JP2000146347A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

Info

Publication number
JP2000146347A
JP2000146347A JP10316425A JP31642598A JP2000146347A JP 2000146347 A JP2000146347 A JP 2000146347A JP 10316425 A JP10316425 A JP 10316425A JP 31642598 A JP31642598 A JP 31642598A JP 2000146347 A JP2000146347 A JP 2000146347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating operation
heat pump
refrigerant
control
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10316425A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Iwata
征彦 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10316425A priority Critical patent/JP2000146347A/ja
Publication of JP2000146347A publication Critical patent/JP2000146347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒加熱器による暖房運転ができない場合で
も、他の方法による暖房運転に切り替えることにより、
継続的に暖房運転を可能にすること。 【解決手段】 圧縮機4、四方弁5、室内熱交換機2、
膨張弁6、室外熱交換機9を環状に連結し、その経路に
冷媒を流すヒートポンプ式冷凍サイクルと、燃焼器10
を用いて冷媒を加熱する冷媒加熱器31と、ヒートポン
プ式冷凍サイクルによるヒートポンプ冷房運転またはヒ
ートポンプ暖房運転と、冷媒加熱器による燃焼暖房運転
とを切り替えるための電磁弁7、8と、電磁弁の切り替
え制御、およびヒートポンプ式冷凍サイクルと冷媒加熱
器の駆動制御、を行う室外コントローラ20と、を有
し、室外コントローラは、さらに、燃焼暖房運転時に燃
焼器に関する異常が発生した場合、燃焼暖房運転を強制
的に停止させ、ヒートポンプ暖房運転に切り替えるため
の制御を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼により冷媒を
加熱する冷媒加熱器を備えた空気調和機の制御装置に関
するものであり、特に、燃焼に関する故障が発生した場
合でも、安全に暖房運転を継続させるための制御を行う
空気調和機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の冷媒加熱器を備えた空気調
和機の制御装置について説明する。一般的に、冷媒加熱
器を備えた空気調和機は、ガスや石油等の燃料を燃焼さ
せることにより冷媒を加熱し、その熱を吸収することで
暖房能力を得るものである。そのため、このような空気
調和機内では、安全性の確保という面から、例えば、冷
媒加熱器の燃焼器の失火、未着火等の異常を監視し、異
常が発生した場合は、強制的に動作が停止する構造にな
っている。
【0003】上記、冷媒加熱器の燃焼異常を監視する空
気調和機の制御装置に関する文献としては、例えば、特
開昭59−231370号公報がある。この文献では、
冷媒を加熱する熱源器の失火および未着火を検出する検
出器と、この検出器からの検出信号により圧縮機を強制
的に停止させ、かつ空気調和機の主電源を遮断する制御
装置と、を具備する空気調和機の運転制御装置について
記載されている。ここでは、圧縮機への冷媒の流れ込み
を防止することにより、圧縮機の破損につながる運転を
さけ、さらに寿命をのばすことを目的としている。
【0004】また、上記以外で、強制的に動作を停止さ
せることができる空気調和機の制御装置に関する文献と
しては、例えば、特開平3−217766号公報があ
る。この文献では、冷媒加熱器の温度を検出するサーミ
スタが故障した場合に、冷媒加熱器に供給する電源を遮
断し、燃焼暖房運転を強制停止させる制御装置が記載さ
れている。以下、この文献にかかる従来の空気調和機の
制御装置について、図面に基づいて説明する。
【0005】図4は、従来における空気調和機の制御装
置の構成、および冷房運転時、暖房運転時における冷媒
の流れを示す。この制御装置は、図示のように、空気調
和機内の冷媒を加熱する冷媒加熱器51と、冷媒を流し
だす圧縮機52と、冷媒加熱器51の温度を検出するサ
ーミスタ53と、この検出温度に基づいて冷媒加熱器5
1の運転および停止を制御する制御回路54と、運転に
応じて冷媒の流れる経路を切り替える四方弁55と、暖
房運転時に経路を開いて冷媒を流す二方弁56と、室内
にて熱交換を行う室内熱交換器60と、室外にて熱交換
を行う室外熱交換器59と、室外熱交換器59からの冷
媒を減圧する減圧器57と、室外熱交換器59からの冷
媒のみを流す逆止弁58と、から構成されている。
【0006】上記のように構成される制御装置では、冷
房運転時に、実線矢印に示す経路で冷媒が流れ、暖房運
転時に、点線矢印に示す経路で冷媒が流れるように制御
を行い、特に暖房運転時においては、冷媒加熱器51の
温度を監視し、その温度が常にある一定の温度範囲とな
るように制御を行っている。なお、ここでは、特に暖房
運転時を問題にしているため、以降については、冷房運
転時の説明を省略する。
【0007】図5は、従来の空気調和機の制御装置にお
ける制御系の回路図を示す。以下、図5の回路図に基づ
いて、図4に示す制御装置の暖房運転時の動作について
説明する。
【0008】まず、運転スイッチ62をON状態に設定
すると、圧縮機52と四方弁55には電源回路61から
電源が供給され、圧縮機52からは冷媒が流れでる。こ
のとき、四方弁55は、図4の実線の状態にセットさ
れ、冷媒は、室内熱交換機60の方へと流れる。同時
に、タイマーリレー63にも電源が供給され、カウント
を開始する。なお、このタイマーリレー63には、予め
所定時間が設定されており、制御装置は、その所定時間
が経過するまで、二方弁56が閉じられたままの状態で
暖房運転を行う。すなわち、図示のタイマーリレー接点
63aがOFF状態のため、二方弁56には電源が供給
されない。
【0009】所定時間経過後、タイマーリレー接点63
aがON状態となり、二方弁56および冷媒加熱器51
に電源が供給され、それぞれ動作を開始する。従って、
圧縮機52から流れでた冷媒は、四方弁55、室内熱交
換器60、二方弁56、冷媒加熱器51の経路をとお
り、圧縮機52に流れることになる。このとき、制御回
路54も電源が供給されて制御動作を開始する。すなわ
ち、冷媒を加熱するための制御を開始する。
【0010】その後、制御回路54では、サーミスタ5
3にて検出された冷媒加熱器51の温度を監視する。こ
のとき、その検出温度が予め設定された時間内に所定の
温度、例えば、t3(℃)まで上昇していれば、制御回
路54は、サーミスタ53の動作が正常と判断し、以
降、例えば、ある一定の温度範囲T(t1(℃)≧T≧
t2(℃))を保持するように冷媒加熱器51の制御を
行う。一方、検出温度が、例えば、t3(℃)に達して
いない場合、制御回路54は、サーミスタ53の不良に
より冷媒加熱器51を制御不能と判断し、冷媒加熱器駆
動用リレー51aをOFF状態に設定して、冷媒加熱器
51の動作を強制停止させる。
【0011】このように、従来における空気調和機の制
御装置では、冷房加熱器に関する異常が発生した場合
に、暖房運転を強制的に停止させることにより、各部の
破損を防止し、さらに空気調和機の安全性を確保してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来における空気調和機の制御装置では、冷媒加熱器の
燃焼器に異常が発生した場合、または、冷媒加熱器の温
度を検出するサーミスタに故障が発生した場合に、冷媒
加熱器、圧縮器等を強制的に停止させるため、この状態
では暖房運転を継続的に行えないという問題があった。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、冷媒加熱器による暖房運転ができない場合でも、
他の方法による暖房運転に切り替えることにより、継続
的に暖房運転を行うことができる空気調和機の制御装置
を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる空気調和機の制
御装置にあっては、圧縮機、四方弁、室内熱交換機、膨
張弁、室外熱交換機(後述する実施の形態の圧縮機4、
四方弁5、室内熱交換機2、膨張弁6、室外交換機9に
相当)を環状に連結し、その経路に冷媒を流すヒートポ
ンプ式冷凍サイクルと、燃焼器(後述する実施の形態の
燃焼器10に相当)を用いて冷媒を加熱する冷媒加熱器
(後述する実施の形態の冷媒加熱器31に相当)と、ヒ
ートポンプ式冷凍サイクルによるヒートポンプ冷房運転
またはヒートポンプ暖房運転と、冷媒加熱器による燃焼
暖房運転とを切り替えるための電磁弁(後述する実施の
形態の第1の電磁弁7、第2の電磁弁8に相当)と、電
磁弁の切り替え制御、およびヒートポンプ式冷凍サイク
ルと冷媒加熱器の駆動制御、を行う制御回路(後述する
実施の形態の室外コントローラ20に相当)と、を有
し、さらに、制御回路は、燃焼暖房運転時に燃焼器に関
する異常が発生した場合、燃焼暖房運転を強制的に停止
させ、ヒートポンプ暖房運転に切り替えるための制御を
行うことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、ヒートポンプ冷凍サイ
クルによるヒートポンプ冷房運転、ヒートポンプ暖房運
転、および冷媒加熱器による燃焼暖房運転が可能とな
り、通常時は、ヒートポンプ冷房運転または燃焼暖房運
転が行われ、ヒートポンプ暖房運転については、燃焼器
に関する異常が発生した場合のみ行われることとなる。
例えば、燃焼暖房運転を行う場合、圧縮機から流れ出た
冷媒は、四方弁、室内熱交換機、膨張弁、電磁弁、冷媒
加熱器の経路をとおり圧縮機へもどる。
【0016】また、ヒートポンプ暖房運転を行う場合、
圧縮機から流れ出た冷媒は、四方弁、室内熱交換機、膨
張弁、電磁弁、室外熱交換機、四方弁の経路をとおり圧
縮機へもどる。また、ヒートポンプ冷房運転を行う場
合、圧縮機から流れ出た冷媒は、四方弁、室外熱交換
器、電磁弁、膨張弁、室内熱交換器、四方弁の経路をと
おり圧縮機へもどる(図1参照)。これにより、本発明
の空気調和機の制御装置は、冷媒加熱器による燃焼暖房
運転を強制的に停止させた場合でも、電磁弁を制御する
ことで冷媒の流れる方向を切り替えることができ、従来
とは異なり暖房運転(ヒートポンプ暖房運転)を継続的
に行える。
【0017】つぎの発明にかかる空気調和機の制御装置
にあっては、燃焼器に関する異常を検出する第1の異常
検出回路(後述する実施の形態の異常検出装置25に相
当)と、それ以外の異常を検出する第2の異常検出回路
(後述する実施の形態の異常検出装置24に相当)と、
を有し、前記制御回路は、第1の異常検出回路からの異
常信号により、燃焼暖房運転をヒートポンプ暖房運転に
切り替えるための制御を行い、第2の異常検出回路から
の異常信号により、前記ヒートポンプ式冷凍サイクルと
前記冷媒加熱器を、強制的に停止させるための制御を行
うことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、制御回路は、燃焼暖房
運転中、第1の異常検出回路にて燃焼器に関する異常が
検出された場合に、電磁弁の切り替え制御を行う。これ
により、燃焼暖房運転からヒートポンプ暖房運転への切
り替え制御が容易となる。
【0019】つぎの発明にかかる空気調和機の制御装置
において、前記制御回路は、ヒートポンプ暖房運転に必
要となる前記ヒートポンプ式冷凍サイクルを駆動するた
めの第1の駆動回路(後述する実施の形態の圧縮機駆動
回路4a、四方弁駆動回路5a、第1の電磁弁駆動回路
7a、第2の電磁弁駆動回路8aに相当)と、ヒートポ
ンプ暖房運転に必要のない前記燃焼器を用いた冷媒加熱
器を駆動するための第2の駆動回路(後述する実施の形
態の送風機駆動回路11a、燃料弁駆動回路12a、点
火装置駆動回路13aに相当)と、を有し、燃焼暖房運
転時に燃焼器に関する異常が発生した場合、第1の駆動
回路を停止させ、第2の駆動回路だけを駆動制御するこ
とにより、燃焼暖房運転をヒートポンプ暖房運転に切り
替えることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、ヒートポンプ式冷凍サ
イクルと冷媒加熱器とを個別に駆動可能となり、例え
ば、燃焼暖房運転を行う場合は、ヒートポンプ式冷凍サ
イクルと冷媒加熱器の両方を駆動し、ヒートポンプ暖房
運転を行う場合は、ヒートポンプ式冷凍サイクルのみを
駆動する。これにより、異常の発生した部位に電源が供
給されることがなくなるため、空気調和機の安全性を確
保することができる。
【0021】つぎの発明にかかる空気調和機の制御装置
において、前記制御回路は、さらに、前記第2の駆動回
路への電源供給を強制的に停止させるためのスイッチ回
路(後述する実施の形態の電源供給リレー17に相当)
を有し、燃焼器への電源供給を遮断可能とすることを特
徴とする。
【0022】この発明によれば、第2の駆動回路が故障
し、異常のある冷媒加熱器(燃焼器)を強制停止できな
い場合でも、スイッチ回路をOFF状態に設定し、冷媒
加熱器への電源を遮断することにより強制停止が可能と
なり、より高い安全性を確保できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる空気調和
機の制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定され
るものではない。
【0024】図1は、本発明にかかる空気調和機の制御
装置の実施の形態を示す図である。図1に示す実施の形
態は、室内ユニット1内に、室内にて熱交換を行う室内
熱交換器2を具備する構成とし、室外ユニット3内に、
冷媒を流しだす圧縮機4と、各冷、暖房運転(後述する
ヒートポンプ冷、暖房運転、および燃焼暖房運転に対応
する)に応じて冷媒を流す経路を切り替える四方弁5
と、各冷、暖房運転時に経路を開いて冷媒を流す膨張弁
6と、ヒートポンプ冷、暖房運転を行うときに経路を開
いて冷媒を流す第1の電磁弁7と、燃焼暖房運転を行う
ときに経路を開いて冷媒を流す第2の電磁弁8と、室外
にて熱交換を行う室外熱交換器9と、燃焼暖房運転時に
冷媒を加熱する冷媒加熱器31と、冷、暖房運転におけ
る各部の動作を制御する室外コントローラ20と、を具
備する構成とする。
【0025】この実施の形態においては、圧縮機4、四
方弁5、室内熱交換器2、膨張弁6、電磁弁7、および
室外熱交換器9をリング状に連結したヒートポンプ式冷
凍サイクルが形成され、さらに、電磁弁7および室外熱
交換器9と並列に、電磁弁8および冷媒加熱器31が接
続されている。
【0026】また、上記実施の形態における冷媒加熱器
31は、燃料を燃焼させて冷媒を加熱する燃焼器10
と、燃焼器10に燃焼空気を送る送風機11と、燃焼器
10に燃料を供給する燃料弁12と、燃料に火をつける
点火装置13と、失火等の燃料状態を検出する着火検出
器14と、燃焼による熱を吸収する熱交換器15と、熱
交換機15の過昇温度を検出するバイメタルスイッチ1
6と、から構成されている。
【0027】上記のように構成される、本発明にかかる
空気調和機の制御装置では、ヒートポンプ冷房運転、ヒ
ートポンプ暖房運転、および燃焼暖房運転にかかわる制
御を行う。具体的にいえば、この制御装置内の室外コン
トローラ20は、通常、ヒートポンプ式冷凍サイクルに
よるヒートポンプ冷房運転、または冷媒加熱器31によ
る燃焼暖房運転の制御を行い、冷媒加熱器31(特に燃
焼器10)に関する異常が検出された場合に、実行中の
燃焼暖房運転を強制的に停止させ、ヒートポンプ暖房運
転に切り替える制御を行う。
【0028】例えば、ヒートポンプ冷房運転を行う場合
は、室外コントローラ20が四方弁5を点線の状態に設
定し、さらに電磁弁7を開状態、電磁弁8を閉状態に設
定する。このとき、制御装置内では、圧縮機4からでた
冷媒が、四方弁5、室外熱交換器9、電磁弁7、膨張弁
6、室内熱交換器2、四方弁5の経路をとおり、圧縮機
4に流れるように制御され(図1の矢印参照)、ヒート
ポンプ冷房運転が行われる。なお、ここでは、特に暖房
運転時を問題にしているため、以降については、冷房運
転時の説明を省略する。
【0029】また、燃焼暖房運転を行う場合は、室外コ
ントローラ20が四方弁5を実線の状態に設定し、さら
に電磁弁7を閉状態、電磁弁8を開状態に設定する。こ
のとき、制御装置内では、圧縮機4からでた冷媒が、四
方弁5、室内熱交換器2、膨張弁6、電磁弁8、熱交換
器15の経路をとおり、圧縮機4に流れるように制御さ
れ(図1の矢印参照)、熱交換器15による熱吸収およ
び室内熱交換器2による熱放出により燃焼暖房運転が行
われる。
【0030】また、冷媒加熱器31の異常発生に伴い、
ヒートポンプ暖房運転を行う場合は、室外コントローラ
20が四方弁5を実線の状態に設定し、さらに電磁弁7
を開状態、電磁弁8を閉状態に設定する。このとき、制
御装置内では、圧縮機4からでた冷媒が、四方弁5、室
内熱交換器2、膨張弁6、電磁弁7、室外熱交換器9、
四方弁5の経路をとおり、圧縮機4に流れるように制御
され(図1の矢印参照)、室外熱交換器9による熱吸収
および室内熱交換器2による熱放出によりヒートポンプ
暖房運転が行われる。
【0031】このように、本発明の空気調和機の制御装
置においては、燃焼器10に関する異常発生に伴い、冷
媒加熱器31による燃焼暖房運転を強制的に停止させた
場合でも、電磁弁7および8を制御することで冷媒の流
れる方向を切り替えることができ、従来とは異なり暖房
運転(ここでは、ヒートポンプ暖房運転)を継続的に行
うことができる。
【0032】つぎに、上記本発明にかかる空気調和機の
制御装置の、電気的な動作について説明する。図2は、
本発明にかかる空気調和機の制御装置における、制御系
の回路図(図1の室外コントローラ20内の回路図に対
応する)を示す。図3は、この制御装置の処理フローを
示す。以下、この回路図と処理フローに基づいて、図1
に示す制御装置の暖房運転時の動作を説明する。
【0033】図2に示す室外コントローラ20は、ヒー
トポンプ暖房運転に必要となるヒートポンプ式冷凍サイ
クルを駆動するための駆動回路として、圧縮機駆動回路
4a、四方弁駆動回路5a、第1の電磁弁駆動回路7
a、第2の電磁弁駆動回路8aを具備し、さらに、燃焼
暖房運転に必要となる(すなわち、ヒートポンプ暖房運
転に必要のない)冷媒加熱器31を駆動するため駆動回
路として、送風機駆動回路11a、燃料弁駆動回路12
a、点火装置駆動回路13aを具備する。なお、室外コ
ントローラ20内の一部(4、5、7、8、11、1
2、13)は、説明の便宜上、内部に記載しているが、
実際は室外コントローラ20には含まれていない(図1
参照)。
【0034】これらの各駆動回路は、ヒートポンプ冷、
暖房運転、または燃焼暖房運転に応じて、内部のマイコ
ン22により制御され、電源回路21からの電源を供給
して対応する各部を動作させる。さらに、マイコン22
は、外部の異常検出装置からの異常信号を異常信号検出
回路23にて検出し、燃焼暖房運転からヒートポンプ暖
房運転への切り替え制御を自動的に制御する。
【0035】なお、本実施の形態において、図1の制御
装置は、燃焼運転に関する異常(例えば、着火検出器1
4の検出による着火、失火等の異常、バイメタルスイッ
チ16の検出による過昇温度異常等に相当)を検出する
異常検出装置25と、それ以外の異常(例えば、圧縮機
4の電流センサ、圧力センサの検出による異常等)を検
出する異常検出装置24とを具備するものとする。
【0036】例えば、空気調和機が暖房運転を行う場
合、マイコン22は、圧縮機駆動回路4a、四方弁駆動
回路5aを制御して、それぞれ圧縮機4、四方弁5を駆
動し、同時に、第2の電磁弁駆動回路8aを制御して第
2の電磁弁8を開状態に設定する。このとき、第1の電
磁弁7は、閉状態である。
【0037】さらに、マイコン22は、電源供給リレー
駆動回路17a制御して電源供給リレー17をON状態
に設定し、同時に、送風機駆動回路11a、燃料弁駆動
回路12a、および点火装置駆動回路13aを制御し
て、それぞれ送風機11、燃料弁12、点火装置13を
駆動する。この状態で、空気調和機は冷媒加熱機31に
よる燃焼暖房運転を行う(図3のスタートに対応す
る)。
【0038】このとき、マイコン22は、常に異常検出
装置24および25を監視し、異常が発生したかどうか
を判定している(図3、S1)。例えば、異常が検出さ
れなければ(S1、No)、マイコン22はステップS
1による処理を繰り返し実行する。一方、異常が検出さ
れた場合(S1、Yes)、マイコン22は、検出され
た異常信号が、異常検出装置24からのものか、異常検
出装置25からのものかを判断する(S2)。
【0039】例えば、異常検出装置24からの異常信号
が検出された場合(S2、No)、すなわち、燃焼運転
に関する異常でない場合、マイコン22は、先に駆動し
た各部を強制的に停止させ、燃焼暖房運転を中止させる
(S5)。一方、異常検出装置25からの異常信号が検
出された場合(S2、Yes)、すなわち、燃焼運転に
関する異常の場合、マイコン22は、送風機駆動回路1
1a、燃料弁駆動回路12a、および点火装置駆動回路
13aを制御して、それぞれ送風機11、燃料弁12、
点火装置13を停止させ、燃焼器10の燃焼を停止させ
る。
【0040】このとき、マイコン22は、圧縮機4およ
び四方弁5の動作を継続させ、さらに、第1の電磁弁駆
動回路7aを制御して第1の電磁弁7を開状態に設定
し、第2の電磁弁駆動回路8aを制御して第2の電磁弁
8を閉状態に設定する。これにより、空気調和機は、燃
焼暖房運転からヒートポンプ暖房運転に切り替えられた
ことになる(S43)。
【0041】その後、マイコン22は、燃焼運転に関す
る異常が発生したこと、および暖房運転が燃焼暖房運転
からヒートポンプ暖房運転に切り替えられたこと等を、
表示する処理を行い(S4)、再度、ステップS1の異
常検出装置の監視を行う。なお、ステップS4による表
示処理については、例えば、室外コントローラ20上の
LEDやリモコンの表示器等に対して行われる。
【0042】このように、本発明にかかる空気調和機の
制御装置では、マイコン22の制御により、異常の発生
した構成部分(ここでは、冷媒加熱器31内部の各構成
部分に対応)に電源が供給されることがなくなるため、
空気調和機の安全性を確保することができる。
【0043】なお、図3のステップS3の処理におい
て、マイコン22は、送風機駆動回路11a、燃料弁駆
動回路12a、および点火装置駆動回路13aを個別に
制御して、それぞれ送風機11、燃料弁12、点火装置
13を停止させ、燃焼器10の燃焼を停止させている
が、この方法によらず、例えば、電源供給リレー駆動回
路17a制御して電源供給リレー17をOFF状態に設
定し、電源の供給を強制的に遮断することにより、燃焼
器10の燃焼を停止させることもできる。従って、燃焼
運転に関する駆動回路(11a、12a、13a)が故
障した場合でも、燃焼器10の燃焼を停止させることが
可能となり、より高い安全性を確保することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、ヒートポンプ冷凍サイクルによるヒートポンプ冷房
運転、ヒートポンプ暖房運転、および冷媒加熱器による
燃焼暖房運転が可能となり、通常は、ヒートポンプ冷房
運転または燃焼暖房運転が行われ、ヒートポンプ暖房運
転については、燃焼運動に関する異常が発生した場合に
行われることとなる。これにより、本発明の空気調和機
の制御装置では、冷媒加熱器による燃焼暖房運転を強制
的に停止させた場合でも、電磁弁を制御することで冷媒
の流れる方向を切り替えることができることから、従来
とは異なり、暖房運転(ヒートポンプ暖房運転)を継続
的に行うことができるという効果を奏する。
【0045】つぎの発明によれば、燃焼運転に関する異
常とそれ以外の異常とを、制御回路にて個々に監視可能
となることから、燃焼暖房運転からヒートポンプ暖房運
転への切り替え制御が容易となるという効果を奏する。
【0046】つぎの発明によれば、ヒートポンプ式冷凍
サイクルと冷媒加熱器とを個別に駆動可能となることか
ら、異常の発生した部分に電源が供給されることがなく
なり、空気調和機の安全性を確保することができるとい
う効果を奏する。
【0047】つぎの発明によれば、スイッチ回路をOF
F状態に設定し、冷媒加熱器への電源を遮断することに
より、燃焼器の燃焼を強制的に停止させることができ、
より高い安全性を確保できるという効果を奏する。
【0048】従って、本発明によれば、冷媒加熱器によ
る暖房運転ができない場合でも、他の方法による暖房運
転に切り替えることにより、継続的に暖房運転を行うこ
とができる空気調和機の制御装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる空気調和機の制御装置の実施
の形態、および冷媒の流れを示す図である。
【図2】 本発明にかかる空気調和機の制御装置におけ
る制御系の回路図である。
【図3】 本発明にかかる空気調和機の制御装置の処理
フローを示す図である。
【図4】 従来における空気調和機の制御装置の構成、
および冷房運転時、暖房運転時における冷媒の流れを示
す図である。
【図5】 従来における空気調和機の制御装置における
制御系の回路図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット、2 室内熱交換器、3 室外ユニッ
ト、4 圧縮機、4a圧縮機駆動回路、5 四方弁、5
a 四方弁駆動回路、6 膨張弁、7 第1の電磁弁、
7a 第1の電磁弁駆動回路、8 第2の電磁弁、8a
第2の電磁弁駆動回路、9 室外熱交換器、10 燃
焼器、11 送風機、11a 送風機駆動回路、12
燃料弁、12a 燃料弁駆動回路、13 点火装置、1
3a点火装置駆動回路、14 着火検出器、15 熱交
換器、16 バイメタルスイッチ、17 電源供給リレ
ー、17a 電源供給リレー駆動回路、20 室外コン
トローラ、21 電源回路、22 マイコン、23 異
常信号検出回路、24異常検出装置、25 異常検出装
置、31 冷媒加熱器、51 冷媒加熱器、51a 冷
媒加熱器駆動用リレー、52 圧縮機、53 サーミス
タ、54 制御回路、55 四方弁、56 二方弁、5
7 減圧器、58 逆止弁、59 室外熱交換器、60
室内熱交換器、61 電源回路、62 運転スイッ
チ、63タイマーリレー、63a タイマーリレー接
点。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、室内熱交換機、膨張
    弁、室外熱交換機を環状に連結し、その経路に冷媒を流
    すヒートポンプ式冷凍サイクルと、 燃焼器を用いて冷媒を加熱する冷媒加熱器と、 ヒートポンプ式冷凍サイクルによるヒートポンプ冷房運
    転またはヒートポンプ暖房運転と、冷媒加熱器による燃
    焼暖房運転とを切り替えるための電磁弁と、 電磁弁の切り替え制御、およびヒートポンプ式冷凍サイ
    クルと冷媒加熱器の駆動制御、を行う制御回路と、 を有し、 さらに、制御回路は、燃焼暖房運転時に燃焼器に関する
    異常が発生した場合、燃焼暖房運転を強制的に停止さ
    せ、ヒートポンプ暖房運転に切り替えるための制御を行
    うことを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 燃焼器に関する異常を検出する第1の異
    常検出回路と、 それ以外の異常を検出する第2の異常検出回路と、 を有し、 前記制御回路は、第1の異常検出回路からの異常信号に
    より、燃焼暖房運転をヒートポンプ暖房運転に切り替え
    るための制御を行い、 第2の異常検出回路からの異常信号により、前記ヒート
    ポンプ式冷凍サイクルと前記冷媒加熱器を、強制的に停
    止させるための制御を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の空気調和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、 ヒートポンプ暖房運転に必要となる前記ヒートポンプ式
    冷凍サイクルを駆動するための第1の駆動回路と、 ヒートポンプ暖房運転に必要のない前記燃焼器を用いた
    冷媒加熱器を駆動するための第2の駆動回路と、 を有し、 燃焼暖房運転時に燃焼器に関する異常が発生した場合、
    第1の駆動回路を停止させ、第2の駆動回路だけを駆動
    制御することにより、燃焼暖房運転をヒートポンプ暖房
    運転に切り替えることを特徴とする請求項1または2に
    記載の空気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、さらに前記第2の駆動
    回路への電源供給を強制的に停止させるためのスイッチ
    回路を有し、燃焼器への電源供給を遮断可能とすること
    を特徴とする請求項3に記載の空気調和機の制御装置。
JP10316425A 1998-11-06 1998-11-06 空気調和機の制御装置 Pending JP2000146347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10316425A JP2000146347A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 空気調和機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10316425A JP2000146347A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 空気調和機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000146347A true JP2000146347A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18076948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10316425A Pending JP2000146347A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 空気調和機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000146347A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7010925B2 (en) * 2004-06-07 2006-03-14 Carrier Corporation Method of controlling a carbon dioxide heat pump water heating system
JP2007051821A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7010925B2 (en) * 2004-06-07 2006-03-14 Carrier Corporation Method of controlling a carbon dioxide heat pump water heating system
JP2007051821A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08261542A (ja) 空気調和機
JP2000146347A (ja) 空気調和機の制御装置
JP3037939B1 (ja) 電力制御装置及び電力制御方法
JPH11153366A (ja) 冷凍装置の起動制御装置
JP3343400B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2009264678A (ja) 空調装置及び空調装置の点検方法
JP2000088406A (ja) 冷凍装置
JP2679327B2 (ja) 冷媒加熱器を備えた空気調和機の制御装置
JP3913440B2 (ja) 空気調和機
JPH07239166A (ja) 冷蔵庫の診断装置
WO2021245829A1 (ja) 空気調和機
JP2008014511A (ja) ヒートポンプ式給湯機
JPH0566076A (ja) 冷却装置
JPS585844Y2 (ja) クウキチヨウワソウチ
JPS6229853A (ja) 空気調和機
JPS5895990A (ja) 冷凍サイクルの安全制御装置
JP4326290B2 (ja) エンジン駆動式空気調和機
JPH04198650A (ja) 空気調和機
JPH01102237A (ja) 冷媒加熱器を備えた空気調和機の制御装置
JPH09264590A (ja) 空気調和機
JPH05203237A (ja) 冷媒加熱器を備えた空気調和機の制御装置
JPH04187939A (ja) 暖冷房機
JPH05223360A (ja) 空気調和機
JPH03291468A (ja) 空気調和機
KR20000002697U (ko) 자기진단기능을 구비한 냉장고의 제상운전장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050719