JPH0424509Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0424509Y2
JPH0424509Y2 JP1984166545U JP16654584U JPH0424509Y2 JP H0424509 Y2 JPH0424509 Y2 JP H0424509Y2 JP 1984166545 U JP1984166545 U JP 1984166545U JP 16654584 U JP16654584 U JP 16654584U JP H0424509 Y2 JPH0424509 Y2 JP H0424509Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
arrow
storage shelf
cassettes
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984166545U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6183147U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984166545U priority Critical patent/JPH0424509Y2/ja
Publication of JPS6183147U publication Critical patent/JPS6183147U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0424509Y2 publication Critical patent/JPH0424509Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばベータ方式のビデオカセツト
の如く前面の上部に沿つて斜面を形成してあるカ
セツトが使用されるカセツト自動再生装置におい
て、このカセツトが上下及び前後の向きについて
正常な向き以外の異常な向きで挿入された時にそ
のことを検出するようになされたカセツト自動再
生装置に関するものである。
〔従来技術〕
第8図はベータ方式の周知のビデオカセツト6
1を示したものであつて、カセツト本体62の前
面にほゞコ形をなす前蓋63が回動自在に枢支さ
れている。そして前蓋63の上部に沿つて斜面6
4がその全巾に亘つて形成されている。
従来から、この種ビデオカセツト61が上下及
び前後の向きについて異常な向きで挿入された時
の誤挿入検出対策としては、ビデオカセツト61
の前面61aで前蓋63の一端部の下縁に形成さ
れた検出孔65やビデオカセツト61の一方の横
側面61bで前蓋63とカセツト本体62との間
に形成された検出孔66に挿入検出ピン67,6
8を夫々矢印X,Y方向から相対的に挿入出来る
か否かを検出して行つていた。
即ち、多くの場合、ビデオカセツト61はその
前面61a側から矢印X方向に挿入されるが、そ
の際挿入検出ピン67が矢印X方向から検出孔6
5に相対的に挿入された場合のみを正常な向きの
挿入と判断して、その挿入されるビデオカセツト
61を受入れるようになされている。なおビデオ
カセツト61がその横側面61b側から矢印Y方
向に挿入されるものについては、同様に検出孔6
6を挿入検出ピン68が検出している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのような従来構造では、ビデオ
カセツト61が矢印X方向又は矢印Y方向である
一方向にのみ単純に移動されて挿入されるものに
ついては有効であるが、ビデオカセツト61が矢
印X方向と矢印Y方向との2方向に複合して移動
されるものについては問題がある。
即ち、例えばビデオカセツト61が当初矢印X
方向から挿入された後に矢印Y方向に移動されて
取込まれるようなものについては、検出孔65や
66に挿入された挿入検出ピン67や68がその
ビデオカセツト61の矢印X方向やY方向の移動
を避けることになるので問題である。
本考案は、カセツトが一方向にのみ単純に移動
されて挿入されるものについては勿論のこと、カ
セツトが2方向に複合して移動されるものについ
てもカセツトの誤挿入を何等問題なく確実に検出
することが出来るカセツト自動再生装置を提供し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
互いに異なる面にカセツト挿入口とカセツト送
出口とが設けられており上記カセツト挿入口から
挿入されて筐体の一部に斜面を有しているカセツ
トを収納する複数のカセツト収納棚と、装填され
た上記カセツトから情報信号を再生する再生装置
と、上記複数のカセツト収納棚に収納されている
上記カセツトを上記カセツト送出口を介して上記
再生装置へ選択的に移送するカセツト移送機とを
有しているカセツト自動再生装置において、上記
カセツト収納棚は、上記カセツト挿入口から挿入
された上記カセツトの向きを判別するために上記
カセツトの上記斜面を検出する検出部材と、この
検出部材に連動して上記カセツト挿入口の開口の
大きさを制御する制御部材と、挿入された上記カ
セツトを上記検出部材に連動して上記カセツト挿
入口側へ付勢する排出部材とを備えており、上記
カセツトが上記カセツト挿入口から正常な向きで
挿入された際にのみ、上記制御部材が上記カセツ
ト挿入口内へ移動して上記開口の大きさを小さく
すると共に上記排出部材がロツクされることを特
徴とするカセツト自動再生装置。
〔作用〕
本考案は、カセツトがカセツト挿入口から正常
な向きで挿入された際にのみ排出部材をロツクす
るようにしているので、カセツトが逆さまに挿入
されたりしたときにはカセツト収納棚内に収納さ
れずに排出される。また、カセツトがカセツト挿
入口から正常な向きで挿入された際にのみカセツ
ト挿入口の開口の大きさを小さくするようにして
いるので、カセツト収納棚内のカセツトがカセツ
ト移送機に装填されてカセツト収納棚内が空のと
きにさらにカセツトが挿入されるのを防止するこ
とが出来る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。なおこの実施例は、第8図で示した多数のビ
デオカセツト(以下単にカセツトと記載する)を
記録再生装置に順次選択的に自動供給して長時間
に亘る連続ビデオ再生や録画を行うカセツト自動
録再装置に本考案をを適用したものである。
そして、本実施例のカセツト自動録再装置の特
徴は主として第5A図〜第7図によつて説明する
が、最初に第1図〜第5B図によつてカセツト自
動録再装置の全体の構成及び動作を説明する。
先ず、第1図はカセツト自動録再装置の全体を
示したものであつて、数10個もの多数のカセツト
61を上下1列状に収納する多数のカセツト収納
棚2を有するカセツト収納装置3と、上下に積み
重ねられた複数個の記録再生装置4と、これら両
者間に配されたカセツト移送機5とから構成され
ている。なおカセツト移送機5は上下2段のカセ
ツト収納部6を有しており、駆動機講(図示せ
ず)によつて上下方向に昇降駆動されるように構
成されている。またカセツト移送機5はカセツト
収納装置3と記録再生装置4との間でカセツト6
1の受け渡しを行う上下2段のカセツト送り機構
(図示せず)が設けられている。
そして各カセツト収納棚2には前面にカセツト
挿入口8が設けられていて、当初カセツト61が
そのカセツト挿入口8から各カセツト収納棚2内
に矢印A方向から1個づつ水平に挿入されて収納
されている。
次に、長時間に亘る連続ビデオ再生や録画を行
う際には、先ず、カセツト移送機5が矢印B又は
Cで示す上方又は下方へ移動してカセツト収納部
6が指定されたカセツト収納棚2の横に位置決め
された後、その指定されたカセツト収納棚2内の
カセツト61がカセツト送り機構によつて矢印D
で示す横方向に水平に送出されてカセツト収納部
6内に受取られる。
次に、カセツト移送機5が再び上方又は下方へ
移動してカセツト収納部6が指定された記録再生
装置4の横側面に設けられているカセツト挿排口
9の横に位置決めされた後、そのカセツト収納部
6内のカセツト61がカセツト送り機構によつて
再び矢印Dで示す横方向に水平に送出されてカセ
ツト挿排口9から指定された記録再生装置4内に
供給されてビデオ再生や録画が行われる。
一方、このビデオ再生や録画が行なわれている
間に、カセツト移送機5が再び上方又は下方へ移
動してカセツト収納部6がビデオ再生や録画が既
に終つている他の記録再生装置4のカセツト挿排
口9の横に位置決めされた後、その記録再生装置
4にて使用済みとなつたカセツト61がカセツト
送り機構によつて矢印Eで示す横方向に水平に送
出されてカセツト収納部6に受取られる。
次に、カセツト移送機5が再び上方又は下方へ
移動してカセツト収納部6がカセツト61を元に
戻すべきカセツト収納棚2の横に位置決めされた
後、そのカセツト収納部6内のカセツト61がカ
セツト送り機構によつて再び矢印Eで示す横方向
に水平に送り出されて元のカセツト収納棚2内に
送戻されて収納される。
次に、カセツト移送機5によつて前述したカセ
ツト61の選択的な取出しと指定された他の記録
再生装置4への選択的な供給が行われてビデオ再
生や録画の準備が行われる。
そして、この一連の動作の繰返しによつて複数
個の記録再生装置4によつてカセツト61が順次
連続的にビデオ再生や録画されることになる。
なお、多数のカセツト収納棚2の各々に、これ
ら各カセツト収納棚2内に既にカセツト61が挿
入されていることを表示すると共にこれら各カセ
ツト収納棚2内へのカセツト1の二重挿入を防止
する二重挿入防止部材12を設けている。また各
カセツト収納棚2の横には夫々カセツト61のエ
ジエクト釦13が設けられている。
次に、第2図〜第5B図によつて二重挿入防止
部材12とその関連構造を説明する。
先ず、第5A図に示す如く、各カセツト収納棚
2は水平な上下の棚板14によつて上下から仕切
られている。そして二重挿入防止部材12は各カ
セツト収納棚2の上面の棚板14の下面に取付け
られている。
次に、第2図に示す如く、二重挿入防止部材1
2にはカセツト61の排出部材15と、そのロツ
ク部材16と、二重挿入防止部材12の作動部材
17と、カセツト61のエジエクト部材18等が
関連されて組立てられている。なおこれらの部材
12,15,16,17及び18は合成樹脂にて
成形されている。
そして、二重挿入防止部材12はほゞ台形状の
平板に形成されていて、その前端縁が全巾に亘つ
て下方に屈曲されたカセツト61の挿入完了の表
示部12aに形成されている。なおこの二重挿入
防止部材12は例えば黄色や赤色の如き注意をか
ん越し易い色に着色成形されているが、例えば表
示部12aの前面のみに上記の着色表示を施して
も良い。そしてこの二重挿入防止部材12の後端
部12bに水平に挿通された支点軸20の左右両
端部が棚板14の下面に形成された左右一対の立
下り片21に枢支されている。従つてこの二重挿
入防止部材12は第3A,3B図に矢印a,bで
示す如く支点軸20を中心に上下に揺動出来る状
態で水平に取付けられている。なおその取付け状
態で、表示部12aは第5A図に示す如くカセツ
ト挿入口8の上部に水平に配置される。また第3
A図に示す如くその表示部12aの長さ1はカ
セツト挿入口8の左右横巾2の1/2以上の長さ
に形成されている。またこの二重挿入防止部材1
2は支点軸20の中央部分に巻装された捩りコイ
ルばねからなる戻しばね22によつて上方側であ
る第5A図で矢印a方向に回動附勢されている。
次に、排出部材15はほゞ長方形状の平板に形
成されていて、その後端縁が全巾に亘つて下方に
屈曲されたカセツト61の当接部15aに形成さ
れている。そしてこの排出部材15は二重挿入防
止部材12の下部に水平に配置されていて、その
左右両端縁15bに設けられた各前後一対のガイ
ドピン24を棚板14の下面に固着された左右一
対のガイド部材25の各前後一対のガイド溝26
内に係合されている。従つてこの排出部材15は
第3A,3B図に矢印c,dで示す如くカセツト
挿入口8に対する前後方向に水平に移動出来る状
態に取付けられている。なおこの排出部材15の
当接部15aは第3A図に示す如く二重挿入防止
部材12の表示部12aとほゞ同長でかつほゞ平
行状に形成されている。そしてこの排出部材15
は引張りばねからなる左右一対の戻しばね27に
よつて前方側である第3A図で矢印C方向に摺動
附勢されている。
次に、作動部材17は摺動杆に形成されてい
て、二重挿入防止部材12の上部に水平に配置さ
れ、かつ棚板14の下面に取付けられた左右一対
のガイドピン32に左右一対のガイド孔33を係
合させて第3A,3B,4A,4B図に矢印g,
hで示す如く左右方向に水平に摺動出来る状態に
取付けられている。そしてこの作動部材17の上
部に設けられたピン34にロツク部材16の前端
部16bに設けられた長孔35が係合されてい
る。またこの作動部材17の前縁に沿つて間隔を
隔てて一体に設けられた複数個のカム突起36が
二重挿入防止部材12の前端縁の上部に沿つて間
隔を隔てゝ一体に設けられた複数個のカム突起3
7の上部に第4A図に示す如く対向されて配置さ
れている。
次に、エジエクト部材18は摺動杆に形成され
ていて棚板14の下面に取付けられた前後一対の
ガイドピン39に前後一対のガイド孔40を係合
させて第4A,3B図に矢印i,jで示す如く前
後方向に水平に摺動出来る状態に取付けられてい
る。なおこのエジエクト部材18の前端部に前記
エジエクト釦13が固着されている。そしてこの
エジエクト部材18の後端部18aと作動部材1
7の一端部17とが棚板14の下面に支点軸41
を介して回動自在に取付けられた連動部材42を
介して互いに連動連結されている。また引張りば
ねからなる戻しばね43によつてエジエクト部材
18が第3B図で矢印i方向に摺動附勢され、連
動部材42を介して作動部材17及びロツク部材
16が第3B図で矢印g及びf方向に摺動及び回
動附勢されている。なお第3A,第5B図に示す
カセツト収納棚2の前面にはフロントカバー45
が取付けられている。
次に、二重挿入防止部材12による二重挿入防
止動作を説明する。
先ず、カセツト収納棚2内へのカセツト61の
挿入開始前においては、第3A図に示す如く排出
部材15が戻しばね27によつて矢印c方向に押
出されている。また戻しばね43のばね力によつ
てロツク部材16は第3A図に示す如く矢印f方
向に回動附勢されてその側面16cによつてロー
ラ30の側面に当接されているが、作動部材17
が第3A,4A図で矢印g方向に摺動された状態
になつている。そして第4A図に示す如く作動部
材17の複数個のカム突起36が二重挿入防止部
材12の複数個のカム突起37に対して矢印g方
向に偏倚されていることによつて、第5A図に示
す如く二重挿入防止部材12が戻しばね22によ
つて矢印a方向に回動されて、その表示部12a
がカセツト挿入口8の上方に引上げられている。
次に、第5A図に示す如くカセツト挿入口8か
らカセツト収納棚2内にカセツト61が矢印A方
向から挿入されると、そのカセツト61の前蓋6
3の前面が排出部材15の当接部15aに当接さ
れ、その排出部材15がカセツト61によつて押
されて戻しばね27に抗して矢印d方向に押戻さ
れる。なおこの際、カセツト61は第4B図に示
す如く右側のガイド部材25に一体に設けられた
挿入ガイド25aによつて案内されて、第5A図
で矢印A方向に挿入される。
そして、第3B,5B図に示す如くカセツト6
1がカセツト収納棚2内に完全に挿入されて、排
出部材15が矢印d方向に最大に押戻された時、
第3B図に示す如くローラ30がロツク部材16
の側面16cから円弧面16a側に外れる。する
とその瞬間に、戻しばね43のばね力によつてロ
ツク部材16が第3B図に示す如く矢印f方向に
回動され、その円弧面16a上にローラ30が相
対的に乗上げて、以後排出部材15が第3B図の
後退位置にそのまゝロツクされる。
一方、ロツク部材16が矢印f方向に回動され
たことによつて作動部材17が第3B,4B図に
示す如く矢印h方向に摺動され、複数個のカム突
起36が複数個のカム突起37上に乗上げる。こ
の結果、二重挿入防止部材12が第5B図に示す
如く支点軸20を中心に戻しばね22に抗して矢
印b方向に回動されて、その表示部12aがカセ
ツト挿入口8の前面の上部位置に上方から飛出さ
れる。そしてカセツト収納部2内に収納されたカ
セツト61は二重挿入防止部材12の表示部12
aと排出部材15の当接部15aとによつて前後
から挾まれた状態となる。
なお第1図で説明した如く、カセツト61がカ
セツト収納部2内からカセツト移送機5のカセツ
ト収納部6内に矢印Dで示した横方向に水平に送
出される際には、第3B,4B図に示す如くカセ
ツト移送機5に設けられているカセツト送り機構
46がカセツト61の一方の横側面61bを矢印
D方向に押出すことになる。そしてこの際、表示
部12aと当接部15aとがカセツト61の横方
向(矢印D方向)への送出ガイドとなるので、カ
セツト61は横方向に安定良く送出されることに
なる。
しかして、以上の如くして、カセツト収納棚2
内のカセツト61が横方向へ(記録再生装置4側
のこと。)取出されてそのカセツト収納棚2が空
になつていても、第5B図に示す如く、表示部1
2aがカセツト挿入口8の前面に飛出しているの
で、操作者は、その表示部12aによつてそのカ
セツト収納棚2内には既にカセツト61が挿入さ
れていることを目で明確に確認することが出来
る。
一方、第5B図に1点鎖線で示す如く、上記空
になつているカセツト収納部2内に誤つて別のカ
セツト61を二重に挿入しようとしても、表示部
12aによつてそのカセツト61の二重挿入が機
械的に確実に防止される。なおこの際、第3A図
に示す如く、表示部12aの長さ1がカセツト
挿入口8の左右横巾2の1/2以上の長さに形成
されているので、カセツト61を横方向からカセ
ツト収納部2内に挿入しようとしても、表示部1
2aが邪魔になつて挿入することが出来ない。
なお、カセツト収納部2内のカセツト61をカ
セツト挿入口8から排出(抜取ること)する際に
は、第3A図に示す如くエジエクト釦13を矢印
j方向に押すと、連動部材42を介して作動部材
17が戻しばね43に抗して第3A,4A図で矢
印g方向に摺動される。するとその瞬間に、第5
A図に示す如く二重挿入防止部材12が戻しばね
22によつて矢印a方向に回動されて、その表示
部12aがカセツト挿入口8の上方に引上げられ
ると同時に、第3A図に示す如く作動部材17に
よつてロツク部材16が矢印e方向に回動され
て、その円弧面16aがローラ30から外される
為に、排出部材15が戻しばね27によつて矢印
c方向に押出される。この結果、排出部材15の
当接部15aによつてカセツト61が押されて、
カセツト61がカセツト挿入口8外に自動的に排
出される。
次に、本実施例のカセツト自動録再装置の詳細
構造及び動作を第2図〜第3B図、第5A図〜第
7図によつて説明する。
先ず、第7図に示す如く、誤挿入検出部材51
は前記カセツト61の前面61aの上部の斜面6
4とほゞ平行な検出用斜面52を有しており、そ
の斜面52の左右両エンジ部分はアール(R)面
53に形成されている。またこの誤挿入検出部材
51には前記ロツク部材16の規制部54が設け
られていて、この誤挿入検出部材51は合成樹脂
にて成形されている。
そして、この誤挿入検出部材51は前記排出部
材15の当接部15aの背面でその左右方向の
ほゞ中央部に一体に設けられた左右一対のリブ5
5間に水平な支点軸56を介して枢支されてい
て、この誤挿入検出部材51は下方側である第5
A図で矢印h方向と上方側である第5C図で矢印
i方向とに上下に揺動出来るように構成されてい
る。なおこの誤挿入検出部材51は支点軸56に
巻装された捩りコイルばねからなる戻しばね57
によつて第5A図で矢印h方向に回動附勢されて
いる。そして第5A図に示す如く、誤挿入検出部
材51が戻しばね57によつて矢印h方向に回動
された状態では、その検出用斜面52が排出部材
15の当接部15aに設けられた開口58から前
方に突出されると共に、規制部54が上記開口5
8と連通する状態で排出部材15に設けられてい
る開口59内に入り込んでその排出部材15と
ほゞ面一状態となるように構成されている。なお
この際、規制部54の先端面に形成された斜面部
54aが開口59の前端縁に形成された斜面部5
9a上に当接されることによつて誤挿入検出部材
51の矢印h方向の回動が規制される。また第5
C図に示す如く、誤挿入検出部材51が戻しばね
57に抗して矢印i方向に回動された状態では、
規制部54が前記ロツク部材16の側面16cの
回動軌跡内に入り込んで、そのロツク部材16の
第3A図で矢印f方向への回動を規制するように
構成されている。
次に、本実施例の誤挿入検出部材51によるカ
セツト61の誤挿入検出動作を説明する。
先ず、カセツト挿入口8からカセツト収納棚2
内へのカセツト61の正常な向きの挿入動作は、
第5A図に示す如く、カセツト61の上下及び前
後の向きが正しい場合であり、この時には、前蓋
63の斜面64を斜め上向きにした状態でその前
蓋63を前向きにして矢印A方向から挿入させる
動作である。
そして、第5A図に示す如くこのカセツト61
の正常な向きの挿入が行われた時には、カセツト
61の斜面64が誤挿入検出部材51の検出用斜
面52にほゞ平行に重ねられるだけで、この誤挿
入検出部材51は第5C図の如く矢印i方向には
何等可動されず、その前蓋63の前面が排出部材
15の当接部15aに当接される。そして誤挿入
検出部材51が矢印i方向に何等可動されないこ
とによつて、この場合のカセツト61の挿入は正
常な向きの挿入と判断される。
そして、このカセツト61の正常な向きの挿入
時においては、第3B,5B図で説明したよう
に、カセツト61の矢印A方向への挿入によつて
排出部材15が戻しばね27に抗して矢印d方向
に押戻されて、その排出部材15が後退位置にて
ロツク部材16によつてロツクされると共に、二
重挿入防止部材12の表示部12aがカセツト挿
入口8の前面の上部位置に飛出されて、カセツト
61がカセツト収納棚2内に収納される。
そして、カセツト収納棚2内への上記カセツト
61の挿入後に、第3B,4B図で説明したよう
に、カセツト61は前記カセツト移送機5のカセ
ツト送り機構46によつて矢印D方向である横方
向に送出されてカセツト移送機5に受取られる
が、その際、誤挿入検出部材51の検出用斜面5
2はそのカセツト61の矢印D方向である横方向
の移動を何等避けることがない。
しかもこの際、誤挿入検出部材51の検出用斜
面52の左右両エツジ部分にはアール面53が形
成されているので、カセツト61は上記横方向に
スムーズに移動することが出来る。
なおこの実施例では、誤挿入検出部材51を排
出部材15の当接部15aの左右方向のほゞ中央
部に1個だけ設けている。一方第5B図に示す如
く矢印A方向から挿入されたカセツト61の前蓋
63の前面が当接部15aを押圧する際に、その
前蓋63の中央部が凹状に撓み易く、その前蓋6
3の中央部の凹状の撓みによつて斜面64の有無
を判別し難くなり易い。
そこで、この実施例では第3B図に示す如く、
上記前蓋63の凹状の撓みに見合うように、当接
部15aの前面の左右方向の中央部をカツト挿入
口8側に向つて突出するようにその前蓋63を凸
状のテーパQに予め形成しており、この結果、前
蓋63が凹状に撓んでも斜面64の有無を明確に
判断出来るように構成している。
次に、第5C図に示す如く、カセツト挿入口8
からカセツト収納棚2内へカセツト61が上下及
び前後の向きについて正常な向き以外の異常な向
きで挿入された時には、カセツト61によつて誤
挿入検出部材51が矢印i方向に可動されて、そ
のカセツト61の誤挿入が判別される。
即ち、第5C図は前蓋63を前向きにしていて
カセツト61の前後の向きは正しいものゝ、カセ
ツト61を上下逆向きにして誤挿入している場合
を示している。
そして、この誤挿入時においては、カセツト6
1の斜面64以外の各部(この場合は前蓋63の
下端縁)70が誤挿入検出部材51の検出用斜面
52に当接されて、その検出用斜面52を矢印d
方向に押圧する為に、その誤挿入検出部材51が
支点軸56を中心に戻しばね57に抗して矢印i
方向に可動される。そして、誤挿入検出部材51
が矢印i方向に可動されると、その規制部54が
ロツク部材16の側面16cを規制する位置へ移
動される。
すると、第3B,5B図で説明したように、排
出部材15が矢印d方向に最大に押戻されて後退
位置に達し、ローラ30がロツク部材16の側面
16cから円弧面16a側に外れて、ロツク部材
16が戻しばね43のばね力によつて第3B図で
矢印f方向に回動されようとしても、第6図及び
第7図に示す如く、そのロツク部材16の側面1
6cが誤挿入検出部材51の規制部54の側面5
4cに当接されて、そのロツク部材16の矢印f
方向への回動が阻止される。
この結果、この誤挿入時には、排出部材15が
矢印d方向の後退位置へ押戻されても、その排出
部材15をロツク部材16が何等ロツクすること
が出来なくなり、カセツト61をカセツト収納棚
2内に収納することが出来なくなる。即ちカセツ
ト61をカセツト収納棚2内に挿入した後、その
カセツト61から手を離すと、そのカセツト61
は戻しばね27によつて押出される排出部材15
によつて第3A図で矢印c方向に直ちに排出され
てしまう。
以上、本考案の実施例に付き述べたが、本考案
は実施例に限定されることなく、本考案の技術的
思想に基づいて各種の変更が可能である。
例えば実施例では、カセツト61が挿入された
時に、誤挿入検出部材51が第5A図の如く可動
しない状態にあるか又は第5C図の如く矢印i方
向に可動されたかによつて、カセツト61の誤挿
入を機械的に検出(ロツク部材16による排出部
材15のロツクを行うか否か)するように構成し
たが、誤挿入検出部材51の第5C図で矢印i方
向の可動状態をスイツチにて電気的に検出させる
ことも可能である。
また実施例では、カセツト61が第8図で矢印
X方向から挿入されるものについての誤挿入検出
装置を説明したが、本考案によれば、カセツト6
1が第8図で矢印Y方向から挿入されるものにつ
いても、同様にカセツト61の誤挿入を検出する
ことが出来るものである。
また本考案は、ベータ方式のビデオカセツト6
1を用いるカセツト自動再生装置に限定されるこ
となく、前面や側面の上部等に沿つて斜面を形成
してある各種カセツト、カートリツジ及びジヤケ
ツトのカセツト自動再生装置に適用可能である。
〔考案の効果〕 本考案は、カセツオが逆さまに挿入されたりし
たときにはカセツト収納棚内に収納されずに排出
されるので、誤挿入を防止することが出来、ま
た、カセツト収納棚内のカセツトがカセツト移送
機に装填されてカセツト収納棚内が空のときにさ
らにカセツトが挿入されるのを防止することが出
来るので、二重挿入も防止することが出来て、非
常に便利なものである。しかも構造は極めて簡単
であり、製造も非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本考案をカセツト自動録再装
置に適用した実施例を示したものであつて、第1
図は全体の斜視図、第2図は要部の分解斜視図、
第3A図及び第3B図は要部の下面図、第4A図
及び第4B図は第3A図A−A線及び第3B
図B−B線矢視図、第5A図及び第5B図は
第3A図A−A線及び第3B図B−B線
矢視図、第5C図はカセツトの誤挿入検出動作を
説明する第5B図と同様の断面図、第6図は同上
の要部の下面図、第7図は同上の要部の斜視図で
ある。第8図はビデオカセツトの誤挿入検出構造
の従来例を説明する斜視図である。 図面に用いられた符号において、2……カセツ
ト収納棚、15……排出部材、51……誤挿入検
出部材、52……検出用斜面、57……戻しば
ね、61……ビデオカセツト、64……斜面、で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに異なる面にカセツト挿入口とカセツト送
    出口とが設けられており上記カセツト挿入口から
    挿入されて筐体の一部に斜面を有しているカセツ
    トを収納する複数のカセツト収納棚と、装填され
    た上記カセツトから情報信号を再生する再生装置
    と、上記複数のカセツト収納棚に収納されている
    上記カセツトを上記カセツト送出口を介して上記
    再生装置へ選択的に移送するカセツト移送機とを
    有しているカセツト自動再生装置において、 上記カセツト収納棚は、上記カセツト挿入口か
    ら挿入された上記カセツトの向きを判別するため
    に上記カセツトの上記斜面を検出する検出部材
    と、この検出部材に連動して上記カセツト挿入口
    の開口の大きさを制御する制御部材と、挿入され
    た上記カセツトを上記検出部材に連動して上記カ
    セツト挿入口側へ付勢する排出部材とを備えてお
    り、 上記カセツトが上記カセツト挿入口から正常な
    向きで挿入された際にのみ、上記制御部材が上記
    カセツト挿入口内へ移動して上記開口の大きさを
    小さくすると共に上記排出部材がロツクされるこ
    とを特徴とするカセツト自動再生装置。
JP1984166545U 1984-11-02 1984-11-02 Expired JPH0424509Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984166545U JPH0424509Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984166545U JPH0424509Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6183147U JPS6183147U (ja) 1986-06-02
JPH0424509Y2 true JPH0424509Y2 (ja) 1992-06-10

Family

ID=30724353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984166545U Expired JPH0424509Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0424509Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738388B2 (ja) * 1980-04-30 1982-08-14

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51116713U (ja) * 1975-03-18 1976-09-21
JPS6138145Y2 (ja) * 1980-08-14 1986-11-04

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738388B2 (ja) * 1980-04-30 1982-08-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6183147U (ja) 1986-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4800554A (en) Disk magazine
JPH0316059A (ja) カートリッジアクセス装置
US6476999B1 (en) Autochanger for storing and transferring multiple media items, such as tape cartridges, relative to a read/write mechanism
US5046169A (en) Magnetic tape cassette loading and guiding system
US4647117A (en) Container for storing recording media that are substantially plate-like
EP0725398B1 (en) Auto-loading system for recording medium cartridge
EP0153585B1 (en) Tape cassette and cassette recorder using the same
JPH0424509Y2 (ja)
EP0492764A1 (en) Magazine disk player
US4561610A (en) Tape cartridge loading apparatus
KR970004647B1 (ko) 자동 카세트 교환기
EP0450976B1 (en) Tape cassette
US20040109259A1 (en) Structure for holding recording tape cartridge and method of manufacturing said structure
JPH0416273Y2 (ja)
JP3470439B2 (ja) テープカートリッジのオートローダー
JP2510106Y2 (ja) カセット収納棚
KR910007257Y1 (ko) 디지탈 오디오 테이프 레코더의 프론트 로딩장치
JP3475550B2 (ja) テープカートリッジのオートローダー
JPH0411254Y2 (ja)
JP3417191B2 (ja) 記録再生装置
JP3404964B2 (ja) テープカートリッジのオートローダー
JP3385777B2 (ja) テープカートリッジのオートローダー
JPH04137251A (ja) 大小カセット兼用収納棚
JPH0743794Y2 (ja) カセツトオ−トチエンジヤ−
JP3404963B2 (ja) テープカートリッジのオートローダー