JP2819187B2 - 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents

鉄道車両用ディスクブレーキ装置

Info

Publication number
JP2819187B2
JP2819187B2 JP2162344A JP16234490A JP2819187B2 JP 2819187 B2 JP2819187 B2 JP 2819187B2 JP 2162344 A JP2162344 A JP 2162344A JP 16234490 A JP16234490 A JP 16234490A JP 2819187 B2 JP2819187 B2 JP 2819187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle
disk
brake device
rotating shaft
disc brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2162344A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0454331A (ja
Inventor
育幸 真下
善造 辻
秀男 玉森
Original Assignee
株式会社ナブコ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ナブコ filed Critical 株式会社ナブコ
Priority to JP2162344A priority Critical patent/JP2819187B2/ja
Publication of JPH0454331A publication Critical patent/JPH0454331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819187B2 publication Critical patent/JP2819187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道車両用ディスクブレーキ装置に関し、
特に、駆動車両あるいは駆動車両により牽引される車両
の車軸若しくは車軸と共に回転する回転軸に備えられる
ディスクブレーキ装置に関するものである。
〔従来の技術〕
鉄道車両用ディスクブレーキ装置は、駆動車両及び駆
動車両により牽引される車両の双方で採用されている
が、研究開発の過程の違い等によってその適用形態が一
般に異なっている。
駆動車両については、例えば実開平1−149032号公報
に開示されたものがあり、これは、第2,3図に示すよう
に、車輪1,1を軸支する車軸2の一側方に誘導電動機3
を設置すると共に、該誘導電動機3の回転軸4の一端部
にディスク(ブレーキディスク)5を固着し、且つ、キ
ャリパー6に取り付けられた一対のライニング7,7間に
前記ディスク5を介在せしめたものである。尚、前記誘
導電動機3は台車等の車両側部材に固定設置され、また
キャリパー6は車両側部材や誘導電動機3に保持される
ものである。そして、前記回転軸4の他端側には可撓継
手8を介して駆動ギヤ9が取り付けられ、且つ、前記車
軸2の対応する端部には前記駆動ギヤ9に噛合される従
動ギヤ10が取り付けられている。このような構成によれ
ば、当該車両の走行時には誘導電動機3の回転軸4の回
転に伴って車軸2及び車輪1,1が回転駆動されるが、ブ
レーキ指令が発せられた場合には、キャリパー6のライ
ニング7,7がディスク5の両面に圧接することにより、
ブレーキ作用が行われて、回転軸4及び車軸2ひいては
車輪1,1の回転が止まることになる。
一方、牽引車両については、第4図に示す型式のディ
スクブレーキ装置を採用しているのが一般的である。
即ち、第4図に示す型式のものは、牽引車両の車軸2
にディスク5を固着し、リンク機構からなるキャリパー
6をブレーキシリンダ11によって連係作動させることに
より、一対のライニング7,7が前記ディスク5の両側面
を圧接挟持する構成としたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、上記鉄道車両に取付けられるディスクブレ
ーキ装置においては、制動時にキャリパー6に取付けら
れた1対のライニング7,7と前記ディスク5の圧接によ
り、圧接面に大きな摩擦熱が発生し、高速走行からの制
動が続くとディスク5の高温化が著しくなる。特に、デ
ィスク5は鉄系の金属材料で構成されるのが通例である
ため、その熱容量は小さく制動時に高温状態になり易い
という特性を有している。
又、第3図に示すようにディスク5を保持するディス
ク座は、車軸2あるいは回転軸に密接して取付けられる
ので、ディスク5の熱はディスク座を介して回転軸(あ
るいは車軸2)に伝達され、その温度を上昇させて軸強
度を低下させる。さらに、ディスクブレーキ装置を車軸
2に直接取付けた場合においては、車軸2と車輪1との
結合部に熱が伝わり、該結合部を損傷する要因となる。
本発明は、上記事情に着目してなされたものであり、
ディスク5の制動熱の伝達を抑制することにより車軸2
あるいは回転軸4の高温化並びに損傷を防止し、鉄道車
両の安全走行を確保しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
しかして上記技術的課題を達成するための具体的手段
とするところは、鉄道車両の車軸若しくは車軸と共に回
転する回転軸にディスク座を取付けると共に、このディ
スク座にブレーキディスクを取付けた鉄道車両用ディス
クブレーキ装置において、前記ディスク座に車軸若しく
は回転軸の外径よりも大きい内径を有して前記車軸若し
くは回転軸の外周に沿って環状に設けられる中空室を形
成し、この中空室に冷却空気を導入する連通孔を形成し
た点に存在する。
〔作用〕
上記手段によると、制動時、ブレーキディスクに蓄積
する摩擦熱は、ブレーキディスクからディスク座に伝達
されることとなるが、車軸若しくは回転軸の外周に沿っ
て環状に設けられる中空室が形成されており、且つ中空
室には該中空室に冷却空気を導入する為の連通孔を形成
しているので、連通孔を経由して中空室に入る冷却空気
によって中空室すなわちディスク座が速やかに冷却する
ことができる。従って高速走行からの制動が続いてもデ
ィスク座が非伝熱部分並びに奪熱部分となって車軸や回
転軸の高温下を防止することができる。
そして、車軸或いは回転軸が昇温することがないの
で、軸強度の低下や車軸と車輪の取付け部の損傷を防止
することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図に基いて説明する。
本発明に係るディスクブレーキ装置は、第1図に示す
ように、車軸2に圧入された1対の車輪1,1によって挟
まれるように、1対のディスクブレーキ装置13,13を設
置して構成されている。
このディスクブレーキ装置13は、牽引車両における台
車14に連結される固定部15と車軸2に固定されて車軸2
と共に回転する回転部16からなり、台車14には、各回転
部16に対応してキャリパー6,6が固設されている。
固定部15は、周方向に分割可能な上部ケース17,17と
下部ケース18,18からなり、左右の上部ケース17,17は、
フレーム19を介して一体的に連結され、フレーム19に
は、ピン20を介して台車14と連結する為のブラケット21
が上方へ延設されている。一方、下部ケース18,18は、
左右別体に形成されており、これらの上部ケース17,17
及び下部ケース18,18の周方向両端部に夫々孔付きブラ
ケット22,22が付設され、該ブラケット22,22に止めボル
ト23を挿通してナット24と螺合させることにより上部ケ
ース17,17と下部ケース18,18は組立てられている。
左右の上部ケース17及び下部ケース18の軸方向端縁に
は、段差状に拡径した開口部25を形成し、且つ開口部25
の先端には、回転部16と係合する凹部26を有する鉤状段
差部27が形成されている。又、下部ケース18には、開口
部25と連通する給気孔28が穿設されている。そして、止
めボルト23とナット24を螺合させて組立てられた上部ケ
ース17と下部ケース18は、開口部25の奥部に配したベア
リング29によって車軸2と接することになる。
一方、回転部16は、車軸2に固定される分割可能なデ
ィスク座12と該ディスク座12に固定されるディスク5,5
等からなり、ディスク座12の周方向両端部に夫々孔付き
ブラケット22a,22aを付設し、ボルト23aとナット24aを
螺合させることによりディスク座12が組立てられてい
る。又、ディスク座12には、外周方向に突出する突板30
が付設され、ディスク5,5は、該突板30を両側から挟持
するように添設され、止めボルト31で固定されている。
そして、ディスク座12には、車軸2の外径よりも大きい
内径を有して車軸2の外周に沿って環状に設けられる中
空室32が形成され、且つ該中空室32には、固定部15の開
口部25に通じる連通孔33が周方向に等間隔に複数個穿設
されている。又、ディスク座12のディスク5取付け部側
壁部12aには、連通孔33から中空室32内に導入された空
気を排出する排出孔34が穿設されている。又、ディスク
座12の固定部15側外周面には、環状突部35が形成され、
該環状突部35が固定部15の鉤形段差部27の凹部26と若干
の隙間を残して嵌合している。
さらに、台車14に取付けられたキャリパー6,6は、取
付フレーム36,36に固設されたコ字形のキャリパー本体3
7,37と、該キャリパー本体37,37の両側部内方に配設さ
れてディスク5,5を挟持する一対のライニング7,7からな
り、キャリパー本体37には、この両ライニング7,7を夫
々外方から押圧するピストン(図示せず)が具備されて
いる。そして、このピストンは、油圧若しくは空気圧に
より又は機械的構造例えばリンク機構により内外方向
(第1図左右方向)に移動して、制動時にライニング7,
7をディスク5,5に対して押圧させるものである。
このようなディスクブレーキ装置13の固定部15は、ブ
ラケット21及び台車14から垂下するブラケット38を介し
て台車14と連結され、一定位置に保持される。一方、回
転部16は、ディスク座12を介して車軸2に固定され、車
軸2と共に回転する。この状態でキャリパー6のライニ
ング7,7をディスク5,5に対して押圧させると、ディスク
5,5の回転に制動がかかり、車軸2の回転が規制される
と共に、ディスク5とライニング7,7の接触面で摩擦熱
が発生する。こうして発生した摩擦熱はディスク5から
ディスク座12に伝達される。しかして、図示しない給気
ファン等により給気孔28から固定部15の開口部(回転部
16との係合により中空状態となっている)25に導入され
た冷却空気がディスク座12の連通孔33を経由して中空室
32に導入され、排出孔34から系外へ排出されるので、こ
の結果、ディスク座12は冷却空気によって冷却され、車
軸2の高温化を防止することができる。又、排出孔34か
ら放出される空気はディスク5の方向に流れてディスク
5を冷却する機能を発揮する。
上記では、牽引車両の車軸2にこの発明に係るディス
クブレーキ装置13を取付けた実施例を示したが、牽引車
両の場合でも、ギヤ9,10等の伝達機構を介して車軸2と
共に回転する回転軸4を設け、該回転軸4にディスクブ
レーキ装置13を装備する型式のものがあり、この場合に
は、該回転軸4に上記実施例と同様にディスクブレーキ
装置13を装備させればよい。又、駆動車両の場合には、
第2図に示したような誘導電動機3の回転軸4に取付け
るディスクブレーキ装置として、上記実施例と同様のデ
ィスクブレーキ装置13を装備すればよい。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されており、鉄道車両の車
軸若しくは車軸と共に回転する回転軸に取付けたディス
ク座に、車軸若しくは回転軸の外径よりも大きな内径を
有して車軸若しくは回転軸の外周に沿って環状に設けら
れる中空室を形成し、この中空室に冷却空気を導入する
連通孔を形成したので、ディスク座は冷却空気により常
時冷却され、高速走行からの制動が続いたとしてもブレ
ーキディスクに発生する摩擦熱はディスク座に遮断され
て車軸又は回転軸に制動熱が伝達することもないので軸
強度の低下、高温化による車輪結合部の損傷を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係るディスクブレーキ装置を示す要部
破断正面図、第2図は従来例を示す正面図、第3図は第
2図における要部拡大説明図、第4図は車軸に取付けら
れたディスクブレーキ装置の従来例を示す正面説明図で
ある。 2……車軸 4……回転軸 5……ディスク(ブレーキディスク) 12……ディスク座 13……ディスクブレーキ装置 32……中空室 33……連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−51135(JP,A) 特開 昭63−213468(JP,A) 特開 昭57−157841(JP,A) 実開 昭64−4933(JP,U) 実開 昭60−95239(JP,U) 実開 昭50−83481(JP,U) 実公 昭53−33096(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61H 5/00 F16D 65/847 F16D 65/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道車両の車軸若しくは車軸と共に回転す
    る回転軸にディスク座を取付けると共に、このディスク
    座にブレーキディスクを取付けた鉄道車両用ディスクブ
    レーキ装置において、 前記ディスク座に車軸若しくは回転軸の外径よりも大き
    い内径を有して前記車軸若しくは回転軸の外周に沿って
    環状に設けられる中空室を形成し、この中空室に冷却空
    気を導入する連通孔を形成したことを特徴とする鉄道車
    両用ディスクブレーキ装置。
JP2162344A 1990-06-20 1990-06-20 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 Expired - Fee Related JP2819187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2162344A JP2819187B2 (ja) 1990-06-20 1990-06-20 鉄道車両用ディスクブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2162344A JP2819187B2 (ja) 1990-06-20 1990-06-20 鉄道車両用ディスクブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0454331A JPH0454331A (ja) 1992-02-21
JP2819187B2 true JP2819187B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=15752772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2162344A Expired - Fee Related JP2819187B2 (ja) 1990-06-20 1990-06-20 鉄道車両用ディスクブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819187B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4963673B2 (ja) * 2008-01-30 2012-06-27 カヤバ工業株式会社 ブレーキ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5551135A (en) * 1978-10-12 1980-04-14 Akebono Brake Ind Co Ltd Separate type disk rotor
JP2635573B2 (ja) * 1987-02-27 1997-07-30 株式会社東芝 渦電流ブレーキ装置
JPS644933U (ja) * 1987-06-26 1989-01-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0454331A (ja) 1992-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5810256B2 (ja) 車両駆動装置
CN110758014B (zh) 一种电动三轮车用后桥
KR102291206B1 (ko) 제동 어셈블리를 갖는 전기 허브 드라이브
JPH08159178A (ja) 車両用ブレーキ
JP2009525917A (ja) 冷却機構付きブレーキ装置
JP2819187B2 (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
AU4060002A (en) Off highway truck brake assembly and wheel spindle having a spline joint
JP3949780B2 (ja) ブレーキディスク
JPS634828Y2 (ja)
JP2640383B2 (ja) 車両用多板ディスクブレーキ
JPH05193513A (ja) 操舵装置
CN212373345U (zh) 一种盘式制动弯轴
JPH04501397A (ja) 油内を回転するディスクブレーキ用車輪ヘッド
JP3028136B2 (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JP2551496B2 (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
CN212124749U (zh) 一种桥壳结构、驱动桥总成及工程机械
JP3879942B2 (ja) パーキングブレーキ装置の構造
KR101928077B1 (ko) 차량용 브레이크의 강제 공기 순환 냉각을 위한 브레이크 캘리퍼 및 이를 이용한 차량용 브레이크
CN216922962U (zh) 一种驱动桥用带帽式制动盘的制动器
JP4067462B2 (ja) ディスクブレーキ用ローター
CN209813950U (zh) 一种新型拖拉机刹车系统总成
JP2583243Y2 (ja) 鉄道車両用弾性車輪
JP2655039B2 (ja) 車両用ブレーキの使用方法及びブレーキ装置
JPS6015740Y2 (ja) デイスクブレ−キ装置におけるブレ−キデイスクの取付装置
JP3155917B2 (ja) ディスクブレーキ用キャリパ構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees