JP3973881B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣束を重積状態で収納した収納庫の上部から1束ずつ紙幣束を繰り出すように構成される束紙幣処理部を備えた紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような紙幣処理装置においては、昇降ステージの上昇によって収納庫から押し上げられた最上位の紙幣束を搬送手段で水平に搬送するものが一般的に知られている。その場合、従来(特開平11−278665号)は、収納庫の上部を開閉するためのシャッターを、紙幣束ごと昇降ステージで持ち上げた状態で、最上位の紙幣束を搬送するようにしている。また、紙幣束を収納庫に収納する際は、シャッターの片側を持ち上げることで収納庫内に連通した隙間を開け、その隙間から、水平に搬送されてきた紙幣束を収納庫内に斜めに落とし込むようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の紙幣処理装置には、以下のような問題点がある。すなわち、繰出し時には、単に紙幣束をシャッターごと持ち上げるだけなので、紙幣束の状態(紙幣の反りや皺など)によっては引っ掛かりを生じたりして円滑な繰出しを行えなくなる場合もある。また、収納時には、紙幣束を収納庫内に斜めに落とし込んで集積するので、やはり紙幣束の状態によっては引っ掛かりを生じたりして円滑な収納を行えない場合もある。このため、紙幣束の繰出しや収納の安定性に欠けるという問題がある。
【0004】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙幣束の収納庫からの繰出しおよび収納の安定性を向上させることができるような紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、紙幣束を処理するための束紙幣処理部と、この束紙幣処理部を制御する制御手段とを備えた紙幣処理装置において、前記束紙幣処理部は、上端に開口を有すると共に内部に昇降ステージが設けられ、この昇降ステージ上に紙幣束を重積状態で収納する紙幣束収納庫と、この収納庫の前記開口上に対して略水平に進退可能な開閉板と、この開閉板との間で紙幣束搬送路を形成すると共に、当該搬送路に沿って紙幣束を略水平に搬送する搬送手段と、前記昇降ステージの上昇によって前記収納庫から前記搬送路へ押し上げられた最上位の紙幣束に対して上方から押圧される昇降可能な押圧板と、前記収納庫の開口に隣接して設けられ、前記押圧板との間で、前記最上位の紙幣束だけを分離して搬送可能とするための分離ゲートを形成する仕切部と、前記分離ゲートが所定の幅で形成される高さまで前記押圧板が上昇したことを投出状態として検出する検出手段とを具備し、前記制御手段は、紙幣束の繰出し時においては、前記検出手段が前記投出状態を検出した時点で、前記昇降ステージの上昇を停止し、前記搬送手段による前記最上位の紙幣束の搬送を開始するように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置である。
【0006】
この第1の発明によれば、紙幣束の繰出し時には、昇降ステージの上昇によって収納庫から搬送路へ押し上げられる最上位の紙幣束に対して、上方から押圧板が押圧される。その後、検出手段が投出状態を検出した時点で、昇降ステージの上昇が停止され、押圧板と仕切部との間に、最上位の紙幣束だけを分離して搬送可能とするための分離ゲートが所定の幅で形成される。この状態で搬送手段による最上位の紙幣束の搬送を開始することで、常に円滑な紙幣束の繰出しを確保することが出来る。
【0007】
また、紙幣束の収納時には、搬送手段によって紙幣束を開閉板上まで搬送した後、収納庫の開口上から開閉板を略水平に退避させることで、当該紙幣束を収納庫内に略垂直に落下させる。これにより、紙幣束を斜めに落とし込む場合のような引っ掛かりを回避して、常に円滑な紙幣束の収納を確保することが出来る。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記搬送手段は、その搬送方向に対する前記押圧板の左右両側に配置された一対の搬送ベルトを有するものである。
【0009】
第3の発明は、第2の発明において、前記束紙幣処理部は、前記一対の搬送ベルトの外側において前記最上位の紙幣束の搬送方向に対する左右両端部を上方から押さえる押さえ部材をさらに具備するものである。
【0010】
この第3の発明によれば、押圧板では押さえられない搬送ベルト外側における紙幣束の左右両端部を、押さえ部材によって押さえることができる。これにより、紙幣の左右の端部が浮き上がっている紙幣束であっても、円滑な繰出しを確保することが出来る。
【0011】
第4の発明は、第3の発明において、前記押圧板の上昇/下降に連動して、前記押さえ部材による紙幣束の押さえ/押さえ解除が行われるように構成されているものである。
【0012】
この第4の発明によれば、押圧板と押さえ部材によって、紙幣束の上面を同時に押さえ付けることが出来る。また、両者の連動を機構的に行う場合は、それぞれ独立した作動機構を設ける場合に比べてコストを下げることが可能となる。
【0013】
第5の発明は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記開閉板の略水平な進退と、前記押圧板の昇降とが連動するように構成されているものである。
【0014】
この第5の発明によれば、紙幣束の収納時において、開閉板が退避して紙幣束を落下させる際、押圧板の降下によって紙幣束の落下を促すことができる。これにより、より一層円滑な紙幣束の収納を確保することができる。また、両者の連動を機構的に行う場合は、それぞれ独立した作動機構を設ける場合に比べてコストを下げることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図6は本発明による紙幣処理装置の実施の形態を示す図である。以下、本実施形態の全体構成、主要部の具体的構成、動作および作用効果について順次説明する。
【0016】
[全体構成]
図1には、本発明による紙幣処理装置の一実施形態として、紙幣束を処理するための束紙幣処理部の構成が示されている。なお、当該紙幣処理装置は、束紙幣処理部を制御する制御手段を備えているが、その図示は省略する。
【0017】
図1に示す束紙幣処理部は、当該処理部に対して出し入れされる紙幣束Bを垂直方向に移動させるための紙幣束昇降通路2と、紙幣束Bを収納する5つの紙幣束収納庫3とを備えている。また、この束紙幣処理部は、昇降通路2と各収納庫3との間で紙幣束Bを水平方向に移動させる搬送手段4と、この搬送手段4によって移動される紙幣束Bの金種等を識別する識別部Dとを備えている。
【0018】
また、紙幣束収納庫3の上方には、所定枚数のバラ紙幣の束B’を結束帯(帯封)Wで結束して紙幣束Bにすると共に、その結束帯Wに所定の印字等を行うための結束印字部5が設けられている。この結束印字部5の後方には、外部からバラ紙幣の束B’を搬入するための束搬送ユニット6が進入可能となっている。上記の昇降通路2、各収納庫3、搬送手段4および結束印字部5は、筐体1内に納められており、束搬送ユニット6もこの筐体1内を移動するようになっている。
【0019】
紙幣束昇降通路2は、筐体1の前面側に沿って配置され、内部に紙幣束Bを乗せて昇降する昇降ステージ20が設けられている。昇降通路2は、シャッター開閉式の束出金口10および束放出口13を通じて外部と連通可能となっており、開閉扉12を開くことで前方へ開放されるようにもなっている。
【0020】
5つの紙幣束収納庫3は、前後方向に一列に配置されている。これらの収納庫3は通常、紙幣束Bを金種別に収納する金種別収納庫と、紙幣束Bを金種混合状態で一括して収納する一括収納庫とに分けられる。各収納庫3は、上端に開口30を有すると共に内部に昇降ステージ32が設けられ、この昇降ステージ32上に紙幣束Bを重積状態で収納するようになっている。なお、各収納庫3は、それぞれ独立して着脱可能なカセット式のものである。
【0021】
搬送手段4は、各収納庫3上から昇降通路2内まで水平に延びる左右一対の搬送ベルト44(図2(a)参照)を有している。各搬送ベルト44は、一対のプーリ40,41同士の間に掛け渡されると共に、外側に4本のピン45が所定間隔で突設されている。各搬送ベルト44に対して、一対のプーリ40,41同士の間(昇降通路2の直後)に第3のプーリ42が配置されている。搬送手段4の昇降通路2側部分は、プーリ42の軸を中心として揺動することで昇降通路2内から待避可能な揺動待避部4aを成している。
【0022】
この搬送手段4と各収納庫3との間には、後述するような一対の開閉板70がそれぞれ設けられている。また、搬送手段4の揺動待避部4aと昇降通路2下部との間にも、同じく一対の開閉板70が設けられている。各収納庫3に対応する開閉板70同士の間には、それぞれ仕切部77が設けられている。各仕切部77の上端面には、紙幣束Bの通過や斜行を検出するための一対のセンサ78(図2(a))が設けられている。昇降通路2内の開閉板70と、これに隣接した収納庫3上の開閉板70との間には、上記識別部Dが配置されている。
【0023】
これらの開閉板70、仕切部77および識別部Dと、搬送手段4との間に、紙幣束Bが水平方向に搬送される搬送路Cが形成されている。すなわち、搬送路C内において、搬送ベルト44のピン45によって搬送力を受ける紙幣束Bが、開閉板70等の上を摺動しながら搬送されるようになっている(図5(b)および図6(b)参照)。また、一対の搬送ベルト44同士の間には、後述するような押圧板88が、各収納庫3上の開閉板70と対向するように配置されている。
【0024】
[主要部の具体的構成]
次に、(1)上記開閉板70を含む開閉機構部7と、(2)上記押圧板88を含む押圧機構部8の具体的構成について、それぞれ項目を分けて説明する。
【0025】
(1)開閉機構部
図2(a)に示すように、開閉機構部7は、各収納庫3の開口30上に一対ずつ配置された開閉板70と、それらの開閉板70を案内する開閉ガイド75とを有している。各開閉ガイド75は、左右方向(水平面上において搬送ベルト44と直交する方向)に延びており、上部にガイド溝76が形成されている。また、各開閉ガイド75の中央部には、上方へ突出する上記仕切部77が上方へ突出して設けられている。
【0026】
図2(b)、図5(b)および図6(b)に示すように、各開閉ガイド75の内部には、一対のプーリ71同士の間に掛け渡された駆動ベルト72が配置されている。この駆動ベルト72の上段側および下段側には、それぞれ駆動連結部73および74が取り付けられている。これらの駆動連結部73,74は、それぞれ対応する開閉板70の後ろ側(図2(a)の上方側)を駆動ベルト72に連結している。一方、各開閉板70の前側は、開閉ガイド75のガイド溝76内に一部はまり込んで摺動自在に案内されている。
【0027】
このようにして、前後方向に隣接した開閉板70どうしの間では、各開閉ガイド75を共用するようになっている。そして、各駆動ベルト72の駆動により、一対の開閉板70が、対応する収納庫3の開口30上に対して(左右方向に)水平に進出/退避するような開閉動作を行うようになっている。
【0028】
より具体的には、図2(b)において、プーリ71が時計回りに回転すると、駆動ベルト72に取り付けられた駆動連結部73,74同士が互いに接近するように動くことで、一対の開閉板70が左右から閉じるようにして開口30上に進出する。一方、プーリ71が反時計回りに回転すると、駆動ベルト72に取り付けられた駆動連結部73,74同士が互いに離間するように動くことで、一対の開閉板70が左右に開くようにして開口30上から退避する。
【0029】
なお、図2(a)および図4に示すように、各開閉板70の上面側には、左右の先端部に向かって下る傾斜面70aが形成されている。また、図2(a)に示すように、各開閉板70には、前後の仕切部77との干渉を避けるための切欠き部70bが形成されている。
【0030】
(2)押圧機構部
図3および図4に示すように、押圧機構部8は、各収納庫3の開口30上に1つずつ配置された押圧板88(図1参照)と、同じく一対ずつ配置された押さえ部材84とを有している。前者の押圧板88が、左右一対の搬送ベルト44同士の間に昇降可能に配置されている。一方、後者の一対の押さえ部材84は、左右一対の搬送ベルト44の外側に昇降可能に配置された押さえ部84aを有している。
【0031】
押圧板88は、図5(b)に示すように、昇降ステージ32の上昇によって収納庫3から搬送路Cへ押し上げられた最上位の紙幣束Bに対して上方から押圧されるようになっている。このとき押圧板88は、収納庫3の開口30と隣接した仕切部77との間で、最上位の紙幣束Bだけを分離して搬送可能とするための分離ゲートGを形成する。また、押圧機構部8は、分離ゲートGが所定の幅で形成される高さまで押圧板88が上昇したことを「投出状態」として検出する検出手段S(図3および図4)を備えている。そして、上記制御手段は、検出手段Sが当該「投出状態」を検出した時点で、昇降ステージ32の上昇を停止し、搬送手段4による最上位の紙幣束Bの搬送を開始するように構成されている。
【0032】
ここで、押圧機構部8は、開閉板70の水平な進退と押圧板88の昇降とが連動すると共に、この押圧板88の上昇/下降に連動して、一対の押さえ部材84における押さえ部84aの下降/上昇(一対の押さえ部84aによる紙幣束Bの左右両端の押さえ/押さえ解除)が行われるように構成されている。以下、それらの連動を行うための機構を中心として、より具体的な押圧機構部8の構成について説明する。
【0033】
図3および図4において、押圧機構部8は、収納庫3の上方に配置された左右一対の側板80と、各収納庫3上において一対の側板80同士の間を連結するベース部81とを有している。なお、押圧機構部8のいくつかの構成要素は、図3に示すように、ベース部81を挟んで二股状に分かれるような立体的な構造を有しているが、以下の説明では便宜上、図4に模式的に示すような平面的な構造として取り扱う。
【0034】
まず、ベース部81の左側には、作動リンク82が軸83を介して揺動自在に取り付けられている。この作動リンク82の左端部にはローラ82aが回動自在に取り付けられ、右端部には規制軸82bが取り付けられている。その規制軸82bは、ベース部81における左右方向の中央付近に位置している。この作動リンク82は、軸83の部分に取り付けられた捻りコイルばね(図示せず)によって、ローラ82a側が下がる方向に付勢されている。
【0035】
次に、一対の押さえ部材84は、作動リンク82の規制軸82bの位置で互いにX字状に交差すると共に、当該規制軸82bに対してそれぞれ揺動自在に取り付けられている。各押さえ部材84は、搬送ベルト44の外側に位置する端部に上記押さえ部84aが設けられ、その反対側の端部にローラ84bが取り付けられている。また、各押さえ部材84は、押さえ部84aと規制軸82bとの間に形成された上方突出部84cを有している。そして、一対の押さえ部材84は、それらの突出部84c同士の間に張られた引張コイルばね85によって、それぞれ押さえ部84aが上昇する方向に付勢されている。この場合、ベース部81の下端が、ストッパとして押さえ部84aの上昇を規制するようになっている。
【0036】
次に、押圧板88は、図3に示すように、一対の昇降ガイド86によってベース部81に対して昇降自在に案内されると共に、各昇降ガイド86を囲む圧縮コイルばね87によってベース部81に対して下方へ付勢されている。図4に示すように、押圧板88には、上方へ延びる支持部89(図4(a))が取り付けられており、この支持部89に縦長の開口89a(図4(b))が形成されている。そして、作動リンク82の規制軸82bが、当該支持部89の開口89a内に入り込むことで、押圧板88の昇降を規制している。
【0037】
なお、上記検出手段Sは、押圧板88の一方の支持部89に設けられた突片89b(図3、図4(c))を介して、押圧板88の高さを検出するようになっている。この検出手段Sとしては、押圧板88の高さを検出し得るものであれば、機械的スイッチ、電磁気的センサ、光学センサ等、種々のものを利用することが出来る。また、それらの検出手段によって、突片89b等を介さずに、押圧板88の高さを直接検出するようにしてもよい。
【0038】
ここで図4を参照して、上述したような開閉板70、押圧板88および押さえ部材84の連動がどのようにして行われるかを説明する。
【0039】
まず、一対の開閉板70が、図4(a)の閉じた状態(進出状態)から図4(b)の左右に開いた状態(退避状態)へ移動すると、左側の開閉板70の斜面部70aによって、作動リンク82のローラ82aが持ち上げられる。これにより作動リンク82は、その規制軸82b側が下がるように揺動する。これにより、圧縮ばね87(図3)で下方へ付勢される押圧板88は、規制軸82bが下がった分だけ降下する。なお、一対の押さえ部材84も、それらを支持する規制軸82bが下がった分だけ若干姿勢が変化する。
【0040】
次に、図4(c)に示すように、収納庫3から搬送路へ押し上げられた最上位の紙幣束Bによって、押圧板88が押し上げられる(このとき、図3に示す圧縮ばね87の付勢力で、押圧板88が当該紙幣束Bに対して上方から押圧される)。すると、押圧板88の上面によって、各押さえ部材84のローラ84bが持ち上げられる。これにより各押さえ部材84は、(引張ばね85の付勢力に抗して)その押さえ部84a側が下がるように揺動する。
【0041】
[作用効果]
次に、以上のような構成からなる本実施形態の作用効果について、簡単な動作説明も交えて説明する。
【0042】
まず、図5に示す紙幣束Bの繰出し時には、対象となる収納庫3の開口30上から、一対の開閉板70が左右に退避する。そして、昇降ステージ32の上昇によって収納庫3から搬送路Cへ押し上げられる最上位の紙幣束Bに対して、上方から押圧板88が押圧される。その後、検出手段Sが投出状態を検出した時点で(図4(c))、昇降ステージ32の上昇が停止され、押圧板88と仕切部77との間に、最上位の紙幣束Bだけを分離して搬送可能とするための分離ゲートGが所定の幅で形成される。この状態で搬送手段4による最上位の紙幣束Bの搬送を開始することで、常に円滑な紙幣束Bの繰出しを確保することが出来る。
【0043】
また、図6に示す紙幣束Bの収納時には、収納すべき収納庫3に対応する開閉板70上まで、搬送手段4で紙幣束Bを搬送する。その後、当該収納庫3の開口30上から、一対の開閉板70を左右へ水平に退避させることで、当該紙幣束Bを収納庫3内に略垂直に落下させる。これにより、紙幣束Bを斜めに落とし込む場合のような引っ掛かりを回避して、常に円滑な紙幣束Bの収納を確保することが出来る。
【0044】
従って、本発明によれば、紙幣束Bの収納庫3からの繰出しおよび収納の安定性を大幅に向上させることが出来る。
【0045】
また、図4(c)に示すように、一対の押さえ部材84の押さえ部84aによって、押圧板88では押さえられない搬送ベルト44外側における紙幣束Bの左右両端部を上方から押さえることができる。これにより、図4(b)に例示するような紙幣の左右の端部が浮き上がっている紙幣束Bであっても、円滑な繰出しを確保することが出来る。
【0046】
この場合、押圧板88の上昇/下降に連動して、一対の押さえ部材84における押さえ部84aの下降/上昇(一対の押さえ部84aによる紙幣束Bの左右両端の押さえ/押さえ解除)が行われるようにしたので、押圧板88と押さえ部材84によって、紙幣束Bの上面を同時に押さえ付けることが出来る。
【0047】
また、開閉板70の水平な進退と押圧板88の昇降とが連動するようにしたので、紙幣束Bの収納時において、開閉板70が退避して紙幣束Bを落下させる際、押圧板88の降下によって紙幣束Bの落下を促すことができる(図4(b)参照)。これにより、より一層円滑な紙幣束Bの収納を確保することができる。
【0048】
なお、上記のように開閉板70および押さえ部材84と押圧板88とを連動させる場合、それらを電気的な制御等によって連動させることも可能であるが、上記実施形態のように機構的に連動させることにより、それぞれ独立した作動機構を設ける場合に比べてコストを下げることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、紙幣束の繰出し時には、昇降ステージの上昇によって収納庫から搬送路へ押し上げられる最上位の紙幣束に対して、上方から押圧板が押圧される。その後、検出手段が投出状態を検出した時点で、昇降ステージの上昇が停止され、押圧板と仕切部との間に、最上位の紙幣束だけを分離して搬送可能とするための分離ゲートが所定の幅で形成される。この状態で搬送手段による最上位の紙幣束の搬送を開始することで、常に円滑な紙幣束の繰出しを確保することが出来る。
【0050】
また、紙幣束の収納時には、搬送手段によって紙幣束を開閉板上まで搬送した後、収納庫の開口上から開閉板を略水平に退避させることで、当該紙幣束を収納庫内に略垂直に落下させる。これにより、紙幣束を斜めに落とし込む場合のような引っ掛かりを回避して、常に円滑な紙幣束の収納を確保することが出来る。
【0051】
従って、本発明によれば、紙幣束の収納庫からの繰出しおよび収納の安定性を大幅に向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣処理装置の一実施形態を構成する束紙幣処理部を示す模式的な縦断面図。
【図2】図1に示した束紙幣処理部における開閉機構部の構造を具体的に示す図であって、(a)は平面図、(b)は開閉板用の駆動ベルトを示す側面図。
【図3】図1に示した束紙幣処理部における押圧機構部の構造を具体的に示す平面図。
【図4】図3に示した押圧機構部の模式的な横断面図であって、その動作を(a)〜(c)の順に示す図。
【図5】図1に示した束紙幣処理部における主要部の動作(紙幣束投出時)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図6】図1に示した束紙幣処理部における主要部の動作(紙幣束収納時)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【符号の説明】
1 筐体
2 昇降通路
2 紙幣束昇降通路
3 紙幣束収納庫
30 開口
32 昇降ステージ
4 搬送手段
44 搬送ベルト
45 ピン
5 結束・印字部
6 束搬送ユニット
7 開閉機構部
70 開閉板
70a 斜面部
72 駆動ベルト
75 開閉ガイド
77 仕切部
8 押圧機構部
81 ベース部
82 作動リンク
82a ローラ
82b 規制軸
84 押さえ部材
85 引っ張りばね
86 昇降ガイド
87 圧縮ばね
88 押圧板
89 支持部
89a 開口
B 紙幣束
G 分離ゲート
S 検出手段

Claims (5)

  1. 紙幣束を処理するための束紙幣処理部と、この束紙幣処理部を制御する制御手段とを備えた紙幣処理装置において、
    前記束紙幣処理部は、
    上端に開口を有すると共に内部に昇降ステージが設けられ、この昇降ステージ上に紙幣束を重積状態で収納する紙幣束収納庫と、
    この収納庫の前記開口上に対して略水平に進退可能な開閉板と、
    この開閉板との間で紙幣束搬送路を形成すると共に、当該搬送路に沿って紙幣束を略水平に搬送する搬送手段と、
    前記昇降ステージの上昇によって前記収納庫から前記搬送路へ押し上げられた最上位の紙幣束に対して上方から押圧される昇降可能な押圧板と、
    前記収納庫の開口に隣接して設けられ、前記押圧板との間で、前記最上位の紙幣束だけを分離して搬送可能とするための分離ゲートを形成する仕切部と、
    前記分離ゲートが所定の幅で形成される高さまで前記押圧板が上昇したことを投出状態として検出する検出手段と
    を具備し、
    前記制御手段は、紙幣束の繰出し時においては、前記検出手段が前記投出状態を検出した時点で、前記昇降ステージの上昇を停止し、前記搬送手段による前記最上位の紙幣束の搬送を開始するように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記搬送手段は、その搬送方向に対する前記押圧板の左右両側に配置された一対の搬送ベルトを有する、ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記束紙幣処理部は、前記一対の搬送ベルトの外側において前記最上位の紙幣束の搬送方向に対する左右両端部を上方から押さえる押さえ部材をさらに具備する、ことを特徴とする請求項2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記押圧板の上昇/下降に連動して、前記押さえ部材による紙幣束の押さえ/押さえ解除が行われるように構成されている、ことを特徴とする請求項3記載の紙幣処理装置。
  5. 前記開閉板の略水平な進退と、前記押圧板の昇降とが連動するように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙幣処理装置。
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