JPH0723754Y2 - 力率検出装置 - Google Patents

力率検出装置

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JPH0723754Y2
JPH0723754Y2 JP547993U JP547993U JPH0723754Y2 JP H0723754 Y2 JPH0723754 Y2 JP H0723754Y2 JP 547993 U JP547993 U JP 547993U JP 547993 U JP547993 U JP 547993U JP H0723754 Y2 JPH0723754 Y2 JP H0723754Y2
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JP
Japan
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power factor
circuit
waveform
voltage
zero
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JP547993U
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JPH0665872U (ja
Inventor
尚子 糟谷
整 伊藤
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西芝電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電圧及び電流の両波形の
位相差から力率を検出する力率検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の力率検出装置を図3のブロック図
を参照して説明する。同図において、1及び2は零クロ
スコンパレータ回路であり、その回路は図4に示すごと
く、抵抗11、12及びコンデンサ13からなるフィル
タ回路と、コンパレータ回路14と、抵抗15と、NO
T回路16とから構成されている。零クロスコンパレー
タ回路1にはU−W相間電圧VUW、零クロスコンパレー
タ回路2にはV相電流IV が入力される(実際は抵抗器
を介して電圧成分に変化して入力する)。3は零クロス
コンパレータ回路1及び2の出力WA 及びWB を入力す
るAND回路、4はAND回路3の出力をゲートとする
カウンタ回路、5は零クロスコンパレータ回路1の出力
A をゲートとするカウンタ回路である。6はカウンタ
回路4及び5の出力から力率角を検出するθ検出回路、
7はθの値から力率を検出するCOSテーブルである。
【0003】次にまず図3に示す従来の力率検出装置に
ついて説明する。U−W相間電圧VUWが零クロスコンパ
レータ回路1に入力されると、パルス波形WA が出力さ
れる。また、V相電流IV が零クロスコンパレータ回路
2に入力されると、パルス波形WB が出力される。これ
らのパルス信号波形WA ,WB はAND回路3に入力さ
れ、パルス波形WA ,WB の論理積がAND回路3から
パルス波形WC として出力される。カウンタ回路4でA
ND回路3の出力パルス波形WC の幅をカウントし、カ
ウント値C2する。一方、カウンタ回路5は零クロスコ
ンパレータ回路1のパルス出力WA が入力されると、そ
の幅をカウントし、カウント値C1する。これらのカウ
ント値C1,C2がθ検出回路6に入力され、力率角θ
が検出できる。この力率角θはCOSテーブル7にて力
率に変換されて出力される。
【0004】次に、図3に示す従来の力率検出装置の動
作を図5及び図6を参照して説明する。U−W相間電圧
UWとV相電流IV との位相関係は、図5に示すように
力率が1.0の場合はVUWとIV の位相差は丁度90°
遅れとなる。進み力率0では同相すなわち位相差0°、
遅れ力率0では逆相すなわち180°となる。
【0005】まず、図6の力率1.0の場合について説
明する。電圧波形VUWは零クロスコンパレータ回路1に
て波形整形されパルス波形WA に変換される。一方、V
相電流IV は零クロスコンパレータ回路2にて波形整形
されパルス波形WB2に変換される。それぞれのパルス波
形WA とWB2とがAND回路3に入力され、その論理積
の結果がパルス波形WC2として出力される。このパルス
波形WA の幅をカウンタ回路5でカウントし、カウント
値C1とする。パルス波形WC2の幅をカウンタ回路4で
カウントし、カウント値C2とする。
【0006】そして、それぞれのカウント値C1,C2
がθ検出回路6で演算され、(1)式により力率角θが
求められる。 θ=90°−{(C2/C1)・180°} …(1) 図6の場合、パルス波形WA の幅に対するパルス波形W
C2の幅は、丁度1/2となるため、 θ=90°−{(1/2)・180°}=0° とな
る。
【0007】また力率が進み0の場合は図7に示す如く
電圧,電流が同相となり、パルス波形WA のカウント値
C1とパルス波形WC3のカウント値C2は等しくなるた
め、 θ=90°−{(1/1)・180°}=−90° と
なる。
【0008】一方、遅れ力率0の時は図8に示す如く電
圧,電流の位相差は180°、AND回路3の出力は0
となり、カウント値C2も0となる。したがって、 θ=90°−{(0/1)・180°}=90° とな
る。
【0009】このように演算された力率角θを図9に示
すCOSテーブルにて力率(pf)に変換し検出するこ
とができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】上記したような力率検
出装置では、例えば図10のように整流負荷時に現れる
高調波を含んだ電流波形IV になると、零クロスコンパ
レータ回路2の出力は図10のWB5の如くそのパルス幅
は基本波力率が1.0にも拘らず狭くなる。したがっ
て、パルス波形WA とWB5の論理積WC5の幅も狭くな
り、カウント値C2も少なくなる。本来なら、カウント
値C2はU−W相間電圧VUWのパルス波形WAのカウン
ト値C1の1/2になる筈だが、図10の電流波形の場
合WC5のカウント値C2はパルス波形WA のカウント値
C1の1/3になり力率は遅れ0.87と検出されてし
まい誤差がでる。
【0011】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は電圧及び電流波形から正確な位相差を検
出することのできる力率検出装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、電圧及び電流波形を入力し、前記各波形
を零クロスコンパレータにて波形整形した後、AND回
路に入力して得られる当該AND回路の出力幅と、前記
電圧波形を零クロスコンパレータにて波形整形した出力
幅との比から力率を検出する力率検出装置において、前
記各零クロスコンパレータの前段に同一周波数特性のロ
ーパスフィルタを設けて前記電圧及び電流波形に含まれ
る高調波を除去するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本考案によると、電圧及び電流波形にローパス
フィルタを設けることで波形の高調波成分を除去し基本
波成分のみとすることができ、これにより正確な位相差
を検出することができるので力率も正確に求められる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図を参照して説明する。図
1は本考案の一実施例のブロック図であり、図3と同一
符号のものは同一機能を有するものであり、その説明は
省略する。図1に示すように、U−W相電圧VUWと零ク
ロスコンパレータ回路1の間にローパスフィルタ回路8
を設ける。またV相電流IV と零クロスコンパレータ回
路2の間にもローパスフィルタ回路9を設ける。これら
のローパスフィルタ回路8及び9は、同一の遮断周波数
特性を有し、電圧及び電流波形に高調波を含む歪み波形
の高調波成分を除去し基本波成分を出力する作用を有す
る。したがって、ローパスフィルタ回路は基本波周波数
に対してはその定数により位相遅れが生じるが、電圧,
電流双方共全く同一の特性であるため相対的な位相関係
は損なわれることはない。
【0015】次に、本実施例の動作について説明する。
図2に示す如く、U−W相間電圧VUWはローパスフィル
タ回路8に入力され、そのローパスフィルタ回路8の定
数で決まる位相及び振幅の基本波波形WA1に変換され
る。例えば整流負荷時の電流波形は図2のIV の如く方
形波状の波形となるが、ローパスフィルタ回路9に入力
されて高調波成分が除去される。その結果ローパスフィ
ルタ回路9の出力波形は図2のWB1に示すように基本波
成分のみが出力される。ローパスフィルタ回路8及び9
の出力波形が零クロスコンパレータ回路1及び2に入力
される。ローパスフィルタ回路8及び9の出力波形は基
本波のみの波形となるため零クロスコンパレータ回路1
及び2の出力はWA 及びWBのように180°幅のパル
ス波形となる。これらの波形はAND回路3に入力さ
れ、その出力WC がカウンタ回路4でカウントC2され
る。また、カウンタ回路5では電圧成分のWA の幅がカ
ウントC1され、これらのカウント値C1,C2がθ検
出回路6に入力され力率角θが検出される。この力率角
θの値によってCOSテーブル7により力率が検出され
る。したがって、図2の電流波形での力率は、従来回路
では遅れ力率0.87として検出されていたが、本考案
によると図2に示す如くWC の幅がWA の幅に比較し丁
度1/2となるためθは(1)式によりθ=0°とな
る。したがって、図7のCOSテーブルから力率は1.
0となる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば出
力電圧及び出力電流を各零クロスコンパレータ回路の間
に同一周波数特性のローパスフィルタを挿入すること
で、出力電圧及び出力電流波形に歪みが生じても、ロー
パスフィルタ回路で高調波成分が除去され基本波成分の
みで以降の信号が処理されるため常に正確な力率を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のブロック構成図。
【図2】図1の動作を説明する図。
【図3】従来の力率検出回路のブロック構成図。
【図4】図3の零クロスコンパレータの回路図。
【図5】図3の電圧,電流の位相関係を表すベクトル
図。
【図6】力率1.0の場合の従来の力率検出回路の動作
を説明する図。
【図7】進み力率0の場合の従来の力率検出回路の動作
を説明する図。
【図8】遅れ力率0の場合の従来の力率検出回路の動作
を説明する図。
【図9】本考案及び従来の力率検出回路に組み込まれて
いるCOSテーブルの図。
【図10】高調波を含んだ電流波形の場合の従来の力率
検出回路の動作を説明する図。
【符号の説明】
1,2…零クロスコンパレータ回路、3…AND回路、
4,5…カウンタ回路、6…θ検出回路、7…COSテ
ーブル、8,9…ローパスフィルタ回路、11,12,
15…抵抗、13…コンデンサ、14…コンパレータ回
路、16…NOT回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧及び電流波形を入力し、前記各波形
    を零クロスコンパレータにて波形整形した後、AND回
    路に入力して得られる当該AND回路の出力幅と、前記
    電圧波形を零クロスコンパレータにて波形整形した出力
    幅との比から力率を検出する力率検出装置において、前
    記各零クロスコンパレータの前段に同一周波数特性のロ
    ーパスフィルタを設けて前記電圧及び電流波形に含まれ
    る高調波を除去するようにしたことを特徴とする力率検
    出装置。
JP547993U 1993-02-19 1993-02-19 力率検出装置 Expired - Lifetime JPH0723754Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0665872U JPH0665872U (ja) 1994-09-16
JPH0723754Y2 true JPH0723754Y2 (ja) 1995-05-31

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