JPH0723678U - トレーラの渦電流式減速装置 - Google Patents

トレーラの渦電流式減速装置

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JPH0723678U
JPH0723678U JP5944793U JP5944793U JPH0723678U JP H0723678 U JPH0723678 U JP H0723678U JP 5944793 U JP5944793 U JP 5944793U JP 5944793 U JP5944793 U JP 5944793U JP H0723678 U JPH0723678 U JP H0723678U
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一郎 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレーラの一般車両の後輪の車軸ケースと差
動装置から構成できる、経済的なトレーラの渦電流式減
速装置を得る。 【構成】 車軸ケース51の中間部の円筒部36に差動
装置Bの歯車箱31を結合し、歯車箱31に車軸52と
同軸にキヤリア47の両端軸部を回転可能に支持する。
左右の車軸52に結合した傘歯車45に噛み合う中間傘
歯車50をキヤリア47に軸支持する。キヤリア47に
結合したクラウン歯車42に車軸52と直交する出力軸
2の傘歯車41を噛み合せる。出力軸2に結合した制動
ドラム27の内部へ、歯車箱31に結合した案内枠10
を突出する。案内枠10に制動位置と非制動位置に移動
する歯車支持筒12を支持する。磁石支持筒12に周方
向等間隔に多数の磁石13を、制動ドラム27に対向す
る極性が周方向に交互に異なるように結合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はトラクタにより牽引されるトレーラの渦電流式減速装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
トレーラを牽引するトラクタを制動する時、トレーラに特有なジヤツクナイフ 現象を防止するために、トラクタの運転席に配設されるハンドブレーキにより、 予めトレーラの車輪の摩擦ブレーキをかけるようにしている。しかし、長い下り 坂路などで摩擦ブレーキを頻繁にかけると、過熱により制動能力が低下するとい う問題がある。
【0003】 そこで、実開平5-54130 号公報にはトレーラの車軸に渦電流式減速装置を備え たものが開示されている。即ち、トレーラの車軸ケースの中間内空部に、左右1 対の電磁石を備えたステータを配設する一方、左右の車軸の内端部に電磁石に対 向する制動円板を結合している。しかし、上述のトレーラの渦電流式減速装置は (a)車軸ケースの内部に電磁石を備えたステータを固定するには、構成が複雑 大形になる。(b)制動円板を外部から冷却する手段を備える必要がある。(c )制動円板が車輪と同回転数では十分な制動力が得られず、ハブリダクシヨンな どの増速装置を備える必要がある。−−などの事由から、既存の車軸ケースに取 り付けるようなわけにはいかず、高価格のものになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は上述の問題に鑑み、一般車両の後輪の車軸ケースと差動装置か ら構成できる、経済的なトレーラの渦電流式減速装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の構成は車軸ケースの中間部に設けた前後 方向の円筒部へ環状の取付板を介して差動装置の歯車箱を結合し、歯車箱に車軸 と同軸にキヤリアの両端軸部を回転可能に支持し、左右の車軸に結合した傘歯車 に噛み合う中間傘歯車をキヤリアに軸支持し、キヤリアに結合したクラウン歯車 に車軸と直交する出力軸の傘歯車を噛み合せ、出力軸に結合した制動ドラムの内 部へ歯車箱に結合した案内枠を突出し、案内枠に制動位置と非制動位置に移動可 能の磁石支持筒を支持し、磁石支持筒に周方向等間隔に多数の磁石を、制動ドラ ムに対向する極性が周方向に交互に異なるように結合したものである。
【0006】
【作用】
既存の車軸ケースに環状の取付板を介して差動装置を接続し、差動装置の出力 軸にトレーラの渦電流式減速装置を結合する。車輪の回転は差動装置により増速 され、出力軸を経て制動ドラムへ伝達される。
【0007】 制動時、車輪よりも高速で回転する制動ドラムが磁界を横切る時、制動ドラム に発生する渦電流に基づき制動ドラムは制動トルクを受け、車輪へ制動力を伝達 する。制動ドラムは車軸ケースの外部へ開放されて外気により冷却され、過熱に よる制動能力の低下を来さない。
【0008】
【実施例】
図1は本考案に係る渦電流式減速装置を備えたトレーラの車軸部の左半分を示 す平面図、図2は同渦電流式減速装置の装着状態を示す側面断面図である。本考 案によれば、車軸ケース51は上下1対の分割体を溶接して形成される。すなわ ち、下半部の分割体について説明すれば、細長い厚板の両端部を半円筒形に成形 し、中央部を両端部の半円筒形と直交する半円筒形に下方へ押し出し、該押出部 の断面を溝形にして差動装置Bを収容する部分を成形する。上下1対の分割体を 溶接することにより、車軸ケース51の中央部には前後方向の短い円筒部36が 形成される。円筒部36の前端縁は厚板からなる補強環36aを溶接して補強さ れ、円筒部36の後端縁は椀状の蓋板37を結合される。車軸ケース51の両端 部の軸受53を支持する小径部は、別の短い筒体を溶接により一体的に結合して 構成される。
【0009】 ハブ54が車軸ケース51の端部に1対の軸受53により回転可能に支持され る。図示してないが、車輪はデイスク部を摩擦ブレーキの制動ドラム55と一緒 に、ハブ54のフランジ53aにボルトにより結合される。摩擦ブレーキは制動 ドラム55を覆う裏板57を車軸ケース51に結合される。裏板57に支持され たカム軸56を、トラクタの運転席から遠隔的に回転操作すると、図示してない 1対のブレーキシユーが拡開され、ブレーキシユーのライニングが制動ドラム5 5の内周面へ押し付けられて制動力を発生する。ハブ54は車軸52の外端のフ ランジ52aへボルトにより結合される。
【0010】 車軸52の内端は差動装置Bの傘歯車45を結合される。差動装置Bは歯車箱 31を、車軸ケース51の円筒部36の前端縁の補強環36aへ取付板34を介 して結合される。図2に示すように、取付板34は周縁の平板部34aを補強環 36aへボルト33により結合され、歯車箱31は端部フランジ31aを取付板 34の平板部34bへボルト32により結合される。
【0011】 歯車箱31にキヤリア47の両端軸部が軸受46により支持される。キヤリア 47は左右の車軸52の内端の傘歯車45に噛み合う中間傘歯車50を、車軸5 2と直交する軸により支持している。キヤリア47に結合したクラウン歯車42 が、出力軸2の傘歯車41に噛み合される。出力軸2は外端ないし前端側を軸受 3,4により、歯車箱31に結合した軸受筒5(図2)に支持され、内端部を歯 車箱31の中間壁に軸受により支持される。
【0012】 図2に示すように、渦電流式減速装置Aは出力軸2の前端に結合した導体から なる制動ドラム27と、歯車箱31に結合した案内枠10とからなる。案内枠1 0は全体として非磁性体からなるが、制動ドラム27から外方へ突出している外 周壁部分10aは磁性体からなる。出力軸2の前端部に取付フランジ21がスプ ライン嵌合され、かつナツト22により締結される。取付フランジ21にボス2 4が複数のボルト23とナツトにより締結される。冷却フイン26を備える制動 ドラム27は一端部を、ボス24から径外方へ突出する複数のスポーク25の外 端に結合される。
【0013】 歯車箱31の軸受筒5に取付板6が複数のボルト7により結合され、取付板6 の外周側に円筒型の案内枠10と複数のアクチユエータ8が結合される。案内枠 10は断面長方形の内空部を備えており、案内枠10の外周壁の制動ドラム27 の内周面に対向する部分に多数の開口を設け、該開口に強磁性板14が周方向等 間隔に結合される。一方、案内枠10の内空部に磁性体からなる磁石支持筒12 が軸方向摺動可能に収容され、かつアクチユエータ8から案内枠10の内部へ突 出するロツド9に連結される。
【0014】 磁石支持筒12の外周面に各強磁性板14に対向する磁石13が結合される。 磁石13の制動ドラム27に対向する極性は、周方向に交互に異なるように配列 される。アクチユエータ8はシリンダの内部にピストンを嵌装して両端側に端室 を区画され、ピストンに前述のロツド9を結合される。
【0015】 図2において、アクチユエータ8の左側の端室へ加圧空気を供給し、右側の端 室を大気へ開放すれば、磁石支持筒12は制動ドラム27の内部から右方へ引退 し、制動ドラム27に磁界を及ぼさなくなる。この時、磁石支持筒12の磁石1 3は磁性体からなる外周壁部分10aに対向する。このような渦電流式減速装置 Aは、例えば特願平2-112026号などに開示されているので、これ以上説明しない 。また、渦電流式減速装置Aは図示の形式ものに限らず、例えば磁石支持筒を磁 石の配列ピツチに関連して回動すると、制動位置と非制動位置とに切り換わる形 式のものでもよい。
【0016】 次に、本考案による渦電流式減速装置の作動について説明する。通常、磁石支 持筒12はアクチユエータ8により制動ドラム27から引退されており、磁石1 3は制動ドラム27に磁界を及ぼさない。トレーラが牽引される時、左右の車輪 の回転は車軸52、傘歯車45、中間傘歯車50、キヤリア47、クラウン歯車 42、傘歯車41を経て出力軸2へ伝達される。トレーラの直進走行時、中間傘 歯車50は自転せず、クラウン歯車42は車軸52と同速で回転する。トレーラ の曲走時、中間傘歯車50が自転し、左右の車軸52の回転差動を許す。出力軸 2に結合された制動ドラム27は、クラウン歯車42と傘歯車41との歯車比で 増速回転するが、磁石13が制動ドラム27へ磁界を及ぼさないので制動力を受 けない。
【0017】 制動時、アクチユエータ8により磁石支持筒12を図2に示すように制動ドラ ム27の内部へ移動すると、磁石13が強磁性板14を経て制動ドラム27へ磁 界を及ぼす。車輪よりも高速回転する制動ドラム27が磁界を横切る時、制動ド ラム27の内部に渦電流が発生し、制動ドラム27は制動トルクを受ける。制動 ドラム27が受ける制動トルクは、差動装置B、車軸52を経て車輪へ伝達され る。
【0018】 制動ドラム27はトレーラの前方へ向けて開放されており、トレーラの走行に 伴つて前方からの空気流を受ける。制動時の渦電流により制動ドラム27に発生 する熱は、冷却フイン26を経て空気流により効率的に冷却される。空気流はス ポーク25の間を経て案内枠10の内側へも流入し、取付板6に設けた軽量化を 兼ねる開口(図示せず)を経て後方へ流出する。
【0019】 図3に示す実施例では、取付板34の交換により、歯車箱31は出力軸2が前 上がりに傾斜するように取り付けられ、トレーラの床下の搭載物や路面からの飛 石などに対処できる。このため、取付板34は周縁部に車軸ケース51の円筒部 36の端縁部に重合せ結合される第1の平板部34aを、前記周縁部よりも内側 に差動装置Bの歯車箱31の端部フランジ31aを重ね合せ結合する第2の平板 部34bをそれぞれ形成され、第2の平板部34bは第1の平板部34aに対し 傾斜される。
【0020】 なお、差動装置Bと渦電流式減速装置Aは出力軸2がトレーラの後方へ向くよ うに、車軸ケース51の後側へ配設してもよい。
【0021】
【考案の効果】
差動装置が車輪へ伝達する制動トルクは、普通の車両において車輪へ伝達する 駆動トルクよりも小さいので、既存の大型車両の車軸ケースに、小型車両の差動 装置を接続し、差動装置の出力軸にトレーラの渦電流式減速装置を結合すること で、十分な制動力が得られ、製造経費を節減できる。
【0022】 車輪の回転は差動装置で増速され、出力軸の制動ドラムへ伝達されるので、渦 電流に基づく効率的な制動力が得られる。
【0023】 制動ドラムは車軸ケースの外部へ開放されるので、冷却性に優れ、過熱による 制動能力の低下を防止できる。
【0024】 トレーラの渦電流式減速装置の使用によりトラクタやトレーラの摩擦ブレーキ の使用頻度が少くなり、ブレーキライニングの交換時期を延長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトレーラの渦電流式減速装置の平
面断面図である。
【図2】同トレーラの渦電流式減速装置の側面断面図で
ある。
【図3】本考案の部分的変更実施例に係るトレーラの渦
電流式減速装置の側面断面図である。
【符号の説明】
2:出力軸 10:案内枠 12:磁石支持筒 13:
磁石 27:制動ドラム 31:歯車箱 34:取付板 36:円筒部 42:ク
ラウン歯車 45:傘歯車 47:キヤリア 50:中
間傘歯車 51:車軸ケース 52:車軸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸ケースの中間部に設けた前後方向の円
    筒部へ環状の取付板を介して差動装置の歯車箱を結合
    し、歯車箱に車軸と同軸にキヤリアの両端軸部を回転可
    能に支持し、左右の車軸に結合した傘歯車に噛み合う中
    間傘歯車をキヤリアに軸支持し、キヤリアに結合したク
    ラウン歯車に車軸と直交する出力軸の傘歯車を噛み合
    せ、出力軸に結合した制動ドラムの内部へ歯車箱に結合
    した案内枠を突出し、案内枠に制動位置と非制動位置に
    移動可能の磁石支持筒を支持し、磁石支持筒に周方向等
    間隔に多数の磁石を、制動ドラムに対向する極性が周方
    向に交互に異なるように結合したことを特徴とする、ト
    レーラの渦電流式減速装置。
  2. 【請求項2】前記取付板は周縁部に車軸ケースの円筒部
    の端縁部に重合せ結合される第1の平板部を、前記周縁
    部よりも内側に差動装置の歯車箱の端部フランジを重ね
    合せ結合する第2の平板部をそれぞれ備えており、第2
    の平板部は第1の平板部に対し傾斜されている、請求項
    1に記載のトレーラの渦電流式減速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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