JPH05323251A - 近接露光装置の基板搬送機構 - Google Patents

近接露光装置の基板搬送機構

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Publication number
JPH05323251A
JPH05323251A JP15135392A JP15135392A JPH05323251A JP H05323251 A JPH05323251 A JP H05323251A JP 15135392 A JP15135392 A JP 15135392A JP 15135392 A JP15135392 A JP 15135392A JP H05323251 A JPH05323251 A JP H05323251A
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JP
Japan
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substrate
exposure
suction
exposure stage
exposed
Prior art date
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Application number
JP15135392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Koyagi
康幸 小八木
Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Yasuyuki Wada
康之 和田
Naoshi Fukao
直志 深尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP15135392A priority Critical patent/JPH05323251A/ja
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 近接露光装置のスループットを向上する基板
搬送機構を提供する。 【構成】 基板搬送機構6は、基板搬送経路に沿って対
向するように、分離配置された一対の基板搬送アーム6
1a,61bを備え、これらのアームはモータ67によ
って同期して駆動される。基板搬送アーム61a,61
bには、基板搬入用の吸着パッド62a,62bと、基
板搬出用の吸着パッド63a,63bがある。ローダ位
置LPで、吸着パッド62a,62bに吸着保持された
基板1は、基板搬送アーム61a,61bが同期し駆動
されることにより、露光ステージ3の上方に搬入され、
露光ステージ3の上昇により露光ステージ3に受け渡さ
れる。基板1の搬入と同時に、吸着パッド63a,63
bに吸着保持された露光済みの基板1’はアンローダ位
置UPに搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶表示器用ガ
ラス基板等の表面に感光剤を塗布した基板とマスクとを
近接させて露光し、マスクのパターンを感光剤に焼き付
ける近接露光装置に係り、特に、基板の露光位置への搬
入および、露光位置からの搬出を行う基板搬送機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の近接露光装置における、角型基板
(以下、基板とする)の露光位置への搬入および、露光
位置からの搬出を行う搬送機構としては、例えば、以下
に示すようなものがある。これを図12に示し、以下に
説明する。図12は、従来の基板搬送機構の外観を示す
正面図である。基板搬送機構101は、搬送機本体10
2と、前記搬送機本体102によって昇降および旋回駆
動される支持軸103と、前記支持軸103に連結され
たアーム支持台104と、前記アーム支持台104上を
水平往復移動する水平移動部材105と、前記水平移動
部材105に連結された基板吸着用のアーム106とに
よって構成されている。
【0003】次に、上述の構成を有する基板搬送機構を
使って、基板を基板カセットから露光位置に搬入する動
作を図13に従って説明する。まず、図13(a)に示
すように、基板搬送機構101は、基板カセット110
方向に水平移動部材105を移動させアーム106を基
板カセット110に挿入し、支持軸103を少し上昇さ
せ、基板100をアーム106に吸着保持して、再び水
平移動部材105を元の位置に戻す。次に、支持軸10
3を回転駆動して、基板100を保持したアーム106
を180°旋回させた後、水平移動部材105を前進さ
せて基板100を露光ステージ120の上方に移動させ
る。図13(b)に示すように、露光ステージ120
は、昇降自在の複数本の支持ピン121を備えており、
これらの支持ピン121を上昇させることにより、基板
100をアーム106から支持ピン121上へ移載す
る。基板100が支持ピン121で支持されると、水平
移動部材105が後退駆動されることにより、アーム1
06が露光ステージ120の外へ退避する。アーム10
6が退避すると、支持ピン121が下降して、基板10
0が露光ステージ120上に吸着保持される。その後、
露光ステージ120が上昇して、基板100を図示しな
いマスクに近接保持し、基板100の位置合わせが行わ
れた後、露光処理される。一方、基板搬送機構101
は、支持軸103を駆動して、アーム106を元の状態
に復帰させ、次の基板の搬入まで待機する。
【0004】また、露光が終了した基板100を露光位
置から搬出する場合は、露光ステージ120と図示しな
い露光済基板収納用カセットとの間に設けられた、同様
の基板搬送機構を使い、この基板搬送機構を上述した基
板搬入動作とは逆の順序で駆動することにより、基板1
00を露光ステージ120から搬出してカセットへ収納
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来の基板搬送機構によれば、基板1
00を露光ステージ120の上方に搬入した後、基板1
00を露光ステージ120の上に移載するまでに、支持
ピン121の上昇行程、アーム106の退避行程、およ
び支持ピン121の下降行程という3つの行程を経なけ
ればならない。露光済みの基板100を露光ステージ1
20から搬出する場合も同様で、まず、露光済みの基板
100を支持ピン121で持ち上げ、基板搬出のために
基板100と露光ステージ120との間にアーム106
を侵入させ、そして、支持ピン121を下降させること
により基板100をアーム106に移載するという各行
程を経た後でなければ、基板100を露光ステージ12
0から搬出することができない。このように、従来の基
板搬送機構は、基板の搬入・搬出にそれぞれ3行程を必
要とするので、基板の搬入・搬出に要する時間が長くな
り、その結果として、近接露光装置のスループットが低
下するという問題点がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、近接露光装置における露光処理全体の
スループットを向上させる基板搬送機構を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載した発明は、感光剤が塗布された基
板をローダ位置から昇降自在の露光ステージへ搬入する
とともに、露光済みの基板を前記露光ステージからアン
ローダ位置へ搬出する近接露光装置の基板搬送機構であ
って、少なくとも前記露光ステージの昇降を許容するよ
うに、前記基板の搬送経路に沿って対向して分離配置さ
れ、前記搬送経路に沿って各々移動可能で、かつ、前記
ローダ位置側に基板搬入用の基板支持機構と、前記アン
ローダ位置側に基板搬出用の基板支持機構とを備えた一
対の基板搬送アームと、前記一対の基板搬送アームを同
期して駆動する駆動手段と、を備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、上述の
近接露光装置の基板搬送機構において、前記基板支持機
構は、前記基板の端部を吸着保持する吸着面を有する吸
着部を弾性体によって支持したものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。基板をローダ位置から露光ステージに搬入する場
合、一対の基板搬送アームの一端はローダ位置にあり、
この位置で基板搬入用の基板支持機構によって基板を支
持する。次に、一対の基板搬送アームは駆動手段によっ
て同期して露光ステージ側に移動される。基板が露光ス
テージの上方に搬入されると、露光ステージが上昇する
ことにより、基板搬送アーム上の基板が露光ステージに
移載される。露光ステージが基板を保持して位置合わせ
等を行っている間に、基板搬送アームは露光ステージに
阻まれることなく、ローダ位置側に戻り、次の基板を基
板搬入用の基板支持機構によって支持する。露光ステー
ジ上の基板の露光が終了すると、露光ステージが下降す
る。このとき、基板搬送アームの他端側の基板搬出用の
基板支持機構は、露光ステージに対向する位置にあるの
で、露光ステージの下降により、露光済みの基板が基板
搬送アームの基板搬出用の基板支持機構に移載される。
そして、基板搬送アームが再び同期して駆動されると、
基板搬入用の基板支持機構に支持された基板がローダ位
置から露光ステージの上方へ搬入されると同時に、基板
搬出用の基板支持機構に支持された露光済みの基板が露
光位置からアンローダ位置に搬出される。以下、露光ス
テージへの基板の搬入と、露光ステージからの基板の搬
出とが並行して行われる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、上述の
基板搬送アームの基板支持機構として、基板端部を吸着
する吸着面を有する吸着部を弾性体によって支持してい
るので、保持した基板が大サイズのもので、基板の中央
部を保持していないことにより、自重で中央部がたわん
でも、吸着部を支持する弾性体は基板のたわみに応じて
変位する。従って、基板を吸着保持する吸着部の吸着面
は常に基板に密着した状態を保つことができ、空気が入
る隙間をつくらないので、搬送中、吸着部の吸引力を保
つことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本実施例に係る近接露光装置の概略の
構成を示す正面図であり、図2は、その平面図である。
ただし、図2では露光光学部を省略してある。本実施例
装置は、基板1を基板カセット27からローダ位置LP
にロードするローダロボット2、露光位置RPに搬入さ
れた基板1を吸着保持して、マスク11に近接させて露
光させる露光ステージ3、基板1に露光する露光光学部
4、露光済の基板1’をアンローダ位置UPから露光済
基板カセット57にアンロードするアンローダロボット
5および、基板1をローダ位置LPから露光位置RPへ
搬入するとももに、露光済基板1’を露光位置RPから
アンローダ位置UPへ搬出する実施例の要部である基板
搬送機構6等によって構成されている。詳細な構成は後
述するが、基板搬送機構6は、基板搬送経路に沿って対
向配置され、それぞれ同期して水平駆動される一対の基
板搬送アーム61a,61bで構成されており、各基板
搬送アーム61a,61bの基板ロード側には、搬入基
板を吸着保持するためのそれぞれ一対の吸着パッド62
a,62bが設けられており、また、基板アンロード側
には搬出基板を吸着保持するためのそれぞれ一対の吸着
パッド63a,63bが設けられている。
【0012】図3に示すように、ローダロボット2は、
ロボット本体21と、前記ロボット本体21によって昇
降駆動される支持軸22と、前記支持軸22に連結され
たアーム支持台23と、前記アーム支持台23上を往復
駆動される水平移動部材24と、前記水平移動部材24
に片持ち支持されたアーム25と、前記アーム25に取
り付けられた基板吸着保持用の吸着部26とから構成さ
れている。
【0013】次に、上述の構成を有するローダロボット
2が、基板1を基板カセット27からローダ位置LPに
ロードする動作を図4に従って説明する。まず、図4
(a)に示すように、ロボット本体21は、待機位置か
ら基板カセット27方向へ水平移動部材24を移動させ
アーム25を基板カセット27に挿入し、支持軸22を
上昇させて基板1をアーム25の吸着部26に吸着保持
する。次に、同図(b)に示すように、水平移動部材2
4を後退移動させて、基板1を吸着保持したアーム25
をローダ位置LPに戻し、支持軸22を降下させなが
ら、基板1の吸着を解除する。このとき、同図(c)の
平面図に示すように、ロードした基板1の端部は、既に
待機している基板搬送機構6の搬入基板用吸着パッド6
2a、62bの上に載置される。基板搬送機構6は、搬
入基板用吸着パッド62a、62bで基板1を吸着保持
した状態で基板1を露光位置RPに搬入する。
【0014】露光ステージ3は、その下部に設置された
複数個のアクチュエータによって構成されるZ軸ユニッ
ト31によって、昇降駆動される。露光ステージ3の上
面、すなわち、基板の保持面には、格子状の吸着溝が穿
設されており、その吸着溝には、図示しない吸引ポンプ
に連通した吸着孔が穿設されている。露光ステージ3
は、この吸着溝で、基板の保持面に載置された基板1を
吸着して保持する。さらに、露光ステージ3は、基板の
保持面を含む平面上でX、Y、θ方向に変位可能なよう
に、その下部と、Z軸ユニット31との間に、図示しな
い水平変位駆動部を備えている。
【0015】次に、露光位置RPでの露光ステージ3の
動作を説明する。基板搬送機構6は、露光位置RPに基
板1を搬入すると、基板1の吸着を解除して待機する。
この状態で、図示しないセンサによって、露光ステージ
3の上方に設置されたマスク11に対する、搬入時の基
板1の位置ズレが検出される。露光ステージ3は、Z軸
ユニット31によって、上昇させられながら、検出され
た位置ズレ量に相当する変位量だけ、上述した水平変位
駆動部によって、X、Y、θ方向に変位させられる。そ
の後、露光ステージ3は、基板搬送機構6から基板1を
受け取って吸着溝で吸着保持し、さらに、マスク11に
向かって上昇しながら、上述した水平変位駆動部によっ
て、原点復帰されることにより基板1の位置ズレが補正
される。基板1とマスク11とのギャップが所定量にな
ると露光ステージ3の上昇駆動が停止される。また、こ
のとき、基板搬送構機6は、後述するように、ローダ位
置LP方向に移動する。露光ステージ3は、露光前に、
基板1とマスク11とのギャップの微調整を行う。基板
1とマスク11とが所定のギャップで水平に保持され、
また、顕微光学系による精密な基板位置合わせが行われ
た後、後述する露光光学部4によって露光され、基板1
の表面に塗布された感光材料に、マスクに描画されたパ
ターンが焼き付けられる。露光が終了すると露光ステー
ジ3は、露光済基板1’の吸着を解除し、Z軸ユニット
31によって、降下させられ、既に待機している基板搬
送機構6の搬出基板用吸着パッド63a、63b上に基
板1を移載し、さらに、Z軸ユニット31によって、露
光ステージ3の待機位置まで降下させられる。基板搬送
機構6は、搬出基板用吸着パッド63a、63bに載置
された露光済基板1’を吸着保持して、アンローダ位置
UPに搬出する。
【0016】露光光学部4においては、紫外線照射用の
例えば、図示しないキセノン(Xr)ランプからの照射
光がフレネルレンズに入射して、マスク11に垂直な平
行光となって、マスク11を通って基板1の表面に照射
される。
【0017】アンローダロボット5は、上述したローダ
ロボット2と同様の構成であるのでここでの説明は省略
する。以下、アンローダロボット5が、露光済基板1’
をアンローダ位置UPから露光済基板カセット57にア
ンロードする動作を図5に従って説明する。基板搬送機
構6は、露光済基板1’を吸着保持して、アンローダ位
置UPに搬出し、露光済基板1’の吸着を解除する。こ
の状態で、図5(a)、(b)に示すように、ロボット
本体51は、待機位置から支持軸52を上昇させ、露光
済基板1’を吸着保持して、露光済基板カセット57方
向へ水平移動部材54を移動させ、露光済基板1’を保
持したアーム55を露光済基板カセット57に挿入し、
露光済基板1’の吸着を解除して基板1’を露光済基板
カセット57に格納する。次に、同図(c)に示すよう
に、水平移動部材54がアンローダ位置UPに戻り、支
持軸52が降下して待機状態に復帰する。
【0018】基板搬送機構6の構成を図6、図7に示
し、以下に説明する。図6は、基板搬送機構6の外観を
示す平面図、図7は、その側面図である。基板搬送機構
6は、基板搬送経路に沿って対向配置されたガイドレー
ル60a、60bに沿って各々摺動する分離された一対
の基板搬送アーム61a、61bを備えている。各基板
搬送アーム61a、61bは、ローダ位置LPから露光
位置RP(露光位置RPからアンローダ位置UP)にわ
たる長さを有し、両アームの間隔はローダロボット2、
露光ステージ3、およびアンローダロボット5の昇降を
許容する程度に設定されている。各基板搬送アーム61
a、61bのローダ側の内側面には、露光ステージ3に
搬入する基板を吸着保持するためのそれぞれ一対の吸着
パッド62a、62bが取り付けられており、また、ア
ンローダ側の内側面には、露光ステージ3から搬出する
基板を吸着保持するためのそれぞれ一対の吸着パッド6
3a、63bが取り付けられている。なお、各吸着パッ
ドの詳細な構成は後述する。各搬送アーム61a、61
bにはナット64a、64bがそれぞれ連結されてお
り、これらのナット64a、64bがネジ軸65a、6
5bに螺合されている。ネジ軸65a、65bのローダ
側端部には、それぞれプーリ66a、66bが取り付け
られている。また、ネジ軸65a、65bのローダ側端
部の中間下方にモーター67が配設されており、このモ
ータ67の出力軸にプーリ69a、69bが取り付けら
れている。そして、プーリ66aとプーリ69aとの間
に無端ベルト70aが、プーリ66bとプーリ69bと
の間に無端ベルト70bが、それぞれ掛けられている。
以上の構成により、モーター67が回転駆動されると、
その回転力がねじ軸65a、65bに伝達され、ナット
64a、64bとともに、基板搬送アーム61a、61
bが同期して基板搬送経路に沿って移動する。
【0019】なお、各基板搬送アーム61a、61bを
同期して移動させる手段は、上述した1個のモーター6
7の回転力をベルト70a、70bでネジ軸65a、6
5bに伝達する以外にも、2個のモーターをそれぞれ電
気的に同期回転させて各ネジ軸65a、65bを駆動す
るようにしてもよい。
【0020】上述の搬入基板用吸着パッド62a、62
b、搬出基板用吸着パッド63a、63bとして用いる
吸着パッドの構造を図8に示し、以下に説明する。吸着
パッドは、吸着部72が、筒状の支持材73とコイルバ
ネ74とによって、支持部71の上面と吸着部72の底
面72cとが若干離れた状態で支持されるように構成さ
れている。
【0021】吸着部72の吸着面には、基板を載置した
とき負圧室が形成されるように長孔72aが穿設されて
おり、その長孔72aには支持材73、支持部71内を
通って、図示しない吸引ポンプに連通するための吸引孔
72bが穿設されている。また、吸着部72はアルミニ
ウム等の金属で形成され、その表面はフッ化樹脂で覆わ
れている。なお、このように、表面をフッ化樹脂で覆う
ことにより、基板との密着性を高めて吸着力を増すこと
ができるとともに、パーティクルの発生を抑えることが
できる。
【0022】支持材73は、ゴム等の弾性体材料によっ
て形成する。また、支持材73は、2本のバネ74に挟
まれて吸着部72の中央を支持し、バネ74は、支持材
73を補助的に支持する。この支持材73とバネ74に
よって、吸着部72を変位自在に構成している。
【0023】上述した基板搬送アーム61a、61bに
基板1を吸着したとき、図9に示すように、基板1の中
央部がたわむ。これは、中央部で支持されていない基板
1がその自重でたわむものであり、特に基板1のサイズ
が大きくなるに従って、たわみは大きくなる。このよう
な場合でも、上述の吸着パッドを使用していれば、吸着
部72は支持材73とバネ74によって、基板1のたわ
みに応じて変位する。これにより、基板1を吸着保持す
る吸着部72の吸着面は常に基板1に密着した状態を保
つことができ、空気が入る隙間をつくらないので、基板
搬送中、吸着部72の吸引力を保つことができる。
【0024】次に、上述の構成を有する基板搬送機構6
が、基板1をローダ位置LPから露光位置RPへ搬入
し、露光済基板1’を露光位置RPからアンローダ位置
UPへ搬出する動作を図10に従って説明する。図10
(a)に示すように、基板搬送機構6が待機位置にある
時、ローダ位置LPでは、上述したローダロボット2
が、基板搬送機構6の搬入基板用吸着パッド62a、6
2bの間を降下して、基板カセット27からロードして
きた基板1を搬入基板用吸着パッド62a、62b上に
載置する。このとき、基板搬送機構6の搬入基板用吸着
パッド62a、62bは、載置された基板1を吸着保持
する。一方、その動作に同期して、露光位置RPでは、
上述した露光ステージ3が、基板搬送機構6の搬出基板
用吸着パッド63a、63bの間を降下して、露光の終
了した基板1’(前回搬入した基板1)を搬出基板用吸
着パッド63a、63b上に載置する。このとき、基板
搬送機構6の搬出基板用吸着パッド63a、63bは、
載置された基板1’を吸着保持する。この2つの動作が
同時に終了する。そして、基板搬送機構6は、2枚の基
板を吸着した状態で、図10(b)に示すように、アン
ローダ位置UP方向に移動する。
【0025】基板搬送機構6が、図10(b)の状態に
ある時、露光位置RPでは、搬入された基板の位置ズレ
を検出した後、上述した露光ステージ3が、基板搬送機
機6の搬入基板用吸着パッド62a、62bの間を上昇
して、搬入された基板1を露光ステージ3上に受け取
る。このとき、基板搬送機構6の搬入基板用吸着パッド
62a、62bは、基板1の吸着を解除しており、基板
1を受け取った露光ステージ3は、基板1を吸着保持し
て、さらに、マスク11に近接させるために上昇され
る。一方、その動作に同期して、アンローダ位置UPで
は、上述したアンローダロボット5が、基板搬送機構6
の搬出基板用吸着パッド63a、63bの間を上昇し
て、搬出された露光済基板1’をアンローダロボット5
の吸着部56上に受け取る。このとき、基板搬送機構6
の搬出基板用吸着パッド63a、63bは、搬出してき
た露光済基板1’の吸着を解除している。露光済基板
1’を受け取ったアンローダロボット5は、露光済基板
1’を吸着保持して露光済基板カセット57に格納す
る。上述のように、基板搬送機構6が搬入、搬出してき
た基板1、1’をそれぞれ露光ステージ3、アンローダ
ロボット5に渡し終わると、基板搬送機構6は空の状態
で、図10(c)に示すように、ローダ位置LP方向に
移動する。そして、この状態で待機していると、再び、
図10(a)に示したように、ローダロボット2が、ロ
ーダ位置LPに基板1をロードしてきて、基板搬送機構
6の搬入基板用吸着パッド62a、62bに渡し、一
方、露光ステージ3が、露光位置RPで露光済基板1’
を降下させてきて、基板搬送機構6の搬出基板用吸着パ
ッド63a、63bに渡す。以後同様に、搬入と搬出を
同時に行う。
【0026】次に、上述した各部の動作を図11に示す
タイムチャートを使って、ある基板(n)のロードから
アンロードまでを説明する。図の記載表現は、例えば、
ローダロボット2のアーム25は、t1 で左(基板カセ
ット27方向)に移動を開始し、t2 で移動が完了する
(基板カセット27内に挿入が完了)とともにアーム2
5が上昇を開始し、t3 で基板カセット27内に挿入さ
れた状態でアーム25が上昇を完了(基板に当接)した
ことを示している。
【0027】t1 でローダロボット2は、基板(n)の
ロード作業を開始し、t4 でローダ位置LPにロードを
完了し、基板搬送機構6にロードしてきた基板(n)を
渡す。基板(n)を渡された基板搬送機構6は、そのタ
イミング(t4 )で右(露光位置RP方向)に移動を開
始し、t5 で移動を完了する。また、前回搬入した基板
(n−1)が、t4 で露光を完了しており、露光ステー
ジ3の降下も完了している。すなわち、t4 では前回搬
入した露光済の基板(n−1)は、基板搬送機構6の搬
出側で吸着保持されているので、基板(n)の搬入と、
露光済の基板(n−1)の搬出をt4 からt5 で同時に
行う。
【0028】t5 からt6 までは、基板の位置ズレの検
出等が行われる。t6 からt7 で露光ステージ3は、基
板(n)を受け取り、マスク11に近接させる。また、
7では、基板搬送機構6が次の基板(n+1)を搬入
するために空のまま左に移動を開始する。t7 からt8
までで基板とマスクとのギャップの微調整が行われ、基
板とマスクとの間が規定のギャップで水平に保持される
とt8 からt9 の間、露光光学部4は露光を行う。ま
た、このt8 からt9 までの間に搬出した基板(n−
1)は、アンローダロボット5が、露光済基板カセット
57にアンロードを完了している。
【0029】基板(n)の露光が完了すると、露光ステ
ージ3は降下し、t10から基板搬送機構6が右(アンロ
ーダ位置UP方向)に移動する。また、この移動過程に
おいて、次の基板(n+1)の搬入が同時に行われる。
11からt12までは、基板(n+1)の位置ズレの検出
等が行われる。t12からt13までで基板(n)は、アン
ローダロボット5によって、露光済基板カセット57に
アンロードされる。また、このとき、次に搬入した基板
(n+1)の露光が行われている。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、基板搬入用の基板支持機構と
基板搬出用の基板支持機構とを備えた一対の基板搬送ア
ームを、露光ステージの昇降を許容するように、基板搬
送経路に沿って対向して分離配置し、前記両基板搬送ア
ームが同期して駆動するように構成しているので、基板
搬送アームの動きが露光ステージによって邪魔された
り、逆に、露光ステージの動きが基板搬送アームによっ
て邪魔されるといった相互干渉がない。つまり、従来の
基板搬送機構のように基板の搬入・搬出のために、露光
ステージの支持ピンを昇降させたり、露光ステージを上
昇させるためにアームを退避させたりする行程が不要に
なるので、基板の搬入・搬出に要する時間が短縮され、
その結果として、近接露光装置のスループットを向上す
ることができる。また、本発明によれば、基板搬送アー
ムの一回の動きによって、基板の搬入と搬出を同時に行
うことができるので、近接露光装置のスループットを一
層向上することができる。
【0031】また、請求項2に記載の発明によれば、基
板の搬入・搬出のために基板端部を吸着保持する吸着面
を有する吸着部を弾性体によって支持しているので、支
持された基板のたわみに応じて吸着部が変位する。した
がって、大サイズの基板であっても、吸着部で基板を確
実に吸着保持して、基板を搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る近接露光装置の概略の
構成を示す正面図である。
【図2】実施例装置の概略の構成を示す平面図である。
【図3】ローダロボットの構成を示す外観斜視図であ
る。
【図4】ローダロボットの動作を示す図である。
【図5】アンローダロボットの動作を示す図である。
【図6】基板搬送機構の概略の構成を示す平面図であ
る。
【図7】基板搬送機構の概略の構成を示す側面図であ
る。
【図8】吸着パッドの構造を示す図である。
【図9】吸着パッドの作用を示す図である。
【図10】基板搬送機構の動作を示す図である。
【図11】各部の動作を示すタイムチャートである。
【図12】従来の基板搬送機構の概略の構成を示す正面
図である。
【図13】従来の基板搬送機構の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 … 基板 1’ … 露光済基板 2 … ローダロボット 3 … 露光ステージ 4 … 露光光学部 5 … アンローダロボット 6 … 基板搬送機構 27 … 基板カセット 57 … 露光済基板カセット 61a、61b … 基板搬送アーム 62a、62b … 搬入基板用吸着パッド(基板支持
機構) 63a、63b … 搬出基板用吸着パッド(基板支持
機構)
フロントページの続き (72)発明者 和田 康之 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 深尾 直志 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光剤が塗布された基板をローダ位置か
    ら昇降自在の露光ステージへ搬入するとともに、露光済
    みの基板を前記露光ステージからアンローダ位置へ搬出
    する近接露光装置の基板搬送機構であって、 少なくとも前記露光ステージの昇降を許容するように、
    前記基板の搬送経路に沿って対向して分離配置され、前
    記搬送経路に沿って各々移動可能で、かつ、前記ローダ
    位置側に基板搬入用の基板支持機構と、前記アンローダ
    位置側に基板搬出用の基板支持機構とを備えた一対の基
    板搬送アームと、 前記一対の基板搬送アームを同期して駆動する駆動手段
    と、 を備えたことを特徴とする近接露光装置の基板搬送機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の近接露光装置の基板搬
    送機構において、前記基板支持機構は、前記基板の端部
    を吸着保持する吸着面を有する吸着部を弾性体によって
    支持したものである近接露光装置の基板搬送機構。
JP15135392A 1992-05-18 1992-05-18 近接露光装置の基板搬送機構 Pending JPH05323251A (ja)

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