JPH07238086A - レシチン配合組成物 - Google Patents

レシチン配合組成物

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JPH07238086A
JPH07238086A JP6049997A JP4999794A JPH07238086A JP H07238086 A JPH07238086 A JP H07238086A JP 6049997 A JP6049997 A JP 6049997A JP 4999794 A JP4999794 A JP 4999794A JP H07238086 A JPH07238086 A JP H07238086A
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JP
Japan
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lecithin
odor
extract
ethanol
blend composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP6049997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Watanabe
洋二 渡邊
Mayumi Yoshiki
真由美 吉木
Masanori Yoshimura
正紀 吉村
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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  • Cosmetics (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レシチン配合物において、レシチン臭が消臭
されたレシチン配合組成物を提供する。 【構成】 レシチン配合組成物において、レシチン臭の
消臭のために植物エキスを配合したことを特徴とするレ
シチン配合組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレシチン配合組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レシチンは、植物や動物、微生物の生体
内に広く分布し、それらの生体から抽出分離されて製品
とされる。レシチンとしては、主に、大豆レシチンや卵
黄レシチンが市販されている。このようなレシチンは、
肌に対するエモリエント効果にすぐれていることから、
化粧品組成物に配合使用されている他、両性界面活性剤
として作用することから、乳化剤として広く使用されて
いる。レシチンを配合した組成物の場合、そのレシチン
に原因する異臭(レシチン臭)があるため、そのままで
は使用することができず、そのレシチン臭をマスキング
するために、香料を0.05〜2重量%程度配合するこ
とが必要であった。この場合の香料としては、レモン
油、クローブ油、ムスクアンブレット、シトラール、ム
スクケトン、バニリン、インドール、メチルアンスラニ
レート、オイゲノール等が用いられるが、このような香
料の使用には、製品を変色させる、高価である等の問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レシチンを
配合した組成物において、香料を配合することなく、レ
シチン臭が消臭されたレシチン配合組成物を提供するこ
とをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、レシチン配合組成
物に対し、植物エキスを配合することによってレシチン
臭を消臭し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明によれば、レシチン配合組成物に
おいて、レシチン臭の消臭のために植物エキスを配合し
たことを特徴とするレシチン配合組成物が提供される。
【0005】本発明において、レシチン配合組成物に用
いるレシチンとしては、植物、動物及び微生物の生体か
ら抽出分離された従来公知の各種のものを挙げることが
できる。このようなレシチンの具体例としては、例え
ば、大豆、トウモロコシ、落花生、ナタネ、麦等の植物
や、卵黄、牛等の動物及び大腸菌等の微生物等から由来
する各種レシチンを挙げることができる。このようなレ
シチンを化合物名で示すと、例えば、ホスファチジン
酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルイノシ
トール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチ
ジルメチルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、
ホスファチジルセリン、ビスホスアチジン酸、ジホスフ
ァチジルグリセリン(カルジオリピン)等のグリセロレ
シチン;スフィンゴミエリン等のスフィンゴレシチン等
を挙げることができる。本発明で用いるこれらのレシチ
ンは、単独又は複数種の混合物の形態で用いることがで
きる。また、本発明で用いる好ましいレシチンは、前記
レシチンを水素添加処理したものである。
【0006】本発明で用いる植物エキスとは、植物を原
料として、これを抽出処理したり、水蒸気蒸留処理する
等の分離処理を行うことにより得られる処理生成物か
ら、それに含まれる植物エキス以外の成分(抽出溶剤や
水等)を除去した植物エキスそれ自体を意味する。植物
からそれに含まれる植物エキスの代表例をその分離処理
との関連で示すと次のとおりである。カボスの果実を
水、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール又は、これらの混液にて抽出処理するこ
とにより得られるカボスエキス、ゴボウの根を水、エタ
ノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール又は、これらの混液にて抽出処理することにより
得られるゴボウエキス、サンショウの成熟した果皮をエ
タノールにて抽出処理することにより得られるサンショ
ウエキス、ショウブの根茎をエタノールにて抽出処理す
ることにより得られるショウブエキス、センキュウの根
茎を水、エタノール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール又は、これらの混液にて抽出処理す
ることにより得られるセンキュウエキス、チョウジのつ
ぼみを乾燥したものをエタノールにて抽出処理すること
により得られるチョウジエキス、ウンシュウミカン又は
その近縁植物の成熟した果皮をエタノール、1,3−ブ
チレングリコール又は、これらの混液にて抽出処理する
ことにより得られるミカンエキス、トウキまたは近縁植
物の根を水、エタノール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール又は、これらの混液にて抽出処
理することにより得られるトウキエキス、ダイダイの成
熟果皮を水、エタノール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール又は、これらの混液にて抽出処
理することにより得られるトウヒエキス、アルニカの花
を水、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール又は、これらの混液にて抽出処理する
ことにより得られるアルニカエキス、ウスベニアオイの
花又は、花及び葉を水、エタノール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液
にて抽出処理することにより得られるウスベニアオイエ
キス、オレンジの果実をプロピレングリコールにて抽出
処理することにより得られるオレンジエキス、セージの
花、葉又は、全草を水、エタノール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液
にて抽出処理することにより得られるセージエキス、タ
イムの地上部を水、エタノール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液に
て抽出処理することにより得られるタイムエキス、ホッ
プの雌花穂を水、エタノール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液にて抽
出処理することにより得られるホップエキス、コウスイ
ハッカの葉を水、エタノール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液もしく
は1%尿素含有エタノール溶液、1%尿素含有1,3−
ブチレングリコール溶液にて抽出処理したことにより得
られるメリッサエキス、ラベンダーの花を水、エタノー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル又は、これらの混液にて抽出処理することにより得ら
れるラベンダーエキス、レモンの果実又は果汁から水、
エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール又は、これらの混液にて抽出処理することに
より得られるレモンエキス、マンネンロウの葉または、
葉及び花から水、エタノール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液にて抽
出処理することにより得られるローズマリーエキス、カ
ミツレの花から水、エタノール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール又は、これらの混液も
しくは1%尿素含有エタノール溶液、1%尿素含有1,
3−ブチレングリコール溶液にて抽出処理したことによ
り得られるカミツレエキス、洋種薄荷を水蒸気蒸留にて
精製する際に留出する蒸留水により得られる薄荷ウォー
ター、セイヨウバラの花を水蒸気蒸留して得られるロー
ズウォーター、セージの花、葉又は全草を水蒸気蒸留し
て得られるセージウォーター等。
【0007】本発明のレシチン配合組成物は、クリー
ム、乳液、化粧水等の化粧品組成物であることができ
る。次表に化粧品組成物の配合例を示す。なお、表中の
数字は、各成分の配合量(重量%)を示す。
【0008】
【表1】
【0009】前記化粧品配合物において、油分として
は、ホホバ油、アボガド油、オリーブ油、月見草油、サ
フラワー油等の各種の植物油、スクワラン、馬油、ミン
ク油等の各種の動物油を挙げることができる。
【0010】乳化剤としては、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキールエー
テル、ポリオキシエチレン化されたフィトステロール又
はフィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン化されたヒマ
シ油又は硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン化されたラ
ノリン、ラノリンアルコール又はミツロウ誘導体、ポリ
オキシエチレン化されたアルキルアミン又は脂肪酸アミ
ド、脂肪酸石鹸等を挙げることができる。
【0011】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、
マルチトール、ペンタエリスリトールなどを挙げること
ができる。高級アルコールとしては、セタノール、ステ
アリールアルコール、ベヘニールアルコールなどを挙げ
ることができる。エタノールとしては、醗酵及び合成法
で製造されたエタノールで未変性及び変性されたものを
挙げることができる。防腐剤としては、メチルパラベ
ン、エチルパラベン、プロピルパラベンなどを挙げるこ
とができる。その他に、本発明組成物には、その使用目
的に応じて、色素、抗酸化剤、殺菌剤、消炎剤、ビタミ
ン剤などを配合することができる。
【0012】本発明のレシチン配合組成物は、前記化粧
品組成物の他、食品組成物、界面活性剤組成物等のレシ
チンを含む従来公知の各種の組成物であることができ
る。
【0013】本発明のレシチン配合組成物において、植
物エキスの配合によりそのレシチン臭が消される理由
は、一般に、植物エキスは、その植物エキス由来の独特
のにおいを有し、その植物エキスのにおいによるレシチ
ン臭のマスキング作業によりレシチン臭が消失されるも
のと考えられる。
【0014】
【発明の効果】本発明のレシチン配合組成物は、従来用
いられていた製品の変色を生じさせる等の問題があり、
しかも高価である香料に代えて、安価な植物エキスを用
いたもので、レシチン臭の消臭された、安価でしかも使
用感にすぐれたものである。従って、本発明によれば、
レシチン臭のないレシチン配合組成物を安価に提供する
ことができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。なお、 以下において示すにおいの試験法は
下記のとおりである。 (におい試験)試料を30名の女性パネラーによる手の
甲への塗布により、そのにおいの良さを官能試験で評価
した。評価基準は、においの良さを5段階の絶対判断に
よる評価でおこなった。 5:良いにおいがする 4:やや良いにおいがする 3:良いか悪いかどちらともいえないにおいがする 2:やや良くないにおいがする 1:よくないにおいがする 上記の結果から30名の平均点を求め、更に次の基準で
評価した。 ◎:4点以上 ○:3点以上4点未満 △:2点以
上3点未満 ×:2点未満
【0016】実施例1 表3に示す成分組成(重量%)のレシチン配合組成物に
ついて、そのにおい試験を行った。その結果を表3に示
す。なお、カモミルエキスとしては、市販のカモミルC
Lフォルテ(株式会社 ドラゴコジャパン)を用いた。
また、ローズマリーエキスとしては、市販のローズマリ
ーCLフォルテ(株式会社 ドラゴコジャパン)を用い
た。
【0017】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61L 9/01 R B01F 17/14 // A23J 7/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レシチン配合組成物において、レシチン
    臭の消臭のために植物エキスを配合したことを特徴とす
    るレシチン配合組成物。
  2. 【請求項2】 レシチン配合量が0.1〜20重量%で
    あり、植物エキス配合量が0.00001〜1重量%で
    ある請求項1の組成物。
JP6049997A 1994-02-24 1994-02-24 レシチン配合組成物 Pending JPH07238086A (ja)

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JP6049997A JPH07238086A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 レシチン配合組成物

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JP6049997A JPH07238086A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 レシチン配合組成物

Publications (1)

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JPH07238086A true JPH07238086A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12846655

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JP6049997A Pending JPH07238086A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 レシチン配合組成物

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JP (1) JPH07238086A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003081802A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Kose Corp マスキング剤及びそれを含有する化粧料
KR100776494B1 (ko) * 2001-12-05 2007-11-16 주식회사 엘지생활건강 보습효과가 뛰어나고 사용성이 우수한 화장료 조성물

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