JP3585169B2 - カートリッジ位置決め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、取外し式カートリッジを使用するデータ記憶装置に関し、より詳細には、取外し式データ記憶カートリッジを読書き機構内に適切に位置決めするカートリッジ位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データの記憶に広く使用されている媒体は記録テープであり、これは、一般に、磁気材を塗布した重合体テープである。テープ・カートリッジは、テープにデータを記憶する最も一般的な様式の1つである。テープ・カートリッジは、通常、オープンリール式テープよりも小さく、またあまり高価ではない。広く使用されている2つのタイプのテープ・カートリッジは、デュアル・リール・カートリッジとシングル繰出リール・カートリッジである。テープをカートリッジ内に収容することによって、テープと該テープに記憶されたデータは、多くの部分が露出されたオープンリール式テープよりも損傷から保護される。デュアル・リール・テープ・カートリッジでは、供給リールと巻取リールが両方ともカートリッジに収容される。シングル繰出リール・テープ・カートリッジにおいて、巻取リールは、自動テープ・スレッディング機構と共にテープ・ドライブに組み込まれている。
【0003】
多くのテープ・カートリッジ・ドライブ・システムにおいて、テープ・カートリッジは、テープ・ドライブに出入りするトレイ上でテープ・ドライブ内の適切な位置に入れられる。トレイは、テープ・カートリッジを受け取る拡張/装填位置と、読書き操作のためにカートリッジを位置決めするドライブ内の格納/操作位置との間で前後に移動する。一般に、カートリッジを装填するときにそのカートリッジをテープ・ドライブ内に正確に位置決めするために、ペアになった孔/スロット位置決めシステムが使用される。このシステムでは、カートリッジの底面に、カートリッジの前面の垂直面と平行な線に沿って、孔とスロットが形成される。トレイが格納位置に移動するとき、テープ・ドライブに取り付けられた一対のアライメント・ピンの上にカートリッジが降りる。一方のアライメント・ピンは、カートリッジの底面の孔内に突出する。他方のアライメント・ピンは、スロット内に突出する。カートリッジ上の一対の孔/スロットとテープ・ドライブ上のアライメント・ピンは、ピンが孔内とスロット内に突出するときにカートリッジとこれに対応するカートリッジ内のテープが、テープ・ドライブ内に適切に位置決めされるように配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
孔およびスロットと、アライメント・ピンとの間のある程度の初期位置ずれに対応するために、孔とスロットのエッジが面取りされるか、ピンの端部が面取りされ、あるいはその両方が面取りされる。カートリッジがピンの上に降りるときにカートリッジの位置が正確に合っていない場合、カートリッジを、面取り部の斜めのエッジがアライメント・ピンを受け取るのに適切な位置まで移動させる。孔/スロットとピンおよびその面取りしたエッジのサイズにより、対応することができる位置ずれの大きさと、ピンを孔およびスロットに入れるために必要な垂直方向の移動量が決まる。孔、スロットおよびピンならびにその面取りを大きくし、垂直移動量を大きくすればするほど、許容可能な位置ずれが大きくなる。しかしながら、カートリッジをテープ・ドライブ内に適切に位置決めするのに必要な垂直移動量を最小にするかゼロにし、孔、スロットおよびピンならびに面取りをできるだけ小さくすることは、これらの要因がすべてテープ・カートリッジとテープ・ドライブのコスト高となったり構造の複雑化となったりするため、望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明は、カートリッジ内のアライメント孔が読書き機構上のアライメント構造に対して事前に位置合わせされる、データ記憶カートリッジを読書き機構内に位置決めする装置を対象とする。カートリッジは、テープ・ドライブと対向する第1の平面と、第1の平面に対して垂直に延びる第2の平面とを特徴とすることができる。カートリッジが、装填位置から、カートリッジが読書き機構内に部分的に取り付けられた事前位置合わせ位置まで第1の方向に移動可能であり、次に事前位置合せ位置から、カートリッジが読書き機構内に完全に取り付けられた位置合せされた動作位置まで第2の方向に移動可能である。
【0006】
本発明の装置は、カートリッジの第1の平面にある傾斜が付けられた凹部(beveled recess)と、カートリッジの第2の平面にある一対の孔と、読書き機構に付けられた4つのアライメント構造(第1、第2、第3および第4のアライメント構造)とを含む。第3と第4のアライメント構造は、一般にピンであり、カートリッジの第2の平面の方に垂直方向に突出する。第1のアライメント構造は、カートリッジが事前位置決め位置の方に移動されるときに、第1のアライメント構造が凹部と接するように読書き機構内に配置される。第1、第2、第3および第4のアライメント構造は、カートリッジが事前位置決め位置に達したときに、第1のアライメント構造が凹部の底に達し、第2のアライメント構造が、凹部から遠い位置で第1の平面と接触し、 第3のアライメント構造が第2の平面にある孔の一方と実質的に位置合わせされ、第4のアライメント構造が、第2の平面にある孔の他方と実質的に位置合せされる。孔とピンとの間の任意のずれに対処するために、カートリッジ上のアライメント孔と読書き機構のアライメント・ピンの一方または両方が面取りされてもよい。
【0007】
本発明は、また、カートリッジ用のハウジングにおいて実施することができる。この実施形態において、カートリッジ・ハウジングは、上面、底面および、上面と底面を接続する前面と側面を含む。ハウジングの前面に凹部が形成され、ハウジングの前面の凹部から離れた位置に平面が配置される。一対のアライメント孔が、ハウジングの底面、好ましくはハウジングの前面の平面と平行な線に沿って配置される。本発明の装置の実施形態に関して前に説明したような読書き機構内のアライメント構造と共に凹部、平面およびアライメント孔を使用して、カートリッジを読書き機構に取り付けるときにカートリッジを適切に位置合わせする。
【0008】
本発明の事前位置合わせ特徴形状は、データ記憶カートリッジ(たとえばテープ・カートリッジ)を読書き機構(たとえば、テープ・ドライブ)内に適切に位置決めするために必要な垂直移動量を減少させ、カートリッジ上のアライメント孔と読書き機構のアライメント・ピンおよび面取り部をできるだけ小さくする。
【0009】
本発明の様々な実施形態は、図面と以下の詳細な説明を参照してより良く理解することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を、図1ないし図3に示したテープ・カートリッジ10と、図4ないし図12に示したテープ・ドライブ50に関して説明する。それぞれの装置の適切な構造的な特徴を説明した後、テープ・カートリッジ10とテープ・ドライブ50との協働的な相互作用と動作を説明する。一般に、本発明のテープ・カートリッジ10は、カートリッジの底面のより正確な位置決め孔/スロット対および、大雑把に位置決めするためのカートリッジの平らな前面に形成されたV字型凹部38を含む。これらの特徴形状は、カートリッジ10を読書き操作用にテープ・ドライブ50内に適切に位置決めするために、テープ・ドライブ内のアライメント・ピンや他の適切なアライメント構造と関連して使用される。
【0011】
最初に図1ないし図3を参照すると、シングル・リール・テープ・カートリッジ10は、ハウジング12、テープ供給リール14およびテープ16を備えている。リール14とテープ16は、図1の破断部分に示されている。リール14は、ハブ15と該ハブ15から延びるフランジ17とを含む。ハウジング12は、1つのテープ・リールを収容するように構成された略四角形の箱状構造である。ハウジング12は、上面18、底面20および、上面18と底面20との間に延びる側壁22を含む。テープ16は、ハウジング12の左側面26にあるアクセス窓24からテープ・ドライブ50へアクセス可能である。扉28は、カートリッジ10がテープ・ドライブ50内に取り付けられていないときにアクセス窓24を覆う。扉28は、カートリッジ10がテープ・ドライブ50内に取り付けられたときに押し開かれ、開いたままにされる。
【0012】
カートリッジ10は、図1の矢印32で示すように、最初にテープ・ドライブ50に前面30から取り付けられる。ハウジング12の底面20と前面30はそれぞれ平面20aと平面30aを含む。平面20aと平面30aは互いに垂直である。
【0013】
ハウジング12の底面20の開口部36から環状歯車34が露出される。歯車34は、リール14に結合され、テープ・ドライブ50とカートリッジ10との間の動作インタフェースを実現する。歯車34は、テープ・ドライブ50の駆動機構内の結合同軸歯車と噛み合わされ、リール14を回転させる。
【0014】
ハウジング12の前平面30aの一部分にV字型凹部38が形成されている。ハウジング12の下平面20aに一対のアライメント孔40、42が形成されている。孔40、42は、前平面30aと平行な線に沿って、あるいは中心線44と平行な線に沿って測定したときに底面20の横方向にできるだけ離れて配置されることが望ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。一般に、孔40、42は、前面30の近くでかつ前平面30aと平行な線に沿って、あるいは側面26の近くでかつ中心線44と平行な線に沿って配置される。
【0015】
平面20aと平面30aは、特にハウジング12の底面20と前面30に含まれる場合がある他の構造的特徴を識別するためにこう呼ばれる。平面20a、30aは、ハウジング12の底面20または前面30の小さい部分だけをほんの少しカバーする場合もあり、あるいはハウジング12の底面20または前面30のほとんどをより広くカバーする場合もある。たとえば、平面30aは、後で説明するテープ・ドライブ50上の対応するアライメント構造と接するのに十分な表面積しかない。平面20aは、アライメント孔40、42のある場所に限られた2つの不連続の領域でもよい。いずれの場合も、カートリッジ10が、テープ・ドライブ50内に正確に位置決めされたとき、平面20aは、基準面Aと示された第1の基準平面と平行であり、平面30aは、基準面Bと示された第2の基準平面と平行である。基準面AとBはそれぞれ、基準面Cと示された第3の基準平面と垂直である。
【0016】
次に、図4ないし図12を参照すると、テープ・ドライブ50は、一般に、テープ・ドライブ50が本発明に使用されるように適合されていること以外、シングル・スプール・テープ・カートリッジと共に使用される代表的なテープ・ドライブの構成を示す。テープ・ドライブ50は、テープ・ガイド52と54、磁気読書きヘッド56、巻取スプール58およびカートリッジ・ホルダ60を備えている。テープ・カートリッジ10が、読書き操作のためにテープ・ドライブ50に挿入されたとき、テープ(図示せず)は、第1のテープ・ガイド52のまわりを通り、磁気読書きヘッド56を超え、第2のテープ・ガイド54のまわりを通り、巻取スプール58まで進む。ヘッド56は、キャリッジ、およびテープの所望のトラック上にヘッド56を位置決めするアクチュエータ・アセンブリ62に取り付けられる。
【0017】
本発明は、テープ・ドライブ50内で4つのアライメント構造64、66、68、70を用いている。これらのアライメント構造はそれぞれ、テープ・ドライブ50のハウジング、シャーシ、またはその他の固定部分に取り付けられる。第1と第2のアライメント構造64、66および第3と第4のアライメント構造68、70は、カートリッジ10がテープ・ドライブ50内に取り付けられたときに決定されるようなカートリッジ・ハウジング12の前後方向に延びる中心線44の両側に位置決めされる。さらに、第3と第4のアライメント構造68、70は、基準面Bと平行な線に沿って位置決めされる。テープ・ドライブ50内の第3と第4のアライメント構造68、70およびアライメント孔40、42の構成は、カートリッジ10のアライメント孔40、42が、第3と第4のアライメント構造68、70に降りたときに、前平面30aが基準面Bと平行になるようにしている。
【0018】
第1のアライメント構造64は、カートリッジ10の凹部38と当接して、カートリッジ10を基準面BおよびCと位置合せし、孔40、42を基準面Bに沿って(左右に)ピン68、70の上に位置決めすることを支援する。したがって、第1のアライメント構造64は、基準面Aと平行な平面に固定されていなければならない。第1のアライメント構造64は、図に示したような垂直方向に突出するピン、水平方向に突出するバー、あるいはカートリッジ10内に突出して凹部38と接触するように適切に構成された他の構造でもよい。
【0019】
第2のアライメント構造66は、カートリッジ10の前平面30aと接触して、カートリッジ10を基準面BおよびCに位置合せすることを支援する。しかしながら、第2のアライメント構造66は、カートリッジ10を左右に位置決めしないため(左右の位置決めは、第1のアライメント構造64が、凹部38内に突出してそれと当接するときに行われる。)、第2のアライメント構造66は、前後に変動させないだけでよい。すなわち、第2のアライメント構造66は、前平面30aの制限の範囲内でカートリッジ10が上下左右に移動することを許容するが、前後移動は許容しない。第2のアライメント構造66は、図に示したような垂直方向に突出するピン、水平方向に突出するバー、またはカートリッジ10の前平面30aと接触するように適切に構成された他の構造でよい。
【0020】
第3と第4のアライメント構造68、70は、カートリッジ10の下平面20aの孔40、42内にそれぞれ突出して、カートリッジ10を基準面BおよびCに対して正確に位置合せする。したがって、第3と第4のアライメント構造68、70は、基準面Aと平行な平面に固定されていなければならない。すなわち、第3と第4のアライメント構造68、70は、孔40、42の制限の範囲内でカートリッジ10が上下移動することを許容するが、前後移動または左右移動は許容しない。第3と第4のアライメント構造68、70は、通常、図に示したような垂直方向に突出するピンであるが、孔40、42内に突出するように適切に構成された他の構造を使用することもできる。
【0021】
ここで、アライメント構造64、66、68、70は、便宜上、単にアライメント・ピンと呼ばれる。図4ないし図12に示した実施形態では、図3に示したカートリッジの面取りした孔(図3の符号40、42の部分を参照)の代わりに、面取りしたアライメント・ピン68、70が使用される。ピンと孔との間の位置ずれを吸収するために、必要または望みに応じて、アライメント・ピン68、70と孔40、42のどちらか一方または両方を面取りすることができる。
【0022】
カートリッジ・ハウジング12の前平面30aの凹部38は、カートリッジ10を基準面BおよびCに位置合せの支援をするために使用される。凹部38の奥行き寸法は、テープ・ドライブ50内の第1と第2のアライメント・ピン64、66と協同してカートリッジ10を基準面Bと位置合せするのを支援するために使用される。この比較的粗い事前の位置合わせの目的は、孔40、42とアライメント・ピン68、70との間の位置ずれの許容量を最小にすることである。この位置ずれ許容量を最小にすることによって、カートリッジ10をピン68、70に正確に位置合せするのに必要な垂直方向の移動量が減少する。
【0023】
図4と図5および図9と図10を比較することによって示された動きを参照すると、ホルダ60がテープ・ドライブ50内に格納されてカートリッジ10が動作位置に移動されたとき、第1と第2のアライメント・ピン64、66がそれぞれ、凹部38および平面30aにおいてカートリッジ10の前面30と接触する。ホルダ60は、図5および図10に示すように、第1のアライメント構造64が凹部38の底に当たり、第2のアライメント構造66が平面30aと当接するまで水平方向に後退される。第2のアライメント構造66が平面30aと当接するのと同時に第1のアライメント構造64が凹部38の底に達するように、第1のアライメント構造64が、凹部38の深さと等しい距離だけ第2のアライメント構造66よりも移動方向後ろ側に位置決めされる。一般に、この時点で、前平面30aが基準面Bと位置合わせされる。図5に示したように、場合によっては、第3と第4のアライメント・ピン68、70を孔40、42よりも少し後ろに意図的にずらすことが望ましいことがある。このずれは、カートリッジ10が完全に取り付けられた動作位置まで移動されたときにカートリッジ10をピン64、66から少し後ろに戻すために使用される。
【0024】
次に、ホルダ60は、カートリッジ10をアライメント・ピン68、70の上に降ろす。この動きは、図5と図6、図7と図8、および、図10と図11と図12を比較することによって分かる。前述のわずかなずれにより、ピン68、70が孔40、42内に滑り込むときに、面取りしたピン68と70によってカートリッジ10がわずかに戻される。カートリッジ10の最終的な位置を、図6、図8および図12に示す。
【0025】
凹部38の斜面は、基準面Bに沿って(左右に)孔40、42をピン68、70に位置決めする。第1のアライメント構造64が、凹部38の中心に対してずらされている場合は、凹部38の斜面がアライメント・ピン64に対して押されるときに、カートリッジ10は、アライメント構造64が凹部38の中心の底に達するまで左右に移動する。したがって、凹部38の中心の両側に対する第1のアライメント構造64の位置ずれに対処するために、図に示したように凹部38の両側を斜めにしたV字形スロットを形成することが望ましい。また、第1のアライメント構造64が、垂直方向に突出するピンとして形成された場合は、V字型凹部38がハウジング12の底面20に開口し、カートリッジ10が凹部38にある第1のアライメント構造/ピン64に対して自由に摺動できるようにしなければならない。
【0026】
基準面BおよびCの事前位置合わせを最適化するために、第1と第2のアライメント・ピン64、66は、ハウジング12の前面30の両側に、好ましくはできるだけ遠く離して位置決めされる。これに対応して、凹部38は、ハウジング12の前面30の側面からできるだけ遠くに配置することが望ましい。前平面30aは、カートリッジ・ハウジング12の前面の端から端まで連続している必要はない。実際に、前平面30aはまったくなくてもよい。第1のアライメント構造64が凹部38の底に達し、第2のアライメント構造66が、カートリッジ・ハウジング12の前面30にある構造上の特徴形状と接するとき、カートリッジ10が、基準面BおよびCと実質的に位置合せされ、孔40、42がピン68、70に位置決めされることが重要である。「実質的に位置合せされた」とは、ピン68、70を孔40、42の面取り範囲(または、ピンが面取りされている場合は、ピン68、70の面取り範囲)に十分に位置合わせされていることを示す。
【0027】
カートリッジ・ハウジング12の前面30は、通常、実体のある平面を含むことが期待されるが、そのような実体のある面は必ずしも本発明に必要でない。したがって、平面という用語は、カートリッジ・ハウジング12のでこぼこした平らでない前面30、側面26、上面18または底面20の端から端に延びる実体のある平面と実体のない平面(仮想平面)を両方とも含むように広義に解釈されるべきである。スロットの縦軸が2つの孔の間の線と一致している場合、孔40または孔42の一方はスロットでもよい。
【0028】
本発明は、これらの例示的な実施形態を示して説明したように、本発明の構造および使用法を理解し説明するのに必要なステップおよび構造を含む。当業者に周知であり本発明の理解に本質的でないテープ・カートリッジとテープ・ドライブの使用法に通常関連する他の代表的なステップと構造については詳しく説明されていない。本発明の位置決めシステムを、図1に示したようなシングル・リール・テープ・カートリッジに関して説明したが、このシステムは、様々な他のタイプの取外し式データ記憶カートリッジおよび装置に使用することができる。また、テープ・カートリッジは、上面、底面および側面に関して説明した。しかしながら、そのような一般的な平面の説明は、本発明を、歯車開口部が下に向いた状態でテープ・カートリッジが差し込まれる横向きのテープ・ドライブに制限するものではない。本発明は、水平面または垂直面に対して斜めにすることができる縦向きのテープ・ドライブにも等しく適用可能である。したがって、上面と底面および上と下のような相対的な用語は、その動作上の向きと関係なく任意のデータ記憶カートリッジまたは装置の同等の特徴形状を含むように広く解釈されるべきである。したがって、図示して説明した実施形態に対する修正および変形は、併記の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなしに可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態により構成されたシングル繰出リール・テープ・カートリッジの上方から見た斜視図である。
【図2】図1のシングル繰出リール・テープ・カートリッジの下方から見た斜視図である。
【図3】図1のテープ・カートリッジの底面図である。
【図4】本発明の別の実施形態により構成されたテープ・ドライブに、テープ・カートリッジを取り付ける状態を示す平面図である。
【図5】図4の次の段階の取付け状態を示す平面図である。
【図6】図5の次の段階の取付け状態を示す平面図である。
【図7】図5の線7−7で切断した断面図である。
【図8】図6の線8−8で切断した断面図である。
【図9】図4のテープ・ドライブ内へのテープ・カートリッジの取り付けを示す斜視図である。
【図10】図9の次の段階の取り付けを示す斜視図である。
【図11】
図10の次の段階の取り付けを示す斜視図である。
【図12】
図11の次の段階の取り付けを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 シングル・リール・テープ・カートリッジ(データ記憶カートリッジ)
12 ハウジング
16 テープ(データ記憶媒体)
18 上面
20 底面
20a 平面(第2の平面)
26 側面
30 前面
30a 平面(第1の平面)
36 開口部
38 V字型凹部(傾斜が付けられた凹部)
40、42 アライメント孔
50 テープ・ドライブ(読書き機構)
64、66、68、70 アライメント構造
Claims (4)
- データ記憶カートリッジを読書き機構内に位置決めする装置であって、前記カートリッジは、第1の平面が前記読書き機構と対向し、第2の平面が前記第1の平面に対して垂直方向に延びることを特徴とし、前記カートリッジは、装填位置から、前記カートリッジが前記読書き機構内に部分的に取り付けられる事前位置合せ位置まで第1の方向に移動し、次に前記事前位置合せ位置から、前記カートリッジが前記読書き機構内に完全に取り付けられる位置合わせした動作位置まで第2の方向に移動し、
前記第1の平面にある、傾斜が付けられた凹部と、
前記第2の平面にある一対の孔と、
前記読書き機構に取り付けられた第1、第2、第3および第4のアライメント構造とを含み、前記第3と第4のアライメント構造が前記カートリッジの第2の平面の方に突出するように形成され、
前記第1のアライメント構造は、前記カートリッジが事前位置合せ位置の方に移動されたときに前記第1のアライメント構造が前記凹部と当接するように配置され、
前記第1、第2、第3および第4のアライメント構造は、前記カートリッジが事前位置合せ位置に達したときに前記第1のアライメント構造が前記凹部の底に達し、前記第2のアライメント構造が前記凹部から離れている位置で前記第1の平面と当接し、前記第3のアライメント構造が前記第2の平面の前記一対の孔の一方と実質的に位置合せされ、前記第4のアライメント構造が前記第2の平面の孔の他方と実質的に位置合せされるように配置された、カートリッジ位置決め装置。 - 前記第1の平面が、前記カートリッジの前面に沿った平面を画定し、前記第2の平面が、前記カートリッジの底面に沿った平面を画定する、請求項1に記載の装置。
- 前記カートリッジが前記動作位置に達したときに、前記第3と第4のアライメント構造が前記孔の中に突出する、請求項1に記載の装置。
- 前記傾斜が付けられた凹部はV字型凹部である、請求項1に記載の装置。
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