JPH07288143A - フラットケーブル用圧着端子とその接続構造および接続方法 - Google Patents

フラットケーブル用圧着端子とその接続構造および接続方法

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JPH07288143A
JPH07288143A JP6080760A JP8076094A JPH07288143A JP H07288143 A JPH07288143 A JP H07288143A JP 6080760 A JP6080760 A JP 6080760A JP 8076094 A JP8076094 A JP 8076094A JP H07288143 A JPH07288143 A JP H07288143A
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JP
Japan
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flat cable
insulator
conductor
crimp terminal
barrel
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Application number
JP6080760A
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English (en)
Inventor
Kazuo Enomoto
一男 榎本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラットケーブル用圧着端子とその接続構造
および接続方法に係り、フラットケーブルの各導体に圧
着端子を取り付ける際の口出し処理を容易なものとし、
全ての導体に一括して圧着端子を取り付ける。 【構成】 同一方向に開口する略U字状のワイヤバレル
13およびインシュレーションバレル15を具備し、イ
ンシュレーションバレル15の開口端15aが、加締め
られる絶縁体14を厚さ方向に切り込んでこれを貫通す
るように尖鋭に形成されており、フラットケーブル16
の口出しされた導体12にワイヤバレル13を圧着する
とともに、絶縁体14に貫通させたインシュレーション
バレル15により、絶縁体14に被覆された状態の導体
12を抱き込むように圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルの端
末処理として好適な圧着端子とその接続構造および接続
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平行間隔をおいて配される複数本の導体
を絶縁体によって一体的に被覆してなるフラットケーブ
ルは、ケーブルを偏平に構成しかつ複数の配線を整然と
配列させることができるので、近年の電子機器、OA機
器やコンピュータ機器の普及に伴う配線数の増大に対応
して、効率的配線および省スペース化を図るために広く
用いられてきている。
【0003】従来、この種のフラットケーブルには、そ
の端部に口出しされた各導体について、圧着端子が取り
付けられるようになっている。この圧着端子は、一般
に、金属製薄板をせん断および曲げ加工することによ
り、周辺機器等に取り付けられている端子に接続される
こととなる嵌合部(電気接続部)と、フラットケーブル
の口出しされた導体に圧着されるワイヤバレルと、その
導体を被覆する絶縁体の周囲から圧着されるインシュレ
ーションバレルとを順に配列して一体的に構成されてい
る。
【0004】前記ワイヤバレルおよびインシュレーショ
ンバレルは、同一方向に開口する略U字形状に形成され
ていて、口出しされた状態のフラットケーブルの各導体
を開口側から挿入した後に、開口を閉じるように加締め
られることによって、それぞれ圧着されるようになって
いる。
【0005】このように構成された圧着端子をフラット
ケーブルに取り付けるには、図14から図16に示すよ
うな口出し処理を行う必要がある。すなわち、図14に
示すように、端部を幅方向にまっすぐに裁断したフラッ
トケーブル1において、その端部の絶縁体2を、導体3
の周囲を取り巻く部分のみを残して図15に示すように
除去する。そして、その後に、図16に示すように、各
導体の端部の絶縁体2を所定範囲に亙って除去すること
により、導体の口出しを行う。
【0006】これによって、フラットケーブル1の端部
は、口出しされた複数の単線ケーブルが束ねられたよう
な形態に形成される。したがって、口出しされた各導体
3の一つ一つについて、上述した圧着端子4を、単線ケ
ーブルに取り付ける方法と同様にして、図17に示すよ
うに、上下に配した加締め工具7によって、それぞれ圧
着することができる。そして、このようにしてフラット
ケーブル1の端部に取り付けた圧着端子4を、図18に
示すように、ハウジング5内に収納することにより、フ
ラットケーブル1の端末処理が行われることになる。図
中、符号4aはインシュレーションバレル、4bはワイ
ヤバレル、4cは他の端子に接続するための嵌合部であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上述
した圧着端子4によってフラットケーブル1の端末処理
をする場合には、以下のような問題点がある。すなわ
ち、上記端末処理では、圧着端子4を、インシュレーシ
ョンバレル4aによって導体3の周囲に配される絶縁体
2を抱き込むように圧着するために、フラットケーブル
1の端部に、図14から図16に示すような口出し処理
を行わなければならない。この口出し処理は、導体3を
被覆する部分のみを残して、導体3間に配されるいわゆ
るブリッジ部6の絶縁体2を切除するものであるため、
単一の工程によって行うことは困難であるとともに、複
数の工程に分けて行う場合には、作業工数が増大してし
まうという問題がある。
【0008】また、上記のようにして口出しされたフラ
ットケーブル1は、その端部においてブリッジ部6によ
って連結されない複数の単線ケーブル状に形成されるた
め、曲げ剛性が低下して屈曲されやすくなる。したがっ
て、全ての導体3の端部を一定のピッチで整然と配列し
ておくことが困難である。その結果、全ての導体3に対
して圧着端子4を一括して位置決めすることができず、
口出しされた各導体3のそれぞれについて、圧着端子4
を一つ一つ取り付けなければならないので、圧着作業に
多大な労力を要していた。
【0009】さらに、このようにブリッジ部6を切除す
る口出し処理を行うと、当該フラットケーブル1がシー
ルド付フラットケーブルである場合には、フラットケー
ブル1の端部におけるシールド効果が低減してしまうと
いう不都合が考えられる。
【0010】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、フラットケーブルの各導体に圧着端子を
取り付ける際の口出し処理を容易なものとし、全ての導
体に一括して圧着端子を取り付けることができるフラッ
トケーブル用圧着端子とその接続構造および接続方法を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、平行間隔をおいて配される複数本の導体
が絶縁体によって一体的に被覆されてなるフラットケー
ブルの各導体に取り付けられる圧着端子であって、一方
向に開口する略U字状のワイヤバレルおよびインシュレ
ーションバレルを具備し、該インシュレーションバレル
の開口端が、加締められる絶縁体を厚さ方向に切り込ん
でこれを貫通するように尖鋭に形成されているフラット
ケーブル用圧着端子を提案している。
【0012】また、本発明は、平行間隔をおいて配され
る複数本の導体が絶縁体によって一体的に被覆されてな
るフラットケーブルに、同一方向に開口する略U字状の
ワイヤバレルおよびインシュレーションバレルを有しか
つ該インシュレーションバレルの開口端が尖鋭に形成さ
れた圧着端子が、前記ワイヤバレルによって、口出しさ
れた導体を内側に挿入配置した状態で加締められるとと
もに、前記インシュレーションバレルによって、尖鋭な
開口端を絶縁体の厚さ方向に切り込ませて貫通させ、絶
縁体に被覆された導体を内側に挿入配置した状態で加締
められているフラットケーブル用圧着端子の接続構造を
提案している。
【0013】さらに、本発明は、平行間隔をおいて配さ
れる複数本の導体が絶縁体によって一体的に被覆されて
なるフラットケーブルの絶縁体を、幅方向に沿って直線
的に切り落とす口出し工程と、略U字状に形成されたワ
イヤバレルとインシュレーションバレルとを有する複数
の圧着端子を前記導体のピッチに合わせて配列する配列
工程と、各圧着端子をフラットケーブルの各導体に位置
合わせし、かつ、インシュレーションバレルの尖鋭な開
口端をフラットケーブルの側面に対向配置する位置決め
工程と、位置決めされた全ての圧着端子を、フラットケ
ーブルの厚さ方向の両側に配した加締め工具によって挟
むことにより、ワイヤバレルを導体に圧着しかつインシ
ュレーションバレルを絶縁体の厚さ方向に貫通させて導
体を絶縁体とともに抱き込むように圧着する圧着工程と
を具備するフラットケーブル用圧着端子の接続方法を提
案している。
【0014】
【作用】本発明に係るフラットケーブル用圧着端子によ
れば、ワイヤバレルおよびインシュレーションバレルの
開口方向から口出しされたフラットケーブルを押し付け
ることにより、導体がワイヤバレル内に挿入される。こ
れとともに、インシュレーションバレルの開口端がフラ
ットケーブルの絶縁体を厚さ方向に切り込んで貫通し、
該インシュレーションバレル内に絶縁体に被覆された状
態の導体が挿入配置されることになる。この後に、ワイ
ヤバレルおよびインシュレーションバレルを加締めるこ
とによって、フラットケーブルの端部に圧着端子が圧着
されることになる。
【0015】また、本発明に係るフラットケーブル用圧
着端子の接続構造によれば、インシュレーションバレル
がその尖鋭な開口端によって絶縁体を厚さ方向に切り込
んで貫通させられているので、導体間の絶縁体を除去す
ることなく、インシュレーションバレル内に絶縁体に被
覆された状態の導体を挿入配置することが可能となる。
そして、導体間の絶縁体を除去する口出し処理を行わな
くとも、ワイヤバレルによって導体を、インシュレーシ
ョンバレルによって絶縁体に被覆された状態の導体をそ
れぞれ保持させて確実な圧着を行うことが可能となる。
【0016】さらに、本発明に係るフラットケーブル用
圧着端子の接続方法によれば、口出し工程によって、複
数本の導体を被覆する絶縁体が幅方向に沿って直線的に
切り落とされることにより、導体が口出しされる。一
方、配列工程によって、複数の圧着端子が導体のピッチ
に合わせて配列される。そして、このように配列された
複数の圧着端子が、位置決め工程において、フラットケ
ーブルの導体に位置合わせされるとともに、インシュレ
ーションバレルの尖鋭な開口端が、フラットケーブルの
側面に対向状態に配される。この後に、圧着工程におい
て、フラットケーブルの厚さ方向の両側に配した加締め
工具によって圧着端子を挟むことにより、インシュレー
ションバレルの開口端が、絶縁体を厚さ方向に切り込ん
で貫通させられるとともに、該インシュレーションバレ
ルおよびワイヤバレルがそれぞれ加締められて圧着端子
がフラットケーブルに取り付けられることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係るフラットケーブル用圧着
端子とその接続構造および接続方法の一実施例につい
て、図1から図13を参照して説明する。本実施例に係
るフラットケーブル用圧着端子10(以下、単に圧着端
子10という。)は、図2に示すように、他の接続子と
接続されることとなる電気接続部11と、口出しされた
導体12を挿入状態に保持するワイヤバレル13と、そ
の導体12の絶縁体14で被覆された部分を挿入状態に
保持するインシュレーションバレル15とを順に配列状
態に有する点で、従来の圧着端子と共通している。しか
し、本実施例に係る圧着端子10は、インシュレーショ
ンバレル15の構造において、従来の圧着端子と相違し
ている。
【0018】本実施例に係る圧着端子10のインシュレ
ーションバレル15は、開口端15aに向かって漸次細
くなる尖鋭な形状に形成されている。すなわち、この尖
鋭な開口端15aに、フラットケーブル16の絶縁体1
4が押し付けられると、この開口端15aは、絶縁体1
4に容易に切り込んでこれを貫通することができるよう
になっている。
【0019】このように構成された圧着端子10は、以
下の接続方法によってフラットケーブル16に取り付け
られる。すなわち、本実施例に係る圧着端子10の接続
方法は、フラットケーブル16の端部を口出しする口出
し工程と、複数の圧着端子10を配列する配列工程と、
口出しされたフラットケーブル16の導体12に各圧着
端子10を位置合わせする位置決め工程と、圧着端子1
0をフラットケーブル16に圧着する圧着工程とを具備
している。
【0020】前記口出し工程は、図4から図7に示すよ
うに、まず、幅方向に沿ってまっすぐに裁断されたフラ
ットケーブル16の端部を、図4に示す一対の口出しカ
ッタ17・18の間に配置する。口出しカッタ17・1
8は、鋸歯状に形成された歯先を対向配置させられてい
て、例えば、上下方向から相互に近接させられることに
よって、図5に示すように、水平配置されたフラットケ
ーブル16の絶縁体14を切断するようになっている。
【0021】この際に、口出しカッタ17・18は、図
6に示すように、その歯先の山部17a・18aと谷部
17b・18bとを相互に一致させるように配置されて
いて、山部17a・18aどうしが重ね合わせられるよ
うにして、導体12間に配される部分(ブリッジ部)の
絶縁体14が切断される。そして、これと同時に、歯先
の谷部17b・18bは、導体12を避けるようにして
該導体12の周囲を取り巻いている絶縁体14に切り込
むようになっている。
【0022】そして、この状態で、口出しカッタ17・
18をフラットケーブル16の長手方向に沿って、先端
方向に移動させることにより、導体12の周囲から絶縁
体14が引き剥がされる。そして、フラットケーブル1
6の幅方向に沿って絶縁体14が直線的に切り落とされ
た状態として、全ての導体12が口出しされることにな
る。
【0023】前記配列工程は、フラットケーブル16の
導体12数と同数の圧着端子10を、そのワイヤバレル
13およびインシュレーションバレル15が同一方向に
向かうように揃えるとともに、その間隔をフラットケー
ブル16の導体12間ピッチに一致するように調整する
ようになっている。本実施例では、例えば、複数の圧着
端子10がキャリア19によって連結された連鎖端子を
使用した場合を例に取って説明する。
【0024】この場合、一枚の平板から切り出される圧
着端子10は、キャリア19によって連結された状態
で、折り曲げられることにより、等間隔を空けて配列さ
れている。この間隔寸法は、各圧着端子10の大きさに
よって決定され、フラットケーブル16の導体12間ピ
ッチよりもかなり大きく形成されている。そこで、圧着
端子10の間隔寸法をフラットケーブル16の導体12
間ピッチに一致させるために、圧着端子10間のキャリ
ア19に、図8に示す屈曲部19aを設けることによ
り、圧着端子10の間隔寸法を調整するようにしてい
る。
【0025】また、位置決め工程は、水平状態に配置さ
れているフラットケーブル16の口出しされた端部の下
方に、上記配列工程において間隔寸法を調整された複数
の圧着端子10を、キャリア19を利用して搬送し、各
導体12と圧着端子10とを位置合わせするようになっ
ている。この場合、全ての圧着端子10はそのワイヤバ
レル13およびインシュレーションバレル15を上方に
向けて開口するように配置され、しかも、ワイヤバレル
13は口出しされた導体12の下に、インシュレーショ
ンバレル15は、その導体12の絶縁体14によって被
覆されている部分の下にそれぞれ配されるようになって
いる。また、この位置決め工程において位置合わせされ
るフラットケーブル16および圧着端子10は、その位
置合わせされた位置において、後述する圧着工程の加締
め工具間に配されるようになっている。
【0026】前記圧着工程は、前記位置合わせされたフ
ラットケーブル16と圧着端子10とを、上下に配され
る加締め工具20によって挟むことにより圧着するよう
になっている。この加締め工具20は、圧着端子10の
下方に配されるアンビル21と、フラットケーブル16
の上方に配される歯型22とからなる。前記アンビル2
1は、ワイヤバレル13の下面に接触させられるワイヤ
バレル用アンビル23と、インシュレーションバレル1
5の下面に接触させられるインシュレーションバレル用
アンビル24とを具備している。また、前記歯型22
は、ワイヤバレル13を上方から押圧するワイヤバレル
用歯型25と、インシュレーションバレル15を上方か
ら押圧するインシュレーションバレル用歯型26とを具
備している。
【0027】前記各アンビル23・24には、圧着時に
おける圧着端子10を下方から支持するように、圧着端
子10の下面の曲率に合わせた円弧状の凹部23a・2
4aが各圧着端子10ごとに形成されている。また、前
記各歯型25・26には、アンビル21との間に圧着端
子10を挟んだときに、当接させられるワイヤバレル1
3およびインシュレーションバレル15の開口端13a
・15aをその表面に沿って倣わせる凹部25a・26
aが、各圧着端子10ごとに形成されている。
【0028】これらの歯型25・26の凹部25a・2
6aは、圧着後の圧着端子10の形状に合わせて形成さ
れている。すなわち、ワイヤバレル用歯型25の凹部2
5aはそれぞれ、図10に示すように、ワイヤバレル1
3の開口端13aを内側に向けて加締めた後に、それぞ
れを導体12に向かわせる2つの曲面によって構成され
ている。また、インシュレーションバレル用歯型26の
凹部26aはそれぞれ、図11に示すように、インシュ
レーションバレル15の開口端15aを内側に向けて加
締め、略円環状断面となるように単一の曲面によって構
成されている。
【0029】また、前記インシュレーションバレル用ア
ンビル24の近傍には、圧着端子10とキャリア19と
を切断するためのキャリア用カッタ27が近接配置され
ているとともに、前記インシュレーションバレル用歯型
26は、該キャリア用カッタ27の上方に被るように前
記インシュレーションバレル用アンビル24よりも長く
形成されている。これにより、加締め工具20を相互に
近接させると、前記キャリア用カッタ27の上方に配さ
れる部分の該インシュレーションバレル用歯型26が、
フラットケーブル16を介して圧着端子10とキャリア
19との連結部をキャリア用カッタ27に押し付け、こ
れによって該連結部が切断されるようになっている。
【0030】このような接続方法によって、圧着端子1
0をフラットケーブル16に取り付けるには、まず、口
出し工程によって口出ししたフラットケーブル16の下
方に、配列工程において配列された複数の圧着端子10
を配する。次いで、位置決め工程によって、各圧着端子
10がフラットケーブル16に位置合わせされ、かつ、
インシュレーションバレル15の開口端15aがフラッ
トケーブル16の側面に対向するように配する。
【0031】この後に、圧着工程において、圧着端子1
0の上下に配した加締め工具20を図9に示すように近
接させることによって、圧着端子10をフラットケーブ
ル16に圧着するとともに各圧着端子10をキャリア1
9から切り離す。この場合に、ワイヤバレル13は、図
10に示すように、ワイヤバレル用アンビル23とワイ
ヤバレル用歯型25との間に挟まれることによって、口
出しされた状態の導体12に圧着される。
【0032】また、インシュレーションバレル15は、
図11に示すように、インシュレーションバレル用アン
ビル24とインシュレーションバレル用歯型26との間
に挟まれることによって、まず、その尖鋭な開口端15
aをフラットケーブル16の絶縁体14に切り込ませ、
厚さ方向に貫通させる。次いで、貫通後の開口端15a
をインシュレーションバレル用歯型26の凹部26aに
倣わせて加締めることにより、絶縁体14に被覆された
状態の導体12に、これを抱き込むように圧着されるこ
とになる。
【0033】このように、本実施例に係る圧着端子10
によれば、インシュレーションバレル15の尖鋭な開口
端15aを絶縁体に切り込ませてこれを厚さ方向に貫通
させることにより、導体12の周囲を抱き込むようにし
てフラットケーブル16に圧着されるので、フラットケ
ーブル16の端部におけるブリッジ部の絶縁体14を除
去するような口出し処理が不要となる。その結果、フラ
ットケーブル16の端部において口出し長さが短くて済
み、全ての導体12を整然と配列しておくことができ
る。また、フラットケーブル16の端部において除去さ
れる絶縁体14を最小限に低減することができるので、
例えば、シールド付フラットケーブルにおいては、その
シールド効果を減殺することなく、信頼性を維持するこ
とができる。
【0034】また、本実施例に係る圧着端子10の接続
方法によれば、口出し長さを短くするように口出し処理
され整然と配列された導体12のピッチに合わせて、配
列工程により連鎖端子の圧着端子10の間隔を調整する
ので、全ての導体12に対して圧着端子10を一括して
位置決めすることができる。これにより、圧着作業が著
しく簡易化され、生産効率を向上して製品コストの低減
を図ることができる。
【0035】しかも、本実施例の接続方法では、複数の
圧着端子10をキャリア19によって連結してなる連鎖
端子を使用している。そして、キャリア19に屈曲部1
9aを設けて、圧着端子10をそのピッチがフラットケ
ーブル16の導体12のピッチに一致するように配列す
ることとしたので、ピッチの小さいフラットケーブルに
対しても、圧着端子を一括して位置決めすることができ
る。
【0036】また、上記接続方法によって図1に示すよ
うに実現される本実施例の接続構造によれば、圧着端子
10は、インシュレーションバレル15をその尖鋭な開
口端15aによって絶縁体14に切り込ませ、絶縁体1
4に被覆された状態の導体12を絶縁体14ごと抱き込
むように圧着することができる。これにより、各圧着端
子10は、フラットケーブル16の導体12とワイヤバ
レル13との接続が、その導体12の絶縁体14で被覆
された部分に加締められるインシュレーションバレル1
5によって保護される。すなわち、本実施例の接続構造
によれば、絶縁体14が幅方向に沿って直線的に切除さ
れることにより口出しされた導体12に対して、圧着端
子10の接続強度を向上することができる。言い換えれ
ば、ブリッジ部の絶縁体14を除去しない簡易な口出し
処理を施したフラットケーブル16に対して、圧着端子
10と導体12との接続信頼性を向上することができ
る。
【0037】なお、本実施例においては、圧着端子10
としてメス端子を例示して説明したが、これに代えて、
図3に示すようにオス端子に適用することとしてもよ
く、また、他の形態の圧着端子10に適用することとし
てもよい。さらに、図12および図13に示すように、
フラットケーブル16に取り付けられた状態の圧着端子
10をハウジング29内に収納状態に配することによっ
てコネクタ30を構成することとしてもよい。
【0038】また、フラットケーブル16を構成する導
体12の種類については、なんら限定されるものはな
く、単線、平角線、撚線等を導体とするフラットケーブ
ル16に適用することができる。さらに、導体12の本
数、太さ、ピッチ等にも、なんら限定されるものではな
い。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るフラ
ットケーブル用圧着端子は、同一方向に開口する略U字
状のワイヤバレルおよびインシュレーションバレルを有
し、該インシュレーションバレルの開口端が尖鋭に形成
されているので、その開口端によって絶縁体を厚さ方向
に切り込んで貫通させることが可能となり、導体間の絶
縁体を除去するような特別な口出し処理を行うことな
く、簡易な口出し処理のみによって、フラットケーブル
の端部に圧着することができるという効果を奏する。
【0040】また、フラットケーブルの端部における口
出し長さを短くすることができるので、口出しされた導
体を整然とした配列状態に容易に保持することができ
る。したがって、導体に対する圧着端子の位置決め作業
が容易なものとなり、圧着作業の自動化を図ることがで
きる。さらに、口出し処理において切除される絶縁体を
最小限に抑制することができるので、特にシールド付フ
ラットケーブルに対して、そのシールド効果を維持する
ことができる。
【0041】また、本発明に係るフラットケーブル用圧
着端子の接続構造によれば、フラットケーブルの端部に
配した圧着端子を、ワイヤバレルによって導体に確実に
圧着させるとともに、フラットケーブルの絶縁体に切り
込ませて貫通させたインシュレーションバレルによっ
て、絶縁体によって被覆された状態の導体をインシュレ
ーションバレルによって抱き込むように圧着するので、
フラットケーブルに圧着端子を確実に取り付けることが
できる。その結果、簡易な構造で高い接続強度を実現す
ることができ、信頼性を向上することができるという効
果を奏する。
【0042】さらに、本発明に係るフラットケーブル用
圧着端子の接続方法によれば、フラットケーブルの絶縁
体を幅方向に沿って直線的に切り落とす口出し工程と、
複数の圧着端子を導体のピッチに合わせて配列する配列
工程と、各圧着端子をフラットケーブルの各導体に位置
合わせしてインシュレーションバレルの開口端をフラッ
トケーブルの側面に対向配置する位置決め工程と、全て
の圧着端子を加締め工具によって挟み、ワイヤバレルお
よびしインシュレーションバレルを加締めて圧着する圧
着工程とを具備するので、複数の導体の全てに、圧着端
子を一括して取り付けることができるという効果を奏す
る。したがって、圧着作業を簡略化して生産効率を向上
するとともに、工程を短縮して製造コストの低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフラットケーブル用圧着端子の
接続構造の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1の接続構造に使用されるフラットケーブ
ル用圧着端子の一実施例を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係るフラットケーブル用圧着端子の
他の例を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係るフラットケーブル用圧着端子の
接続方法の一実施例における口出し工程を示す斜視図で
ある。
【図5】 図4の口出し工程において、フラットケーブ
ルの絶縁体を口出しカッタにより切断している様子を示
す斜視図である。
【図6】 図5の口出しカッタおよびフラットケーブル
を示す正面図である。
【図7】 図4の口出し工程において、切断された絶縁
体を除去する様子を示す斜視図である。
【図8】 本発明に係るフラットケーブル用圧着端子の
圧着工程を説明するための斜視図である。
【図9】 図8の圧着工程において、加締め工具によっ
て圧着端子を圧着した状態を示す斜視図である。
【図10】 図8の圧着工程においてワイヤバレルを圧
着する様子を示す正面図である。
【図11】 図8の圧着工程においてインシュレーショ
ンバレルを圧着する様子を示す正面図である。
【図12】 フラットケーブルに取り付けた圧着端子を
ハウジング内に収納した状態を示す斜視図である。
【図13】 本発明に係るフラットケーブル用圧着端子
を有するコネクタを接続した状態を示す斜視図である。
【図14】 従来の圧着端子の接続方法における口出し
処理前のフラットケーブルを示す斜視図である。
【図15】 図14の口出し処理において、導体間の絶
縁体を除去した状態のフラットケーブルを示す斜視図で
ある。
【図16】 図15のフラットケーブルを口出しした状
態を示す斜視図である。
【図17】 従来の圧着端子の圧着工程を説明するため
の斜視図である。
【図18】 従来の圧着端子をハウジング内に収納した
様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
10・・・・圧着端子(フラットケーブル用圧着端子)、1
2・・・・導体、13・・・・ワイヤバレル、14・・・・絶縁体、
15・・・・インシュレーションバレル、15a・・・・開口
端、16・・・・フラットケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行間隔をおいて配される複数本の導体
    (12)が絶縁体(14)によって一体的に被覆されて
    なるフラットケーブル(16)の各導体に取り付けられ
    る圧着端子(10)であって、 同一方向に開口する略U字状のワイヤバレル(13)お
    よびインシュレーションバレル(15)を具備し、 該インシュレーションバレルの開口端(15a)が、加
    締められる絶縁体を厚さ方向に切り込んでこれを貫通す
    るように尖鋭に形成されていることを特徴とするフラッ
    トケーブル用圧着端子。
  2. 【請求項2】 平行間隔をおいて配される複数本の導体
    が絶縁体によって一体的に被覆されてなるフラットケー
    ブルに、 同一方向に開口する略U字状のワイヤバレルおよびイン
    シュレーションバレルを有しかつ該インシュレーション
    バレルの開口端が尖鋭に形成された複数の圧着端子が、 前記ワイヤバレルによって、口出しされた導体を内側に
    挿入配置した状態で加締められるとともに、 前記インシュレーションバレルによって、尖鋭な開口端
    を絶縁体の厚さ方向に切り込ませて貫通させ、絶縁体に
    被覆された導体を内側に挿入配置した状態で加締められ
    ていることを特徴とするフラットケーブル用圧着端子の
    接続構造。
  3. 【請求項3】 平行間隔をおいて配される複数本の導体
    が絶縁体によって一体的に被覆されてなるフラットケー
    ブルの絶縁体を、幅方向に沿って直線的に切り落とす口
    出し工程と、 略U字状に形成されたワイヤバレルとインシュレーショ
    ンバレルとを有する複数の圧着端子を前記導体のピッチ
    に合わせて配列する配列工程と、 各圧着端子をフラットケーブルの各導体に位置合わせ
    し、かつ、インシュレーションバレルの尖鋭な開口端を
    フラットケーブルの側面に対向配置する位置決め工程
    と、 位置決めされた全ての圧着端子を、フラットケーブルの
    厚さ方向の両側に配した加締め工具によって挟むことに
    より、ワイヤバレルを導体に圧着しかつインシュレーシ
    ョンバレルを絶縁体の厚さ方向に貫通させて導体を絶縁
    体とともに抱き込むように圧着する圧着工程とを具備す
    ることを特徴とするフラットケーブル用圧着端子の接続
    方法。
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