枠に設けられた
1対の櫛歯状の透明電極に通電して生じた静電気によ
り、下枠上に原版フィルムを介して基板を固着するもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例のよう
に、両原版フィルム上のパターンを基板の両面に同時に
露光せず、片面ずつ露光するものは、装置の大型化およ
び複雑化を招いたり、2回に分けて露光するため精度上
の問題があった。
【0007】第2の従来例では、両面同時露光は可能で
あるが、基板の保持やテーブルの移動など機械精度に依
存するところが大きく、経時的に劣化することのない高
精度な機構が必要である。また、押え爪により固定可能
であることが必要なため、基板のサイズにはある程度の
制限がある。
【0008】第3の従来例では、装置の小型化、簡略化
が可能になっている。焼枠を移動する必要がないため、
上下枠の位置ずれを生じるおそれもなく、基板のサイズ
に制限もない。しかし、下枠上面で平面的に電位差が生
じて静電気が発生しても、その上方の基板にはあまり作
用せず、静電吸着の信頼性において課題を有していた。
【0009】そこで本発明は、いかなるサイズの基板も
信頼性高く下枠に吸着することができ、両面露光の精度
向上が図れる露光装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る露光装置は、1対の原版フィルムを基
板の上下に配設した状態で基板の両面に同時露光可能な
露光部を含み、露光部は、下原版フィルムを保持する下
枠と、下枠と対向して設けられ上原版フィルムを保持す
る上枠と、両枠間に配設された基板の両面に両原版フィ
ルムを介して露光可能な1対の露光用光源と、両枠の相
対位置関係を調整可能な枠位置合わせ手段と、下原版フ
ィルムを介して基板を下枠に固定的に吸着保持する静電
吸着手段とを有するものであり、静電吸着手段は、下枠
内の透明板に形成され下原版フィルムを介して基板と対
向する透明電極と、下原版フィルム上に設けられた電極
板とを有し、基板を吸着保持するための静電気を発生さ
せる電界が透明電極と電極板との間に印加されるように
なっているものである。
【0011】静電吸着手段の透明電極は、透明な保護膜
によって覆われている。
【0012】さらにこの露光装置には、露光部に隣接し
て設けられ未露光の基板が供給される基板投入部と、露
光部と基板投入部との間で未露光の基板を搬送可能な搬
送手段とを含み、搬送手段には、未露光の基板を上枠お
よび下枠に対し位置合わせする基板位置合わせ手段が設
けられている。
【0013】
【作用】電極板と透明電極との間に電界を加えられる
と、下原版フィルムおよび保護フィルムを介して、電極
板から導通される基板の銅箔と透明電極との間に電位差
が生じることになる。このようにして発生する静電気に
より、基板および下原版フィルムが透明電極(下枠)に
固定的に吸着保持される。枠位置合わせ手段により上下
の原版フィルムが位置合わせされ、静電吸着手段に通電
され静電気が発生した状態で、基板が上下の原版フィル
ム間の露光位置にセットされ、下原版フィルムに対して
位置ずれしないように静電気により吸着保持される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係る露光装置を示し
ている。この露光装置は、図1及び図2に示すように、
1対の原版フィルム1,2を基板3の両面に配設した状
態で両フィルム1,2上のパターンを基板3の両面に同
時露光する露光部4と、この露光部4に隣接して配置さ
れ、未露光の基板が供給される基板投入部5と、露光部
4と基板投入部5との間で基板3を搬送する搬送手段6
とを備えている。露光部4には、基台7と、基台7上に
配置され下原版フィルム1を保持する下枠8と、下枠8
の上方にこれと対向して設けられ、上原版フィルム2を
保持する上枠9と、上枠9に対する下枠8の位置を調整
して両フィルム1,2を位置合わせする第1のアライメ
ント手段(枠位置合わせ手段)10と、上枠9を上下動
させるZ軸シリンダ11と、1対の露光用光源12,1
3とが設けられている。
【0015】基台7上にはXYθテーブル16が固定的
に配設されており、その上面に下枠8が載置されてい
る。このXYθテーブル16は、モータ16a,16
b,16c(図2参照)の作動により下枠8をX,Y,
θ方向に位置調節可能なものである。下枠8内には、ガ
ラスでできた透明板14が保持されており、透明板14
が前記基台7の開口部7aと対向するように配置されて
いる。透明板14の上面にITO(インジウム・ティン
・オキサイド)からなる透明電極15が形成されてお
り、透明電極15には一部に切欠部15aが設けてある
とともに図示しない外部電源の一方の電極と接続される
引出部15bが設けてある。透明電極15上には下原版
フィルム1が配設されており、さらに下原版フィルム1
上において、切欠部15aと対向する位置に電極板22
が配設される。電極板22は、下原版フィルム1上に設
けてある接続板22a上に一部が重なっており、この接
続板22aが図示しない外部電源の他方の電極と接続さ
れる。従って、電極板22と透明電極15との間に電位
差が生じ、静電気が発生する。この透明電極15および
電極板22が、発生する静電気により下原版フィルム1
を介して基板3を透明板14の上面に吸着保持するため
の吸着保持手段として作用するものである。
【0016】上枠9内には、アクリル樹脂でできた透明
板9aが保持されており、透明板9aに上原版フィルム
2が貼着されている(図1参照)。
【0017】第1のアライメント手段10は、XYθテ
ーブル16と、1対のCCDカメラ17と、アライメイ
ント用光源18とから構成されている。CCDカメラ1
7は、基台7内において、図1に示すアライメント位置
とこの位置から左右に退避した退避位置との間で移動可
能に配置されている。そして、アライメント用光源18
からの照明光をCCDカメラ17で受光して得られる画
像信号に基づいて、XYθテーブル16を作動すること
により、下原版フィルム1のアライメントマークが上原
版フィルム2のアライメントマークと合致するように、
上枠9に対する下枠8の位置を調節可能になっている。
【0018】露光用光源12は上枠9の上方に、露光用
光源13は下枠8の下方にそれぞれ配置されている。
【0019】前記基板投入部5には、未露光の基板3が
投入された際におおまかな位置決めを行なうための基板
外形位置合わせ手段20が設けられている。この基板外
形位置合わせ手段20は、基板3を後述する搬送手段6
の吸着板30により確実に保持可能とし、搬送手段6に
設けられたXYθテーブル31による微調整によって露
光部における正確なアライメントが可能になる程度に位
置合わせしておくためのものである。本実施例では、基
準位置(下原版フィルム1に対応する基準の位置で、こ
の位置から基板を一定量平行移動したときに基板が下原
版フィルム1に対して正確に位置決めされるような位
置)から誤差が±1mm程度になるように調節される。
【0020】この基板外形位置合わせ手段20は、基台
7上に配置されたX方向の度当たりピン23と、Y方向
の幅寄せピン24およびローラコンベア25とから構成
されている。予め判明している基板3の寸法に応じて先
端部(図1,2の右方)の基準位置を決定し、その位置
に度当たりピン23を位置させる。そこで基板3が投入
されると、ローラコンベア25が回転することにより基
板3を前進させ、度当たりピン23に接触した時点で基
板3を停止させ、X方向の位置決めをする。次に、Y方
向の幅寄せピン24を同時に基板3に向けて移動させ、
基板3の両端部(図2の上端または下端)のどちらか一
方が幅寄せピン24に接触した時点から、幅寄せピン2
4により基板を押進し、基板3の他方の端部が幅寄せピ
ン24に接触した時点で停止する。すなわち、基板の両
端部(図2の上端と下端)がいずれも幅寄せピン24に
接触する位置で停止し、Y方向の位置決めを行なう。
【0021】次に、基板を搬送する搬送手段6につい
て、図1及び図2を参照して説明する。図示しないモー
タにより回転駆動されるプーリ28ともう1つのプーリ
29にタイミングベルト39が掛け回されている。この
タイミングベルト39の一部にスライダ36が固着され
ている。スライダ36にはガイド部36aが設けられて
おり、このガイド部36aはレール38を摺動可能であ
る。プーリ28,29,レール38は本体フレームに固
定的に支持されている。スライダ36にはシリンダ37
が固着してあり、このシリンダ37の駆動軸に小型のX
Yθテーブル31が取付けられている。XYθテーブル
31には、基板3の上面を吸着するための多数の吸着孔
部(図示せず。)を有する吸着板30が取付けられてい
る。また、吸着板30の下面には、基板吸着をさまたげ
ないようにEL(エレクトロルミネセンス)素子26が
固定されている。
【0022】このような構成であるため、プーリ28を
回転駆動することによってスライダ36は図1左右方向
に移動可能であり、シリンダ37の作動によりスライダ
36に対しXYθテーブル31を上下動可能であり、X
Yθテーブル31の作動により吸着板30をX,Y,θ
方向に位置調節可能である。
【0023】EL素子26,XYθテーブル31,1対
のCCDカメラ17が、基板3を下枠8に対して位置合
わせする第2のアライメント手段(基板位置合わせ手
段)19を構成している。
【0024】上記構成の露光装置の露光対象となる基板
3の一般的な構成について説明する。この基板3は、エ
ポキシ樹脂などからなる基板本体の表裏両面に全面的に
銅箔が形成されており、この銅箔を覆う薄い樹脂製のド
ライフィルムが貼着され、さらにこの両面にポリエステ
ルなどからなる保護フィルム34が貼着されている。保
護フィルム34は基板3全体を覆うのではなく、基板3
の外周各辺からそれぞれ5mm程度間隔をおいて貼着さ
れている。なお、図面では基板本体と銅箔とドライフィ
ルムとを一体的に示しているが、このドライフィルムが
感光性を有するフォトレジストとしての作用を果たす。
【0025】次に、上記構成を有する実施例の作動を説
明する。まず、上下枠8,9を露光装置に取り付ける前
に、下原版フィルム1を下枠8の透明板14上に、上原
版フィルム2を上枠9の透明板9a上にそれぞれ粘着テ
ープ等で貼り付ける。次に下原版フィルム1の上に電極
板22を貼付する。この貼付位置は、基板3の1つの外
縁部に対して2〜3mm程度内側に入り込むようにセッ
トする。すなわち、前述の通り、基板3の外周部には5
mm程度ドライフィルム面が露出しているので、そこに
電極板22が接触するようにするためである。
【0026】次に、下枠8をXYθテーブル16上に取
り付けて固定すると共に、上枠9を上枠保持手段27に
取り付ける。
【0027】この取付後、第1のアライメント手段10
により上枠9と下枠8の位置合わせを行なう。すなわ
ち、CCDカメラ17を図1に示すアライメント位置に
位置させた状態でアライメント用光源18を点灯させ、
アライメント用光源18からの照明光をCCDカメラ1
7で受光して得られる画像信号に基づいて、下原版フィ
ルム1のアライメントマークが上原版フィルム2のアラ
イメントマークと合致するようにXYθテーブル16を
駆動することにより、上枠9に対する下枠8の位置を調
節する。
【0028】この調節後、Z軸シリンダ11により上枠
9を上方へ移動させることにより、上下の原版フィルム
1,2間に吸着板30,スライダ36,シリンダ37が
通過可能なスペースを確保する。この状態において透明
電極15および電極板22に通電し静電気を発生させ
る。この静電気により、まず下原版フィルム1を下枠8
の透明板14上に吸着保持する。
【0029】一方、基板投入部5に供給された未露光の
基板3を基板外形位置合わせ手段20によりおおまかな
位置合わせを行なう。前述の通り、基板3を度当たりピ
ン23に接触するまで前進させてX方向の位置決めをす
るとともに、基板3の両端部に接触するように幅寄せピ
ン24を移動させてY方向の位置決めを行なう。
【0030】こうして基板3の外形位置合わせが完了し
たら、吸着板30により基板3を真空吸着し、その状態
で図示しないモータを駆動してスライダ36を所定量平
行移動して両原版フィルム1,2間に位置させる。そし
て、シリンダ37を作動させてXYθテーブル31を下
降させ、基板3と下原版フィルム1とのクリアランスを
1mm以下にする。この状態で、第2のアライメント手
段19を用いて基板3と下原版フィルム1を位置合わせ
する。すなわち、EL素子26を発光させ、基板3のマ
ークと下原版フィルム1のマークとをCCDカメラ17
で認識し、それらが合致するようにXYθテーブル31
により基板3の位置を調節する。
【0031】第2のアライメント手段19により基板3
と下原版フィルム1との位置合わせを行なった後、さら
に基板3を下降させ下原版フィルム1に密着させる。前
記の通り、透明電極15と電極板22との間に電位差が
生じているので静電気が発生する。具体的には、電極板
22は基板3のドライフィルム面と接しており、このド
ライフィルムは極めて薄いもので絶縁性が比較的弱いた
め、電極板22から銅箔に導通される。そこでこの電極
板に導通された銅箔から、保護フィルム34、下原版フ
ィルム1を介して透明電極15へ至る経路の静電気が発
生する。この静電気によって、基板3および下原版フィ
ルム1は透明電極15、すなわち下枠8に吸着保持され
る。従って、基板3が位置ずれする恐れはなくなる。
【0032】そこで、図示しないモータを駆動して吸着
板30を基板投入部5に戻し、その後にZ軸シリンダ1
1により上枠9を下降させて、上原版フィルム2を基板
3の上面に密着させる。こうして、下原版フィルム1を
基板3の下面に、上原版フィルム2を基板3の上面にそ
れぞれ密着させた状態で、露光部4のCCDカメラ17
を図1に示すアライメント位置から左右に退避させる。
【0033】この状態で、上下の露光用光源12,13
を点灯することにより、両原版フィルム1,2のパター
ンを基板3の両面に同時に露光する。
【0034】この後、露光装置から基板3を取り外し、
熱を加えて乾燥した後、保護フィルム34を剥離してエ
ッチング液に浸すと、露光部のドライフィルムおよび銅
箔が除去される。なお、ドライフィルムの種類によって
は、露光部以外の部分のドライフィルムおよび銅箔が除
去される場合もある。このようにして銅箔パターンを形
成する。その後、ドライフィルムを完全に剥離してか
ら、銅箔パターンのうち電気部品がマウントされたり、
端子として利用される部分を除いて、保護膜(図示せ
ず。)が被覆されプリント基板が完成する。多層基板を
製造する場合は、銅箔パターン形成後ドライフィルムを
剥離した基板を複数枚重ねて固着してから、上下両面に
保護膜を貼着することになる。
【0035】なお、詳述しないが、基板3を露光部4に
搬送した時点で、次に露光すべき基板3が基板投入部5
に供給されるように設定し、大量の基板を次々に露光す
る構成としている。
【0036】従来、下原版フィルム1上に基板3を載置
する際に、両者の間隙に介在する空気の影響などによ
り、基板3は下原版フィルム1上で滑り易く位置ずれを
生じていたが、本発明においては静電気によって基板3
を吸着する力が働くため基板3が滑ることはなく位置ず
れを生じない。
【0037】仮に、電極板22を設けるのではなく下枠
8の透明板14上に1対の透明電極を設け、この1対の
透明電極間に電界を加える構成とすると、透明板14上
で平面的に電位差が生じて基板3の下方に静電気が発生
するが、これでは基板3に対する静電気の作用が小さく
十分な吸着力を得られない。これに対し本発明の構成で
は、基板3のドライフィルム面に接する電極板22と下
原版フィルム1を介して基板3の下方に位置する透明電
極15とに電界が加わり、基板3の銅箔および下原版フ
ィルム1を透過する経路で静電気が生じるので、基板3
および下原版フィルム1に対し十分な静電吸着力を及ぼ
すことができる。
【0038】本発明では静電気を利用しているため、メ
カ的に保持するのが難しい極めて薄い基板(例えば厚さ
0.4mmの基板など)も容易に保持できる。さらに、
透明電極15への通電のオン・オフによって基板3の吸
着,離脱が容易に行なえるため、露光後の基板の搬送等
も容易である。
【0039】また、両原版フィルム1,2と基板3との
密着性を高めるために露光時にこれらを真空に吸引する
構成とした場合にも位置ずれを生じる恐れはない。
【0040】図5には本発明の第2の実施例を示してい
る。なお、第1の実施例と共通の部分については、説明
を省略する。
【0041】第2の実施例においては、透明板14上に
ITOからなる透明電極15が形成され、さらにその上
にSiO2 のスパッタリングにより保護膜35が形成さ
れている。SiO2 からなる保護膜35は、透明電極1
5が設けられた透明板14上全面を覆っている。
【0042】この実施例によると、下原版フィルム1を
介して基板3を静電吸着するために透明電極15に高電
圧(500〜2000V)を印加しても、保護膜35に
遮られて使用者に高電圧が伝わることはなく、安全に作
業が行なえる。
【0043】保護膜35は、露光用光源13からの光を
透過可能であって、透明電極15へ電圧を印加した際
に、基板3を吸着可能なように下原版フィルム1上に静
電気を発生し得るとともに人体に影響を与えない程度に
絶縁作用を持つものであり、SiO2 膜以外にも、IT
Oを蒸着した透明な樹脂フィルムなどが使用可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る露光
装置によれば、電極板および透明電極に電界を印加する
と、基板下面の銅箔と下枠上面の透明電極との間に静電
気が発生することにより基板が下枠に確実かつ強固に吸
着保持される。従って、1対の原版フィルム間に位置精
度よく基板を挾み込むことができ、基板の両面に同時に
正確なパターンを露光することができる。
【0045】なお、この透明電極上に保護膜を設ける
と、基板の静電吸着を可能にするとともに高電圧による
人体への影響を防止でき、作業の安全性を確保すること
ができる。
【0046】基板を露光部に搬送する搬送手段に基板位
置合わせ手段を設けると、基板を搬送した後、実際に露
光を行う露光部において基板を両原版フィルムに対し位
置合わせできるので、搬送の際の誤差の影響を受けるこ
とがなく精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示す露光装置の要部を示す平面図であ
る。
【図3】図1に示す露光装置の下枠および基板を示す拡
大断面図である。
【図4】図3の一部切欠平面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の下枠および基板を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下原版フィルム 2 上原版フィルム 3 基板 4 露光部 5 基板投入部 6 搬送手段 8 下枠 9 上枠 10 第1のアライメント手段(枠位置合わせ手段) 12,13 露光用光源 14 透明板 15 透明電極 19 第2のアライメント手段(基板位置合わせ手
段) 22 電極板 35 保護膜(SiO2 膜)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の原版フィルムを基板の上下に配設
    した状態で上記基板の両面に同時露光可能な露光部を含
    み、 上記露光部は、下原版フィルムを保持する下枠と、上記
    下枠と対向して設けられ上原版フィルムを保持する上枠
    と、上記両枠間に配設された上記基板の両面に上記両原
    版フィルムを介して露光可能な1対の露光用光源と、上
    記両枠の相対位置関係を調整可能な枠位置合わせ手段
    と、上記下原版フィルムを介して上記基板を上記下枠に
    固定的に吸着保持する静電吸着手段とを有するものであ
    り、 上記静電吸着手段は、上記下枠内の透明板に形成され上
    記下原版フィルムを介して上記基板と対向する透明電極
    と、上記下原版フィルム上に設けられた電極板とを有
    し、上記基板を吸着保持するための静電気を発生させる
    電界が上記透明電極と上記電極板との間に印加されるよ
    うになっていることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 上記静電吸着手段の上記透明電極は、透
    明な保護膜によって覆われていることを特徴とする請求
    項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 上記露光部に隣接して設けられ未露光の
    基板が供給される基板投入部と、上記露光部と上記基板
    投入部との間で上記未露光の基板を搬送可能な搬送手段
    とを含み、 上記搬送手段には、上記未露光の基板を上記上枠および
    上記下枠に対し位置合わせする基板位置合わせ手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1または2のいず
    れかに記載の露光装置。
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