JPH07235441A - 積層型電子部品の製造方法 - Google Patents

積層型電子部品の製造方法

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JPH07235441A
JPH07235441A JP6026999A JP2699994A JPH07235441A JP H07235441 A JPH07235441 A JP H07235441A JP 6026999 A JP6026999 A JP 6026999A JP 2699994 A JP2699994 A JP 2699994A JP H07235441 A JPH07235441 A JP H07235441A
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JP
Japan
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terminal
sheet
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terminal material
laminated
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JP6026999A
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Takashi Tomaru
隆 外丸
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のような外部端子形成工程を不要にして
製造工数を簡略化できる積層型電子部品の製造方法を提
供すること。 【構成】 所定幅の本体材料部11と端子材料部12と
がストライプ状に交互に並ぶ基材シート10を得る工程
と、基材シート10上に所定パターンの導体層を形成す
る工程と、導体層形成後の基材シート10を上下の端子
材料部12が合致するように積層,圧着して積層体を得
る工程と、積層体を端子材料部12の中間位置と隣接す
る導体層の中間位置で切断して積層チップを得る工程
と、積層チップを焼成する工程とを経て積層型電子部品
を製造しているので、切断と同時に積層チップの端面に
外部端子用の端子材料部12を設けることができ、従来
のような外部端子形成工程を省略して製造工数を簡略化
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層コンデンサ,積層
インダクタ、積層トランス,LC複合部品,混成集積部
品等の積層構造の電子部品に有用な製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の積層型電子部品は一般に、誘電
体材料や磁性体材料等から成る基材シートを得る工程
と、該基材シート上に所定パターンの導体層を形成する
工程と、導体層形成後の基材シートを所定の位置関係及
び順序で積層,圧着する工程と、積層体を部品寸法に切
断して焼成する工程と、積層チップの端面に外部端子用
導電ペーストを塗布して焼き付ける工程とを経て製造さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法では、
導電ペーストの塗布及び焼き付けにより外部端子を形成
しているため、ペースト塗布時の面積及び厚み誤差が原
因となって外部端子の形状及び完成品寸法にばらつきを
生じる問題点がある。また、外部端子を形成するための
塗布装置及び焼き付け炉等を必要とするため、製造ライ
ンが複雑で工数がかかる問題点がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来のような外部端子形
成工程を不要にして製造工数を簡略化できる積層型電子
部品の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、所定幅の本体材料部と端子材料
部とがストライプ状に交互に並ぶ基材シートを得る工程
と、基材シート上に所定パターンの導体層を形成する工
程と、導体層形成後の基材シートを上下の端子材料部が
合致するように積層,圧着して積層体を得る工程と、積
層体を端子材料部の中間位置と隣接する導体層の中間位
置で切断して積層チップを得る工程と、積層チップを焼
成する工程とを具備したことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の製造方
法において、本体材料部の長手方向に第2の端子材料部
を間隔をおいて形成し、積層体を両端子材料部の中間位
置で切断したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
製造方法において、基材シートをフィルム上に形成した
ことを特徴としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3何れか
1項記載の製造方法において、端子材料部が本体材料部
と同一或いは同系成分を含有することを特徴としてい
る。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至4何れか
1項記載の製造方法において、本体材料部と端子材料部
との境界面に段差或いはテーパを形成したことを特徴と
している。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、導体層形成後の基材シー
トを上下の端子材料部が合致するように積層,圧着し、
該積層体を端子材料部の中間位置と隣接する導体層の中
間位置で切断することにより、該切断と同時に積層チッ
プの対向面に外部端子用の端子材料部を設けることがで
きる。積層チップの端部を構成する端子材料部は本体材
料部と共に焼成され外部端子となる。
【0011】請求項2の発明では、上記の端子材料部と
第2の端子材料部の中間位置を夫々切断することによ
り、積層チップの上記以外の対向面にも外部端子用の端
子材料部を設けることができる。
【0012】請求項3の発明では、基材シートをフィル
ム上に形成することで、脆弱な基材シートをフィルムで
保持したまま取扱うことができる。
【0013】請求項4の発明では、端子材料部が本体材
料部と同一或いは同系成分を含有することで、両材料部
の馴染みを良くして密着力を高めることができる。
【0014】請求項5の発明では、本体材料部と端子材
料部との境界面に段差或いはテーパを形成することで、
両者の接触面積を増加させて密着力を高めることができ
る。
【0015】
【実施例】図1は基材シートの製造に好適な装置概略を
示すもので、同図においてFはフィルム、1は第1塗工
機、2は乾燥機、3は第2塗工機、4は整形機である。
【0016】フィルムFは所定幅のPETフィルム等か
ら成り、ロール状に巻き取られている。第1塗工機1は
フィルムFの一面に本体材料を幅方向に間隔をおいてス
トライプ状に連続塗工、詳しくは誘電体材料や磁性体材
料等を幅方向に一定間隔をおき同一幅及び厚みで連続的
に塗工しフィルムF上に複数の本体材料部を形成するた
めのもので、図に示したグラビヤ印刷機(1aは材料
槽、1bは印刷ロール)の他にオフセット印刷機,ダイ
コーター等の他の印刷機が採用できる。乾燥機2は第1
塗工機1で塗工された本体材料を乾燥するためのもの
で、加熱炉2aとヒータ2bを備えている。第2塗工機
3はストライプ状に塗工された本体材料部の間に端子材
料を連続塗工するためのもので、図に示したディスペン
サーの他にグラビア印刷機,オフセット印刷機等の他の
機構が採用できる。整形機4は塗工された端子材料を平
滑化し本体材料と密着させるためのもので、図に示した
カレンダー加工機(4aは加熱炉、4bはヒータ、4c
はカレンダーロール)の他にプレスロール等の他の機構
が採用できる。尚、上記の第2塗工機3は本体材料と端
子材料の相溶性によっては乾燥機2の前位置に配置する
ことも可能であり、この場合にはフィルムF上に塗工さ
れた本体材料と端子材料とが乾燥機2を通過する過程で
同時乾燥されることになる。
【0017】ここで、積層コンデンサ用の基材シートの
製造手順について図2乃至図4を参照して説明する。
尚、図2(A),(B)には図1のa位置における上面
図及び部分断面図を、図3(A),(B)には図1のb
位置における上面図及び部分断面図を、図4(A),
(B)には図1のc位置における上面図及び部分断面図
を夫々示してある。
【0018】まず、第1塗工機1にチタン酸バリウム等
の誘電体スラリーを、また第2塗工機3に該誘電体スラ
リーにNi等の金属粉末を60〜80w%混合して調製
した導電スラリーを夫々充填する。スラリー充填後にフ
ィルムFを図1の矢印方向に移動させると、第1塗工機
1を通過する過程でフィルムFの一面に誘電体スラリー
が幅方向に間隔をおいてストライプ状に連続塗工され、
これによりフィルムFに複数の本体材料部11が形成さ
れる。本体材料部11は乾燥機2を通過する過程で乾燥
される。次いで、第2塗工機3を通過する過程で本体材
料部11間の間隙に導電スラリーがやや盛り上がって塗
工され、これによりフィルムFに複数の端子材料部12
が形成される。フィルムF上の本体材料部11と端子材
料部12は続いて整形機4を通過する過程で熱加圧さ
れ、端子材料部12が平滑化されて本体材料部11と密
着する。ちなみに整形機4における加圧力は後述する圧
着時の圧力の1/3〜1/2程度である。以上で、所定
幅の本体材料部11と端子材料部12とがストライプ状
に交互に並ぶ基材シート10が製造される。製造後の基
材シート10はフィルムFと共に巻き取られる。
【0019】次に、上記の基材シート10を利用した積
層コンデンサの製造方法について図5乃至図8を参照し
て説明する。
【0020】まず、先に用意したフィルム付きの基材シ
ート10を複数取りが可能な単位寸に切断する。次い
で、Ag等の金属粉末を主成分とするペーストを材料と
し、スクリーン印刷,グラビア印刷等の方法によって基
材シート10上に内部電極となる矩形状の導体層13を
その中央部が端子材料部12と重なるように形成する。
導体層13は印刷位置が本体材料部11及び端子材料部
12の幅分だけ同方向にずれた2種類のもの(図5及び
図6参照)を用意する。
【0021】次いで、図5及び図6に示した積層用シー
ト10′を互いの端子材料部12が合致するようにフィ
ルムFを剥しながら交互に必要枚数積み重ね、且つ導体
層の形成されていない基材シート10をその上下に必要
枚数重ねて300〜350kg/cm2 前後の圧力で圧
着し、圧着後の積層体を図7の一点鎖線位置、即ち端子
材料部12の中間位置と隣接する電極層13の中間位置
で切断する。ちなみに上記の積み重ねは吸着ヘッドを用
いて用いて行われ、その位置決めは予めフィルム或いは
基材シートの一部に設けたマークをセンシングすること
によって行われる。
【0022】切断後の積層チップの対向する2つの側面
には図8に示すように外部端子用の端子材料部12が一
体に形成される。この積層チップは上記の導電スラリー
に用いられる金属種に対応した温度、例えばAgの場合
は850〜900℃,Cuの場合は950〜1000
℃、Niの場合は1100〜1200℃の温度で焼成さ
る。そして、焼成後の積層チップの外部端子の表面には
半田食われや濡れ性を改善するためにNi,Sn又はS
n−Pb等のメッキ処理が施される。以上で対向する2
つの面に外部端子を有する積層コンデンサが製造され
る。
【0023】このように上述の製造方法によれば、導体
層形成後の基材シート10を上下の端子材料部12が合
致するように積層,圧着し、該積層体を端子材料部12
の中間位置と隣接する導体層13の中間位置で切断して
いるので、切断と同時に積層チップの2側面に外部端子
用の端子材料部12を設けることができ、従来のような
外部端子形成工程を省略して製造工数を簡略化すること
ができる。また、外部端子の形状にばらつきが少なく、
しかも部品寸法を切断精度のみに依存できるのでμm単
位の極めて高い寸法精度を期待できる。
【0024】また、基材シート10をフィルムF上に形
成してあるので、脆弱な基材シート10をフィルムFで
保持したまま取扱うことができ、吸着ヘッドを利用して
搬送や積層等を行う場合でも基材シート10にしわ等の
変形を生じることがなく、変形を原因として生じ得る積
層不良や特性ばらつきの問題を排除して積層コンデンサ
を的確且つ安定に製造することができる。
【0025】更に、端子材料部12が本体材料部11と
同一のセラミック粉末を含有することから、両材料部1
1,12の馴染みを良くして密着力を高めることがで
き、焼成時に熱応力を原因として生じ得るクラックの発
生を防止して両者に高い結合力及び強度を確保できる。
【0026】次に、LC複合部品(EMIフィルタ)用
の基材シートについて図9を参照して説明する。LC複
合部品の場合には成分の異なる3種類の基材シートを図
1のシート製造装置を用いて予め製造しておく。
【0027】第1のシート20はコンデンサ層部分に利
用されるもので、図9に示すようにアルミナホウケイ酸
ガラス等の誘電体スラリーから成る本体材料部21と、
該誘電体スラリーにAg等の金属粉末を混合して調製し
た導電スラリーから成る端子材料部22とがフィルムF
上にストライプ状に交互に並んでいる。
【0028】第2のシート30はインダクタ層部分に利
用されるもので、同図に示すようにNi−Zn系フェラ
イト粉末等を主成分とする磁性体スラリーから成る本体
材料部31と、該磁性体スラリーにAg等の金属粉末を
混合して調製した導電スラリーから成る端子材料部32
とが第1のシート20と同一寸法でフィルムF上にスト
ライプ状に交互に並んでいる。
【0029】第3のシート40は中間層部分に利用され
るもので、同図に示すように上記の誘電体スラリーと磁
性体スラリーと反応しずらい中間的な性質を有するセラ
ミックスラリーから成る本体材料部41と、該セラミッ
クスラリーにAg等の金属粉末を混合して調製した導電
スラリーから成る端子材料部42とが第1のシート20
と同一寸法でフィルムF上にストライプ状に交互に並ん
でいる。各シート20,30,40に用いられる導電ス
ラリーの金属粉末の混合割合は先に述べた積層コンデン
サの場合と同様である。
【0030】次に、上記の基材シート20,30,40
を利用したLC複合部品の製造方法について図10乃至
図16を参照して説明する。
【0031】製造に際しては、上記の基材シート20,
30,40を用いてコンデンサ層用シート20′とイン
ダクタ層用シート30′と中間層用シート40′を夫々
形成する。
【0032】中間層用シート40′は、上記のフィルム
付き基材シート40を複数取りが可能な単位寸法に切断
した後、図10に示すように本体材料部41の長手方向
に等間隔で1対の矩形孔43を形成し、端子材料部42
と同様の導電スラリーを材料としてスクリーン印刷,グ
ラビア印刷等の方法によって孔43内に第2の端子材料
部44を形成する。本体材料部41における矩形孔43
の形成は、レーザ光をマスクを通じて本体材料部に照射
する方法やレーザ光をスキャンさせる方法によってフィ
ルムFに損傷を与えることなく的確に行うことができ
る。
【0033】コンデンサ層用シート20′は、上記のフ
ィルム付き基材シート40を基材シート20を複数取り
が可能な単位寸法に切断した後、図11(A)に示すよ
うに中間層用シート40′と同様の矩形孔23を形成
し、端子材料部22と同様の導電スラリーを材料として
スクリーン印刷,グラビア印刷等の方法によって孔23
内に第2の端子材料部24を形成する。次いで、Ag等
の金属粉末を主成分とするペーストを材料とし、スクリ
ーン印刷,グラビア印刷等の方法によって本体材料部1
1上に内部電極となる矩形状の導体層25をその端部が
第2の端子材料部24と接触或いは重なるように形成す
る。導体層25は上記以外に同図(B)に示すように第
2の端子材料部24との接続端が異なる計2種類のもの
を用意する。
【0034】インダクタ層用シート30′は、上記のフ
ィルム付き基材シート30を複数取りが可能な単位寸法
に切断した後、図12(A)に示すように中間層用シー
ト40′と同様の矩形孔33を形成し、端子材料部32
と同様の導電スラリーを材料としてスクリーン印刷,グ
ラビア印刷等の方法によって孔33内に第2の端子材料
部34を形成する。次いで、Ag等の金属粉末を主成分
とするペーストを材料とし、スクリーン印刷,グラビア
印刷等の方法によって本体材料部31上にコイルとなる
略コ字形の導体層35をその端部が第2の端子材料部2
4と接触或いは重なるように形成する。導体層35は上
記以外に同図(B)に示すようにパターンが異なる計6
種類のものを合わせて用意する。また、積層時に上下方
向の各導体層35がコイル状に接続されるよう、本体材
料部31にはスルーホール(図中○印参照)が予め形成
され導体層印刷時に印刷ペーストの一部が充填される。
このスルーホールの形成も矩形孔と同様にレーザ光照射
が利用される。
【0035】各シート20′,30′,40′を用意し
た後は、端子材料部33のみを形成した基材シート30
の上に図12に示した6種類のインダクタ層用シート3
0′を互いの端子材料部32,34が合致するようにフ
ィルムFを剥しながら所定の順序で必要枚数積み重ねる
(図13参照)。そして、この上に図10に示した中間
層用シート40′を互いの端子材料部32,34が合致
するようにフィルムFを剥しながら必要枚数積み重ね、
この上に図11に示した2種類のコンデンサ層用シート
20′を互いの端子材料部32,34が合致するように
フィルムFを剥しながら交互に必要枚数積み重ねる(図
14参照)。端子材料部24のみを形成した基材シート
20′をその上下に重ねて圧着し、圧着後の積層体を図
13,14の一点鎖線位置、即ち端子材料部22,3
2,42の中間位置と第2の端子材料部24,34,4
4の中間位置で切断する。切断後の積層チップの対向す
る2つの側面には図15及び図16(A)に示すように
外部端子用の端子材料部24,34,44が一体に形成
され、他の側面に22,32,42が一体に形成され
る。この積層チップは適宜温度で焼成され、焼成後に各
外部端子の表面に半田食われや濡れ性を改善するための
メッキ処理を施される。以上で4側面に外部端子を有す
るLC複合部品、即ち図16(B)に示すようにコイル
Lの両端にコンデンサCが接続されたLC複合部品が製
造される。
【0036】このように上述の製造方法によれば、導体
層形成後の基材シート20,30,40を上下の端子材
料部22,32,42及び24,34,44が合致する
ように積層,圧着し、該積層体を両端子材料部の中間位
置で切断しているので、切断と同時に積層チップの4側
面に外部端子用の端子材料部22,32,42及び2
4,34,44を設けることができ、従来のような外部
端子形成工程を省略して製造工数を簡略化することがで
きる。他の効果は先に述べた積層コンデンサの場合と同
様である。
【0037】尚、フィルム上に形成される本体材料部と
端子材料部との密着力を高める方法としては、図17
(A)に示すように本体材料部41の側面(本体材料部
41と端子材料部42との境界面)に段差41aを設
け、該段差41aにより両者の接触面積を増加させる方
法や、図17(B)に示すように本体材料部51の側面
にテーパ51aを設け、該テーパ51aにより両者の接
触面積を増加させる方法等や本体材料部の側面に凹凸を
形成する方法等が挙げられる。上記の段差41a及びテ
ーパ51a等を塗工と同時に形成することが難しい場合
には後加工で形成してもよい。
【0038】また、基材シートをフィルムと共に単位寸
法に切断しこれをフィルムを剥しながら積層する方法を
例示したが、これに代えてフィルム上の基材シートから
単位寸法分のシートを抜き出して積層する方法を採用し
てもよい。また、フィルムとして長尺のものを用いた
が、単位寸法のフィルムを用いこの上に印刷等の方法に
よって基材シートを形成するようにしてもよい。
【0039】以上、本発明を積層コンデンサとLC複合
部品に適用した例を説明したが、本発明はこれら以外の
積層型電子部品、例えば積層インダクタ、積層トラン
ス、積層混成部品等に幅広く適用でき同様の効果を得る
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、導体層形成後の基材シートを上下の端子材料部
が合致するように積層,圧着し、該積層体を端子材料部
の中間位置と隣接する導体層の中間位置で切断している
ので、切断と同時に積層チップの2側面に外部端子用の
端子材料部を設けることができ、従来のような外部端子
形成工程を省略して製造工数を簡略化することができ
る。また、外部端子の形状にばらつきが少なく、しかも
部品寸法を切断精度のみに依存できるのでμm単位の極
めて高い寸法精度を期待できる。
【0041】請求項2の発明によれば、導体層形成後の
基材シートを上下の端子材料部及び第2の端子材料部が
合致するように積層,圧着し、該積層体を両端子材料部
の中間位置で切断しているので、切断と同時に積層チッ
プの4側面に外部端子用の端子材料部を設けることがで
き、従来のような外部端子形成工程を省略して製造工数
を簡略化することができる。他の効果は請求項1と同様
である。
【0042】請求項3の発明によれば、基材シートをフ
ィルム上に形成してあるので、脆弱な基材シートをフィ
ルムで保持したまま取扱うことができ、吸着ヘッドを利
用して搬送や積層等を行う場合でも基材シートにしわ等
の変形を生じることがなく、変形を原因として生じ得る
積層不良や特性ばらつきの問題を排除して電子部品を的
確且つ安定に製造することができる。他は請求項1又は
2と同様の効果が得られる。
【0043】請求項4の発明によれば、端子材料部が本
体材料部と同一或いは同系成分を含有することから、両
材料部の馴染みを良くして密着力を高めることができ、
焼成時に熱応力を原因として生じ得るクラックの発生を
防止して両者に高い結合力及び強度を確保できる。他は
請求項1乃至3と同様の効果が得られる。
【0044】請求項5の発明によれば、本体材料部と端
子材料部との境界面に段差或いはテーパを形成すること
で、両者の接触面積を増加させて密着力を高めることが
でき、請求項4と同様に結合力と強度を増すことができ
る。他は請求項1乃至4と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材シート製造装置の概略図
【図2】図1のa位置における上面図及び部分断面図
【図3】図1のb位置における上面図及び部分断面図
【図4】図1のc位置における上面図及び部分断面図
【図5】積層用シートの上面図
【図6】積層用シートの上面図
【図7】積層方法及び切断位置を示す図
【図8】積層チップの断面図
【図9】基材シートの上面図
【図10】中間層用シートの上面図
【図11】コンデンサ層用シートの上面図
【図12】インダクタ層用シートの上面図
【図13】インダクタ層の積層方法及び切断位置を示す
【図14】コンデンサ層の積層方法及び切断位置を示す
【図15】積層チップの断面図
【図16】積層チップの斜視図及び等価回路図
【図17】本体材料部と端子材料部との境界面を示す図
【符号の説明】
F…フィルム、10…基材シート、10′…積層用シー
ト、11…本体材料部、12…端子材料部、13…導体
層、20…基材シート、20′…コンデンサ層用シー
ト、21…本体材料部、22…端子材料部、23…孔、
24…端子材料部、25…導体層、30…基材シート、
30′…インダクタ層用シート、31…本体材料部、3
2…端子材料部、33…孔、34…端子材料部、35…
導体層、40…基材シート、40′…中間層用シート、
41…本体材料部、42…端子材料部、44…端子材料
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅の本体材料部と端子材料部とがス
    トライプ状に交互に並ぶ基材シートを得る工程と、 基材シート上に所定パターンの導体層を形成する工程
    と、 導体層形成後の基材シートを上下の端子材料部が合致す
    るように積層,圧着して積層体を得る工程と、 積層体を端子材料部の中間位置と隣接する導体層の中間
    位置で切断して積層チップを得る工程と、 積層チップを焼成する工程とを具備した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 本体材料部の長手方向に第2の端子材料
    部を間隔をおいて形成し、積層体を両端子材料部の中間
    位置で切断した、 ことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 基材シートをフィルム上に形成した、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の積層型電子部品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 端子材料部が本体材料部と同一或いは同
    系成分を含有する、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の積
    層型電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 本体材料部と端子材料部との境界面に段
    差或いはテーパを形成した、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の積
    層型電子部品の製造方法。
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JP2017162956A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社村田製作所 電子部品及びその製造方法
JP2021090071A (ja) * 2021-03-03 2021-06-10 太陽誘電株式会社 積層セラミックコンデンサ

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