JPH07237658A - 食品容器 - Google Patents
食品容器Info
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- JPH07237658A JPH07237658A JP6025595A JP2559594A JPH07237658A JP H07237658 A JPH07237658 A JP H07237658A JP 6025595 A JP6025595 A JP 6025595A JP 2559594 A JP2559594 A JP 2559594A JP H07237658 A JPH07237658 A JP H07237658A
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- Japan
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- container
- lid
- recess
- food container
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い密封性を維持しつつ液漏れを効果的に防
止できると共に、容器内部の膨張空気や水蒸気を効率的
に容器外部に排出可能な食品容器を提供する。 【構成】 周壁の内側に被嵌合部を有する容器本体9と
この被嵌合部に嵌合する縁部を有する蓋体10からな
り、蓋面10aの少なくとも一部に凹部11を形成し、
この凹部11内に蓋体表裏を貫通する小孔12乃至は切
り込みを設けると共に、凹部11から蓋体周側面10a
まで延びる溝15を設け、この凹部11及び溝15を介
して容器内外を連通させる。
止できると共に、容器内部の膨張空気や水蒸気を効率的
に容器外部に排出可能な食品容器を提供する。 【構成】 周壁の内側に被嵌合部を有する容器本体9と
この被嵌合部に嵌合する縁部を有する蓋体10からな
り、蓋面10aの少なくとも一部に凹部11を形成し、
この凹部11内に蓋体表裏を貫通する小孔12乃至は切
り込みを設けると共に、凹部11から蓋体周側面10a
まで延びる溝15を設け、この凹部11及び溝15を介
して容器内外を連通させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁当、惣菜その他の食
品収納に好適であり、具体的には圧空、真空成形等のサ
ーモフォーミング法により成形された蓋付きの食品容器
に関する。
品収納に好適であり、具体的には圧空、真空成形等のサ
ーモフォーミング法により成形された蓋付きの食品容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種食品容器として、図8
(A)に示す構造のものが知られている。これは、容器
本体1の周壁の内側上部に、段部2とこの段部2から容
器内方に傾斜して立ち上げた傾斜面3と外方へ折り返し
形成された縁部4とからなる被嵌合部5を設け、この被
嵌合部5に蓋体6の周縁折曲部7を密接に圧嵌し、収納
した食品の液や汁の漏出が防止されるようになってい
た。
(A)に示す構造のものが知られている。これは、容器
本体1の周壁の内側上部に、段部2とこの段部2から容
器内方に傾斜して立ち上げた傾斜面3と外方へ折り返し
形成された縁部4とからなる被嵌合部5を設け、この被
嵌合部5に蓋体6の周縁折曲部7を密接に圧嵌し、収納
した食品の液や汁の漏出が防止されるようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造の食品容
器は、密封性に優れ、液漏れを効果的に防止できるもの
の、容器内部に空気を密封するため周縁折曲部7が被嵌
合部5に嵌入し難く、また、電子レンジ等で容器を加熱
したときに、密封された空気が加熱膨張して蓋体6を容
器本体1から浮き上がらせてしまうことがあった。
器は、密封性に優れ、液漏れを効果的に防止できるもの
の、容器内部に空気を密封するため周縁折曲部7が被嵌
合部5に嵌入し難く、また、電子レンジ等で容器を加熱
したときに、密封された空気が加熱膨張して蓋体6を容
器本体1から浮き上がらせてしまうことがあった。
【0004】これを解決する方法として、図8(B)に
示すように、蓋体6の頂部に小孔8を穿設し、この小孔
8から膨張空気や水蒸気を容器外部に排出させる方法が
考えられる。しかし、この方法によると、蓋体6にラベ
ルLを貼ったり、容器全体を塩化ビニル、ポリプロピレ
ン等のストレッチフィルムFで包被したりしたときに、
小孔8を閉塞させやすく、かかる状態で容器を加熱する
と、容器に密封された膨張空気が小孔8から排出でき
ず、容器を圧迫変形させ、蓋体6が弾けて外れ、場合に
よっては収納物の一部を飛散させてしまう等の欠点があ
った。
示すように、蓋体6の頂部に小孔8を穿設し、この小孔
8から膨張空気や水蒸気を容器外部に排出させる方法が
考えられる。しかし、この方法によると、蓋体6にラベ
ルLを貼ったり、容器全体を塩化ビニル、ポリプロピレ
ン等のストレッチフィルムFで包被したりしたときに、
小孔8を閉塞させやすく、かかる状態で容器を加熱する
と、容器に密封された膨張空気が小孔8から排出でき
ず、容器を圧迫変形させ、蓋体6が弾けて外れ、場合に
よっては収納物の一部を飛散させてしまう等の欠点があ
った。
【0005】本発明は、従来の蓋構造及びその解決方法
における上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、高い密封性を維持しつつ液漏れを
効果的に防止できると共に、電子レンジ等による加熱時
や高温に熱せられた食品収納時にも、容器内の膨張空気
を効率的に排出し、容器を変形させることのない食品容
器を提供することにある。
における上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、高い密封性を維持しつつ液漏れを
効果的に防止できると共に、電子レンジ等による加熱時
や高温に熱せられた食品収納時にも、容器内の膨張空気
を効率的に排出し、容器を変形させることのない食品容
器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の食品容器は、周壁の内側に被嵌合部を有す
る容器本体と上記被嵌合部に嵌合する縁部を有する蓋体
からなる合成樹脂製の食品容器において、上記蓋体上面
の少なくとも一部を凹部とし、この凹部内に蓋面表裏を
貫通し得る連通部を設けてなるものである。
め、本発明の食品容器は、周壁の内側に被嵌合部を有す
る容器本体と上記被嵌合部に嵌合する縁部を有する蓋体
からなる合成樹脂製の食品容器において、上記蓋体上面
の少なくとも一部を凹部とし、この凹部内に蓋面表裏を
貫通し得る連通部を設けてなるものである。
【0007】凹部を含んだ蓋体上面には、凹凸面を設
け、この凹凸面によって凹部と蓋体周側部とを連通させ
てもよく、また、凹部から蓋体周側部に溝を設けてもよ
い。これらの場合、凹部を、溝又は凹凸面の凹面部より
も深く形成することがより好ましい。
け、この凹凸面によって凹部と蓋体周側部とを連通させ
てもよく、また、凹部から蓋体周側部に溝を設けてもよ
い。これらの場合、凹部を、溝又は凹凸面の凹面部より
も深く形成することがより好ましい。
【0008】
【作用】容器内部は、連通部及び凹部を介して容器外部
と連通し、加熱等により膨張した空気は、凹凸面或いは
溝を介して蓋体周側方へ排出される。従って、ストレッ
チフィルム等により凹部開口面が密閉されていても、容
器内部の気圧は加熱冷却状態に関わらず一定に保たれ、
容器本体と蓋体との確実な嵌合状態が維持される。
と連通し、加熱等により膨張した空気は、凹凸面或いは
溝を介して蓋体周側方へ排出される。従って、ストレッ
チフィルム等により凹部開口面が密閉されていても、容
器内部の気圧は加熱冷却状態に関わらず一定に保たれ、
容器本体と蓋体との確実な嵌合状態が維持される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1乃至図5において、9は容器本体、10は蓋体
であり、何れも圧空、真空成形等のサーモフォーミング
法により、夫々の周縁が図8に示す従来例と同様な内嵌
合構成で平面視略円形の嵌合部形状に成形されている。
両者の嵌合は、蓋体10の周縁が容器本体9の外側に被
るように嵌合する構成や、上下に重合して嵌合する構成
のものでもよく、また平面視楕円状等に成形してあるも
のでもよい。
る。図1乃至図5において、9は容器本体、10は蓋体
であり、何れも圧空、真空成形等のサーモフォーミング
法により、夫々の周縁が図8に示す従来例と同様な内嵌
合構成で平面視略円形の嵌合部形状に成形されている。
両者の嵌合は、蓋体10の周縁が容器本体9の外側に被
るように嵌合する構成や、上下に重合して嵌合する構成
のものでもよく、また平面視楕円状等に成形してあるも
のでもよい。
【0010】蓋体10の上面中央部には、当該蓋面10
aに貼着される任意大きさのラベルLよりも小寸法の凹
部11が、蓋面10aの頂部から適宜の深さ凹ませて形
成され、この凹部11の底面には蓋体10の表裏を貫通
するピンホール状の小孔12が穿設されている。小孔1
2は、容器内の加熱状態の空気の排出を確実に行なうこ
とのできる適宜な大きさ、例えば0.5〜1mm径前後
で適宜な個数形成される。この小孔12は、例えば加熱
針を蓋面に押し当てる等の任意方法を用いて空けること
ができるが、孔を空けるときに蓋内面側から外面側へ向
かって空けることがより好ましい。また、凹部11及び
小孔12を設ける位置は、容器が傾いても液に浸りにく
い位置として蓋面10aの中央部付近が好ましいが、こ
の範囲に限定するものではない。
aに貼着される任意大きさのラベルLよりも小寸法の凹
部11が、蓋面10aの頂部から適宜の深さ凹ませて形
成され、この凹部11の底面には蓋体10の表裏を貫通
するピンホール状の小孔12が穿設されている。小孔1
2は、容器内の加熱状態の空気の排出を確実に行なうこ
とのできる適宜な大きさ、例えば0.5〜1mm径前後
で適宜な個数形成される。この小孔12は、例えば加熱
針を蓋面に押し当てる等の任意方法を用いて空けること
ができるが、孔を空けるときに蓋内面側から外面側へ向
かって空けることがより好ましい。また、凹部11及び
小孔12を設ける位置は、容器が傾いても液に浸りにく
い位置として蓋面10aの中央部付近が好ましいが、こ
の範囲に限定するものではない。
【0011】また、小孔12とせず、図3(A)、
(B)に示すように、平面視U字状乃至V字状の切り込
み片13を設けてもよい。切り込み片13の付根部分に
は、同図(C)の如く、折れ筋14を設ければ、切り込
み片13が上方へ折曲しやすくなり、容器加熱状態で膨
張空気や水蒸気の押圧力を受けて上面側へ自動的に撓ん
で容器内外を連通させることができる。また、この状態
で容器が冷却すると、切り込み片13は合成樹脂材の弾
性により元の位置まで復元して閉じ、容器内部への異物
の進入が防止される。切り込み片13、折れ筋14は、
共に蓋内面側からプレス加工して形成すれば、切り込み
片13が外方へより一層撓みやすくなるので好ましい。
なお、小孔12、切り込み片13及び折れ筋14の何れ
もプレス加工時に形成しておくことで、二次加工の手間
や切り屑等の発生を抑えることができる。
(B)に示すように、平面視U字状乃至V字状の切り込
み片13を設けてもよい。切り込み片13の付根部分に
は、同図(C)の如く、折れ筋14を設ければ、切り込
み片13が上方へ折曲しやすくなり、容器加熱状態で膨
張空気や水蒸気の押圧力を受けて上面側へ自動的に撓ん
で容器内外を連通させることができる。また、この状態
で容器が冷却すると、切り込み片13は合成樹脂材の弾
性により元の位置まで復元して閉じ、容器内部への異物
の進入が防止される。切り込み片13、折れ筋14は、
共に蓋内面側からプレス加工して形成すれば、切り込み
片13が外方へより一層撓みやすくなるので好ましい。
なお、小孔12、切り込み片13及び折れ筋14の何れ
もプレス加工時に形成しておくことで、二次加工の手間
や切り屑等の発生を抑えることができる。
【0012】また、蓋面10aには、凹部11の底部よ
りも若干浅い深さを有する断面略U字乃至V字状の溝1
5が、凹部11内から周側面10bに至って形成され、
凹部11と溝15に連通した空間を周側外方へ開放して
いる。この溝15は、蓋面10aに対して一定の深さで
形成されているが、容器をストレッチフィルムFで包被
したときに、蓋面10aの縁部で折曲するストレッチフ
ィルムFで溝15が閉塞されないよう、周側面10bに
沿って下折り形成することがより好ましい。なお、溝1
5は、蓋面10a上に複数本設けてもよい。
りも若干浅い深さを有する断面略U字乃至V字状の溝1
5が、凹部11内から周側面10bに至って形成され、
凹部11と溝15に連通した空間を周側外方へ開放して
いる。この溝15は、蓋面10aに対して一定の深さで
形成されているが、容器をストレッチフィルムFで包被
したときに、蓋面10aの縁部で折曲するストレッチフ
ィルムFで溝15が閉塞されないよう、周側面10bに
沿って下折り形成することがより好ましい。なお、溝1
5は、蓋面10a上に複数本設けてもよい。
【0013】また、容器本体9の上部内周壁には、若干
内方に突出させた突状16が周設され、図4に示すよう
に、容器を運搬等したときに容器内で汁や液状面が上下
に波打つのを抑えることができ、容器本体9と蓋体10
との接合面からの液の漏出を防止するようになってい
る。
内方に突出させた突状16が周設され、図4に示すよう
に、容器を運搬等したときに容器内で汁や液状面が上下
に波打つのを抑えることができ、容器本体9と蓋体10
との接合面からの液の漏出を防止するようになってい
る。
【0014】かかる構成において、容器本体9に食品を
収納し、蓋体10の周縁折曲部7を容器本体9の被嵌合
部5に圧嵌して、蓋体10を取り付ける。この際、容器
内部の空気は小孔12若しくは切り込み片13の折曲間
隙を通して外部に漏出し、容器内部を密閉することによ
る空気の反発力を受けずに周縁折曲部7を容易にかつ確
実に嵌合させることができる。
収納し、蓋体10の周縁折曲部7を容器本体9の被嵌合
部5に圧嵌して、蓋体10を取り付ける。この際、容器
内部の空気は小孔12若しくは切り込み片13の折曲間
隙を通して外部に漏出し、容器内部を密閉することによ
る空気の反発力を受けずに周縁折曲部7を容易にかつ確
実に嵌合させることができる。
【0015】そして、図5に示すように、凹部11上に
ラベルLを貼着し、容器をストレッチフィルムFで密着
包被した場合、容器内は小孔12若しくは切り込み片1
3の折曲間隙を通り、凹部11及び溝15を通して蓋体
周側外方に連通し、ストレッチフィルムFの隙間から外
気に連通していることになる。従って、この状態で容器
を電子レンジ等により加熱し、或いは高温に熱せられた
食品等の収納により容器内部が加熱されると、容器内部
の膨張空気(図中、実線矢印で示す)や水蒸気は小孔1
2若しくは切り込み片13の折曲間隙から漏出し、溝1
5を通って容器外部に排出され、容器内部の気圧を一定
に保つことができる。従って、ラベルLが貼着され、ス
トレッチフィルムFで包被してあっても、容器の圧迫変
形や蓋体10の浮き上がりが防止され得る。
ラベルLを貼着し、容器をストレッチフィルムFで密着
包被した場合、容器内は小孔12若しくは切り込み片1
3の折曲間隙を通り、凹部11及び溝15を通して蓋体
周側外方に連通し、ストレッチフィルムFの隙間から外
気に連通していることになる。従って、この状態で容器
を電子レンジ等により加熱し、或いは高温に熱せられた
食品等の収納により容器内部が加熱されると、容器内部
の膨張空気(図中、実線矢印で示す)や水蒸気は小孔1
2若しくは切り込み片13の折曲間隙から漏出し、溝1
5を通って容器外部に排出され、容器内部の気圧を一定
に保つことができる。従って、ラベルLが貼着され、ス
トレッチフィルムFで包被してあっても、容器の圧迫変
形や蓋体10の浮き上がりが防止され得る。
【0016】なお、同図に示すように小孔12から漏出
した水蒸気(図中、破線で示す)の一部は、凹部11を
覆うラベルLやストレッチフィルムSの底面を伝い、雫
となって凹部11の底部に溜まるが、溝15が凹部11
の底部よりも浅く設けられているので、雫がこの溝15
から容器外部に漏れ出すことはなく、容器表面やその周
囲が、雫により汚れたり濡れたりすることを防止するこ
とができる。
した水蒸気(図中、破線で示す)の一部は、凹部11を
覆うラベルLやストレッチフィルムSの底面を伝い、雫
となって凹部11の底部に溜まるが、溝15が凹部11
の底部よりも浅く設けられているので、雫がこの溝15
から容器外部に漏れ出すことはなく、容器表面やその周
囲が、雫により汚れたり濡れたりすることを防止するこ
とができる。
【0017】図6はストレッチフィルムFで容器を包被
せず、ラベルLのみを貼着する場合の本発明の実施例を
示しており、これは上記実施例と同様の嵌合構成を有す
る蓋体16の蓋面16aに星型に凹んだ凹部17を形成
し、この凹部17の底部に小孔18を穿設したものであ
る。図中、破線はラベルLを示しているが、このように
ラベルLを貼ったときに凹部17の一部が容器表面に露
出していれば、容器加熱時に膨張空気をここから容器外
部に排出し得(同図(B)参照)、容器内部の気圧を一
定に保つことができる。なお、凹部17は、当該容器に
使用するラベルLよりも大きく形成し、その形状は任意
である。
せず、ラベルLのみを貼着する場合の本発明の実施例を
示しており、これは上記実施例と同様の嵌合構成を有す
る蓋体16の蓋面16aに星型に凹んだ凹部17を形成
し、この凹部17の底部に小孔18を穿設したものであ
る。図中、破線はラベルLを示しているが、このように
ラベルLを貼ったときに凹部17の一部が容器表面に露
出していれば、容器加熱時に膨張空気をここから容器外
部に排出し得(同図(B)参照)、容器内部の気圧を一
定に保つことができる。なお、凹部17は、当該容器に
使用するラベルLよりも大きく形成し、その形状は任意
である。
【0018】図7は本発明のさらに他の実施例を示して
おり、これは上記実施例と同様の嵌合構成を有する蓋体
19の蓋面19aに、列状或いは一様に突起及び溝から
なる凹凸面20を形成し、この凹凸面20内に凹部21
を設け、該凹部21の底部に小孔22を穿設したもので
ある。凹凸面20は、蓋面19aに適宜高さの突起を多
数設けたり、適宜深さの溝状を列設したりして構成さ
れ、或いは蓋面19aにエンボス加工を施して細かな凹
凸面として構成してもよく、凹部21の周辺部、より好
ましくは蓋面19a全体に形成される。かかる構成によ
れば、同図(B)に示すように、ラベルLの底面下に、
凹凸面20の凹面部又は凸面部による間隙ができるの
で、この間隙から膨張空気を容器外部に排出し得、容器
内部の気圧を一定に保つことができる。
おり、これは上記実施例と同様の嵌合構成を有する蓋体
19の蓋面19aに、列状或いは一様に突起及び溝から
なる凹凸面20を形成し、この凹凸面20内に凹部21
を設け、該凹部21の底部に小孔22を穿設したもので
ある。凹凸面20は、蓋面19aに適宜高さの突起を多
数設けたり、適宜深さの溝状を列設したりして構成さ
れ、或いは蓋面19aにエンボス加工を施して細かな凹
凸面として構成してもよく、凹部21の周辺部、より好
ましくは蓋面19a全体に形成される。かかる構成によ
れば、同図(B)に示すように、ラベルLの底面下に、
凹凸面20の凹面部又は凸面部による間隙ができるの
で、この間隙から膨張空気を容器外部に排出し得、容器
内部の気圧を一定に保つことができる。
【0019】
【発明の効果】以上、本発明によれば、蓋面に凹部を形
成し、この凹部の底部に蓋体の表裏を貫通する小孔若し
くは切り込み片を設けるようにしたので、蓋面にラベル
を貼着しても小孔や切り込み片が閉塞することはなく、
容器内外を常に連通させることができる。また、上記凹
部と蓋体周側面とを連通させておくことにより、ストレ
ッチフィルムで容器を包被した場合でも、容器内外を連
通させることができる。従って、容器加熱時や高温の食
品等の収納時に、容器内部で膨張した空気や水蒸気を適
宜外部に排出し得、容器内部の気圧を加熱冷却状態に関
わらず一定に保つことができ、容器を圧迫変形させるこ
となく、容器本体と蓋体との確実な嵌合状態を維持する
ことができる。
成し、この凹部の底部に蓋体の表裏を貫通する小孔若し
くは切り込み片を設けるようにしたので、蓋面にラベル
を貼着しても小孔や切り込み片が閉塞することはなく、
容器内外を常に連通させることができる。また、上記凹
部と蓋体周側面とを連通させておくことにより、ストレ
ッチフィルムで容器を包被した場合でも、容器内外を連
通させることができる。従って、容器加熱時や高温の食
品等の収納時に、容器内部で膨張した空気や水蒸気を適
宜外部に排出し得、容器内部の気圧を加熱冷却状態に関
わらず一定に保つことができ、容器を圧迫変形させるこ
となく、容器本体と蓋体との確実な嵌合状態を維持する
ことができる。
【0020】また、凹部を溝や凹凸面よりも深く設けて
あるので、容器内部から排出された水蒸気はこの凹部の
底部に雫となって溜められ、溝や凹凸面から容器外部に
漏れて、容器表面やその周囲を汚したり、濡らしたりす
ることを防止することができる。
あるので、容器内部から排出された水蒸気はこの凹部の
底部に雫となって溜められ、溝や凹凸面から容器外部に
漏れて、容器表面やその周囲を汚したり、濡らしたりす
ることを防止することができる。
【図1】本発明の食品容器の一実施例の外観斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の食品容器の断面図である。
【図3】本発明の食品容器に係る連通部の他の態様を示
しており、(A)、(B)は夫々U字状及びV字状の切
り込み片の外観図、(C)は切り込み片の開口動作を説
明するため図である。
しており、(A)、(B)は夫々U字状及びV字状の切
り込み片の外観図、(C)は切り込み片の開口動作を説
明するため図である。
【図4】図1の食品容器に設けられた突状の作用を説明
するための図である。
するための図である。
【図5】図1の食品容器の連通作用を説明するための図
である。
である。
【図6】本発明の食品容器の第2実施例であり、(A)
は蓋体の外観斜視図、(B)は連通作用を説明するため
の図である。
は蓋体の外観斜視図、(B)は連通作用を説明するため
の図である。
【図7】本発明の食品容器の第3実施例であり、(A)
は蓋体の外観斜視図、(B)は連通作用を説明するため
の図である。
は蓋体の外観斜視図、(B)は連通作用を説明するため
の図である。
【図8】(A)は従来の食品容器の分離断面図、(B)
は蓋体頂部に穿設された小孔がラベル及びストレッチフ
ィルムで覆われた状態の容器の外観斜視図である。
は蓋体頂部に穿設された小孔がラベル及びストレッチフ
ィルムで覆われた状態の容器の外観斜視図である。
1、9 容器本体 2、16、19 蓋体 5 被嵌合部 7 周縁折曲部 8、12、18、22 小孔 11、17、21 凹部 13 切り込み片 15 溝 20 凹凸面 L ラベル F ストレッチフィルム
Claims (5)
- 【請求項1】 周壁の内側に被嵌合部を有する容器本体
と上記被嵌合部に嵌合する縁部を有する蓋体からなる合
成樹脂製の食品容器において、上記蓋体上面の少なくと
も一部を凹部とし、この凹部内に蓋面表裏を貫通し得る
連通部を設けたことを特徴とする食品容器。 - 【請求項2】 凹部を含む蓋体上面に凹凸面を設けた請
求項1に記載の食品容器。 - 【請求項3】 凹部と蓋体周側部とが凹凸面の凹面部に
よって連通するようにしてなる請求項2に記載の食品容
器。 - 【請求項4】 凹部から蓋体周側部に延びる溝を蓋体上
面に設けた請求項1に記載の食品容器。 - 【請求項5】 凹部を、溝又は凹凸面の凹面部よりも深
く形成してなる請求項3又は4に記載の食品容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6025595A JPH07237658A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 食品容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6025595A JPH07237658A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 食品容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237658A true JPH07237658A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12170267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6025595A Pending JPH07237658A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 食品容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237658A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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