JP3828536B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板の製造工程の中の露光工程で使用される露光装置に係り、特に内層基板及び外層基板を効率よく露光処理でき、さらに装置全体を小型化することができるとともに、コスト削減に資することができるようにした露光装置に関する。
従来、この種のプリント基板の露光装置は、内層基板、外層基板又はソルダーレジストを塗布した基板(以下、「ソルダーレジスト基板」という。)を、原版フィルムを貼付したアクリル樹脂等からなる透光性に優れた板状の一対の保持版で挟持するとともに、これら保持版の上から露光ランプで紫外線を照射して露光処理をするようにしている。
これらプリント基板のうち、内層基板の製造工程は、両面にそれぞれ銅箔が貼られている電気絶縁性の薄板からなる基板の両面にドライフィルム(感光性フィルム)をそれぞれ貼着するラミネート処理工程と、ラミネート処理された基板を一対の保持部材で挟持して露光装置により紫外線を照射して露光処理する露光工程と、露光処理された部分を残してドライフィルムを除去剥離する現像工程と、ドライフィルムで保護されている部分を残して銅箔を剥離して電気回路を形成するエッチング処理工程とから構成されている。
また、多層基板(外層基板)の製造工程は、上述の製造工程により得られた内層基板の両面に電気絶縁膜及び銅箔を重ねて熱プレスして積層体を作るプレス工程と、熱プレスされた内層基板に設けられている所定のマークを基準にしてX線でガイドホールをあけるガイドホールあけ工程と、あけられたガイドホールを基準にNCドリルマシンでスルーホールをあけるスルーホールあけ工程と、スルーホールがあけられた内層基板を上述の内層基板製造工程時と同様のラミネート処理工程、露光工程、現像工程及びエッチング処理工程を経て処理した後、スルーホールをメッキ処理するメッキ処理工程とから構成されている。
さらに、ソルダーレジスト基板の製造工程は、基板にソルダーレジストインクを塗布して乾燥させるソルダーレジストインク塗布工程と、原版フィルムをソルダーレジスト基板に形成されている電気回路のパターンに合わせて上述の内層基板製造工程時と同様の露光工程及び現像工程の処理を行ってハンダ部分のみの銅箔を露出させるハンダ部分露出工程とから構成されている。
上記内層基板の露光装置は、搬入キャリアで基板を一対の保持部材のうちの一方の保持部材の所定位置に載置させた後、この一方の保持部材の上に他方の保持部材を重ねて密着させて基板を挟持するようにし、この密着された保持部材の上下両側から、基板の搬送及び上下反転作業と共に紫外線をそれぞれ照射して露光処理し、この露光処理後、他方の保持部材を外して一方の保持部材上の基板を搬出キャリアで移動するようにすることで構成されている。
また、上記多層基板(外層基板)又はソルダーレジスト基板の露光装置は、基板を搬入キャリアでX軸方向及びY軸方向に移動可能で、かつ、θ角度で回転可能な機構を備えた整合テーブルの上に載置させた後、この整合テーブル上の基板をCCDカメラで撮像し、撮像した基板の状態が所定位置に位置決めされるように整合テーブルを駆動させ、すなわち整合テーブル上の基板のスルーホール等の所定の基準位置が一方の保持部材に貼付されている原版フィルムの所定の基準位置と一致するように整合テーブルを駆動させ、そして基板上に一方の保持部材を密着させ、基板を挟持した状態で露光処理が行われる。この露光処理後、一方の保持部材を外し、整合テーブル上から基板を搬出キャリアで反転機に移動させて反転させ、反転された基板を再度、次段の搬入キャリアで次段の整合テーブルに載置して位置を調整し、基板に他方の保持部材を重ねて密着させた後、他方の保持部材の上から紫外線を照射して露光処理が行われる。この露光処理後、他方の保持部材が整合テーブルから外されて基板は次段の搬出キャリアで次の工程に移動させられるように構成されている。
特になし。
しかしながら、上記従来の露光装置において、内層基板の露光装置では、基板は一方の保持部材に固定されていないので、他方の保持部材を一方の保持部材から外すときに他方の保持部材に付着して移動してしまうことがあり、基板が他方の保持部材に付着して移動すると作業を中断しなければならないという欠点があった。さらに、露光処理に際し、その露光ランプは一対の保持部材の上下両側それぞれに設けて紫外線を照射するようにしているので、上下両側で重複しコスト高になる欠点があった。
また、外層基板又はソルダーレジスト基板の露光装置においては、基板の一方の面側を露光処理する装置と他方の面側を露光処理する装置とを反転機を介在させて、全く同一の装置として処理方向に沿って一連に並設しているので、装置全体が大型化とし、長大な設置スペースを必要とするだけでなく、整合テーブル、露光機、搬送装置等が反転機の前後に対称的に配置されることとなってコスト高になる欠点があった。
そこで、本発明は、上記欠点を解決するために成されたものであって、その目的は、露光処理を行う露光機では一個の露光ランプでも足りるようにし、基板を移動保持するときに保持部材に基板が付着せず、しかも上下の保持部材で挟持した状態で露光機内で反転させることで従来のような処理方向に沿った対称構成を採用しなくて済むことで装置全体を小型化することができ、イニシャルコスト及びランニングコストを低減することのできる露光装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため本発明に係る露光装置にあっては、搬入部A、整合部B、露光部C及び搬出部Dを搬送方向に沿う前後で順次に配置してなる露光装置であって、搬入部Aは、外部から基板1を受け入れるとともに、この受け入れた基板1を搬入キャリア3を用いて整合部Bに移動させるものであり、整合部Bは、この整合部B及び露光部C間を移動する、所定の原版フィルムF1,F2をそれぞれ貼設した透光性材からなる板状の一個の上側保持部材8及び二個の下側保持部材9A,9Bを有し、その上側保持部材8と二個の下側保持部材9A,9Bのうちの一方の下側保持部材9A(9B)とで基板1を上下で挟持して積層体7を生成し、この生成された積層体7を露光部Cへ移送させるとともに、他方の下側保持部材9B(9A)をその露光部Cから受け入れ、また下側保持部材9A(9B)は下側保持部材固定機構30を介して位置調整機構(X,Y,θ)を備えた基台20に固定可能としているとともに、この下側保持部材固定機構30はその下側保持部材9A(9B)に載置された基板1を基板保持機構80を用いて固定可能としているものであり、露光部Cは、整合部Bから受け入れた積層体7の上下面を露光ランプ50で露光処理し、この露光処理後、基板1を一方の下側保持部材9A(9B)に基板保持機構80を用いて固定させながら上側保持部材8を整合部Bへ移動させるものであり、搬出部Dは、露光部Cにおいて一方の下側保持部材9A(9B)に載置されている基板1を搬出キャリア5を用いてその露光部Cから受け入れた後、外部へ移動させるものである。そして、整合部Bで一方の下側保持部材9A(9B)に基板1を固定しているとき、搬入部Aでは基板1を受け入れ、露光部Cから整合部Bに移動した上側保持部材8を一方の下側保持部材9A(9B)に接触して積層体7を生成し、その後、この生成された積層体7を露光部Cに移動する一方、露光部Cに位置していた他方の下側保持部材9B(9A)を整合部Bに移動して基板1を載置し位置決めし、また露光部Cに移動された積層体7を露光処理した後、上側保持部材8を基板1、下側保持部材9A(9B)から離して整合部Bに移動させて新たな積層体7を生成する一方、露光後の基板1を搬出部Dに搬出するようにしてある。また前記基板保持機構80は、下側保持部材9A(9B)の周囲で上下動自在に駆動され、水平方向で回転されて基板1の余白部分を係止する係止片83を備えて成ることを特徴としているのである。
かかる構成からなる本発明に係る露光装置は、整合部Bにおいて搬入部Aから搬入キャリア3を用いて受け入れられた基板1を上側保持部材8と下側保持部材9Aあるいは9Bとで挟持して積層体7を生成し、この生成された積層体7を露光部Cに移送させる。露光部Cでは、反転機60で積層体7を上下で反転しながらその積層体7の両面を露光処理し、この露光処理後、基板1を下側保持部材9Aあるいは9Bに固定した状態で上側保持部材8を外し、その後、その基板1を搬出キャリア5を用いて搬出部Dへ移動させる。
また、本発明に係る露光装置において、整合部Bにおける積層体7の生成は、上側保持部材8及び下側保持部材9Aあるいは9B間の周囲にパッキン部材10を設けるとともに、これら両部材8、9Aあるいは9B間を吸引して行うものであることを特徴としている。
さらに、本発明に係る露光装置においての下側保持部材固定機構30は、下側保持部材9Aあるいは9Bを吸引して基台20に固定するものであることを特徴としている。
そして、本発明に係る露光装置においての露光部Bは、積層体7を反転機60を用いて上下面を反転させて露光ランプ50で積層体7の両面を露光処理するものであることを特徴としており、その反転機60は、上側保持部材8又は下側保持部材9Aあるいは9Bに設けられている回転軸61と、この回転軸61に設けられているピニオン62と、このピニオン62を回転させるラック64とから構成されていることを特徴としている。この反転機60による積層体7の反転で、一個の露光ランプ50で積層体7の上下両面を露光部B内で移動搬送することなく露光処理できる。
また露光部Bは積層体7の上下面を一個の露光ランプ91で各別に露光処理する露光機構を備えて成り、この露光機構は、露光ランプ91からの露光線を搬入された積層体7に対して上下方向のいずれかに切り換えるよう露光線路内外で出没進退する切換反射板94と、この切換反射板94による反射あるいは反射しない露光線を積層体7の上下方向のいずれかから反射照射するよう放物面状の反射面を有する上下に配置された上下部露光反射板95A,95Bとを備えて成るものであることを特徴としている。この露光機構では、一個の露光ランプ91からの露光線を、その露光線路中に配置した切換反射板94の露光線路に対する出没進退で露光線を直接にあるいは反射させて上下部露光反射板95A,95Bのいずれかで積層体7の上下両面を、露光部B内で積層体7を何ら移動、反転させずに露光処理できる。そして例えば内層基板、外層基板等のパターン形成に際して、点光源を放物面状の上下部露光反射板95A,95Bでこれらに対して好適な平行光にして照射し、露光させるのである。
更にまた本発明に係る露光装置において、露光部Bでは積層体7に対して上下面から各別に露光するものであり、搬入された積層体7の上下方に配置した各別の拡散光の露光ランプ96によって露光することで、例えばソルダーレジストに対する露光処理に適したものとする。
本発明に係る露光装置は、露光部Cで上側保持部材8及び下側保持部材9A(9B)間に基板1を挟持することで生成された積層体7を上下で反転させて露光ランプ50で、あるいは露光ランプ91からの露光線路の切り換えで積層体7である基板1の両面の露光処理を行うことができ、そのため一個の露光ランプ50,91で足りるものとできる。あるいは積層体7の上下面から上下に配した各別の露光ランプ96でも、積層体7である基板1の両面の露光処理を行うことができる。しかも装置全体の設置長さも短くてすむので、装置の小型化を図ることができ、イニシャルコスト及びランニングコストの低減化が可能であるとともに、設置スペースの小さい露光装置とすることができる。さらに、露光処理後の積層体7において、上側保持部材8、下側保持部材9A(9B)を離すときは、基板保持機構により基板1が下側保持部材9A(9B)に固定されているので、基板1が上側保持部材8に付着するのを効果的に防止することができる。
また、本発明に係る露光装置は、位置調整機構(X,Y,θ)を備えた基台20を有しているので、外層基板又はソルダーレジスト基板の位置決めを容易に行うことができる。そして、基板1周囲を囲むパッキン部材10を中間に配置することで上側保持部材8及び下側保持部材9Aあるいは9Bによって挟持するようにし、しかもこれらの上側保持部材8及び下側保持部材9Aあるいは9B間を真空吸引するようにしているので、積層体7を効率よく生成することができる。
さらに、本発明に係る露光装置は、下側保持部材9Aあるいは9Bへの基板1の固定を基板1の余白部分を吸引して、又は係止片83で係止して行うようにしているので、基板1の固定を容易に行うことができる。
また、本発明に係る露光装置は、下側保持部材9Aあるいは9Bを吸引して基台20に固定するようにしているので、下側保持部材9Aあるいは9Bの固定を容易に行うことができる。そして、積層体7の反転作業を、例えばラック64とピニオン62とを用いる反転機60で行うようにしているので、露光部Cにおける積層体7の反転を容易に行うことができる。
あるいは、本発明に係る露光装置は、一個の露光ランプ91からの露光線をこれの露光線路中に対する切換反射板94の出没進退によって露光線路を切り換えることで、露光部Bにおける積層体7の上下面のいずれかを時間をずらして選択的に露光処理でき、しかも露光部Bへの当初の搬入姿勢のままで積層体7を露光処理できるから、移動、反転等を要せず、そのための機構を備えなくて良いことで構成を簡素にすることができる。
さらには、積層体7に対して上下面から露光ランプ96で各別に露光することで、例えば露光ランプ96からの拡散光による露光でソルダーレジストに対する露光処理に適したものとすることが可能であり、イニシャルコスト、ランニングコストの低減化に寄与できるものである。
なお、上記課題を解決するための手段の項及び発明の効果の項における符号は、発明の理解を容易にするためのものであって、これらの符号によって本発明は限定されるものではない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る露光装置は、図1に示されるように、搬入部A、整合部B、露光部C及び搬出部Dから構成されている。図中、符号1は基板であって、ここでは基板1を整合部Bで精密な位置決めを必要とする外層基板又はソルダーレジスト基板として説明する。この基板1は、周知のプリント配線板と同様に扁平な薄板からなり、ここでは、後述する図3に示されるようにその平面形状を正方形としている。もちろん、この基板1の平面形状は、正方形に限らず長方形等であってもよい。
搬入部A、整合部B、露光部C及び搬出部Dは、図示しない一つのフレーム内に搬送方向に沿う前後で順次に配置されることで組込まれている。そして、搬入部Aが図1の左側の矢印方向の外部から、すなわち図示しないラミネート処理工程から送られてくる基板1を受け入れ、この基板1を整合部B、露光部C及び搬出部Dの順に移動させて図1の右側の矢印方向の外部へ移動できるように構成されている。このため、搬入部A及び搬出部Dには、図示しないモータによって回転駆動される多数のローラからなる搬送機2がそれぞれ設けられている。
図中、符号3は搬入キャリアであって、搬入部A及び整合部B間を移動できるように構成されているとともに、その下面は基板1に間隙を作ることなく密着できるように扁平に形成され、その平面形状は基板1よりも少し大きく形成されている。そして、その下面の一部には基板1を吸引するための搬入基板吸引口4が開口されている。この搬入基板吸引口4及び後述の各搬出基板吸引口6は、図示しない真空ポンプ(真空タンク)へ自動弁を介在させて接続されている。したがって、基板1の上面に搬入キャリア3の下面が接した状態で搬入基板吸引口4が吸引を開始すると、基板1は搬入キャリア3に吸引固定されて搬入キャリア3による移動が可能となり、その搬入基板吸引口4の吸引が解かれると、基板1は搬入キャリア3から開放される。露光部C及び搬出部D間を移動する搬出キャリア5も上述の搬入キャリア3と同様に下面の一部に搬出基板吸引口6を有して同様に構成されている。これら搬入キャリア3及び搬出キャリア5の移動については、後に図6乃至図10を用いて詳述するが、これらキャリア3,6の移動機構は、フレームに設けられているチェーンコンベア、ベルトコンベアやエアシリンダ等の図示しない駆動機構により、水平移動及び上下移動が可能とされている。
整合部B中に示される積層体7は、上側保持部材8と2個の下側保持部材9A,9B(図1では、下側保持部材9Bは省略されている。この下側保持部材9Bは下側保持部材9Aと同様に構成され、この下側保持部材9Bは図6乃至図10に示されている。)のうちの交換される一方の下側保持部材9Aあるいは9Bとの間に基板1を上下で挟持して構成されている。これら3個の保持部材8、9A,9Bは、共にアクリル樹脂等の透光性に優れた材質の板状に形成されており、その平面形状は、基板1よりも少し大きく形成されている。そして、上側保持部材8の底面、すなわち下側保持部材9A,9Bに対向する面には基板1の上面(基板1の上側保持部材8に対向する面)に印刷する電気回路が印刷されている原版フィルムF1が貼設されている。また、下側保持部材9A,9Bの上面、すなわち上側保持部材8に対向する面にも基板1の下面(基板1の下側保持部材9A,下側保持部材9Bに対向する面)に印刷する電気回路が印刷されている原版フィルムF2がそれぞれ貼設されている。この積層体7は、上側保持部材8と下側保持部材9A,9Bとの間に設けられているパッキン部材10で気密が保たれるように構成されている。すなわち、上側保持部材8の下面周囲には、パッキン部材10が貼設されているので(後述する図4及び図5参照)、上側保持部材8及び下側保持部材9A,9Bがパッキン部材10を介して積層され、かつ上側保持部材8及び下側保持部材9A,9B間の空気が上側保持部材8に設けられている負圧吸引口11から吸引されると、両保持部材8、9A(9B)で基板1を強固に上下で挟持した状態となる積層体7を得ることができる。なお、パッキン部材10は、下側保持部材9A,9B側に設けることもでき、また負圧吸引口11を下側保持部材9A,9B側に設けることもできる。
上記上側保持部材8は、整合部B及び露光部C間をフレームに設けられているベルトコンベア等の移動機構により水平方向に前後で往復移動できるように構成されている。また、2個の下側保持部材9A,9Bも図示しない移動機構により整合部B及び露光部C間を交互に搬送方向に沿う前後で往復移動できるように構成されている。なお、各保持部材8、9A,9Bの具体的な移動については後述する。
整合部Bには、上述の積層体7を生成するための基台20が設けられている。この基台20は、下側保持部材固定機構30を介して載置された下側保持部材9Aの位置を精密に位置調整ができるように構成されている。図2及び図3を用いて基台20及び下側保持部材固定機構30について説明する。この基台20は、公知の露光装置で用いられるものと同様に構成されていて、下側保持部材固定機構30上に載置される下側保持部材9AをX軸方向及びY軸方向に移動させることができるとともに、その下側保持部材9Aのほぼ中心位置を中心にして所定角度で回転(θ)移動ができるように構成されている(図3矢印参照)。またこの基台20は、エアシリンダ等の図示しない移動機構により上下に移動することができるように構成されており、この昇降動作については後述する。
下側保持部材固定機構30は、基台20の上面に固定されているとともに、その上面は、下側保持部材9A,9Bを密着させて載置できるように扁平に形成され、その平面形状は下側保持部材9A,9Bよりも少し大きく形成されている。そして、この下側保持部材固定機構30には、下側保持部材9A,9Bを吸引して固定するための第1チャンバー31と、この下側保持部材9A,9B上に載置されている基板1を吸引して固定するための第2チャンバー32とが設けられている。第1チャンバー31は、第1吸引口33を介して第1チャンバー31内が減圧されると、第1開孔34を介して下側保持部材9A,9Bを吸引して下側保持部材固定機構30に固定することができ、また、その第1チャンバー31内の減圧が解かれるとその固定を解除することができるように構成されている。さらに第2チャンバー32は、第2吸引口35を介して第2チャンバー32内が減圧されると、第2チャンバー32にあけられている第2開孔36、及びこの第2開孔36に位置合わせ合致されるよう下側保持部材9A,9Bにあけられている吸引開孔37、同じく原版フィルムF2にあけられている吸引開孔38を介して基板1を吸引して下側保持部材9A,9Bに固定することができ、また、その第2チャンバー32内の減圧が解かれるとその固定を解除することができるように構成されている。これら第2チャンバー32、第2吸引口35及び吸引開孔37,38は、本発明の基板保持機構を形成している。なお、第2開孔36、吸引開孔37,38それぞれは、基板1の搬入方向の前方側に搬送方向に沿う左右に沿って配列してあけられており、基板1にその搬入方向での左右幅員の相違による大小があってもそれらに対応可能なようにしてある。
整合部Bに設けられているCCDカメラ40は、搬入キャリア3で搬入されてきた基板1に設けられているスルーホール等の基準となる所定の位置と、下側保持部材9A,9Bに貼設されている原版フィルムF2の所定位置とを上述の位置調整機構(X,Y,θ)を備えた基台20を駆動制御して位置合せをするときに用いられる。そして、基板1を固定保持する搬入キャリア3には、図3に二点鎖線で示されるように、基板1に設けられている黒丸印等で示される複数の所定の基準位置マークM(具体的にはスルーホールや回路パターン等である。)が撮像できるように切欠きが設けられている。この基準位置マークMは2個以上とされ、この個数に合わせてCCDカメラ40も増設される。
図1において露光部C中の二点鎖線で示される積層体7は、整合部Bで生成された後に露光部Cに搬送移動された状態を示している。そしてこの露光部Cには紫外線を照射することのできる露光ランプ50が例えば露光部Cの上部に位置させて一個で設けられている。この露光ランプ50で積層体7の一方の面の露光処理が終了すると、図4及び図5に示されるように反転機60を介して上下方向で180°回転されて他方の面が露光処理されるように構成されている。この反転機60は、上側保持部材8の相対する二辺の中央部分を結ぶ線上に設けられた回転軸61の一方側にピニオン62を設け、このピニオン62に螺合するよう、エアシリンダ63で往復動するラック64によって構成されている。したがって、エアシリンダ63でラック64が往復動すると、ピニオン62が回転して上側保持部材8、積層体7が回転軸61を中心に上下方向で回転することができる。なお、回転軸61は、下側保持部材9A,9Bに設けるようにしてもよいが、上述のように、上側保持部材8に回転軸61を設けると一個の反転機60で足りる特長がある。また、回転軸61の回転は、ピニオン62とラック64とで行うようにしたが減速機構の付いたモータ等で行うこともできる。
露光部Cに設けられている補助台70は、上記搬入キャリア3及び搬出キャリア5を上下反転した構成で、これらキャリア3,5と同様に固定吸引口71が設けられていて基板1を吸引固定できるように構成されている。この補助台70は、露光部C内で図示しないエアシリンダ等の移動機構により上下移動できるように構成されている。また、この固定吸引口71は、本発明の基板保持機構を形成している。
上記構成からなる露光装置の制御動作を図6乃至図10の順に従って説明する。なお、以下の制御動作は、露光装置全体を統括的に駆動制御する図示しないプログラマブルコントローラ(PC)の下に行なわれる。
図6において、搬入部Aの搬送機2上に外部から受け入れられている基板1は、搬入キャリア3が降下し(図6の矢印a参照)、搬入基板吸引口4の吸引により搬入キャリア3に吸着固定されて吊り下げ状に支持される。そして搬入キャリア3に支持固定された基板1は、整合部Bの基台20の上部に設けられている下側保持部材固定機構30上に、第1チャンバー31により吸引固定して載置されている下側保持部材9A上の所定位置に搬入される(図6の矢印b参照)。
下側保持部材9A上に基板1が位置したときに、CCDカメラ40により基板1に設けられている所定の基準位置マークM(所定のスルーホール又はパターン等)が撮像され、この撮像に基づいて基台20の位置が駆動制御される。すなわち、CCDカメラ40で撮像された所定の基準位置マークMが下側保持部材9A上に貼設されている原版フィルムF2の所定位置と精密に位置合わせされるように、X軸方向及びY軸方向に移動されるとともにθ回転されて、下側保持部材9Aに対して所定のホームポジションの位置調整が行なわれる。この位置調整後、基板1は、下側保持部材固定機構30に設けられている第2チャンバー32により吸引されて下側保持部材9Aに吸引固定される。この固定後、搬入キャリア3の搬入基板吸引口4の吸引が解除されるとともに、基台20の位置調整機構(X,Y,θ)を介して下側保持部材9Aは元のホームポジションに復帰させられる。
なお、上述のCCDカメラ40を用いた位置合せは、基板1が内層基板の場合は省略される。しかし、基板1が内層基板の場合であっても、下側保持部材9Aのホームポジションの所定の決められた位置に載置されるようにされる。この場合、基板1の大きさが図3の二点鎖線で示されるような小さな基板1であっても吸引開孔38上に基板1が位置するように載置される。
図7において、整合部Bの下側保持部材9A上に基板1が固定されると、基板1を搬送してきた搬入キャリア3が搬入部Aに戻り、外部から搬入部Aに受け入れられている基板1を吸引固定する動作に移っている間に(図7の矢印c,d参照)、露光部Cに位置している上側保持部材8が整合部Bに移動される(図7の矢印e参照)。上側保持部材8が整合部Bに移動されると、基台20が上昇して基板1を中間にして上下方向から上側保持部材8と下側保持部材9Aとが接触させられる(図7の矢印f参照)。そして負圧吸引口11から両保持部材8,9A間の空気が吸引されて積層体7が形成される。
図8において、整合部Bで積層体7が形成されると基台20が降下待機されるとともに形成された積層体7が露光部Cに移動され、露光部Cに位置していた他方の下側保持部材9Bが整合部Bに移動され、下側保持部材固定機構30上に載置される(図8の矢印g,h,i参照)。下側保持部材固定機構30上に載置されている下側保持部材9Bには、上記図6と同様にして基板1が載置されて位置決め固定される(図8の矢印b参照)。
露光部Cに移動された積層体7は、露光ランプ50により積層体7の一方の面が紫外線によって露光処理される。積層体7の一方の面の露光処理終了後、積層体7は、反転機60により回転軸61を中心にして上下方向で180°回転されて他方の面の露光処理が行なわれる。そしてその他方の面の露光処理が終了すると、積層体7は反転機60により正方向あるいは逆方向で再度180°回転されて上側保持部材8が上側に復帰される。
尚、この露光部Cでの露光処理に際し、整合部Bからの搬入直後に一旦反転させ、搬入時の積層体7の上面である上側保持部材8がわが下方に、同じく下面である下側保持部材9A,9Bがわが上方に向けられるようにしてから第1回目の露光処理を行い、その後に反転させて第2回目の露光処理を行うことで、露光処理の終了後では再度反転させることなくそのまま搬出部Dに搬出できるようにすることができる。こうすることで搬入状態時と搬出状態時とでは積層体7の上下が同一面となり、処理工程の手順を容易なものとすることができる。
図9において、露光部Cにおける積層体7の露光処理の終了後、補助台70は下側保持部材9Aを載置する位置まで上昇し、固定吸引口71の吸引が開始されて基板1が補助台70に吸引固定される(図9の矢印j参照)。そして積層体7の密着状態を維持していた負圧吸引口11の吸引が解除され、この解除後、補助台70の降下が行なわれる(図9の矢印k参照)。この補助台70の降下は、基板1を吸引固定した状態で行なわれるので、基板1が上側保持部材8に付着するのを効果的に防止することができる。基板1及び下側保持部材9Aから離れた上側保持部材8は、整合部Bに移動される一方(図9の矢印l参照)、基板1が搬送載置されている下側保持部材9Bを基台20が上昇し、下側保持部材9B及び基板1とで新たな積層体7が生成される。上側保持部材8が整合部Bに移動を開始すると(図9の矢印m参照)、搬出部Dに位置していた搬出キャリア5が露光部Cに移動し、そしてこの移動してきた搬出キャリア5が補助台70に載置されている基板1に向って下降される(図9の矢印n参照)。
図10において、露光部Cの補助台70に載置されている基板1に搬出キャリア5が接合すると、この搬出キャリア5の搬出基板吸引口6の吸引が開始されるとともに、補助台70の負圧吸引口71の吸引が解除される。搬出キャリア5に吸引固定された基板1は、露光部Cから搬出部Dに移送される(図10の矢印o参照)。搬出キャリア5が搬出部Dに移動して基板1が搬送機2上に載置されたときに搬出キャリア5搬出基板の吸引口6の吸引が解除され、次いで搬出キャリア5が上昇させられる(図10の矢印p参照)。搬送機2上の基板1は、外部の次工程へ移送される(図10の矢印q参照)。
基板1が露光部Cから搬出部Dに移送される間、整合部Bで形成されていた新たな積層体7が整合部Bから露光部Cに搬送されるとともに(図10の矢印c参照)、補助台70上に載置されていた下側保持部材9Aが露光部Cから整合部Bに移送されて次の積層体7用とされる(図10の矢印i参照)。また、搬入部Aに搬入された基板1は、整合部Bの基台20の上部に設けられている下側保持部材固定機構30上に、搬入キャリア3によって整合部Bにおける下側保持部材9A上の所定位置に搬入され(図10の矢印b参照)、同様にして整合、露光、搬出が繰り返されるのである。
図11及び図12は、基板1を下側保持部材9A,9B(以下、下側保持部材9Aを例にして説明する。)に固定する他の例を示したもので、ここに示される基板保持機構80は、基板1を下側保持部材9Aの周囲に設けられている枠体81に設けられているエアシリンダ82で上下動自在に駆動される係止片83で固定できるように構成されている。図11は、搬入キャリア3に吸引されて整合部Bに移送されてきた基板1を下側保持部材9Aに載置した後、係止片83でその基板1を下側保持部材9Aに固定しようとする直前の状態と、係止片83による固定が開放され下側保持部材9Aに載置されている基板1を搬出キャリア5で吸引して露光部Cから搬出部Dへ移送する直前の状態の両方を示している。上記構成の基板保持機構80は、エアシリンダ82で係止片83を上下動させて基板1を下側保持部材9Aに固定し、またこの固定を解くようにしているので、搬入キャリア3及び搬出キャリア5には、係止片83の上下の移動を可能とするための切欠部3a,5bがそれぞれ設けられている。図12は、下側保持部材9Aに係止片83で基板1を固定しているときに上側保持部材8と重ね合わされて積層体7が生成された状態を示している。この積層体7が生成されたときにも係止片83が積層体7の生成に障害とならないように上側保持部材8には係止片83を収納できる凹部8aが設けられている。
尚、これらの図11、図12において示された係止片83は基板1を搬送する搬送方向における前方に位置しているとともにその係止部分が搬送方向の後方側に向いているために、係止片83による係止解除後では、基板1は例えば一旦は後方にスライド移動して係止片83による係止解除位置まで後退回避した後に上方に移動し、搬送方向の前方側に搬送されるように配慮してある。あるいはエアシリンダ82によって係止片83が上方に移動して基板1に対する係止を解除するとき、水平方向に例えば90°程度で回転し、基板1上方位置から側方位置に回避されるようにすることで、その後では基板1をそのまま上方に移動して搬送できるように配慮してあるものとなっている。
また図13には、露光部Bにおける露光機構の他の例が示されており、この露光機構においては、露光部Bにおける例えば搬送路の側方に配置された露光ランプ91からの紫外線等を特定方向に反射させる反射鏡92と、反射された紫外線等の露光線を集光する集光レンズ93と、集光された露光線の露光線路を上下方向のいずれかに切り換えるよう進退する切換反射板94と、搬入された積層体7に対してその上下方向から露光線を反射照射するよう放物面状の反射面を有する上下に配置された上下部露光反射板95A,95Bとを備えて成るものである。この露光機構によれば、積層体7を上下方向で反転させる必要がなく、搬入された状態の姿勢のままで露光処理でき、しかも構成を簡素化することができるとともに、放物面状の反射面を利用することで積層体7に対して平行光を形成でき、内層基板、外層基板それぞれに対する露光処理に好適なものとできる。
尚、図においての露光ランプ91は、積層体7の搬送路における上方に配置されていて、下方に照射される紫外線等を反射鏡92によって上方に反射するものとしてある。そして、切換反射板94はその下面が反射面となっていることで、積層体7がわに前進したときには紫外線等を反射して下部露光反射板95Bによって上方に反射させることで積層体7の下面側を露光し、逆に切換反射板94が後退したときには反射鏡92からの紫外線等をそのまま上部露光反射板95Aによって下方に反射させることで積層体7の上面側を露光するようになっている。もとより、この露光機構において、露光ランプ91、反射鏡92、集光レンズ93、切換反射板94等を上下位置を反転させることで構成することも可能である。場合によっては、露光ランプ91からの露光線を反射鏡92を用いずに、切換反射板94の出没進退でいずれかの上下部露光反射板95A,95Bで積層体7に反射照射させるようにすることも可能である。
また図14においては、露光部Bにおける露光ランプの他の配置例を示しており、この配置例にあっては、露光部Bでは積層体7に対して上下面から上下方に各別に配置した露光ランプ96によって上下面を各別に露光するようにしたものであり、搬入された積層体7の上下方に配置した各別の拡散光の露光ランプ96、例えば細長い蛍光管による露光ランプ96によって露光することで、積層体7が例えばソルダーレジスト対象品である場合に対する露光処理に好適なものとすることができる。
本発明に係る露光装置全体の概略構成図である。 下側保持部材固定機構及び基台の一部切欠正面図である。 同じくその平面図である。 反転機の要部正面図である。 同じくその平面図である。 搬入部から整合部への基板の搬送を示す概略正面図である。 整合部における基板にたいする上下挟持による積層体の形成を示す概略正面図である。 露光部における露光工程を示す概略正面図である。 露光部から整合部への上側保持部材の復帰、露光部への搬出キャリアの移動を示す概略正面図である。 搬出部から外部への基板の搬出、整合部への基板の搬送、露光部における露光工程それぞれを示す概略正面図である。 基板保持機構の他の例を示す断面図である。 基板保持機構のさらに他の例を示す断面図である。 露光部における露光機構の他の例を示す概略側面図である。 同じく露光部における露光ランプの他の配置例においての概略側面図である。
符号の説明
A…搬入部 B…整合部
C…露光部 D…搬出部
F1…原版フィルム F2…原版フィルム
M…基準位置マーク
1…基板 2…搬送機
3…搬入キャリア 3a…切欠部
4…搬入基板吸引口
5…搬出キャリア 5a…凹部
6…搬出基板吸引口 7…積層体
8…上側保持部材 8a…凹部
9A…下側保持部材 9B…下側保持部材
10…パッキン部材 11…負圧吸引口
20…基台
30…下側保持部材固定機構 31…第1チャンバー
32…第2チャンバー 33…第1吸引口
34…第1開孔 35…第2吸引口
36…第2開孔 37…吸引開孔
38…吸引開孔 40…CCDカメラ
50…露光ランプ 60…反転機
61…回転軸 62…ピニオン
63…エアシリンダ 64…ラック
70…補助台 71…固定吸引口
80…基板保持機構 81…枠体
82…エアシリンダ 83…係止片
91…露光ランプ 92…反射鏡
93…集光レンズ 94…切換反射板
95A…上下部露光反射板 95B…下部露光反射板
96…露光ランプ

Claims (7)

  1. 搬入部、整合部、露光部及び搬出部を搬送方向に沿う前後で順次に配置してなる露光装置であって、
    搬入部は、外部から基板を受け入れるとともに、この受け入れた基板を搬入キャリアを用いて整合部に移動させるものであり、
    整合部は、この整合部及び露光部間を移動する、所定の原版フィルムをそれぞれ貼設した透光性材からなる板状の一個の上側保持部材及び二個の下側保持部材を有し、その上側保持部材と二個の下側保持部材のうちの一方の下側保持部材とで基板を挟持して積層体を生成し、この生成された積層体を露光部へ移送させるとともに、他方の下側保持部材をその露光部から受け入れ、また下側保持部材は下側保持部材固定機構を介して位置調整機構を備えた基台に固定可能としているとともに、この下側保持部材固定機構はその下側保持部材に載置された基板を基板保持機構を用いて固定可能としているものであり、
    露光部は、整合部から受け入れた積層体の上下面を露光ランプで露光処理し、この露光処理後、基板を一方の下側保持部材に基板保持機構を用いて固定させながら上側保持部材を整合部へ移動させるものであり、
    搬出部は、露光部において一方の下側保持部材に載置されている基板を搬出キャリアを用いてその露光部から受け入れた後、外部へ移動させるものであり、
    整合部で一方の下側保持部材に基板を固定しているとき、搬入部では基板を受け入れ、露光部から整合部に移動した上側保持部材を一方の下側保持部材に接触して積層体を生成し、その後、この生成された積層体を露光部に移動する一方、露光部に位置していた他方の下側保持部材を整合部に移動して基板を載置し位置決めし、また露光部に移動された積層体を露光処理した後、上側保持部材を基板、下側保持部材から離して整合部に移動させて新たな積層体を生成する一方、露光後の基板を搬出部に搬出するようにしてあり、
    前記基板保持機構は、下側保持部材の周囲で上下動自在に駆動され、水平方向で回転されて基板の余白部分を係止する係止片を備えて成る、
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置において、整合部における積層体の生成は、上側保持部材及び下側保持部材間の周囲にパッキン部材を設けるとともに、これら両部材間を吸引して行うものであることを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の露光装置において、下側保持部材固定機構は、下側保持部材を吸引して基台に固定するものであることを特徴とする露光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の露光装置において、露光部は、積層体を反転機を用いて上下面を反転させて露光ランプで積層体の両面を露光処理するものであることを特徴とする露光装置。
  5. 請求項4に記載の露光装置において、反転機は、上側保持部材又は下側保持部材に設けられている回転軸と、この回転軸に設けられているピニオンと、このピニオンを回転させるラックとから構成されていることを特徴とする露光装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の露光装置において、露光部は積層体の上下面を一個の露光ランプで各別に露光処理する露光機構を備えて成り、この露光機構は、露光ランプからの露光線を搬入された積層体に対して上下方向のいずれかに切り換えるよう露光線路内外で出没進退する切換反射板と、この切換反射板による反射あるいは反射しない露光線を積層体の上下方向のいずれかから反射照射するよう放物面状の反射面を有する上下に配置された上下部露光反射板とを備えて成るものであることを特徴とする露光装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかに記載の露光装置において、積層体に対して上下面から各別に露光するものであることを特徴とする露光装置。
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