JPH0786068A - 鉄芯挿入機 - Google Patents

鉄芯挿入機

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Publication number
JPH0786068A
JPH0786068A JP25511793A JP25511793A JPH0786068A JP H0786068 A JPH0786068 A JP H0786068A JP 25511793 A JP25511793 A JP 25511793A JP 25511793 A JP25511793 A JP 25511793A JP H0786068 A JPH0786068 A JP H0786068A
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JP
Japan
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iron core
bobbin
pusher
movable guide
guide member
Prior art date
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Pending
Application number
JP25511793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Taira
敏幸 平
Hideyuki Daihisa
秀之 大久
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Publication of JPH0786068A publication Critical patent/JPH0786068A/ja
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 固定したボビンの貫通空所の両開口へ向けて
E型鉄芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで該貫
通空所に積層する為の鉄芯挿入機において、貫通空所内
の最下層の鉄芯の端部が下側に反りを起こしていること
に起因して、該端部側から挿入される後続鉄芯が該反り
部に衝突して折れ曲がる事故の発生を防止し得る鉄芯挿
入機の提供。 【構成】 ボビン支持部6と、該ボビン1の両開口部に
E型鉄芯4を左右交互に押し込むプッシャと、プッシャ
にE型鉄芯4を供給するマガジン7とを備えた鉄芯挿入
機において、ボビン支持部6の両側に位置し上下方向に
回動することにより、搬送されてきたE型鉄芯4をスム
ーズに該開口部にガイドする可動ガイド部材17,18
と、該プッシャに設けられ該可動ガイド部材17,18
に接することによりこれを上方に回動せしめるクサビ2
3とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導線を巻き回したボビン
の中空内部に薄板状の鉄芯を複数枚積層状態で挿入する
ための鉄芯挿入機の改良に関し、特に先に挿入した鉄芯
によって後続の鉄芯の挿入が妨げられて変形を起こす事
故の発生率を大幅に低減した鉄芯挿入機に関する。
【0002】
【従来技術】各種電子機器、電気機器に使用するコイル
には、外周に導線を巻き回したボビンの中空内部にフェ
ライトの如き高透磁率のE型鉄芯(薄鉄板)を積層状態
で挿入したタイプのものがある。図6(a) (b) 及び(c)
はこのタイプのコイルの分解図、完成品の横断面図及び
縦断面図であり、このコイルを構成するボビン1は中空
四角柱状の本体1aと、該本体1aの両端部に位置する
フランジ1bとから成り、本体1aの外周面には導線2
を巻き回すと共に、貫通空所3内に両開口から交互に各
E型鉄芯4の中央突部4Aを積層状態で挿入することに
よりコイルを完成する。
【0003】図7はE型鉄心をボビン内部に自動的に挿
入する為に従来用いていた自動挿入機の概略構成を示す
正面図、図8はその斜視図であり、水平基台5の中央部
にはボビン支持部6を配置すると共に、ボビン支持部6
の両側方の水平基台5上には夫々所定の等距離を隔て
て、上下方向に貫通した鉄芯収納空所7a,8aを有し
た四角柱状のE型鉄芯供給用マガジン7、8を配置して
いる。ボビン1はその貫通空所3の両開口を夫々各マガ
ジン7、8に向けるようにして水平基台中央部に固定す
ると共に両開口の内底面3aと連接する斜面9a,10
aを有した固定ガイド部材9、10を配置している。水
平基台5上にはE型鉄芯4が両端部に位置する各マガジ
ン7、8から中央部に位置するボビン1に向けて移動す
る際のガイドとなるレール5aが設けられている。各マ
ガジン7、8の外側位置から各マガジン7、8の直下を
通過して各固定ガイド部材9、10へ向けて進退可能に
構成したプッシャ11、12は、夫々各マガジン7、8
の外側から内側へ向けて移動する際に、マガジン内に積
層されたE型鉄芯4の内から最下層に位置する鉄芯を一
枚だけ各プッシャの内側端面で引っ掛けて押出し、固定
ガイド部材9、10の斜面9a,10a上に導く。各プ
ッシャ11、12はエアシリンダ13等の駆動手段によ
り水平基台5上を進退可能に支持されている。
【0004】なお、図8に示す様に水平基台5は幅方向
中央部にレール5aよりも一段低い内底面5bを有し、
この内底面5bと各マガジン7、8の底面との間の空所
をエアシリンダ13により支持されたプッシャ11、1
2が水平基台5の長手方向に沿って進退する。各プッシ
ャ11、12は押圧面の上端部で各マガジンの収納空所
7a,8a内のE型鉄芯4の内の最下層のものを引っ掛
けて押出し、ボビン側へ移動する。また、各プッシャ1
1、12の押圧面は、押し込もうとする鉄芯4が貫通空
所の内定面3a上に整列状態で積層されるまでボビン1
の端面に接近する必要がある為、各プッシャの幅方向中
央部には固定ガイド部材9、10を回避するための切欠
き14を形成する。この結果プッシャの押圧面はガイド
部材を通過してボビンの端面にまで達することができ
る。
【0005】図9(a) 及び(b) はプッシャによるE型鉄
芯の押し込み動作を示す図であり、ボビン1の貫通空所
3の内底面上に交互に積層されたE型鉄芯4の最下層に
位置する鉄芯4aの端部が同図(a) のように水平方向へ
延びる正常な平坦形状を有する場合にはガイド部材10
の斜面10aと該鉄芯4aの端部との間に僅かながら挿
入用の間隙が形成される為、プッシャにより斜面10a
上に沿って押し上げられる後続の鉄芯4bは該間隙内に
先端部を突入することができる。プッシャ12による押
し込みを継続することにより、後続の鉄芯4bは貫通空
所3の内底面3aと最下層の鉄芯4aとの間に挿入され
ることとなる。これに対して、(b) に示す様に最下層の
鉄芯4aの端部が下方に向けて反っている如き場合には
上記間隙が後続鉄芯4bの端部が挿入不可能な程度に狭
小化するため、後続鉄芯4bが鉄芯4aとプッシャ12
との間に挟まれて押し潰され、折れ曲がる事故が少なく
なかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、固定したボビンの貫通空所の両開口へ向けてE型鉄
芯を既挿入の鉄心の下側に交互に押し込んで貫通空所に
積層する為の鉄芯挿入機において、貫通空所内の最下層
の鉄芯の端部が下側に反りを起こしていることに起因し
て、該端部側から挿入される後続鉄芯が該反り部に衝突
して折れ曲がる事故の発生を防止し得る鉄芯挿入機を提
供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】上記目的を達成するため本発明に係る鉄
芯自動挿入機は以下のごとき構成をとる。即ち、該水平
基台上に、軸方向に貫通する孔を有したコイル用のボビ
ンを着脱自在に支持するボビン支持部を設けると共に、
該ボビン支持部が支持した該ボビンの貫通空所の両端開
口側に夫々各開口部に向けて交互に進退するように2つ
のプッシャを設け、各プッシャの移動経路の上方に鉄芯
を収納するマガジンを配置し、該プッシャを交互に進退
させることにより、該プッシャが該マガジンの該鉄芯収
納空所に積層したE型鉄芯の最下層から取り出したE型
鉄芯を該ボビンの各開口部内に交互に押し込んで積層す
るように構成した自動挿入機において、ボビンを支持す
る水平基台部分には、該ボビンの両開口部に向けて夫々
押し込まれる前記E型鉄芯をガイドするガイド斜面を上
面に備えると共に上下方向に回動可能に支持された可動
ガイド部材を配置し、該可動ガイド部材は常時において
は下降方向に弾性付勢されることにより前記ガイド斜面
に沿ってE型鉄芯を上昇せしめて該開口内に導くと共
に、該バネに抗して上方に回動したときに最終的に該ガ
イド斜面がボビンの貫通空所の内底面と面一となり、更
に該可動ガイド部材は常時において該貫通空所内に既に
積層されているE型鉄芯の最下層のものを該貫通空所の
内底面よりも所定高さ浮き上がらせるための上端角部を
有しており、プッシャはマガジン内の鉄芯収納空所に積
層したE型鉄芯の内の最下層のものを取り出すと共に該
ボビンの開口部に押し込むための押圧面を備えた押圧片
と、該押圧片に止着され且つ該可動ガイド部材に係合し
て上方に回動させるクサビとを備える。
【0008】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した実施例により
本発明を詳細に説明する。なお、本実施例の説明に当た
っては、図6に示したコイルの構造、図8に示した従来
の自動挿入機の基本構造を併せて参照する。図1は本発
明の自動挿入機の要部の構成を示す正面図及び右側面図
であり、図8等に示した従来の挿入機と同様に水平基台
5の中央部にはボビン支持部6を配置すると共に、ボビ
ン支持部6の両側方の水平基台5上には夫々所定の等距
離を隔てて、上下方向に貫通した鉄芯収納空所7a,8
aを有した四角柱状のE型鉄芯供給用マガジン7、8
(図示せず)を配置している。ボビン1はその貫通空所
3の両開口を夫々各マガジン7、8に向けるようにして
水平基台中央部に固定すると共に、該ボビン1に向けて
左右両側から夫々交互に接近してE型鉄芯を搬送してく
るプッシャ15、16が、E型鉄芯4の中央突部4A
(図6(a) 参照)を該貫通空所3内に挿入した時に、中
央突部4Aの両端に位置する側突部4Bはボビン1の両
側方に位置することとなる。ボビン支持部6に固定した
ボビン1の両開口の下部には夫々略三角形状の可動ガイ
ド部材17、18を軸17a,18aを中心として上下
方向に回動可能に支持し、上面のガイド斜面17b,1
8bにより、搬送されてくるE型鉄芯4の両側突部4B
を案内するように構成している。図1(b) に示すように
各可動ガイド部材17、18は夫々ボビン1の幅方向両
側に配置した一対の部材から構成されているが、その間
には図7、図8に示した如き固定ガイド部材9、10を
配置して、搬送されてくるE型鉄芯の中央突部4Aをガ
イドするよう構成する。
【0009】各可動ガイド部材17、18は、図1(b)
に示す様にボビン3の両側方に配置すると共に、夫々軸
17a,18aを中心として実線で示す下降位置と鎖線
で示す上昇位置との間を回動可能であり、更に、各軸1
7a,18aの端部に一体化した同形のギヤ19、20
を常時噛合させることによって両可動ガイド部材17、
18が同期して上下動するようにしている。符号21は
各可動ガイド部材17、18を下方へ弾性付勢するバネ
であり、下方への回動範囲は符号22で示す回動規制ピ
ンによって規制されている。更に各可動ガイド部材1
7、18のガイド斜面17b,18bの上端部に位置す
る上端角部17c,18cは、ボビン1の貫通空所3の
内底面3a上に先行して積層されたE型鉄芯4を該内底
部3aから所定距離t1(鉄芯4の一枚の肉厚分)だけ
浮き上がらせるために、その高さを予め所定に設定され
ているとともに、実線位置にある時に回動規制ピン22
によって上記所定距離t1を維持し得る様に下方への回
動範囲を規制されている。そして、各可動ガイド部材1
7、18が鎖線で示す位置に回動したときには各ガイド
斜面17b,18bは水平な姿勢となるとともに、ボビ
ン1の内底面3aと同一面状になる。
【0010】可動ガイド部材17、18を各バネ21の
付勢力に抗して上方へ回動させるのは、上記各プッシャ
15、16に夫々一体化したガイド部材押上げ用のクサ
ビ23であり、一方の可動ガイド部材を押し上げた時
に、ギヤ19、20により連結された他方の可動ガイド
部材は連動して上昇するので既挿入の鉄芯4を水平姿勢
のままで内底面3aから押し上げることが可能となる。
このプッシャは図2に示した如き形状を有する。即ち、
プッシャ15、16は、水平基台5の内底面5bに嵌合
して水平基台5の長手方向に進退可能な幅方向寸法を有
した部材であり、前面にほぼ垂直な押圧面24aを有し
た一対の押圧片24と、各押圧片24の外側面に一体化
されたクサビ23とを有し、更に両押圧片24の底部を
連接する連設板25の前端部には前記固定ガイド部材
9、10との干渉を避ける為の切欠き25aを形成す
る。クサビ23は、プッシャがボビンに接近する過程
で、その前面に位置する押上げ用斜面23aにより各可
動ガイド17、18の外側端部17d,18dの下方に
入り込んでこれをバネ21に抗して上方へ押し上げる。
なお、一対の押圧片24の中央部間の間隔L1はボビン
1の幅と同等に設定し、一対のクサビ23間の間隔はL
2は回動規制ピン1と干渉しないように設定する。プッ
シャを進退動作させるための動力源として図8ではエア
シリンダを例示したが、これは一例に過ぎず、本実施例
ではエアシリンダの他にもモータ等を駆動源とした種々
の機構を採用し得る。
【0011】プッシャ17、18は上記従来例の説明で
述べた如くボビン1の両側に位置するマガジン内に積層
状態で収納されたE型鉄芯の内から最下層に位置するも
のを押圧面24aの上端部で引っ掛けて取出し、水平基
台5のレール5aに沿って該鉄芯をボビンに向けて搬送
する役割を有するが、本発明においては各プッシャに設
けたクサビ23によって各可動ガイド17、18を押し
上げることによって、各可動ガイド17、18のガイド
斜面17b,18b上に乗り上げたE型鉄芯の先端部を
容易にボビンの内底面3aと既挿入の鉄芯との間に挿入
するように構成している点が従来例と相違している。
【0012】図3(a) (b) 及び(c) は、可動ガイド部材
とプッシャとの協働により、E型鉄芯をボビンの貫通空
所に挿入する操作を示す図である。まず(a) においては
鎖線で示したE型鉄芯搬送面に沿ってプッシャ16によ
り搬送されて来た新たなE型鉄芯4bの両側突部4Bの
先端部が、下降状態にあるガイド部材18のガイド斜面
18bに当接した後で、プッシャによりボビン側へ押圧
されるに連れてガイド斜面18bに沿って上昇しつつ移
動し、その先端部を角部18cにより押し上げられてい
る既挿入のE型鉄芯のうちの最下層の鉄芯4aの下側に
スムーズに挿入することとなる。仮に、鉄芯4aの端部
が下向きに湾曲していたとしても、鉄芯4aの端部とガ
イド斜面との間には十分な間隙が形成されており、しか
も新たな鉄芯4bの先端部はガイド斜面に沿って下側か
ら上昇して行くので進入はより容易となり、該湾曲した
端部が挿入の障害となることはない。E型鉄芯の先端部
が確実に貫通空所の内底面3aと最下層の鉄芯4aとの
間に挿入された後で、プッシャのクサビ23の押上げ用
斜面23aが可動ガイド部材18の外側端部18dを押
上げ始める。
【0013】(b) は可動ガイド部材がクサビ23によっ
て完全に押し上げられると共にプッシャの押圧面24a
がE型鉄芯4aをボビンの貫通空所3内に完全に押し込
んだ状態を示している。
【0014】(c) は最後の鉄芯を挿入した状態を示して
おり、最後の一枚分の挿入が完了すると、プッシャが
(c) に示すように退避するため可動ガイド部材はバネ2
1の力により下降位置に戻される。最後の一枚でない場
合には、これと入れ替わりに他方のプッシャが反対側の
マガジンから取り出してきた鉄芯をレールに沿って搬送
し、上記と同様の手順により反対側の開口から鉄芯が挿
入されることになる。
【0015】このように上記第1の実施例の自動挿入機
によれば、水平基台5上に支持したボビン1の両開口の
下部に、搬送されてきたE型鉄芯4を開口内に導く為の
斜面を有した可動ガイド部材17、18を回動自在に支
持すると共に、該可動ガイド部材の非作動時に該可動ガ
イド部材の一部17c,18cによってボビン内に積層
された鉄芯を内底面3aよりも所定距離t1だけ浮き上
がらせるようにしたので、最下層の鉄芯4aの端部が下
方に湾曲を起こしている場合においても鉄芯の端部とボ
ビンの内底部との間に新たな鉄芯4bの先端部をスムー
ズに挿入することが可能となる。また、先端をボビン内
底部と最下層の鉄芯4aとの間に挿入した新たな鉄芯を
プッシャ15,16により押し込むのに際して、該新た
な鉄芯をガイドする可動ガイド部材のガイド斜面17
b,18bがボビン内底面と同一面状になるので、押し
込み作業がスムーズに行われることになる。
【0016】ところで、上記実施例の挿入機及び上記従
来の挿入機において、マガジンからボビン1の少し手前
位置(鉄芯の先端部がガイド部材9、10、17、18
の各ガイド斜面に当接する位置)までの間の搬送経路2
6を図10(a) (b) に示す様に全面フラットに構成する
と、ボビン1の内底面3aとフラットな搬送経路26と
の間にレベル差t2が形成される。また、プッシャの押
圧片24の押圧面24aの高さは、押圧時に鉄芯が押圧
面から離脱することを防止する為にボビンの内底面3a
よりも少なくとも鉄芯の厚さの2〜3倍の厚さt3だけ
上方へ突出していることが必要である。また、マガジン
8の鉄芯収納空所8a内の鉄芯4は図示の如く搬送経路
26を構成する水平基台5のレール5a上に積層した状
態にあるが、上記のように押圧片24の押圧面24aは
搬送経路26よりもt2+t3の高さだけ上方へ突出し
ているため、プッシャがマガジン8の外側からその底部
を通過する際に、その押圧面24aで最下層の鉄芯一枚
だけを取り出すことは困難であり、図10(b) に示す様
に一度に多数枚の鉄芯が取り出される不具合が生じるこ
とになる。更に、プッシャがマガジン8の底部を通過す
る際に押圧片24の湾曲した上面でマガジン内の多数の
鉄芯を擦る為、鉄芯を損傷するという問題があった。
【0017】このような不具合を解消する為に本発明の
第2実施例では、可動ガイド部材のガイド斜面に直結す
るE型鉄芯の搬送経路と、マガジン内の最下層鉄芯レベ
ルとの間に予め高低差を設け、両者の間をスロープで接
続した構成が特徴的である。即ち、図4は鉄芯挿入機に
おける鉄芯の搬送経路を改良した実施例の概略構成説明
図であり、可動ガイド部材18のガイド斜面18bに直
結する水平な搬送経路27を従来と同様のレベルに設定
する一方で、マガジン8に収納された鉄芯の内の最下層
の鉄芯を着座せしめるレール5aにより構成される搬送
経路28の位置を、プッシャの押圧面24aの上端部が
該最下層の鉄心一枚だけを引っ掛けて取出し得るように
高い位置に設定し、両搬送経路27、28の間をスロー
プ30にて連接したものである。この実施例ではプッシ
ャの移動経路は全長に渡って高低差のないフラットな経
路であるのに対して、鉄芯を搬送する水平基台5のレー
ル5aに高低差を設けて両搬送経路27、28及びスロ
ープ30を構成している。
【0018】次に、図5(a) 及び(b) は図4の変形実施
例であり、(a) は正面図、(b) はそのB−B断面図であ
る。この実施例ではレール5aから成る鉄芯の搬送経路
31を全長に渡ってフラットにする一方で、プッシャの
移動経路32に高低差を設けたものである。この実施例
においては、マガジン8直下のプッシャの移動経路32
aの位置をプッシャの押圧面24aの上端部が最下層の
鉄芯一枚だけを引っ掛けて取出し得るように低い位置に
形成する一方で、ボビン1の手前側の移動経路32bを
プッシャの押圧面24aとボビン内底面3aとの間に鉄
芯2〜3枚分の間隔t3が形成される程度に高く設定し
ている。低い移動経路32aと高い移動経路32bは、
スロープ32cにより連接する。なお、プッシャの移動
経路32は、図5(b) に示す様に水平基台5の内壁に設
けた溝等により構成し、プッシャの両側壁に設けたロー
ラ33をこの溝内に嵌合して転動せしめることにより、
プッシャを進退せしめるものである。
【0019】この実施例においても図4の実施例の場合
と同様にプッシャがマガジン8の外側からその底部を通
過する際に、その押圧面24aで最下層の鉄芯一枚だけ
を取り出すことが可能となり、図10(b) に示す如く一
度に多数枚の鉄芯が取り出される不具合がなくなる。更
に、プッシャがマガジン8の底部を通過する際に押圧片
24の湾曲した上面でマガジン内の多数の鉄芯を擦るこ
とが無くなる為、鉄芯を損傷する不具合がなくなる。
【0020】なお、図5の実施例のようにプッシャの移
動経路に高低差がある場合には、プッシャの駆動源とし
て図8に示した如きエアシリンダを用いるよりは、モー
タとケーブルを用いた機構を採用することが装置全長の
長大化を防止できるので好都合である。即ち、2つのプ
ッシャの移動経路全長に渡って延在する如くエンドレス
のケーブルを複数のローラにより張設支持すると共に、
各プッシャを所定間隔をおいて該ケーブルに固定し、更
にケーブルの適所をモータの出力軸に一体化したプーリ
に巻き回すことにより、モータによってプーリを正転/
逆転するように構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳しく説明した如く本発明は、水平
基台の中央に配置したボビンの両開口部に向けてボビン
の左右に夫々配置したプッシャを交互に進退させること
により、プッシャがマガジンから取り出したE型鉄芯を
各開口部内に押し込むように構成した自動挿入機におい
て、既挿入の鉄芯の下側に新たな鉄芯を押し込む際に、
最下層の既挿入鉄芯が下方に反っている場合において
も、該端部側から挿入される後続鉄芯が該反り部に衝突
して折れ曲がる事故の発生を防止することができる。ま
た、プッシャがマガジンの底部を通過する際に、その押
圧面で最下層の鉄芯一枚だけを取り出すことが可能とな
ると共に、プッシャがマガジンの底部を通過する際に押
圧片の湾曲した上面でマガジン内の多数の鉄芯を擦るこ
とが無くなる為、鉄芯を損傷する不具合がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本発明の一実施例の自動挿入機
の要部の構成を示す正面図及び右側面図。
【図2】本発明において用いるプッシャの一例の構成を
示す斜視図。
【図3】(a) (b) 及び(c) は本発明の自動挿入機の動作
を示す図。
【図4】本発明の他の実施例の構成及び動作を示す概略
図。
【図5】(a) 及び(b) は図4の実施例の変形例の構成を
示す正面図及びB−B断面図。
【図6】(a) (b) 及び(c) はこのタイプのコイルの分解
図、完成品の横断面図及び縦断面図。
【図7】E型鉄心をボビン内部に自動的に挿入する為に
従来用いていた自動挿入機の概略構成を示す正面図。
【図8】図7の自動挿入機の斜視図。
【図9】(a) 及び(b) はプッシャによるE型鉄芯の押し
込み動作を示す図。
【図10】(a) 及び(b) は鉄芯の搬送経路を直線状にし
た場合の欠点を説明する概略構成正面図及びマガジン部
の縦断面図。
【符号の説明】
1 ボビン、1a 本体,1 フランジ,2 導線、3
貫通空所、4 E型鉄芯、4A 中央突部、4B 側
突部、5 水平基台、5a レール、5b 内底面、6
ボビン支持部、7、8 マガジン、7a,8a 鉄芯
収納空所,9、10 固定ガイド部材、9a,10a
ガイド斜面、11、12 プッシャ、13エアシリン
ダ、14 切欠き、17、18 可動ガイド部材、17
a,18a軸、17b,18b ガイド斜面,17c,
18c 上端角部、17d,18d外側端部,19,2
0 ギヤ、21 バネ、22 回動規制ピン、23 ク
サビ、24 押圧片、24a 押圧面、25 連設板、
25a 切欠き、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通空所を有したボビンを支持するボビ
    ン支持部と、該貫通空所の両開口部にE型鉄芯を左右交
    互に押し込むプッシャと、該プッシャにE型鉄芯を供給
    するマガジンとを備えた鉄芯挿入機において、該ボビン
    支持部の両側に位置し上下方向に回動することにより搬
    送されてきたE型鉄芯を該開口部内にガイドする可動ガ
    イド部材と、該プッシャに設けられ該可動ガイド部材に
    接することによりこれを上方に回動せしめるクサビとを
    備えていることを特徴とする鉄芯挿入機。
  2. 【請求項2】 水平基台と、該水平基台の上面において
    ボビンを着脱自在に支持するボビン支持部と、該ボビン
    支持部が支持した該ボビンの貫通空所の両端開口側に夫
    々配置すると共に各開口部に向けて交互に進退するよう
    に水平基台上に支持した2つのプッシャと、各プッシャ
    の移動経路の上方に配置すると共に縦方向に延びる空所
    である鉄芯収納空所を有したマガジンと、該プッシャを
    交互に進退させることにより、該プッシャが該マガジン
    の該鉄芯収納空所に積層されたE型鉄芯の最下層から取
    り出したE型鉄芯を該ボビンの各開口部内に交互に押し
    込んで積層するように構成した自動挿入機において、 前記ボビンを支持する水平基台部分には、該ボビンの両
    開口部に向けて夫々押し込まれる前記E型鉄芯をガイド
    するガイド斜面を上面に備えると共に上下方向に回動可
    能に支持された可動ガイド部材を配置し、該可動ガイド
    部材は常時においては下降方向に弾性付勢されることに
    より前記ガイド斜面に沿ってE型鉄芯を上昇せしめて該
    開口内に導くと共に、該バネに抗して上方に回動したと
    きに最終的に該ガイド斜面がボビンの貫通空所の内底面
    と面一となり、更に該可動ガイド部材は常時において該
    貫通空所内に既に積層されているE型鉄芯の最下層のも
    のを該貫通空所の内底面よりも所定高さ浮き上がらせる
    ための上端角部を有しており、 前記プッシャは前記マガジン内の鉄芯収納空所に積層し
    たE型鉄芯の内の最下層のものを取り出すと共に該ボビ
    ンの開口部に押し込むための押圧面を備えた押圧片と、
    該押圧片に止着され且つ該可動ガイド部材に係合して上
    方に回動させるクサビとを備えていることを特徴とする
    鉄芯挿入機。
  3. 【請求項3】 前記マガジン直下におけるE型鉄芯の搬
    送経路を、前記ボビン手前の搬送経路よりも高所に設
    け、両搬送経路をスロープにて接続したことを特徴とす
    る請求項2記載の鉄芯挿入機。
  4. 【請求項4】 前記E型鉄芯の搬送経路を全長に渡って
    直線状に設定する一方で、前記マガジン直下における前
    記プッシャの移動経路を前記ボビン手前のプッシャの移
    動経路よりも低所に設け、更に両移動経路をスロープに
    て接続したことを特徴とする請求項2記載の鉄芯挿入
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104465065A (zh) * 2014-12-26 2015-03-25 济南玖源机电科技有限公司 生产变压器用插片设备
CN115401440A (zh) * 2022-10-28 2022-11-29 苏州通锦精密工业股份有限公司 电机定子铁芯插骨架装置
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