JPH07238496A - 高い増粘剤効率を有する製紙用コーティング剤組成物 - Google Patents
高い増粘剤効率を有する製紙用コーティング剤組成物Info
- Publication number
- JPH07238496A JPH07238496A JP6267381A JP26738194A JPH07238496A JP H07238496 A JPH07238496 A JP H07238496A JP 6267381 A JP6267381 A JP 6267381A JP 26738194 A JP26738194 A JP 26738194A JP H07238496 A JPH07238496 A JP H07238496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- alkyl
- composition
- blocking agent
- composition according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H19/00—Coated paper; Coating material
- D21H19/36—Coatings with pigments
- D21H19/44—Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
- D21H19/52—Cellulose; Derivatives thereof
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H19/00—Coated paper; Coating material
- D21H19/36—Coatings with pigments
- D21H19/44—Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
- D21H19/56—Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D21H19/60—Polyalkenylalcohols; Polyalkenylethers; Polyalkenylesters
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Paper (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い増粘剤効率を有する製紙用コーティング
剤組成物を提供する。 【構成】 クレー含有顔料系、結合剤、多糖類増粘剤、
及び顔料の重量基準で0.005%〜2%の、クレー顔
料表面上に多糖類増粘剤の25%より多い量が吸着され
るのを妨げるために役立つ少なくとも1つのブロッキン
グ剤を含んで成る、製紙用コーティング剤組成物。本コ
ーティング剤は、インキの紙への良好な移動のための滑
らかでそして実質的にくぼみのない表面を有する上質紙
を製造するために原紙に塗布される。
剤組成物を提供する。 【構成】 クレー含有顔料系、結合剤、多糖類増粘剤、
及び顔料の重量基準で0.005%〜2%の、クレー顔
料表面上に多糖類増粘剤の25%より多い量が吸着され
るのを妨げるために役立つ少なくとも1つのブロッキン
グ剤を含んで成る、製紙用コーティング剤組成物。本コ
ーティング剤は、インキの紙への良好な移動のための滑
らかでそして実質的にくぼみのない表面を有する上質紙
を製造するために原紙に塗布される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は非イオン性増粘剤を利
用した製紙用コーティング剤用組成物に関し、特に改善
されたコーティング効率及び流れ能力(runabil
ity)を示しかつ最小の顔料ショックのみを示す、ク
レー含有顔料系を有する製紙用コーティング剤組成物に
関する。
用した製紙用コーティング剤用組成物に関し、特に改善
されたコーティング効率及び流れ能力(runabil
ity)を示しかつ最小の顔料ショックのみを示す、ク
レー含有顔料系を有する製紙用コーティング剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】 上質紙を得るために、紙の表面が滑ら
かで、そして実質的にへこみやくぼみがないことが必要
である。滑らかな紙は、その上に印刷される良好な画像
及び紙へのインキの良好な移動のための前提条件であ
る。滑らかな紙は原紙の表面を顔料組成物でコーティン
グすることによって得られる。これを達成するためのコ
ーティング用組成物はクレー、炭酸カルシウム、若しく
は二酸化チタンのような鉱物顔料、及びカゼイン若しく
は大豆蛋白質のような天然蛋白質、澱粉、または合成ポ
リマーエマルジョンの顔料結合剤から主として成る水性
分散物である。コーティング用組成物は通常ブレードコ
ーター、エアナイフコーター、ロッドコーター及びロー
ルコーターのような高速コーターによって材料の連続ウ
ェブに塗布される。紙用のコーティング用着色組成物の
フロー特性は、コーティング操作中の色の流れ能力(ま
たはフロー)に関して非常に重要である。これらのフロ
ー特性はしばしば「増粘剤」または「助結合剤(co−
binder)」(これらの用語は本産業において同義
語である。)によって制御される。
かで、そして実質的にへこみやくぼみがないことが必要
である。滑らかな紙は、その上に印刷される良好な画像
及び紙へのインキの良好な移動のための前提条件であ
る。滑らかな紙は原紙の表面を顔料組成物でコーティン
グすることによって得られる。これを達成するためのコ
ーティング用組成物はクレー、炭酸カルシウム、若しく
は二酸化チタンのような鉱物顔料、及びカゼイン若しく
は大豆蛋白質のような天然蛋白質、澱粉、または合成ポ
リマーエマルジョンの顔料結合剤から主として成る水性
分散物である。コーティング用組成物は通常ブレードコ
ーター、エアナイフコーター、ロッドコーター及びロー
ルコーターのような高速コーターによって材料の連続ウ
ェブに塗布される。紙用のコーティング用着色組成物の
フロー特性は、コーティング操作中の色の流れ能力(ま
たはフロー)に関して非常に重要である。これらのフロ
ー特性はしばしば「増粘剤」または「助結合剤(co−
binder)」(これらの用語は本産業において同義
語である。)によって制御される。
【0003】コーティングする色の製造において、増粘
剤は顔料スラリーと混合される。このことは、顔料上ヘ
の増粘剤の強い一時的な吸着による、本産業において
「顔料ショック」として公知のものを生じる。これは増
粘剤の添加の早期の段階の間に粘度の迅速な増加を引き
起こす。この顔料ショックは、そのような顔料スラリー
の一時的な凝固、及び激しい場合には完全な凝固によ
る、顔料のフロキュレーション、顔料アグロメレーショ
ン、混合における困難性を起こし得る。工業的実施はそ
のような現象を容認できない。さらに、これが起こる
と、増粘剤が部分的に不活性化し、ブレードの前中後に
より少ない水の保持及び不十分なレオロジーを生じる。
結果として、コーティング操作の間の調整操作がしばし
ば必要である。
剤は顔料スラリーと混合される。このことは、顔料上ヘ
の増粘剤の強い一時的な吸着による、本産業において
「顔料ショック」として公知のものを生じる。これは増
粘剤の添加の早期の段階の間に粘度の迅速な増加を引き
起こす。この顔料ショックは、そのような顔料スラリー
の一時的な凝固、及び激しい場合には完全な凝固によ
る、顔料のフロキュレーション、顔料アグロメレーショ
ン、混合における困難性を起こし得る。工業的実施はそ
のような現象を容認できない。さらに、これが起こる
と、増粘剤が部分的に不活性化し、ブレードの前中後に
より少ない水の保持及び不十分なレオロジーを生じる。
結果として、コーティング操作の間の調整操作がしばし
ば必要である。
【0004】米国特許第4,879,336号は、クレ
ースラリーをブタジエンスチレンラテックス組成物(い
くつかのポリ(ビニルアルコール)コポリマーがラテッ
クス中に存在する。)と混合することによって、上記の
顔料ショックの問題を解決しようとするアプローチを開
示する。この問題に対する他のアプローチは、クレーま
たは顔料スラリーが接着剤溶液と混合されるとき、製紙
用コーティング剤の初期増粘(顔料ショック)を減じる
方法を開示する米国特許第3,558,543号に述べ
られている。この特許は、顔料ショックを排除するため
にポリ(ビニルアルコール)接着剤と混合したポリビニ
ルピロリドンを使用する。この参考文献は、接着剤が蛋
白質材料またはポリ(ビニルアルコール)のとき顔料シ
ョックの激しさが特に著しいことも開示する(1欄、6
1〜63行を参照)。
ースラリーをブタジエンスチレンラテックス組成物(い
くつかのポリ(ビニルアルコール)コポリマーがラテッ
クス中に存在する。)と混合することによって、上記の
顔料ショックの問題を解決しようとするアプローチを開
示する。この問題に対する他のアプローチは、クレーま
たは顔料スラリーが接着剤溶液と混合されるとき、製紙
用コーティング剤の初期増粘(顔料ショック)を減じる
方法を開示する米国特許第3,558,543号に述べ
られている。この特許は、顔料ショックを排除するため
にポリ(ビニルアルコール)接着剤と混合したポリビニ
ルピロリドンを使用する。この参考文献は、接着剤が蛋
白質材料またはポリ(ビニルアルコール)のとき顔料シ
ョックの激しさが特に著しいことも開示する(1欄、6
1〜63行を参照)。
【0005】米国特許第4,994,112号は、好ま
しくは12〜16個の炭素原子を有するアルキルまたは
アルアルキル基で変性された、水溶性の疏水的に変性さ
れたヒドロキシエチルセルロース増粘剤を含む製紙用コ
ーティング剤用組成物を開示する。この増粘剤は製紙用
コーティング剤が高い機械速度で均一に塗布されること
を可能にする。製紙用コーティング剤用組成物の提供に
対する他のアプローチは米国特許第5,080,717
号に開示され、この特許は、クレー、ラテックス、並び
に低分子量多糖類及び塩中に懸濁した疏水変性アルキル
ヒドロキシアルキルセルロースのマルチ多糖類サスペン
ジョンから成る水溶性製紙用コーティング剤組成物を開
示する。
しくは12〜16個の炭素原子を有するアルキルまたは
アルアルキル基で変性された、水溶性の疏水的に変性さ
れたヒドロキシエチルセルロース増粘剤を含む製紙用コ
ーティング剤用組成物を開示する。この増粘剤は製紙用
コーティング剤が高い機械速度で均一に塗布されること
を可能にする。製紙用コーティング剤用組成物の提供に
対する他のアプローチは米国特許第5,080,717
号に開示され、この特許は、クレー、ラテックス、並び
に低分子量多糖類及び塩中に懸濁した疏水変性アルキル
ヒドロキシアルキルセルロースのマルチ多糖類サスペン
ジョンから成る水溶性製紙用コーティング剤組成物を開
示する。
【0006】この先行技術のいずれも本発明を開示も示
唆もしない。
唆もしない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はコーティング
用着色成分を混合する方法に関し、非イオン性多糖類の
ような増粘剤及び顔料部分は、優先的に顔料上に吸着し
て主増粘剤の吸着をブロックする限定された分子量を有
する第2の水溶性ポリマーを使用することによって、増
粘剤効率及び流れ能力を増しそして同時に顔料ショック
を排除する方法で結合されている。この第2の水溶性ポ
リマーは「ブロッカー」と呼ばれる。
用着色成分を混合する方法に関し、非イオン性多糖類の
ような増粘剤及び顔料部分は、優先的に顔料上に吸着し
て主増粘剤の吸着をブロックする限定された分子量を有
する第2の水溶性ポリマーを使用することによって、増
粘剤効率及び流れ能力を増しそして同時に顔料ショック
を排除する方法で結合されている。この第2の水溶性ポ
リマーは「ブロッカー」と呼ばれる。
【0008】クレー含有製紙用コーティング剤用組成物
の製造中の一時的な固化を妨げる改善されたこの方法
は、前記助結合剤/ブロッカーの組合せ、顔料及び結合
剤による水性コーティング用組成物の製造を含んで成
る。ブロッカーはノニルフェニルエトキシレート、低分
子量ポリ(ビニルアルコール)、低分子量ポリ(エチレ
ンオキサイド)、または蛋白質より成る群から選択され
る。
の製造中の一時的な固化を妨げる改善されたこの方法
は、前記助結合剤/ブロッカーの組合せ、顔料及び結合
剤による水性コーティング用組成物の製造を含んで成
る。ブロッカーはノニルフェニルエトキシレート、低分
子量ポリ(ビニルアルコール)、低分子量ポリ(エチレ
ンオキサイド)、または蛋白質より成る群から選択され
る。
【0009】本発明はまた、上記の組成物を紙ウェブに
塗布すること、ウェブから過剰の組成物を除去して均一
なコーティング用組成物を与えること、及びコーティン
グを乾燥して紙製品を製造することを含んで成る紙をコ
ーティングする方法を含む。
塗布すること、ウェブから過剰の組成物を除去して均一
なコーティング用組成物を与えること、及びコーティン
グを乾燥して紙製品を製造することを含んで成る紙をコ
ーティングする方法を含む。
【0010】製紙用コーティング剤工業は常に改善され
た生産性を求めている。ヒドロキシエチルセルロース
(HEC)のような非イオン性多糖類はクレーに基づく
製紙用コーティング剤に使用したときに、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)及びポリアクリレートのよう
な慣用の増粘剤と比較してコーティング剤の有効寿命及
び必要な用量に関して改善された結果を与えることが知
られている。
た生産性を求めている。ヒドロキシエチルセルロース
(HEC)のような非イオン性多糖類はクレーに基づく
製紙用コーティング剤に使用したときに、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)及びポリアクリレートのよう
な慣用の増粘剤と比較してコーティング剤の有効寿命及
び必要な用量に関して改善された結果を与えることが知
られている。
【0011】この性能は、高い製紙用コーティング剤の
固体含量において非イオン性セルロース系材料の吸着が
クレー粒子の(部分的)フロキュレーションを引き起こ
すので、製紙用コーティング剤の構造への影響によるも
のである。これらの利点を超えて、疏水的に変性された
ヒドロキシエチルセルロース(HMHEC)〔例えば、
ハーキュレスインコーポレーテッドの部門、アクアロン
カンパニーからのNatrosol(登録商標)Plu
s グレード330ポリマー〕は、その疎水基とHMH
EC及び結合剤のような製紙用コーティング剤中に存在
する他の成分との会合によって、高固体含量のコーティ
ング用組成物中でより高い疑似塑性と共に高い増粘効率
を与える。米国特許第4,994,112号に記述され
るように、ブレードコーティングの間、疏水的に変性さ
れたセルロース成分は、紙素材に対する低い水損失を生
じることのできるより低いブレード圧力、並びにより低
いウェブの破壊及び引きすじを、特に高速において与え
る。また、この増粘剤の会合特性は、ブレード後の製紙
用コーティング剤のより速い固定化及びそれによってよ
り良好なコーティング有効寿命を与え、コーティングさ
れた紙の改善された光学的及び印刷に適した特性を生じ
る。
固体含量において非イオン性セルロース系材料の吸着が
クレー粒子の(部分的)フロキュレーションを引き起こ
すので、製紙用コーティング剤の構造への影響によるも
のである。これらの利点を超えて、疏水的に変性された
ヒドロキシエチルセルロース(HMHEC)〔例えば、
ハーキュレスインコーポレーテッドの部門、アクアロン
カンパニーからのNatrosol(登録商標)Plu
s グレード330ポリマー〕は、その疎水基とHMH
EC及び結合剤のような製紙用コーティング剤中に存在
する他の成分との会合によって、高固体含量のコーティ
ング用組成物中でより高い疑似塑性と共に高い増粘効率
を与える。米国特許第4,994,112号に記述され
るように、ブレードコーティングの間、疏水的に変性さ
れたセルロース成分は、紙素材に対する低い水損失を生
じることのできるより低いブレード圧力、並びにより低
いウェブの破壊及び引きすじを、特に高速において与え
る。また、この増粘剤の会合特性は、ブレード後の製紙
用コーティング剤のより速い固定化及びそれによってよ
り良好なコーティング有効寿命を与え、コーティングさ
れた紙の改善された光学的及び印刷に適した特性を生じ
る。
【0012】しかし、過−フロキュレーションが起こ
り、助−結合剤分子によるクレー粒子の架橋(brid
ging)フロキュレーションによって起こるいわゆる
「顔料ショック」を初期に生じ得るので、増粘剤の吸着
の程度は限定されなければならない。これはしばしば、
非イオン性多糖類が含まれるとき、特にその強い吸着特
性が公知のヨーロピアンカオリンクレーが含まれるとき
に組合わさって多糖類が含まれるときに、このことは真
実である。望ましくない顔料ショックと共に、過−フロ
キュレーションは乏しい水保持及び高いブレード負荷を
生じ、従ってコーティング系の乏しい流れ能力を生じ
る。増粘剤が会合性を有する場合(HMHEC)、あま
りに高いレベルの吸着はより有害な影響を有する。コー
ティング用着色剤の水層中に不十分な量の増粘剤しか存
在しないときは会合性の利点は、顔料上への増粘剤の高
レベルの吸着によって減少する。
り、助−結合剤分子によるクレー粒子の架橋(brid
ging)フロキュレーションによって起こるいわゆる
「顔料ショック」を初期に生じ得るので、増粘剤の吸着
の程度は限定されなければならない。これはしばしば、
非イオン性多糖類が含まれるとき、特にその強い吸着特
性が公知のヨーロピアンカオリンクレーが含まれるとき
に組合わさって多糖類が含まれるときに、このことは真
実である。望ましくない顔料ショックと共に、過−フロ
キュレーションは乏しい水保持及び高いブレード負荷を
生じ、従ってコーティング系の乏しい流れ能力を生じ
る。増粘剤が会合性を有する場合(HMHEC)、あま
りに高いレベルの吸着はより有害な影響を有する。コー
ティング用着色剤の水層中に不十分な量の増粘剤しか存
在しないときは会合性の利点は、顔料上への増粘剤の高
レベルの吸着によって減少する。
【0013】文献から、HEC及びHMHECのような
非イオン性多糖類に加えて、ポリ(ビニルアルコール)
(PVOH)及びポリ(エチレンオキサイド)(PE
O)のような親水性非イオン性ポリマーがクレー表面上
へ実質的な量で吸着されることが知られている。ヨーロ
ピアンクレーが含まれるときにこのことは特に真実であ
る。
非イオン性多糖類に加えて、ポリ(ビニルアルコール)
(PVOH)及びポリ(エチレンオキサイド)(PE
O)のような親水性非イオン性ポリマーがクレー表面上
へ実質的な量で吸着されることが知られている。ヨーロ
ピアンクレーが含まれるときにこのことは特に真実であ
る。
【0014】クレー粒子の水性サスペンジョン中の個々
のポリマーについての平行吸着試験は、PVOHがHE
Cよりも大きな範囲まで吸着されることを示している。
PVOHがセルロース系ポリマーと2成分混合物中に存
在するときは、吸着されたセルロース系材料の量は競合
するポリマー種が存在しないときに吸着される量と比べ
て減少する。第2のポリマーの添加の前に、1つのポリ
マーが水層中とクレー表面上とのその存在の間の平衡に
達することが可能である場合には、第1のポリマーの第
2のポリマーによる置換は存在する両方のポリマーの特
性に依存する。PVOHがクレーからHEC及びHMH
ECを著しく置換することができることが発見された。
このことは、増粘剤が乾燥粉末として、溶液としてまた
は水性若しくは非水性媒体中のサスペンジョンとして添
加されても起こる。
のポリマーについての平行吸着試験は、PVOHがHE
Cよりも大きな範囲まで吸着されることを示している。
PVOHがセルロース系ポリマーと2成分混合物中に存
在するときは、吸着されたセルロース系材料の量は競合
するポリマー種が存在しないときに吸着される量と比べ
て減少する。第2のポリマーの添加の前に、1つのポリ
マーが水層中とクレー表面上とのその存在の間の平衡に
達することが可能である場合には、第1のポリマーの第
2のポリマーによる置換は存在する両方のポリマーの特
性に依存する。PVOHがクレーからHEC及びHMH
ECを著しく置換することができることが発見された。
このことは、増粘剤が乾燥粉末として、溶液としてまた
は水性若しくは非水性媒体中のサスペンジョンとして添
加されても起こる。
【0015】このことは、PVOHがクレー表面上に優
先的に吸着されそして結合の強度はHECについてより
も大きく、従ってPVOHはクレー表面上へのHECの
吸着を妨げる。
先的に吸着されそして結合の強度はHECについてより
も大きく、従ってPVOHはクレー表面上へのHECの
吸着を妨げる。
【0016】本発明の適用は、クレーに対して強い吸着
傾向を有する増粘剤と組合わせた、上記のようないわゆ
るブロッカーを使用して顔料ショックを妨げるかまたは
最小化する手段を提供する。ブロッカーがクレー粒子自
身のフロキュレーションを引き起こすのを防ぐために、
ブロッカーの分子量は低くあるべきである。またこのブ
ロッキングによって増粘剤が大部分コーティング用組成
物の水層に残り、組成物を有能にして、製紙操作におけ
るその望まれる機能を充足する。
傾向を有する増粘剤と組合わせた、上記のようないわゆ
るブロッカーを使用して顔料ショックを妨げるかまたは
最小化する手段を提供する。ブロッカーがクレー粒子自
身のフロキュレーションを引き起こすのを防ぐために、
ブロッカーの分子量は低くあるべきである。またこのブ
ロッキングによって増粘剤が大部分コーティング用組成
物の水層に残り、組成物を有能にして、製紙操作におけ
るその望まれる機能を充足する。
【0017】顔料表面に吸着された助−結合剤及び液層
に溶解した助−結合剤の最適バランスが、製紙用コーテ
ィング剤にその好ましいレオロジーを与えるために必要
である。本発明は製紙用コーティング剤のフロキュレー
ションを制御して、特に高い剪断速度における顔料ショ
ック、動的水保持、コーティング剤の有効寿命及びコー
ティング剤のレオロジーに関するコーティングプロセス
の実質的な改善に導くことができる。ブロッキングに加
えて、ブロッカーはその有益な特性によってコーティン
グ剤の特性のバランスに寄与し、例えばPVAはコーテ
ィング紙の白色度へのその正の影響及び光学的増白剤
(OBA)の増強へのその正の影響で公知である。
に溶解した助−結合剤の最適バランスが、製紙用コーテ
ィング剤にその好ましいレオロジーを与えるために必要
である。本発明は製紙用コーティング剤のフロキュレー
ションを制御して、特に高い剪断速度における顔料ショ
ック、動的水保持、コーティング剤の有効寿命及びコー
ティング剤のレオロジーに関するコーティングプロセス
の実質的な改善に導くことができる。ブロッキングに加
えて、ブロッカーはその有益な特性によってコーティン
グ剤の特性のバランスに寄与し、例えばPVAはコーテ
ィング紙の白色度へのその正の影響及び光学的増白剤
(OBA)の増強へのその正の影響で公知である。
【0018】材料については、顔料部分は一般にカオリ
ンクレーのようなコーティンググレードのクレーの水性
分散物である。クレーと共に、二酸化チタン、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、タルク、硫酸亜鉛、硫酸アルミ
ニウム、酸化カルシウム反応生成物及び他の同様に使用
される材料の1以上のものも添加し得る。
ンクレーのようなコーティンググレードのクレーの水性
分散物である。クレーと共に、二酸化チタン、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、タルク、硫酸亜鉛、硫酸アルミ
ニウム、酸化カルシウム反応生成物及び他の同様に使用
される材料の1以上のものも添加し得る。
【0019】本発明に適した増粘剤は水溶性のアルキル
ヒドロキシアルキルセルロース若しくはヒドロキシアル
キルセルロース、またはこれらの組合せ並びにこれらの
疏水変性された同族体であり、疏水的に変性された誘導
体が最も有効である。好ましい疏水変性セルロース材料
はNatrosol(登録商標)Plus(ハーキュレ
スインコーポレーテッドの部門、アクアロンカンパニー
によって製造される疏水変性ヒドロキシエチルセルロー
ス)である。紙製造の必要に応じて、HECまたはCM
Cと組み合わせて1以上の疏水変性多糖類を使用するこ
とが望ましい。
ヒドロキシアルキルセルロース若しくはヒドロキシアル
キルセルロース、またはこれらの組合せ並びにこれらの
疏水変性された同族体であり、疏水的に変性された誘導
体が最も有効である。好ましい疏水変性セルロース材料
はNatrosol(登録商標)Plus(ハーキュレ
スインコーポレーテッドの部門、アクアロンカンパニー
によって製造される疏水変性ヒドロキシエチルセルロー
ス)である。紙製造の必要に応じて、HECまたはCM
Cと組み合わせて1以上の疏水変性多糖類を使用するこ
とが望ましい。
【0020】ブロッカーについて、PVOH、PEO、
ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(ビニルピ
ロリドン)、低分子量水溶性アルキルヒドロキシアルキ
ルセルロース材料;非イオン性ポリアクリルアミド並び
にポリアクリル酸及びポリメタクリル酸の塩も有効であ
る。ブロッキングの十分な利点を得るためには、高分子
量ではブロッカー自身がフロキュレーション剤として機
能し得るので、ブロッカーはある分子量を超えるべきで
ない。この理由によって、PEOの最適分子量は100
0〜50000の範囲にある。PVAについての最適範
囲は5000〜50000である。本発明の実施のため
に、PVAは70〜90、好ましくは85〜90そして
最も好ましくは87〜89モル%加水分解されている。
ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(ビニルピ
ロリドン)、低分子量水溶性アルキルヒドロキシアルキ
ルセルロース材料;非イオン性ポリアクリルアミド並び
にポリアクリル酸及びポリメタクリル酸の塩も有効であ
る。ブロッキングの十分な利点を得るためには、高分子
量ではブロッカー自身がフロキュレーション剤として機
能し得るので、ブロッカーはある分子量を超えるべきで
ない。この理由によって、PEOの最適分子量は100
0〜50000の範囲にある。PVAについての最適範
囲は5000〜50000である。本発明の実施のため
に、PVAは70〜90、好ましくは85〜90そして
最も好ましくは87〜89モル%加水分解されている。
【0021】コーティング用組成物の製造において、顔
料の水性スラリーはクレー及び他の添加剤を水系中で混
合することによって製造される。pHは好ましくは約
7.2〜12のアルカリ性の範囲にある。顔料スラリー
は一般に約40〜80重量%の固体の分散物として製造
され、60〜70%固体範囲のようなより高い範囲が取
扱の経済性を含む理由のために好ましい。
料の水性スラリーはクレー及び他の添加剤を水系中で混
合することによって製造される。pHは好ましくは約
7.2〜12のアルカリ性の範囲にある。顔料スラリー
は一般に約40〜80重量%の固体の分散物として製造
され、60〜70%固体範囲のようなより高い範囲が取
扱の経済性を含む理由のために好ましい。
【0022】ブロッカーは増粘剤の前または増粘剤と共
に、粉末、流動性サスペンジョンまたは溶液として加え
ることができる。顔料ショックを防ぐかまたは最小化す
るために、ブロッカーが溶解した状態で増粘剤の前に顔
料表面に到達することが重要である。顔料組成、ブロッ
カーのタイプ及び分子量並びに増粘剤のタイプのような
因子に依存して、ブロッカーは顔料固体(クレー及び他
の顔料)の重量で0.005〜2%の重量部で使用され
る。この範囲外の比率は低い方の範囲より下では無効で
あり、そして高い方の範囲より上では不経済であると考
えられる。
に、粉末、流動性サスペンジョンまたは溶液として加え
ることができる。顔料ショックを防ぐかまたは最小化す
るために、ブロッカーが溶解した状態で増粘剤の前に顔
料表面に到達することが重要である。顔料組成、ブロッ
カーのタイプ及び分子量並びに増粘剤のタイプのような
因子に依存して、ブロッカーは顔料固体(クレー及び他
の顔料)の重量で0.005〜2%の重量部で使用され
る。この範囲外の比率は低い方の範囲より下では無効で
あり、そして高い方の範囲より上では不経済であると考
えられる。
【0023】
【実施例1】本実施例はクレー表面に吸着された助−結
合剤の百分率に関する顔料ショックへのいくつかのセル
ロース系助−結合剤の効果を例示する。60%の固体を
含有する顔料スラリーを配合1に基づいて製造した。表
1のデータは非イオン性ヒドロキシに富む水溶性の多糖
類の適用が、吸着された多糖類の量に関係する厳しい顔
料ショックを生じることを示す。顔料ショックはスラリ
ー上に7.5%増粘剤水溶液を添加したときの撹拌機に
おける最大トルクを測定することによって定量化でき
る。相対トルク値はフロキュレーションを制御すること
によってブロッカーが有効か否かを示すために使用され
る。製造4時間後、ブルックフィールドRVT粘度を1
00rpm及び25℃で測定した。吸着された増粘剤の
量は24時間後の系を30000gで2時間遠心分離し
た後に水層に存在する増粘剤を測定することによって決
定した。ハーキュレス報告VC507に記載されている
アントロン比色法に従って、分析を行った。
合剤の百分率に関する顔料ショックへのいくつかのセル
ロース系助−結合剤の効果を例示する。60%の固体を
含有する顔料スラリーを配合1に基づいて製造した。表
1のデータは非イオン性ヒドロキシに富む水溶性の多糖
類の適用が、吸着された多糖類の量に関係する厳しい顔
料ショックを生じることを示す。顔料ショックはスラリ
ー上に7.5%増粘剤水溶液を添加したときの撹拌機に
おける最大トルクを測定することによって定量化でき
る。相対トルク値はフロキュレーションを制御すること
によってブロッカーが有効か否かを示すために使用され
る。製造4時間後、ブルックフィールドRVT粘度を1
00rpm及び25℃で測定した。吸着された増粘剤の
量は24時間後の系を30000gで2時間遠心分離し
た後に水層に存在する増粘剤を測定することによって決
定した。ハーキュレス報告VC507に記載されている
アントロン比色法に従って、分析を行った。
【0024】 配合1 成分 乾燥または100%活性材料に基づく重量部 SPS 100 Dispex N40 0.25 NaOH 0.1 助−結合剤 可変 SPS −顔料、カオリンクレー(ECCI) Dispex N40 −クレー分散剤(アライドコロイド)
【表1】
【0025】
【実施例2】本実施例は、強く吸着されたカオリンクレ
ーを含む顔料系において、PVOHが優先的な吸着によ
ってブロッカーとして働くことを例示する。実施例1に
記載した配合及び手順を使用して、表2はSPSクレー
上へのHMHECの強い吸着によって生じる顔料ショッ
クの強度及び時間がPVOHを使用することによって著
しく減少でき、そしてフロキュレーションを制御できる
ことを示す。Natrosol(登録商標)グレード3
30を100部のクレーに0.35部のレベルで使用し
た。
ーを含む顔料系において、PVOHが優先的な吸着によ
ってブロッカーとして働くことを例示する。実施例1に
記載した配合及び手順を使用して、表2はSPSクレー
上へのHMHECの強い吸着によって生じる顔料ショッ
クの強度及び時間がPVOHを使用することによって著
しく減少でき、そしてフロキュレーションを制御できる
ことを示す。Natrosol(登録商標)グレード3
30を100部のクレーに0.35部のレベルで使用し
た。
【0026】
【表2】 T1は助−結合剤/ブロッカーの添加の瞬間から計算し
た、最大トルクが測定された時間を表す。
た、最大トルクが測定された時間を表す。
【0027】T2は、系が平衡に達したことを示す、粘
度曲線が横ばいになる前にかかった時間を示す。
度曲線が横ばいになる前にかかった時間を示す。
【0028】これらのデータは、より低い分子量(M
W)範囲において最適の結果がみとめられることを明ら
かに示す。
W)範囲において最適の結果がみとめられることを明ら
かに示す。
【0029】
【実施例3】実施例2で述べた配合及び手順を使用し、
そしてSPSをDB Plateのようなより弱く吸着
するカオリンクレーで置換した。ブロッカーとしてのP
VAの使用はさらに明白にされた。表3中のデータを参
照されたい。
そしてSPSをDB Plateのようなより弱く吸着
するカオリンクレーで置換した。ブロッカーとしてのP
VAの使用はさらに明白にされた。表3中のデータを参
照されたい。
【0030】
【表3】 SPSは、ユーロクレー(Euroclay)によって
引き渡されるカオリンクレーであるDB Plateに
よって同用量で置換されている。
引き渡されるカオリンクレーであるDB Plateに
よって同用量で置換されている。
【0031】
【実施例4】本実施例は、実施例1に記述した配合及び
手順を使用して、PVOHがカオリンクレー上に吸着さ
れるHMHECの量を減じることを示す。Polyvi
olM13/140をいくつか用量でブロッカーとして
使用した。Natrosol Plus(登録商標)グ
レード330がDB Plate上に吸着されるのを妨
げた。
手順を使用して、PVOHがカオリンクレー上に吸着さ
れるHMHECの量を減じることを示す。Polyvi
olM13/140をいくつか用量でブロッカーとして
使用した。Natrosol Plus(登録商標)グ
レード330がDB Plate上に吸着されるのを妨
げた。
【0032】
【表4】
【0033】
【実施例5】HMHECの吸着レベルに対するPEOの
影響が本実施例において示される。Polyviol
M13/140 を平均分子量4000を有するLut
rol E4000(BASFによって製造されたPE
O)によって置換したことを除き、実施例4と同じ条件
を使用した。
影響が本実施例において示される。Polyviol
M13/140 を平均分子量4000を有するLut
rol E4000(BASFによって製造されたPE
O)によって置換したことを除き、実施例4と同じ条件
を使用した。
【0034】
【表5】
【0035】
【実施例6】本実施例は、PEOがカオリンクレー上へ
の優先的吸着によって顔料ショックを減じるかまたは妨
げることができることを例示する。実施例1に記述した
配合及び手順を参照して、表6はHMHECのDB P
late上への強い吸着によって起こる顔料ショックの
強度がPEOを使用して著しく減少できることを示す。
Natrosol Plus(登録商標)HMHECグ
レード330をクレー100部あたり0.35部のレベ
ルで使用した。この後、増粘剤/ブロッカーの組合せの
添加の前に、Dow Chemical Co.によって
製造されたスチレンブタジエンラテックスであるDL9
45を結合剤として顔料スラリーに加えた。これは乾燥
材料基準でDB Plate100部あたり10部の結
合剤レベルで行った。
の優先的吸着によって顔料ショックを減じるかまたは妨
げることができることを例示する。実施例1に記述した
配合及び手順を参照して、表6はHMHECのDB P
late上への強い吸着によって起こる顔料ショックの
強度がPEOを使用して著しく減少できることを示す。
Natrosol Plus(登録商標)HMHECグ
レード330をクレー100部あたり0.35部のレベ
ルで使用した。この後、増粘剤/ブロッカーの組合せの
添加の前に、Dow Chemical Co.によって
製造されたスチレンブタジエンラテックスであるDL9
45を結合剤として顔料スラリーに加えた。これは乾燥
材料基準でDB Plate100部あたり10部の結
合剤レベルで行った。
【0036】
【表6】
【0037】
【実施例7】本実施例は、DB PlateをSPSク
レーで置換したことを除き実施例6に記述したものを使
用することによって、強く吸着するクレーと組合せたP
EOでブロッキングが非常に有効であることを例示す
る。
レーで置換したことを除き実施例6に記述したものを使
用することによって、強く吸着するクレーと組合せたP
EOでブロッキングが非常に有効であることを例示す
る。
【0038】
【表7】
【0039】
【実施例8】本実施例はブロッキング成分がポリマー吸
着によって起こるフロキュレーションの制御に有効であ
ることを例示する。配合2に基づいて固体顔料60%の
製紙用コーティング剤を製造した。増粘剤用量は粘度1
000mPa.sにおいてエンドアップ(end u
p)に調整した(表8を参照)。CLCコーター試験の
結果は、PVOHの添加により、より高いハーキュレス
粘度にかかわらす、ブレード圧力が減じられたことを示
した。この減少は、制御されたフロキュレーションによ
る、改善された動的水保持の結果として説明される。こ
の改善は既にS.D.Warren 保持時間の結果に
よって示されている(表8を参照)。
着によって起こるフロキュレーションの制御に有効であ
ることを例示する。配合2に基づいて固体顔料60%の
製紙用コーティング剤を製造した。増粘剤用量は粘度1
000mPa.sにおいてエンドアップ(end u
p)に調整した(表8を参照)。CLCコーター試験の
結果は、PVOHの添加により、より高いハーキュレス
粘度にかかわらす、ブレード圧力が減じられたことを示
した。この減少は、制御されたフロキュレーションによ
る、改善された動的水保持の結果として説明される。こ
の改善は既にS.D.Warren 保持時間の結果に
よって示されている(表8を参照)。
【0040】配合2 成分 部数(重量/重量) 脱ラミネートクレー 50 アメリカンクレーno.2 50 分散剤 0.15 SBラテックス 7 Nopcote 104 1 Foamaster VF 0.1 増粘剤 可変
【表8】
【0041】
【実施例9】本実施例は、Natrosol Plus
(登録商標)グレード330ポリマーをBerol N
obelによって製造されたHMEHECであるBer
mocoll EHM100ポリマーで置換したことを
除き実施例6に述べた同じ条件を使用して、ブロッキン
グ成分が疎水的に変性されたエチルヒドロキシエチルセ
ルロース(HMEHEC)にも適用できることを例示す
る。
(登録商標)グレード330ポリマーをBerol N
obelによって製造されたHMEHECであるBer
mocoll EHM100ポリマーで置換したことを
除き実施例6に述べた同じ条件を使用して、ブロッキン
グ成分が疎水的に変性されたエチルヒドロキシエチルセ
ルロース(HMEHEC)にも適用できることを例示す
る。
【0042】
【表9】
【0043】
【実施例10】本実施例はアルキルアリールエトキシレ
ートを用いたブロッキング成分も非常に有効であること
を示す。実施例6の配合及び手順を参照して、表10は
HMHECのDB Plate上への強い吸着によって
生じる顔料ショックの強度が、GAFによって製造され
たノニルフェノールエトキシレート(50EO単位)で
あるAntarox CO 970ポリマーによって著
しく減じられることを示す。
ートを用いたブロッキング成分も非常に有効であること
を示す。実施例6の配合及び手順を参照して、表10は
HMHECのDB Plate上への強い吸着によって
生じる顔料ショックの強度が、GAFによって製造され
たノニルフェノールエトキシレート(50EO単位)で
あるAntarox CO 970ポリマーによって著
しく減じられることを示す。
【0044】
【表10】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/02 LQE 89/00 LSE C09C 1/00 PAA C09D 101/08 PCT 129/04 PFN
Claims (12)
- 【請求項1】 クレー含有顔料系、結合剤、多糖類増粘
剤、及び顔料の重量基準で0.005%〜2%の、クレ
ー顔料表面上に多糖類増粘剤の25%より多い量が吸着
されるのを妨げるために役立つ少なくとも1つのブロッ
キング剤を含んで成る、製紙用コーティング剤組成物。 - 【請求項2】 多糖類増粘剤が、水溶性のアルキルヒド
ロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロ
ース、及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロー
ス、並びに疎水的に変性されたヒドロキシアルキルセル
ロース、アルキルヒドロキシアルキルセルロース、カル
ボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロース、並びに
これらの混合物より成る群から選択される、請求項1に
記載の組成物。 - 【請求項3】 ブロッキング剤が4000〜50000
の範囲の分子量を有するポリ(ビニルアルコール)であ
る、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項4】 ブロッキング剤が1000〜50000
の範囲の分子量を有するポリ(エチレンオキサイド)で
ある、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項5】 ブロッキング剤が少なくとも25のオキ
シエチレン単位を含むアルキルエトキシレートまたはア
ルキルアリールエトキシレートである、請求項1に記載
の組成物。 - 【請求項6】 ブロッキング剤がタンパク質である、請
求項1に記載の組成物。 - 【請求項7】 顔料が、二酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク、二酸化亜鉛、または硫酸ア
ルミニウムと酸化カルシウムとの反応生成物より成る群
から選択される1以上の材料を含む、請求項1に記載の
組成物。 - 【請求項8】 多糖類増粘剤が疏水的に変性されたヒド
ロキシエチルセルロースである、請求項1に記載の組成
物。 - 【請求項9】 多糖類増粘剤が疏水的に変性されたエ
チルヒドロキシエチルセルロースである、請求項1に記
載の組成物。 - 【請求項10】 疏水的変性が、1〜5個のオキシエチ
レン基によって多糖類に結合したC10〜C24アルキル
基、C10〜C24アルキルアリール基または、C10〜C24
アルキル若しくはアルカリール基である、請求項8に記
載の組成物。 - 【請求項11】 疏水的変性が、1〜5個のオキシエチ
レン基によって多糖類に結合したC10〜C24アルキル
基、C10〜C24アルキルアリール基または、C10〜C24
アルキル若しくはアルカリール基である、請求項9に記
載の組成物。 - 【請求項12】 ブロッキング剤及び増粘剤が、水性ま
たは非水性の担体流体中の流動サスペンジョンである、
請求項1に記載の組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US143094 | 1988-01-12 | ||
US08/143,094 US5494509A (en) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | Paper coating composition with increased thickener efficiency |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238496A true JPH07238496A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=22502580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6267381A Pending JPH07238496A (ja) | 1993-10-29 | 1994-10-31 | 高い増粘剤効率を有する製紙用コーティング剤組成物 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5494509A (ja) |
EP (1) | EP0651093B1 (ja) |
JP (1) | JPH07238496A (ja) |
AT (1) | ATE174982T1 (ja) |
AU (1) | AU675170B2 (ja) |
CA (1) | CA2134629A1 (ja) |
DE (1) | DE69415477T2 (ja) |
FI (1) | FI944936A (ja) |
NO (1) | NO304841B1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08199110A (ja) * | 1994-10-11 | 1996-08-06 | Aqualon Co | 改善された塗布性能を有する、水性クレーを含有するエマルジョンペイント |
JP2000511601A (ja) * | 1996-06-05 | 2000-09-05 | アクゾ・ノーベル・サーフェス・ケミストリー・アー・ベー | 増粘剤としてのセルロースエーテルの組成物、使用および被覆セルロースに基づく2次元的製品の製造 |
JP2004011053A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-15 | Kuraray Co Ltd | オフセット輪転印刷用塗工紙 |
JP2004533524A (ja) * | 2001-07-02 | 2004-11-04 | アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. | 顔料組成物 |
JP2019501044A (ja) * | 2015-10-26 | 2019-01-17 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 水不溶性α−(1,3→グルカン)組成物 |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5810961A (en) | 1993-11-19 | 1998-09-22 | E. Khashoggi Industries, Llc | Methods for manufacturing molded sheets having a high starch content |
US5709827A (en) | 1992-08-11 | 1998-01-20 | E. Khashoggi Industries | Methods for manufacturing articles having a starch-bound cellular matrix |
US5679145A (en) | 1992-08-11 | 1997-10-21 | E. Khashoggi Industries | Starch-based compositions having uniformly dispersed fibers used to manufacture high strength articles having a fiber-reinforced, starch-bound cellular matrix |
US5662731A (en) | 1992-08-11 | 1997-09-02 | E. Khashoggi Industries | Compositions for manufacturing fiber-reinforced, starch-bound articles having a foamed cellular matrix |
US5716675A (en) | 1992-11-25 | 1998-02-10 | E. Khashoggi Industries | Methods for treating the surface of starch-based articles with glycerin |
US6083586A (en) | 1993-11-19 | 2000-07-04 | E. Khashoggi Industries, Llc | Sheets having a starch-based binding matrix |
US5736209A (en) | 1993-11-19 | 1998-04-07 | E. Kashoggi, Industries, Llc | Compositions having a high ungelatinized starch content and sheets molded therefrom |
DE4400609A1 (de) * | 1994-01-12 | 1995-07-13 | Haindl Papier Gmbh | Dünndruckpapier und Verfahren zu dessen Herstellung |
US5776388A (en) | 1994-02-07 | 1998-07-07 | E. Khashoggi Industries, Llc | Methods for molding articles which include a hinged starch-bound cellular matrix |
US5705203A (en) | 1994-02-07 | 1998-01-06 | E. Khashoggi Industries | Systems for molding articles which include a hinged starch-bound cellular matrix |
US5843544A (en) | 1994-02-07 | 1998-12-01 | E. Khashoggi Industries | Articles which include a hinged starch-bound cellular matrix |
US6168857B1 (en) | 1996-04-09 | 2001-01-02 | E. Khashoggi Industries, Llc | Compositions and methods for manufacturing starch-based compositions |
US5858076A (en) * | 1996-06-07 | 1999-01-12 | Albion Kaolin Company | Coating composition for paper and paper boards containing starch and smectite clay |
KR100285244B1 (ko) * | 1999-03-15 | 2001-03-15 | 박찬구 | 합성 유동성 조절제의 제조방법 |
JP2001046954A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 乾燥塗布膜の形成方法 |
US6414065B1 (en) * | 1999-11-05 | 2002-07-02 | Celanese International Corporation | Multifunctional poly(vinyl alcohol) binder for fine particle size calcium carbonate pigment |
US20030017271A1 (en) * | 2001-07-02 | 2003-01-23 | Akzo Nobel N.V. | Pigment composition |
US6825248B2 (en) * | 2002-09-06 | 2004-11-30 | Hercules Incorporated | Paper coating composition with environmentally acceptable fluidized polymer suspension |
DE10342517A1 (de) * | 2003-09-12 | 2005-04-28 | Basf Ag | Verbesserung der Stärke-Verträglichkeit von Papierstreichmassen |
US7981477B2 (en) | 2004-02-26 | 2011-07-19 | Hercules Incorporated | Hydroxyalkylcellulose as additive in pigmented metering size press coatings |
ITRM20040129A1 (it) * | 2004-03-11 | 2004-06-11 | Wittsun Sa | Additivo per patina e relativo processo di produzione. |
US20060065161A1 (en) * | 2004-06-24 | 2006-03-30 | Miller Gerald D | Substrate coating compositions and their use |
WO2006093497A1 (en) * | 2005-03-02 | 2006-09-08 | Hercules Incorporated | Hydroxyalkylcellulose as additive in pigmented metering size press coatings |
EP1991736A2 (en) * | 2006-03-07 | 2008-11-19 | Hercules Incorporated | Paper coatings containing hydroxyethylcellulose rheology modifier and high levels of calcium carbonate pigment |
CN101535568A (zh) * | 2006-11-15 | 2009-09-16 | 陶氏环球技术公司 | 纸涂布组合物 |
WO2009051577A1 (en) * | 2007-10-15 | 2009-04-23 | Celanese International Corporation | Paper coating composition |
US8691052B2 (en) * | 2008-03-15 | 2014-04-08 | Hercules Incorporated | Clay slurries and use thereof in pulp and papermaking applications |
PL2740685T5 (pl) | 2012-12-06 | 2020-07-13 | Mayr-Melnhof Karton Ag | Sposób wytwarzania powlekanego materiału opakowaniowego i materiał opakowaniowy z co najmniej jedną warstwą barierową dla związków hydrofobowych |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4994112A (en) * | 1989-10-30 | 1991-02-19 | Aqualon Company | Hydrophobically modified cellulosic thickeners for paper coating |
US5096490A (en) * | 1990-04-30 | 1992-03-17 | Aqualon Company | Polymer/fatty acid fluid suspension |
US5080717A (en) * | 1991-01-24 | 1992-01-14 | Aqualon Company | Fluid suspensions of polysaccharide mixtures |
US5258069A (en) * | 1992-02-24 | 1993-11-02 | Aqualon Company | Process for preparing joint, spackling and texture compounds for gypsum dry walls |
ATE170207T1 (de) * | 1992-04-20 | 1998-09-15 | Aqualon Co | Wässrige beschichtungszzusammensetzungen mit verbesserter nivellierung |
-
1993
- 1993-10-29 US US08/143,094 patent/US5494509A/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-10-20 FI FI944936A patent/FI944936A/fi unknown
- 1994-10-26 NO NO944068A patent/NO304841B1/no not_active IP Right Cessation
- 1994-10-28 AU AU77571/94A patent/AU675170B2/en not_active Ceased
- 1994-10-28 DE DE69415477T patent/DE69415477T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-10-28 CA CA002134629A patent/CA2134629A1/en not_active Abandoned
- 1994-10-28 AT AT94117100T patent/ATE174982T1/de not_active IP Right Cessation
- 1994-10-28 EP EP94117100A patent/EP0651093B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-10-31 JP JP6267381A patent/JPH07238496A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08199110A (ja) * | 1994-10-11 | 1996-08-06 | Aqualon Co | 改善された塗布性能を有する、水性クレーを含有するエマルジョンペイント |
JP2000511601A (ja) * | 1996-06-05 | 2000-09-05 | アクゾ・ノーベル・サーフェス・ケミストリー・アー・ベー | 増粘剤としてのセルロースエーテルの組成物、使用および被覆セルロースに基づく2次元的製品の製造 |
JP2004533524A (ja) * | 2001-07-02 | 2004-11-04 | アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. | 顔料組成物 |
JP2004011053A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-15 | Kuraray Co Ltd | オフセット輪転印刷用塗工紙 |
JP2019501044A (ja) * | 2015-10-26 | 2019-01-17 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 水不溶性α−(1,3→グルカン)組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
NO944068L (no) | 1995-05-02 |
AU7757194A (en) | 1995-05-18 |
FI944936A0 (fi) | 1994-10-20 |
NO944068D0 (no) | 1994-10-26 |
DE69415477T2 (de) | 1999-06-02 |
AU675170B2 (en) | 1997-01-23 |
DE69415477D1 (de) | 1999-02-04 |
ATE174982T1 (de) | 1999-01-15 |
EP0651093A1 (en) | 1995-05-03 |
NO304841B1 (no) | 1999-02-22 |
US5494509A (en) | 1996-02-27 |
CA2134629A1 (en) | 1995-04-30 |
FI944936A (fi) | 1995-04-30 |
EP0651093B1 (en) | 1998-12-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07238496A (ja) | 高い増粘剤効率を有する製紙用コーティング剤組成物 | |
EP1246966B1 (en) | Surface size composition | |
CA2058326C (en) | Process for preparing fluid suspensions of polysaccharide mixtures | |
US6030443A (en) | Paper coating composition with improved optical brightener carriers | |
US9074322B2 (en) | Paper coating or binding formulations and methods of making and using same | |
US6123996A (en) | Composition, use of a cellulose ether as thickening agent and production of a coated cellulose-based two-dimensional product | |
KR0160777B1 (ko) | 소수성으로 개질된 페이퍼 피복용의 셀룰로오스 증점제 | |
EP2262949B1 (en) | Paper coating or binding formulations and methods of making and using same | |
US6783846B2 (en) | Use of alkylhydroxyalkyl cellulose possibly in combination with a carboxymethyl cellulose for the improvement of gloss and printability | |
NO802401L (no) | Vandige dispersjoner til fremstilling av overtrekksmasser | |
WO2007103517A2 (en) | Paper coatings containing hydroxyethylcellulose rheology modifier and high levels of calcium carbonate pigment | |
US3699112A (en) | Paper coating pigment binder of alcoholized vinyl acetate-acrylamide copolymer | |
JPH0663199B2 (ja) | 紙用顔料コ−テイング組成物 | |
JP2002266285A (ja) | 紙塗工剤および塗工紙の製造方法 | |
JP4926547B2 (ja) | 紙塗工液及びそれを用いた塗工紙 | |
WO2022230825A1 (ja) | ビニルアルコール系重合体、これを含む粉末、粉末の製造方法、コーティング剤、塗工物、塗工物の製造方法、乳化重合用安定剤、水性エマルジョン及び接着剤 | |
JP2506350B2 (ja) | 紙用コ−テイング組成物 | |
WO2008061177A2 (en) | Paper coating composition | |
JPH10298897A (ja) | 紙用コ−ト剤 | |
JPH0633397A (ja) | オフセット印刷用塗工紙 | |
JPH0657693A (ja) | オフセット輪転印刷用塗工紙 | |
JPH08176995A (ja) | 印刷用塗被紙 | |
JPH0524280B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040521 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041015 |