JPH08176995A - 印刷用塗被紙 - Google Patents
印刷用塗被紙Info
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- JPH08176995A JPH08176995A JP32259994A JP32259994A JPH08176995A JP H08176995 A JPH08176995 A JP H08176995A JP 32259994 A JP32259994 A JP 32259994A JP 32259994 A JP32259994 A JP 32259994A JP H08176995 A JPH08176995 A JP H08176995A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ブレードコーティングに対する改善された性質
を有するサチンホワイトを使用することにより、安定し
た操業性の下に高品質の印刷用塗被紙を得ること。 【構成】顔料及び接着剤からなる塗被層を設けた印刷用
塗被紙において、該塗被層塗液が、該総顔料の３重量％
以上をサチンホワイトとし、且つ該サチンホワイトに対
して０．１重量％以上、好ましくは０．２〜１．０重量
％のスルホン酸変性ポリビニルアルコールを該サチンホ
ワイトの分散剤として添加してなるもので、ブレードコ
ーターにより該塗被層を設けてなることを特徴とする印
刷用塗被紙。 【効果】スルホン酸変性ポリビニルアルコールを添加し
て分散したサチンホワイトを顔料の一部に用いることに
より、高いせん断応力がかかった際に凝集物を発生し難
くなり、高速ブレードコーティング時に安定した操業性
の下に高品質の印刷用塗被紙が得られる。
を有するサチンホワイトを使用することにより、安定し
た操業性の下に高品質の印刷用塗被紙を得ること。 【構成】顔料及び接着剤からなる塗被層を設けた印刷用
塗被紙において、該塗被層塗液が、該総顔料の３重量％
以上をサチンホワイトとし、且つ該サチンホワイトに対
して０．１重量％以上、好ましくは０．２〜１．０重量
％のスルホン酸変性ポリビニルアルコールを該サチンホ
ワイトの分散剤として添加してなるもので、ブレードコ
ーターにより該塗被層を設けてなることを特徴とする印
刷用塗被紙。 【効果】スルホン酸変性ポリビニルアルコールを添加し
て分散したサチンホワイトを顔料の一部に用いることに
より、高いせん断応力がかかった際に凝集物を発生し難
くなり、高速ブレードコーティング時に安定した操業性
の下に高品質の印刷用塗被紙が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用途に適した塗被
紙に関するもので、特にブレードコーティングに対する
改善された特性を有するサチンホワイトを含む塗被組成
物を使用して、安定した操業性の下に得ることのできる
高品質の印刷用塗被紙に関するものである。
紙に関するもので、特にブレードコーティングに対する
改善された特性を有するサチンホワイトを含む塗被組成
物を使用して、安定した操業性の下に得ることのできる
高品質の印刷用塗被紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、塗被紙の製造において益々高速化
が指向され、また、塗被紙に対する市場の品質要求も多
様化してきている。塗被紙製造の塗工方式において、特
にブレードコーティングは高濃度の塗被組成物を用い平
滑な塗被層を形成し得る利点があるので広汎に使用され
ている。しかし、ブレードコーティングの場合、アプリ
ケートされた塗被組成物がブレードの刃先で高せん断応
力を受けながら基紙面に塗被される形式であるために、
使用する塗被組成物の性質が安定した操業性と良好な製
品品質とを保証する重要な要素となる。
が指向され、また、塗被紙に対する市場の品質要求も多
様化してきている。塗被紙製造の塗工方式において、特
にブレードコーティングは高濃度の塗被組成物を用い平
滑な塗被層を形成し得る利点があるので広汎に使用され
ている。しかし、ブレードコーティングの場合、アプリ
ケートされた塗被組成物がブレードの刃先で高せん断応
力を受けながら基紙面に塗被される形式であるために、
使用する塗被組成物の性質が安定した操業性と良好な製
品品質とを保証する重要な要素となる。
【０００３】ブレードコーティングにおいて操業中に塗
被組成物がブレード刃先で増粘し、或いは２次凝集粒子
を生成して、塗被面にスクラッチ、ストリーク、スタラ
クタイツ、スピット等と称される各種の塗工欠点を生ず
るのはしばしば起こるトラブルであり、莫大な不良紙を
発生するばかりでなく、場合によっては塗工機を停機せ
ざるを得なくなる。
被組成物がブレード刃先で増粘し、或いは２次凝集粒子
を生成して、塗被面にスクラッチ、ストリーク、スタラ
クタイツ、スピット等と称される各種の塗工欠点を生ず
るのはしばしば起こるトラブルであり、莫大な不良紙を
発生するばかりでなく、場合によっては塗工機を停機せ
ざるを得なくなる。
【０００４】サチンホワイトは、従来から塗被紙の白紙
光沢、白色度、平滑性、インキ吸収性、印刷光沢などを
改善する目的で、カオリンなどの他の顔料と併用して用
いられることが多い。サチンホワイトはスルホアルミン
酸カルシウムの多水塩であり、針状結晶形を有すると共
にカルシウムイオン、アルミニウムイオン、硫酸イオン
等の解離イオンを多量に含むという特徴を持つ。この様
なサチンホワイトの物理的性質、化学的性質に起因し
て、サチンホワイトを含む塗被組成物は特異的な流動特
性を示し、サチンホワイトを含む塗被組成物をブレード
コーティング方式に適用する場合には、スクラッチ、ス
トリーク等の塗工欠点がしばしば起こり易く、この傾向
は塗工速度が速まればより顕著になる。
光沢、白色度、平滑性、インキ吸収性、印刷光沢などを
改善する目的で、カオリンなどの他の顔料と併用して用
いられることが多い。サチンホワイトはスルホアルミン
酸カルシウムの多水塩であり、針状結晶形を有すると共
にカルシウムイオン、アルミニウムイオン、硫酸イオン
等の解離イオンを多量に含むという特徴を持つ。この様
なサチンホワイトの物理的性質、化学的性質に起因し
て、サチンホワイトを含む塗被組成物は特異的な流動特
性を示し、サチンホワイトを含む塗被組成物をブレード
コーティング方式に適用する場合には、スクラッチ、ス
トリーク等の塗工欠点がしばしば起こり易く、この傾向
は塗工速度が速まればより顕著になる。
【０００５】かかるトラブルを回避するため、サチンホ
ワイトを含む塗被組成物に無機弗素化合物を添加し塗被
組成物の高せん断応力下での粘度を低く抑える方法（特
開昭５０−１１７８２５号公報）や、サチンホワイトを
含む顔料分散液をサンドミルにより処理しサチンホワイ
トの２次凝集物を解離させる方法（特開昭５０−１２８
７２５号公報）、サチンホワイト自身の流動性を改善
し、且つ遊離アルカリ量を低くして該サチンホワイトを
含む塗被組成物の高せん断応力下での粘度を低く抑える
方法（特開昭５４−３４４０７号公報）などの対策がと
られることがあるが、いずれの方法も高速ブレード塗工
時のストリーク等の塗工欠点を完全に回避するには至っ
ていない。
ワイトを含む塗被組成物に無機弗素化合物を添加し塗被
組成物の高せん断応力下での粘度を低く抑える方法（特
開昭５０−１１７８２５号公報）や、サチンホワイトを
含む顔料分散液をサンドミルにより処理しサチンホワイ
トの２次凝集物を解離させる方法（特開昭５０−１２８
７２５号公報）、サチンホワイト自身の流動性を改善
し、且つ遊離アルカリ量を低くして該サチンホワイトを
含む塗被組成物の高せん断応力下での粘度を低く抑える
方法（特開昭５４−３４４０７号公報）などの対策がと
られることがあるが、いずれの方法も高速ブレード塗工
時のストリーク等の塗工欠点を完全に回避するには至っ
ていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、サチンホワイトを含む塗被組成物に良好
な流動性を与え、高速塗工時においても前記したような
トラブルを伴うことなく安定した操業性の下に、高度な
品質を持った印刷用塗被紙を得ることである。
発明の目的は、サチンホワイトを含む塗被組成物に良好
な流動性を与え、高速塗工時においても前記したような
トラブルを伴うことなく安定した操業性の下に、高度な
品質を持った印刷用塗被紙を得ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点につき鋭意研究した結果、本発明の印刷用塗被紙を発
明するに至った。
点につき鋭意研究した結果、本発明の印刷用塗被紙を発
明するに至った。
【０００８】即ち、本発明の印刷用塗被紙は、顔料及び
接着剤からなる塗被層を設けた印刷用塗被紙において、
該塗被層組成物が、該総顔料の３重量％以上をサチンホ
ワイトとし、且つ該サチンホワイトに対して０．１重量
％以上のスルホン酸変性ポリビニルアルコールを該サチ
ンホワイトの分散剤として添加してなるもので、ブレー
ドコーターにより該塗被層を設けてなることを特徴とす
る。
接着剤からなる塗被層を設けた印刷用塗被紙において、
該塗被層組成物が、該総顔料の３重量％以上をサチンホ
ワイトとし、且つ該サチンホワイトに対して０．１重量
％以上のスルホン酸変性ポリビニルアルコールを該サチ
ンホワイトの分散剤として添加してなるもので、ブレー
ドコーターにより該塗被層を設けてなることを特徴とす
る。
【０００９】更に、スルホン酸変性ポリビニルアルコー
ルは、サチンホワイトに対して０．２〜１．０重量％添
加されることが望ましい。
ルは、サチンホワイトに対して０．２〜１．０重量％添
加されることが望ましい。
【００１０】サチンホワイトは塗被紙の白紙光沢、白色
度、平滑性、インキ吸収性、印刷光沢などを改善するた
めに用いられていることを以前に述べたが、このような
特性はサチンホワイトを総顔料の３重量％より少ない範
囲で使用した場合には発現しない。
度、平滑性、インキ吸収性、印刷光沢などを改善するた
めに用いられていることを以前に述べたが、このような
特性はサチンホワイトを総顔料の３重量％より少ない範
囲で使用した場合には発現しない。
【００１１】本発明で用いられるスルホン酸変性ポリビ
ニルアルコールは、水溶液等の形でサチンホワイトに対
して０．１重量％以上、好ましくは０．２〜１．０重量
％添加することにより、高せん断応力下での流動性が良
好で、高いせん断応力がかかった際に凝集物を発生し難
く、高速ブレードコーティング時における操業性が良好
となる。スルホン酸変性ポリビニルアルコールが、サチ
ンホワイトに対して０．１重量％を下回る範囲で用いら
れる場合には、流動性に対する効果が見られず、また、
高速塗工時の塗工適性に対する効果も見られない。
ニルアルコールは、水溶液等の形でサチンホワイトに対
して０．１重量％以上、好ましくは０．２〜１．０重量
％添加することにより、高せん断応力下での流動性が良
好で、高いせん断応力がかかった際に凝集物を発生し難
く、高速ブレードコーティング時における操業性が良好
となる。スルホン酸変性ポリビニルアルコールが、サチ
ンホワイトに対して０．１重量％を下回る範囲で用いら
れる場合には、流動性に対する効果が見られず、また、
高速塗工時の塗工適性に対する効果も見られない。
【００１２】本発明で用いられるスルホン酸変性ポリビ
ニルアルコールの重合度は２００〜５００であることが
より好ましい。スルホン酸変性ポリビニルアルコールの
重合度が５００を超える場合、塗被組成物の粘度の増加
が著しく、高速塗工時の塗工欠点の原因となる。また、
重合度が２００を下回る場合、高いせん段応力がかかっ
た際に凝集物を発生し易く高速塗工時の塗工適性が悪化
する。
ニルアルコールの重合度は２００〜５００であることが
より好ましい。スルホン酸変性ポリビニルアルコールの
重合度が５００を超える場合、塗被組成物の粘度の増加
が著しく、高速塗工時の塗工欠点の原因となる。また、
重合度が２００を下回る場合、高いせん段応力がかかっ
た際に凝集物を発生し易く高速塗工時の塗工適性が悪化
する。
【００１３】上記条件下において、ブレードコーティン
グ方式でストリーク等のトラブルがなく安定した操業性
を確保できる機構については必ずしも明確にはなってい
ないが、スルホン酸変性ポリビニルアルコールは強電解
質であるため、ポリアクリル酸ナトリウムの様なポリカ
ルボン酸とは異なり、カルシウムイオン、アルミニウム
イオン、硫酸イオン等のイオン濃度の高いサチンホワイ
トスラリー中でも高い解離度を維持するため、分散剤と
しての能力が低下せず、高いせん断応力がかかった場合
でも凝集の発生を起こし難くすると考えている。また、
ポリビニルアルコール自身も水酸基密度が高く、分子鎖
の柔軟性も高いのでサチンホワイトの分散に大きく寄与
する。同じスルホン酸系高分子でも、スチレンスルホン
酸等ではその効果が限定される。
グ方式でストリーク等のトラブルがなく安定した操業性
を確保できる機構については必ずしも明確にはなってい
ないが、スルホン酸変性ポリビニルアルコールは強電解
質であるため、ポリアクリル酸ナトリウムの様なポリカ
ルボン酸とは異なり、カルシウムイオン、アルミニウム
イオン、硫酸イオン等のイオン濃度の高いサチンホワイ
トスラリー中でも高い解離度を維持するため、分散剤と
しての能力が低下せず、高いせん断応力がかかった場合
でも凝集の発生を起こし難くすると考えている。また、
ポリビニルアルコール自身も水酸基密度が高く、分子鎖
の柔軟性も高いのでサチンホワイトの分散に大きく寄与
する。同じスルホン酸系高分子でも、スチレンスルホン
酸等ではその効果が限定される。
【００１４】本発明に適用される塗被組成物の内、サチ
ンホワイト以外の顔料としては、カオリン、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、湿式粉砕重質炭酸カル
シウム、重質炭酸カルシウムとタルクまたは軽質炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、カオリン等との混合粉
砕物、クレー、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、酸化亜鉛、活性白土、酸性白土、珪素土、
レーキ、プラスチックピグメント等が挙げられる。
ンホワイト以外の顔料としては、カオリン、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、湿式粉砕重質炭酸カル
シウム、重質炭酸カルシウムとタルクまたは軽質炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、カオリン等との混合粉
砕物、クレー、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、酸化亜鉛、活性白土、酸性白土、珪素土、
レーキ、プラスチックピグメント等が挙げられる。
【００１５】本発明に適用される塗被組成物の接着剤と
しては、アセチル化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酸化澱
粉、エーテル化澱粉等の澱粉、これらを自家変性により
低粘度化した澱粉、デキストリン、カゼイン、大豆蛋白
等の天然系接着剤、アクリル系、スチレン−アクリル
系、スチレン−ブタジエン系、酢酸ビニル−アクリル
系、エチレン−酢酸ビニル系、ブタジエン−メチルメタ
クリル系、酢酸ビニル−ブチルアクリレート系等の共重
合体接着剤、ポリビニルアルコール等の合成接着剤等が
挙げられる。これらはまた必要に応じて、分散剤、増粘
剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いら
れている各種助剤を適宜使用できる。
しては、アセチル化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酸化澱
粉、エーテル化澱粉等の澱粉、これらを自家変性により
低粘度化した澱粉、デキストリン、カゼイン、大豆蛋白
等の天然系接着剤、アクリル系、スチレン−アクリル
系、スチレン−ブタジエン系、酢酸ビニル−アクリル
系、エチレン−酢酸ビニル系、ブタジエン−メチルメタ
クリル系、酢酸ビニル−ブチルアクリレート系等の共重
合体接着剤、ポリビニルアルコール等の合成接着剤等が
挙げられる。これらはまた必要に応じて、分散剤、増粘
剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いら
れている各種助剤を適宜使用できる。
【００１６】本発明に用いられる原紙は、ＬＢＫＰ、Ｎ
ＢＫＰ等の化学パルプ、ＧＰ、ＰＧＷ、ＲＭＰ、ＴＭ
Ｐ、ＣＴＭＰ、ＣＭＰ、ＣＧＰ等の機械パルプ、ＤＩＰ
等の古紙パルプ等の各種パルプを含み、軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン
等の各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチ
オン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を含み、酸性、中
性、アルカリ性で抄造される。
ＢＫＰ等の化学パルプ、ＧＰ、ＰＧＷ、ＲＭＰ、ＴＭ
Ｐ、ＣＴＭＰ、ＣＭＰ、ＣＧＰ等の機械パルプ、ＤＩＰ
等の古紙パルプ等の各種パルプを含み、軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン
等の各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチ
オン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を含み、酸性、中
性、アルカリ性で抄造される。
【００１７】本発明の原紙には、ノーサイズ原紙、澱
粉、ポリビニルアルコール等でサイズプレスされた原
紙、顔料などを塗抹された下塗原紙等が用いられる。
粉、ポリビニルアルコール等でサイズプレスされた原
紙、顔料などを塗抹された下塗原紙等が用いられる。
【００１８】本発明に適用される塗被組成物は、各種ブ
レードコーター、ロッドブレードコーター、ショートド
ウェルコーター等の各種塗被装置を用いて塗抹され、乾
燥された塗被紙は、スーパーカレンダー、グロスカレン
ダー、ソフトカレンダー処理等を施される。
レードコーター、ロッドブレードコーター、ショートド
ウェルコーター等の各種塗被装置を用いて塗抹され、乾
燥された塗被紙は、スーパーカレンダー、グロスカレン
ダー、ソフトカレンダー処理等を施される。
【００１９】本発明の印刷用塗被紙は、枚葉オフセット
印刷、オフセット輪転印刷、グラビア輪転印刷、フレキ
ソ印刷、スクリーン印刷、活版印刷等の各種印刷方法へ
の適用が可能である。
印刷、オフセット輪転印刷、グラビア輪転印刷、フレキ
ソ印刷、スクリーン印刷、活版印刷等の各種印刷方法へ
の適用が可能である。
【００２０】
【実施例】以下で実施例を用い、更に詳細に本発明の効
果を説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。なお、実施例中の「部」及び「％」はそれぞれ
「重量部」及び「重量％」を示す。
果を説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。なお、実施例中の「部」及び「％」はそれぞれ
「重量部」及び「重量％」を示す。
【００２１】実施例中の諸測定値は次の方法によって得
られたものである。
られたものである。
【００２２】［粘度］Ｂ型粘度計を用い、２５℃の温
度、６０ｒｐｍの条件で測定。
度、６０ｒｐｍの条件で測定。
【００２３】［高せん断粘度］日本レオロジー製レオメ
ーター（ＮＲＭ１００−０）を用い、２５℃の温度、１
０００ｒｐｍの条件下で測定。
ーター（ＮＲＭ１００−０）を用い、２５℃の温度、１
０００ｒｐｍの条件下で測定。
【００２４】［白紙光沢度］ＪＩＳ−Ｐ８１４２に従
い、角度７５゜で測定（単位：％）。
い、角度７５゜で測定（単位：％）。
【００２５】［印刷光沢度］サンプルをローランドオフ
セット印刷機にて印刷し、一昼夜室温にて放置し、サン
プルのブラック、シアン、マゼンタ、イエローの４色重
ね刷りベタ印刷部について、６０゜の角度で測定（単
位：％）。
セット印刷機にて印刷し、一昼夜室温にて放置し、サン
プルのブラック、シアン、マゼンタ、イエローの４色重
ね刷りベタ印刷部について、６０゜の角度で測定（単
位：％）。
【００２６】［ドライピック強度］ＲＩ印刷機（明製作
所）を用いてＩＰＩインキにより印刷し、印刷面のピッ
キングの程度を目視判定した。５段階評価で５が最も良
い水準。
所）を用いてＩＰＩインキにより印刷し、印刷面のピッ
キングの程度を目視判定した。５段階評価で５が最も良
い水準。
【００２７】［ウェットピック強度］ＲＩ印刷機を用
い、試験片に水を付着させた後ＩＰＩインキを印刷し、
印刷面のピッキングの程度を目視判定した。５段階評価
で５が最も良い水準。
い、試験片に水を付着させた後ＩＰＩインキを印刷し、
印刷面のピッキングの程度を目視判定した。５段階評価
で５が最も良い水準。
【００２８】［吸水着肉性］ＲＩ印刷機を用いて試験片
に水を付着させた後、直ちに市販オフセットインキを印
刷し、着肉程度を目視判定した。５段階評価で５が最も
良い水準。
に水を付着させた後、直ちに市販オフセットインキを印
刷し、着肉程度を目視判定した。５段階評価で５が最も
良い水準。
【００２９】［吸油着肉性］ＲＩ印刷機を用いて試験片
にアマニ油を付着させた後、直ちに市販オフセットイン
キを印刷し、着肉程度を目視判定した。５段階評価で５
が最も良い水準。
にアマニ油を付着させた後、直ちに市販オフセットイン
キを印刷し、着肉程度を目視判定した。５段階評価で５
が最も良い水準。
【００３０】実施例１ ［塗被液の調製方法及び塗被方法］以下の配合量に従っ
て、次の用に塗被液を調製した。 （塗被液配合） 市販サチンホワイト（白石工業社製、SW-BL） １０部スルホン 酸変性ホ゜リヒ゛ニルアルコール（日本合成社製、コ゛ーセランL-3266） ０．５部 市販１級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラホワイト90） １０部 市販２級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラコート） ５０部 市販湿式重質炭酸カルシウム（イー・シー・シー・シ゛ャハ゜ン社製、カーヒ゛タル90） ３０部 市販ポリアクリル酸系分散剤（東亜合成化学社製、アロンT-40） ０．１部 市販燐酸エステル化澱粉（日本食品工業社製、MS4600） ５部 市販スチレンフ゛タシ゛エンラテックス（日本合成ゴム社製、JSR0617） １０部 ステアリン酸カルシウム ０．４部
て、次の用に塗被液を調製した。 （塗被液配合） 市販サチンホワイト（白石工業社製、SW-BL） １０部スルホン 酸変性ホ゜リヒ゛ニルアルコール（日本合成社製、コ゛ーセランL-3266） ０．５部 市販１級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラホワイト90） １０部 市販２級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラコート） ５０部 市販湿式重質炭酸カルシウム（イー・シー・シー・シ゛ャハ゜ン社製、カーヒ゛タル90） ３０部 市販ポリアクリル酸系分散剤（東亜合成化学社製、アロンT-40） ０．１部 市販燐酸エステル化澱粉（日本食品工業社製、MS4600） ５部 市販スチレンフ゛タシ゛エンラテックス（日本合成ゴム社製、JSR0617） １０部 ステアリン酸カルシウム ０．４部
【００３１】カオリン、炭酸カルシウムにポリアクリル
酸系分散剤を添加して分散し、ここに、あらかじめスル
ホン酸変性ポリビニルアルコールを添加して分散してお
いたサチンホワイトスラリーを添加した。その後、接着
剤、添加剤を添加し、濃度５７％の塗被液を調製した。
この塗被液を坪量４５g/m2のコート紙用下塗り原紙に、
実機ブレードコーターにより塗工速度１０００ｍ／ｍｉ
ｎで片面１４g/m2塗抹し、乾燥した。次いで、線圧２２
０ｋｇ／ｃｍ、速度３００ｍ／ｍｉｎの条件でスーパー
カレンダー処理を行い、印刷用塗被紙を得た。得られた
印刷用塗被紙について、２０℃、６５％ＲＨの恒温室内
で２４時間以上調湿を行なった後、紙質の測定を行なっ
た。
酸系分散剤を添加して分散し、ここに、あらかじめスル
ホン酸変性ポリビニルアルコールを添加して分散してお
いたサチンホワイトスラリーを添加した。その後、接着
剤、添加剤を添加し、濃度５７％の塗被液を調製した。
この塗被液を坪量４５g/m2のコート紙用下塗り原紙に、
実機ブレードコーターにより塗工速度１０００ｍ／ｍｉ
ｎで片面１４g/m2塗抹し、乾燥した。次いで、線圧２２
０ｋｇ／ｃｍ、速度３００ｍ／ｍｉｎの条件でスーパー
カレンダー処理を行い、印刷用塗被紙を得た。得られた
印刷用塗被紙について、２０℃、６５％ＲＨの恒温室内
で２４時間以上調湿を行なった後、紙質の測定を行なっ
た。
【００３２】実施例２ ［塗被液の調製方法及び塗被方法］サチンホワイトとし
てＳＷ（白石工業社製）を用いた以外は、実施例１と同
様に塗被液の調製を行った。塗抹も実施例１と同様に行
い、印刷用塗被紙を得た。
てＳＷ（白石工業社製）を用いた以外は、実施例１と同
様に塗被液の調製を行った。塗抹も実施例１と同様に行
い、印刷用塗被紙を得た。
【００３３】比較例１ ［塗被液の調製方法及び塗被方法］ （塗被液配合） 市販サチンホワイト（白石工業社製、SW-BL） １０部 市販ポリアクリル酸系分散剤（東亜合成化学社製、アロンT-40） ０．５部 市販１級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラホワイト90） １０部 市販２級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラコート） ５０部 市販湿式重質炭酸カルシウム（イー・シー・シー・シ゛ャハ゜ン社製、カーヒ゛タル90） ３０部 市販ポリアクリル酸系分散剤（東亜合成化学社製、アロンT-40） ０．１部 市販燐酸エステル化澱粉（日本食品工業社製、MS4600） ５部 市販スチレンフ゛タシ゛エンラテックス（日本合成ゴム社製、JSR0617） １０部 ステアリン酸カルシウム ０．４部
【００３４】カオリン、炭酸カルシウムにポリアクリル
酸系分散剤０．１部を添加して分散し、ここに、ポリア
クリル酸系分散剤０．５部を添加して分散しておいたサ
チンホワイトスラリーを添加した。その後、接着剤、添
加剤を添加し、濃度５７％の塗被液を調製した。塗抹は
実施例１と同様に行い、印刷用塗被紙を得た。
酸系分散剤０．１部を添加して分散し、ここに、ポリア
クリル酸系分散剤０．５部を添加して分散しておいたサ
チンホワイトスラリーを添加した。その後、接着剤、添
加剤を添加し、濃度５７％の塗被液を調製した。塗抹は
実施例１と同様に行い、印刷用塗被紙を得た。
【００３５】比較例２ ［塗被液の調製方法及び塗被方法］ （塗被液配合） 市販１級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラホワイト90） ２０部 市販２級カオリン（エンケ゛ルハルト社製、ウルトラコート） ５０部 市販湿式重質炭酸カルシウム（イー・シー・シー・シ゛ャハ゜ン社製、カーヒ゛タル90） ３０部 市販ポリアクリル酸系分散剤（東亜合成化学社製、アロンT-40） ０．１部 市販燐酸エステル化澱粉（日本食品工業社製、MS4600） ５部 市販スチレンフ゛タシ゛エンラテックス（日本合成ゴム社製、JSR0617） １０部 ステアリン酸カルシウム ０．４部
【００３６】カオリン、炭酸カルシウムにポリアクリル
酸系分散剤を添加して分散したスラリーに接着剤、添加
剤を添加し、濃度６２％の塗被液を調製した。塗抹は実
施例１と同様に行い、印刷用塗被紙を得た。
酸系分散剤を添加して分散したスラリーに接着剤、添加
剤を添加し、濃度６２％の塗被液を調製した。塗抹は実
施例１と同様に行い、印刷用塗被紙を得た。
【００３７】実施例および比較例の結果は、表１に示し
た。なお、表中のストリークは、塗工中１万ｍ当りに発
生したストリークの本数を示す。
た。なお、表中のストリークは、塗工中１万ｍ当りに発
生したストリークの本数を示す。
【００３８】
【表１】
【００３９】
【発明の効果】以上から明らかな様に、本発明の印刷用
塗被紙は、高速ブレードコーティングに対して安定した
操業性の下に得ることができる高品質の印刷用塗被紙で
ある。
塗被紙は、高速ブレードコーティングに対して安定した
操業性の下に得ることができる高品質の印刷用塗被紙で
ある。
Claims (2)
- 【請求項１】 顔料及び接着剤からなる塗被層を設けた
印刷用塗被紙において、該塗被層組成物が、該総顔料の
３重量％以上をサチンホワイトとし、且つ該サチンホワ
イトに対して０．１重量％以上のスルホン酸変性ポリビ
ニルアルコールを該サチンホワイトの分散剤として添加
してなるもので、ブレードコーターにより該塗被層を設
けてなることを特徴とする印刷用塗被紙。 - 【請求項２】 スルホン酸変性ポリビニルアルコール
が、サチンホワイトに対して０．２〜１．０重量％添加
されることを特徴とする請求項１記載の印刷用塗被紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32259994A JPH08176995A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 印刷用塗被紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32259994A JPH08176995A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 印刷用塗被紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176995A true JPH08176995A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18145510
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32259994A Pending JPH08176995A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 印刷用塗被紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08176995A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004359795A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 印刷用基材に用いられるコーティング剤組成物 |
| JP2008156774A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Daio Paper Corp | 書籍用紙及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32259994A patent/JPH08176995A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004359795A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 印刷用基材に用いられるコーティング剤組成物 |
| JP4669210B2 (ja) * | 2003-06-04 | 2011-04-13 | 日本合成化学工業株式会社 | 印刷用基材に用いられるコーティング剤組成物 |
| JP2008156774A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Daio Paper Corp | 書籍用紙及びその製造方法 |
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