JPH07236516A - 爪切りにおける爪飛散防止構造 - Google Patents
爪切りにおける爪飛散防止構造Info
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- JPH07236516A JPH07236516A JP3160094A JP3160094A JPH07236516A JP H07236516 A JPH07236516 A JP H07236516A JP 3160094 A JP3160094 A JP 3160094A JP 3160094 A JP3160094 A JP 3160094A JP H07236516 A JPH07236516 A JP H07236516A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 上下両刃先7,8付近で上下両刃体2,3の
両側開口Sを塞ぐカバー24を備えている。両カバー2
4と押圧操作てこ4とは両カバー24を刃先7,8の突
出位置Pと開口Sの閉塞位置Qとの間で回動させるよう
に連動している。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧
していない使用前状態で両カバー24は刃先突出位置P
にあり、同位置Pでは上下両刃先7,8が両カバー24
から突出する。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧し
た使用後状態で両カバー24は開口閉塞位置にあり、同
位置では上下両刃先7,8付近の両側開口Sが両カバー
24により閉塞される。 【効果】 上記両カバー24の機能により、上下両刃先
7,8間に爪を入れ易く、しかも爪の飛散を確実に防止
できる。
両側開口Sを塞ぐカバー24を備えている。両カバー2
4と押圧操作てこ4とは両カバー24を刃先7,8の突
出位置Pと開口Sの閉塞位置Qとの間で回動させるよう
に連動している。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧
していない使用前状態で両カバー24は刃先突出位置P
にあり、同位置Pでは上下両刃先7,8が両カバー24
から突出する。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧し
た使用後状態で両カバー24は開口閉塞位置にあり、同
位置では上下両刃先7,8付近の両側開口Sが両カバー
24により閉塞される。 【効果】 上記両カバー24の機能により、上下両刃先
7,8間に爪を入れ易く、しかも爪の飛散を確実に防止
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は爪飛散防止カバーを有
する爪切りに関するものである。
する爪切りに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の爪切りとしては、例えば
実開昭57−45805号公報や実開昭57−4580
6号公報に示すものがある。この爪切りにおいては、爪
飛散防止カバーが底壁と左右両側壁とを備え、そのカバ
ー内に上下両刃体が挿入されている。上下両刃体の前端
部にある刃先は左右両側壁の前端部で隠れて爪切りの左
右両側から見えないようになっている。
実開昭57−45805号公報や実開昭57−4580
6号公報に示すものがある。この爪切りにおいては、爪
飛散防止カバーが底壁と左右両側壁とを備え、そのカバ
ー内に上下両刃体が挿入されている。上下両刃体の前端
部にある刃先は左右両側壁の前端部で隠れて爪切りの左
右両側から見えないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用者は爪を切るとき
爪切りを横にしてその左側又は右側を見ながら操作する
ことがある。その場合、使用者は上下両刃先を見ること
ができないため、爪を上下両刃先間に入れたり、その入
り具合を確認したりすることができず、使いにくくなっ
ていた。
爪切りを横にしてその左側又は右側を見ながら操作する
ことがある。その場合、使用者は上下両刃先を見ること
ができないため、爪を上下両刃先間に入れたり、その入
り具合を確認したりすることができず、使いにくくなっ
ていた。
【0004】そのような点を考慮して、実開昭57−9
9508号公報に示す爪切りにおいては、上下両刃先を
左右両側壁の前端部から前方へ突出させたり、左右両側
壁の前端部を切り欠いたりして使用者が上下両刃先を見
ることができるようになっている。しかし、このような
構造では、上下両刃先付近で上下両刃体の左右両側開口
が若干開放されているため、爪の飛散を防止する上で好
ましくない。
9508号公報に示す爪切りにおいては、上下両刃先を
左右両側壁の前端部から前方へ突出させたり、左右両側
壁の前端部を切り欠いたりして使用者が上下両刃先を見
ることができるようになっている。しかし、このような
構造では、上下両刃先付近で上下両刃体の左右両側開口
が若干開放されているため、爪の飛散を防止する上で好
ましくない。
【0005】本発明は爪切断操作と連動する可動カバー
を提案して、使い易く、しかも爪の飛散を確実に防止で
きる爪切りを提供することを目的としている。
を提案して、使い易く、しかも爪の飛散を確実に防止で
きる爪切りを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】後記する実施例の図面に
示すように、本発明にかかる爪切りにおいては、上下両
刃体2,3と押圧操作てこ4とを備え、上下両刃体2,
3に刃先7,8が相対向して形成されているとともに、
この上下両刃体2,3間にはその両刃先7,8を互いに
接近離間させる方向の弾性を持たせている。前記押圧操
作てこ4は支持手段により上刃体2上で支持され、上下
両刃体2,3の刃先7,8をその弾性に抗して互いに当
接させ得るようになっている。
示すように、本発明にかかる爪切りにおいては、上下両
刃体2,3と押圧操作てこ4とを備え、上下両刃体2,
3に刃先7,8が相対向して形成されているとともに、
この上下両刃体2,3間にはその両刃先7,8を互いに
接近離間させる方向の弾性を持たせている。前記押圧操
作てこ4は支持手段により上刃体2上で支持され、上下
両刃体2,3の刃先7,8をその弾性に抗して互いに当
接させ得るようになっている。
【0007】本発明にかかる爪切りは上下両刃先7,8
付近で上下両刃体2,3の両側開口Sを塞ぐカバー24
を備えている。この両カバー24と押圧操作てこ4との
間には両カバー24を刃先7,8の突出位置Pと開口S
の閉塞位置Qとの間で移動させる連動手段が設けられて
いる。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧していない
使用前状態で両カバー24は刃先突出位置Pにあり、同
位置Pでは上下両刃先7,8が両カバー24から突出す
るようになっている。また、押圧操作てこ4により上刃
体2を押圧した使用後状態で両カバー24は開口閉塞位
置Qにあり、同位置Qでは上下両刃先7,8付近の両側
開口Sが両カバー24により閉塞されるようになってい
る。
付近で上下両刃体2,3の両側開口Sを塞ぐカバー24
を備えている。この両カバー24と押圧操作てこ4との
間には両カバー24を刃先7,8の突出位置Pと開口S
の閉塞位置Qとの間で移動させる連動手段が設けられて
いる。押圧操作てこ4により上刃体2を押圧していない
使用前状態で両カバー24は刃先突出位置Pにあり、同
位置Pでは上下両刃先7,8が両カバー24から突出す
るようになっている。また、押圧操作てこ4により上刃
体2を押圧した使用後状態で両カバー24は開口閉塞位
置Qにあり、同位置Qでは上下両刃先7,8付近の両側
開口Sが両カバー24により閉塞されるようになってい
る。
【0008】
【作用】図2,4に示す使用状態では、上下両刃先7,
8が両カバー24から突出しているため、使用者はこの
上下両刃先7,8間に爪を挿入し易い。また、図3,7
に示す使用後状態では、上下両刃先7,8付近の両側開
口Sを両カバー24が塞ぐため、切爪片の飛散を防止す
る。
8が両カバー24から突出しているため、使用者はこの
上下両刃先7,8間に爪を挿入し易い。また、図3,7
に示す使用後状態では、上下両刃先7,8付近の両側開
口Sを両カバー24が塞ぐため、切爪片の飛散を防止す
る。
【0009】
【第1実施例】まず、本発明の第1実施例にかかる爪切
りを図1〜図7を参照して説明する。図4〜6に示すよ
うに、爪切り本体1は上刃体2と下刃体3と押圧操作て
こ4と支軸5とを備えている。上下両刃体2,3は金属
板材からなり、それらの後端部で互いに固着され、その
固着部6の前端の支点部6aから互いに広がるように前
方へ延設されて片持梁状になっている。この上下両刃体
2,3の前端部に刃先7,8が内側へ相対向するように
折曲されて形成されている。この両刃先7,8付近で上
下両刃体2,3に透孔9,10が形成され、この両透孔
9,10に金属製の支軸5がその軸心回りで回動可能に
挿入されている。この支軸5は頭部12と軸部13とか
らなり、頭部12が下刃体3の下側に係止されていると
ともに、軸部13が両透孔9,10を通して上刃体2上
に突出している。押圧操作てこ4は金属製のてこ本体1
5とプラスチック製の装飾体16とからなり、この装飾
体16がてこ本体15の表側に取着されているととも
に、てこ本体15の基端部にある二股状の支持部17に
おいて力点部18が表側に突設されている。上刃体2上
においててこ本体15はその支持部17で前記支軸5の
軸部13の上端部に対し支持ピン19により連結され、
軸部13の軸心に対し直交するこの支持ピン19の軸心
回りで回動可能になっている。プラスチック製の固定カ
バー20は底壁21と左右両側壁22とを有している。
上下両刃体2,3はこの固定カバー20内に挿入されて
位置決めされ、下刃体3の下側が底壁21上に面してい
るとともに、上下両刃体2,3の左右両側が左右両側壁
22に面している。両刃先7,8付近で上下両刃体2,
3の前端部が固定カバー20の各壁21,22の前端部
から前方へ突出している。
りを図1〜図7を参照して説明する。図4〜6に示すよ
うに、爪切り本体1は上刃体2と下刃体3と押圧操作て
こ4と支軸5とを備えている。上下両刃体2,3は金属
板材からなり、それらの後端部で互いに固着され、その
固着部6の前端の支点部6aから互いに広がるように前
方へ延設されて片持梁状になっている。この上下両刃体
2,3の前端部に刃先7,8が内側へ相対向するように
折曲されて形成されている。この両刃先7,8付近で上
下両刃体2,3に透孔9,10が形成され、この両透孔
9,10に金属製の支軸5がその軸心回りで回動可能に
挿入されている。この支軸5は頭部12と軸部13とか
らなり、頭部12が下刃体3の下側に係止されていると
ともに、軸部13が両透孔9,10を通して上刃体2上
に突出している。押圧操作てこ4は金属製のてこ本体1
5とプラスチック製の装飾体16とからなり、この装飾
体16がてこ本体15の表側に取着されているととも
に、てこ本体15の基端部にある二股状の支持部17に
おいて力点部18が表側に突設されている。上刃体2上
においててこ本体15はその支持部17で前記支軸5の
軸部13の上端部に対し支持ピン19により連結され、
軸部13の軸心に対し直交するこの支持ピン19の軸心
回りで回動可能になっている。プラスチック製の固定カ
バー20は底壁21と左右両側壁22とを有している。
上下両刃体2,3はこの固定カバー20内に挿入されて
位置決めされ、下刃体3の下側が底壁21上に面してい
るとともに、上下両刃体2,3の左右両側が左右両側壁
22に面している。両刃先7,8付近で上下両刃体2,
3の前端部が固定カバー20の各壁21,22の前端部
から前方へ突出している。
【0010】本実施例はこの固定カバー20の前端部に
金属製の可動体23を付設している点で特徴を有する。
この可動体23は左右の閉塞カバー24とそれらをつな
ぐ連動板25とによりコ字形状をなし、連動板25の左
右両側縁から左右両閉塞カバー21が下方へ直角に折曲
されている。連動板25の前端25aと左右両閉塞カバ
ー24の前端24aとは一平面上で揃えられているが、
連動板25の後端側にある受圧部26は左右両閉塞カバ
ー24の後端24bから後方へ突出している。連動板2
5にはその前端25aと受圧部26との間で円形状の係
止孔27が形成され、その内径が前記支軸5の軸部13
の外径よりも若干大きくなっている。この可動体23に
おいては、その連動板25が両刃先7,8付近で上刃体
2上に載せられ、その係止孔27に支軸5の軸部13が
挿通されているとともに、左右両閉塞カバー24が両刃
先7,8付近で上下両刃体2,3の左右両側開口Sを塞
ぐように固定カバー20の左右両側壁22間で上刃体2
上の連動板25から垂下している。
金属製の可動体23を付設している点で特徴を有する。
この可動体23は左右の閉塞カバー24とそれらをつな
ぐ連動板25とによりコ字形状をなし、連動板25の左
右両側縁から左右両閉塞カバー21が下方へ直角に折曲
されている。連動板25の前端25aと左右両閉塞カバ
ー24の前端24aとは一平面上で揃えられているが、
連動板25の後端側にある受圧部26は左右両閉塞カバ
ー24の後端24bから後方へ突出している。連動板2
5にはその前端25aと受圧部26との間で円形状の係
止孔27が形成され、その内径が前記支軸5の軸部13
の外径よりも若干大きくなっている。この可動体23に
おいては、その連動板25が両刃先7,8付近で上刃体
2上に載せられ、その係止孔27に支軸5の軸部13が
挿通されているとともに、左右両閉塞カバー24が両刃
先7,8付近で上下両刃体2,3の左右両側開口Sを塞
ぐように固定カバー20の左右両側壁22間で上刃体2
上の連動板25から垂下している。
【0011】さて、図1に示すように、不使用時には押
圧操作てこ4がそのてこ本体15の裏側で上刃体2上に
重合され、このてこ本体15の表側にある装飾体16が
上向きになっている。使用時には、図2及び図4,5に
示すように、この押圧操作てこ4を支持ピン19を中心
に支軸5に対し回動させて上刃体2上か上方へ起こすと
ともに、支軸5を押圧操作てこ4とともに上下両刃体
2,3に対し回動させ、押圧操作てこ4を上下反転させ
て上刃体2上で傾斜させた状態にする。この使用前状態
では、てこ本体15の支持部17の力点部18が上刃体
2上で可動体23の連動板25の受圧部26に当接す
る。可動体23の左右両閉塞カバー24は刃先突出位置
Pにあり、その位置Pで上下両刃先7,8は可動体23
の各板24,25の前端24a,25aから前方へ若干
の距離Lだけ突出している。
圧操作てこ4がそのてこ本体15の裏側で上刃体2上に
重合され、このてこ本体15の表側にある装飾体16が
上向きになっている。使用時には、図2及び図4,5に
示すように、この押圧操作てこ4を支持ピン19を中心
に支軸5に対し回動させて上刃体2上か上方へ起こすと
ともに、支軸5を押圧操作てこ4とともに上下両刃体
2,3に対し回動させ、押圧操作てこ4を上下反転させ
て上刃体2上で傾斜させた状態にする。この使用前状態
では、てこ本体15の支持部17の力点部18が上刃体
2上で可動体23の連動板25の受圧部26に当接す
る。可動体23の左右両閉塞カバー24は刃先突出位置
Pにあり、その位置Pで上下両刃先7,8は可動体23
の各板24,25の前端24a,25aから前方へ若干
の距離Lだけ突出している。
【0012】そして、押圧操作てこ4を下方へ押すと、
その力点部18上の力点18aで受圧部26の受圧点2
6aに押圧力Fが働く。この押圧力Fについては、受圧
部26や上刃体2に対し垂直な分力Fnと、これらに対
し平行な水平分力Ftとに分けて考えることができる。
水平分力Ftにより、可動体23の全体が上刃体2上に
沿って前方へごくわずかにずれ、連動板25の係止孔2
7の内周面が支軸5の軸部13の外周面に圧接される。
垂直分力Fnにより、上刃体2が下刃体3に対する固着
部6の支点部6aを中心に下方に回動し、図7に示すよ
うに上下両刃体2,3の刃先7,8が互いに当接する。
この時、受圧部26は垂直分力Fnにより上刃体2の回
動に追従して下方へ移動するが、軸部13に対する係止
孔27の圧接により係止孔27付近で連動板25が軸部
13に沿って下方へ移動しない。従って、図3及び図5
に示す使用後状態では、軸部13の軸心上にある係止孔
27の中心27a回りで可動体23の全体が前方へ回動
して左右両閉塞カバー24が開口閉塞位置Qになり、そ
の位置Qで上下両刃先7,8が同カバー23内に隠れて
その刃先7,8付近の両側開口Sが閉塞される。
その力点部18上の力点18aで受圧部26の受圧点2
6aに押圧力Fが働く。この押圧力Fについては、受圧
部26や上刃体2に対し垂直な分力Fnと、これらに対
し平行な水平分力Ftとに分けて考えることができる。
水平分力Ftにより、可動体23の全体が上刃体2上に
沿って前方へごくわずかにずれ、連動板25の係止孔2
7の内周面が支軸5の軸部13の外周面に圧接される。
垂直分力Fnにより、上刃体2が下刃体3に対する固着
部6の支点部6aを中心に下方に回動し、図7に示すよ
うに上下両刃体2,3の刃先7,8が互いに当接する。
この時、受圧部26は垂直分力Fnにより上刃体2の回
動に追従して下方へ移動するが、軸部13に対する係止
孔27の圧接により係止孔27付近で連動板25が軸部
13に沿って下方へ移動しない。従って、図3及び図5
に示す使用後状態では、軸部13の軸心上にある係止孔
27の中心27a回りで可動体23の全体が前方へ回動
して左右両閉塞カバー24が開口閉塞位置Qになり、そ
の位置Qで上下両刃先7,8が同カバー23内に隠れて
その刃先7,8付近の両側開口Sが閉塞される。
【0013】使用後に押圧操作てこ4に対する力を解除
すると、上刃体2の弾性により図2及び図4,5に示す
使用前状態に自動的に戻る。さらに、図2及び図4,5
に示す状態で、支軸5を押圧操作てこ4とともに上下両
刃体2,3に対し回動させるとともに、押圧操作てこ4
を支持ピン19を中心に支軸5に対し回動させ、てこ本
体15の裏側を上刃体2上に重合させると、図1に示す
不使用状態に戻る。
すると、上刃体2の弾性により図2及び図4,5に示す
使用前状態に自動的に戻る。さらに、図2及び図4,5
に示す状態で、支軸5を押圧操作てこ4とともに上下両
刃体2,3に対し回動させるとともに、押圧操作てこ4
を支持ピン19を中心に支軸5に対し回動させ、てこ本
体15の裏側を上刃体2上に重合させると、図1に示す
不使用状態に戻る。
【0014】本実施例は下記の特徴を有する。 (イ)図2及び図4,5に示す使用前状態では、可動体
23の左右両閉塞カバー24から上下両刃先7,8が突
出しているため、使用者は爪切りを横にしてその左側又
は右側から見た場合でもその上下両刃先7,8を見るこ
とができ、上下両刃先7,8間に爪を挿入し易くなる。
また、図3及び図7に示すように上下両刃先7,8が互
いに当接する爪の切断時に、可動体23が回動してその
左右両閉塞カバー24が上下両刃先7,8付近の左右両
側開口Sを塞ぐため、切爪片の飛散も防止することがで
きる。
23の左右両閉塞カバー24から上下両刃先7,8が突
出しているため、使用者は爪切りを横にしてその左側又
は右側から見た場合でもその上下両刃先7,8を見るこ
とができ、上下両刃先7,8間に爪を挿入し易くなる。
また、図3及び図7に示すように上下両刃先7,8が互
いに当接する爪の切断時に、可動体23が回動してその
左右両閉塞カバー24が上下両刃先7,8付近の左右両
側開口Sを塞ぐため、切爪片の飛散も防止することがで
きる。
【0015】(ロ)押圧操作てこ4に対する操作力を本
来の目的である上刃体2への押圧ばかりではなく、力点
部18から可動体23の連動板25の受圧部26に伝達
して、可動体23の閉塞カバー24を回動させるので、
爪の切断タイミングに合わせて上下両刃先7,8付近の
左右両側開口Sを確実に閉塞し易くなる。
来の目的である上刃体2への押圧ばかりではなく、力点
部18から可動体23の連動板25の受圧部26に伝達
して、可動体23の閉塞カバー24を回動させるので、
爪の切断タイミングに合わせて上下両刃先7,8付近の
左右両側開口Sを確実に閉塞し易くなる。
【0016】(ハ)爪の切断時に押圧操作てこ4の力点
部18に働く押圧力Fの水平分力Ftを利用して可動体
23の連動板25の係止孔27を支軸5の軸部13に圧
接し、その圧接力で生じる摩擦力により軸部13に対す
る係止孔27の移動をなくしてこの係止孔27の中心2
7a回りで可動体23が回動するので、可動体23の連
動板25に係止孔27を設けてこの係止孔27に支軸5
の軸部13を挿通するだけの簡単な構造で、可動体23
の回動支点部として利用することができる。
部18に働く押圧力Fの水平分力Ftを利用して可動体
23の連動板25の係止孔27を支軸5の軸部13に圧
接し、その圧接力で生じる摩擦力により軸部13に対す
る係止孔27の移動をなくしてこの係止孔27の中心2
7a回りで可動体23が回動するので、可動体23の連
動板25に係止孔27を設けてこの係止孔27に支軸5
の軸部13を挿通するだけの簡単な構造で、可動体23
の回動支点部として利用することができる。
【0017】(ニ)爪切りにおいて通常有する上刃体2
の弾性を利用して可動体23を図3,7の使用後状態か
ら図2,4,5の使用状態に自動的に戻すことができる
ので、既存の構造を有効に利用して可動体23を往復回
動させることができる。
の弾性を利用して可動体23を図3,7の使用後状態か
ら図2,4,5の使用状態に自動的に戻すことができる
ので、既存の構造を有効に利用して可動体23を往復回
動させることができる。
【0018】(ホ)可動体23の連動板25の係止孔2
7に対し支軸5が回動可能になっているとともに、連動
板25の受圧部26に対し押圧操作てこ4の力点部18
が離間可能になっているため、上下両刃体2,3及び可
動体23に対し支軸5及び押圧操作てこ4を回動させて
図2,4,5の使用前状態と図1の不使用状態とに押圧
操作てこ4を位置決めでき、押圧操作てこ4の動きを可
動体23の回動として伝達する構造であるにもかかわら
ず、不使用時に押圧操作てこ4をコンパクトにまとめる
ことができる。
7に対し支軸5が回動可能になっているとともに、連動
板25の受圧部26に対し押圧操作てこ4の力点部18
が離間可能になっているため、上下両刃体2,3及び可
動体23に対し支軸5及び押圧操作てこ4を回動させて
図2,4,5の使用前状態と図1の不使用状態とに押圧
操作てこ4を位置決めでき、押圧操作てこ4の動きを可
動体23の回動として伝達する構造であるにもかかわら
ず、不使用時に押圧操作てこ4をコンパクトにまとめる
ことができる。
【0019】(ヘ)爪切断操作や爪飛散に影響する上下
両刃先7,8付近の左右両側開口Sにのみ可動体23の
閉塞カバー24を設け、この部分を除く上下両刃体2,
3の左右両側開口Sを固定カバー20の左右両側壁22
により閉塞したので、爪飛散防止カバーの動く部分を少
なくして構造を簡単にすることができる。
両刃先7,8付近の左右両側開口Sにのみ可動体23の
閉塞カバー24を設け、この部分を除く上下両刃体2,
3の左右両側開口Sを固定カバー20の左右両側壁22
により閉塞したので、爪飛散防止カバーの動く部分を少
なくして構造を簡単にすることができる。
【0020】(ト)可動体23において左右両閉塞カバ
ー24を連動板25により繋いでこの連動板25を上刃
体2上に重合したので、左右両閉塞カバー24を簡単な
構造で安定性良く支えながら、押圧操作てこ4の動きを
左右両閉塞カバー24に伝達することができる。
ー24を連動板25により繋いでこの連動板25を上刃
体2上に重合したので、左右両閉塞カバー24を簡単な
構造で安定性良く支えながら、押圧操作てこ4の動きを
左右両閉塞カバー24に伝達することができる。
【0021】前述した実施例以外にも下記のように構成
してもよい。 (イ)図8に示す第2実施例は前記第1実施例の支軸5
の軸部13を変更したものであり、この軸部13は頭部
12から連続する下側の大径部28とこの大径部28か
ら連続する上側の小径部29とからなり、この大径部2
8と小径部29との間に段差部30が形成されている。
そして、前記第1実施例の可動体23においてその連動
板25の係止孔27の内周縁がこの段差部30に係止さ
れ得るようになっている。従って、この連動板25の受
圧部26に押圧操作てこ4の力点部18から押圧力Fが
与えられると、この係止孔27の内周縁が段差部30に
支えられながら可動体23がこの係止孔27の中心27
a回りで回動する。この場合、段差部30による係止孔
27の内周縁の支えが回動支点部としての機能を果たす
ため、第1実施例の場合のような軸部13にする係止孔
27の圧接は必ずしも必要ではなく、この第2実施例で
小径部29に対する係止孔27の圧接を省略してもよ
い。
してもよい。 (イ)図8に示す第2実施例は前記第1実施例の支軸5
の軸部13を変更したものであり、この軸部13は頭部
12から連続する下側の大径部28とこの大径部28か
ら連続する上側の小径部29とからなり、この大径部2
8と小径部29との間に段差部30が形成されている。
そして、前記第1実施例の可動体23においてその連動
板25の係止孔27の内周縁がこの段差部30に係止さ
れ得るようになっている。従って、この連動板25の受
圧部26に押圧操作てこ4の力点部18から押圧力Fが
与えられると、この係止孔27の内周縁が段差部30に
支えられながら可動体23がこの係止孔27の中心27
a回りで回動する。この場合、段差部30による係止孔
27の内周縁の支えが回動支点部としての機能を果たす
ため、第1実施例の場合のような軸部13にする係止孔
27の圧接は必ずしも必要ではなく、この第2実施例で
小径部29に対する係止孔27の圧接を省略してもよ
い。
【0022】(ロ)その他、可動体23の回動支点部構
造としては、図示しないが、上下両刃先7,8付近で下
刃体3の左右両側から上方へ延設したブラケットに対し
可動体23の左右両閉塞カバー24を回動中心軸により
支持する。
造としては、図示しないが、上下両刃先7,8付近で下
刃体3の左右両側から上方へ延設したブラケットに対し
可動体23の左右両閉塞カバー24を回動中心軸により
支持する。
【0023】(ハ)押圧操作てこ4の支持手段として
は、図示しないが、上記(ロ)と同様なブラケットにて
こ本体15の基端部を支持ピンにより回動可能に支持す
る。
は、図示しないが、上記(ロ)と同様なブラケットにて
こ本体15の基端部を支持ピンにより回動可能に支持す
る。
【0024】前記各実施例から考慮すると、下記のよう
な概念としても把握できる。 (イ)請求項1における上下両刃体2,3は、その後端
部で互いに固着され、その固着部6を支点とした片持梁
状に支持されて弾性を有している。刃先7,8はこの上
下両刃体2,3の前端部に形成されている。
な概念としても把握できる。 (イ)請求項1における上下両刃体2,3は、その後端
部で互いに固着され、その固着部6を支点とした片持梁
状に支持されて弾性を有している。刃先7,8はこの上
下両刃体2,3の前端部に形成されている。
【0025】(ロ)請求項1に記載の支持手段において
は、上下両刃先7,8付近で上下両刃体2,3に支軸5
が回動可能に挿嵌され、の支軸5の下端頭部12が下刃
体3の下側に係止されているとともに、この支軸5の上
端部が上刃体2上に突出し、この支軸5の上端部に押圧
操作てこ4が回動可能に支持されている。
は、上下両刃先7,8付近で上下両刃体2,3に支軸5
が回動可能に挿嵌され、の支軸5の下端頭部12が下刃
体3の下側に係止されているとともに、この支軸5の上
端部が上刃体2上に突出し、この支軸5の上端部に押圧
操作てこ4が回動可能に支持されている。
【0026】(ハ)請求項1に記載の連動手段において
は、左右両閉塞カバー24を刃先突出位置Pと開口閉塞
位置Qとの間で回動可能に支持する回動支点部と、押圧
操作てこ4の力点部18が当接する受圧部26とを備え
ている。
は、左右両閉塞カバー24を刃先突出位置Pと開口閉塞
位置Qとの間で回動可能に支持する回動支点部と、押圧
操作てこ4の力点部18が当接する受圧部26とを備え
ている。
【0027】(ニ)上記(ハ)の回転支点部において
は、両閉塞カバー24を上刃体上でつなぐ連動板25に
形成された係止孔27と、この係止孔27に挿嵌された
上記(ロ)の支軸5と、前記力点部18により連動板2
5の受圧部26が押圧されたときこの支軸5に係止孔2
7が押圧されて回動支点となる機能とを備えている。
は、両閉塞カバー24を上刃体上でつなぐ連動板25に
形成された係止孔27と、この係止孔27に挿嵌された
上記(ロ)の支軸5と、前記力点部18により連動板2
5の受圧部26が押圧されたときこの支軸5に係止孔2
7が押圧されて回動支点となる機能とを備えている。
【0028】(ホ)上記(ハ)の回動支点部において
は、上記(ニ)の係止孔27及び支軸5と、この支軸5
と係止孔27との間にある係止部(支軸5の段差部30
及び係止孔27の内周縁)と、前記力点部18の押圧に
よりこの係止部が係止されて回動支点となる機能とを備
えている。
は、上記(ニ)の係止孔27及び支軸5と、この支軸5
と係止孔27との間にある係止部(支軸5の段差部30
及び係止孔27の内周縁)と、前記力点部18の押圧に
よりこの係止部が係止されて回動支点となる機能とを備
えている。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる爪切りによれば、両カバ
ー24の機能により、使い易く、しかも爪の飛散を確実
に防止することができる。
ー24の機能により、使い易く、しかも爪の飛散を確実
に防止することができる。
【図1】第1実施例にかかる爪飛散防止カバー付き爪切
りにおいて不使用状態を示す側面図である。
りにおいて不使用状態を示す側面図である。
【図2】同じく使用前状態を示す側面図である。
【図3】同じく使用後状態を示す側面図である。
【図4】図2の拡大断面図である。
【図5】図4の部分拡大断面図である。
【図6】図2に示す爪切りの一部切欠き正面図である。
【図7】図3の拡大断面図である。
【図8】(a)は第2実施例にかかる爪切りにおいて使
用前状態を示す部分拡大断面図であり、(b)は同じく
使用後状態を示す部分拡大断面図である。
用前状態を示す部分拡大断面図であり、(b)は同じく
使用後状態を示す部分拡大断面図である。
1…爪切り本体、2…上刃体、3…下刃体、4…押圧操
作てこ、5…支軸、6…固着部、7…刃先、8…刃先、
14…押圧操作てこ、17…支持部、18…力点部、1
9…支持ピン、20…固定カバー、23…可動体、24
…閉塞カバー、25…連動板、26…受圧部、27…係
止孔。
作てこ、5…支軸、6…固着部、7…刃先、8…刃先、
14…押圧操作てこ、17…支持部、18…力点部、1
9…支持ピン、20…固定カバー、23…可動体、24
…閉塞カバー、25…連動板、26…受圧部、27…係
止孔。
Claims (1)
- 【請求項1】 上下両刃体(2,3)に刃先(7,8)
を相対向させて形成し、この上下両刃体(2,3)間に
はその両刃先(7,8)を互いに接近離間させる方向の
弾性を持たせ、上刃体(2)上にあっては上下両刃体
(2,3)の刃先(7,8)をその弾性に抗して互いに
当接させ得る押圧操作てこ(4)を支持手段をもって支
持した爪切りにおいて、 前記上下両刃先(7,8)付近で上下両刃体(2,3)
の両側開口(S)を塞ぐカバー(24)を備え、 前記押圧操作てこ(4)により上刃体(2)を押圧して
いない使用前状態で上下両刃先(7,8)を前記両カバ
ー(24)から突出させる位置(P)と、押圧操作てこ
(4)により上刃体(2)を押圧した使用後状態で上下
両刃先(7,8)の両側開口(S)を前記両カバー(2
4)により閉塞する位置(Q)との間で、両カバー(2
4)を移動させる連動手段を押圧操作てこ(4)と両カ
バー(24)との間に設けたことを特徴とする爪切りに
おける爪飛散防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160094A JP2875149B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 爪切りにおける爪飛散防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160094A JP2875149B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 爪切りにおける爪飛散防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07236516A true JPH07236516A (ja) | 1995-09-12 |
JP2875149B2 JP2875149B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=12335699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3160094A Expired - Fee Related JP2875149B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 爪切りにおける爪飛散防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2875149B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107594851A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-19 | 佛山市三水区富田金属制品有限公司 | 一种指甲钳用销轴结构及指甲钳 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP3160094A patent/JP2875149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107594851A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-19 | 佛山市三水区富田金属制品有限公司 | 一种指甲钳用销轴结构及指甲钳 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2875149B2 (ja) | 1999-03-24 |
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Legal Events
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