JPH07238984A - アクティブマウント - Google Patents

アクティブマウント

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JPH07238984A
JPH07238984A JP2998594A JP2998594A JPH07238984A JP H07238984 A JPH07238984 A JP H07238984A JP 2998594 A JP2998594 A JP 2998594A JP 2998594 A JP2998594 A JP 2998594A JP H07238984 A JPH07238984 A JP H07238984A
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JP
Japan
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orifice
liquid chamber
vibration
diaphragm
case
Prior art date
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Application number
JP2998594A
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English (en)
Inventor
Yuzuru Tamura
田村譲
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクチュエータを大型化、大容量化すること
なく、中・高周波域の振動(アイドル振動)を効果的に
減衰する。 【構成】 ケース2内に駆動部材3と駆動部材3によっ
て駆動され得る被駆動部材15を設け、ケース2に支持
ばね18とダイアフラム21とを装着し、支持ばね18
と被駆動部材15との間に主液室22を、支持ばね18
とダイアフラム21との間に第1の副液室24をそれぞ
れ形成し、両液室間をケース2の一部で形成した第1の
オリフィス23を介して相互に連通する。一方、ケース
2内にダイアフラム29によって囲まれる第2の副液室
30を形成し、この第2の副液室30と前記主液室22
との間を、前記駆動部材3と被駆動部材15を貫通する
第2のオリフィス28を介して相互に連通する。第2の
オリフィス28にそこを開閉し得る塞止部材34とそれ
を作動させ得る固定部材31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のエンジン等の
振動体を防振支持する防振装置に関し、特に、中・高周
波域の振動(アイドル振動等)を減衰するのに有効なア
クティブマウントに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車のエンジ
ンにあっては、アイドリング時に大振幅、走行時に小振
幅の振動が発生するため、これらの振動を効果的に減衰
し得る防振装置が要求されている。
【0003】このような振動を減衰する防振装置として
は、例えば、特開平3−24338号公報に開示された
防振装置等が既に知られており、この防振装置は、所謂
アクティブマウントであって、緩衝孔を介して作用室と
副液室との間で液体が移動し合う際の液柱共振作用によ
り低周波域の振動(ショック振動等)を減衰し、アクチ
ュエータの振動板の振動により作用室内の液体に入力す
る振動と逆位相の脈動を発生させることにより、中・高
周波域(アイドル振動等)を減衰するようになってい
る。
【0004】しかしながら、アイドリング回転域におい
ては、電気系によるエネルギーの発生量が少ないため、
全体のエネルギー消費量を少なく抑えなければならず、
アクチュエータのエネルギー消費量も少なく抑えなけれ
ばならない。そのため、上記のようなアクティブマウン
トにあっては、アクチュエータの振動板を小型化すると
ともに、振動板を駆動させる磁石系を小容量化しなけれ
ばならず、振動板の駆動範囲が小さく制限されてしま
い、入力する振動を減衰するに十分な脈動を作用室内の
液体に与えることができない。
【0005】一方、特開平3−265734号公報に
は、精密機械を設置するテーブル等の精密振動制御方法
が開示されており、この振動制御方法は、大振幅の振動
を可変ばねと可変減衰装置によるバッシブまたはセミア
クティブ制御により制振し、その振幅が約100μm以
下になった時にピエゾアクチュエータを駆動して、更に
小さな振動変位になるようにアクティブ制御するように
したものであるが、自動車のエンジン等のように、回転
数に応じて種々の振動が入力するような箇所において
は、応答性が悪いために良好な減衰特性が得られない。
【0006】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、アクチュエータによる
液圧の変化にオリフィスによる共振を組み合わせること
により、アクチュエータを大型化・大容量化することな
く、中・高周波域の振動(アイドル振動等)を十分に減
衰することのできるアクティブマウントを提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、ケース内に駆動部材とこの駆動部
材によって駆動され得る被駆動部材を設けるとともに、
前記ケースに支持ばねとダイアフラムを装着して、支持
ばねと前記被駆動部材によって囲まれる部分に主液室
を、支持ばねとダイアフラムによって囲まれる部分に第
1の副液室をそれぞれ形成し、さらに、前記ケースの一
部で前記主液室と前記第1の副液室との間を相互に連通
する第1のオリフィスを形成するとともに、前記ケース
内にダイアフラムによって囲まれる第2の副液室を形成
し、この第2の副液室と前記主液室との間を相互に連通
する第2のオリフィスを形成し、さらに、この第2のオ
リフィスを開閉し得る塞止部材とこの塞止部材を作動さ
せる固定部材を設けた手段を採用したものである。
【0008】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、例えば、自動車のエンジン等に用いた場合には、
エンジンの振動のみが入力するアイドリング時には、主
液室と第2の副液室との間を連通している第2のオリフ
ィスの液柱共振を利用することにより、入力する振動が
減衰されることになる。この場合、入力する振動は第1
のオリフィスの共振周波数を超えているので、第1のオ
リフィスが影響を及ぼすことはない。一方、エンジンの
回転が走行状態にある場合には、エンジンの振動に路面
からの振動を加えたものが入力する。この場合、路面か
らの入力振動によりエンジンとマウントが共振し、エン
ジンは大きく動くことになるが、第1のオリフィスによ
る液柱共振によりエンジンの動きを素早く止めることが
できる。この周波数域では、第2のオリフィスが開放さ
れたままの状態にあると、主液室内の液体が第2のオリ
フィス内に流れ込んでしまうので塞止部材で第2のオリ
フィスを閉塞しておく。また、この周波数域では、エン
ジン振動による入力は、アイドリング時に比べて1/3
以下となるため、駆動部材により被駆動部材を作動させ
て、主液室内の液体に入力する振動と逆位相の脈動を発
生させることにより入力する振動を十分に減衰すること
ができることになる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1〜図3には、この発明によるアクティブ
マウントの一実施例が示されていて、図1は全体を示す
縦断面図、図2は図1に示すものの部分拡大図、図3は
図1に示すものの動ばねと振動との関係を示す説明図で
ある。
【0010】すなわち、この実施例に示すアクティブマ
ウントは、第1のアクチュエータ1と第2のアクチュエ
ータ36とマウント17とを組み合わせて構成したもの
である。
【0011】前記第1のアクチュエータ1は、上端が閉
塞された筒状のケース2内に設けられる駆動部材3と、
この駆動部材3の下面側に所定のギャップを隔てて対向
して設けられ、駆動部材3によって上下方向に駆動され
得るとともに、駆動時に後述する主液室22内の液体に
入力する振動と逆位相の脈動を発生させ得る被駆動部材
である振動板15とを具えている。
【0012】前記駆動部材3は、外周面の適宜の位置に
ねじ部4aが螺設されるとともに、中心部に上下方向に
貫通する漏斗状の孔4bが穿設され、かつ、下面側の中
央部に適宜の深さの円形状の凹部4cが、その周囲に適
宜の深さの溝部4dが環状に穿設される略円板状のヨー
ク4と、前記凹部4c内に装着されるとともに、中心部
に前記漏斗状の孔4bの下端開口部に合致する孔5aが
上下方向に貫通した状態で穿設される円板状の永久磁石
5と、前記溝部4d内に装着される環状のコイル6とを
具え、前記ヨーク4と前記コイル6とで電磁石7が構成
され、この電磁石7と前記永久磁石5との協働により前
記振動板15を振動の入力方向に往復駆動させることが
できるようになっている。
【0013】前記ケース2の下端開口部には、内周面に
適宜のねじ部8aが螺設されるとともに、下端開口部外
周側に径方向外方に環状に突出するフランジ部8bが一
体に形成される筒状の保持部材8の前記フランジ部8b
がボルト9を介して一体に連結され、この保持部材8の
ねじ部8aに前記ヨーク4の外周側のねじ部4aが螺合
されるようになっている。
【0014】前記保持部材8のフランジ部8bの下面側
には、環状をなす上側部材11、中側部材12および下
側部材13からなるハウジング10がそれらの順で前記
ボルト9を介して一体に連結されるとともに、前記上側
部材11と前記保持部材8のフランジ部8bとの間で環
状をなすばね部材14の外周縁部が挟持され、ばね部材
14の内周縁部には前記振動板15の外周縁部が一体に
連結されるようになっている。
【0015】前記振動板15は磁性材からなる円板状を
なすものであって、中心部に上下方向に貫通する孔15
aが穿設され、この孔15aと前記永久磁石5の孔5a
および前記ヨーク4の孔4aを介して振動板15の下面
側がヨーク4の上面側、すなわち、駆動部材3の上面側
に開放されるようになっている。
【0016】前記振動板15の下面側には、振動板15
との間に所定の間隙が形成されるように略円板状の仕切
り部材16が位置し、この仕切り部材16の中心部には
振動板15の孔15aと連通する孔16aが穿設される
とともに、周縁部は全周に渡って下方に屈曲されてい
て、その屈曲されている部分の外周側が前記上側部材1
1の内周側に嵌合されるようになっている。
【0017】そして、上記のように構成した第1のアク
チュエータ1の下部には前記マウント17が取り付けら
れ、このマウント17は、上端開口部に断面がコ字状で
環状をなす補強部材19が埋設されるとともに、下端中
央部に円錐台形状のボス20の一部が埋設され、かつ、
上端開口部が前記補強部材19を介して前記ハウジング
10側に一体に連結される略椀型状のゴム状弾性体から
なる支持ばね18と、この支持ばね18の外側に所定の
間隔をおいて位置するとともに、上端開口部が前記ハウ
ジング10側に連結され、下端開口部が前記ボス20側
に一体に連結される略筒状のゴム状弾性体からなるダイ
アフラム21とを具えている。
【0018】前記補強部材19は、その上部周縁部を前
記中側部材12と下側部材13との間で挟持されるとと
もに、下部周面を前記中側部材12の内面側に当接さ
せ、これにより、支持ばね18の上面と前記仕切り部材
16の下面との間で液体を封入した主液室22が形成さ
れ、この主液室22は前記補強部材19の外周面と下側
部材13の内周面との間で形成される第1のオリフィス
23を介して後述する第1の副液室24と相互に連通す
るようになっている。
【0019】前記第1のオリフィス23は、前記補強部
材19の上側の部分の適宜の位置に穿設される孔19a
を介して前記主液室22と連通するとともに、前記補強
部材19の下側の部分の適宜の位置に穿設される孔19
bを介して後述する第1の副液室24と相互に連通する
ようになっている。
【0020】前記ダイアフラム21の上端開口部は前記
ハウジング10の下側部材13に連結されるとともに、
下端開口部は前記ボス20の周面に穿設されている環状
の溝20a内に嵌合され、これにより、前記支持ばね1
8の外面とダイアフラム21の内面との間で液体を封入
した第1の副液室24が形成され、この第1の副液室2
4が前述した第1のオリフィス23を介して前記主液室
22と相互に連通するようになっている。
【0021】前記振動板15の中心部の孔15aおよび
前記仕切り部材16の中心部の孔16aには、下端部が
前記主液室22内に位置し上端部が振動板15の上面か
ら上方に突出するように、筒状をなす管部材25が装着
されているとともに、この管部材25の上端部には筒状
をなすゴム状弾性体からなる連結部材26の下端部が一
体に連結され、さらに、この連結部材26の上端部には
筒状をなすカバー27の下端部が一体に連結され、これ
ら管部材25、連結部材26およびカバー27の内側の
部分で一端が前記主液室22と連通し、他端が後述する
第2の副液室30と連通する第2のオリフィス28が形
成されるようになっている。
【0022】前記カバー27の上端開口部には、そこを
閉塞するようにゴム状弾性体からなる袋状のダイアフラ
ム29の開口縁部が一体に連結されていて、このダイア
フラム29の内側部分で液体を封入した第2の副液室3
0が形成され、この第2の副液室30は前述した第2の
オリフィス28を介して前記主液室22と相互に連通す
るようになっている。
【0023】前記カバー27の内側には、上部に断面が
コ字状で環状をなす固定部材31が開口部を下方に向け
た状態で嵌合されるとともに、その下部には断面がコ字
状で環状をなす制限部材32が開口部を内径方向に向け
た状態で嵌合され、固定部材31の内部には環状のコイ
ル33が装着され、制限部材32の内側の部分には円板
状をなす磁性材からなる塞止部材34が浮遊状態で装着
されている。
【0024】この場合、前記固定部材31とコイル33
とで電磁石35が構成されるとともに、この電磁石35
と前記塞止部材34とで第2のアクチュエータ36が構
成され、前記コイル33に通電した際には、前記塞止部
材34は前記固定部材31の方向に吸引されて上面側が
前記制限部材32の上側の部分に当接して前記第2のオ
リフィス28を閉塞し、前記コイル33への通電を停止
した際には、前記制限部材32の上面側から離間して前
記第2のオリフィス28を開放するようになっている。
【0025】なお、前記塞止部材34が電磁石35の磁
力の及ばない位置にある場合でも、最初の路面からの振
動入力により塞止部材34は第2の副液室30側に押し
付けられ、磁力の及ぶ範囲に入ることになるので、電磁
石35のコイル33に通電する電力は最小限に抑えられ
ることになる。
【0026】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、上記のように構成したアクティブマウント
のケース2を図示しないエンジン側に連結するととも
に、ボス20を図示しないボディ側に連結し、エンジン
を作動させると、エンジンから種々の振動がケース2に
入力する。
【0027】ここで、予め、第1のオリフィス23の共
振周波数を走行時の所望の周波数(5〜10Hz)に設
定しておき、第2のオリフィス28の共振周波数をアイ
ドリング時の所望の周波数(20〜30Hz)に設定し
ておく。
【0028】そして、エンジンの回転がアイドリング状
態にある場合には、エンジンの振動のみがアクティブマ
ウントに入力し、この振動は第2のオリフィス28の液
柱共振作用により減衰される。この場合、入力する振動
の周波数は第1のオリフィス23の共振周波数を超えて
いるので、第1のオリフィス23が影響を及ぼすことは
ない。
【0029】次に、エンジンの回転が走行状態にある場
合には、エンジンからの振動の他に路面からの振動もア
クティブマウントに入力する。この場合、路面からの振
動によりエンジンとマウントが共振し、エンジンは大き
く動くことになるが、第1のオリフィス23の液柱共振
作用によりエンジンの動きを素早く止めることができ
る。しかし、第2のオリフィス28が開放されたままの
状態にあると、主液室22内の液圧が上昇した場合に、
主液室22内の液体が第2のオリフィス28のみを通過
してしまい、第1のオリフィス23による減衰機能が十
分に得られない。そこで、走行時には、第2のアクチュ
エータ36の電磁石35のコイル33に通電し、塞止部
材34を制限部材32の上面側に当接させることで第2
のオリフィス28を閉塞し、第2のオリフィス28を介
しての液体の移動を停止させ、第1のオリフィス23に
よる減衰機能を有効に発揮させる。
【0030】また、この周波数域では、エンジン振動に
よる入力はアイドル時に比べて1/3以下となるため、
第1のアクチュエータ1の振動板15を駆動させて主液
室22内に入力してくる振動と逆位相の脈動を発生させ
ることで、入力する振動を十分に減衰することができ
る。
【0031】上記のように、この実施例によるアクティ
ブマウントにあっては、アイドリング時には、主液室2
2と第2の副液室30との間を連通している第2のオリ
フィス28の液柱共振作用を利用することにより、入力
してくる振動を効果的に減衰でき、また、走行時には、
第2のアクチュエータ36を作動させて塞止部材34で
第2のオリフィス28を閉塞し、主液室22と第1の副
液室24との間を連通している第1のオリフィス23の
液柱共振作用を有効に利用することにより、路面からの
ショック振動を効果的に減衰できるとともに、第1のア
クチュエータ1を作動させて振動板15を振動の入力方
向に往復駆動させ、主液室22内の液体に入力してくる
振動と逆位相の脈動を発生させることにより、走行時の
エンジンからの振動を効果的に減衰することができる。
【0032】したがって、第1のアクチュエータ1の振
動板15を大型化、振動板15を駆動させる電磁石7、
永久磁石5を大容量化することなく、小型・小容量のア
クチュエータでも十分に入力してくる振動を減衰するこ
とができることになる。
【0033】なお、図3には、この実施例によるアクテ
ィブマウントのアイドリング時における振動と動ばねの
関係が示してあり、オリフィスによる液柱共振とアクチ
ュエータによる液圧の変化とを組み合わせることによ
り、ほぼ0に近い動ばねが得られることがよくわかる。
【0034】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、例えば、第1のオリフィスの共振周波数を走行時
における所望の周波数に設定し、第2のオリフィスの共
振周波数をアイドリング時における所望の周波数に設定
すると、エンジンの振動のみが入力するアイドリング時
においては、主液室と第2の副液室との間を連通してい
る第2のオリフィスの液柱共振作用により、エンジンか
らの振動を効果的に減衰することができ、この場合、第
1のオリフィスが影響を及ぼすことはない。一方、エン
ジンからの振動の他に路面からの振動も入力する走行時
においては、固定部材を作動させて塞止部材で第2のオ
リフィスを閉塞することにより、第2のオリフィスによ
る影響がなくなり、第1のオリフィスによる液柱共振作
用のみを有効に利用することができ、走行時のショック
振動を効果的に減衰できる。この場合、エンジンからの
振動はアイドリング時の1/3程度なので、駆動部材を
作動させて被駆動部材を駆動させ、入力してくる振動と
逆位相の脈動を主液室内の液体に発生させることによ
り、この周波数域の振動を効果的に減衰することができ
る。したがって、入力する振動の種類の応じて、第1の
オリフィス、第2のオリフィス、被駆動部材、塞止部材
を使い分けることにより、被駆動部材を大型化すること
なく、駆動部材を大容量化することなく、小型の被駆動
部材、小容量の駆動部材でも十分に入力する種々の振動
を減衰することができ、これにより、省エネルギー化が
要求される自動車エンジン等においても、有効に利用す
ることができることになる等の優れた効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアクティブマウントの一実施例
を示した概略縦断面図である。
【図2】図1に示すものの部分拡大図である。
【図3】図1に示すものの動ばねと振動との関係を示し
た説明図である。
【符号の説明】
1……第1のアクチュエータ 2……ケース 3……駆動部材 4……ヨーク 4a、8a……ねじ部 4b、5a、15a、16a、19a、19b……孔 4c……凹部 4d……溝部 5……永久磁石 6、33……コイル 7、35……電磁石 8……保持部材 8b……フランジ部 9……ボルト 10……ハウジング 11……上側部材 12……中側部材 13……下側部材 14……ばね部材 15……被駆動部材(振動板) 16……仕切り部材 17……マウント 18……支持ばね 19……補強部材 20……ボス 21……ダイアフラム 22……主液室 23……第1のオリフィス 24……第1の副液室 25……管部材 26……連結部材 27……カバー 28……第2のオリフィス 29……ダイアフラム 30……第2の副液室 31……固定部材 32……制限部材 34……塞止部材 36……第2のアクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(2)内に駆動部材(3)とこの
    駆動部材(3)によって駆動され得る被駆動部材(1
    5)を設けるとともに、前記ケース(2)に支持ばね
    (18)とダイアフラム(21)を装着して、支持ばね
    (18)と前記被駆動部材(15)によって囲まれる部
    分に主液室(22)を、支持ばね(18)とダイアフラ
    ム(21)によって囲まれる部分に第1の副液室(2
    4)をそれぞれ形成し、さらに、前記ケース(2)の一
    部で前記主液室(22)と前記第1の副液室(24)と
    の間を相互に連通する第1のオリフィス(23)を形成
    するとともに、前記ケース(2)内に、ダイアフラム
    (29)によって囲まれる第2の副液室(30)を形成
    し、この第2の副液室(30)と前記主液室(22)と
    の間を相互に連通する第2のオリフィス(28)を形成
    し、さらに、この第2のオリフィス(28)を開閉し得
    る塞止部材(34)とこの塞止部材(34)を作動させ
    る固定部材(31)を設けたことを特徴とするアクティ
    ブマウント。
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