JPH0723931U - 多芯ケーブル - Google Patents

多芯ケーブル

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JPH0723931U
JPH0723931U JP5488093U JP5488093U JPH0723931U JP H0723931 U JPH0723931 U JP H0723931U JP 5488093 U JP5488093 U JP 5488093U JP 5488093 U JP5488093 U JP 5488093U JP H0723931 U JPH0723931 U JP H0723931U
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JP
Japan
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core cable
flexible sheet
width direction
locking portions
sides
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Pending
Application number
JP5488093U
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English (en)
Inventor
村 次 郎 大
Original Assignee
大村技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作に際して省力化と同時に品質管理が容昜
となる構造を有する多芯ケーブルを提供する。 【構成】 多数本の絶縁電線2を撚線してなる電線束3
の周囲を電線束3の円周方向長さに見合う幅を有する長
尺状をなし且つ幅方向の両側に係止部4a,4bをそな
えたフレキシブルシート4で被覆して、幅方向の両側の
係止部4a,4bで相互に係止した構造の多芯ケーブル
1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、各種電子機器の入出力端子間における接続に使用される多芯ケー ブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種電子機器の接続に使用される多芯ケーブルは、ケーブルの終端にコネクタ を接続して使用されることが多く、とくに、電線とコネクタとを接続する際の工 数を削減するために、圧接方式のコネクタが多く採用されてきた。
【0003】 このような圧接方式のコネクタの場合には、電線の一括接続を目的としている ため、接続部分の端子が一列に並べられている構造としたものが多い。
【0004】 このような構造をなす圧接方式のコネクタに電線を接続する場合、いわゆるフ ラットケーブルを用いるのが好都合であるが、このフラットケーブルはフラット 面に対しては柔軟性があるものの、直角の方向にはフラットケーブルを曲げるこ とができないとともに、最近の電子機器のノイズ防止手段として多芯ケーブルを シールド構造とする必要がある場合にはこれに容易に対応することができない。
【0005】 そのため、ケーブルの曲げ方向が特定されずそしてまたシールド構造とするこ とが容易である円形断面の丸形多芯ケーブルを採用する場合が多くなっている。
【0006】 このような丸形多芯ケーブルを圧接方式のコネクタに接続する場合には、図1 0に示すように、柔軟性のあるシース51内に電線52を円形放射状に多数配列 した多芯ケーブル50において、前記円形放射状に配列された多数の電線52を 一度平坦に整列させた状態にして、補強板53を裏打ちしたあと、圧接方式のコ ネクタ54に一括接続するのが一般的である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような接続作業は、柔軟な電線52を多数本にわたって取 り扱うために自動化が難しく、それゆえ、人手に頼っているのが現状であり、能 率が著しく悪いという問題点があった。
【0008】 一方、終端部をはじめから平坦状にしたケーブルを作ることは可能であるが、 電子機器の入出力端子間での接続に必要とされ且つ無駄のないすなわち過不足の ない長さは1〜3m位の範囲でそれぞれ異なることが多く、さらには接続回路お よびコネクタの種類が多岐にわたることから、それぞれに対応して特注的にこの ようなケーブルを製作することが必要となって、このようにケーブルを特注的に 製作することは価格的に高価なものとなり不合理であるという問題点があった。
【0009】 したがって、このような円形放射状に多数配列されている電線を一度平坦に整 列させて補強板を裏打ちしてからコネクタに一括接続する場合や、終端部をはじ めから平坦状にしたケーブルを用いる場合の問題点を解消することが課題であっ た。
【0010】
【考案の目的】
この考案は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、 自動化が容易であると共に、電子機器の入出力端子間を接続するために必要とさ れ且つ無駄のないすなわち過不足のない長さとすることに対しても十分に対応す ることが可能であってコストの低減をはかることができる多芯ケーブルを提供す ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる多芯ケーブルは、複数本の絶縁電線よりなる電線束の周囲を 前記電線束の円周方向長さに見合う幅を有する長尺状をなし且つ幅方向の両側に 係止部をそなえたフレキシブルシートで被覆して、前記幅方向の両側の係止部で 相互に係止してなる構成としたことを特徴としており、実施態様において、幅方 向の両側にそなえた係止部は、凹状係止部とこの凹状係止部に係止する凸状係止 部よりなる構成のものとしたり、同じく実施態様において、フレキシブルシート に、その幅方向の両側にそなえた係止部により生ずる撓みの方向性を軽減ないし は解消する厚肉部を設けた構成のものとしたり、同じく実施態様において、フレ キシブルシートに、シールド体をそなえている構成のものとしたりすることがで きる。
【0012】
【実施例】
図1および図2は、この考案に係わる多芯ケーブルの一実施例を示すものであ って、図に示す多芯ケーブル1は、多数の絶縁電線2よりなる電線束3の周囲を 前記電線束3の円周方向長さに見合う幅を有する長尺状をなし且つ幅方向の両側 に凹状係止部4aとこの凹状係止部4aに係止する凸状係止部4bをそなえたフ レキシブルシート4で被覆して、両側の係止部4a,4bで相互に係止し、前記 多数の絶縁電線2を撚線してなる電線束3をフレキシブルシート4で被覆しかつ 多数の絶縁電線2の端部と圧接方式のコネクタ5,6とを接続し、さらに保護ケ ース7,8を被せた構造をなすものである。
【0013】 そして、この実施例における多芯ケーブル1では、図2の矢印P方向に超音波 溶着することによって、係止部4a,4bで外れることがないようにしている。 また、このような超音波溶接に代えて、あるいはこの超音波溶接に加えて、接着 剤を用いて係止部4a,4bでの外れを防止するようになすこともできる。
【0014】 次に、このような構造をなす多芯ケーブル1を製作する手順について説明する 。
【0015】 まず、図3に示すように、多数の絶縁電線2を補強板9,10上に並べた状態 にしたあと、それぞれの端部において圧接方式のコネクタ5,6を接続する。
【0016】 この場合、多数の絶縁電線2は、整列した状態で並べられて圧接方式のコネク タ5,6に接続されるようにしているため、自動機の使用が容易に可能である。
【0017】 次に、図4に示すように、多数の絶縁電線2を接続したコネクタ5,6のうち 一方のコネクタ5を固定すると共に他方のコネクタ6を回転させ、絶縁電線2に 撚りを与えながら束ねることによって電線束3に形成する。このような撚りを与 える作業も自動機によって容易に可能である。
【0018】 一方、塩化ビニル樹脂等の樹脂原料の押し出し成形によって、図5に示すよう に、前記電線束3の円周方向長さに見合う幅を有する長尺状をなし且つ幅方向の 両側に凹状係止部4aとこの凹状係止部4aに係止する凸状係止部4bをそなえ たフレキシブルシート4を用意し、このフレキシブルシート4を必要な長さに切 断したのち、図4に示す電線束3にフレキシブルシート4を図5の矢印線で示す 方向に被せ、凹状係止部4aと凸状係止部4bとを相互に係止し、さらに、図2 に示したように係止部4a,4bには浸透性のある接着剤を流し込むことにより この部分に接着剤を介在させると共に超音波溶着を行うことによって、電線束3 の部分をフレキシブルシート4で被覆する。
【0019】 さらに、図6に示すように、圧接方式のコネクタ5,6および露出した絶縁電 線2ならびにフレキシブルシート4の端部に対して、図1に示したように、二つ 割り構造の保護ケース7,8をねじ7a,8aで締め付けて取り付けることによ って、所要長さの多芯ケーブル1とする。このようにして、保護ケース7,8に よって圧接方式のコネクタ5,6とフレキシブルシート4とは機械的に確実に接 続一体化したものとなり、内部の絶縁電線2に外力が加わるのを確実に防ぐこと が可能となる。そしてまた、上記の製作工程においてはすべて自動機による加工 が可能であることから、省略化と同時に品質管理が容易なものとなるという利点 がある。
【0020】 他方、このような多芯ケーブル1において、ノイズ防止のためにシールドを行 うことが必要である場合には、図7に示すように、フレキシブルシート4として 、シールド体4cをそなえたものを用いることもできる。
【0021】 この場合、シールド体4cとしては、フレキシブルシート4の内面に金属箔や 金属網を設けたものとすることができ、さらには、接地のためのドレーンワイヤ 4dを設けたものとすることができ、このようなドレーンワイヤ4dを保護ケー ス7,8にねじ止めや挟み込み等により接続することによって、シールド効果を 得ることも可能となり、このようなシールド構造とすることも機械化が容易であ って、省力化および品質の安定化に利点がある。
【0022】 さらに、係止部4a,4bを設けていることによって、撓みに際して若干の方 向性を生ずることもありうるが、このような撓みの方向性を軽減ないしは解消す るために、例えば、図8に示すように、フレキシブルシート4の両側に設けた係 止部4a,4bを含めて係止後には円周方向の合計3ケ所に等間隔Lで厚肉部 が形成されたものとなるように、2ケ所にダミー用の厚肉部11a,11bを設 けたり、図9に示すように、フレキシブルシート4の両側に設けた係止部4a, 4bを含めて係止後には円周方向の4ケ所に等間隔Lで厚肉部が形成されたも のとなるように、3ケ所にダミー用の厚肉部11a,11b,11cを設けたり することも可能であり、このようなダミー用の厚肉部11a,11b,(11c )を形成することによって、撓みの方向性が軽減ないしは解消されることとなる 。
【0023】 なお、上記の実施例では、電線束3の両端に圧接方式のコネクタ5,6を接続 する場合を例にとって示したが、このような場合にのみ限定されないものである ことはいうまでもない。
【0024】
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係わる多芯ケーブルでは、複数本の絶縁 電線よりなる電線束の周囲を前記電線束の円周方向長さに見合う幅を有する長尺 状をなし且つ幅方向の両側に係止部をそなえたフレキシブルシートで被覆して、 前記幅方向の両側の係止部で相互に係止してなる構成としたから、多芯ケーブル の製作に際して自動化が容易であると共に、電子機器の入出力端子間を接続する ために必要とされ且つ無駄のないすなわち過不足のない長さとすることに対して も十分に対応することが可能であり、従来のフラットケーブルを用いる場合のよ うに撓みの方向が著しく制限されたりシールド構造を採用しがたかったりすると いう不具合を解消することができると共に、従来の丸形多芯ケーブルを用いる場 合のように各絶縁電線をコネクタへ接続するに際しての自動化が困難であったり 誤配線を生じる可能性があったりするという不具合を解消することができ、省力 化と同時に品質管理が容易なものにできるという著しく優れた効果がもたらされ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による多芯ケーブルの一実施例を示す
側面説明図である。
【図2】この考案による多芯ケーブルの一実施例を示す
断面説明図である。
【図3】この考案による多芯ケーブルの製作工程におい
て、多数並べた絶縁電線と圧接方式のコネクタとを接続
する様子を示す説明図である。
【図4】この考案による多芯ケーブルの製作工程におい
て、圧接方式のコネクタを接続した後に絶縁電線に撚り
を与えて電線束とする様子を示す説明図である。
【図5】この考案による多芯ケーブルの製作に用いるフ
レキシブルシートの部分斜面説明図である。
【図6】この考案による多芯ケーブルの製作工程におい
て、撚りを与えた電線束にフレキシブルシートを被せた
後の様子を示す説明図である。
【図7】フレキシブルシートの他の構造例を示す部分斜
面説明図である。
【図8】フレキシブルシートのさらに他の構造例を示す
部分斜面説明図である。
【図9】フレキシブルシートのさらに他の構造例を示す
部分斜面説明図である。
【図10】従来の丸形ケーブルに補強板を使用して多数
の絶縁電線と圧接方式のコネクタとを接続する様子を示
す部分斜面説明図である。
【符号の説明】
1 多芯ケーブル 2 絶縁電線 3 電線束 4 フレキシブルシート 4a 凹状係止部 4b 凸状係止部 4c シールド体 5,6 コネクタ 7,8 保護ケース 11a,11b,11c ダミー用の厚肉部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の絶縁電線よりなる電線束の周囲
    を前記電線束の円周方向長さに見合う幅を有する長尺状
    をなし且つ幅方向の両側に係止部をそなえたフレキシブ
    ルシートで被覆して、前記幅方向の両側の係止部で相互
    に係止してなることを特徴とする多芯ケーブル。
  2. 【請求項2】 幅方向の両端にそなえた係止部は、凹状
    係止部とこの凹状係止部に係止する凸状係止部よりなる
    請求項1に記載の多芯ケーブル。
  3. 【請求項3】 フレキシブルシートに、その幅方向の両
    側にそなえた係止部により生ずる撓みの方向性を軽減な
    いしは解消する厚肉部を設けた請求項1または2に記載
    の多芯ケーブル。
  4. 【請求項4】 フレキシブルシートに、シールド体をそ
    なえている請求項1ないし3のいずれかに記載の多芯ケ
    ーブル。
JP5488093U 1993-10-08 1993-10-08 多芯ケーブル Pending JPH0723931U (ja)

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JP5488093U JPH0723931U (ja) 1993-10-08 1993-10-08 多芯ケーブル

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317755A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Totaku Industries Inc 電磁波シールド材
WO2009025349A1 (ja) * 2007-08-22 2009-02-26 Autonetworks Technologies, Ltd. シールド導電体
JP2009289713A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Kurabe Ind Co Ltd ケーブル及びケーブルが接続されたヒータユニット
WO2015034034A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 矢崎総業株式会社 多芯ケーブルおよび多芯ケーブルの製造方法

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