JPH07239050A - 流体制御弁、その制御磁路手段、その耐摩耗性手段およびその減衰手段 - Google Patents

流体制御弁、その制御磁路手段、その耐摩耗性手段およびその減衰手段

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JPH07239050A
JPH07239050A JP6028409A JP2840994A JPH07239050A JP H07239050 A JPH07239050 A JP H07239050A JP 6028409 A JP6028409 A JP 6028409A JP 2840994 A JP2840994 A JP 2840994A JP H07239050 A JPH07239050 A JP H07239050A
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valve
magnetic path
valve body
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fluid
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JP6028409A
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Michio Fujiwara
通雄 藤原
Shinji Nakadeguchi
真治 中出口
Kouji Hasunaka
浩二 蓮中
Ryoji Nishiyama
亮治 西山
Masahiko Kurishige
正彦 栗重
Masaaki Kawamoto
雅明 川本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/061Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
    • F02M51/0614Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature
    • F02M51/0617Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature having two or more electromagnets
    • F02M51/0621Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature having two or more electromagnets acting on one mobile armature

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電磁式の流体制御弁において、通電時間幅に
対する噴射量特性の改善し、燃料の再噴射を防止する。 【構成】 外側磁路体14の周壁には2本の縦溝15が
その上部開口縁から底部向けて並列に形成され、この縦
溝15間に残存された短冊状の制御磁路体16はその下
端が外側磁路体14と連設され、この制御磁路体16に
は励磁コイル17が外側磁路体14に生じる磁束方向と
直交する方向に巻き付けられ、この励磁コイル17は外
側磁路体14の外側に導出された通電端子17aを有
し、この通電端子17aから励磁コイル17に通電する
と、励磁コイル17は制御磁路体16中に磁束Aの向き
と正反対の向きの磁束Bを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば内燃機関の燃
料噴射弁に用いられる電磁式の流体制御弁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の弁体と弁座間の開閉を弁
体に連結された可動部材を電磁力によって吸引駆動し、
弁座から弁体を離間させ流路を開いてエンジンへの燃料
供給を行う電磁式の流路制御弁を示す縦断面図である。
この流路制御弁の類似構造は特開昭57−66263号
公報や特開昭57−103363号公報などに開示され
ている。図19において、1は電磁石の固定磁路構成部
を示し、この固定磁路構成部1は中心磁極体1aと外側
磁路体1bとソレノイド枠体1cとソレノイド1dとを
備え、中心磁極体1aの軸心部には燃料導入孔1eが軸
方向に沿い貫通形成され、外側磁路体1bは中心磁極体
1aに嵌合されるカップ形状に形成され、この外側磁路
体1bの底部の中心には段差孔1fが形成され、段差孔
1fの周囲部が磁極1gになっており、ソレノイド枠体
1cにはソレノイド1dが巻き付けられ、このソレノイ
ド枠体1cは中心磁極体1aと外側磁路体1bとで形成
された閉空間内に収納され、このソレノイド枠体1cと
中心磁極体1aと外側磁路体1bとの嵌合面にはOリン
グ1h,1iによって燃料漏れを防止するための気密構
造が与えられ、ソレノイド枠体1cにはソレノイド1d
のリード線をソレノイド枠体1cの外部に引き出すため
の引き出し用孔1jが設けられている。2は固定磁路構
成部1の段差孔1f内に上下動可能に配置された強磁性
体製の可動部材を示し、この可動部材2は磁極1との間
で電磁路を構成するようになっている。3は可動部材2
の下端に固定された棒状の弁体を示し、この弁体3の中
間部には突起4を有する。5は弁体3を被覆するように
外側磁路体1bの下部に固定された弁本体部を示し、こ
の弁本体部5と弁体3との間には燃料導入孔1eに連通
する燃料流路6が形成され、この弁本体部5の上内部に
はストッパ部材7が収納され、このストッパ部材7は突
起4を受け止めることによって弁体3の揚程を所定量に
規制する。8は弁本体部5の下内部に収納された旋回部
材を示し、この旋回部材8は燃料に所定の旋回を与える
ための旋回流路8aを有する。9は弁本体部5の内部に
おいて旋回部材8とストッパ部材7との間に介在された
位置決め部材を示し、この位置決め部材9はその内部に
突起4を摺接させて弁体3が軸方向に上下動するのをガ
イドする。10は弁本体部5の下端に固定された弁座を
示し、この弁座10は弁シート部10aと燃料噴射孔1
0bとを有し、この弁シート部10aは弁体3の先端を
密封状態で受け止め、燃料噴射孔10bは弁体3の所定
量の揚程と燃料導入孔1eへの燃料供給圧下で所定の燃
料噴射量が得られるようになっている。11は中心磁極
体1aと可動部材2との間に介在されたばね部材を示
し、このばね部材11はソレノイド1dへの非通電時に
弁体3を弁座10に押し付ける。12は中心磁極体1a
の上端外面に設けられたOリングを示し、このOリング
12は図外の燃料ポンプや定圧装置からの燃料配管との
密封接続を行う。この流体制御弁は、弁体3がリフトし
て所定の揚程Xcを保つ状態で、可動部材2と磁極1g
との間に0〜数十μmの間隙を有するように組み立て構
成されている。
【0003】次に、動作について説明する。上記のよう
に構成された電磁式の流体制御弁の開弁動作は、ソレノ
イドに通電することによって、中心磁極体1a、外側磁
路1bおよび可動部材2で電磁路が構成され、この電磁
路に磁束が発生する。電磁路は磁気抵抗を最小にするよ
うに磁気吸引力が発生し、可動部材2がばね部材10の
押し付け力に打ち勝ち中心磁極体1a側に磁気吸引され
ると、弁体3は突起4がストッパ部材7に衝突するまで
弁座10からリフトし、弁体3と弁座10間に所定量の
揚程Xcの燃料流路が得られる。この結果、図外の高圧
ポンプおよび定圧装置から燃料導入孔1eを経て燃料流
路6に供給された高圧で一定圧の燃料が燃料噴射孔10
bから噴射される。この燃料の噴射停止は、ソレノイド
1dへの通電を停止することで、磁気吸引力の発生がな
くなり、可動部材2がばね部材11によって押し戻さ
れ、弁体3が弁座10に着床することによって完了す
る。こ流体制御弁では、燃料は旋回部材8の旋回流路8
aを通過する間に旋回が与えられるため、噴射される燃
料は微粒化されるとともに適度な広がりを持つ噴射形状
を持つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、低燃料消費と低
公害を目的に開発されている筒内噴射型エンジン(シリ
ンダ内に燃料を直接噴射、燃焼させる方式のエンジン)
は、シリンダへ噴射する燃料の噴射量をエンジン回転
数、負荷、設定空燃比に見合って、きめ細かく制御する
必要がある。このため、シリンダへの燃料供給、停止を
行うための流体制御弁には、弁体開閉を高い応答性で行
えるとともに、ソレノイドへの通電時間幅に比例した精
度の良い燃料の噴射量特性と、燃料噴射がパルス的な噴
射立ち上がり、噴射立ち下がり特性が要求されている。
【0005】例えば、図20は応答性を高めた流体制御
弁の、ソレノイド駆動電圧に対する弁体の動作および、
一定燃料供給圧下での燃料噴出速度を計算によって予測
した結果である。図20を考察すると、ソレノイド1d
の駆動電圧オン(通電する)後、弁体3は遅れを持つ形
でリフトを開始し、弁体3の突起4がストッパ部材7と
衝突するまでリフトし、その後、弁体3が跳ね返り、リ
フト量が一度小さくなった後、弁体3が所定の揚程Xc
を得る。燃料噴出速度もリフト量にほぼ比例した速度と
なる。上記駆動電圧がオフ(通電を停止)すると、弁体
3は弁座10に押し戻される。このとき、弁体3は弁座
10に衝突し跳ね返りを繰り返しながら最後には完全に
弁座10に着床する。この計算例では、二回の跳ね返り
が見られたが、このような跳ね返りは1次元強制振動モ
デルで説明されることは明らかである。
【0006】図21は試作した流体制御弁の通電時間幅
と噴射量の関係を示している。この図21によれば、2
000cc級エンジンではアイドル回転数近傍の一通電
時間幅0.2〜0.3msで、その噴射量は3〜4mm
3である。この例では、通電時間幅は0.2〜0.3m
s程度のとき通電時間幅に対する噴射量との間に直線性
が得られない問題があった。これは、先に示した開弁時
の弁体の跳ね返りが原因によるものであり、このような
噴射量特性では、エンジンの回転数制御において、回転
数を高くしようとして、通電時間幅を大きくしても逆に
噴射量が減り、正常なフィードバック制御ができなくな
る。
【0007】また、閉弁時には図20から明らかように
弁体3が弁座10に高速で衝突し、跳ね返り、一度噴射
停止した後、再度流路が開き、燃料の再噴射が起こるな
どの問題があった。このような再噴射が起こると空気と
燃料の適性な混合状態、燃焼状態が得られないため、本
方式のエンジンの特徴である低公害性(一酸化炭素、炭
化水素の排出が少ない)が大幅に損なわれる。このよう
な背景から上述したような問題点のない流体制御弁の開
発が望まれていた。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、この発明の目的は通電時間幅の比
較的短い開弁時に見られる通電時間幅に対する噴射量特
性の改善と、閉弁時に発生する燃料の再噴射を防止可能
な流体制御弁を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した第1
の発明に係る流体制御弁は、可動部材を吸引する電磁路
を形成するための外側磁路体に、その電磁路の磁束を打
ち消す方向の磁束を発生する制御磁路手段を備える構成
としたものである。
【0010】請求項2に記載した第2の発明に係る流体
制御弁の制御磁路手段は、筒状の外側磁路体の周壁に縦
溝対が同周壁の開口端側から底部側に形成され、この縦
溝間に残存された制御磁路体に励磁コイルが外側磁路体
に生じる磁束方向と直交する方向に巻き付けられる構成
としたものである。
【0011】請求項3に記載した第3の発明に係る流体
制御弁の制御磁路手段は、筒状の外側磁路体の周壁に空
隙部が同周壁の周方向に形成される一方、励磁コイルを
外側磁路体に生じる磁束方向と直交する方向に巻き付け
られた強磁性体からなる制御磁路体が上記空隙部と対向
して外側磁路体の外側に固定される構成としたものであ
る。
【0012】請求項4に記載した第4の発明に係る流体
制御弁は、電磁吸引される弁体の揚程を規制するストッ
パ部材が外周縁から中央部に向けて片開きに切欠された
流体流路を有するばね部材と、外周縁から中央部に向け
て片開きに切欠された流体流路および外周縁から一板面
側に突出して弁体の揚程を規制する押さえ部を有する揚
程決め部材と、この揚程決め部材の押さえ部にばね部材
の外周縁の重合にて揚程決め部材とばね部材との間に形
成され流体の取り込みの可能な隙間とで構成されるもの
である。
【0013】請求項5に記載した第5の発明に係る流体
制御弁は、開弁用の第1固定磁路構成部と閉弁用の第2
固定磁路構成部との間に設置される非磁性部材からなる
スペーサと、このスペーサを介在させつつ上記第1固定
磁路構成部と第2固定磁路構成部とを気密固定する非磁
性部材からなる締結部材とで構成された反発力低減手段
を備える構成としたものである。
【0014】請求項6に記載した第6の発明に係る流体
制御弁は、第5の発明の第2固定磁路構成部への第2電
圧の通電オンタイミングを、第1固定磁路構成部への第
1電圧の通電オフタイミングの所定時間前に行うととも
に、通電時間幅を次の第1電圧通電オン前の所定時間ま
でとする構成としたものである。
【0015】請求項7に記載した第7の発明に係る流体
制御弁は、第1、第4、または第5の発明の弁体または
弁座のどちらか一方を鋼材に比べ反発係数が小さい材料
で構成し、弁体の先端部が耐摩耗性手段を備える構成と
したものである。
【0016】請求項8に記載した第8の発明に係る流体
制御弁の耐摩耗性手段は、弁体または弁座のどちらか一
方を質量が大で、弾性率の小さい材料を使用し、その接
触表面部にはアルミニウムとの金属間化合物層を形成す
る構成としたものである。
【0017】請求項9に記載した第9の発明に係る流体
制御弁は、第1、第4、または第5の発明の弁体または
弁座がそれを構成する材料の持つ弾性定数で決定される
ばね定数以下となるようなばね定数を有する減衰手段を
備える構成としたものである。
【0018】請求項10に記載した第10の発明に係る
流体制御弁の減衰手段は、弁体の先端部に内部に中空部
を有する半球形のばね部を形成し、このばね部の中央部
に中空部に連通する小孔を設ける構成としたものであ
る。
【0019】請求項11に記載した第11の発明に係る
流体制御弁の減衰手段は、弁体の先端部と可動部材の間
で外周側から軸心側に向かう半径分以上の深さの切り込
みを設ける構成としたものである。
【0020】請求項12に記載した第12の発明に係る
流体制御弁は、第1、第4、または第5の発明の弁体が
弁本体部のストッパ部材への衝突面に窪みを有したばね
部を備える構成としたものである。
【0021】
【作用】第1の発明の流体制御弁は、外側磁路体中の磁
束密度を周方向で偏らせることによって、可動部材に径
方向の磁気吸引力を発生し、例えば開弁時の弁体の衝突
力を摩擦減衰し、弁体の跳ね返り量を小さくする。
【0022】第2の発明の流体制御弁の制御磁路手段
は、外側磁路体の一部に縦溝対を形成し、この縦溝対間
の外側磁路体の周壁に励磁コイルを巻き付けるので、構
造が簡単でありながら、励磁コイルの巻線量を自由に選
べ、設計の自由度が増す。
【0023】第3の発明の流体制御弁の制御磁路手段
は、励磁コイルを巻き付けた制御磁路体を外側磁路体の
外側に溶接で取り付けられるので、構造が簡単で、製造
もしやすい。
【0024】第4の発明の流体制御弁は、弁体がストッ
パ部材に受け止められるとき、揚程決め部材とばね部材
との間に形成された隙間から流体が押し出される粘性減
衰と、ばね部材の弾性変位による衝突力の減衰と、衝突
後の跳ね返り位相を遅らせる減衰振動とが生じ、弁体の
跳ね返り量が極めて小さくなる。
【0025】第5の発明の流体制御弁は、開閉弁時に、
弁体の反発力を打ち消すような磁気吸引力を発生し、弁
体の跳ね返り力が極めて小さくなる。特に、閉弁時の流
体の再噴出量が低減する。
【0026】第6の発明の流体制御弁は、閉弁時の第2
電圧の通電制御を行い、閉弁時の流体の再噴出量が極め
て低減する。
【0027】第7の発明に係る流体制御弁は、弁体と弁
座との耐摩耗性を確保しつつ、弁体の跳ね返り量を小さ
くし、流体の再噴出量が極めて低減する。
【0028】第8の発明の流体制御弁の耐摩耗性手段
は、高硬度の金属化間合物層が弁体と弁座との耐摩耗性
を発揮し、弁体の跳ね返り量を低減でき、燃料の再噴射
量が極めて低減する。
【0029】第9の発明の流体制御弁は、弁体先端部の
粘性減衰と、弾性による衝突力の減衰との両立によっ
て、衝突後の弁体の跳ね返り位相を遅らせ、弁体の跳ね
返り量が極めて小さくなる。
【0030】第10の発明の流体制御弁の減衰手段は、
小孔よる空洞部からの流体の押し出されによる粘性減衰
とばね部の弾性変位との両立によって、衝突後の弁体の
跳ね返り位相を遅らせ、弁体の跳ね返り量が極めて小さ
くなる。
【0031】第11の発明の流体制御弁の減衰手段は、
弾性による衝突力の減衰によって、弁体の跳ね返り量が
極めて小さくなる。
【0032】第12の発明の流体制御弁は、粘性減衰と
弾性変位との両立によって、開弁時の流体の噴出量特性
を改善する。
【0033】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図18
を用い、前述の従来例と同一部分に同一符号を付して説
明する。 実施例1(請求項1、請求項2に対応).図1はこの発
明の実施例1として図18の従来例の構造と異なる構成
部品を示す縦断面図、図2はこの実施例1の上記構成部
品を示す平面図、図3はこの実施例1の上記構成部品を
示す斜視図である。この実施例においては図1〜図3に
図示した以外の構成部品は図18に示した構成部品と全
く同じであるので、図面を簡素化して明瞭にするため図
示を省略してある。図1〜図3において、14はカップ
状に形成された外側磁路体であり、この外側磁路体14
の底部には段差孔1fを有し、この段差孔1fに連通す
る内孔を有する弁本体部5が外側磁路体14の底部に固
定されている。この外側磁路体14の周壁には2本の縦
溝15がその上部開口縁から底部に向けて並列に形成さ
れ、この縦溝15間に残存された短冊状の制御磁路体1
6はその下端が外側磁路体14と連設され、この制御磁
路体16には励磁コイル17が外側磁路体14に生じる
磁束方向と直交する方向に巻き付けられ、この励磁コイ
ル17は外側磁路体14の外側に導出された通電端子1
7aを有し、この通電端子17aから励磁コイル17に
通電すると、励磁コイル17は制御磁路体16中に図3
に実線で示す磁束Aの向きと正反対の向きの点線で示す
磁束Bを発生する。磁束Aは中心心磁極体1a、ソレノ
イド枠体1c、ソレノイド1dおよび可動部材2で構成
される電磁路に発生する磁束である。
【0034】したがって、この実施例1によれば、開弁
時、ソレノイド1dへ通電すると外側磁路14および可
動部材2には円周方向にほぼ均一な磁束Aが発生する。
この結果、可動部材2は中心磁極1aに磁気吸引され、
弁体3の突起4がストッパ部材7に衝突する所定の時間
前(磁路Bの磁化遅れ時間以上の時間前)に、励磁コイ
ル17に通電すると、その励磁コイル17の起磁力によ
って制御磁路体16に磁束Bが発生し、この磁束Bが制
御磁路体16中の磁束Aを打ち消す。この結果、外側磁
路体14および可動部材2の円周方向ではその一部で磁
束Aが無くなったような偏った磁束分布となるため、可
動部材2の径方向に磁気吸引力が発生する。この磁気吸
引力によって可動部材2に固定された弁体3には旋回部
材8、ストッパ部材7および位置決め部材9との間で摩
擦力が発生し、この摩擦力は弁体3の突起4がストッパ
部材7に衝突する衝突力を摩擦減衰する。このため、弁
体3に減衰振動が生じ、弁体3開弁時の跳ね返りが低減
できる。
【0035】実施例2(請求項1、請求項3に対応).
図4はこの発明の実施例2として図18の従来例の構造
と異なる構成部品を示す縦断面図、図5はこの実施例2
の上記構成部品を示す平面図、図6はこの実施例2の上
記構成部品を示す斜視図である。この実施例2において
は図4〜図6に図示した以外の構成部品は図18に示し
た構成部品と全く同じであるので、図面を簡素化して明
瞭にするため図示を省略してある。図4〜図6におい
て、20はカップ状に形成された外側磁路体であって、
この外側磁路体16の底部には段差孔1fを有し、この
段差孔1fに連通する内孔を有する弁本体部5が外側磁
路体14の底部に固定されている。この外側磁路体16
の周壁には円周方向の長孔としての空隙部21が形成さ
れ、この空隙部21の位置する外側磁路体16の外側面
には強磁性体からなる制御磁路体22が配置され、この
制御磁路体22は外側磁路体20の上部開口縁から底部
までの長さを有する短冊状に形成されている。この制御
磁路体22はその上下端部から互いに同方向に折り曲げ
られた上下段部22a,22bと、この上段部22aか
ら上方に折り曲げられたフランジ22cと、,下段部2
2bから下方に折り曲げられたフランジ22dとを有す
る。この制御磁路体22の上下段部22a,22b間に
位置する中間部には励磁コイル23が外側磁路体20に
生じる磁束方向と直交する方向に巻き付けられ、この励
磁コイル23が巻き付けられた制御磁路体22のフラン
ジ22c,22dが外側磁路体20の外側に溶接にて接
合され、励磁コイル23が空隙部21と対峙し、この励
磁コイル23は外側磁路体20の外側に導出された通電
端子23aを有し、この通電端子23aから励磁コイル
23に通電すると、励磁コイル23は制御磁路体22中
に図6に実線で示す磁束Aの向きと正反対の向きの点線
で示す磁束Bを発生する。磁束Aは中心心磁極体1a、
ソレノイド枠体1c、ソレノイド1dおよび可動部材2
で構成される電磁路に発生する磁束である。
【0036】したがって、この実施例2によれば、開弁
時において、図7のa図とb図に示すように、ソレノイ
ド1dへ通電すると外側磁路体20および可動部材2に
は円周方向にほぼ均一な磁束Aが発生する。この結果、
可動部材2は中心磁極1aに磁気吸引され、弁体3の突
起4がストッパ部材7に衝突する所定の時間前(磁路B
の磁化遅れ時間以上の時間前)に、励磁コイル23に通
電すると、その励磁コイル27の起磁力によって制御磁
路体22に図6に示す磁束Bが発生し、この磁束Bが制
御磁路体22中の磁束Aを打ち消す。この結果、図7の
c図に示すように、外側磁路体20および可動部材2の
円周方向ではその一部で磁束Aが無くなったような偏っ
た磁束分布となり、ソレノイド1dによる外側磁路体2
0の周方向の磁気吸引力のバランスが崩れるため、可動
部材2の径方向に磁気吸引力が発生する。この径方向の
磁気吸引力によって可動部材2に固定された弁体3には
旋回部材8、ストッパ部材7および位置決め部材9との
間で摩擦力が発生し、この摩擦力は弁体3の突起4がス
トッパ部材7に衝突する衝突力を摩擦減衰する。このた
め、弁体3に減衰振動が生じ、上記実施例1と同様に弁
体3開弁時の跳ね返りが低減できる。
【0037】また、上記空隙部21の働きを説明する。
図8のa図は空隙部21が無い場合における図7のa図
に示すθ=0から円周(2π)を8等分した磁気等価回
路モデルを示す。図8のa図において、R1〜R8は外側
磁路体1aの等価磁気抵抗(μS/L)、Ra1〜Ra8
は外側磁路体1aと可動部材2の円筒外周面との間の等
価磁気抵抗(μ00/La)、φM1〜φM10は各等価磁
路を流れる流れる磁束成分、NIはソレノイド1dによ
る起磁力、NI’励磁コイル23による起磁力とする。
この図8のa図に示す空隙部21が無い場合の等価磁気
回路モデルから明らかなように、φM10に流れる磁束を
ゼロとしようとして、制御磁路体22の起磁力NI’の
極性を変えても、φM10をほとんど変化させることはで
きない。そこで、空隙部21を設けると、図8のb図に
示すように、等価磁気抵抗R8は無限大と考えることが
可能なため、φM8はゼロと見なせる。したがって、φ
M10はφM9と等しいと考えられることから、φM9をキャ
ンセルするように、NI’を起磁すれば(φM9
φM9’)結果として、φM10がほぼゼロになる。よっ
て、可動部材2の周方向に作用する磁気吸引力がアンバ
ランスとなり、上記実施例2の動作がえられる。また、
この説明からの推測されるように、空隙部21の横幅は
制御磁路体22のの横幅と同等以上が好適である。
【0038】加えて、この実施例2では制御磁路体22
に励磁コイル23を巻き付け、この制御磁路体22を外
側磁路体20の外側に溶接で取り付けられるので、製造
しやすい効果がある。
【0039】実施例3(請求項4に対応).図9はこの
発明の実施例3として図18の従来例の構造と異なる構
成部品を示す縦断面図、図10のa図はこの実施例3の
ばね部材を示す正面図、図10のb図は同ばね部材の側
面図、図11のa図はこの実施例3の揚程決め部材を示
す平面図、図11のb図は同揚程決め部材の側面図であ
る。この実施例3においては図9〜図11に図示した以
外の構成部品は図18に示した構成部品と全く同じであ
るので、図面を簡素化して明瞭にするため図示を省略し
てある。図9において、30は外側磁路体1bの下部に
固定した弁本体部5の内部に位置決め部材9で固定され
る揚程決め部材、31は揚程決め部材30と位置決め部
材9との間に介在させたばね部材である。これら揚程決
め部材30とばね部材31とによって、弁体3の揚程量
を規制するストッパ部材が構成される。図10におい
て、ばね部材31は円形のばね本体31aの中心部から
外周縁に向けて片開きに切欠された燃料流路31bを有
する。図11において、揚程決め部材30は円形の揚程
本体30aの外周縁から一板面側に突出して弁体3の揚
程を規制する押さえ部30bを有し、揚程本体30aの
中心部から外周縁および押さえ部30bに向けてに片開
きに切欠された燃料流路30cを有する。この揚程決め
部材30の押さえ部30bの頂面には図9に示すように
上記ばね部材30の外周縁が重合されると、揚程本体3
0aとばね本体31aとの間に隙間32が形成される。
【0040】したがって、この実施例3によれば、ばね
部材31と揚程決め部材30との間の隙間32で作用す
る粘性減衰部を有した構成を備えている。このため、開
弁時の外側磁路体1bから可動部材2に作用した磁気吸
引力によって、弁体3が高速でリフトし、突起4がばね
部材31に衝突すると、ばね部材31は衝突力を受けて
弾性的に変位する。この弾性的な変位によって、ばね部
材31が隙間32に溜まっていた燃料を隙間32から押
し出す。この燃料が隙間32から押し出される粘性減衰
が上記ばね部材31の弾性変位に相乗する。よって、弁
体3の跳ね返りが低減されると同時に跳ね返りの位相を
遅らせる減衰振動が生じる。この結果、弁体3は揚程決
め部材30に対して穏やかに着床し、通電時間幅が短い
ときの弁体3の実質的なリフト量を所定の揚程に保つこ
とができ、通電時間幅に対する噴射量特性が好適に改善
される。
【0041】実施例4(請求項5、請求項6に対応).
図12はこの発明の実施例4としての流体制御弁を軸方
向に沿い断面して示す縦断面図、図13はこの実施例4
の弁体の動作波形図である。図12に示す流体制御弁
は、閉弁時の弁体3の跳ね返りを防止するため、一個の
可動部材2に対して開弁用の電磁石の第1固定磁路構成
部1と、この第1固定磁路構成部1と同軸上で逆向きに
対向するように閉弁用の電磁石の第2固定磁路構成部4
0とを備え、閉弁時にも可動部材2を弁座10側に磁気
吸引するように構成したものである。
【0042】具体的には、図12において、第1固定磁
路構成部1は従来の流体制御弁の固定磁路構成部1と同
一機能を持つので、この実施例4の以下の説明では図1
8の第1固定磁路構成部1を構成する各要素名の第1の
用語を付し符号は同一符号を使用する。第2固定磁路構
成部40は、第2中心磁極体40aと第2外側磁路体4
0bと第2ソレノイド枠体40cと第2ソレノイド1d
とを備え、第2中心磁極体40aの軸心部には第1燃料
導入孔1eに連通する第2燃料導入孔1eが軸方向に沿
い貫通形成され、第2外側磁路体40bは第2中心磁極
体40aに嵌合されるカップ形状に形成され、この第2
外側磁路体40bの底部の中心には第2段差孔40fが
形成され、第2段差孔40fの周囲部が第2磁極40g
になっており、第2ソレノイド枠体40cには第2ソレ
ノイド40dが巻き付けられ、この第2ソレノイド枠体
40cは第2中心磁極体40aと第2外側磁路体40b
とで形成された閉空間内に収納され、この第2ソレノイ
ド枠体40cと第2中心磁極体40aと第2外側磁路体
40bとの嵌合面にはOリング40h,40iによって
燃料漏れを防止するための気密構造が与えられ、第2ソ
レノイド枠体40cには第2ソレノイド40dのリード
線をソレノイド枠体40cの外部に引き出すための引き
出し用孔40jである。41は第1固定磁路構成部1と
第2固定磁路構成部40との間に設置されるスペーサを
示し、このスペーサ41は可動部材2と第2外側磁路体
40bの第2磁極40gとの間の磁気抵抗より大きな磁
気抵抗を有する例えばSUS304、アルミニウム、銅
などのような非磁性部材で閉環状に構成されている。4
2は第1外側磁路体1bと第2外側磁路体40aとをス
ペーサ41を挟んで気密固定する上記と同様な非磁性部
材で閉環状に形成された締結部材である。また、可動部
材2と第1中心磁極体1aとの間にばね部材11が介在
され、可動部材2は第1外側磁路体1bの第1磁極1g
と第2外側磁路体40bの第2磁極40gとに貫通配置
され、可動部材2の第2磁極40g側端に弁体3が固定
され、第2外側磁極体40bの下端には突起4、燃料流
路6、ストッパ部材7、旋回部材8、位置決め部材9お
よび弁座10を保持する弁本体部5が固定され、第1中
心磁極体1aの上端外側にOリング13を有している。
この流体制御弁は、弁体3が弁座10に着床した状態
で、可動部材2と第2外側磁路体40bの第2磁極40
gとの間隙を0〜数十μm、弁体3がリフトして所定の
揚程Xcを保つ状態で、可動部材2と第1外側磁路体1
aの第1磁極1gとの間に0〜数十μmの間隙を有する
ように組み立て構成されている。
【0043】図13のa図は開閉弁時の通電制御を示す
電圧波形図であって、このa図において、流体制御弁の
開弁時に第1固定磁路構成部1の第1ソレノイド1dに
通電する駆動電圧V1を実線で示し、閉弁時に第2固定
磁路構成部40の第2ソレノイド40dに通電する駆動
電圧V2を破線で示し、第2ソレノイド40dへの通電
タイミングは、第1ソレノイド1dの通電オフ前に第2
固定磁路構成部40の磁化遅れ時間を考慮した遅れ時間
分だけ、速く行うようになっている(前駆時間)。図1
3のb図は上記通電制御による弁体動作と燃料噴射速度
とを示す動作波形図であって、このb図において、a図
に対応した弁体のリフト量と燃料噴出速度の関係を示し
ている。
【0044】したがって、この実施例4によれば、図1
3に示すように、第1ソレノイド1dの通電オフと同時
に、可動部材2が弁座10側に磁気吸引されるため、弁
体3の弁座10への衝突によって発生する反発力を打ち
消すことができ、従来の流体制御弁の閉弁時に見られた
弁体3の多数回の大きな跳ね返りを、従来の流体制御弁
の開弁時に見られた弁体3の少回数で小さな跳ね返り程
度に低減できた。なお、第2電磁路構成部40で発生す
る磁気吸引力は、上記の反発力と同程度またはそれ以上
の反発力で十分である。
【0045】実施例5(請求項7、請求項8に対応).
図14はこの実施例5としての流体制御弁の弁体を示す
側面図である。この図14において、50は跳ね返り係
数を小さくした弁体を示し、この弁体50は可動部材2
に固定され、その中間部に突起6を備え、この弁体50
は銅や黄銅、鉄、ステンレス、鋳物などの質量が大で、
鋼材などに比べて縦弾性率の小さい素材を用い、この弁
体50の先端部の弁座10(図18および図12参照)
との衝突面には弁体50の素材とアルミニウムとの合金
である金属間化合物層51が形成されている。この金属
間化合物層51は、弁体50の半球形に形成された先端
面にアルミニウムを被覆させ、このアルミニウムを例え
ばレーザやEBWで溶融させ、弁体50の素材とアルミ
ニウムとからなる合金層とし、その合金層の表面を仕上
げ加工したものである。
【0046】この実施例5によれば、例えば、弁体50
の素材に銅を用い、弁体50の先端部に銅とアルミニウ
ムとの金属間化合物層51を形成させたところ、耐摩耗
性に優れて反発係数の小さいものを実現できた。一般
に、弁体と弁座間に発生する反発力の大きさは、弁体の
閉弁時の加速度と質量で決定される衝突力と、弁体ある
いは弁座を構成する素材の反発力係数の積で決まる。鋼
材製の弁座と鋼材製の弁体間の反発係数はほぼ1.0で
あり、衝突力はそのまま反発力に変換される。また、弁
体は耐摩耗性が要求されるため、材料を焼き入れし、高
硬度化が図られている。この実施例5では、弁体50に
銅を用い、弁体50の先端部に銅とアルミニウム金属間
化合物層51を形成させたところ、弁体50の反発係数
は銅材の示す反発係数0.7程度が得られるとともに、
高硬度の銅とアルミニウムとからなる金属化間合物層5
1を弁体50の先端部に実現できたため、耐摩耗性に優
れ、かつ反発力の小さい弁体50を提供できた。この結
果、この実施例5の弁体50を用いた流体制御弁では、
閉弁時の弁体50の跳ね返り量を低減でき、燃料の再噴
射量も低減できる効果を得た。
【0047】実施例6(請求項9、請求項10に対
応).図15のa図はこの実施例6としての流体制御弁
の弁体を示す側面図、図15のb図はこの実施例6の作
用説明図である。図15のa図において、60はばね定
数が素材の縦弾性係数以下に小さいとともに粘性減衰効
果を備えた弁体を示し、この弁体60の先端部の弁座1
0との衝突面には中空部61を有する。この中空部61
は可動部材2と固定される弁体60の棒状素材の先端部
端面に軸方向から穴あけ加工を行い、この穴あけによっ
て薄肉の円筒部を形成し、その円筒部をしぼり加工して
半球形の椀形のばね部62を形成するとともに、このば
ね部62の中心部に中心部61に連通する小孔63を形
成することによって構成される。
【0048】したがって、この実施例6によれば、弁体
60の先端部において、中空部61を画成する半球形の
ばね部62の中心部に小孔63を有するので、閉弁時に
おいて、弁体60が弁座10に着床する際、図15のb
図に示すように、ばね部62が弁座10に接近する過程
で、ばね部61の外周面が弁座10の弁シート部10a
との間で燃料Aを押し退ける。また、ばね部61が弁シ
ート部10aに衝突することによって、ばね部61が弁
シート部10aから押圧されて中空部61側に弾性変位
し、中空部61内から燃料Bが押し出される。この燃料
Bの押し出しと上記燃料Aの押し退けとの両方によっ
て、弁体60が閉弁時に粘性減衰を発生する。結果とし
て、弁体60はばね部62の弾性変位と上記粘性減衰と
によって、弁体60と弁座10の反発力の緩和と振動吸
収が良好に行われ、閉弁時の弁体60の跳ね返りが低減
できる効果がある。
【0049】実施例7(請求項9、請求項11に対
応).図16のa図はこの実施例7としての流体制御弁
の弁体を示す側面図、図16のb図とc図はこの実施例
6の作用説明図である。図16のa図において、70は
ばね定数が素材の縦弾性係数以下に小さいとともに粘性
減衰効果を備えた弁体を示し、この弁体70の先端部側
の中間部には複数の切り込み71を有し、これら複数の
切り込み71は弁体70の外側から軸心方向に向かって
弁体70の半径分以上の深さを有するとともに軸方向へ
交互に向かい合うように構成されている。
【0050】したがって、この実施例7によれば、弁体
70はその先端部側に切り込み71を有するので、閉弁
時において、図16のb図に示すように、弁体70が弁
座10に着床すると、切り込み71が弁体70の素材か
ら定まるばね定数よりも小さいばね定数を発揮する。し
かも、切り込み71は弁体70の半径以上の深さを有す
るので、弁体70の弁座10への衝突に応じ、切り込み
71の底部連結部分が曲げモーメントを発生する。つま
り、図16のc図に示すように、切り込み71が半径以
上の深さを有することによって、弁体70の先端部側が
弾性を持つ。結果として、切り込み71による弾性変位
と、図6のc図に示す弁体70の先端部が弁座10に接
近する過程で、弁体70の先端部の外周面が弁座10の
弁シート部10aとの間で燃料Aを押し退けることによ
って発生する粘性減衰とによって、弁体70と弁座10
の反発力の緩和と振動吸収が良好に行われ、閉弁時の弁
体70の跳ね返りが低減できる効果がある。
【0051】また、この実施例7においては、複数の切
り込み71を例として図示して説明したが、弁体70の
先端部側が素材の弾性定数から定まるばね定数より小さ
いばね定数を発揮できるのであれば、切り込み71は一
個以上であれば同様に適用できる。また、切り込み71
内に合成樹脂やゴムなどのような弾性減衰部材を挟み込
んで弁体70と一体構成することも可能である。さら
に、切り込み71の溝幅を数十μmに加工した場合は、
弁体71の弁座からの押圧によって、切り込み71の溝
幅が圧縮されるように弾性変位し、切り込み71内から
燃料が押し出されることによる粘性減衰をも発生するこ
とができる。
【0052】再度、上記実施例5〜7について図17を
用い説明する。減衰自由振動系の弁体の変位XはX=A
-ntcos(P1t+α)で表される。ここで、P1
円振動数、Aは弁体に作用する衝突反発力と弁体押し付
けばね力とから決定されう変位量である。よって、実施
例5では衝突反発力低減による弁体のリフト防止であ
る。実施例6,7では弁体のばね定数を小さくすること
で、Xの減衰が強く出る特長を、弁体のリフト防止が円
滑に行える。
【0053】実施例8(請求項12に対応).図18の
a図はこの実施例8としての流体制御弁の弁体を示す断
面図、図18のb図は実施例8の要部を一部破断し拡大
して示す側面図、c図はこの実施例8の要部を示す平面
図である。この図18のa図において、弁体80の突起
4の可動部材2側近傍には環状の金属製のばね部81を
備え、弁体80はばね性と粘性減衰効果を併有してい
る。このばね部81は図18のc図に示すように平行な
二辺を形成する平坦な切欠部82を有し、この切欠部8
2は位置決め部材9内において、流体通路を形成し、ば
ね部81の可動部材側面には弁体80を取り囲む半円弧
状の複数の窪み83を有する。また、このばね部81は
図18のc図に示すように弁体80の突起4に連接する
段部84の可動部材2側に位置する小径軸部85に外接
嵌合され、このばね部81は段部84に接触する。この
ばね部81を小径軸部85に嵌合するときはa図に示す
可動部材2は弁体80から外れており、小径軸部85に
ばね部81を嵌合した後に、弁体80を可動部材2に固
定する。このばね部81は段部84に接触された状態で
接着剤または溶接にて固定しておけば、ばね部81がふ
らつくことがなく、弁体80の開閉弁動作が安定する。
【0054】したがって、この実施例8によれば、弁体
80はばね部81を有し、このばね部81が窪み83を
有するので、開弁時において、弁体80が弁座10から
リフトし、ばね部81がストッパ部材7に衝突すると、
窪み83に燃料が圧縮しつつ閉じ込められようとする。
その瞬間から、ばね部81は弾性変位する。これら燃料
圧縮と弾性変位との両動作から、粘性減衰と振動減衰と
が弁体80に働き、弁体80の跳ね返りが低減できると
ともにストッパ部材7に対して穏やかに着床できる。こ
の結果、実施例3と同様に、通電時間幅が短いときの弁
体の実質的なリフト量をほぼ所定の揚程に保つことがで
き、通電時間幅に対する噴射量特性が改善できる。
【0055】
【発明の効果】第1の発明によれば、外側磁路体中の磁
束密度を周方向で偏らせるように構成したので、可動部
材に径方向の磁気吸引力を発生し、例えば開弁時の弁体
の衝突力を摩擦減衰し、弁体の跳ね返り量を小さくでき
るという効果がある。
【0056】第2の発明によれば、外側磁路体の一部に
縦溝対を形成し、この縦溝対間の外側磁路体の周壁に励
磁コイルを巻き付けるように構成したので、構造が簡単
で、しかも、励磁コイルの巻線量を自由に選択でき、設
計の自由度が増大できるという効果がある。
【0057】第3の発明によれば、励磁コイルを巻き付
けた制御磁路体を外側磁路体の外側に溶接で取り付けら
れるように構成したので、構造が簡単で、しかも製造も
しやすいという効果がある。
【0058】第4の発明によれば、弁体がストッパ部材
に受け止められるとき、揚程決め部材とばね部材との間
に形成された隙間から流体が押し出される粘性減衰と、
ばね部材の弾性変位による衝突力の減衰と、衝突後の跳
ね返り位相を臆させる減衰振動とが生じるように構成し
たので、弁体の跳ね返り量を極めて小さくできるという
効果がある。
【0059】第5の発明によれば、開閉弁時に、弁体の
反発力を打ち消すような磁気吸引力を発生するように構
成したので、弁体の跳ね返り力を極めて小さくでき、特
に、閉弁時の流体の再噴出量を低減できるという効果が
ある。
【0060】第6の発明によれば、閉弁時の第2電圧の
通電制御を行うように構成したので、閉弁時の流体の再
噴出量を極めて低減できるという効果がある。
【0061】第7の発明によれば、弁体または弁座の一
方を反発係数が小さい耐摩耗性を有するように構成した
ので、弁体と弁座との耐摩耗性を確保でき、弁体の跳ね
返り量を小さくし、流体の再噴出量を極めて低減できる
という効果がある。
【0062】第8の発明によれば、弁体または弁座の一
方が弾性率が小さく、その接触表面部が高硬度となるよ
うに構成したので、弁体と弁座との耐摩耗性に優れ、弁
体の跳ね返り量を低減でき、燃料の再噴射量を極めて低
減できるという効果がある。
【0063】第9の発明によれば、弁体先端部の粘性減
衰と弾性による衝突力の減衰とが両立するように構成し
たので、衝突後の弁体の跳ね返り位相を遅らせ、弁体の
跳ね返り量を極めて小さくできるという効果がある。
【0064】第10の発明によれば、小孔よる空洞部か
らの流体の押し出されによる粘性減衰とばね部の弾性変
位とが両立するように構成したので、衝突後の弁体の跳
ね返り位相を遅らせ、弁体の跳ね返り量を極めて小さく
できるという効果がある。
【0065】第11の発明によれば、切り込みに起因す
る弾性による衝突力の減衰を有するように構成したの
で、弁体の跳ね返り量を極めて小さくできるという効果
がある。
【0066】第12の発明によれば、粘性減衰と弾性変
位とが両立するように構成したので、開弁時の流体の噴
出量特性を改善できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1として構成部品を示す縦断面図であ
る。
【図2】実施例1の構成部品を示す平面図である。
【図3】実施例1の構成部品を示す斜視図である。
【図4】実施例2の構成部品を示す縦断面図である。
【図5】実施例2の構成部品を示す平面図である。
【図6】実施例2の構成部品を示す斜視図である。
【図7】実施例2の作用説明図である。
【図8】実施例2の空隙部の作用を説明する磁気等価回
路図である。
【図9】実施例3の構成部品を示す縦断面図である。
【図10】実施例3のばね部材を示す図であって、a図
は正面図、b図は同ばね部材の側面図である。
【図11】実施例3の揚程決め部材を示す図であって、
a図は平面図、b図は側面図である。
【図12】発明の実施例4の流体制御弁を軸方向に沿い
断面して示す縦断面図である。
【図13】実施例4の弁体の動作波形図である。
【図14】実施例5の流体制御弁の弁体を示す側面図で
ある。
【図15】実施例6を示す図であって、a図は弁体を示
す側面図、b図は作用説明図である。
【図16】実施例7を示す図であって、a図は弁体を示
す側面図、b図とc図は作用説明図である。
【図17】実施例7の作用説明図である。
【図18】実施例8を示す図であって、a図は弁体を示
す側面図、b図は要部の拡大側面図、c図は要部の平面
図である。
【図19】従来の流路制御弁を示す縦断面図である。
【図20】従来の弁体の作用説明図である。
【図21】従来の流体制御の通電時間と燃料噴射量特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 固定磁路構成部(第1固定磁路構成部) 1b、14、20、 外側磁路体(第1外側磁路体) 1d ソレノイド(第1ソレノイド) 2 可動部材 3、50、60、70、80 弁体 4 突起 5 弁本体部 10 弁座 15 縦溝 16、22 制御磁路体 17、23 励磁コイル 21 空隙部 30 揚程決め部材 30b 押さえ部 30c、31b 燃料流路 31 ばね部材 32 隙間 40 第2固定磁路構成部 40b 第2外側磁路体 40d 第2ソレノイド 42 締結部材 51 金属間化合物層 61 中空部 62、81 ばね部 63 小孔 71、82 切り込み 83 窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 51/06 J K T (72)発明者 西山 亮治 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 栗重 正彦 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 川本 雅明 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドを内包する外側磁路体を備え
    る固定磁路構成部に励起する電磁力で可動部材を吸引
    し、この電磁力の消滅に伴いばね部材の弾性で可動部材
    を離脱することによって、弁体と弁座との間の流路の開
    閉を行い、流体の供給と停止を行う流体制御弁におい
    て、上記外側磁路体に電磁路の磁束を打ち消す方向の磁
    束を発生する制御磁路手段を備えたことを特徴とする流
    体制御弁。
  2. 【請求項2】 筒状の外側磁路体の周壁に縦溝対が同周
    壁の開口端側から底部側に形成され、この縦溝間に残存
    された制御磁路体に励磁コイルが外側磁路体に生じる磁
    束方向と直交する方向に巻き付けられたことを特徴とす
    る流体制御弁の制御磁路手段。
  3. 【請求項3】 筒状の外側磁路体の周壁に空隙部が同周
    壁の周方向に形成される一方、励磁コイルを外側磁路体
    に生じる磁束方向と直交する方向に巻き付けられた強磁
    性体からなる制御磁路体が上記空隙部と対向して外側磁
    路体の外側に固定したことを特徴とする流体制御弁の制
    御磁路手段。
  4. 【請求項4】 ソレノイドを内包する外側磁路体を備え
    る固定磁路構成部に励起する電磁力で弁体の固定された
    可動部材を吸引し、この可動部材の吸引に伴う弁体の突
    起を弁本体部内に設けたストッパ部材で受け止めて弁体
    の揚程を規制する一方、上記電磁力の消滅に伴いばね部
    材の弾性で可動部材を離脱することによって、弁体と弁
    座との間の流路の開閉を行い、流体の供給と停止を行う
    流体制御弁において、前記ストッパ部材が外周縁から中
    央部に向けて片開きに切欠された流体流路を有するばね
    部材と、外周縁から中央部に向けてに片開きに切欠され
    た流体流路および外周縁から一板面側に突出して弁体の
    揚程を規制する押さえ部を有する揚程決め部材と、この
    揚程決め部材の押さえ部にばね部材の外周縁の重合にて
    揚程決め部材とばね部材との間に形成され流体の取り込
    みの可能な隙間とで構成されたことを特徴とする流体制
    御弁。
  5. 【請求項5】 開弁用の第1固定磁路構成部と、この第
    1固定磁路構成部と同軸上で逆向きに対向するように配
    置された閉弁用の第2固定磁路構成部とを備え、第1固
    定磁路構成部に励起する電磁力で弁体の固定された可動
    部材を吸引し、この可動部材の吸引に伴い弁体を弁座か
    ら離間する一方、この第1固定磁路構成部の電磁力の消
    滅に伴い第2固定磁路構成部に励起する電磁力で上記弁
    体の固定された可動部材を吸引し、この可動部材の吸引
    に伴い弁体を弁座に着床することによって、弁体と弁座
    との間の流路の開閉を行い、流体の供給と停止を行う流
    体制御弁において、前記第1固定磁路構成部と第2固定
    磁路構成部との間に設置される非磁性部材からなるスペ
    ーサと、このスペーサを介在させつつ上記第1固定磁路
    構成部と第2固定磁路構成部とを気密固定する非磁性部
    材からなる締結部材とで構成された反発力低減手段を備
    えた流体制御弁。
  6. 【請求項6】 前記第2固定磁路構成部への第2電圧の
    通電オンタイミングを、第1固定磁路構成部への第1電
    圧の通電オフタイミングの所定時間前に行うとともに、
    通電時間幅を次の第1電圧通電オン前の所定時間までと
    したことを特徴とする請求項第5項記載の流体制御弁。
  7. 【請求項7】 弁体または弁座のどちらか一方を鋼材に
    比べ反発係数が小さい材料で構成し、弁体の先端部が耐
    摩耗性手段を備えたことを特徴とする請求項第1項、第
    4項、または第5項記載の流体制御弁。
  8. 【請求項8】 弁体または弁座のどちらか一方を質量が
    大で、弾性率の小さい材料を使用し、その接触表面部に
    はアルミニウムとの金属間化合物層を形成したことを特
    徴とする流体制御弁の耐摩耗性手段。
  9. 【請求項9】 弁体または弁座がそれを構成する材料の
    持つ弾性定数で決定されるばね定数以下となるようなば
    ね定数を有する減衰手段を備えた請求項第1項、第4
    項、または第5項記載の流体制御弁。
  10. 【請求項10】 弁体の先端部に内部に中空部を有する
    半球形のばね部を形成し、このばね部の中央部に中空部
    に連通する小孔を設けた流体制御弁の減衰手段。
  11. 【請求項11】 弁体の先端部と可動部材の間で外周側
    から軸心側に向かう半径分以上の深さの切り込みを設け
    たことを特徴とする流体制御弁の減衰手段。
  12. 【請求項12】 弁体が弁本体部のストッパ部材への衝
    突面に窪みを有したばね部を備えたことを特徴とする請
    求項第1項、第4項、または第5項記載の流体制御弁。
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