JPH07239166A - 冷蔵庫の診断装置 - Google Patents

冷蔵庫の診断装置

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JPH07239166A
JPH07239166A JP3070894A JP3070894A JPH07239166A JP H07239166 A JPH07239166 A JP H07239166A JP 3070894 A JP3070894 A JP 3070894A JP 3070894 A JP3070894 A JP 3070894A JP H07239166 A JPH07239166 A JP H07239166A
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damper
opening
closing
refrigerator
diagnosis
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Susumu Saruta
進 猿田
Koji Takagi
康志 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷気通路を開閉する開閉装置の診断結果を他
の機器の診断結果と区別して報知する。 【構成】 制御装置は、冷却制御中はセンサを診断して
いると共に(ステップS7)、電源投入後において最初
の除霜タイミングとなるか(ステップS12)若しくは
強制運転ボタンが最初に押されたときは(ステップS
6)、ダンパチェックフラグをセットして(ステップS
20)モータダンパの診断を実行する。そして、制御装
置は、センサが異常であったとき若しくはモータダンパ
が異常であったときもモニタランプを点滅する。このと
き、モータダンパの診断は特別に設定されたタイミング
で行われるので、モニタランプの点滅時期によりモータ
ダンパ及びセンサの何れの異常かを判断することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷気通路を開閉する開
閉装置に対する冷蔵庫の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷蔵庫の制御装置では、冷蔵
庫の機能に異常が発生したときは、製造時の検査と使用
者への警告のために、その異常を検出して報知する診断
機能が備えられている。この診断機能は電源投入直後か
ら直ちに機能するようになっており、異常検出時は例え
ば扉に設けられている強制運転用モニタランプを点滅さ
せることで異常を報知するようにしている。
【0003】ところで、冷蔵庫の診断対象の一つとし
て、冷蔵室への冷気通路を開閉するダンパが設定されて
いる。この場合、ダンパは片持ち状態で支持された構造
となっており、冷蔵庫に大きな振動が印加したときはダ
ンパに大きな力が作用して故障する虞があるので、製造
時におけるダンパの検査期間以外或いは輸送時において
は、振動によるダンパへの影響を防止するために出荷時
にダンパを閉位置(冷気通路を閉鎖した状態)に位置決
めして振動による影響を防止するようにしている。ここ
で、ダンパを閉位置に位置決めする方法としては、冷蔵
温度センサから制御装置に出力される電圧信号を外部か
ら操作して、冷蔵室があたかも設定温度以上となってい
るような電圧信号を制御装置に出力するようにしてい
る。従って、制御装置は冷蔵室を十分に冷却したものと
判断してダンパを閉位置に制御するので、その状態で冷
蔵庫への給電を断つことによりダンパを閉位置に位置決
めすることができる。
【0004】ところが、上記方法では、温度センサから
の出力に電圧信号を印加する必要があるので、冷蔵庫の
出荷時の季節或いは時間により温度センサからの電圧信
号が大きく変動したときは、定格電流が小さな温度セン
サ或いは回路部品に定格以上の大きな電流が一時的に流
れることがあり、温度センサ或いは回路部品が故障する
に至らなくとも、それらの寿命が著しく低下する虞があ
る。
【0005】これに対処するには、ダンパと制御装置と
の接続を一旦取外し、他の装置によりダンパを閉位置に
制御することが考えられるが、制御終了後にダンパと制
御装置とを接続することを忘れてしまった場合には、ダ
ンパを制御できない良製品を出荷してしまうことになる
ので、結局、ダンパを閉位置に制御するには、ダンパと
制御装置とを接続した状態で実施する必要がある。
【0006】ここで、制御装置によるダンパの位置決め
制御を説明すると、ダンパは、制御装置による駆動状態
で開位置と閉位置とに所定周期で交互に位置すると共
に、例えば閉位置に位置したときに閉位置に位置したこ
とを示すオン信号を制御装置に出力するようになってい
る。そして、制御装置は、ダンパを閉位置に制御すると
きは、ダンパからオン信号が出力されたタイミングでダ
ンパに対する駆動を停止する共に、ダンパを開位置に制
御するときは、ダンパからオン信号が出力されてから所
定時間経過したタイミングでダンパに対する駆動を停止
するようにしている。さらに、制御装置の機能として、
ダンパに対する駆動状態でダンパから出力されるオン信
号が異常なパターンであったときは、ダンパを適正に制
御できなかっと判断してダンパに対する駆動を継続する
ようになっている。
【0007】そこで、ダンパを閉位置に制御するには、
冷蔵庫の電源投入状態でダンパからのオン信号を操作し
て正常なオン信号のパルスパターンと異なるパルス状の
強制オン信号を制御装置に出力する。すると、制御装置
は、ダンパが異常であると判断してダンパに対する駆動
を継続するので、それに伴ってダンパからはダンパが閉
位置となる毎に正規のオン信号が出力するようになる。
従って、強制オン信号の非出力タイミングでダンパから
正規のオン信号が出力されたときに冷蔵庫の電源を遮断
することにより、ダンパを閉位置に制御することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、制御装置に与えられる強制オン信号の出力パ
ターンが正規のオン信号の出力パターンと異なっている
ので、制御装置はダンパが異常と判断してそのことをモ
ニタランプを点滅して報知するようになる。このモニタ
ランプは他の機器の診断結果報知も兼用しているので、
モニタランプが点滅したときは、何れの機器の異常のた
めにモニタランプが点滅したか否かの判断ができず、結
局、ダンパ及び他の機器を再度検査する必要が生じ、生
産効率が低下する。
【0009】この場合、ダンパを閉位置に制御するため
の制御回路を設けることで対処できるものの、斯様な構
成では、冷蔵庫毎に特別な制御回路が必要となるので、
コストが大幅に上昇してしまう。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、庫内への冷気通路を開閉する開閉装置
の開閉機能を診断してその診断結果を報知するように構
成されたものにおいて、簡単な構成で開閉装置の診断結
果を他の機器の診断結果と区別して報知することができ
る冷蔵庫の診断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫の診断装
置は、駆動指令に応じて庫内への冷気通路を開閉する開
閉装置を設け、この開閉装置の開閉状態を検出する開閉
検出手段を設け、駆動指令に対する前記開閉検出手段の
検出状態に基づいて前記開閉装置の開閉機能を診断する
と共にその診断結果を報知する開閉装置診断手段を設
け、予め設定された除霜開始タイミングとなったことを
検出する除霜検出手段を設けた上で、前記開閉装置診断
手段を、電源投入後において前記除霜検出手段が少なく
とも最初の検出状態となったときに動作するように構成
したものである。
【0012】この場合、開閉装置の診断を指示されたこ
とを検出する診断指示検出手段を設け、前記開閉装置診
断手段を、電源投入後において前記診断指示検出手段が
少なくとも最初の検出状態となったときに動作するよう
に構成してもよい。
【0013】また、冷蔵庫の扉が開放されたことを検出
する扉開放検出手段を設け、開閉装置診断手段を、電源
投入後において除霜検出手段若しくは診断指示検出手段
による最初の検出状態よりも先に前記扉開放検出手段が
最初の検出状態となったときは少なくともそのタイミン
グで動作するように構成してもよい。
【0014】また、庫内温度を検出若しくは推定する庫
内温度判定手段を設け、開閉装置診断手段を、開閉検出
手段による検出状態及び前記庫内温度判定手段による検
出温度若しくは推定温度に基づいて開閉装置を診断する
ように構成してもよい。
【0015】また、診断指示検出手段を、制御装置内、
冷蔵庫庫内、操作パネルの何れかに設けられた強制運転
スイッチ、除霜運転スイッチ、温度設定スイッチ、テス
トスイッチの少くとも何れか一つに設定するのが好まし
い。
【0016】また、開閉検出手段を、リードスイッチ、
メカニカルスイッチ、フォトセンサ、磁気センサのうち
の何れかに設定するのが好ましい。
【0017】
【作用】請求項1記載の冷蔵庫の診断装置の場合、電源
投入後において除霜検出手段が少なくとも最初の検出状
態となったときは、開閉装置診断手段は、駆動指令に対
する開閉検出手段の検出状態に基づいて開閉装置の開閉
機能を診断すると共にその診断結果を報知する。従っ
て、開閉装置の開閉機能の診断結果を特別に設定された
タイミングで報知することができるので、他の機器の診
断結果の報知と区別することができる。
【0018】請求項2記載の冷蔵庫の診断装置の場合、
電源投入後において診断指示検出手段が少なくとも最初
の検出状態となったときは、開閉装置診断手段は、駆動
指令に対する開閉検出手段の検出状態に基づいて開閉装
置を診断すると共にその診断結果を報知する。従って、
開閉装置の開閉機能の診断結果を特別に設定されたタイ
ミングで報知することができるので、他の機器の診断結
果の報知と区別することができる。
【0019】請求項3記載の冷蔵庫の診断装置の場合、
開閉装置診断手段は、電源投入後において除霜検出手段
若しくは診断指示検出手段よりも先に扉開閉手段が検出
状態となったときは少なくともそのタイミングで動作す
るので、開閉装置の異常を早期に発見することが可能と
なる。
【0020】請求項4記載の冷蔵庫の診断装置の場合、
開閉装置診断手段は、開閉検出手段による検出状態に加
えて庫内温度検出状態による検出温度若しくは推定温度
に基づいて開閉装置を診断するので、開閉検出手段によ
る診断結果が誤っていた場合であっても、開閉装置の開
閉機能を確実に診断することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は冷蔵庫に設けられた各種電気部品と制御
装置との間の配線を概略的に示している。この図2にお
いて、冷蔵庫本体1には上から冷凍室2、庫内としての
冷蔵室3、野菜室4が形成されていると共に、各室2,
3,4を閉鎖する扉5,6,7が設けられている。冷凍
室2の扉5の前面には診断指示手段としての強制運転ボ
タン8及びモニタランプ9が配置されており、強制運転
ボタン8のオン状態で開閉装置診断手段及び除霜検出手
段としての制御装置10に強制運転指令が与えられると
共に、強制運転中は制御装置10によりモニタランプ9
が点灯する。
【0022】冷凍室2の奥方には冷却器室11が形成さ
れており、その冷却器室11に冷却器12及び除霜ヒー
タ13が配設されている。除霜ヒータ13は制御装置1
0による通電に応じて冷却器12を加熱する。冷却器室
11の上方にはファンモータ14が配設されており、制
御装置10によるファンモータ14の駆動状態では冷却
器室11で生成された冷気が冷凍室2に送風される。冷
凍室2には冷凍温度センサ15が設けられており、この
冷凍温度センサ15による検出温度(冷凍温度)が制御
装置10に与えられる。
【0023】冷蔵室3への冷気通路としての冷気吹出口
16には開閉装置及び開閉検出手段としてのモータダン
パ17が配置されており、制御装置10による駆動に応
じてモータダンパ17は冷気吹出口16を開放する開位
置と冷気吹出口16を閉鎖する閉位置とに制御される。
モータダンパ17は、閉位置となったことを示すオン信
号を検出回路18を通じて制御装置10に出力する。冷
蔵室3には冷蔵温度センサ19が設けられており、この
冷蔵温度センサ19による検出温度(冷蔵温度)が制御
装置10に与えられる。
【0024】機械室20にはコンプレッサ21が配設さ
れており、制御装置10によるコンプレッサ21の駆動
状態で冷却器12に冷媒が供給されて当該冷却器12が
冷却されるようになっている。
【0025】制御装置10は、以下の制御を実行する。 (1)冷凍温度センサ15により検知された冷凍室2の
温度が−20℃以上となるとコンプレッサ21及びファ
ンモータ14を駆動し、−24℃以下となるとコンプレ
ッサ21及びファンモータ14を停止する。
【0026】(2)冷蔵温度センサ19により検知され
た冷蔵室3の温度が5℃以上なるとモータダンパ17を
開位置に制御し、3℃以下となるとモータダンパ17を
閉位置に制御する。
【0027】(3)コンプレッサ21の運転時間を積算
しており、その積算運転時間が所定時間に達したときは
除霜ヒータ13に通電して冷却器12を加熱する除霜運
転を実行する。
【0028】(4)強制運転ボタン8がオンすると、9
0分経過するか若しくは強制運転ボタン8が再度オンす
るまでコンプレッサ21を強制的に駆動する強制運転を
実行すると共にその強制運転実行中はモニタランプ9を
点灯する。
【0029】(5)所定タイミングで各種センサの検出
機能若しくはモータダンパ17の開閉機能を診断し、異
常が発生していたときはモニタランプ9を点滅する。
【0030】ここで、上記モータダンパ17の構造につ
いて説明する。図3はモータダンパ17及び制御装置1
0との接続を概略的に示している。この図3において、
モータダンパ17はモータ17a、ダンパ扉17b及び
開閉検出手段としてのリードスイッチ17cから成り、
モータ17aの回転に応じてダンパ扉17bが所定角度
範囲を往復動して冷気吹出口16を開閉すると共に、ダ
ンパ扉17bが閉位置となるタイミングでリードスイッ
チ17cがオンするように設定されている。
【0031】一方、制御装置10はマイクロコンピュー
タ10aを主体として構成されており、モータダンパ1
7を開閉位置に制御するときは、リレー10bをオンす
ることによりモータダンパ17のモータ17aを駆動す
ると共に、抵抗から成る検出回路18を通じてリードス
イッチ17cのオンオフ状態を検出するようになってい
る。
【0032】図4はダンパ扉17bの開閉状態とリード
スイッチ17cのオンオフタイミングとの関係を示して
いる。この図4において、ダンパ扉17bはモータ17
aの回転に応じてS3 秒の周期で閉位置−開位置−閉位
置と変化するように設定されている。また、リードスイ
ッチ17cは、ダンパ扉17bが閉位置に完全に位置し
ている期間を含んだ所定期間だけオンするように設定さ
れている。具体的には、リードスイッチ17cがオフか
らオンとなったタイミングからS1 秒が経過したタイミ
ングでダンパ扉17bの閉期間の中心タイミングとなる
と共に、リードスイッチ17cがオンからオフしたタイ
ミングからS2 が経過したタイミングでダンパ扉17b
の開期間の中心タイミングとなるように設定されてい
る。これにより、制御装置10は、モータ17aの駆動
状態でリードスイッチ17cがオフからオンしたタイミ
ングからS1 秒経過したタイミングでモータ17aを停
止することにより、ダンパ扉17bを閉位置に制御する
ことができる。また、リードスイッチ17cがオンから
オフしたタイミングからS2 秒経過したタイミングでモ
ータ17aを停止することにより、ダンパ扉17bを開
位置に停止することができる。
【0033】次に上記構成の作用について説明する。図
1は冷蔵庫の制御装置10のメイン制御動作を示すフロ
ーチャート、図6は制御装置10のダンパ制御を示すフ
ローチャートで、これらの制御は電源の投入により並列
制御されるようになっている。ここで、メイン制御動作
はダンパ制御動作に対して各種フラグを用いて制御状態
を伝達するようになっている。
【0034】図1において、制御装置10は、電源投入
されると、まず、ダンパ開フラグをリセットしてから
(ステップS1)、コンプレッサ21をオンすると共に
ファンモータ14及び除霜ヒータ13をオフする(ステ
ップS2)。続いて、ダンパチェックフラグ及び積算タ
イマをリセットしてから(ステップS3,S4)、冷蔵
室温度制御ルーチンを実行する(ステップS5)。
【0035】図5は冷蔵室温度制御ルーチンを示してい
る。この図5において、制御装置10は、コンプレッサ
21がオフ状態若しくは冷蔵温度センサ19による検出
温度(冷蔵室温度)が3℃以下となると、冷却の必要が
ないと判断してダンパ開フラグをリセットし、コンプレ
ッサ21のオン状態で冷蔵温度センサ19による検出温
度が5℃以上となると、冷却の必要があるとしてダンパ
開フラグをセットする。この場合、ダンパ開フラグは後
述するダンパ制御動作に対してダンパ制御を指示するも
のであり、ダンパ開フラグがセットされたときはダンパ
制御動作においてモータダンパ17が開位置に制御され
て冷蔵室3に冷気が送風されると共に、ダンパ開フラグ
がリセットされたときはモータダンパ17が閉位置に制
御されて冷蔵室3に対する冷気の送風が停止されるよう
になっている。従って、斯様な冷蔵室温度制御の実行に
より冷蔵室3は3℃〜5℃となるように制御される。
【0036】そして、制御装置10は、冷蔵室温度制御
ルーチンを実行した後は、強制運転ボタン8が押された
否かを判定し(ステップS6)、押されていなかったと
きは冷凍温度センサ15及び冷蔵温度センサ19の検出
機能を診断し(ステップS7)、各センサ15,19が
正常であるときは、冷凍室温度制御を実行する。このと
き、何れかのセンサ15,19が異常であるときは強制
運転用のモニタランプ9を点滅して異常を報知する。
【0037】制御装置10は、冷凍室温度制御を実行す
べく、冷凍温度センサ15による検出温度(冷凍室温
度)が−20℃以上であったときは、冷却の必要がある
と判断してコンプレッサ21及びファンモータ14をオ
ンすると共に積算タイマカウントを継続する(ステップ
S10)。また、冷凍温度センサ15による検出温度が
−24℃以下であったときは、冷却の必要がないと判断
してコンプレッサ21及びファンモータ14をオフする
と共に積算タイマカウントを停止する(ステップS1
1)。従って、斯様な冷凍室温度制御により、冷凍室2
は−20℃〜−24℃となるように制御される。
【0038】さて、上述のようにコンプレッサ21の運
転により冷却器12が冷却されると、冷却器12に徐々
に霜が付着して冷却能力が低下する虞があるので、積算
タイマが例えば8時間に達したときは(ステップS1
2)、以下のようにして除霜運転を実行する。このと
き、制御装置10は、除霜運転を実行するのに先立って
ダンパチェックフラグをセットする(ステップS1
3)。このダンパチェックフラグは、ダンパ制御動作に
対してモータダンパ17の開閉機能の診断を実行するこ
とを指示するものである。尚、後述するように、積算タ
イマが8時間に達するまでに強制運転ボタン8が押され
たときは、既にダンパチェックフラグはセットされてい
るので、この場合は、コンプレッサ21の8時間の積算
運転時間にかかわらずモータダンパ17の開閉機能の診
断が指示されることはない。
【0039】そして、制御装置10は、除霜運転を実行
すべく、ヒータオンタイマをスタートしてから(ステッ
プS14)、コンプレッサ21及びファンモータ17を
オフすると共に除霜ヒータ13をオンする(ステップS
15)。これにより、除霜ヒータ13が発熱して冷却器
12に付着した霜が溶解するようになる。また、制御装
置10は、除霜運転中は、冷凍室温度制御は実行しない
ものの、冷蔵室温度制御ルーチンは実行する(ステップ
S16)。
【0040】制御装置10は、上述のような除霜運転を
30分間実行すると(ステップS17)、除霜ヒータ1
3をオフすると共にヒータオンタイマをリセットしてか
ら(ステップS18,S19)通常の冷却制御運転を実
行する。
【0041】一方、電源投入状態で強制運転ボタン8が
押されたときは(ステップS6)、制御装置10は、以
下のようにして強制運転を実行する。このとき、制御装
置10は、強制運転を実行するのに先立ってダンパチェ
ックフラグをセットする(ステップS20)。尚、上述
したように強制運転ボタン8が押されるまでにコンプレ
ッサ21の運転積算時間が8時間に達していたときは既
にダンパチェックフラグはセットされているので、この
場合は、強制運転ボタン8のオンにかかわらずモータダ
ンパ17の開閉機能の診断を指示することはない。
【0042】そして、制御装置10は、強制運転を実行
すべく、モニタランプ9を点灯すると共にコンプレッサ
21及びファンモータ14をオンし、さらに積算タイマ
カウントを継続する(ステップS21)。続けて、強制
運転タイマをスタートしてから(ステップS22)、冷
蔵室温度制御ルーチンを実行する(ステップS25)。
このとき、制御装置10は、各センサの異常を検出して
おり(ステップS26)、異常が発生したときはモニタ
ランプ9を点滅して異常を報知する(ステップS2
7)。そして、強制運転タイマが90分経過するか(ス
テップS23)、強制運転ボタン8が押されたときは
(ステップS24)、モニタランプ9を消灯してから
(ステップS28)通常の冷却制御に移行する。
【0043】図6は、制御装置10のダンパ制御を示し
ている。この図6において、制御装置10は、電源が投
入されると、まず、モータダンパ17をオンすると共に
ダンパ異常タイマをスタートしてから(ステップS1,
S2)、ダンパ異常判定ルーチンを実行する(ステップ
S4)。
【0044】図7はダンパ異常判定ルーチンを示してい
る。この図7において、制御装置10は、ダンパチェッ
クフラグが上述したメイン制御動作実行によりセットさ
れているか否かを判定する。このとき、電源投入直後に
おいては、ダンパチェックフラグはリセットされている
ので、ダンパ異常タイマを再スタートしてからダンパ異
常タイマがS4 秒を経過したか否かを判定する。従っ
て、電源投入直後においては、ダンパ異常タイマがS4
秒を経過することはないので、制御装置10は、モニタ
ランプを点灯することなくリターンする。
【0045】一方、図6において、制御装置10は、モ
ータダンパ17に対する駆動に応じてリードスイッチ1
7cが変化したときは(ステップS3)、リードスイッ
チ17cがオフからオンしたか(ステップS5)、或い
はリードスイッチ17cがオンからオフしたか否かを判
定する(ステップS6)。ここで、制御装置10は、リ
ードスイッチ17cがオフからオンしたときは、ダンパ
開フラグがリセット、つまりモータダンパ17を閉位置
に制御するように指示されているか否かを判定すると共
に(ステップS7)、リードスイッチ17cがオンから
オフしたときは、ダンパ開フラグがセット、つまりモー
タダンパ17を開位置に制御するように指示されている
か否かを判定する(ステップS12)。このとき、リー
ドスイッチ17cが変化するにもかかわらず、その変化
結果とダンパ開フラグにより指示されたモータダンパ1
7に対する制御とが対応しないときは、モータダンパ1
7に対する駆動を継続する。
【0046】さて、制御装置10は、モータダンパ17
の閉位置への制御条件が成立したときは、メイン制御動
作においてダンパ開フラグをリセットするので、リード
スイッチ17cがオフからオンしたときにダンパ開フラ
グがリセットされていることに基づいて(ステップS
5,S7)、ダンパ停止タイマをスタートしてから(ス
テップS8)、ダンパ異常判定ルーチンを実行する(ス
テップS10)。このとき、ダンパチェックフラグはリ
セットされており、制御装置10は、ダンパ異常判定ル
ーチンにおいてダンパ異常タイマを再スタートするの
で、ダンパ異常タイマがS4 秒経過することはない。そ
して、制御装置10は、ダンパ停止タイマがS1 秒経過
したところで(ステップS11)、モータダンパ17を
停止すると共にダンパ停止タイマ及びダンパ異常タイマ
をリセットする(ステップS17,S18,S19)。
これにより、電源投入直後において冷蔵室3に対する冷
気の送風が必要でなかったときは、モータダンパ17は
閉位置に制御されるので、冷蔵室3に対する冷気の供給
は停止される。
【0047】また、制御装置10は、ダンパ停止タイマ
がS1 秒を経過するまでにリードスイッチ17cが変化
したときは(ステップS9)、モータダンパ17を正常
に制御できなかったと判断してモータダンパ17に対す
る駆動を継続する。
【0048】一方、制御装置10は、モータダンパ17
の開位置への制御条件が成立したときは、メイン制御動
作においてダンパ開フラグをセットするので、リードス
イッチ17cがオンからオフしたときにダンパ開フラグ
がセットされていることに基づいて(ステップS6,S
12)、ダンパ停止タイマをスタートしてから(ステッ
プS13)、ダンパ異常判定ルーチンを実行する(ステ
ップS15)。このとき、ダンパチェックフラグはリセ
ットされており、制御装置10は、ダンパ異常判定ルー
チンにおいてダンパ異常タイマを再スタートするで、ダ
ンパ異常タイマがS4 秒経過することはない。そして、
制御装置10は、ダンパ停止タイマがS2 秒経過したと
ころで(ステップS16)、モータダンパ17を停止す
ると共に、ダンパ停止タイマ及びダンパ異常タイマをリ
セットする(ステップS17,S18,S19)。これ
により、電源投入直後において冷蔵室3への冷気の送風
条件が成立していたときは、冷蔵室3に対して冷気が供
給される。
【0049】また、制御装置10は、ダンパ停止タイマ
がS2 秒を経過するまでにリードスイッチ17cが変化
したときは、モータダンパ17を正常に制御できなかっ
たと判断してモータダンパ17に対する駆動を継続す
る。
【0050】さて、制御装置10は、上述したように電
源投入直後においてモータダンパ17を開位置若しくは
閉位置への制御を実行した後は、リードスイッチ17c
が変化するか或いはダンパ開フラグが変化するまで待機
する(ステップS20,21)。そして、制御装置10
は、モータダンパ17の開閉条件の成立によりダンパ開
フラグが変化したときは(ステップS21)、モータダ
ンパ17をオンすると共にダンパ異常タイマをスタート
することによりダンパ制御を実行する(ステップS2
2,S23)。従って、冷蔵室3に対する冷気の供給条
件に応じてモータダンパ17が開閉されるので、モータ
ダンパ17の開閉位置に応じて冷蔵室3へ冷気が供給若
しくは停止される。
【0051】また、モータダンパ17をオフした状態で
リードスイッチ17cが変化したときは、モータダンパ
17を正常に制御できていない虞があるので、モータダ
ンパ17をオンすると共にダンパ異常タイマをスタート
して(ステップS24,25)モータダンパ17に対す
る駆動を継続する。
【0052】一方、制御装置10は、メイン制御動作に
おいて、電源投入後における最初の除霜タイミングとな
るか若しくは強制運転ボタン8が押されたときは、ダン
パチェックフラグをセットするので、このような場合
は、ダンパ異常判定ルーチン実行時においてダンパ異常
タイマを再スタートすることはない。従って、モータダ
ンパ17の異常のためにモータダンパ17をオンするに
してもリードスイッチ17cが変化することなくS4 秒
以上が経過したとき、或いはリードスイッチ17cが一
旦変化するにしても次の変化までにS4 秒以上要する場
合には、ダンパ異常判定ルーチンにおいてモニタランプ
9を点滅するので、その点滅によりモータダンパ17の
異常を報知することができる。
【0053】さて、上記モータダンパ17の診断機能を
利用して、冷蔵庫の検査工程においてモータダンパ17
を検査することができる。即ち、組立出荷工程を示す図
8に示すように、検査工程において冷蔵庫の電源投入状
態で強制運転ボタン8を押すと、上述したように強制運
転ボタン8のオンに応じてモータダンパ17の開閉機能
が自動的に診断され、異常があったときはモニタランプ
9が点滅するので、そのことに基づいてモータダンパ1
7の異常を発見することができる。
【0054】ところで、冷蔵庫を出荷する際にモータダ
ンパ17が閉位置以外の開位置若しくは中間位置に位置
した状態では、モータダンパ17のダンパ扉17bは片
持ち状態となり、振動に対して構造上弱くなるので、冷
蔵庫の出荷時は、モータダンパ17を閉位置に制御して
振動対策する必要がある。この場合、モータダンパ17
の束線を制御装置10から一旦取外し、他の装置による
制御によりモータダンパ17を閉位置に制御することが
考えられるが、それでは従来例で説明したようにな不良
製品を出荷してしまう虞があるので、本実施例では、次
のようにしてモータダンパ17と制御装置10との束線
を接続した状態でモータダンパ17を閉位置に制御する
ようにしている。
【0055】即ち、図9に示すようにモータダンパ17
のリードスイッチ17cからの束線にダンパ強制閉装置
22を接続する。このダンパ強制閉装置22は制御部2
2a、リレー22b及びフォトカプラ22cから構成さ
れている。制御部22aは、リレー22bと電源との図
示接続状態でリレー22bを駆動することにより冷蔵庫
に給電すると共に、フォトカプラ22cとリードスイッ
チ17cとの図示接続状態でフォトカプラ22cに通電
してリードスイッチ17cの束線間を強制的に短絡する
ことにより冷蔵庫の制御装置10にオン信号を出力する
ようになっている。また、制御部22aは、リードスイ
ッチ17cのオンオフ状態を監視するようになってい
る。
【0056】さて、上記構成のダンパ強制閉装置22を
モータダンパ17のリードスイッチ17cの束線に図9
に示すように接続した状態で、ダンパ強制閉装置22を
起動する。すると、ダンパ強制閉装置22の制御部22
aは、まず、リレー22bをオンすることにより冷蔵庫
に給電してから、パルス信号から成る強制オン信号をフ
ォトカプラ22cに出力する。これにより、冷蔵庫の制
御装置10は、上述したメイン制御動作及びダンパ制御
動作を実行すると共に強制オン信号が与えられるように
なる。このとき、制御装置10は、電源投入直後におい
てはダンパ開フラグをリセットしているので、強制オン
信号の入力によりモータダンパ17を開位置に制御する
ように動作するようになる。
【0057】しかしながら、強制オン信号の周期はS1
秒以下に設定されているので、制御装置10は、リード
スイッチがオフからオンに変化してからS1 秒が経過す
るまでにリードスイッチ17cが変化することによりモ
ータダンパ17は異常であると判断してモータダンパ1
7の駆動を継続する。これにより、モータダンパ17の
ダンパ扉17bは開位置と閉位置との間で往復移動する
と共に(図10(a)参照)、閉位置となるタイミング
を含む所定期間でリードスイッチ17cがオンするの
で、そのタイミングで強制オン信号の出力状態にかかわ
らずリードスイッチ17cから正規のオン信号が出力さ
れる(同図(b)参照)。ここで、ダンパ強制閉装置2
2の制御部22aは、強制オン信号の非出力期間にリー
ドスイッチ17cからオン信号が出力されたときは(同
図(d)参照)、そのタイミングからS1 秒経過したと
こでリレー22bをオフして冷蔵庫に対する給電を終了
する(同図(e)参照)。
【0058】つまり、強制オン信号の非出力期間にリー
ドスイッチ17cからオン信号が出力されたということ
は、モータダンパ17の駆動に応じてダンパ扉17bが
閉位置に位置したということであるので、そのタイミン
グからS1 秒後に冷蔵庫の電源をオフすることにより、
モータダンパ17のダンパ扉17bを閉位置に確実に位
置決めすることができる。
【0059】従って、組立出荷工程を示す図8に示すよ
うに、冷蔵庫を梱包するのに先立ってダンパ強制閉装置
22をモータダンパ17の束線に接続した状態でダンパ
強制閉装置22を駆動することにより、上述したように
モータダンパ17を閉位置に位置決めすることができる
ので、その位置決め状態でダンパ強制閉装置22を取外
してから冷蔵庫を梱包して出荷する。
【0060】ところで、モータダンパ17を閉位置に制
御するためにダンパ強制閉装置22から制御装置10に
異常なパターンの強制オン信号を出力したときは、制御
装置10は、モータダンパ17が異常であると判断して
モニタランプ9を点滅するのが本来の機能であるが、本
実施例では、上述したようにモータダンパ17の診断を
行うタイミングは、電源投入直後において最初の除霜タ
イミングとなったとき若しくは強制運転ボタン8が押さ
れたときであるので、そのタイミング以外でモータダン
パ17から異常なパターンのオン信号が出力されるにし
ても、モニタランプ9が点滅することはない。従って、
出荷するためにダンパ強制閉装置22によりモータダン
パ17を閉位置に制御したときにモニタランプ9が万一
点滅したときは、モータダンパ17の異常ではなくセン
サの異常であるので、センサを検査する。
【0061】一方、冷蔵庫を購入した使用者が冷蔵庫に
電源を投入してから、冷蔵庫のコンプレッサ20の積算
運転時間が8時間に達することにより最初の除霜タイミ
ングとなるか若しくは使用者が強制運転ボタン8を初め
て操作すると、上述したように冷蔵庫の制御装置10に
よりモータダンパ17の開閉機能の診断が行われ、モー
タダンパ17が異常であるときは、モニタランプ9が点
滅してモータダンパ17が異常であることを報知するの
で、モニタランプ17が点滅したときは、使用者は冷蔵
庫の修理を依頼する。このとき、冷蔵庫の修理のために
使用者宅を訪問したサービスマンは、冷蔵庫の電源を一
旦遮断してから電源を投入したときにモニタランプ17
が点滅したときはモータダンパ17以外のセンサが異常
であると判断し、強制運転ボタン8を押したときにモニ
タランプ17が点滅したときはモータダンパ17が異常
であると判断して対処する。
【0062】上記構成のものによれば、冷蔵庫の制御装
置10は、電源投入後において最初の除霜タイミングと
なったとき若しくは強制運転ボタン8が最初に押された
ときの何れかの早いタイミングとなったときにモータダ
ンパ17の診断を行うように構成されているので、電源
投入状態でモータダンパ17を閉位置に位置決めするた
めにダンパ強制閉装置22から異常なパターンの強制オ
ン信号を制御装置10に出力するにしても、その時点で
はモータダンパ17の異常をモニタランプ9の点滅によ
り報知することはない。従って、センサの検出機能が異
常であると判断したときは同じモニタランプ9を点滅す
るように構成されているにもかかわらず、モータダンパ
9の診断結果を特別なタイミングで報知することがで
き、ダンパ或いは他の機器が異常であったときはモニタ
ランプを単に点滅して異常が発生したことを報知する従
来例のものと違って、モータダンパ17及びセンサの異
常に対して迅速に対応することができる。
【0063】また、モータダンパ17の開閉機能の診断
タイミングを制御装置10が本来備えている機能を利用
して設定するようにしたので、例えば電源投入後からの
経過時間により診断タイミングを設定する構成に比べ
て、制御装置10の構成が複雑化することはない。
【0064】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。
【0065】扉5〜7の開閉を検出する扉開閉検出手段
としてのスイッチを設け、冷蔵庫の制御装置10を、電
源投入後において最初の除霜タイミング若しくは強制運
転ボタン8の最初に操作に先立ってスイッチがオンした
ときは、そのオンタイミングでモータダンパ17の開閉
機能を診断するようにしてもよい。このような構成によ
れば、使用者は、冷蔵庫に電源を投入したときは扉を開
けて食品を直ちに収納するのが通常であるので、最初の
除霜タイミング若しくは最初の強制運転まで待つことな
くモータダンパ17を診断でき、モータダンパ17の初
期不良に対して迅速に対応することができる。
【0066】また、サービスマンがモータダンパ17の
診断を行うことを想定して、制御装置10が搭載された
制御基板に強制運転ボタン8によるモータダンパ17診
断用のテストスイッチを設けてもよいし、制御基板に設
けられた端子をショートすることによりモータダンパ1
7の診断を行うように構成してもよい。
【0067】また、モータダンパ17の構成としては、
リードスイッチ17cに代えて、メカニカルスイッチと
してのマイクロスイッチ、ダンパ扉17bによる光遮断
を利用してダンパ位置を検出するフォトセンサとしての
フォトインタラプタ、ダンパ扉17bによる光反射を利
用してダンパ位置を検出する光センサ、ダンパ扉17b
に装着した磁石により磁界を検出する磁気センサとして
のホール素子を使用してもよい。
【0068】さらに、制御装置10の機能としては、モ
ータダンパ17の開閉状態に加えて冷蔵室3の温度も加
味して判断することによりモータダンパ17の診断精度
を向上するようにしてもよい。即ち、図11に示すよう
に、モータダンパ17の異常をリードスイッチ17cか
らのオン信号のみで判断した場合には、モータダンパ1
7の真の異常を見逃してしまう虞があるからである。
【0069】図11に示す一例を具体的に説明すると、 (1)モータダンパ17が閉位置にあっても、ダンパ扉
17bの変形のために隙間が開いていれば、冷気が冷蔵
室3内に供給されて庫内が冷却されてしまう(No.3
参照)。
【0070】(2)リードスイッチ17cによるダンパ
扉17bの検出位置がずれている場合には、ダンパ扉1
7bが閉位置に制御されていても少し開いた状態となっ
てしまうので、庫内が冷え過ぎてしまう(No.4参
照)。
【0071】但し、冷蔵室3の温度も加味してモータダ
ンパ17の異常を判断するには、冷蔵庫の最初の冷却運
転開始時は冷蔵庫の過度状態で冷蔵室3の温度が安定す
るまでに時間がかかり、誤判断の要因となる虞があるの
で、冷蔵室3が十分に冷却された定常制御状態で検出す
るのが望ましい。そこで、定常制御状態と見なすことが
できる初回の除霜以降に異常検出するのが望ましい。ま
た、開閉装置としては、冷気吹出口16を開閉できる構
造であればよい。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の冷蔵庫の診断装置によれば、以下の効果を奏する。
【0073】請求項1及び2記載のものによれば、電源
投入後において少なくとも最初の除霜タイミング若しく
は最初に強制運転が指示されたタイミングで開閉装置の
開閉機能を診断するようにしたので、開閉装置の開閉機
能を診断してその診断結果を報知するように構成された
ものにおいて、簡単な構成で開閉装置の開閉機能の診断
結果を他の機器の診断結果と区別して報知することがで
きる。
【0074】請求項3記載のものによれば、最初の除霜
タイミング若しくは最初に強制運転が指示されたタイミ
ングよりも先に冷蔵庫の扉が開放されたときは、少なく
ともそのタイミングで開閉装置の開閉機能を診断するよ
うにしたので、開閉装置の異常を早期に発見することが
できる。
【0075】請求項4記載のものによれば、開閉装置の
開閉機能の診断を、開閉装置の開閉状態に加えて庫内温
度も加味して行うようにしたので、開閉装置の開閉機能
を確実に診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における制御装置のメイン制
御動作を示すフローチャート
【図2】冷蔵庫の電気的構成を示す概略図
【図3】モータダンパと制御装置との接続状態を示す概
略図
【図4】モータダンパの状態変化を示す図
【図5】制御装置の冷蔵室温度制御ルーチンを示すフロ
ーチャート
【図6】制御装置のダンパ制御動作を示すフローチャー
【図7】制御装置のダンパ異常判定ルーチンを示す行程
【図8】冷蔵庫の組立出荷を示すフローチャート
【図9】ダンパ強制閉装置の接続状態を示す概略図
【図10】ダンパ強制閉装置の動作を示すタイミングチ
ャート
【図11】異常内容に対するダンパ及び庫内温度との関
係を示す図
【符号の説明】
2は冷凍室、3は冷蔵室(庫内)、4は野菜室、5〜7
は扉、8は強制運転ボタン(診断指示検出手段)、9は
モニタランプ、10は制御装置(開閉装置診断手段、除
霜検出手段)、15は冷凍温度センサ、16は冷気吹出
口(冷気通路)、17はモータダンパ(開閉装置)、1
7bはリードスイッチ(開閉検出手段)、19は冷蔵温
度センサである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動指令に応じて庫内への冷気通路を開
    閉する開閉装置と、 この開閉装置の開閉状態を検出する開閉検出手段と、 駆動指令に対する前記開閉検出手段の検出状態に基づい
    て前記開閉装置の開閉機能を診断すると共にその診断結
    果を報知する開閉装置診断手段と、 予め設定された除霜開始タイミングとなったことを検出
    する除霜検出手段とを備え、 前記開閉装置診断手段は、電源投入後において前記除霜
    検出手段が少なくとも最初の検出状態となったときに動
    作するように構成されていることを特徴とする冷蔵庫の
    診断装置。
  2. 【請求項2】 駆動指令に応じて庫内への冷気通路を開
    閉する開閉装置と、 この開閉装置の開閉状態を検出する開閉検出手段と、 駆動指令に対する前記開閉検出手段の検出状態に基づい
    て前記開閉装置の開閉機能を診断すると共にその診断結
    果を報知する開閉装置診断手段と、 前記開閉装置の診断を指示されたことを検出する診断指
    示検出手段とを備え、 前記開閉装置診断手段は、電源投入後において前記診断
    指示検出手段が少なくとも最初の検出状態となったとき
    に動作するように構成されていることを特徴とする冷蔵
    庫の診断装置。
  3. 【請求項3】 冷蔵庫の扉が開放されたことを検出する
    扉開放検出手段を設け、 開閉装置診断手段は、電源投入後において除霜検出手段
    若しくは診断指示検出手段による最初の検出状態よりも
    先に前記扉開放検出手段が最初の検出状態となったとき
    は少なくともそのタイミングで動作するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫
    の診断装置。
  4. 【請求項4】 庫内温度を検出若しくは推定する庫内温
    度判定手段を設け、 開閉装置診断手段は、開閉検出手段による検出状態及び
    前記庫内温度判定手段による検出温度若しくは推定温度
    に基づいて開閉装置を診断するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の冷蔵庫
    の診断装置。
  5. 【請求項5】 診断指示検出手段は、制御装置内、冷蔵
    庫庫内、操作パネルの何れかに設けられた強制運転スイ
    ッチ、除霜運転スイッチ、温度設定スイッチ、テストス
    イッチの少くとも何れか一つに設定されていることを特
    徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の冷蔵庫の診断
    装置。
  6. 【請求項6】 開閉検出手段は、リードスイッチ、メカ
    ニカルスイッチ、フォトセンサ、磁気センサのうちの何
    れかに設定されていることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載の冷蔵庫の診断装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100484976B1 (ko) * 2002-09-19 2005-04-25 위니아만도 주식회사 김치저장고의 표시장치의 제어방법
JP2014043960A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Sharp Corp 冷蔵庫
EP1840488A3 (en) * 2006-03-30 2015-03-11 Whirlpool Corporation Method for recording malfunctions in a device for introducing and/or modulating the passage of air, placed inside a no-frost refrigerator
JP2019082285A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 アクア株式会社 冷蔵庫

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