JPH07235314A - 固体高分子型燃料電池の単電池およびその製造方法 - Google Patents

固体高分子型燃料電池の単電池およびその製造方法

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JPH07235314A
JPH07235314A JP6047909A JP4790994A JPH07235314A JP H07235314 A JPH07235314 A JP H07235314A JP 6047909 A JP6047909 A JP 6047909A JP 4790994 A JP4790994 A JP 4790994A JP H07235314 A JPH07235314 A JP H07235314A
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electrolyte membrane
frame
frames
fuel
pair
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JP6047909A
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Yasuhiro Nonobe
康宏 野々部
Takeshi Takahashi
剛 高橋
Yoshikazu Toohata
良和 遠畑
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解質膜とフレームとのシールの信頼性を向
上させ、燃料ガスの漏洩を防止する。 【構成】 樹脂により形成された一対のフレーム100
を、その発電孔110の周囲に設けられた突出部112
で電解質膜20の外縁部を挟持するように、かつ、燃料
孔120の周囲に設けられた突出部122と燃料孔13
0の周囲に設けられた132とが整合するように重ね合
わせる。この状態で、一方のフレーム100に超音波振
動を与え、各突出部を溶着して溶着部115および12
5として電解質膜20と一対のフレーム100とを一体
とする。この結果、電解質膜20と一対のフレーム10
0とのシールを信頼性の高いものとすることができる。
また、フレーム100と他の部材とのシールを十分なも
のとすることにより、燃料ガスが電解質膜20の反対側
へ漏洩するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体高分子型燃料電池
の単電池およびその製造方法に関し、詳しくは樹脂によ
り形成されたフレームで電解質膜を支持してなる固体高
分子型燃料電池の単電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料電池としては、溶融
プラスチックによりフレームを射出成形する際に、電解
質膜の外縁部を溶融プラスチックに噛み合わせることに
より電解質膜とフレームとを一体化するものが提案され
ている(例えば、特開昭62−256380号公報)。
この燃料電池では、電解質膜の外縁部に複数の穴が形成
されており、この複数の穴に溶融プラスチックが注入さ
れて冷却固化することにより、電解質膜がフレームに固
定されて一体化される。また、電解質膜とフレームとの
シールは、溶融プラスチックが冷却固化する際に生じる
収縮により、フレームが電解質膜を圧着してなされると
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この燃
料電池では、電解質膜とフレームとの間に十分なシール
力が得られない場合が生じるという問題があった。電解
質膜とフレームとのシール力は、溶融プラスチックの収
縮の程度によって定まり、この収縮の程度は、溶融プラ
スチックの種類や溶融温度等によって定まる。このた
め、用いるプラスチックの種類や溶融温度等によって
は、冷却固化時に十分な収縮が得られず、収縮による電
解質膜とフレームとの圧着力より燃料ガスの圧力の方が
大きくなり、燃料ガスが電解質膜の反対側に漏れてしま
う。この燃料ガスの漏れは、燃料電池の運転効率や信頼
性を低下させる。
【0004】本発明の固体高分子型燃料電池の単電池お
よびその製造方法は、こうした問題を解決し、電解質膜
とフレームとを完全にシールすることにより燃料電池の
運転効率と信頼性を高くすることを目的とし、次の構成
を採った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の固体高分子型燃
料電池の単電池およびその製造方法は、樹脂により形成
されたフレームで電解質膜の縁を支持してなる固体高分
子型燃料電池の単電池において、前記フレームに支持部
を設けると共に、該支持部が前記電解質膜の縁に溶着さ
れてなることを特徴とする。
【0006】ここで、前記固体高分子型燃料電池の単電
池において、前記支持部は、枠状に突出した突出部であ
る構成とすることもできる。
【0007】本発明の固体高分子型燃料電池の単電池の
製造方法は、樹脂により形成されたフレームで電解質膜
の縁を支持してなる固体高分子型燃料電池の単電池の製
造方法において、複数の組付工程のうちに、少なくとも
前記フレームと前記電解質膜の縁とを溶着する溶着工程
を有することを要旨とする。
【0008】ここで、前記単電池の製造方法において、
前記溶着工程は、超音波溶着法による溶着である構成と
することもできる。
【0009】
【作用】以上のように構成された本発明の固体高分子型
燃料電池の単電池は、フレームに設けられた支持部と電
解質膜の縁とが溶着されているので、フレームと電解質
膜とのシールは十分なものとなる。したがって、フレー
ムと他の部材とのシールを十分なものとすれば、燃料ガ
スの漏洩を容易に防止することができる。
【0010】本発明の固体高分子型燃料電池の製造方法
では、溶着工程でフレームと電解質膜の縁とが溶着され
るので、単電池を組付る際の電解質膜の取り扱いが容易
となり、作業性が向上する。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の好適な一実施例である固体高
分子型燃料電池の単電池10を構成する電解質膜20と
一対のフレーム100とを溶着により一体化する前後の
様子を示した説明図である。図2は、この電解質膜20
と一体化した一対のフレーム100を用いた単電池10
の断面構造の一部を例示した部分断面図である。まず、
単電池10の構造全体から説明する。
【0012】図2に示すように、単電池10は、電解質
膜20と、電解質膜20の外縁部を支持する一対のフレ
ーム100と、電解質膜20を両側から挟んでサンドイ
ッチ構造とする2つの電極30と、このサンドイッチ構
造をさらに両側から挟むと共に電極30とで燃料ガスの
流路を形成する2つの集電極50と、両集電極50の外
側に配置され単電池10を積層する際の隔壁をなすセパ
レータ200と、シール部材300とにより構成されて
いる。
【0013】電解質膜20は、高分子材料、例えばフッ
素系樹脂により形成されたイオン交換膜であり、湿潤状
態で良好な電気伝導性を示す。2つの電極30は、共に
炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスにより形
成されており、このカーボンクロスには、触媒としての
白金または白金と他の金属からなる合金等を担持したカ
ーボン粉がクロスの電解質膜20側の表面および隙間に
練り込まれている。この電解質膜20と2つの電極30
は、2つの電極30が電解質膜20を挟んでサンドイッ
チ構造とした状態で、120℃ないし160℃好ましく
は145℃ないし155℃の温度で、5000kPaな
いし15000kPa好ましくは8000kPaないし
12000kPaの圧力を作用して接合するホットプレ
ス法により接合されている。なお、実施例では、2つの
電極30をカーボンクロスにより形成したが、炭素繊維
からなるカーボンペーパーまたはカーボンフェルトによ
り形成する構成も好適である。
【0014】一対のフレーム100は、樹脂(例えば、
熱硬化性樹脂,ポリフェリンサルファイド,ポリアミ
ド,ポリフェニレンオチサイド等)により形成されてい
る。一対のフレーム100は、図1(a)および(b)
に示すように、電解質膜20の外縁部を一対のフレーム
100の表面に形成された突出部112で挟持した状態
で溶着して溶着部115とすると共に、同じく向かい合
う一対のフレーム100の表面に形成された突出部12
2と132を溶着して溶着部125として電解質膜20
と一体化されている。電解質膜20と一体化される前の
フレーム100を図3ないし図5に示す。図3は、溶着
される前のフレーム100の外観を例示した斜視図であ
る。図4は、図3に示したフレーム100を裏面(図3
中、矢印I方向)から見た斜視図である。図5は、図3
のフレーム100の断面A−A,断面B−B,断面C−
Cを示した断面図である。
【0015】図3に示すように、フレーム100は正方
形の薄板状に形成されており、フレーム100の中央に
は、電解質膜20および電極30等により形成される発
電層を配置する正方形の孔(発電孔)110が形成され
ている。また、フレーム100の四隅には、単電池10
を積層した際に積層体を貫通する冷却媒体(例えば、純
水,代替フロン,絶縁油等)の流路をなす円形の孔(冷
却孔)140が形成されている。このフレーム100の
四隅に形成された各冷却孔140の相互間には、単電池
10を積層した際に積層体を貫通する燃料ガスの流路を
なす矩形の燃料孔120および130が形成されてい
る。これらの孔の周囲には、孔から一定距離の位置に断
面が半円形の枠状の突出部112,122,132,1
42が形成されている(図5(a)および(b)参
照)。
【0016】また、フレーム100の突出部112等が
形成された面の裏面の発電孔110と燃料孔120との
間には、図4および図5(c)に示すように、燃料孔1
30の長手方向に沿って平行に配置された溝128が形
成されている。この溝128は、単電池10が組み立て
られたときに燃料ガスの通路となる(図2参照)。
【0017】こうして形成された一対のフレーム100
を、図1に示すように、双方の突出部112で電解質膜
20の外縁部を挟持するように、かつ、一方のフレーム
100の燃料孔120が他方のフレーム100の燃料孔
130に整合するように向き合わせ、向き合った突出部
112等を溶着して一対のフレーム100と電解質膜2
0とを一体化する。すなわち、両フレーム100の発電
孔110と燃料孔120との間に形成された溝128が
外側に向き、かつ、両溝128が直交する配置である。
【0018】溶着される前は、図1(a)に示すよう
に、両フレーム100の突出部112は、電解質膜20
を挟んで向き合っており、一方のフレーム100の突出
部122は、他方のフレーム100の突出部132と向
き合っている。また、図示しないが、両フレーム100
の突出部142も向き合っている。溶着された後は、図
1(b)に示すように、電解質膜20を挟んで向き合う
突出部112は電解質膜20と溶着されて一体化した溶
着部115となり、向き合う突出部122と突出部13
2とは互いに溶着されて溶着部125となる。また、図
示しないが、向き合う突出部142も同様に溶着されい
る。電解質膜20と一体化した一対のフレーム100の
外観斜視図を図6に示す。図6に示すように、一対のフ
レーム100の燃料孔120と130とは整合してお
り、向かい合う2組の燃料孔135Aおよび135Bを
なす。
【0019】各突出部の溶着は、上述の配置とした一方
のフレーム100に超音波溶着機のホーンをあて、周波
数10kHzないし500kHzの超音波振動を与えて
溶着する超音波溶着法によった。この与える超音波振動
は、一対のフレーム100を形成する樹脂により異な
り、例えば、ポリフェリンサルファイド樹脂でフレーム
100を形成した場合には、周波数200kHzないし
300kHzとするのが好ましい。
【0020】集電極50は、多孔質でガス透過性を有す
る気孔率が40ないし80%のポーラスカーボンにより
形成されている。図7は、集電極50の外観を例示した
斜視図である。図示するように、集電極50は、正方形
の板状に形成されており、その一面には、平行に配置さ
れた複数のリブ56が形成されている。このリブ56
は、電極30の表面とで燃料ガスの通路をなすガス通路
58を形成する(図1参照)。
【0021】セパレータ200は、カーボンを圧縮して
ガス不透過としたガス不透過カーボンにより形成されて
おり、電解質膜20,2つの電極30,2つの集電極5
0により構成される単電池をその厚み方向に積層する際
の隔壁をなす。図8は、セパレータ200の外観を例示
した斜視図である。図示するように、セパレータ200
は、正方形の板状に形成されており、その四隅には、フ
レーム100の四隅に設けられた冷却孔140と同一の
位置に同一の孔(冷却孔)240が形成されている。こ
の冷却孔240は、冷却孔140と共に、単電池10が
積層された際に積層体を貫通する冷却媒体の流路を形成
する。また、各冷却孔240の間には、フレーム100
に設けられた燃料孔120および130と同一の位置に
同一の孔(燃料孔)220が形成されている。この燃料
孔220も燃料孔120および130と共に、単電池1
0が積層された際に積層体を貫通する燃料ガスの流路を
形成する。
【0022】シール部材300は、ポリ四フッ化エチレ
ンにより形成されたシート状のガスケットである。図9
は、シール部材300の外観を例示した斜視図である。
図示するように、シール部材300には、シール部材3
00をフレーム100に重ねた際にフレーム100の冷
却孔140および燃料孔120と整合する孔340およ
び孔330が形成されている。また、シール部材300
の中央には、フレーム100の2つの燃料孔120と発
電孔110とを一つにした矩形の孔310が形成されて
いる。
【0023】単電池10は、こうして形成された各部材
を、セパレータ200,集電極50およびシール部材3
00,電極30,電解質膜20と一体化された一対のフ
レーム100,電極30,集電極50およびシール部材
300,セパレータ200の順に積層することにより構
成される。積層する際、シール部材300は、その孔3
30がフレーム100の燃料孔130と整合するよう配
置する。この配置は、フレーム100の発電孔110と
2つの燃料孔120とをシール部材300の孔310か
ら覗く配置となる。
【0024】また、集電極50は、そのリブ56の方向
がフレーム100に形成された溝128の方向と同一に
なるように、かつ、リブ56が電極30に接触するよう
に配置される。この結果、フレーム100に形成された
2つの燃料孔120は、フレーム100に形成された溝
128と、集電極50と電極30とで形成されるガス通
路58とにより連絡される。この配置により、電解質膜
20等を挟んで対峙する2つの集電極50のリブ56は
互いに直交する。したがって、一体化したフレーム10
0に形成される2組の向かい合う燃料孔135Aおよび
135B(図6参照)のうち一方の組の燃料孔(例えば
燃料孔135A)を陽極燃料である酸素含有ガスの流入
流路および排出流路とし、他方の組の燃料孔(例えば燃
料孔135B)を陰極燃料である水素含有ガスの流入流
路および排出流路とすれば、電解質膜20を挟んで直交
するガス通路58に陽極燃料および陰極燃料が流れ、電
解質膜20の両側に配置された両電極30に両燃料が供
給されて、次式に示す電気化学反応が行なわれ、化学エ
ネルギを直接電気エネルギに変換する。
【0025】 陽極反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O 陰極反応:H2→2H++2e-
【0026】こうして構成された単電池10は、冷却媒
体の通路が形成された冷却部材(図示せず)と共に複数
積層され、燃料ガス供給装置や冷却媒体循環装置等(図
示せず)が取り付けられて固体高分子型燃料電池を構成
する。
【0027】単電池10の組付の様子については、既に
大方説明したが、以下に図10に基づき説明する。ま
ず、2つの電極30が電解質膜20を挟んでサンドイッ
チ構造とした状態で、120℃ないし160℃好ましく
は145℃ないし155℃の温度で、5000kPaな
いし15000kPa好ましくは8000kPaないし
12000kPaの圧力を作用して接合するホットプレ
ス法により接合する(ステップS100)。
【0028】次に、この2つ電極30が接合された電解
質膜20の外縁部をポリフェリンサルファイド樹脂によ
り形成された一対のフレーム100の突出部112で挟
持するように、かつ、両フレーム100の発電孔110
と燃料孔120との間に形成された溝128が直交する
ように重ね合わせる。重ね合わせた一方のフレーム10
0に超音波溶着機のホーンをあてて、周波数200kH
zないし300kHzの超音波振動を与えて各突出部を
溶着して電解質膜20と一対のフレーム100とを一体
化する(ステップS200)。
【0029】電解質膜20と一体化した一対のフレーム
100の発電孔110に2つの集電極50を、各フレー
ム100に形成された溝128と集電極50に形成され
たリブ56とが平行になるように、かつ、集電極50の
リブ56が電解質膜20に接合された電極30に接する
ように嵌合させる。また、シール部材300を、その孔
330がフレーム100の燃料孔130と整合するよう
一対のフレーム100の両側に配置し、その両側を2つ
セパレータ200で挟んで単電池20を完成する(ステ
ップS300)。
【0030】以上説明した実施例の固体高分子型燃料電
池の単電池10では、一対のフレーム100と電解質膜
20とが溶着されているので、燃料ガスがフレーム10
0と電解質膜20との間から漏れることがないという優
れた効果を奏する。また、電解質膜20と他の部材とを
直接シール部材によりシールする場合に比して剛性の高
いフレーム100と他の部材とをシール部材によりシー
ルするので、信頼性の高いシールが可能となる。
【0031】また、一対のフレーム100と電解質膜2
0とを超音波溶着法により溶着したので、溶着時の熱に
より電解質膜20の機能を低下させることがない。この
他、単電池10に供給される燃料ガスの流路および冷却
媒体の流路を、単電池10を構成するフレーム100お
よびセパレータ200に設けた孔で形成したので、固体
高分子型燃料電池を構成する部材数を少なくすることが
でき、コンパクトにすることができる。
【0032】なお、本実施例では、一対のフレーム10
0と電解質膜20とを超音波溶着法により溶着したが、
他の溶着方法、例えば熱溶着等によってもかまわない。
この場合、電解質膜20の機能を低下させないよう、電
解質膜20の溶着部のみに熱を加えることが望ましい。
【0033】本実施例では、一対のフレーム100の突
出部112等の断面を半円形としたが、矩形,多角形,
半楕円形等の如何なる形状でも差し支えない。特に図1
1に例示したように、一方の突出部412の先端部を他
方の突出部414の先端部の断面形状に窪ませた断面形
状とする構成も好適である。この構成とすれば、電解質
膜20を挟持して溶着する際の位置合わせが容易とな
り、作業性を向上させることができる。
【0034】本実施例では、集電極50とセパレータ2
00とを別体としたが、集電極とセパレータとを一体形
成する構成も好適である。この場合、燃料ガスが透過す
るのを防止するため、一体化した集電極50とセパレー
タ200とをガス不透過カーボンにより形成するのが好
ましい。また、実施例では、電極30と集電極50とを
別体としたが、電極と集電極とを一体形成する構成も好
適である。
【0035】以上説明した実施例の固体高分子型燃料電
池の単電池10の製造方法では、一対のフレーム100
と電解質膜20とを溶着して一体化したので、フレーム
のない電解質膜に比して取り扱いが容易となり、単電池
10を組み付ける際の作業性を大きく向上させることが
できる。また、超音波溶着法により溶着したので、溶着
時の熱により電解質膜20の機能を低下させることがな
い。
【0036】本実施例では、電解質膜20と2つの電極
30とをホットプレス法により接合した後に電解質膜2
0と一対のフレーム100とを溶着したが、電解質膜2
0と一対のフレーム100とを溶着した後に電解質膜2
0と2つの電極30とをホットプレス法により接合して
もかまわない。また、本実施例では、2つの集電極50
を一対のフレーム100の発電孔110に嵌合した後に
シール部材300を挟んでセパレータ200を装着した
が、予め集電極50をテフロンディスパージョン等によ
りセパレータ200に融着しておき、シール部材を挟ん
で一対のフレーム100の発電孔110にセパレータ2
00に融着した集電極50が嵌合するようにセパレータ
200を装着する構成も好適である。
【0037】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の固体高分子
型燃料電池の単電池では、フレームと電解質膜とが溶着
されているので、フレームと電解質膜との間から燃料ガ
スが漏洩することがないという優れた効果を奏する。
【0039】本発明の固体高分子型燃料電池の製造方法
では、溶着工程でフレームと電解質膜とが溶着されるの
で、単電池を組付る際の電解質膜の取り扱いが容易とな
り、作業性を向上させることができる。
【0040】超音波溶着法により溶着する溶着工程とす
れば、電解質膜の機能を低下させることなく容易に溶着
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である固体高分子型燃
料電池の単電池10を構成する電解質膜20と一対のフ
レーム100との溶着の様子を示した説明図である。
【図2】電解質膜20と一体化した一対のフレーム10
0を用いた単電池10の断面構造の一部を例示した部分
断面図である。
【図3】溶着される前のフレーム100の外観を例示し
た斜視図である。
【図4】図3に示したフレーム100を裏面から見た斜
視図である。
【図5】図3に示したフレーム100の断面A−A,断
面B−B,断面C−Cを示した断面図である。
【図6】電解質膜20と一体化した一対のフレーム10
0の外観を例示する斜視図である。
【図7】集電極50の外観を例示する斜視図である。
【図8】セパレータ200の外観を例示する斜視図であ
る。
【図9】シール部材300の外観を例示する斜視図であ
る。
【図10】単電池10の製造工程を例示した工程図であ
る。
【図11】突出部の他の例を示した説明図である。
【符号の説明】
10…単電池 20…電解質膜 30…電極 50…集電極 56…リブ 58…ガス通路 100…フレーム 110…発電孔 112,122,132,142…突出部 115,125…溶着部 120,130,135A,135B…燃料孔 128…溝 140…冷却孔 200…セパレータ 220…燃料孔 240…冷却孔 300…シール部材 310,330,340…孔 412,414…突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂により形成されたフレームで電解質
    膜の縁を支持してなる固体高分子型燃料電池の単電池に
    おいて、 前記フレームに支持部を設けると共に、該支持部が前記
    電解質膜の縁に溶着されてなることを特徴とする単電
    池。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、枠状に突出した突出部で
    ある請求項1記載の単電池。
  3. 【請求項3】 樹脂により形成されたフレームで電解質
    膜の縁を支持してなる固体高分子型燃料電池の単電池の
    製造方法において、 複数の組付工程のうちに、少なくとも前記フレームと前
    記電解質膜の縁とを溶着する溶着工程を有する単電池の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記溶着工程は、超音波溶着法による溶
    着である請求項3記載の単電池の製造方法。
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