JPH07235437A - 鉄芯挿入機 - Google Patents
鉄芯挿入機Info
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- JPH07235437A JPH07235437A JP4639494A JP4639494A JPH07235437A JP H07235437 A JPH07235437 A JP H07235437A JP 4639494 A JP4639494 A JP 4639494A JP 4639494 A JP4639494 A JP 4639494A JP H07235437 A JPH07235437 A JP H07235437A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- bobbin
- magazine
- pusher
- guide
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- Pending
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定したボビンの貫通空所の両開口へ向けて
E型鉄芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで貫通
空所に積層する為の鉄芯挿入機において、多数の鉄芯を
積層収納するマガジン内の最下層の鉄芯の端部が下側に
反りを起こしていることに起因して、鉄芯を押圧搬送す
るプッシャが該最下層の鉄芯をマガジンから押し出そう
とする時に、該鉄芯がマガジンの出口に衝突して折れ曲
がったり、プッシャが鉄芯の下面を擦って損傷させる等
の事故の発生を防止し得る鉄芯挿入機を提供すること。 【構成】 貫通空所3を有したボビン1を支持するボビ
ン支持部6と、該貫通空所の両開口部にE型鉄芯4を左
右交互に押し込むプッシャ11、12と、該E型鉄芯を
複数枚積層収納し且つ最下部のE型鉄芯を一枚づつ該プ
ッシャにより取り出されるマガジン7、8とを備えた鉄
芯挿入機において、上記マガジン内に積層されたE型鉄
芯の最上面を加圧手段により押し下げるように構成し
た。
E型鉄芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで貫通
空所に積層する為の鉄芯挿入機において、多数の鉄芯を
積層収納するマガジン内の最下層の鉄芯の端部が下側に
反りを起こしていることに起因して、鉄芯を押圧搬送す
るプッシャが該最下層の鉄芯をマガジンから押し出そう
とする時に、該鉄芯がマガジンの出口に衝突して折れ曲
がったり、プッシャが鉄芯の下面を擦って損傷させる等
の事故の発生を防止し得る鉄芯挿入機を提供すること。 【構成】 貫通空所3を有したボビン1を支持するボビ
ン支持部6と、該貫通空所の両開口部にE型鉄芯4を左
右交互に押し込むプッシャ11、12と、該E型鉄芯を
複数枚積層収納し且つ最下部のE型鉄芯を一枚づつ該プ
ッシャにより取り出されるマガジン7、8とを備えた鉄
芯挿入機において、上記マガジン内に積層されたE型鉄
芯の最上面を加圧手段により押し下げるように構成し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外周に導線を巻き回した
ボビンの中空内部に薄板状のE型鉄芯を複数枚積層状態
で挿入するための鉄芯挿入機の改良に関し、特に鉄芯を
積層状態で収納保持したマガジン内から鉄心を一枚づつ
プッシャにより取り出す際に鉄芯の反り等に起因して鉄
芯が変形したり、損傷する等の事故の発生率を大幅に低
減した鉄芯挿入機に関する。
ボビンの中空内部に薄板状のE型鉄芯を複数枚積層状態
で挿入するための鉄芯挿入機の改良に関し、特に鉄芯を
積層状態で収納保持したマガジン内から鉄心を一枚づつ
プッシャにより取り出す際に鉄芯の反り等に起因して鉄
芯が変形したり、損傷する等の事故の発生率を大幅に低
減した鉄芯挿入機に関する。
【0002】
【従来技術】各種電子機器、電気機器に使用するコイル
としては、外周に導線を巻き回したボビンの中空内部に
フェライトの如き高透磁率のE型鉄芯(薄鉄板)を積層
状態で挿入した構成を備えたものがある。図9(a) (b)
及び(c) はこのタイプのコイルの分解図、完成品の横断
面図及び縦断面図であり、このコイルを構成するボビン
1は中空四角柱状の本体1aと、該本体1aの両端部に
位置するフランジ1bとから成り、本体1aの外周面に
は導線2を巻き回すと共に、貫通空所3内に両開口から
交互に各E型鉄芯4の中央突部4Aを積層状態で挿入す
ることによりコイルを完成する。
としては、外周に導線を巻き回したボビンの中空内部に
フェライトの如き高透磁率のE型鉄芯(薄鉄板)を積層
状態で挿入した構成を備えたものがある。図9(a) (b)
及び(c) はこのタイプのコイルの分解図、完成品の横断
面図及び縦断面図であり、このコイルを構成するボビン
1は中空四角柱状の本体1aと、該本体1aの両端部に
位置するフランジ1bとから成り、本体1aの外周面に
は導線2を巻き回すと共に、貫通空所3内に両開口から
交互に各E型鉄芯4の中央突部4Aを積層状態で挿入す
ることによりコイルを完成する。
【0003】図10はE型鉄心をボビン内部に自動的に
挿入する為に従来用いていた自動挿入機の概略構成を示
す正面図、図11はその斜視図であり、水平基台5の中
央部にはボビン支持部6を配置すると共に、ボビン支持
部6の両側方の水平基台5上には夫々所定の等距離を隔
てて、上下方向に貫通した鉄芯収納空所7a,8aを有
した四角柱状のE型鉄芯供給用マガジン7、8を配置し
ている。ボビン1はその貫通空所3の両開口を夫々各マ
ガジン7、8に向けるようにして水平基台中央部に固定
すると共に両開口の内底面3aと連接する斜面9a,1
0aを有した固定ガイド部材9、10を配置している。
水平基台5上にはE型鉄芯4が両端部に位置する各マガ
ジン7、8から中央部に位置するボビン1に向けて移動
する際のガイドとなるレール5aが設けられている。各
マガジン7、8の外側位置から各マガジン7、8の直下
を通過して各固定ガイド部材9、10へ向けて進退可能
に構成したプッシャ11、12は、夫々各マガジン7、
8の外側から内側へ向けて移動する際に、マガジン内に
積層されたE型鉄芯4の内から最下層に位置する鉄芯を
一枚だけ各プッシャの内側端面で引っ掛けて押出し、固
定ガイド部材9、10の斜面9a,10a上に導く。各
プッシャ11、12はエアシリンダ13等の駆動手段に
より水平基台5上を進退可能に支持されている。
挿入する為に従来用いていた自動挿入機の概略構成を示
す正面図、図11はその斜視図であり、水平基台5の中
央部にはボビン支持部6を配置すると共に、ボビン支持
部6の両側方の水平基台5上には夫々所定の等距離を隔
てて、上下方向に貫通した鉄芯収納空所7a,8aを有
した四角柱状のE型鉄芯供給用マガジン7、8を配置し
ている。ボビン1はその貫通空所3の両開口を夫々各マ
ガジン7、8に向けるようにして水平基台中央部に固定
すると共に両開口の内底面3aと連接する斜面9a,1
0aを有した固定ガイド部材9、10を配置している。
水平基台5上にはE型鉄芯4が両端部に位置する各マガ
ジン7、8から中央部に位置するボビン1に向けて移動
する際のガイドとなるレール5aが設けられている。各
マガジン7、8の外側位置から各マガジン7、8の直下
を通過して各固定ガイド部材9、10へ向けて進退可能
に構成したプッシャ11、12は、夫々各マガジン7、
8の外側から内側へ向けて移動する際に、マガジン内に
積層されたE型鉄芯4の内から最下層に位置する鉄芯を
一枚だけ各プッシャの内側端面で引っ掛けて押出し、固
定ガイド部材9、10の斜面9a,10a上に導く。各
プッシャ11、12はエアシリンダ13等の駆動手段に
より水平基台5上を進退可能に支持されている。
【0004】なお、図11に示す様に水平基台5は幅方
向中央部にレール5aよりも一段低い内底面5bを有
し、この内底面5bと各マガジン7、8の底面との間の
空所をエアシリンダ13により支持されたプッシャ1
1、12が水平基台5の長手方向に沿って進退する。各
プッシャ11、12は押圧面の上端部で各マガジンの収
納空所7a,8a内のE型鉄芯4の内の最下層のものを
引っ掛けて押出し、ボビン側へ移動する。また、各プッ
シャ11、12の押圧面は、押し込もうとする鉄芯4が
貫通空所の内定面3a上に整列状態で積層されるまでボ
ビン1の端面に接近する必要がある為、各プッシャの幅
方向中央部には固定ガイド部材9、10を回避するため
の切欠き14を形成する。この結果プッシャの押圧面は
ガイド部材を通過してボビンの端面にまで達することが
できる。
向中央部にレール5aよりも一段低い内底面5bを有
し、この内底面5bと各マガジン7、8の底面との間の
空所をエアシリンダ13により支持されたプッシャ1
1、12が水平基台5の長手方向に沿って進退する。各
プッシャ11、12は押圧面の上端部で各マガジンの収
納空所7a,8a内のE型鉄芯4の内の最下層のものを
引っ掛けて押出し、ボビン側へ移動する。また、各プッ
シャ11、12の押圧面は、押し込もうとする鉄芯4が
貫通空所の内定面3a上に整列状態で積層されるまでボ
ビン1の端面に接近する必要がある為、各プッシャの幅
方向中央部には固定ガイド部材9、10を回避するため
の切欠き14を形成する。この結果プッシャの押圧面は
ガイド部材を通過してボビンの端面にまで達することが
できる。
【0005】図12はプッシャによるE型鉄芯の押し込
み動作を示す図であり、ボビン1の貫通空所3の内底面
上に交互に積層されたE型鉄芯4の最下層に位置する鉄
芯4aの端部が同図のように水平方向へ延びる正常な平
坦形状を有する場合にはガイド部材10の斜面10aと
該鉄芯4aの端部との間に僅かながら挿入用の間隙が形
成される為、プッシャにより斜面10a上に沿って押し
上げられる後続の鉄芯4bは該間隙内に先端部を突入す
ることができる。プッシャ12による押し込みを継続す
ることにより、後続の鉄芯4bは貫通空所3の内底面3
aと最下層の鉄芯4aとの間に挿入されることとなる。
み動作を示す図であり、ボビン1の貫通空所3の内底面
上に交互に積層されたE型鉄芯4の最下層に位置する鉄
芯4aの端部が同図のように水平方向へ延びる正常な平
坦形状を有する場合にはガイド部材10の斜面10aと
該鉄芯4aの端部との間に僅かながら挿入用の間隙が形
成される為、プッシャにより斜面10a上に沿って押し
上げられる後続の鉄芯4bは該間隙内に先端部を突入す
ることができる。プッシャ12による押し込みを継続す
ることにより、後続の鉄芯4bは貫通空所3の内底面3
aと最下層の鉄芯4aとの間に挿入されることとなる。
【0006】ところで、上記従来の挿入機において、マ
ガジンからボビン1の少し手前位置(鉄芯の先端部がガ
イド部材9、10の各ガイド斜面に当接する位置)まで
の間の搬送経路15を図13(a) (b) に示す様に全面フ
ラットに構成すると、ボビン1の内底面3aとフラット
な搬送経路15との間にレベル差t2が形成される。ま
た、プッシャ12の押圧面の上端部の高さは、押圧時に
鉄芯が押圧面から離脱することを防止する為にボビンの
内底面3aよりも少なくとも鉄芯の厚さの2〜3倍の厚
さt3だけ上方へ突出していることが必要である。ま
た、マガジン8の鉄芯収納空所8a内の鉄芯4は図示の
如く搬送経路15を構成する水平基台5のレール5a上
に積層した状態にあるが、上記のようにプッシャ12の
押圧面は搬送経路15よりもt2+t3の高さだけ上方
へ突出しているため、プッシャがマガジン8の外側から
その底部を通過する際に、その押圧面24aで最下層の
鉄芯一枚だけを取り出すことは困難であり、図13(b)
に示す様に一度に多数枚の鉄芯が取り出される不具合が
生じることになる。更に、プッシャがマガジン8の底部
を通過する際にプッシャ12の湾曲した上面でマガジン
内の鉄芯を押し潰したり、擦る為、鉄芯を損傷するとい
う問題があった。
ガジンからボビン1の少し手前位置(鉄芯の先端部がガ
イド部材9、10の各ガイド斜面に当接する位置)まで
の間の搬送経路15を図13(a) (b) に示す様に全面フ
ラットに構成すると、ボビン1の内底面3aとフラット
な搬送経路15との間にレベル差t2が形成される。ま
た、プッシャ12の押圧面の上端部の高さは、押圧時に
鉄芯が押圧面から離脱することを防止する為にボビンの
内底面3aよりも少なくとも鉄芯の厚さの2〜3倍の厚
さt3だけ上方へ突出していることが必要である。ま
た、マガジン8の鉄芯収納空所8a内の鉄芯4は図示の
如く搬送経路15を構成する水平基台5のレール5a上
に積層した状態にあるが、上記のようにプッシャ12の
押圧面は搬送経路15よりもt2+t3の高さだけ上方
へ突出しているため、プッシャがマガジン8の外側から
その底部を通過する際に、その押圧面24aで最下層の
鉄芯一枚だけを取り出すことは困難であり、図13(b)
に示す様に一度に多数枚の鉄芯が取り出される不具合が
生じることになる。更に、プッシャがマガジン8の底部
を通過する際にプッシャ12の湾曲した上面でマガジン
内の鉄芯を押し潰したり、擦る為、鉄芯を損傷するとい
う問題があった。
【0007】即ち、図14(a) に示すように反りのない
正常な鉄芯4はマガジン8の出口8bから円滑に送り出
されるが、同図(b) のように搬送方向への反りを有して
いる場合には、プッシャ12により押圧された時に鉄芯
4の先端部が出口に引っ掛かって(c) に示すように押し
潰されたり、或は(d) に示すように鉄芯の底面が擦られ
て損傷する事態を生じる。また、図14(a) に示すよう
にマガジン8内の鉄芯4は幅方向(搬送方向と直交する
方向)両端部下面を夫々搬送ガイド5aにより支持され
ているだけであるので、鉄芯が幅方向(上記搬送方向と
直交する方向)に反りを有している場合には図14(c)
に示した例と同様の押し潰しが発生する。
正常な鉄芯4はマガジン8の出口8bから円滑に送り出
されるが、同図(b) のように搬送方向への反りを有して
いる場合には、プッシャ12により押圧された時に鉄芯
4の先端部が出口に引っ掛かって(c) に示すように押し
潰されたり、或は(d) に示すように鉄芯の底面が擦られ
て損傷する事態を生じる。また、図14(a) に示すよう
にマガジン8内の鉄芯4は幅方向(搬送方向と直交する
方向)両端部下面を夫々搬送ガイド5aにより支持され
ているだけであるので、鉄芯が幅方向(上記搬送方向と
直交する方向)に反りを有している場合には図14(c)
に示した例と同様の押し潰しが発生する。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、固定したボビンの貫通空所の両開口へ向けてE型鉄
芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで貫通空所に
積層する為の鉄芯挿入機において、多数の鉄芯を積層収
納するマガジン内の最下層の鉄芯の端部が下側に反りを
起こしていることに起因して、鉄芯を押圧搬送するプッ
シャが該最下層の鉄芯をマガジンから押し出そうとする
時に、該鉄芯がマガジンの出口に衝突して折れ曲がった
り、プッシャが鉄芯の下面を擦って損傷させる等の事故
の発生を防止し得る鉄芯挿入機を提供することを一つの
目的としている。また、本発明の他の目的は、マガジン
内の鉄芯の反りを矯正する為に上方から加圧を行う場合
に、該加圧に起因してプッシャと鉄芯との間の擦れが増
強されて鉄芯を損傷する事態が発生することを防止する
ことである。更に、本発明の他の目的は、E型鉄芯の中
央突部が上方に反りを起こしている場合に、該反り部分
がボビン内の先行鉄芯に引っ掛かることを防止すること
である。
り、固定したボビンの貫通空所の両開口へ向けてE型鉄
芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで貫通空所に
積層する為の鉄芯挿入機において、多数の鉄芯を積層収
納するマガジン内の最下層の鉄芯の端部が下側に反りを
起こしていることに起因して、鉄芯を押圧搬送するプッ
シャが該最下層の鉄芯をマガジンから押し出そうとする
時に、該鉄芯がマガジンの出口に衝突して折れ曲がった
り、プッシャが鉄芯の下面を擦って損傷させる等の事故
の発生を防止し得る鉄芯挿入機を提供することを一つの
目的としている。また、本発明の他の目的は、マガジン
内の鉄芯の反りを矯正する為に上方から加圧を行う場合
に、該加圧に起因してプッシャと鉄芯との間の擦れが増
強されて鉄芯を損傷する事態が発生することを防止する
ことである。更に、本発明の他の目的は、E型鉄芯の中
央突部が上方に反りを起こしている場合に、該反り部分
がボビン内の先行鉄芯に引っ掛かることを防止すること
である。
【0009】
【発明の概要】上記目的を達成するため本発明に係る鉄
芯自動挿入機は以下のごとき構成をとる。即ち、貫通空
所を有したボビンを支持するボビン支持部と、該貫通空
所の両開口部にE型鉄芯を左右交互に押し込むプッシャ
と、該E型鉄芯を複数枚積層収納し且つ最下部のE型鉄
芯を一枚づつ該プッシャにより取り出されるマガジンと
を備えた鉄芯挿入機において、上記マガジン内に積層さ
れたE型鉄芯の最上面を加圧手段により押し下げるよう
に構成したこと、水平基台と、該水平基台の上面におい
てボビンを着脱自在に支持するボビン支持部と、該ボビ
ン支持部が支持した該ボビンの貫通空所の両端開口側に
夫々配置すると共に各開口部に向けて交互に進退するよ
うに水平基台上に支持した2つのプッシャと、各プッシ
ャの移動経路の上方に配置すると共に縦方向に延びる空
所である鉄芯収納空所を有したマガジンと、該プッシャ
を交互に進退させることにより、該プッシャが該マガジ
ンの該鉄芯収納空所に積層されたE型鉄芯の最下層から
取り出したE型鉄芯を該ボビンの各開口部内に交互に押
し込んで積層するように構成した自動挿入機において、
前記ボビンを支持する水平基台部分には、該ボビンの両
開口部に向けて夫々押し込まれる前記E型鉄芯をガイド
するガイド斜面を上面に備えると共に上下方向に回動可
能に支持された可動ガイド部材を配置し、該可動ガイド
部材は常時においては下降方向に弾性付勢されることに
より前記ガイド斜面に沿ってE型鉄芯を上昇せしめて該
開口内に導くと共に、該バネに抗して上方に回動したと
きに最終的に該ガイド斜面がボビンの貫通空所の内底面
と面一となり、更に該可動ガイド部材は常時において該
貫通空所内に既に積層されているE型鉄芯の最下層のも
のを該貫通空所の内底面よりも所定高さ浮き上がらせる
ための上端角部を有しており、前記可動ガイド部材は幅
方向に所定間隔をおいて配置された一対の部材から成
り、各部材間にはガイド斜面を有した固定ガイド部材が
配置され、該一対の可動ガイド部材間には鉄芯押え部材
が差渡し固定され、該可動ガイド部材と該鉄芯押え部材
が降下位置にある時に、該鉄芯押え部材の中央部下面に
突設したガイド突起が上記固定ガイド部材のガイド斜面
との間に鉄芯一枚分の肉厚に相当する間隙を形成するこ
とを特徴とする。
芯自動挿入機は以下のごとき構成をとる。即ち、貫通空
所を有したボビンを支持するボビン支持部と、該貫通空
所の両開口部にE型鉄芯を左右交互に押し込むプッシャ
と、該E型鉄芯を複数枚積層収納し且つ最下部のE型鉄
芯を一枚づつ該プッシャにより取り出されるマガジンと
を備えた鉄芯挿入機において、上記マガジン内に積層さ
れたE型鉄芯の最上面を加圧手段により押し下げるよう
に構成したこと、水平基台と、該水平基台の上面におい
てボビンを着脱自在に支持するボビン支持部と、該ボビ
ン支持部が支持した該ボビンの貫通空所の両端開口側に
夫々配置すると共に各開口部に向けて交互に進退するよ
うに水平基台上に支持した2つのプッシャと、各プッシ
ャの移動経路の上方に配置すると共に縦方向に延びる空
所である鉄芯収納空所を有したマガジンと、該プッシャ
を交互に進退させることにより、該プッシャが該マガジ
ンの該鉄芯収納空所に積層されたE型鉄芯の最下層から
取り出したE型鉄芯を該ボビンの各開口部内に交互に押
し込んで積層するように構成した自動挿入機において、
前記ボビンを支持する水平基台部分には、該ボビンの両
開口部に向けて夫々押し込まれる前記E型鉄芯をガイド
するガイド斜面を上面に備えると共に上下方向に回動可
能に支持された可動ガイド部材を配置し、該可動ガイド
部材は常時においては下降方向に弾性付勢されることに
より前記ガイド斜面に沿ってE型鉄芯を上昇せしめて該
開口内に導くと共に、該バネに抗して上方に回動したと
きに最終的に該ガイド斜面がボビンの貫通空所の内底面
と面一となり、更に該可動ガイド部材は常時において該
貫通空所内に既に積層されているE型鉄芯の最下層のも
のを該貫通空所の内底面よりも所定高さ浮き上がらせる
ための上端角部を有しており、前記可動ガイド部材は幅
方向に所定間隔をおいて配置された一対の部材から成
り、各部材間にはガイド斜面を有した固定ガイド部材が
配置され、該一対の可動ガイド部材間には鉄芯押え部材
が差渡し固定され、該可動ガイド部材と該鉄芯押え部材
が降下位置にある時に、該鉄芯押え部材の中央部下面に
突設したガイド突起が上記固定ガイド部材のガイド斜面
との間に鉄芯一枚分の肉厚に相当する間隙を形成するこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した実施例により
本発明を詳細に説明する。なお、本実施例の説明に当た
っては、図9に示したコイルの構造、図10、図11に
示した従来の自動挿入機の基本構造を併せて参照する。
図1(a) 及び(b) は本発明の一実施例及びその変形実施
例の概略構成説明図であり、マガジン8内に積層収納し
たE型鉄芯4の最上面を鍾20或はバネ21等の加圧手
段によって押し下げるようにした構成が特徴的である。
本発明を詳細に説明する。なお、本実施例の説明に当た
っては、図9に示したコイルの構造、図10、図11に
示した従来の自動挿入機の基本構造を併せて参照する。
図1(a) 及び(b) は本発明の一実施例及びその変形実施
例の概略構成説明図であり、マガジン8内に積層収納し
たE型鉄芯4の最上面を鍾20或はバネ21等の加圧手
段によって押し下げるようにした構成が特徴的である。
【0011】2本のガイドレール5a上に支持された鉄
芯4の中央部が図2(a) の斜視図に示すように搬送方向
に沿って下側に湾曲した反りを有する場合には図2(a)
のa,bに示すラインに沿った領域だけを鍾20、バネ
21により押圧するように構成すれば、同方向への反り
を矯正することができる。また、図2(b) に示すように
鉄芯が幅方向(搬送方向と直交する方向)への反りを有
する場合にはc,dに示したラインに沿った領域だけを
鍾20、バネ21により押し下げるように構成すれば、
同方向への反りを矯正することができる。なお、最上面
の鉄芯の全面を均一に加圧するようにしても同様の矯正
効果を得ることは可能である。
芯4の中央部が図2(a) の斜視図に示すように搬送方向
に沿って下側に湾曲した反りを有する場合には図2(a)
のa,bに示すラインに沿った領域だけを鍾20、バネ
21により押圧するように構成すれば、同方向への反り
を矯正することができる。また、図2(b) に示すように
鉄芯が幅方向(搬送方向と直交する方向)への反りを有
する場合にはc,dに示したラインに沿った領域だけを
鍾20、バネ21により押し下げるように構成すれば、
同方向への反りを矯正することができる。なお、最上面
の鉄芯の全面を均一に加圧するようにしても同様の矯正
効果を得ることは可能である。
【0012】ところで、上記のようにE型鉄芯4の幅方
向両端部だけを下側から支持するガイドレール5aを設
けた場合には、鉄芯の幅方向中央部がフリーとなるた
め、図2(b) に示した如く幅方向中央部が下方に反り易
くなるが、図3に示すように固定ガイド部材9、10
(図11参照)をガイドレール5aと平行にボビン8の
直下まで延長した中央ガイドレール22を設けることに
より、鉄芯4の幅方向中央部の下面をマガジン内におい
て常時支承することができるので、上記鍾、或はバネに
よる加圧と併用することにより、或は鍾、バネを併用し
なくても、上記反りを有効に防止することができる。こ
の結果、マガジンから押し出す際における鉄芯とマガジ
ンとの衝突、損傷を防止できる。
向両端部だけを下側から支持するガイドレール5aを設
けた場合には、鉄芯の幅方向中央部がフリーとなるた
め、図2(b) に示した如く幅方向中央部が下方に反り易
くなるが、図3に示すように固定ガイド部材9、10
(図11参照)をガイドレール5aと平行にボビン8の
直下まで延長した中央ガイドレール22を設けることに
より、鉄芯4の幅方向中央部の下面をマガジン内におい
て常時支承することができるので、上記鍾、或はバネに
よる加圧と併用することにより、或は鍾、バネを併用し
なくても、上記反りを有効に防止することができる。こ
の結果、マガジンから押し出す際における鉄芯とマガジ
ンとの衝突、損傷を防止できる。
【0013】次に、マガジンの直下を搬送方向に往復進
退することにより、鉄芯の押出し、初期位置への復帰を
行うプッシャ12(プッシャ11についても同様)は、
ボビンに対する鉄芯挿入機能を有する為その搬送方向全
長が短く設定されている。図4に示すように従来方式で
はボビンへの鉄芯挿入を完了したプッシャ12が後退し
てマガジン8の直下を通過して初期位置に復帰する際
に、マガジン内の鉄芯を押上げながら通過していた。こ
れは、プッシャが最下部の鉄芯を押し出しながらマガジ
ンを通過離脱した後に、上方に積層されていた鉄芯が自
重により上記ガイドレール5a上に降下するために起き
る現象であり、換言すれば、各ガイドレール5aの上面
のレベルがプッシャ12の前進時にプッシャの押圧面に
よりガイドレール上の最下部の鉄芯が押圧され得るよう
に,押圧面上端部よりも低く設定されている為に起きる
現象である。
退することにより、鉄芯の押出し、初期位置への復帰を
行うプッシャ12(プッシャ11についても同様)は、
ボビンに対する鉄芯挿入機能を有する為その搬送方向全
長が短く設定されている。図4に示すように従来方式で
はボビンへの鉄芯挿入を完了したプッシャ12が後退し
てマガジン8の直下を通過して初期位置に復帰する際
に、マガジン内の鉄芯を押上げながら通過していた。こ
れは、プッシャが最下部の鉄芯を押し出しながらマガジ
ンを通過離脱した後に、上方に積層されていた鉄芯が自
重により上記ガイドレール5a上に降下するために起き
る現象であり、換言すれば、各ガイドレール5aの上面
のレベルがプッシャ12の前進時にプッシャの押圧面に
よりガイドレール上の最下部の鉄芯が押圧され得るよう
に,押圧面上端部よりも低く設定されている為に起きる
現象である。
【0014】しかし、上記図1の実施例の場合のように
マガジン内の鉄芯の上面から押下げ力を付与すると、鉄
芯の重みと押下げ荷重に抗してプッシャが鉄芯を押し上
げつつ後退することが困難となる。また、無理に鉄芯を
押し上げることができたとしても、両者の摩擦力の増大
により鉄芯下面に引っ掻き傷が形成されて不良品となる
可能性が高くなる。このような不具合を解決する為に
は、加圧手段による押下げを、プッシャの通過時だけ解
除するための機構を付加してもよいが、加圧及び加圧解
除機構が複雑化する虞れがある。
マガジン内の鉄芯の上面から押下げ力を付与すると、鉄
芯の重みと押下げ荷重に抗してプッシャが鉄芯を押し上
げつつ後退することが困難となる。また、無理に鉄芯を
押し上げることができたとしても、両者の摩擦力の増大
により鉄芯下面に引っ掻き傷が形成されて不良品となる
可能性が高くなる。このような不具合を解決する為に
は、加圧手段による押下げを、プッシャの通過時だけ解
除するための機構を付加してもよいが、加圧及び加圧解
除機構が複雑化する虞れがある。
【0015】図5(a) (b) 及び(c) はこのような不具合
を解消する為の本発明の一構成例であり、プッシャ12
の後部に連結手段25を介して鉄芯支え部材26を連結
すると共に、該プッシャ12及び鉄芯支え部材26の両
側面から水平に突設した車軸27の先端にローラ28を
回転自在に支持し、このローラ28を図11に示した水
平基台8の両側壁の内壁に形成したガイド溝29内に転
動自在に嵌合することにより、プッシャ12及び鉄芯支
え部材26をガイド溝29に沿って進退させるようにし
た構成が特徴的である。
を解消する為の本発明の一構成例であり、プッシャ12
の後部に連結手段25を介して鉄芯支え部材26を連結
すると共に、該プッシャ12及び鉄芯支え部材26の両
側面から水平に突設した車軸27の先端にローラ28を
回転自在に支持し、このローラ28を図11に示した水
平基台8の両側壁の内壁に形成したガイド溝29内に転
動自在に嵌合することにより、プッシャ12及び鉄芯支
え部材26をガイド溝29に沿って進退させるようにし
た構成が特徴的である。
【0016】ガイド溝29は下部水平搬送路29aと、
ボビン1の所定距離手前位置に設けた傾斜部29bと、
傾斜部29bからボビンへ向けて延びる上部水平搬送路
29cとから成り、鉄芯支え部材26から延びるローラ
28は下部水平搬送路29a内だけに位置し、傾斜部2
9b内には進入できないように構成され、プッシャ12
に設けたローラ28は傾斜部29bを通過して上部水平
搬送路29cに達して鉄芯4をボビン内に押し込むこと
ができるように構成されている。
ボビン1の所定距離手前位置に設けた傾斜部29bと、
傾斜部29bからボビンへ向けて延びる上部水平搬送路
29cとから成り、鉄芯支え部材26から延びるローラ
28は下部水平搬送路29a内だけに位置し、傾斜部2
9b内には進入できないように構成され、プッシャ12
に設けたローラ28は傾斜部29bを通過して上部水平
搬送路29cに達して鉄芯4をボビン内に押し込むこと
ができるように構成されている。
【0017】連結手段25は、プッシャ12が上部水平
搬送路29c内にあるときに、傾斜部29bに相当する
位置にあることにより、鉄芯支え部材26のローラ28
が傾斜部29bに進入することを阻止している。鉄芯支
え部材26のローラが下部水平搬送経路29a内に位置
することによって、プッシャ12が前進、後退する全過
程において、支え部材26の上面26aはその何れかの
部分で常にマガジン内の鉄芯の最下面を支承した状態に
ある。
搬送路29c内にあるときに、傾斜部29bに相当する
位置にあることにより、鉄芯支え部材26のローラ28
が傾斜部29bに進入することを阻止している。鉄芯支
え部材26のローラが下部水平搬送経路29a内に位置
することによって、プッシャ12が前進、後退する全過
程において、支え部材26の上面26aはその何れかの
部分で常にマガジン内の鉄芯の最下面を支承した状態に
ある。
【0018】鉄芯支え部材の上面26aは下部水平搬送
路29a内に位置している時のプッシャ12の上面と同
レベルにあるため、プッシャが後退してマガジンの直下
に進入する時に、マガジン内最下部の鉄芯は同レベルを
保ちながら支え部材26の上面26aからプッシャ12
の上面に相対的に移動することができる。換言すれば、
プッシャ12が後退して鉄芯の下に入り込み通過する時
に、プッシャ上面と最下部の鉄芯下面との間にレベル差
がないので、無理に鉄芯を押し上げることなくスムーズ
にマガジン直下を通過することができる。この為、最下
部の鉄芯下面を損傷することもなくなる。なお、プッシ
ャ上面のレベルを鉄芯支え部材26の上面のレベルより
も僅かに低く設定してもよい。
路29a内に位置している時のプッシャ12の上面と同
レベルにあるため、プッシャが後退してマガジンの直下
に進入する時に、マガジン内最下部の鉄芯は同レベルを
保ちながら支え部材26の上面26aからプッシャ12
の上面に相対的に移動することができる。換言すれば、
プッシャ12が後退して鉄芯の下に入り込み通過する時
に、プッシャ上面と最下部の鉄芯下面との間にレベル差
がないので、無理に鉄芯を押し上げることなくスムーズ
にマガジン直下を通過することができる。この為、最下
部の鉄芯下面を損傷することもなくなる。なお、プッシ
ャ上面のレベルを鉄芯支え部材26の上面のレベルより
も僅かに低く設定してもよい。
【0019】連結手段25の構成としては種々考えられ
るが、例えば図5(b) (c) に示すように上記傾斜部29
bの長さとほぼ同等の長さを有した連結部材30を用
い、この連結部材30の前後両端部を夫々プッシャ12
の後端部と鉄芯支え部材の前端部に夫々上下方向に回動
自在に枢支した構成を採用すれば十分である。なお、こ
の連結手段25は、プッシャ12のローラが上部搬送路
29c内に位置している時に、後方に位置する支え部材
26を下部搬送路29a内に位置させ得る様に寸法設定
すればよいので、例えば複数の短尺の連結部材を鎖状に
互いに枢着したものや紐の如きものであってもよい。
るが、例えば図5(b) (c) に示すように上記傾斜部29
bの長さとほぼ同等の長さを有した連結部材30を用
い、この連結部材30の前後両端部を夫々プッシャ12
の後端部と鉄芯支え部材の前端部に夫々上下方向に回動
自在に枢支した構成を採用すれば十分である。なお、こ
の連結手段25は、プッシャ12のローラが上部搬送路
29c内に位置している時に、後方に位置する支え部材
26を下部搬送路29a内に位置させ得る様に寸法設定
すればよいので、例えば複数の短尺の連結部材を鎖状に
互いに枢着したものや紐の如きものであってもよい。
【0020】なお、図5の実施例において図示した鉄芯
挿入機は、上記従来例の説明中において図示したものと
異なっているが、この鉄芯挿入機においては、図6(a)
(b)(c) に示すように、ボビン支持部6に固定したボビ
ン1の両開口の下部に夫々略三角形状の可動ガイド部材
40、41を軸40a,41aを中心として上下方向に
回動可能に支持し、上面のガイド斜面40b,41bに
より、搬送されてくるE型鉄芯4の両側突部4B(図9
(a) 参照)を案内するように構成している。各可動ガイ
ド部材40、41は夫々ボビン1の幅方向両側に配置し
た一対の部材から構成されているが、図6(b) (c) に示
す様にその間には固定ガイド部材42、43を配置し
て、搬送されてくるE型鉄芯の中央突部4Aをガイドす
るよう構成する。
挿入機は、上記従来例の説明中において図示したものと
異なっているが、この鉄芯挿入機においては、図6(a)
(b)(c) に示すように、ボビン支持部6に固定したボビ
ン1の両開口の下部に夫々略三角形状の可動ガイド部材
40、41を軸40a,41aを中心として上下方向に
回動可能に支持し、上面のガイド斜面40b,41bに
より、搬送されてくるE型鉄芯4の両側突部4B(図9
(a) 参照)を案内するように構成している。各可動ガイ
ド部材40、41は夫々ボビン1の幅方向両側に配置し
た一対の部材から構成されているが、図6(b) (c) に示
す様にその間には固定ガイド部材42、43を配置し
て、搬送されてくるE型鉄芯の中央突部4Aをガイドす
るよう構成する。
【0021】各可動ガイド部材40、41は、ボビン3
の両側方に配置すると共に、夫々軸40a,41aを中
心として図6(a) に示す下降位置と図6(b) に示す上昇
位置との間を回動可能であり、更に、各軸40a,41
aの軸方向端部に一体化した図示しない同形のギヤを常
時噛合させることによって両可動ガイド部材40、41
が同期して上下動するようになっている。また、各可動
ガイド部材40、41は図示しないバネにより下方へ弾
性付勢される。各可動ガイド部材40、41が図6(b)
に示す上昇位置に回動したときには各ガイド斜面40
b,41bは水平な姿勢になるとともに、ボビン1の内
底面3aと同一面状になる。
の両側方に配置すると共に、夫々軸40a,41aを中
心として図6(a) に示す下降位置と図6(b) に示す上昇
位置との間を回動可能であり、更に、各軸40a,41
aの軸方向端部に一体化した図示しない同形のギヤを常
時噛合させることによって両可動ガイド部材40、41
が同期して上下動するようになっている。また、各可動
ガイド部材40、41は図示しないバネにより下方へ弾
性付勢される。各可動ガイド部材40、41が図6(b)
に示す上昇位置に回動したときには各ガイド斜面40
b,41bは水平な姿勢になるとともに、ボビン1の内
底面3aと同一面状になる。
【0022】可動ガイド部材40、41をバネの付勢力
に抗して上方へ回動させるのは、図7の斜視図に示す様
に、各プッシャ12に夫々一体化したガイド部材押上げ
用のクサビ45であり、押上げ用斜面45aにより一方
の可動ガイド部材を押し上げた時に、上記図示しないギ
ヤにより連結された他方の可動ガイド部材は連動して上
昇するので既挿入の鉄芯4を水平姿勢のままでボビンの
内底面から押し上げることが可能となる。符号46は押
圧片、46aは押圧面である。クサビ45は、プッシャ
がボビンに接近する過程で、その前面に位置する押上げ
用斜面45aにより各可動ガイド40、41の外側端部
40d,41dの下方に入り込んでこれをバネに抗して
上方へ押し上げる。
に抗して上方へ回動させるのは、図7の斜視図に示す様
に、各プッシャ12に夫々一体化したガイド部材押上げ
用のクサビ45であり、押上げ用斜面45aにより一方
の可動ガイド部材を押し上げた時に、上記図示しないギ
ヤにより連結された他方の可動ガイド部材は連動して上
昇するので既挿入の鉄芯4を水平姿勢のままでボビンの
内底面から押し上げることが可能となる。符号46は押
圧片、46aは押圧面である。クサビ45は、プッシャ
がボビンに接近する過程で、その前面に位置する押上げ
用斜面45aにより各可動ガイド40、41の外側端部
40d,41dの下方に入り込んでこれをバネに抗して
上方へ押し上げる。
【0023】プッシャ40、41は上記従来例の説明で
述べた如くボビン1の両側に位置するマガジン内に積層
状態で収納されたE型鉄芯の内から最下層に位置するも
のを押圧面46aの上端部で引っ掛けて取出し、水平基
台5のレール5aに沿って該鉄芯をボビンに向けて搬送
する役割を有するが、この挿入機は各プッシャに設けた
クサビ45によって各可動ガイド40、41を押し上げ
ることによって、各可動ガイド40、41のガイド斜面
40b,41b上に乗り上げたE型鉄芯の先端部を容易
にボビンの内底面と既挿入の鉄芯との間に挿入するよう
に構成している(図6(a) (b) (c) )。
述べた如くボビン1の両側に位置するマガジン内に積層
状態で収納されたE型鉄芯の内から最下層に位置するも
のを押圧面46aの上端部で引っ掛けて取出し、水平基
台5のレール5aに沿って該鉄芯をボビンに向けて搬送
する役割を有するが、この挿入機は各プッシャに設けた
クサビ45によって各可動ガイド40、41を押し上げ
ることによって、各可動ガイド40、41のガイド斜面
40b,41b上に乗り上げたE型鉄芯の先端部を容易
にボビンの内底面と既挿入の鉄芯との間に挿入するよう
に構成している(図6(a) (b) (c) )。
【0024】図8(a) 乃至(d) は図5、図6に示した如
き可動ガイド部材を有したタイプの鉄芯挿入機において
鉄芯挿入時における鉄芯の中央突部4Aの反りを防止す
る為の構成例であり、この実施例では可動ガイド部材4
0、41の外側部に突条50を設け、2つの突条50間
に鉄芯押え部材51を差し渡し固定した構成が特徴的で
ある。この鉄芯押え部材51は2つの突条50に両端部
を固定される板状部51aと、板状部51aの中央下面
から固定ガイド部材42、43の上面の斜面に向けて突
設したガイド突起51bとから成る。押え部材51は可
動ガイド40、41とともに上下動するが、図8(a) に
示すように可動ガイド40、41が降下している時に
は、ガイド突起51bの先端部は固定ガイド部材42、
43の斜面との間に鉄芯一枚の厚みに相当する間隙を有
するように構成する。また、ガイド突起51bの先端部
は図示のごとく湾曲しているため、点線で示すように鉄
芯の中央突部4Aが上方に反っている場合にも、該湾曲
面で反り部を押えつつボビン内に案内することができ
る。なお、突条50を設ける代りに板状部51aの両端
下面に夫々突起を設けて該突起を可動ガイド部材40、
41の斜面適所に固定するようにしてもよい。
き可動ガイド部材を有したタイプの鉄芯挿入機において
鉄芯挿入時における鉄芯の中央突部4Aの反りを防止す
る為の構成例であり、この実施例では可動ガイド部材4
0、41の外側部に突条50を設け、2つの突条50間
に鉄芯押え部材51を差し渡し固定した構成が特徴的で
ある。この鉄芯押え部材51は2つの突条50に両端部
を固定される板状部51aと、板状部51aの中央下面
から固定ガイド部材42、43の上面の斜面に向けて突
設したガイド突起51bとから成る。押え部材51は可
動ガイド40、41とともに上下動するが、図8(a) に
示すように可動ガイド40、41が降下している時に
は、ガイド突起51bの先端部は固定ガイド部材42、
43の斜面との間に鉄芯一枚の厚みに相当する間隙を有
するように構成する。また、ガイド突起51bの先端部
は図示のごとく湾曲しているため、点線で示すように鉄
芯の中央突部4Aが上方に反っている場合にも、該湾曲
面で反り部を押えつつボビン内に案内することができ
る。なお、突条50を設ける代りに板状部51aの両端
下面に夫々突起を設けて該突起を可動ガイド部材40、
41の斜面適所に固定するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明した如く本発明は、水平
基台の中央に配置したボビンの両開口部に向けてボビン
の左右に夫々配置したプッシャを交互に進退させること
により、プッシャがマガジンから取り出したE型鉄芯を
各開口部内に押し込むように構成した自動挿入機におい
て、マガジン内に積層された鉄芯の内の最下層の鉄芯が
下方に反っている場合においても、該最下層の鉄芯が押
し出される際にマガジン下部に衝突して折れ曲がる事故
の発生を防止することができる。また、マガジン内の鉄
芯の反りを矯正する為に、マガジン内の鉄芯を加圧する
ように構成した場合に発生する不具合であるプッシャと
鉄芯との間の擦れを防止することもできる。更に、E型
鉄芯の中央突部が上方に反り上がっている場合において
も、円滑にボビン内に挿入することができる。
基台の中央に配置したボビンの両開口部に向けてボビン
の左右に夫々配置したプッシャを交互に進退させること
により、プッシャがマガジンから取り出したE型鉄芯を
各開口部内に押し込むように構成した自動挿入機におい
て、マガジン内に積層された鉄芯の内の最下層の鉄芯が
下方に反っている場合においても、該最下層の鉄芯が押
し出される際にマガジン下部に衝突して折れ曲がる事故
の発生を防止することができる。また、マガジン内の鉄
芯の反りを矯正する為に、マガジン内の鉄芯を加圧する
ように構成した場合に発生する不具合であるプッシャと
鉄芯との間の擦れを防止することもできる。更に、E型
鉄芯の中央突部が上方に反り上がっている場合において
も、円滑にボビン内に挿入することができる。
【図1】(a) 及び(b) は夫々本発明の一実施例の自動挿
入機のマガジン部の構成を示す縦断面図。
入機のマガジン部の構成を示す縦断面図。
【図2】(a) 及び(b) は反りの発生態様と矯正のための
押圧箇所を示す図。
押圧箇所を示す図。
【図3】E型鉄芯の中央部の下方への反りを矯正するた
めの実施例を示す斜視図。
めの実施例を示す斜視図。
【図4】従来例の欠点を示す為の図。
【図5】(a) (b) (c) 及び(d) は本発明の他の実施例の
構成を示す要部斜視図、正面図、B−B断面図、及び動
作を示す正面図。
構成を示す要部斜視図、正面図、B−B断面図、及び動
作を示す正面図。
【図6】(a) (b) 及び(c) は本発明を適用する鉄芯挿入
機の一タイプの構成及び動作を示す図。
機の一タイプの構成及び動作を示す図。
【図7】プッシャの構成を示す斜視図。
【図8】(a) (b) (c) 及び(d) は本発明の他の実施例の
要部の外観斜視図、正面略図、要部拡大図、及び動作説
明図。
要部の外観斜視図、正面略図、要部拡大図、及び動作説
明図。
【図9】(a) (b) 及び(c) は従来のタイプのコイルの分
解図、完成品の横断面図及び縦断面図。
解図、完成品の横断面図及び縦断面図。
【図10】E型鉄芯をボビン内部に自動的に挿入する為
に従来用いていた自動挿入機の概略構成を示す正面図。
に従来用いていた自動挿入機の概略構成を示す正面図。
【図11】従来の自動挿入機の外観構成を示す斜視図。
【図12】プッシャによるE型鉄芯の押し込み動作を示
す図。
す図。
【図13】(a) 及び(b) は鉄芯の搬送経路を直線状にし
た場合の欠点を説明する概略構成正面図及びマガジン部
の縦断面図。
た場合の欠点を説明する概略構成正面図及びマガジン部
の縦断面図。
【図14】(a) (b) (c) 及び(d) は従来例の欠点を示す
図。
図。
1 ボビン、1a 本体,1 フランジ,2 導線、3
貫通空所、4 E型鉄芯、4A 中央突部、4B 側
突部、5 水平基台、5a レール、5b 内底面、6
ボビン支持部、7、8 マガジン、7a,8a 鉄芯
収納空所,9、10 固定ガイド部材、9a,10a
ガイド斜面、11、12 プッシャ、13エアシリン
ダ、14 切欠き、40、41 可動ガイド部材、40
a,41a軸、17b,18b ガイド斜面,17c,
18c 上端角部、17d,18d外側端部,19,2
0 ギヤ、21 バネ、22 回動規制ピン、23 ク
サビ、24 押圧片、24a 押圧面、25 連設板、
25a 切欠き、26 鉄芯支え部材、27 車軸、2
8 ローラ、29 ガイド溝、29a 下部水平搬送
路,29b 傾斜部,29c 上部水平搬送路,30
連結部材,40 可動ガイド部材,40a,41a
軸、40b,41b ガイド斜面,42,43 固定ガ
イド部材,45 クサビ,45a 押上げ用斜面,50
突条、51 鉄芯押え部材、51a 板状部,51b
ガイド突起。
貫通空所、4 E型鉄芯、4A 中央突部、4B 側
突部、5 水平基台、5a レール、5b 内底面、6
ボビン支持部、7、8 マガジン、7a,8a 鉄芯
収納空所,9、10 固定ガイド部材、9a,10a
ガイド斜面、11、12 プッシャ、13エアシリン
ダ、14 切欠き、40、41 可動ガイド部材、40
a,41a軸、17b,18b ガイド斜面,17c,
18c 上端角部、17d,18d外側端部,19,2
0 ギヤ、21 バネ、22 回動規制ピン、23 ク
サビ、24 押圧片、24a 押圧面、25 連設板、
25a 切欠き、26 鉄芯支え部材、27 車軸、2
8 ローラ、29 ガイド溝、29a 下部水平搬送
路,29b 傾斜部,29c 上部水平搬送路,30
連結部材,40 可動ガイド部材,40a,41a
軸、40b,41b ガイド斜面,42,43 固定ガ
イド部材,45 クサビ,45a 押上げ用斜面,50
突条、51 鉄芯押え部材、51a 板状部,51b
ガイド突起。
Claims (3)
- 【請求項1】 貫通空所を有したボビンを支持するボビ
ン支持部と、該貫通空所の両開口部にE型鉄芯を左右交
互に押し込むプッシャと、該E型鉄芯を複数枚積層収納
し且つ最下部のE型鉄芯を一枚づつ該プッシャにより取
り出されるマガジンとを備えた鉄芯挿入機において、上
記マガジン内に積層されたE型鉄芯の最上面を加圧手段
により押し下げるように構成したことを特徴とする鉄芯
挿入機。 - 【請求項2】 上記プッシャの後部に連結手段を介して
鉄芯支え部材を枢支し、プッシャがマガジン直下に位置
していない時に、該鉄芯支え部材の上面によって該マガ
ジン内に積層されたE型鉄芯の最下面を支承するように
構成したことを特徴とする請求項1記載の鉄芯挿入機。 - 【請求項3】 水平基台と、該水平基台の上面において
ボビンを着脱自在に支持するボビン支持部と、該ボビン
支持部が支持した該ボビンの貫通空所の両端開口側に夫
々配置すると共に各開口部に向けて交互に進退するよう
に水平基台上に支持した2つのプッシャと、各プッシャ
の移動経路の上方に配置すると共に縦方向に延びる空所
である鉄芯収納空所を有したマガジンと、該2つのプッ
シャを交互に進退させることにより、該プッシャが該マ
ガジンの該鉄芯収納空所に積層されたE型鉄芯の最下層
から取り出したE型鉄芯を該ボビンの各開口部内に交互
に押し込んで積層するように構成した自動挿入機におい
て、 前記ボビンを支持する水平基台部分には、該ボビンの両
開口部に向けて夫々押し込まれる前記E型鉄芯をガイド
するガイド斜面を上面に備えると共に上下方向に回動可
能に支持された可動ガイド部材を配置し、該可動ガイド
部材は常時においては下降方向に弾性付勢されることに
より前記ガイド斜面に沿ってE型鉄芯を上昇せしめて該
開口内に導くと共に、該バネに抗して上方に回動したと
きに最終的に該ガイド斜面がボビンの貫通空所の内底面
と面一となり、更に該可動ガイド部材は常時において該
貫通空所内に既に積層されているE型鉄芯の最下層のも
のを該貫通空所の内底面よりも所定高さ浮き上がらせる
ための上端角部を有しており、 前記可動ガイド部材は幅方向に所定間隔をおいて配置さ
れた一対の部材から成り、各部材間にはガイド斜面を有
した固定ガイド部材が配置され、該一対の可動ガイド部
材間には鉄芯押え部材が差渡し固定され、該可動ガイド
部材と該鉄芯押え部材が降下位置にある時に、該鉄芯押
え部材の中央部下面に突設したガイド突起が上記固定ガ
イド部材のガイド斜面との間に鉄芯一枚分の肉厚に相当
する間隙を形成することを特徴とする鉄芯挿入機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4639494A JPH07235437A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 鉄芯挿入機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4639494A JPH07235437A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 鉄芯挿入機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235437A true JPH07235437A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12745934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4639494A Pending JPH07235437A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 鉄芯挿入機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235437A (ja) |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP4639494A patent/JPH07235437A/ja active Pending
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